2008年04月08日
サンガ、天敵の川崎に勝利
少し遅くなりましたが、サンガvsフロンターレ戦を観戦してきました。 5日、Jリーグ第5節、川崎フロンターレ対京都サンガの試合が等々力競技場で行われた。開幕では勝利の波に乗り遅れた川崎だったが2連勝と修正。京都は無敗を維持していたが、前節ホームの柏戦で敗れた。 しかしこの試合は中村憲剛、ジュニーニョ、鄭 大世という攻撃の柱をうまく潰した京都ディフェンスが功を奏し完封。73分に柳沢の見事なゴールが決まり、京都が0-1で逃げ切りアウェーで強豪川崎から勝利を挙げた。 これで京都は7位に浮上。この勢いを続けられるか注目だ。 ■プレビュー 川崎は起用に納得のいかなかったFWフッキが退団、昨年在籍した東京ヴェルディへ戻った。しかし「トップ下を入れた方が機能する」というファンの声が届いたか、MF大橋 正博がトップ下、鄭 大世とジュニーニョの2トップに落ちついている。これが2連勝にも繋がっているようだ。あの3トップは魅力的であったし、期待感も高かったが…。 対する京都は、FWパウリーニョがけがで登録外。MF中山博貴もコンディションが上がらないのか、ベンチスタートとなっている。FW田原 豊はリーグ戦で初のスタメン出場。スタミナに難があるとは加藤監督の弁だが、フル出場に期待がかかる。 ■桜を散らす強風 東京の桜も見頃をすぎて、あとは散るのみ。勝利の花を咲かせるのはどちらか。桜を散らす強い風が、高いボールの行方に影響しているようだった。 関塚監督のフロンターレでは対京都で8戦8勝と、いわゆる「お得意様」であるこの対戦。しかし今シーズンの京都はやはり一味違う。 京都の守備のキーマンは新加入(再加入が正しいが)のキャプテン、シジクレイである。中盤の底、というポジションではあるが左の渡邊大剛、右の平島崇という両SBが積極的に攻撃に参加する場合は、シジクレイが最終ラインをカヴァーする。スピードはないが、経験による読みで川崎の攻撃の目を摘む。 前半の見所は2人のミドルシュートだった。 21分、川崎の攻撃の起点である憲剛をアタリバがストップ。しかしこれはイエローカードをもらう。左寄りゴールから30mの絶好のポジションでFKを得ると、憲剛ではなく大橋が蹴る。見事な弾道を描いたが、クロスバーを直撃した。 対する京都は渡邊大剛。スカパー!の月間ゴール賞に選ばれた3/16の大宮戦でのミドルシュートを彷彿させるミドルを放っていった。 このシュートまでの一連の動きを振り返る。 中央で柳沢がボールを持つ。左の大剛へパスを送るとそのまま左に流れる柳沢。ディフェンスについていた憲剛を引きつれると、マンマークでつかれていた大剛は左右にフェイクを入れて右にワンステップ。DFを外すとゴールへの軌道が見えた瞬間、ためらうことなく右足を振り切った。しかし大橋のシュート同様にクロスバーを直撃したのだった。 ■元日本代表、森岡の復帰 前半終了間際、京都のCB手島 和希が接触し足を痛める。後半に入っても様子見で出場したものの交代した。ここで投入されたのは、今シーズン初めてメンバー入りしていた森岡 隆三だ。 調整不良、新加入選手、若手の台頭など色々な要因が考えられるが、元日本代表をベンチ外に追いやるほどの競争が京都に生まれていることはプラスである。 61分、試合の流れを変えるべく京都の加藤監督が動く。徳重に代えて中山博貴をピッチに送り出した。前節の中山の不在を見る限り、やはり攻撃の組み立てにこの若き司令塔は必要不可欠だ。 一方の川崎は、憲剛と大橋という「ダブル司令塔」とも言える攻撃センスの高い二人が、ライン裏へ抜け出すジュニーニョに絶妙なスルーパスを送る。まだコンディションが上がっていないジュニーニョが決めきれないのもあるが、京都ディフェンス陣も集中できている。 72分には、憲剛が右サイドのスペースへ放り込んだボールをGK平井 直人がエリア外へ飛び出してインターセプトを試みるも、強風の影響か憶測ミス。前半何度か成功していた飛び出しが一転ピンチを迎える。しかしジュニーニョが中央へ送ったパスは京都がカット。 73分には左サイドの山岸からゴール前の鄭 大世へ。軽く合わせたシュートだったが、近距離にも関わらずGK平井が動物的な反応を見せてセーブ! ■「巧」な柳沢のゴール そして攻守が即座に切り替わるサッカーの鉄則、「ピンチの後はチャンス」 平井がすかさず相手陣内へ大きく蹴りこむと、田原がポストプレーで潰れる。高くバウンドしたボールを柳沢が競り合う。近くにいた中山にボールが行ったと見るや、反転して大きく弧を描くように川崎ゴールへ走りこむ。二人の攻撃のイメージが完全にシンクロした。フワリと浮かせてボールを送る中山。柳沢は胸トラップでコントロールし、川崎DF伊藤 宏樹に身体を寄せられていたが、崩れることなく右足でゴールに流し込んだ。0-1!京都が先制した! ちなみにこの一連のゴールシーンは、「やべっちFC」で堀池氏による「巧」に選ばれた。 その後も集中して、川崎の攻撃を耐えしのいだ京都。5分と表示されたロスタイムが6分を超えても集中を切らさず守りきった。「終盤の失点は京都のお家芸」と揶揄されるが、汚名返上といったところか。 ■総括 欠点を修正した京都 京都は、今までの悪かった部分を修正できていたように感じた。失点はサイドから崩されることが多かったが、クロスを極力上げさせないようにできていた。セットプレーでも集中して守れていた。リードしてからもしっかり守りきれた。 そしてFW田原が1試合頑張れたのは今後に繋がるだろう。田原のポストプレー・キープ力は京都の大きな武器である。その高さはセットプレーの守備でも生かされる。1分でも長くピッチにいられた方が良い。 柳沢のオフ・ザ・ボールの動きを京都FW陣が習得すれば、さらに面白くなるだろう。 森岡 隆三の合流も、京都DF陣の刺激になるに違いない。健全な競争はチームの守備力を高める。 次節はホームで好調のヴィッセル神戸を迎える。FWレアンドロと大久保が脅威だが、大久保は前節の退場で京都戦も欠場の見込みだ。しっかり勝利しておきたいところだ。 また16日にはナビスコカップ予選、駒場に乗り込み浦和と激突する京都。チケットが即完売、真っ赤に染め上げられることが予想されるアウェー戦で京都の真価が問われる。
posted by batistuta |14:56 |
京都サンガ |
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