2008年08月30日
07-08シーズンのチャンピオンズリーグ決勝は、プレミアリーグの赤と青の対決だった。
そしてこのUEFAスーパーカップで、マンUが対戦したのは「初秋の空のような青」のゼニト。
チャンピオンズリーグでは、最終的に「赤と黄金」に祝福されたマンUだったが、この日はUEFAカップ決勝と同様に「金色のユニフォーム」を用意していたゼニトが凱歌をあげた。
続きはコチラから。
posted by batistuta |07:42 |
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2008年05月22日
チャンピオンズリーグ決勝戦、マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシーの試合が、モスクワのルジニキ・スタジアムで行われた。
様子をうかがううような静かな立ち上がり、均衡を破ったのはマンU。25分、ブラウンのクロスに頭で合わせたC・ロナウドが先制点を挙げる。しかし前半終了間際、エッシェンのシュートがDFに当たったところを、ランパードが押し込んで同点にする。
後半はチェルシーペースで試合は進んだが得点は動かず。延長に入り、動きの激しい両チームの疲労はピークに達し、足を吊る選手が続出する死闘になった。
結局勝負はつかずにPK戦に突入。C・ロナウドが止められ、チェルシーの優勝かと思われたがテリーがポストに当ててしまう。両チーム14人目のキッカーのアネルカのシュートを完全に読んだGKファン・デル・サールがストップし、マンUが98-99シーズン以来の3度目のチャンピオンズリーグ優勝を果たした。
■プレビュー
マンUは、ヴィディッチが前日練習で別メニュー調整を行い、心配されたがスタメンで出場。
GK エドウィン・ファン・デル・サール
DF パトリス・エヴラ
ネマニャ・ヴィディッチ
リオ・ファーディナンド
ウェズ・ブラウン
MF オーウェン・ハーグリーヴス
ポール・スコールズ
マイケル・キャリック
クリスチアーノ・ロナウド
FW カルロス・テベス
ウェイン・ルーニー
チェルシーも、A・コールが前日練習で負傷の話があったがスタメン。
GK ペトル・ツェフ
DF アシュリー・コール
リカルド・カルバーリョ
ジョン・テリー
ミカエル・エッシェン
MF クロード・マケレレ
フランク・ランパード
ミヒャエル・バラック
FW ジョー・コール
ディディエ・ドログバ
フロラン・マルダ
両チームとも、プレミアリーグを終えてからリフレッシュし、今シーズン最後の公式戦へ向けて調整。正にベストな布陣が出揃った。
■ルジニキ・スタジアムとそのピッチ
ヴィディッチがかつて所属していた、ロシアサッカー・プレミアリーグのスパルルタク・モスクワのホームスタジアムである。
昨年10月に行われたEURO2008予選のロシアvsイングランド戦後に、人工芝から天然芝に張り替えられたが、状態が良くなかったため、スロヴァキアから取り寄せた芝に再度、張り替えられている。
「芝の状態が良くないのでは」と欧州メディアで取り沙汰され、管理責任者やUEFA関係者のコメントが飛び交う事態となっていた。リオ・ファーディナンドなどは「(ピッチの質が)プレミアなどの基準に達していない場合は、対応せざるをえない」と戦前にコメント。
遠目では分かりづらかったが、近くで映されると一部荒れているところもあった。
■CL優勝者・決勝参加(敗退含む)経験メンバー
数えてみるとかなり多い。漏れ・間違い覚悟で書いてみますので、間違い探しでもしてみて下さい。
マンU:
ファン・デル・サール … アヤックスで優勝、翌年ユベントスにPK負け
ブラウン … 98-99優勝時、在籍していたがほとんどベンチ。今回はCL予選からほとんどの試合に出ており、貢献した上での決勝に感慨深げだった。
ハーグリーヴス … 00-01バイエルンで優勝。マンUに逆転優勝された時はユース。
エヴラ … モナコ在籍時にポルトとの決勝で敗退
スコールズ … 98-99は累積警告のため決勝不参加だった。
ギグス … 説明不要か。
ファーガソン … 同上。
G・ネヴィル … 残念ながらケガのため、今日はスーツ姿で観戦。
カルロス・ケイロスアシスタントコーチは、レアル・マンUともにCL優勝した後にスタッフ入りしているようだ。
チェルシー:
カルバーリョ&P・フェレイラ … モウリーニョ・ポルトで優勝
マケレレ … レアルにて優勝
バラック … レヴァークーゼンで、マケレレがいたレアルに決勝敗退。
ベレッチ … バルセロナで決勝弾を決め優勝に貢献
テン・カーテアシスタントコーチもその時のスタッフ。
A・コール … バルセロナに敗れる。
シェフチェンコ … ミランで優勝、イスタンブールの悲劇も
アネルカ … レアル在籍時
■セレモニー
旧ソ連の赤の国旗、赤の広場(本来は「赤」ではなく、「美しい」の意味があるらしいが…)などから、イメージカラーは赤と言えるモスクワの地。
選手入場の際に、ピッチ上でのパフォーマンスは赤と黄色を基調としていた。ほとんどの人がマンUの赤を連想したのではないだろうか。
もちろんモスクワが決勝の地に決まったのはかなり前のことで、決勝の組合せを予見しているわけではない、というのは百も承知だが。
対するチェルシーのロマン・アブラモヴィッチはロシアのサラトフ州生まれ。故郷に錦を飾ることができるか。
■前半
開始15分は様子の探りあい、といった趣になった。ホーム&アウェイではない一発勝負。攻撃時にリスクを犯さないように、慎重に攻める。
そして輝きを見せ始めたのはやはりC・ロナウド。15分にエッシェンをかわしてクロス、これはファーサイドのハーグリーヴスに合わなかった。1分後には追い越していったエヴラにスルーパス。C・ロナウドが観客を魅了しつつ、チャンスを作り出していく。
試合が動く。右サイドのスローインから、ブラウンがスコールズとワンツー、抜け出したブラウンがクロスを送るとテベスが囮になり、C・ロナウドがヘディングで叩き込んだ。ツェフは見送るばかり。1-0、マンUが先制する!
11試合出場で8得点目の脅威の得点率。CL得点王を決定的にした一発だった。
22分にはランパードのフワリとしたパスが前線のドログバへ向かうがヴィディッチがクリア。33分にも同様にランパードからドログバ、頭で落としたところにバラックがヘディングで押し込むもGKファン・デル・サールがバレーボールのアタックのようなクリアを見せるシーンがあった。
ファン・デル・サールに負けられないツェフ。
33分、チェルシーCKのセカンドボールをルーニーが奪うと、ピッチの真逆となる左前方へロングフィード。追いついたC・ロナウドがクロスを送ると、テベスがダイビングヘッド。しかしツェフがこれに反応する!
こぼれ球をテリーがクリアしたが、それが飛び込んできたキャリックへのお膳立てになってしまう。キャリック砲が放たれ万事休すかと思われたが、右手でワンハンドセービング!
