2008年04月10日
マンUvsローマ(CL Quarter Final 2nd leg)
UEFA CHAMPIONS LEAGUE、Quarter Finalの2nd leg、マンチェスター・ユナイテッドvsローマの試合がマンUのホーム、オールド・トラッフォードで行われた。 週末のプレミアリーグでアーセナルと激突するマンUは、ロナウド、ルーニー、スコールズをベンチに置き温存。しかし前半が始まると、その「豪華すぎる」2軍に一方的に攻め込まれたローマ。右サイドをパク・チソンにいいようにやられたものの、GKドニの再三の好セーブで前半はスコアレスで終了した。 後半もマンUの高い位置からのプレスに苦しめられるローマ。2度の好機も決めきれず、70分にテベスの鮮やかなダイビングヘッドを決められ万事休す。 このまま1-0で終了、マンUはC・ロナウドを使うことなく、2連勝と最高の形で締めくくった。 マンUは、準決勝でバルセロナと対戦する。 ■プレビュー 第1戦は0-2でマンUが勝利。アウェーゴールを2得点も挙げた。ローマはトッティの復帰を待ったが間に合わず。逆にマンUはファーディナンドが週末のリーグ戦で負傷したものの、検査結果に異常はなく出場する。 マンUは第1戦でヴィディッチを失った。代わりに入るのはジェラール・ピケ。スペインU-21代表の気鋭だ。ちなみにグループリーグ第6節ではこのピケがゴールを決めている(ただし順位が確定しており、消化試合の側面が強かった)。 長く戦列を離れていたガリー・ネヴィルとシルベストルが復帰。 スターティングを見るとそのスコールズ、ルーニー、そしてC・ロナウドがいない。13日のリーグ戦でアーセナルと戦うため、主力を温存するようだ。 GK エドウィン・ファ・・デル・サール DF ウェズ・ブラウン リオ・ファーディナンド ジェラール・ピケ ミカエル・シルヴェストル MF アンデルソン オーウェン・ハーグリーヴス マイケル・カリック パク・チソン ライアン・ギグス FW カルロス・テベス 後がないアウェーのローマ。スターティングで注目はトネット、シシーニョという攻撃的SBを外してきたこと。スパレッティ監督に何か策ありか。 GK ドニ DF クリスティアン・パヌッチ フィリップ・メクセス フアン マルコ・カッセッティ MF ダニエレ・デ・ロッシ ダビド・ピサーロ ロドリゴ・タッデイ シモーネ・ペロッタ マンシーニ FW ミルコ・ヴュチニッチ ■ローマを圧倒するマンUの「豪華な二軍」 ロナウド、ルーニー、スコールズの3人を温存してもこの強さは本物だ。第1戦でもローマに対して相性の良さを見せたパク・チソンが右サイドを我が物顔で闊歩、いや疾走する。緊張のためか固くなっているローマは、全くと言っていいほど前線にボールがつながらない。唯一の救いはGKドニだった。 9分、テベスが高い位置でインターセプト。ルーズボールを拾ったギグスは、オフサイドにならないよう「タメて」、右サイドを走るハーグリーヴスにスルーパス。GKと1対1の状況になったが、ここはドニがセーブしCKに逃れた。 返すローマも2本立て続けにシュートを放つが、GKファン・デル・サールが落ち着いてセービング。 15分、中央のテベスが右に展開し、受けたパク・チソンがクロス。フリーで受けたギグスがシュートを放つも再びドニの壁。 22分にはギグスがセンターサークル上から、軽やかな縦クロス。エリア内のハーグリーヴスに納まるパスは、まるでゴルフのホールインワンのようだった。しかしここはフアンとカッセッティが挟み込みノーファールでストップした。 23分、もう書くのに飽きてきたが、右サイドのパク・チソンにボールが渡り、中央へ折り返し。マイナス気味のクロスをスルーし、エリア外のアンデルソンがミドルシュートを放つ。しかしここもドニが好セーブ。 24分、パク・チソ(以下省略) 29分、ようやくローマの攻撃。マンシーニが左サイドでブラウンに1対1を仕掛ける。ブラウンの足はかかっていなかったが、倒れたマンシーニ。PK。 このような形で得たPKはロクに決まることがない(前日の某試合は置いておく)。嫌な予感が的中し、キッカーのデ・ロッシが大きく上へ外した。ここまで大きく外されると笑うしかない。 ヴュチニッチが接触で腰を痛めたようだ。ローマが得点する気配が微塵も感じられないまま前半が終了した。 ■変わらぬ流れ 決めきれないローマ 後半の48分、ローマがまず仕掛ける。ヴュチニッチがミドルシュート、GKファン・デル・サールが小さく弾く。ブロックするファーディナンドを押し退け、カッセッティが飛び込んだがボールに詰めることはできず。 第1戦、クロスをクリアしようと待っていたところを、大外から「飛んできた」C・ロナウドに弾かれてゴールを奪われたカッセッティ。お返しのチャンスだったが…。 50分、前半に続き高い位置からプレスを仕掛けるマンU。ブラウンがインターセプト、ギグスに渡りテベスへ。テベスは右斜めにスルーパス。アンデルソンがスルーした先にはパク・チソンが。フリーになったが、フアンが懸命のスライディングで難を逃れた。 その後カリックと衝突したカッセッティが肩を痛めて、マックス・トネットと交代。そのトネットが早速、左サイド深い位置からクロスを供給する。ファーでフリーのタッデイに渡ったが、トラップでもたつきシルヴェストルにクリアされてしまった。 56分にはピサーロのCKにフアンが頭で合わせるも、ファン・デル・サールが落ち着いてキャッチ。 局面の打開を図るローマはピサーロに代えてジュリを送り込んだ。しかしその直後、右サイドをハーグリーヴスが突破。GKとDFの間を狙う教科書のような絶妙なクロスを送ると、それに応えたのはテベス。華麗なダイビングヘッドで押し込んだ。1-0。ローマにとどめを刺す重い重い1点だ。 テベスはゴール後、ユニフォームをめくりあげてアピール。Tシャツに少し見え辛かったが「EU BUMPLE ARIEL」?の文字。Arielとはオルテガのことだろうか? この後はルーニー、オシェイが入ったが、それよりも注目すべきなのはガリー・ネヴィルの復帰だろう。ギグスからファーディナンド、そしてネヴィルにキャプテンマークが渡った。オールド・トラッフォードが復帰を祝う拍手に包まれる。 結局、終始安定した守備を見せたマンUの守備を崩すことは出来ず、1-0で終了。マンUが準決勝に駒を進めた。 ■総括 正直、トッティがいたとしても2戦やって負けていた気がする。その位マンUは強かった。ヴィディッチ不在でもピケが地味ながら代役を務め、ファーディナンドがヴュチニッチに仕事をさせなかった。ファーガソンのパク・チソン起用は見事としか言いようがない。パク・チソンはローマに対して抜群の相性を見せ、この日は第1戦以上に右サイドを暴れまわった。 またスコールズが出場すればこの試合でCL出場100試合を達成だったが出番はなし。2月20日リヨン戦でライアン・ギグスが一足早くこの記録を達成している。 ローマはボール回しもままならなかった。点を取らなければならない状況で、トネットではなくカッセッティをスタメン起用したことに疑問が残る。カッセッティも守備的に行くかと思いきや、パク・チソンにウラを何度も取られていた。 マンシーニは昨年のようなキレがほとんど見られず、トッティという相棒がいないペロッタはピッチを彷徨い続けた。 メクセスとアクイラーニ、デ・ロッシが他クラブから狙われている中、FWの獲得も急務だ。トッティ不在時には2トップを敷くなど、戦術にオプションが必要かもしれない。今年初めには冴えを見せていたスパレッティ采配だが、このシリーズでは後手に見えた。 トッティもCFの獲得は歓迎している。今季のローマを象徴する「ゼロトップシステム」はFWがいないことによる、ある種「苦肉の策」から始まったものだが、来季も続けるのか、それとも大型FWを獲得するのか。 ローマはこれでスクデットとコッパ・イタリアに専念することになる。セリエAは残り6試合、今週末の現在7位のウディネーゼを叩けば残りは中位~下位チームの対戦を残す。首位インテルとは4ポイント差、インテルはミラノダービーを残している。 CLはリヴァプールvsチェルシー、マンUvsバルセロナのベスト4になった。 リヴァプールvsチェルシーは昨年と同カード。今季のプレミアの直接対決は2分。しかし「欧州に強いレッズ」の姿が戻ってきている。 昨年はミランが勝った。今年はバルセロナが「ストップ・ザ・イングランド」を果たせるか?
posted by batistuta |02:56 |
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