2008年03月24日
GRAND SLAM SUNDAY #2 CHELSEA vs ARSENAL
プレミアシップ第31節、チェルシー対アーセナルの試合がスタンフォード・ブリッジで行われた。地元で「グランドスラム・サンデー」と銘打たれた4強の直接対決、マンチェスター・ユナイテッド対リヴァプールの試合から2時間半遅れでキックオフ。 3位チェルシーと2位アーセナル、首位マンUを追走する両チームはどうしても落とせないこの試合。前半は拮抗した試合展開が続きスコアレス。58分、セスクのCKをサニャが頭で合わせ、アーセナルが先制した。 しかし77試合ホームで無敗のチェルシーが記録を守る。72分にドログバがルーズボールに反応してゴール、80分にはアネルカのバックヘッドを受け、再びドログバがゴールに叩き込んだ。 師匠モウリーニョの辞任で、今季6ゴールと不振に陥っていたストライカーが高らかに復活宣言。ブルーズがプレミアシップ覇権奪回を目指す。 ■プレビュー ホームのチェルシー、GKペトル・ツェフが足首の負傷のため、クディチーニがゴールマウスを守る。 前節はカーリング杯決勝を戦ったトットナムと4-4の死闘を演じた。シーズン前半は調子が上がらなかったが、終盤に向け調子は上々だ。 GK カルロ・クディチーニ DF マイケル・エッシェン リカルド・カルヴァーリョ ジョン・テリー アシュリー・コール MF ミヒャエル・バラック クロード・マケレレ フランク・ランパード ジョー・コール FW ディディエ・ドログバ サロモン・カルー アウェーのアーセナルは、チェルシーと対照的にリーグ戦では不振。シルバを失って、若いチームにショックを与えたか4試合連続ドロー。 GK マヌエル・アルムーニア DF バカリ・サニャ コロ・トゥレ ウィリアム・ギャラス ガエル・クリシ MF エマニュエル・エブエ フランセスク・ファブレガス マチュー・フラミニ アレクサンドル・フレブ FW エマニュエル・アデバヨール ロビン・ファン・ペルシー ■前半 拮抗した試合 集中している守備陣 実況の西岡明彦氏によると、チェルシーはプレミアシップ77試合ホームで無敗。2004年2月から4年続く大記録、最後に負けた対戦相手はアーセナルだという。 試合を観ていると攻めるテンポの違いが面白い。チェルシーは最終ラインで整えて、ロングフィードを混ぜながら一気に前線に持ち込む。このスタイルがアーセナルの潰し屋、フラミニにとってはやりづらいかもしれない。CLのミラン戦は、中盤でビルドアップするピルロを封じて勝利に貢献したが、チェルシーはそんなフラミニを超えてゲームが作られる。 アーセナルは「横一杯ピッチを使う、しかし縦はコンパクト」、いつもの戦い方だ。高い最終ライン、コンパクトな縦のフォーメーション。細かいパスでポゼッションを高め、ジワリジワリとチェルシーゴールに迫る。 そんなアーセナルの高い最終ライン裏をつくチェルシー。24分、テリーの2段蹴りのようなカンフーキックで前線にロングフィード。ウラへ抜け出したドログバ、しかしファーストタッチで処理を誤り、ボールはGKアルムニアのの元へ。 40分のチェルシーの攻撃。FKで中央へ送られゴール前が混戦に。ルーズボールにカルーが捉えたかと思いきや空振り。アーセナル、難を逃れる。 40分過ぎにはお互いゴール前まで攻め込むようにはなるが、決めるまでには至らない。前半はスコアレスで終了した。 アーセナルのギャラス、チェルシーのカルヴァーリョが素晴らしかった。特にカルヴァーリョは、左右のカヴァーリングを一手に引き受ける。フラミニとの競り合いで頭を負傷、包帯を巻きながらもヘッドで果敢にクリア。勝利への執念が見られた。 ■後半 チェルシー、無敗は譲らない 54分にはドログバが再びスルーパスに抜け出す。ここはギャラスが身体を入れて防ぎきる。元チェルシーのギャラスは観客から大ブーイングを浴びるも、落ち着いてプレーできている。 試合が動いたのは58分だった。左サイドのCKをセスクが蹴る。ニアサイドに低く鋭い弾道で送ると、反応したのはサニャ!カルー・ランパードを出し抜き、難しい角度ながら頭でゴールニアに流し込んだ。0-1、アーセナル先制! 反撃したいチェルシー、バラックがシュートチャンスを得るがミートせず。グラント監督は2人同時投入で局面打開を図る。マケレレに代えてニコラ・アネルカ、バラックに代えてベレッチをピッチに送り出す。マケレレが不服そうな顔をしてベンチへ座り、バラックは真っ直ぐにドレッシングルームに向かった。プレミアの銀河系軍団、グラント監督は頭が痛いところだろう。 しかしこの交代が功を奏す。ドログバとアネルカの2トップになり、アーセナル守備陣にプレッシャーを与える。交代から3分、すぐに結果が出た。 センターラインからのロングパス、ドログバが胸で落として左のランパードへ送る。持ち込むところでトゥレの足に当たりルーズボール。ドログバが反応し、ゴール右へ突き刺した。1-1、同点に追いついた。 75分にはカウンター、右サイドでフリーになったアネルカが狙うもゴール左へ逸れる。しかし得点の機運は高まるばかり。 そして80分、右サイドの浅い位置からFKを得てベレッチがゴール前へ送る。アネルカがバックヘッドで後ろへ、ドログバが右足で落としセッティング、右足を振り抜いた。アルムニアは反応したが、止めきれずアーセナルゴールに吸い込まれた。2-1!チェルシーが逆転を果たす。 その後もチェルシーがチャンスを作り脅かした。アーセナルは前線にうまくボールが収まらない。アデバヨールは髪を切ってからノーゴールだ。何か違うものまで切ってしまったのだろうか。ファン・ペルシーも復帰して全快になるには、まだ時間がかかるようだ。 2-1でチェルシーが逆転勝利、これでチェルシーは2位に浮上、68pts。アーセナルは67pts、首位をマンUに奪われチェルシーにまで抜かれた。若いチームの失速は止まらないか。 ■総括 この日の結果が今後に影響大か リーグ3位だとCLは予備予選からの参加になる。この差は大きい。 両チームとも、首位マンU・5位エヴァートンとの試合を残す。まだまだ気が抜けないだろう。 CLに目を向けると、チェルシーは「相手の情報が少ない未知の相手」「トルコ遠征」「相手は失うものがない」「勝って当然」といわれるフェネルバフチェと対戦する。 しかしここでドログバの復調は朗報だ。プレミア・CLの2冠を目指すには重要なファクター。そしてアネルカが今季中にどこまでフィットできるかもキーポイントになるはず。 アーセナルはリヴァプールと対戦する。リーグ戦を含んでの3連戦。4位のリヴァプールは国内試合は捨てて、CLでの対戦で1勝1分に持ち込むようなズル賢さを出すかもしれない。リヴァプールは4位が危うい状況ではあるが、全体的に調子は取り戻してきているし、(簡単ではないが)CLで優勝すれば来季のCL参加が可能になる。 逆にアーセナルは下降傾向だ。ロシツキー復帰の噂も聞こえてこない。 今日の試合の「逆転」という結果は、両チームにとって大きな明暗となったのではないだろうか。
posted by batistuta |12:59 |
プレミアリーグ |
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