世界最高の舞台で、世界最高のGK二人が火花を散らした。
このまま前半が終了かと思われた45分。
C・ロナウドに手を焼いていた右サイドバックのミカエル・エシアンが上がり、遠目から強烈なシュートを放っていった。するとヴィディッチ→リオとピンボールのように当たっていく。シュートコースに反応したGKファン・デル・サールの体勢が崩れたのを見逃さずに、エリア内に侵入したのはランパード。
勝負どころで力むことは全くなく、横向きに倒れているGKの上を、左足で軽く浮かせてゴールに押し込んだ。勘所での飛び出し、冷静な判断力が見えた見事なゴールだった。そしてゴール後は天の母に捧げる仕草を見せる(パフォーマンスと書いては語弊があるか)。
■後半 チェルシーの不運
前半終了間際のゴールが効いたか、後半開始後はまた慎重な立ち上がりになった。しかしチェルシー優勢になったと言える。チェルシーが何度もクロスを上げ、マンU守備陣を脅かすシーンが多かった。77分のドログバのミドルシュートの場面。ペナルティエリアの外から、コンパクトな振り足で強烈なシュートを放ち、GKファン・デル・サールの届かないコース・速さであったが不運にもポストを叩いてしまった。
しかし不運というのはシュートが決まらなかったことではなく、ジャッジだった。
先に言っておくと、私はマンUファンでもチェルシーファンでもない。しかし後半に目立ったのは、右サイドにいた線審と主審のジャッジが不可解なものが多かった。
C・ロナウドがライン際のドリブルで、チェルシープレイヤー2人に囲まれてC・ロナウドの足に出たがマンUボール。
J・コールとエブラがゴールライン近くで競り合い、エブラの足に当たるもゴールキック。
テベスがマケレレの顔をかきむしり、C・ロナウドのシュートがサイドネットに行きゴールキックかと思えばJ・コールのワンタッチとみなされコーナーキック。
89分、マンUエリアへのボールの競り合いで、リオ・ファーディナンドがJ・コールの顔面近くまで足を振り上げローリング・ソバットのような体勢。ファーディナンドがワンタッチで出したようにも見えたがこれもゴールキック。
75分時点で最も走っていたJ・コール。激しく闘っていた彼の周りで、微妙なジャッジが多かったのは悲しいところだった。誤審とまで強硬に言うつもりはないが、何か釈然としないものがあった。
■延長
おそらく両監督は、延長戦になることを予想していたのだろう。
最も早い交代で87分のスコールズout、ギグスin。ギグスは、ボビー・チャールトンの通算クラブ出場記録を塗り替えた。決勝トーナメント1回戦のリヨンでもCL出場100試合を達成していたギグス、今年は良い年になったようだ。
さて延長になり、チェルシーはマルダに代えてサロモン・カルー、J・コールに代えてニコラ・アネルカを投入。マンUもルーニーに代えてナニを入れる。
ランパードとギグスが好機を得るが、ゴールならず。
雨も強くなり、お互いの体力を奪っていく。調整期間があったとはいえ、もちろんシーズンで蓄積した疲労は簡単に取れるものではない。それにモダン・フットボールの集大成とも言えるこの決勝で、常人には計り知れない運動量。足を吊る選手が続出し、これが死闘であることを再確認させる。
精神的にもピークに達したか、延長後半の終わり際に小競り合いに発展。カードが乱れ飛ぶ事態となり、ドログバがヴィデッチを平手打ちしレッドカード。エースストライカーが退場することとなった。その後試合の時間は短く影響は無かったように見えるが、もちろんPK戦には影響しただろう。
最後にマケレレに代えてベレッチ、ブラウンに代えてアンデルソンと、両チームが交代のカードを使いきって終了。PK戦に移る。
■PK戦 クライベイビー
名選手ほど外すのではない。外すと目立つのが、有名選手の宿命である。
PK失敗で有名なのは94年ワールドカップアメリカ大会のロベルト・バッジョであるが、一番手で外していたのはバレージだった。
成功したことは記憶が曖昧になるが、失敗はやはり強く印象に残る。
このPK戦で最初に失敗したのはC・ロナウドだった。プレミアで31ゴール、試合が終わった今、ドログバのゴールがなくなり8得点で得点王。しかしバルセロナとの準決勝でPKを外し、そしてここでも外した。
ニックネームはよく涙を流すことから「クライベイビー」。ドイツワールドカップ準決勝でフランスに敗れ涙し、今季ここまで得点を積み上げながら、最後のPK失敗で涙に暮れることになるのか。
しかし両チーム10人目のキッカー、ジョン・テリーが泣くことになった。
強くなった雨でシュートの際滑ってしまい、右のポストを直撃。そして14人目のキッカーはアネルカ。GKファン・デル・サールが完全に読みきりストップ。心地よい衝突音を鳴らして、コースから弾き出した。ドイツワールドカップでもPK戦で敗退したイングランド代表のテリー、あの時と同じ悔しい泣き顔がそこにあった。
■悲しみ、そして歓喜
ビッグイヤー獲得次第では、アブラム・グラント監督来季続投も考えられたが、これでかなりの可能性でなくなっただろう。優勝セレモニーの前、円陣を組むチェルシーの一団。おそらくグラント監督が感謝と、そして惜別をしたに違いない。
イギリスの作曲家グスターヴ・ホルストの「ジュピター」が流れる中を、マンUの選手たちが壇上へ。そして主将のリオ・ファーディナンドとライアン・ギグスがビッグイヤーを掲げるとベートーベンの第九がスタジアムを包む。
ジュピターは快楽をもたらす者、第九は歓喜の歌だ。残酷なPK戦により敗者となってしまったチェルシーだが、素晴らしい試合をしてスタジアムの観客とテレビの前の観客に快楽をもたらしたのではないだろうか。
そして最後はお決まりのピッチ上の優勝記念看板の前で歓喜。そして紙吹雪
というより帯状のようなものが大量に舞う。その色は黄金。
やはり赤と黄金というマンチェスター・ユナイテッドのチームカラーが歓迎の色となっていた。
posted by batistuta |11:24 |
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2008年05月15日
UEFAカップ決勝、ゼニト・サンクトペテルブルグvsグラスゴー・レンジャーズが、シティー・オブ・マンチェスターで行われた。
レンジャーズが今まで通りの守備戦術を用いて、ゼニトがそれに立ち向かうという戦前に予想された構図が展開された。
しかし72分にデニソフ、ロスタイムにズリアノフが見事なゴールを挙げて、ゼニトが2-0で勝利。ゼニトが欧州カップ戦初戴冠の栄誉を勝ち取った。
■プレビュー
ゼニト:
FWパベル・ポグレブニアクが警告累積のため欠場。ルカ・トーニと並んでUEFAカップ得点王は獲得したものの、決勝戦に出られない悔しさの方がやはり大きいようだ。
かつてレンジャーズで指揮を執っていたゼニトのディック・アドフォカート監督は、代表・クラブと様々なところで監督業を務めてきた。印象深いのはEURO2004でオランダ代表を準決勝に導いたことだが、敗退した要因がアドフォカート采配とも言われている。
この試合にかける思いが強いアドフォカート。昨年のロシア・プレミアリーグでゼニトを優勝に導き、クラブの欧州カップ戦初戴冠に挑む。またアドフォカートは英プレミアリーグで指揮を執ることに興味があるようで、このマンチェスター・シティの本拠地での決勝は大きなアピールになるに違いない。
GK ビアチェスラフ・マラフェエフ
DF アレクサンドル・アニュコフ
イビツァ・クリジャナツ
ロマン・シロコフ
ラデク・シールル
MF コンスタンチン・ズリアノフ
アナトリー・ティモシュク(CAP)
イーゴリ・デニソフ
FW ファティ・テッケ
アンドレイ・アルシャフィン
ビクトル・ファイズリン
レンジャーズ:
FCディナモ・モスクワを決勝で破って優勝した36年前のUEFAカップウィナーズカップ以来となる欧州での栄冠を狙う。再びロシア(当時はソビエト連邦だが)勢との対戦とは縁起が良いだろう。
守備的戦術は、ウォルター・スミス監督がDFあがりだからであろうか。
チャンピオンズリーググループリーグで対戦したバルセロナのメッシが「アンチ・フットボールだ」と吐き捨てるように語ったが、UEFAカップに回った後も8試合で得失点が7と手堅い試合をこなしてきた。
準決勝でのフィオレンティーナ戦では、第1試合の90分、そして第2試合の延長を含んだ120分を完封――しかしレンジャーズも点を獲ることなくPK戦で勝利を得た。
極端な守備戦術への批判について「その批判が木曜、金曜と続けばいいんだが」とスミス監督は語り、あくまで結果を重視した戦術を貫くことを示唆していた。
GK ニール・アレクサンダー
DF カーク・ブロードフット
カルロス・クエジャール
デイヴィッド・ウィア
サシャ・パパツ
MF スティーヴン・ウィテカー
バリー・ファ-ガソン(CAP)
ブライム・ヘムダニ
スティーヴン・デイヴィス
ケヴィン・トムソン
FW ジャン・クロード・ダルシュヴィル
■矛盾
「矛盾」とは辻褄が合わないことを意味するが、武器をとって戦うことという意味もある。
「韓非子」にある故事成語であり、「どんな盾も突き抜く矛」と「どんな矛も防ぐ盾」を売っていた楚の男が、客に「その矛でその盾を突いたらどうなる」と問われ答えられなかったという話からだ。
決勝トーナメントで合計14得点を挙げてきたゼニトと、8試合で失点が2という堅守を誇ったレンジャーズのぶつかり合い。軍配はどちらに上がるのか。
■前半 予想通りの展開
観客席にはためく多くのユニオンジャック――まるでレンジャーズのホームのようだ。マンチェスターでの決勝、、地の利を考えればそうなるだろう。
しかしビジャレアル、マルセイユ、レヴァークーゼン、そしてバイエルンを降したゼニトに恐れるものは何もないはずだ。アドフォカート監督は「UEFAカップを獲得するチャンスは今しかない。これまでに見せてきたプレーができれば、どんなチームが相手でも戦える」とチームを鼓舞し、「歴史を作るまで、あと1試合」と意気込む。
キックオフ。戦前の発表ではレンジャーズの予想フォーメーションは4-1-4-1と出てはいたが、予想通りFWダルシュヴィルを残した「1トップ9バック」に近い。
チェス界のチャンピオン、ガルリ・カスパロフを輩出したロシアらしく、ゼニトは一手一手探りながら、盤上の蒼い駒たちをどう攻略するか熟考しながらプレーする。
ゼニトは左サイドのアルシャフィンが、ルークのような縦突破。クロスからの得点を試みるが、ゴール前のレンジャーズの”駒”たちが猛攻を防ぐ。
予想通りとはいえ、消極的な姿勢のレンジャーズがバックパスをする度にブーイング。それはゼニトサポだけか、それとも決勝を観に来た「一応はどちら側でもない観客」も含まれているか。それは歓声だけでは判別がつかないところだ。
前半は特筆すべき攻防が少ない。ゼニトはクロスからヘディングで合わせるも枠を捉えられなかったり、ミドルシュートで局面打開を図るもGK正面だったり。レンジャーズの攻撃も、直接FKをパパツが狙ったが明後日の方向へと飛んでいった。
前半終了間際にゼニトが左からクロスを上げようとした際に、レンジャーズDFの手に当たっていたように見えたがノーホイッスル。エリア内だったため、ハンドであればPKという場面だったが。
ボールポゼッションは、
ゼニト:レンジャーズ=56:41と思ったより差はなかった。
シュート数は、10(4):3(0)とこちらは予想通り(カッコは枠内)
■後半 主審のジャッジスタンダード
53分、レンジャーズが速攻で持ち込んだ。ダルシュヴィルがGKとの1vs1の状況になったが、角度のない難しいポジションでもあったためGKマラフェエフがセーブ。この後のクリアボールがゼニトDFの手に当たっていたように見えたが、ここも主審はノーホイッスル。
今日はスウェーデン人の主審団だった。少々厳しいチャージでも倒れなければ吹かない、しかしシミュレーション気味な倒れ方で吹いたりしていた。歪(いびつ)ではあるが、一定したジャッジではあったように思う。
それを生かしたのはゼニト。後半から、レンジャーズのボールプレイヤーに激しくチャージして体勢を崩させると、それを挟み込んでボールを奪うといったプレーが多く見られた。
逆に恩恵を得られなかったのは、レンジャーズのダルシュヴィル。ゼニトゴールエリア近くでボールを受け、ファウルを受けたことを何度もアピールしたがFKを得られることはほとんどなかった。
■その時、試合が動き出す
前半に続いてアルシャフィンが左サイドを執拗に突破を試みる。壁にノミを打ち続け、ヒビを入れて決壊させるように。
64分にゼニトが、レンジャーズのCKからカウンターを仕掛けると、GKアレクサンダーの飛び出しを抜き去りアルシャフィンがシュート。無人のゴールに吸い込まれたかと思いきや、DFパパツが戻っておりヘディングでクリアされた。
両監督とも動かない。やはり今までの戦い方から延長戦を気にしているのだろう。このままスコアレスで後半も終わってしまうのか、と思っていた矢先に一気にゲームが動いたのだった。
72分、左サイドのセンターライン付近からのレンジャーズのスローインを強引に奪い取ると、鮮やかなパス交換で一気に攻め上がったゼニト攻撃陣。アルシャフィンのスルーパスに反応したデニソフがゴール右に流し込んだ。1-0、ゼニト先制!
