2002年01月29日

白球の視点 第32回

 「記録の神様」といわれる宇佐美徹也さんですら「こうも頻繁に出たり入ったりの繰り返しでは、どこの誰だったか、とても覚えきれない」とボヤいたほどの外国人選手ラッシュ。昨年は12球団総勢で67人。そのうち31人が消え、今年新たに18人が加わって、「一軍の外国人選手ワク4人」(投手3人、野手1 人でも投手1人、野手3人でも可)と広がった今季は総勢56人。来日したかと思うとロクに試合に出ないうちにさっさと帰国されるのでは、確かに覚えきれない。

 今季は例年にも増して来日が早い。アメリカでのイチローや新庄の活躍などで日本球界への関心が高まっているせいかもしれない。

 中にはエクスポズで一緒だった吉井理人投手から教えてもらったという日本語で、成田空港に降りたった途端「シゴト、ハタラキマス」などと報道陣にお愛想をふりまいた選手もいる。1試合に9ポジションをこなしたことがあるというオリックス入りしたシェルドン内野手だが、なんでも7種類のグラブを用意してきたとかで、さらに「キャンプでコーチが“捕手をやってみろ”といってくれれば嬉しい」とまでいうのだから、かなり器用な男のようだが、さて、どうか。

 横浜入りのジェイソン・ターマン投手は「ビッグ・ワーム」(大ミミズ)という異名をもつ208センチのアメリカ球界でも最身長の右腕投手。来日した飛行機では巨人入りのジョン・ワスディン投手と一緒だったというのに、報道陣からそのことを訊かれると「そんな名前の男は知らない」と挑発、早くも火花を散らしている。巨人-横浜戦でふたりが投げ合う可能性は大。さァ、どうなるか。

 「アメリカから初めて外へ出た」といったのは、日本ハム入りしたDT・クローマー外野手、日本のことはかなり勉強してきたというが、日本の環境にどこまで適応できるか、外国人選手に関しては、野球技術はもちろんだが、日本の慣習、文化にうまく適応した選手が活躍するともいわれている。クローマ-の“日本”へのとけ込みようはどんなものか。

 来日早々は誰だって意気込んでいるが月日が経つうちに正体が現れてくる。じっくり見きわめることにしよう。

posted by 田村大五 |00:00 | 第21回~第40回 | トラックバック(0)
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