2003年09月04日
白球の視点 第111回
デイリー・スポーツ紙上で始まった「星野語録」が好評だったせいだろう、各スポーツ紙ともいっせいに阪神・星野監督の折りにふれての感想語録を連日、掲載するようになった。”そうだそうだ、その通りだ”とうなづいたり、”星野監督よ、それはちょっと違うんじゃないかな”と反発したりすることもあるが、連日、なかなかに面白い。タテマエ論がなく、いつも率直で、周囲に気兼ねしないホンネばかりだからだろう。 最近では、各紙8月31日付けの「今年で解雇することが決まっている外国人選手をシーズンの最後まで使うチームがある。あれが理解できない。おれなら、二軍から若い選手を連れてきてガンガン使う」という言葉など”その通り”とうなづいた代表例だ。 巨人のワンマン・オーナーも、早大・鳥谷選手の獲得に関する”ルール違反”発言で星野監督が怒っていることをスポ-ツ紙のその「語録」で知ったようで、デイリー・スポーツ紙の「星野監督熱血語録」によれば「星野監督が怒るのも当り前」と”謝罪”したという。「星野語録」の効果大、というところだ。 試合のことでいえば、早川健一郎外野手の起用もシビれさせてくれたが、金本知憲といい伊良部秀輝といい下柳剛といい、さらには片岡篤史、広沢克実と、今季の阪神ほど”外からの血”がいかにチ-ムの活性化につながったかを如実に示した例はちょっとないのではないか。 もうひとつは、コーチたち。ヘッドの島野育夫、打撃コーチの田淵幸一、投手コーチの佐藤義則、西本聖、守備・走塁の長嶋清幸、バッテリーの達川光男、さらに二軍にも投の山口高志、打の水谷実雄。みんな阪神以外の球団で実績をあげてきた錚々たるメンバーだ。その貪欲なまでの”補強”に驚いたものだが、これだけのチームあげての団結ぶりをみせられると、その”外からの血の補強”がみごとに実ったものと思わざるをえない。 それぞれ個性の強いコーチ陣をフルに駆使し、束ね、一方では「語録」を使ってファンと接し、球界にも”正常化発信”を続けるとは恐れ入るばかりだ。少々の大言壮語があっても、”なにいってやがる”という気にならないーーと書けば”お前も星野魔法にやられたか”といわれるだろうか。
posted by 田村大五 |00:00 |
第101回~第120回 |
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