こういうカウンターチームが先制点を奪われることは死に等しい。点を奪われては、当然レンジャーズですら前がかりになり、スペースが生まれるからだ。
ゼニトに追加点のチャンスも、ジリアノフのシュートはポストに嫌われる。
■時よ去れ
パパツに代えてノボ、ヘムダニに代えてマクロック、ウィテカに代えてボイドと立て続けに攻撃的な選手を投入するレンジャーズ・スミス監督。しかし流れを変えることはできない。スコティッシュ・プレミアリーグでの連戦疲労もたたってか、どんどん選手の動きのキレが落ちる。交代選手ですらフレッシュさを感じないほどだ。
上半身裸になるゼニト応援団。勝利は目の前だ。ゼニトコールがスタジアムを包む。
ゼニトは自陣に閉じこもることもなく、冷静に時間を使い、かつゴールも狙っていく。全く選手交代を行わず、時間稼ぎに使っても良さそうだったが、アドフォカート監督は変に交代して流れを壊したくなかったのかもしれない。
迎えた90分、右サイドからのスローインを得たレンジャーズ。ロングスローでエリア内に放り込むも、フィニッシュの精度を欠きシュートを大きく上へ外してしまう。
逆にゼニトがオープンスペースへの巧みなパス回しで瞬く間に攻め上がると、レンジャーズゴールへチェックメイト――ズリアノフが決定的な2点目を挙げてそのままホイッスル。
2-0でゼニトがUEFAカップを制した。
■フィナーレ
興奮のあまりユニフォームを観客席に放り込むゼニトイレブン。セレモニーは大丈夫かと心配していたら、その後に黄金に輝くユニフォームへ着替えて歓喜の輪を作った。
いざ表彰台へ。選手の何人かは子供を連れて肩車。プラティニ会長が、子供の首に表彰メダルをかける姿が何とも微笑ましい。
表彰台のある観客席で、そしてピッチで高々と優勝トロフィーを掲げたゼニトイレブン。世間ではダークホースと見られていただろうが、数々の強豪を下して得たこの結果は紛れも無い本物だ。
8月にはチャンピオンズリーグ勝者とUEFAスーパーカップを戦う。そして昨季のロシア・プレミアリーグを制したので(ロシアは年またぎではない)、チャンピオンズリーグ本選から参戦することとなる。準決勝で破ったバイエルンと対戦することになれば、面白い因縁対決の一つとなるだろう。
そしてEURO2008本大会、ロシア代表に何人のゼニトプレイヤーが出てくるか、こちらも楽しみでもある。残念ながら決勝のピッチに立てなかったUEFAカップ得点王パベル・ポグレブニアクの爆発にも期待したい。
posted by batistuta |05:53 |
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2008年05月03日
チャンピオンズリーグ準決勝第2戦、チェルシーvsリヴァプールの試合がスタンフォード・ブリッジで行われた。
第1戦において、終了間際のリーセのオウンゴールで貴重なアウェーゴールを得たチェルシー。この日も堂々たる戦いぶりで、33分にリーセのカヴァーリング不足をついたドログバがシュートをねじ込み先制。
リヴァプールは64分にトーレスがゴールを挙げ反撃するが、同点のまま終了し延長戦へ。
延長4分、エシアンのゴールが取り消されたが、直後にPKを獲得。ランパードがきっちり決めると、延長前半終了前にはドログバが2点目。3-1と突き放す。
延長27分にバベルがロングシュートを叩き込み、一気に緊張感が増すがチェルシーが守りきり勝利。
チェルシーは5月21日の決勝戦で、マンチェスター・ユナイテッドと戦うこととなった。プレミアリーグとの2冠を達成するのか、それとも1冠分け合うことになるか。
■プレビュー
ホームのチェルシーは、母親を亡くし傷心のランパードが戦列に復帰。心身ともにコンディションが心配される。
GK ペトル・ツェフ
DF マイケル・エッシェン
リカルド・カルヴァーリョ
ジョン・テリー
アシュリー・コール
MF クロード・マケレレ
フランク・ランパード
ミヒャエル・バラック
FW ジョー・コール
ディディエ・ドログバ
サロモン・カルー
アウェーのリヴァプール、目を引くのはヨッシ・ベナヨウンの起用。バベルがベンチスタートとなった。第1戦で負傷したファビオ・アウレリオは欠場、動揺が心配されるリーセがスタメン出場。汚名返上なるか。
GK ペペ・レイナ
DF アルバロ・アルベロア
ジェイミー・カラガー
マルティン・シュクルテル
ヨン・アルネ・リーセ
MF シャビ・アロンソ
ハビエル・マスチェラーノ
ディルク・カイト
スティーヴン・ジェラード
ヨッシ・ベナヨウン
FW フェルナンド・トーレス
■手の内を知り尽くした両者
試合の入り、というのは相手の様子を見るべく慎重な立ち上がりになりがちだ。しかしプレミアリーグで何度も手を合わせている両チーム、序盤から激しいトランジション・ゲームを展開する。
手数(というか足数か)をかけずにどんどん前線にボールを運んでいく。オウンゴールを得ているチェルシーはスコアレスドローでも勝ち進めるが、攻撃は最大の防御とばかりに攻める。
ドログバとシュクルテルのマッチアップは圧巻だった。シュクルテルは191cm・81kg の巨体。UEFAカップで決勝に進んだゼニトから1月にやってきたCBだ。この対決は正に「巨象と巨人」のよう。
5分にはドログバがポストプレーでボールをもらい、反転してミドルシュート。枠を捉える強烈なシュートで、GKレイナはラインに逃れるのが精一杯。
9分、今度はリヴァプールが攻め立てる。カウンターで左サイドからベナヨウンがドリブルで持ち上がり中央のジェラードへ。ベナヨウンと入れ替わるように、左サイドのスペースへ移動したトーレスへジェラードがパス。チャンスとなったが、GKツェフの絶妙な飛び出しでCKに逃れる。
18分、中央のマケレレからドログバへ。ランパードに預けて猛然と前線へ。ランパードがためてスルーパスを出し、ドログバがシュートに持ち込むがゴール右へ逸れてしまう。ランパードのコンディションに問題はないようだ。
この後、ドログバと接触して足を痛めていたシュクルテルが交代。サミ・ヒューピアが入る。
33分、試合が動いた。チェルシー、自陣の高い位置でカルヴァーリョがトーレスからボールを奪うとランパードへ預ける。ランパードはすかさずグラウンダーのロングスルーパス、これがカルーに通る。カルーは2人に囲まれながらもシュート、GKレイナがこれを弾く。近くにリーセがいたが反応が遅れる。リーセより遠い位置にいたドログバが、「巨象から黒豹」に変貌した。エリア外から、獲物を見つけた猛獣がボールに飛びつきゴールに叩き込んだ。1-0、チェルシーが先制点を挙げた!
40分、左サイドからカルーがスピードに乗ったドリブルで仕掛けるとX・アロンソがたまらずカニ挟み。イエローカードをもらう。
27m地点、26日のマンチェスター・ユナイテッド戦でバラックとドログバが言い争いをしたところに近い地点だ。ドログバが狙う雰囲気を醸し出すが、バラックが直接蹴った。GKレイナは動けなかったが、ボール2個分くらいのところで枠を外れた。
1-0のチェルシーリードで前半が終了。シュート数がチェルシーが10本放って枠内6、リヴァプールが3本中枠内1本と、チェルシーが圧倒。中でもミドルシュートの精度がかなり高いことに驚かされた。GKレイナには考えられないくらいの心理的・物理的なプレッシャーがのしかかったことだろう。
■後半
47分、マスチェラーノが山なりに前方へパス、ジェラードが頭で中央へ送るとカイトが右足のアウトサイドで合わせたが、これは弱くツェフが足で弾き出した。
63分、再び試合が動く。
右サイドに流れていたベナヨウンがボールをもらうと、その前をジェラードが横切り囮に。ベナヨウンは中央へドリブルで仕掛けドログバ・マケレレを振り切ると、カルヴァーリョ・テリーのCBコンビの集中も引きつけ、トーレスへ決定的なラストパス。このお膳立てを決めないわけにはいかないトーレス、ツェフの動きをきっちり読みきり、ゴール右隅へ流し込んだ。1-1、リヴァプールが追いつき、合計スコアもタイに!
