2004年01月07日

白球の視点 第128回

 「週刊ベースボール」1月19日号で元NHKのスポーツ・アナウンサーの島村俊治さんがコラムで「パ・リーグの年になってほしい」と書かれていた。同感だ。
 
 川島コミッショナーも事務局の新年あいさつで04年は活気が出そうだと珍しくパ・リーグに触れたという新聞記事を読んだ。感じていること、考えていることは似ているんだなと、内心、正直いってホッとしたものである。
 
 「週刊ベースボール」の読者や、この「白球の視点」をご覧の人々からも似たような感想、意見を多く頂いたことにも大いに力づけられた。このオフ、03年までの”下位チーム”ロッテ、日本ハム、オリックス3チームに”なんとかしなくてはならない”という積極的なチーム改革の動きがハッキリとみてとれたからだろう。島村さんや同号の「パ・リーグ特集」の中で金村義明さんも触れているように、これまでの下位3球団が03年までの上位3球団を食うことなしでパ・リーグの活気はこない。3球団よ、どうか、これだけのファンの期待を裏切らないでほしいと願わずにいられない。
 
 本当にパ・リーグは04年が”勝負”である。私は、昨年までいつも巨人がいなくなった東京ドームでのパ・リーグの試合を観戦しつつ、それほど多いとはいえない観客の中で、打ち続けてきた日本ハムの小笠原やオリックスの谷はじめ、ひたむきにプレーに打ち込んでいる多くの選手の姿にある種の感動で身をふるわせてきたひとりだが、そういう選手たちのプレーに光が当らないでプロ野球の発展はないと、ずっと思ってきた。
 
 他チームの4番打者を次々に金にあかせて引っ張ってきて”4番打者を一塁で併用する”というようなチームが跋扈するようなリーグ戦が面白いものかという思いを消すことが出来ないでいる。だから、パ・リーグの03年までの下位球団に期待すると同じように、セ・リーグの下位球団、特に広島、横浜に”しっかりしろ”と声を大にして叫びたい。そういうチームの活躍なしにプロ野球全体の活気はあり得ないのだということを、03年までの、選手、というよりは球団フロント幹部にもっと切実に考えてもらいたいとあらためて思っている新春だ。

posted by 田村大五 |00:00 | 第121回~第140回 | トラックバック(0)
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