2008年04月24日

「計画通り」か? バルセロナvsマンU(CL Semi Final 1st leg)

 チャンピオンズリーグ準決勝第1戦、バルセローナvsマンチェスター・ユナイテッドの試合がカンプ・ノウで行われた。
 開始2分、エリア内でDFミリートがハンドを犯しPK。しかしこれはC・ロナウドが枠を外してしまう。その後は下がって守備的に戦うマンチェスター・Uと、ポゼッションで攻め込むバルセローナという構図に。両チームに好機はあったが、ゴールは生まれずスコアレスドローに終わった。
 全ては29日のオールド・トラッフォードでの第2戦に委ねられた。


 ■プレビュー
 2005年のバロンドールの姿はそこにはない。期待されて加入したアンリもベンチだ。シーズン前に期待された「ファンタスティック4」は機能することなく終盤戦に来てしまった。
 カピタン(キャプテン)・プジョルはカード累積のため出場停止。イニエスタがスペイン代表でも同じ、WGのポジションに入る形となっている。

 GK ビクトル・バルデス
 DF エリック・アビダル
    ガブリエル・ミリート
    ラファエル・マルケス
    ジャンルーカ・ザンブロッタ
 MF 'アンデルソン・ルイス・デ・ソウザ' デコ
    トゥレ・ヤヤ
    チャビ・エルナンデス・クレウス
 FW アンドレス・イニエスタ
    サミュエル・エトオ
    リオネル・メッシ
    
 アウェーのマンチェスター・Uは、CBのヴィディッチが急性の胃炎で直前になっての欠場。ピケ、オシェイ、シルベストルを差し置いて、ハーグリーヴスが右SBに入る。
 そして「アウェーの暴れん坊」パク・チソンが今日もアウェーのピッチをかき回す。
 98-99シーズンにバイエルンとのCL決勝を戦い、奇跡的なロスタイム2得点の逆転優勝したのはここカンプ・ノウ。再び歓喜を再現できるか。

 GK エドウィン・ファン・デル・サール
 DF パトリス・エヴラ
    ウェズ・ブラウン
    リオ・ファーディナンド
    オーウェン・ハーグリーヴス
 MF パク・チソン
    ポール・スコールズ
    マイケル・カリック
    ウェイン・ルーニー
 FW カルロス・テベス
    クリスチアーノ・ロナウド

 CLでの戦績は2勝2敗3分の五分。マンチェスター・Uのスペインでの戦績は16戦6引分け9敗、勝ったのは対デポルティボのみ。
 かつてプレミア・アーセナルにいたアンリが鍵を握るか。マンチェスター・Uとの18度の対戦で9ゴール。スタメンでも悪くなかったか。


 ■いきなりのPKも…
 開始早々、CKを得たマンチェスター・U。ゴール前でC・ロナウドがヘディングで飛び込むところを競り合ったミリートが痛恨のハンド。
 PKを蹴るのはC・ロナウド。しかし右ポストの横へ外してしまう。ローマとの準々決勝ではデ・ロッシが外していたが、やはりアウェーの重圧だろうか。今日のカンプ・ノウは異様な盛り上がりを見せている。

 その盛り上がりにも後押しされてか、バルサの攻撃陣も活気づく。リーガ・エスパニョーラでここ5試合で1勝3敗1分と、優勝争いをするにはあまりにも不甲斐ない。実際、首位のレアル・マドリーには勝ち点11差をつけられているほどだ。
 おそらくマンチェスター・Uの「白い」アウェーユニホームがレアルのエル・ブランコ(白)を連想させるのか、バルササポーターのブーイングにも一層力が入る。

 白い壁は8・9枚――アウェーで「まず失点しない」というのはファーガソン監督の思惑だろうか。前がかりのバルサに1発カウンター、とりあえず負けないことを念頭に置いているようだ。4枚×2の分厚い壁。
 しかしバルサの攻撃陣は「白いコーン」にするべく、華麗なパスワークを見せる。お馴染みの攻撃だが、最後のフィニッシュの部分に精度を欠く。「そこにいて欲しい」というラストパスに2人目、3人目の飛び込みが少なかった。

 バルサの前へ前へ、という圧力がGKファン・デル・サールのミスキックを誘う。そして50分、ウェズ・ブラウンからメッシがボールを奪うと、エトオが一気に右サイド深く持ち込む。しかし自ら打たず大事に行きすぎて得点できない。
 その直後、またバルサらしいパス回しからイニエスタがヒールパスでお膳立てをするも、エトオのシュートはサイドネット。

 メッシは既にカード2枚。ケガから復帰したてのところもあるだろうし、次節を考えてボージャン・クルキックと交代する。77分にもデコに代えてティエリ・アンリをピッチに送り出すライカールト監督。しかしもっともっと仕掛けていっても良かったのではないか。

 結局ゲームは動かず0-0、スコアレスドローに終わった。


 ■総括
 シュート数は21本うち枠内8本、ボールポゼッションは62%。数字だけ見ればバルサが圧倒したに見える。しかしファーガソンは「ハーフタイムに選手たちに言ったことだが、バルセロナを危険なゾーンに入れなかった」と試合後のインタビューで答えている。やはり守備的に行く指示を与えていたのだろう。
 何より、マンチェスター・Uは26(土)にはプレミアリーグでチェルシーとの頂上決戦がある。ここで全力を出して消耗するわけには行かなかった。アンデルソン、ギグス、ナニという攻撃のカードをスタメンで使わず温存した。

 攻めに攻めたが点を取りきれなかったバルサ。しかしリーガ・エスパニョーラでの優勝は絶望的で、残されたタイトルはビッグイヤーのみ。となるとオールド・トラッフォードでの第2戦は死に物狂いで来るはず。
 プジョルが帰ってくるので、守備に1本スジは通るはずだ。0-1でもいいし、1-1でも良い。今日のように「自陣に引き篭もる」ことはないと思われるので、スペースができればバルサのボール回しのスペースはできるはずだ。点の取り合いにでもなればバルサの望むところである。
 
 ファーガソンの守備的な戦い方が吉と出るか凶と出るか?
 そしてチェルシー戦の結果が、第2戦に大きく影響するに違いない。
 世間で思われているほど、マンチェスター・Uに圧倒的なアドヴァンテージがあるわけではない、そんな第1戦の結果と第2戦への展望だ。

posted by batistuta |12:43 | UCL・UEFA CUP | コメント(8) | トラックバック(0)
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