2008年04月17日
浦和vs京都(ナビスコ第3節)
昨日、駒場スタジアムに足を運びサンガの応援に行ってきました!現地サポの皆様、お疲れ様でした。 ******************************************************* ナビスコカップ第3節、浦和レッドダイヤモンズvs京都サンガF.C.の試合が、駒場スタジアムで行われた。 15分、山田の痛恨のパスミスを奪った林がゴールし京都先制。39分には梅崎のシュートがDFに当たりゴール。1-1、その後お互いに幾度となくチャンスを作ったが、得点が生まれることはなく試合終了。 同じAグループ、名古屋が神戸に2-0で快勝し、勝ち点6で首位に躍り出た。京都は勝ち点5で2位につけている。 ■プレビュー 浦和はまずGK山岸が目を引く。今季公式戦初登場のようだ。そしてナビスコ前節の京都戦に続き梅崎が今日も先発。ほぼベストメンバーと言える。 リーグ戦では4連勝、首位鹿島も破り勢いに乗っている。 GK 山岸 範宏 DF 坪井 慶介 田中マルクス闘莉王 阿部 勇樹 MF 山田 暢久 細貝 萌 鈴木 啓太 相馬 崇人 梅崎 司 FW 高原 直泰 エジミウソン アウェーの京都は、パウリーニョは3/30のFC東京戦以来のメンバー登録。スタメンは田原と林の2トップにしてきた。 古巣と言えるか微妙だが、99年10月-00年1月にレッズに在籍した中谷が入る。ピッチに出る前、浦和キャプテンの山田と談笑。石井(出番なし)メンバー発表の際にブーイングはあったが、中谷にはなかった。 森岡が今季初先発、期待がかかる。 柳沢・パウリーニョはベンチスタート。 アタリバはカード累積により出場停止。手島はまだ療養中のようだ。 GK 平井 直人 DF 平島 崇 増嶋 竜也 中谷 勇介 森岡 隆三 MF シジクレイ 佐藤 勇人 中山 博貴 渡邉 大剛 FW 林 丈統 田原 豊 集客数では埼玉スタジアムに劣るが、平日開催ながら15,973人が終結した。当然9:1くらいの比率である。 ■前半 開始直後いきなり浦和に好機。鈴木のスルーパスに抜け出したエジミウソンが右サイドを突破し一人で持ち込む。自らシュートを放つがサイドネット。前節のハットトリックが頭をよぎる。 5分に、中谷が斜めにロングフィード。田原がゴール前に頭で流す。中山が詰めるもGK山岸が飛び出しキャッチ。 15分、京都に得点が生まれる。山田のミスからだった。前節での京都の1点目も、増嶋のロングスローをクリアしたが、徳重へのナイスパスにしてしまった山田のミスによるものだった。 今日はバックパスすると、浦和DFの間にコロコロと。すかさず林が飛びつき、ドリブルで一人持ち込み、GK山岸の股を抜いて浦和ゴールを破った。0-1、京都先制!林の持ち込む素早さは、まるで「トムとジェリー」のような印象を受けた。 17分、梅崎のFKをしのいで京都がカウンター。勇人が浦和プレイヤーに囲まれるもキープ、大剛へ渡すと大きく右へサイドチェンジ。受けた平島が中山とパス交換してクロス。田原がファーでゴール前に飛び込むも届かず。 18分、梅崎がシジクレイのマークをものともせず左サイドからクロスを送るが、中谷がダイビングヘッドでクリア。中央で待つ高原には合わない。 分刻みに面白い攻防が続く。19分、レッズが右サイドからスローイン。エジミウソンがはたいたが、そのボールを直接大剛が前線へロングフィード。田原は地に足をつけたまま頭で右後ろへ流すと、反転してダッシュ。マーカーを外したが、少しボールが長くなってしまい、GKの飛び出しでクリアされるが、田原の巧さを感じたプレイだった。 22分の浦和の攻撃。ペナルティエリアの左で高原が倒されてFKを獲得。梅崎が直接狙うも、田原がダイビングヘッドでクリア。リプレイを見ると、ギリギリ枠内だったように見えた。蛇足だが、GK平井はしっかりとコースを守っていた。 30分の浦和の攻撃。相馬がキープしているところを、左前方のスペースにボールを呼び込む梅崎。受けてファーへクロスを送ると、高原がすべりこみながらボレー。しかしミートせずゴール左へ逸れていった。 38分、闘莉王がセンターサークルから左前方へ大きくパス。梅崎がまたもここで受けルックアップ。