リヴァプールはベニテス政権になってから、スタンフォード・ブリッジでは3分5敗。得点はゼロと苦手にしているスタジアムだった。試合前日の記者会見でそのことを問われたベニテス監督は「明日それを変えればいいだけの話」と楽観視していたが、見事に結果を出した。
その後は一進一退の攻防。チェルシーが相変わらず枠内にシュートを飛ばすので、チェルシーが優勢と見ても良いか。75分、エッシェンが右サイドをゴリ押しで突破し、シュートまで持っていく様は圧巻だった。
チャンピオンズリーグで3度目の準決勝対決となる両チーム、180分で決着がつくほど簡単ではなかった。
■延長
チェルシーは延長開始からJ・コールを下げてFWニコラ・アネルカをピッチに送り出す。
しかし先に仕掛けたのはリヴァプール。中央~右サイドで勝負すると、ジェラードから後ろのX・アロンソに戻す。すると左のオープンスペースへ展開、リーセが飛び出す。クロスを上げるが、トーレスとマスチェラーノがカブってしまいシュートまで持ち込めず。
延長4分、後半に入っていたマルダが縦パス。ドログバが巧みなトラップで処理し、カラガーをかわし突破する。しかしカラガーが追いつきラインに逃れCKに。
このCKで、こぼれ球をエッシェンがペナルティエリアライン上からシュート、チェルシー勝ち越し弾!…と喜びも束の間、線審がフラッグを掲げる――オフサイドだ。リヴァプールが最終ラインを上げ、チェルシープレイヤー4人が残っていた。プレイに関わらなければオフサイドにはならないが、GKレイナの視界を邪魔するようであればオフサイドと認められる。微妙なポジションだったが、ゴールは認められず。
しかしこの直後、再びリヴァプールエリア内に攻め入った際に、バラックがヒューピアのタックルを受けてPKに。最近はバラックが蹴っていたが(ランパード欠場だからかもしれないが)、ここはランパードがキッカーを務める。
プレッシャーがかかる場面だが、きっちりと決めたランパード。2-1、チェルシーが勝ち越し。ランパードは腕の喪章を外し、亡き母親に祈りを捧ぐ。
そして延長前半終了間際、右サイドで攻撃を展開するチェルシー。ポストプレーでマルダが懐に収め溜めた後、ライン裏へ抜け出したアネルカへパス。アネルカがクロスを送ると、ドログバが走りこみ、ニアで合わせてGKレイナの足下を射抜くシュート!3-1、試合を決定づける得点を挙げる。
リヴァプールはすかさずトーレスを下げバベルを投入。
延長後半27分、30~35mはあろうかというところから、バベルがロングシュート。これがGKツェフの手を弾き、チェルシーゴールを破る。3-2。緊張が走るスタンフォード・ブリッジ。何せ追いつかれたらアウェーゴールで敗北が決まる。
この得点シーンの前に時間稼ぎであろう、交代にシェフチェンコを用意していたグラント監督。守備の選手を入れるべきか迷ったのか交代が遅らされたようだが、結局29分にランパードを下げてシェフチェンコを投入。
しかし時間は少なくロスタイムも1分、そのまま3-2で試合が終了した。
■総括
チェルシーは、第1戦のオウンゴールによるアウェーゴールで余裕ができたかもしれない。しかしそれを抜きにしても、この試合は質の高いサッカーを披露した。前述の通り、まるで「スナイパー」のように精確に枠を捉えたミドルシュート。GKレイナを終始脅かした。
一時期不調に陥っていたドログバがコンディションを戻してきたようで、ゴール前で力強いパフォーマンスを見せ2得点の活躍。
心配されたランパードも、強いメンタルと存在感を見せつけた。
チェルシーはこれで2冠を狙う体勢が整った…と言いたいところだが、3日に行われたプレミアリーグ、マンチェスター・U対ウェストハム戦が終了し、4-1とマンチェスター・Uが圧勝。チェルシーが勝ち点でもし並んでも、得失点差で大差をつけられているために苦しい状況となった。ビッグイヤーは意地でも勝ち取りたいところだろう。
リヴァプールは悔やみきれない敗戦。もしアーセナル、チェルシー、マンチェスター・Uと倒していけば、現在リーグ4位のリヴァプールが他の4強を倒していくという面白いストーリーがあったのだが、ここで舞台を降りることとなってしまった。
クラブは現在借金を抱えており、シーズン終了後にトーレスを放出せざるをえなくなるのでは、という報道も出ている。名誉もそうだが、CL優勝で賞金を得ていれば、という思いもあるだろう。
CLの決勝は5月21日、モスクワにて行われる。
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2008年05月02日
UEFAカップ準決勝第2戦、フィオレンティーナ対レンジャーズの試合が、アルテミオ・フランキにて行われた。
グラスゴーのアイブロックスで行われた第1戦はスコアレスドロー。この第2戦もレンジャーズが守備的戦術に終始し、延長戦を経ても1点も入らずPK戦に。
フィオレンティーナ、リヴェラーニが止められ、ヴィエリが大きく外したことにより、PK戦を制したレンジャーズが勝利。5月14日の決勝戦へと駒を進め、優勝をかけてゼニト・サンクトペテルブルグと戦うことになった。
■プレビュー
ホームのフィオレンティーナ、セリエAで来季のチャンピオンズリーグ(以下CL)出場権をミラン・サンプドリアと争っている。27日にサンプドリアと直接対決があったが、残り数十秒というところで同点に追いつかれて、勝ち点を「2」失った形だ。
プランデッリ監督はあまりローテーションを用いない。選手の疲労はピークに達しているはずだ。
GK セバスティアン・フレイ
DF マルティン・ヨルゲンセン
アレッサンドロ・ガンベリーニ
トマーシュ・ウィファルシ
マッシモ・ゴッビ
MF マルコ・ドナデル
ファビオ・リヴェラーニ
リッカルド・モントリーヴォ
FW マリオ・サンターナ
ジャンパオロ・パッツィーニ
アドリアン・ムトゥ
アウェーのレンジャーズ、リーグ戦はセルティックとの”いつもの”2強争い。
GK ニール・アレクサンダー
DF カーク・ブロードフット
カルロス・クエジャール
デイヴィッド・ウィア
サシャ・パパツ
MF スティーヴン・ウィテカー
バリー・ファ-ガソン
ブライム・ヘムダニ
スティーヴン・デイヴィス
ケヴィン・トムソン
FW ジャン・クロード・ダルシュヴィル
■何をしに来たのか?
私の拙い文章によるゲームレポートは、つらつらとプレイを書き並べてしまうことが多い。しかしこの第2戦をそのような書き方にすれば、読んでいただいている方はすぐにこのページを閉じてしまうことだろう。普段と違う書き方で進めることにする。
「彼らはフィレンツェに何をしに来たんだろう。フットボールか?いや違う。守備をしに来たんだ。はるばるね」
これはフィオレンティーナの選手の試合後のインタビュー…ではない。想像、憶測だ。しかし遠からずだろうと思う。
■レンジャーズの欧州での戦術
レンジャーズはチャンピオンズリーグのグループリーグで敗退。3位だったのでUEFAカップに回ることができた。その前のグループリーグのお話。
07年10月23日のレンジャーズ対バルセロナ戦、レンジャーズはホームにも関わらず守備を固めてほとんど攻撃を放棄した。そして試合後、バルサのリオネル・メッシはこう語った。
「レンジャースには試合をしようという気がなかった。試合開始からアンチ・フットボールともいえるプレーをしていた。こんなサッカーをするチームに勝てなかったのは本当に悔しい」
実力差があるなら、現実的に勝ちに行くなら、こういう戦術も批判はできないだろう。しかしこの試合「も」酷かった。フィオレンティーナをF、レンジャーズをRとすると、
総シュート数 F:29 R:7
ファウル F:16 R:31
支配率 F:61% R:39%
であった。レンジャーズのシステムは4-4-1-1か。FWダルシュヴィルを前線に残して、4×2枚の白い壁を自陣に築いてひたすら耐えるのみ。
実況もフィオレンティーナの一方的な攻撃の試合展開に「knockin' on the Door!!」と呆れて(?)いた。
■原因はフィオレンティーナにもあり
フィオレンティーナの、コンディション不良による攻撃の精度の低さもレンジャーズには味方したのだろう。いつもなら決めているようなシュートも、力なかったりCBに楽々クリアされていた。4月13日のセリエA、インテル戦も似た状況だった。PSV戦を戦い、プレーにキレがなく、あえなくインテルに敗れた。
レンジャーズは、途中交代のダニエル・クザンが退場した時も、4-4-1-1の「1」が減っただけの話であって、結果に大きな影響があったとは言えない。
そしてヴィエリの絶不調が響いた。途中交代で入ってから、幾度となくチャンスに絡んだが、身体の重たさが明らかだった。
レンジャーズは前半には、2列目が飛び出したり攻撃意欲を多少見せていたが、時計の針が進むに従って、自陣から動かなくなった。
■延長を終えて
120分、攻め疲れ、走り疲れたのはもちろんフィオレンティーナだ。レンジャーズは、ゴール前で集中して弾き返すことしかやってない。スタミナの浪費もさほどないだろう。実際、レンジャーズは延長戦にも関わらず交代を2枚しか切らなかった。選手を代えて得点することは考えず、守備の流れを壊すことを嫌がったのだろう。
そしてPK。フィオレンティーナのGKフレイに期待がかかり、それに応えて1本止めたがそれまで。フィオレンティーナ側は、助走短く蹴ったリヴェラーニがGKに読まれ、絶不調のヴィエリは大きく枠を外した。何故ヴィエリに蹴らせたのか?今季終了後の放出は免れない気がする。何よりティフォージ(ファン)が黙っていないだろう。
そしてムトゥは蹴らなかった。誰よりも前線で精力的に動いていたため、足が限界に来ていたのかもしれない。
■最低の試合
反感を招くかもしれないが、これは「最低の試合」だった。昔のイタリア代表やセリエAクラブの所謂「カテナチオ的戦術」をしっかりと観ていないので、正しい比較はできないが、レンジャーズは「攻める気がゼロ」であり、「守備能力の高さというより、人を多く並べただけ」だった気がする。
2002-2003シーズンのチャンピオンズリーグ決勝は、ミランvsユヴェントスのイタリア対決。こちらもスコアレスドローの末、PK決着だった。「点を取らない守備的なサッカーなんぞイタリア国内でやってろ」と他国から批判続出の1戦だったようだ。しかしこちらは「正に堅守」のぶつかり合いだったようだ。この時の試合もしっかりとは観ていないので、確認したい。
そういえば今年のCLは02-03以来の同国対決であり、UEFAカップの決勝の地は「そのCL決勝があった」マンチェスターだ(ただしオールド・トラッフォードではなく、マンCのシティー・オブ・マンチェスター)。まさか決勝もPK決着か。それともバイエルンから4得点を奪ったゼニトが勢いそのままに大量点か?
