2002年03月19日
白球の視点 第38回
新しいストライク・ゾーン(仰木・前オリックス監督のように「新しいストライクゾーンではない。規則通りになったまでのことだ」という人もいるが)に関して論議が続いている。昨年までより「ボール2個分高い」、「いやボール3個分は高くなっている」という“広がったストライクゾーン”はオープン戦でも様々な波紋を起こしているが、ユニフォーム組の方で一致した声は「統一性のあるジャッジ」だ。「審判によってストライクにとる人ととらない人がいるのがもっとも困る」という統一性。 そんな折も折り、日本にも「審判学校設立」の動きがあることを知った。アメリカには有名な審判学校があって。そこでみっちり審判教育をほどこされ、卒業資格を得てファーム・リーグから鍛えられていく。日本からも何人も留学している。教育を受けた人もいるからよく知られているが、日本でもかねてからそのアメリカの審判学校を模したシステムを取り入れようという声は上がってはいても、なかなか実現しなかったのだ。 それが今後、元プロ球団フロント幹部の人たちによって具体的に動き出し、広くアマチュア球界にも呼びかけているという。中学、高校、大学、社会人球界に軟式野球にも及べば、その数は厖大なものになる。選手になりたくてもなれなかったが野球愛は消しがたく、いやそれだからこそつのる一方で、それが審判志望になったという例は、これまで数多く聞いてきた。だが、これまでそういう人を受け入れるオフィシャルな学校がなかった、というのも不思議な気がするが、そこには第三者にはわからない様々な事情があるのだという。 いまなおことあるごとに複雑微妙な顔をのぞかせるプロとアマの間の、資金財政の問題、新しいライセンスと既存プロ球界の審判員の関係などなど、聞けば “え? そんなことまで?”と驚くような問題が横たわっている。それらをこれからひとつひとつ話し合いで解決へと歩み寄ってからの審判学校設立準備だそうだ。 公認野球規則によれば、審判員は「試合を主宰する」者だ。それにしては、これまで軽く見られ過ぎてきた。“権威ある審判”育成のためにも学校は必要だ。
posted by 田村大五 |00:00 |
第21回~第40回 |
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