ゴール前にエジミウソンと高原がいたが、パスコースがない。ドリブルで平島をかわすと、45度から自らシュートを放った。かわされた平島が遅れてスライディングに行くと、足に当たりイレギュラーに。GK平井の憶測から外れた方向へ飛び、ボールはゴールに吸い込まれていった。1-1、梅崎が同点にしてみせた。 ■後半 ハーフタイム、加藤監督が動く。勇人に代えて斉藤 大介、平島に代えてパウリーニョを投入した。3-5-2から4-3-3にシステム変更、というのが近いか。 後半開始早々、京都にピンチが訪れる。浦和のロングパスに追いつかんと競り合った際にシジクレイが転倒、勝利した高原が一気に走り抜ける。GK平井がタッチラインを割らせるべく身体を入れて、高原と共に倒れる。しかしボールはラインを割らずファウルもない。先に起き上がった高原が中央へクロス。京都DFが3人戻っていたため、クロスが際どいところへ行き、エジミウソンは苦しい態勢でオーバーヘッドに近い形になった。ボールは大きく左へ逸れ、京都は命拾いした。 その後立て続けに浦和のCKに。梅崎の蹴るボールにニアで高原が合わせてエジミウソンに流すが、シュートまで持っていけない。 54分、京都に大きなチャンス。中央でパスコースを探す中山、右の大剛へ。相馬をかわしてクロスを上げる。ファーサイドで完全にフリーになっていた林がボレーで合わせるが、大きくフカしてしまった。両手を合わせて「ゴメン」のポーズの林。 58分、相馬が京都DFに囲まれるも粘り、梅崎へパス。ドリブルで翻弄すると自らシュートを放っていった。これは平井がファインセーブ!この後、闘莉王のクロスにエジミウソンが飛び込むが、今度は平井は顔面ブロックで京都ゴールを死守する。 61分、京都に追加点のチャンスが訪れる。勇人が中山を使ってワンツー、倒れこみながら前方へパス。ライン裏へ抜け出した田原が左足でGK山岸を破り、ゴールかと思われた。しかし間一髪、阿部がスライディングで掻き出した。おそらくボールはライン上で、完全にラインを割っていなかっただろう。 65分、左サイドでパスを受けたパウリーニョが坪井を振りきり、ゴールライン近くから林へラストパス。しかしGK山岸がブロックした。 局面を打開したい浦和は、山田に代えて岡野、高原に代えて永井を投入。しかし焦っているか、中盤を省略してロングボールで攻撃しようとするため、京都DF陣にオフサイドトラップに何度もかけられてしまう。 ここで増嶋に災難。細貝の突破を引っ張ってしまった森岡にイエローカードが出たが、そのルーズボールを追う際に細貝が増嶋の足にタックル。巻き戻して何度も見たが、ボールに行くにはあまりにも「深すぎる」。細貝はこの少し前の66分にイエローカードを受けていたし、他の場面でもタックルに行くタイミングが危険に感じた。 増嶋はこの後には、阿部のローキックを食らっている。 80分、永井が斉藤をフェイントでかわすと、ペナルティエリア外からシュートを放っていった。これはゴールポスト直撃。ヒヤリとした場面だった。 この直後、梅崎を下げて堀之内をピッチに送り出すエンゲルス。闘莉王を前線に上げるつもりだ。 82分、中山がFK。中央の大剛へ預けて再びもらうとゴール前へクロス。闘莉王の後ろからスッと身体を入れて前に出た田原が頭で合わせた。絶妙なタイミングだったが、これはゴール右へ逸れてしまう。 89分、浦和の最後の猛攻。カウンターで永井がドリブルで持ち込み引きつけつつ、エジミウソンへパス。エジミウソンが斜めにパスを送ると、ゴール右へ角度のないところまで転がり闘莉王が詰めたが、GK平井がブロック。岡野も詰めるが平井に当ててしまう。混戦となったが京都が何とか守りきりクリアした。 そして長いホイッスル。静寂が駒場スタジアムが包む。エンゲルス監督はすぐに控え室へと消えた。 浦和サポーターが最後に送った選手コールは「永井」と「梅崎」だけだった。 ■MOM 田原 豊 ゴールを挙げた林ももちろん良かった。いつもの運動量で攻守に貢献。下がって守備をする献身性を持っている。 しかしこの日の「2m上空地点の支配者」だった田原をMan of The Matchに選びたい。