決勝は5月14日。uefa.comでオンライン生中継される。
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2008年05月02日
UEFAカップ準決勝第2戦、FCゼニト・サンクトペテルブルク対バイエルン・ミュンヘンの試合が、ゼニトのホーム、ペトロフスキースタジアムで行われた。
バイエルンのホーム、アリアンツ・アレナで行われた第1戦は、バイエルンのリベリーが先制するも、ルシオのオウンゴールで1-1のドローに終わった。
この第2戦はまさかの展開を見せた。開始早々にクローゼのシュートがGKを超えてバイエルン先制かと思われたが、シロコフがカヴァーリング。
4分にはルシオがポグレブニアクをヴァイタルエリアで倒しFK。絶好のポジションのFKをポグレブニアクが自ら決めてゼニト先制。ここからが歴史を作る舞台の幕開けだった。
39分、ドミンゲスのスルーパスを受けたズリアノフが、フェイクでDFを置き去りにし、豪快にゴールネットに突き刺す。
54分には右サイドからのクロスを、後ろから飛び込んだファイズリンが頭で押し込む。
最後もドミンゴスがDFを一人かわしてクロス、ポグレブニアクがキッチリ決めてみせた。
終わってみればロシア王者が、ドイツの絶対王者相手に4-0で圧勝。14日の決勝戦でレンジャーズと戦うこととなった。
■プレビュー
ゼニトはエースストライカーのアンドレイ・アルシャフィン、ラデク・シールル、フェルナンド・リクセンらを欠く。ロシア代表のアレクサンダー・アニュコフが戻ってきた。
GK ビアチェスラフ・マラフェエフ
DF アレクサンドル・アニュコフ
イビツァ・クリジャナツ
ロマン・シロコフ
オレクサンドル・ゴルシュコフ
MF コンスタンチン・ズリアノフ
アナトリー・ティモシュク
イーゴリ・デニソフ
FW アレハンドロ・ドミンゲス
パベル・ポグレブニアク
ビクトル・ファイズリン
バイエルン、開幕前にはリーガカップを、19日にはドイツカップを獲得。ブンデスリーガも優勝に王手をかけており、国内では最早敵なし。開幕前にトーニ、クローゼ、リベリー、ゼ・ロベルト、ハミト・アルティントップらを100億円以上の巨費を投じて補強、正に「FCハリウッド」に相応しい。
フランス代表SBウィリー・サニョルが、シュツットガルト戦でSBではなくSHで使われたことに腹を立て、監督に苦言。今回の遠征メンバーから外れることになった。
GK オリバー・カーン
DF マルセル・ヤンセン
ルシオ
マルティン・デミチェリス
フィリップ・ラーム
MF バスティアン・シュバインシュタイガー
マルク・ファン・ボメル
ゼ・ロベルト
フランク・リベリー
FW ルカ・トニ
ミロスラフ・クローゼ
■因縁?
サンクトペテルブルグはロシアにおいて、モスクワに次ぐ大都市。ロシア帝国時代は首都であり、ソ連時代はレニングラードと呼ばれた。
ロシアとドイツ――因縁は第1時世界大戦時代にある。
ドイツは1887年にはロシア帝国と独露再保障条約を締結し、ビスマルク体制を構築した。しかし1890年にビスマルクが失脚すると、独露再保障条約は延長されなかった。さらに1894年、フランスとロシアは露仏同盟を締結し、ドイツが対フランス・対ロシアの二正面作戦に直面する可能性が高まった。(Wikiより抜粋)
ドイツとロシア、ロシア側についたフランス。今回の試合では、ドイツ側に「新皇帝・リベリー」がついていると考えると面白い。
■もしも…
開始すぐ、チャンスを掴んだのはバイエルンだった。
左サイドのコーナーフラッグに近いところからクロスを放ち、トニがファーに流してクローゼがシュート。GKを超えてゴールかと思われたが、シロコフがリカバリーに入っており難を逃れた。
この1点がもし入っていれば流れは…「たられば」は禁物だが。
何しろその2分後のことだ。
ルシオがペナルティエリア付近でポグレブニアクにファウル。FKを与える。そしてこのFKをポグレブニアク自らが、壁の足下をすり抜けるグラウンダー性の強烈なFKを決めた。1-0、ゼニトが先制点を挙げる。
■陵辱されるバイエルンの左サイド
ゼニトが何度も右サイドをえぐっているのを見て、やはりサニョルの不在が…と思ったが、サニョルは右SBであり逆だ。左はフィリップ・ラームである。
この試合の得点のキーポイントはゼニトの右サイドアタックだった。
21分、ワンツーで右サイドから崩し、アニュコフが迫るもカーン、ファインセーブで難を逃れる。31分、33分も得点はならなかったものの、右サイドの突破に成功するゼニト。
バイエルンがサイドを気にしたウラをかいたのが、39分の得点シーンだった。右に右にと意識を持たせておいて、真ん中にドミンゲスがスルーパス!受けたズリアノフがワンフェイクを入れてから、ドリブルでスペースを強襲し、バイエルンゴールを破った。2-0、ゼニトが優位に立つ。
■沈黙するバイエルン攻撃陣
バイエルンが誇る、イタリア代表とドイツ代表のFW2トップ。この日も脅威となるはずだったが、うまく行かない。けちのつき始めは前述の通り。
前半などはリベリーがチャンスメイクしつつ、得点の機会を窺っていた。しかしトニのシュートは枠に行かなかったり、GKのセーブにあったりで見せ場を作れない。
後半にヤンセンに代えてレル、ゼ・ロベルトに代えてポドルスキを入れるなど「超攻撃的」な面子で臨むも、得点の香りは前半より減ってしまった。
やがてクローゼを下げてしまい、ホセ・エルネスト・ソーサに期待をかける。
■Mayday Celebration!
ロシアの祝祭は続く。
54分にまたしても右サイドからクロス、後ろから飛び込んだファイズリンが頭で押し込んで3-0。 これには実況もたまらず「Mayday Celebration!!」
今日はメーデーだ。ロシア国民はみんな会社を休み、この小さなスタジアムに駆けつけた。ピッチ上で真面目に働くイレブンには、ご褒美が待っていた。
72分、ドミンゲスがDFを抜き去りクロス。ポグレブニアクが落ち着いて決めた。4-0.うなだれるGKカーン。こんな姿を誰が想像しただろうか。
■総括 アドフォカートの失策
ペトロフスキースタジアムの観客達は大勝利に酔いしれた。 肩を組み左右に揺れるその姿は、うねりを持つ波のように。ピッチ上のビッグウェーヴはゲルマンを呑みこんだ。そういえば第1次世界大戦の勝者はロシア側だった。
4-0で完全勝利と言いたいが、アドフォカート監督の失策は「ポグレブニアクを下げなかったこと」だろう。試合の大勢が決したところで、「カードもらったら次節出場停止」のプレイヤーを下げても良かったのではないだろうか。逆に考えれば、最後まで戦い抜くという姿勢だったということか。
1-0の時も、4-0になってからも、ゼニトの攻める姿勢は全く変わらなかった。それは感動的ですらあった。この後に観た試合が酷かっただけに、それは一層際立った気がする。
ムダにパス回しをすることも、時間を潰すこともなく、ドイツ王者に真正面からぶつかっていったゼニト。
めでたいニュースもある。FWパベル・ポグレブニアクの得点王が確定した。決勝はカード累積のため出場停止になったが、2位はバイエルンのルカ・トニのため上乗せはない。決勝で戦うレンジャーズのFWはランキング圏外であるため。ポグレブニアクはこの成果を手土産に、夏のEUROで大暴れしてもらいたいものだ。
UEFAカップ決勝の地はシティー・オブ・マンチェスター(マンCのホーム)。チャンピオンズリーグの決勝はモスクワ。
マンチェスター・ユナイテッドとゼニトは、近さを考えると開催地を交換したいとでも思っているだろうか。決勝は5月14日(水) 、グラスゴー・レンジャーズと戦うことになった。
堅守のレンジャーズを大差で勝つような試合を見せてほしい。
posted by batistuta |03:20 |
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2008年04月30日
チャンピオンズリーグ準決勝第2戦、マンチェスター・ユナイテッドvsバルセロナの試合がオールド・トラッフォードで行われた。
第1戦を0-0、アウェーゴールを奪えば圧倒的に有利になるバルサ。しかしマンチェスター・Uは第1戦のように守備を固めずとも、堅守を誇った。
14分、ザンブロッタのパスミスを見逃さなかったベテラン、スコールズがインターセプトしそのままシュート、ゴール隅に突き刺した。
その後もバルサはチャンスを作るが、決定的なものはなくマンチェスター・Uが落ち着いて守りきり勝利、決勝へと駒を進めることとなった。これでプレミアリーグ同士の決勝戦が確定、チェルシーvsリヴァプールの勝者を待つ。
■プレビュー
マンチェスター・Uは、FWウェイン・ルーニーとDFネマニャ・ヴィディッチが26日のチェルシー戦で負傷しメンバー登録外。ルーニーは腰を、ヴィディッチはドログバの膝が顔を打つアクシデント。回復が間に合わなかった。
GK エドウィン・ファン・デル・サール
DF パトリス・エヴラ
オーウェン・ハーグリーヴス
リオ・ファーディナンド
ウェズ・ブラウン
MF パク・チソン
マイケル・キャリック
ナニ
ポール・スコールズ
FW クリスティアーノ・ロナウド
カルロス・テベス
アウェーのバルセロナは、リーガで主力を温存しデポルティーボに2-0で敗戦。なりふり構わずCLに全てをかけてきた。
GK ビクトル・バルデス
DF ガブリエル・ミリート
カルレス・プジョル
ジャンルカ・ザンブロッタ
エリック・アビダル
MF シャビ
デコ
ヤヤ・トゥレ
FW アンドレス・イニエスタ
サミュエル・エトー
リオネル・メッシ
■マンチェスター・Uの苦手な審判
「データ魔」と言っても過言ではない、実況の倉敷保雄氏。スカパー!を見ていると、次々と過去のデータを出してきて面白い。全てを記載していってはキリがない。
今日のヘルベルト・ファンデル主審。国際舞台でよく見る顔である。倉敷氏によると、この主審が裁いたマンチェスター・U戦は2勝4敗。昨年のCL、ローマvsマンチェスター・Uでポール・スコールズを退場に追いやった審判だとか。ドイツ人らしく、厳格なジャッジでイエローカードも厭わない。この試合で次節停止を食らうと、決勝に出られなくなる。
早速それを利用する腹づもりがあったかは分からないが、メッシが右サイドからドリブルでつっかける。スコールズと接触し、ホイッスル。これはエリアの外だった。
その後も試合の流れを切るかのように細かく笛を吹いていくファンデル氏。
■雰囲気、そしてミスからの失点
オールド・トラッフォードは立錐の余地もなさそうだ。超満員の観客がつめかけ、つんざくような歓声と歌声でマンチェスター・Uを後押しする。これが逆にプレッシャーになったか、試合の入りはマンチェスター・Uもカタく見えた。
そんな雰囲気に慣れたバルサは、落ち着いてパス回しを始める。
14分にはC・ロナウドを挟み込みボールを奪う。そしてカウンターで一気呵成に持ち込む算段だった…しかしザンブロッタがパスを送った先に待ち受けていたのはスコールズ。ヴァイタルエリアにぽっかりと空いたスペースへ、スコールズはドリブルで持ち込むと何の迷いもなく右足を振り抜いた。
アウト回転をかけたボール――GKバルデスから逃げるように曲がったボールはゴール右上に突き刺さった。1-0、マンチェスター・Uが先制点を挙げた!
■12vs11
点を奪って落ち着きを得たマンチェスター・Uは、高い位置からプレスをかけていく。
ここで活躍したのは、マンチェスター・Uで1、2を争う運動量のテベスとパク・チソンだった。1.5人分ずつ動く2人のおかげで、まるで「12vs11」の戦いであるかのように見えた。
バルサのトライアングルを作ってのパス回しでも執拗にボールを追い続けるテベス。今日はゴールに絡むことが少なかったが、守備で大いに貢献した。
一方のパク・チソンは、マンチェスター・UがCLで勝ち進むにしたがって存在感を増しつつある。今日は攻撃面で見せた。20分、C・ロナウドが左サイドで2人のDFを引きつけたところにパク・チソンが飛び込み、シュートへ。これはゴール右へ外れた。
40分にはパク・チソンが左サイドでキープし、ワンドリブルでザンブロッタをかわすと、ゴール前のナニへ絶妙なクロスを送った。これもゴール右へ外れた。
■何かが足りないバルサの攻撃
個人の能力は高いが、何かが足りない。優勝した05-06シーズンと比べると、得点への期待感がやはり少ない。例のブラジリアン・ファンタジスタがいないのも一抹の寂しさを覚える。
イニエスタが成長を見せたものの、デコのコンディションは全盛期を感じさせるものではない。エトーもシャビもそうだ。
ミリート、ザンブロッタ、アビダルは間違いなく世界トップクラスの選手だろうが、フィットしているとは言いがたい。アンリはその最たる例だろう。
第1戦でマンチェスター・Uにゴール前を固められて、スペースがなかったがそれでもボールを回していたバルサ。しかし得点には結びつけられなかった。そしてマンチェスター・Uが攻撃的になり、スペースがあるはずの今日も得点を挙げられない。
■それぞれの攻撃の形
マンチェスター・Uが面白い攻撃の形を見せる。
左サイドのパク・チソンから、中央のテベスへ。そして前方にいるC・ロナウドをポストにする。パクが中央へ切れ込み、DFを引きつける。パクと入れ替わるように左のオープンスペースへテベスは動き、C・ロナウドからパスを受けて、半ばフリーの状態でシュートを放った。ここはGKバルテスに弾かれたが、3人で作った良い攻撃の形だった。
一方のバルサは、アビダルが度々、左サイドを突破するもののクロスの精度に欠け、ことごとく弾き返されてしまう。しかし考えると、サイドからの放り込みに慣れているであろうプレミア勢、しかもそのプレミアで失点が最も少ないチームに真っ向から立ち向かうのは無謀ではなかったか。
72分、メッシのスルーパスにシャビが反応するも追いつかずゴールラインを割る。「空中戦」ではなく、こういう「地上戦」を多く展開できれば良かったがマンチェスター・Uのディフェンスが堅すぎた。戻りも早く、チェックも早い。プレッシングも試合のほとんどの場面で効いていて、バルサのプジョル・ミリートのCBコンビのフィードの成功率は低かったように思える。
元アーセナルのティエリ・アンリが60分に、88分には元チェルシーのグジョンセンが入ったが、如何せん遅すぎたか。しかもこの2人がボールに触る機会が少なく、結果を出せというのが酷な話であった。
71分にボージャンが入り、88分シャビのロングパスにエリア内で受け、決定的なチャンスかと思われたが、ボールが足につかないのかトラップで手間取り、ブラウンのクリアに遭う。若さといっても仕方がない。
肝心のC・ロナウドはというと、ザンブロッタとファンデル主審のハードマークにあっていた。前向きに捉えれば、C・ロナウドが封じられても勝てるほど今のマンチェスター・Uが強かったとも言える。
マンチェスター・Uが虎の子の1点を守りきり、モスクワへの切符を手にした。
■総括
バルサはこれで今シーズン無冠が決定した。ロナウジーニョやライカールト、デコなどが去る可能性が高く、ミラン同様に今夏チーム・監督に大ナタが振るわれることだろう。リーグ戦で何とかビジャレアルを抑えて2位を確保したいところだ。
マンチェスター・Uはプレミアリーグでチェルシー戦に敗北し、勝ち点で並ばれたが得失点差で優位に立っている。まだ余裕を持って戦えるはずだ。
チャンピオンズリーグ決勝では、リーグ戦の戦績を参考にすると対リヴァプールは2勝、対チェルシー戦は1勝1敗。しかしリヴァプールは欧州戦で「違う強さ」を見せるし実力通りには行かないだろう。チェルシーでの「1敗」は、今日を考えての戦力温存があった。今度は全力を挙げて勝負に挑むはずだ。
ルーニーとヴィディッチの欠場を忘れさせたマンチェスター・Uの強さと選手層。アンデルソンすら使わなかった。文句なしの2冠に向けてマンチェスター・Uが突き進む。
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2008年04月25日
準決勝まで来て盛り上がるチャンピオンズリーグ(以下CL)。そのウラ、というか大体翌日あたりにやっているのがUEFA CUP。スカパー!でもそこまで放送するものでもないから、「映像としての」情報は皆無と言っていい。
■UEFAカップとは
細かい定義などはWikipediaに任せる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/UEFA%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97
簡単に言えば、CLの下のランクの大会ということだ。なお、CLのグループリーグで1・2位が決勝トーナメントに進み、3位はUEFAカップに回ることができる。
日本人では2001-2002シーズンにオランダフェイエノールト在籍時の小野伸二が優勝を経験。
今年CLに参戦したリーガ・エスパニョーラのセビージャが、05-06&06-07シーズンのUEFAカップ2連覇を果たしている。主要リーグ開幕前には「UEFAスーパーカップ」なるものが行われ、CL優勝チームとUEFAカップの優勝チームが戦うタイトル戦がある。
2006年にはバルセロナと戦い、3-0でバルサに快勝している(シーズン前でコンディション調整不良、ワンマッチという状況もあるが)
2007年にはセビージャはミランと対戦、アントニオ・プエルタ追悼試合の趣となった。
■今季のUEFAカップ
前置きが長くなった。今年のUEFAカップも準決勝まで来た。
スコットランドのレンジャーズとセリエAのフィオレンティーナの組合せ。
そしてブンデスリーガの雄、バイエルン。昨シーズンはブンデスリーガで不覚を取り4位。そのためチャンピオンズリーグ出場権を逃し、UEFAカップに回っている。順調に準決勝まで進んできた。相手はゼニト…ゼニト?