ゴールキック、ロングフィード(これらの精度も日に日に上がっているのも特筆すべきだが)に対して競り合い、頭でコントロールする田原。右に左に、今日で言えば林が衛星的に周りを動くところに落としていく。 上に書いた19分の「頭で落としつつ一人で持ち込む」プレイが、個人的にはこの日一番好きなプレイだった。 師匠?柳沢にオフ・ザ・ボールの動きを指導されているのか、ボールのないところの動きも試合毎に良くなっているように思える。82分のクロスに合わせる身体の入れ方も巧みだったし、阿部にクリアされた幻のゴールも良かった。 守備でも、梅崎の決定的な直接FKを頭で弾き出している。 後半になって「電池切れ」感がただよう時があるが、コンディション面も良くなってきている。 ■総括 スタジアム観戦でサポーター席で観ていると、前半は向こう側に攻めていたためよく見えないことが多々あった。しかしTVで確認すると、京都はかなり好機を作り出していた。MOMに挙げた田原の落としと、それに当てるパスがとても良い。 増嶋は「赤い罵声」をその背中に一身に浴びていたが、黙々とロングスローをやってくれた。際どいタックルを受けながらも、よく踏ん張ってくれたと思う。 そしてパウリーニョがようやく帰ってきた。まだコンディションが上がっていないようだが、時折キレのあるドリブルを見せていた。また周りとの連携を高めていけばもっと面白くなる。田原をトップにして、パウリーニョと柳沢の2シャドーが完全に機能するとさらに面白くなるだろう。 対する浦和は、ナビスコ第3節終了で勝ち点2。この第3節はどうしても落とせなかったはずだが、あまり鬼気迫るものを感じなかった。 負傷を抱え別メニュー調整をしたという高原を、エンゲルス監督はスタメンで使い続けるのは疑問だ。京都側からすれば有難かったが。浦和はワシントンの代わりに高原を使っているつもりだろうか。高原は独力で持っていくタイプではない。高原が前線でボールを持っても孤立しているし、下がって取りに行ったりする。サイドに流れて梅崎とカブる。久々にシュートを打ったと思ったら外す。永井がピッチにいる方が連携面でも脅威だったが、思ったより遅い投入だった。 キャプテンとはいえ、山田の起用も京都側からすれば有難かった。失点に繋がるミスをしたし、左サイドの相馬と比べて明らかに消えている。ナビスコ前節の試合のように、右で平川忠亮を使われていたら結果は違ったかもしれない。 そして前回の記事の「プレビュー」でも書いたが、怖い選手、キーマンは梅崎だった。トップ下を基点に、相馬を使い左サイドで好機を何度も作り出した。ポンテ、小野、長谷部がいない今の浦和でゲームを作れるのはおそらく梅崎のみ。 ゲームメイカーがいないと、闘莉王が上がっての単調なパワープレイに陥る。うまくいく時はいいが、リスクが大きい。それが出たのが、2007/11/28(水)の正にここ駒場で行われた、天皇杯の愛媛FC戦での敗北ではなかったか。もちろんACLによる疲労があったが、ポンテ・ワシントンを欠いたチームでJ2チームの引いた守備を崩せなかった。 浦和は「4~6節で勝てば良い」と思ってるかもしれない。しかし残す試合は、ストイコビッチ新監督の元、リーグでもナビスコでも強さを発揮している名古屋グランパスとのホーム&アウェー、そして神戸でのアウェーゲームである。一筋縄ではいかないだろう。 他会場の名古屋は、ヨンセン・玉田・楢崎抜きで結果を出したようだ。ストイコビッチイズムが浸透しているのだろうか。 山田、梅崎、高原らは「今季、獲れるタイトルは全て獲る」と豪語した。いきなり一つ目を落とす可能性が高くなってしまった。 26日、京都と浦和はリーグ戦、京都ホームの西京極で再び対決する。ポンテがそろそろ戻りそうな気配ではある。しかし「アジア王者対J1上がりたてチーム」の対戦では最早ない。 試合終了後の京都サポーター、そして選手の顔に笑顔はなかった。「勝てる試合」だっただからだ。引き分けに満足するチームじゃない。慢心してはいけないが、誇りに思っていい。京都サンガは良いチームであり、勝てるチームだと。
posted by batistuta |00:27 |
京都サンガ |
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