FCゼニト・サンクトペテルブルク――ロシア・プレミアリーグのクラブである。
国土が冬季積雪に覆われる関係上、リーグ戦はヨーロッパの一般的な秋→春制ではなく、春→秋の暦年制(3月、ないしは4月ごろ開幕~10月、ないしは11月ごろ閉幕)で争われている。西ヨーロッパ諸国(イタリア、ドイツ、イングランドなど)の新年度のリーグ戦が始まる毎年7~8月ごろには主力選手の流出、終盤に向けた戦力の低下も懸念材料とされている。(Wikipediaより抜粋)
ご指摘があった通り、2007シーズン王者のゼニトは来シーズンのCL出場が確定している。よってバイエルンとの対決も大いにありうる。今シーズンは国内では第6節消化時点で10位に沈み、UEFAカップとの兼ね合いに苦しんでいるようだ。ちなみに第30節のスパルタク・モスクワ戦が最終戦の模様(オフィシャルより)
ゼニトは今季のUEFAカップグループリーグをギリギリの3位で通過すると、その後ビジャレアル(現在リーガ・エスパニョーラで2位)、マルセイユ、レヴァークーゼンといったCL参戦経験のある強豪たちを倒し、準決勝に駒を進めている。
2006-2007シーズンからオランダのディック・アドフォカート監督が率いている。近年率いたオランダ代表や韓国代表では結果を残せていないという批判はあるが。この繋がりで、韓国代表から引っ張ってきた李浩、金東進が現在も在籍している。
そしてゼニトのスポンサーが、シャルケ04でもお馴染みのロシアの天然ガス独占企業ガスプロムである。ガスプロムのドミトリー・メドヴェージェフ代表取締会議長が、プーチンの次のロシア連邦第3代大統領に就任する、といえばロシアにおける影響力の大きさが分かるかと。
CSKAモスクワがジョーやヴァグネル・ラヴ、ダニエウ・カルヴァーリョといったブラジル代表(または候補)を引っ張ってきているように、ゼニトも今夏に代表・準代表候補を補強するかもしれない。
■代表とゼニト
ゼニトは旧ソ連国家中心に代表を送り出している。
ウクライナ代表DFアナトリー・ティモシュチュクは、2007年にウクライナの強豪シャフタール・ドネツクからロシアリーグ最大の移籍金で獲得した。またローマやインテルも一時期ティモシュチュクに興味を持っていたようだ。
DFアレクサンダー・アニュコフとMFロマン・シロコフが、先日のルーマニアとの親善試合でロシア代表のスタメンで出場。0-3と大敗した。他にはGKビアチェスラフ・マラフェエフ、MFコンスタンチン・ズリアノフ、FWパベル・ポグレブニアクがメンバー入りしている程度だ。しかしゼニトのUEFAカップの頑張り次第ではさらに招集、そしてスタメン入りするかもしれない。
ロシア代表は、EURO2008予選でイングランドを蹴落とし本大会出場。全てはフース・ヒディンクの手腕、といっても過言ではないだろうが、もちろん選手達の頑張りにも期待である。本大会はグループD、ギリシャ・スペイン・スウェーデンと同組だ。ヒディンク・マジックでグループリーグ突破も不思議ではない。ヒディンクはワールドカップ・南アフリカ大会終了まで契約を延長した。チェルシーなど強豪クラブの誘いもあったというが、ロシア代表育成を楽しみにしているようだ。
■オンライン中継、そして結果は
なおUEFAのサイトで(http://jp.uefa.com/)、UEFAカップ準決勝の模様を無料ライヴ配信した。
第1戦はバイエルンのホーム、アレアンツ・アレナで行われた。
18分、フェルナンド・リクセンがゼ・ロベルトにファウル、バイエルンがPKを獲得。キッカーはリベリー。GKビアチェスラフ・マラフェエフが一度ストップするも押し込まれて、バイエルン先制。
しかし60分にルシオがオウンゴールを献上し1-1。
ロシア代表アニュコフという主力を欠きながらも(あちらはトーニがいなかったが)、健闘を見せた。
ゼニトが貴重なアウェーゴールと引分けという結果を手土産に、サンクトペテルブルグに帰還する。第2戦は5月1日。
posted by batistuta |00:52 |
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2008年04月24日
チャンピオンズリーグ準決勝第1戦、バルセローナvsマンチェスター・ユナイテッドの試合がカンプ・ノウで行われた。
開始2分、エリア内でDFミリートがハンドを犯しPK。しかしこれはC・ロナウドが枠を外してしまう。その後は下がって守備的に戦うマンチェスター・Uと、ポゼッションで攻め込むバルセローナという構図に。両チームに好機はあったが、ゴールは生まれずスコアレスドローに終わった。
全ては29日のオールド・トラッフォードでの第2戦に委ねられた。
■プレビュー
2005年のバロンドールの姿はそこにはない。期待されて加入したアンリもベンチだ。シーズン前に期待された「ファンタスティック4」は機能することなく終盤戦に来てしまった。
カピタン(キャプテン)・プジョルはカード累積のため出場停止。イニエスタがスペイン代表でも同じ、WGのポジションに入る形となっている。
GK ビクトル・バルデス
DF エリック・アビダル
ガブリエル・ミリート
ラファエル・マルケス
ジャンルーカ・ザンブロッタ
MF 'アンデルソン・ルイス・デ・ソウザ' デコ
トゥレ・ヤヤ
チャビ・エルナンデス・クレウス
FW アンドレス・イニエスタ
サミュエル・エトオ
リオネル・メッシ
アウェーのマンチェスター・Uは、CBのヴィディッチが急性の胃炎で直前になっての欠場。ピケ、オシェイ、シルベストルを差し置いて、ハーグリーヴスが右SBに入る。
そして「アウェーの暴れん坊」パク・チソンが今日もアウェーのピッチをかき回す。
98-99シーズンにバイエルンとのCL決勝を戦い、奇跡的なロスタイム2得点の逆転優勝したのはここカンプ・ノウ。再び歓喜を再現できるか。
GK エドウィン・ファン・デル・サール
DF パトリス・エヴラ
ウェズ・ブラウン
リオ・ファーディナンド
オーウェン・ハーグリーヴス
MF パク・チソン
ポール・スコールズ
マイケル・カリック
ウェイン・ルーニー
FW カルロス・テベス
クリスチアーノ・ロナウド
CLでの戦績は2勝2敗3分の五分。マンチェスター・Uのスペインでの戦績は16戦6引分け9敗、勝ったのは対デポルティボのみ。
かつてプレミア・アーセナルにいたアンリが鍵を握るか。マンチェスター・Uとの18度の対戦で9ゴール。スタメンでも悪くなかったか。
■いきなりのPKも…
開始早々、CKを得たマンチェスター・U。ゴール前でC・ロナウドがヘディングで飛び込むところを競り合ったミリートが痛恨のハンド。
PKを蹴るのはC・ロナウド。しかし右ポストの横へ外してしまう。ローマとの準々決勝ではデ・ロッシが外していたが、やはりアウェーの重圧だろうか。今日のカンプ・ノウは異様な盛り上がりを見せている。
その盛り上がりにも後押しされてか、バルサの攻撃陣も活気づく。リーガ・エスパニョーラでここ5試合で1勝3敗1分と、優勝争いをするにはあまりにも不甲斐ない。実際、首位のレアル・マドリーには勝ち点11差をつけられているほどだ。
おそらくマンチェスター・Uの「白い」アウェーユニホームがレアルのエル・ブランコ(白)を連想させるのか、バルササポーターのブーイングにも一層力が入る。
白い壁は8・9枚――アウェーで「まず失点しない」というのはファーガソン監督の思惑だろうか。前がかりのバルサに1発カウンター、とりあえず負けないことを念頭に置いているようだ。4枚×2の分厚い壁。
しかしバルサの攻撃陣は「白いコーン」にするべく、華麗なパスワークを見せる。お馴染みの攻撃だが、最後のフィニッシュの部分に精度を欠く。「そこにいて欲しい」というラストパスに2人目、3人目の飛び込みが少なかった。
バルサの前へ前へ、という圧力がGKファン・デル・サールのミスキックを誘う。そして50分、ウェズ・ブラウンからメッシがボールを奪うと、エトオが一気に右サイド深く持ち込む。しかし自ら打たず大事に行きすぎて得点できない。
その直後、またバルサらしいパス回しからイニエスタがヒールパスでお膳立てをするも、エトオのシュートはサイドネット。
メッシは既にカード2枚。ケガから復帰したてのところもあるだろうし、次節を考えてボージャン・クルキックと交代する。77分にもデコに代えてティエリ・アンリをピッチに送り出すライカールト監督。しかしもっともっと仕掛けていっても良かったのではないか。
結局ゲームは動かず0-0、スコアレスドローに終わった。
■総括
シュート数は21本うち枠内8本、ボールポゼッションは62%。数字だけ見ればバルサが圧倒したに見える。しかしファーガソンは「ハーフタイムに選手たちに言ったことだが、バルセロナを危険なゾーンに入れなかった」と試合後のインタビューで答えている。やはり守備的に行く指示を与えていたのだろう。
何より、マンチェスター・Uは26(土)にはプレミアリーグでチェルシーとの頂上決戦がある。ここで全力を出して消耗するわけには行かなかった。アンデルソン、ギグス、ナニという攻撃のカードをスタメンで使わず温存した。
攻めに攻めたが点を取りきれなかったバルサ。しかしリーガ・エスパニョーラでの優勝は絶望的で、残されたタイトルはビッグイヤーのみ。となるとオールド・トラッフォードでの第2戦は死に物狂いで来るはず。
プジョルが帰ってくるので、守備に1本スジは通るはずだ。0-1でもいいし、1-1でも良い。今日のように「自陣に引き篭もる」ことはないと思われるので、スペースができればバルサのボール回しのスペースはできるはずだ。点の取り合いにでもなればバルサの望むところである。
ファーガソンの守備的な戦い方が吉と出るか凶と出るか?
そしてチェルシー戦の結果が、第2戦に大きく影響するに違いない。
世間で思われているほど、マンチェスター・Uに圧倒的なアドヴァンテージがあるわけではない、そんな第1戦の結果と第2戦への展望だ。
posted by batistuta |12:43 |
UCL・UEFA CUP |
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2008年04月23日
チャンピオンズリーグ準決勝第1戦、リヴァプールvsチェルシーの試合がアンフィールドで行われた。
戦前にチェルシーのグラント監督が「1点を争う試合になるだろう」と予想した通り、拮抗した試合展開が続いた。均衡を破ったのはホームのリヴァプール。早いリスタートから右サイドへ展開、クロスを弾かれたがマスチェラーノが前線へ送り、詰めたカイトがゴールを決めた。
その後も両チームが好機を作り出すも堅い守りで防ぎ、1-0で終了と誰もが思った95分、左サイドからS・カルーが上げたクロスをクリアしようとしたリーセがオウンゴール。
あっけない結末、1-1で終了。予想外のアウェーゴールを手土産に、チェルシーは30日の第2戦を「リーグ戦80試合無敗」のスタンフォード・ブリッジで迎え撃つ。
■プレビュー
リヴァプール(以下、レッズ)は、リーグ戦でヒーピアが頭を打ち負傷交代。今日はベンチスタート。
ジェラードも首のケガで欠場していた。「首が右にしか曲がらないなら、左WGで起用しようか」というベニーテス監督が冗談を飛ばせる位、状態は悪くないようだ。ジェラードはスタメンで出場。
今日はアルベロア出場でスペイン総動員の巻。
GK ペペ・レイナ
DF アルバロ・アルベロア
ジェイミー・カラガー
マルティン・スクルテル
ファビオ・アウレリオ
MF シャビ・アロンソ
ハビエル・マスチェラーノ
ディルク・カイト
スティーヴン・ジェラード
ライアン・バベル
FW フェルナンド・トーレス
アウェーのチェルシー。
GKツェフは、14日のウィガン戦から戦列に復帰している。練習中にベン・ハイムと衝突し、唇とアゴに負った50針の裂傷も、新たなプロテクターでしっかり保護。代わりに第2GKクディチーニがCLフェネルバフチェ戦で負傷しベンチ外。
ランパードは、母親が肺炎で入院し、看病のためリーグ2試合を欠場。容態が安定したため、戦列に戻ってきた。
マイケル・エッシェンはカード累積で出場停止。
GK ペトル・ツェフ
DF パウロ・フェレイラ
リカルド・カルバーリョ
ジョン・テリー
アシュリー・コール
MF クロード・マケレレ
ミヒャエル・バラック
フランク・ランパード
FW フロラン・マルダ
ディディエ・ドログバ
ジョー・コール
■光る堅守、CBコンビの貢献
8月19日のレッズホームは1-1。イエローカード合計10枚。
2月10日のチェルシーホームでは0-0。イエローカード合計5枚。
開始早々、ロングボールを受けようとしたドログバに対してのチャージに笛が吹かれ、チェルシーがFKを得た。この時、「今日の主審のジャッジは厳しいか?」と予想された。しかしファウル数合わせて36、イエローカードは1枚であった。
今日光ったのは、両チームのCBコンビだった。
レッズのスクルテルは今冬ロシアのゼニトからやってきたスロバキア代表CB。ダニエル・アッゲルの離脱、サミ・ヒューピアの衰えをしっかりと埋めている。カラガーと協力し、(ケガで不調だったとはいえ)ドログバをハードマークで封じることに成功した。
カルバーリョはチェルシーに加入して4年、テリーとコンビを組んでいると思われるが、フォアチェックとカヴァーリングの補完性はかなり高い。トーレスにほとんど仕事をさせず、存在を消した。
■MOM ディルク・カイト
そしてMan Of The Matchと言うべき活躍をしたのはディルク・カイト。EURO2008でメンバー選考から漏れているのが不思議だが、今日もレッズで豊富な運動量と献身性を見せた。自陣のゴールライン近くまで戻って守備をし、SBの逆の動きをしているのではないかと思わせる。
42分にレッズに先制点をもたらしたのもカイトの献身だった。
センターサークル近くでバベルがファウルをもらうと早いリスタート。右サイドのスペースに蹴り出し、抜け出したのはやはりカイト。クロスは弾かれたものの、こぼれ球を拾ったランパードをX・アロンソと協力してカイトが挟みこんでカット。そのこぼれ球をマスチェラーノがGKツェフとDFラインの間に「落とすような」パス。マケレレのカヴァーリングの動きを制して、カイトがシュート、ツェフの堅守を破った。
カイトはCLで5点目。インテル戦、アーセナル戦とも第1戦で決めているのが興味深いところだ。
■ドログバの不調、ツェフの躍動
不調のドログバはいつもの迫力がない。試合中の接触でさらに痛めたようで、動きに精彩を欠く。しかしグラント監督はドログバを下げることなく、J・コールに代えてサロモン・カルー、バラックに代えてニコラ・アネルカをピッチに送り出す。
レッズは左SBに入っていたアウレリオが、接触のない状態で左の鼠径部(そけいぶ、内ももに近いところ)を痛めて、ヨン・アルネ・リーセと交代するトラブルが。そしてこの交代が運命を決めた。
ドログバが不調にあえぐ一方でGKツェフはキレていた。30分にライン裏を突いて抜け出したトーレス、お得意の左サイド45℃のGKとの1対1の場面だったが、「絶妙の間合い」に詰めたツェフの勝利。
84分には右サイドでカイトからボールをもらったジェラードが、ペナルティエリアに入ったところから強烈なミドルシュートを右上隅に狙うが、ツェフは左手一本でワンハンドセーブ!
追加点だけは許せないロスタイムの93分、左サイドからレッズのCK。ファーサイドにボールが流れ、フリーのトーレスにボールが渡り万事休すかと思われたが、ここにも立ち塞がるのはツェフ!コースをしっかり消した絶妙のポジショニングで失点を許さない。
■「アンフィールド」×「準決勝」 = 「1-0」
04-05シーズンの準決勝、そして06-07シーズンの準決勝でもアンフィールドでは1-0というスコアだったこの対戦。その計算式は今日もその結果に終わるのか…。観客も、ベンチも、そしてピッチ上の選手もそう思っていたに違いない。
ロスタイムは4分。アネルカ投入後もさほどチャンスを作れない。得点の薫りがしないまま、1分、2分と時は刻まれる。
4分がすぎた。チェルシー、左サイドからのスローイン。「これが最後の攻撃…!」という必死さが見えていたわけでもなかった。レッズプレイヤーに囲まれたカルーがクロスを上げる。ドログバが詰める…といえるほどの距離も気持ちも近くなかった。
しかしアネルカにマンマークでついていたリーセが、ワンバウンドするくらい低いボールを足ではなく、ダイビングヘッドで処理した。微動だにできないGKレイナの横を突き刺したゴール。チェルシーゴールに向けられたかと見紛うほどのオウンゴールだった。
「何が起こったんだ?」混沌がアンフィールドを包んだ。狐につままれたような納得の行かない結末だった。1-1。思わぬ「プレゼントゴール」を得たチェルシー。
モウリーニョ政権から続く、リーグ戦80試合無敗という圧倒的な戦績のホーム、スタンフォード・ブリッジへアウェーゴールを持って戻れることになった。
■週末の展望
一気に形成が有利になったように見えるチェルシーだが、週末のことを考えると頭が痛いだろう。35節終了時点で勝ち点3差の首位、マンチェスター・ユナイテッドとの天王山決戦を迎えるのだ。リーグ戦残るは3試合。この試合の負けはリーグ優勝からの負けも意味する。
「二兎を追うもの、一兎をも得ず」か。グラント監督は昨年のプレミア王者に、そして昨年のCLファイナリストに頭を悩ませ続けられる日々が続く。
その後は「解放という辞任」か、「栄光という続投」か。
posted by batistuta |06:49 |
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