2008年06月06日

EURO PREVIEW ~無敵艦隊はアルプスに停泊できず~

 
 独断と偏見によるEURO2008予想です。
 ドイツW杯の予想は散々でした(苦笑)

 WSK、WSD、footballistaなど参考にしながら、自分の意見を出していった感じです(footballistaはオススメです!)
 フットボールをプレーするプロ、観るプロですら優勝国を当てることは難しいのがこのEURO。ただ観るだけでも面白いですが、やはり予想もすればさらに面白くなります。

 グループDが一番ツッコまれるかと思いますが、これくらい他との違いを出した方が面白いんじゃないか?というのもあります。スウェーデンを最も応援するでしょうが、あまり成績には期待していないのが本音です。
 クラブ・チームの成績はもちろん、勝ち進んだ分だけの肉体的・精神的コンディション、そして直接対決の相性、そしてグループリーグでの対戦の順番(チーム名の横がそうです)などを軸に考えました。

 こんな見方もあるのか程度で、読んでいただければ幸いです。


◆グループA予想勝ち抜け
1位:PORTUGAL 
2位:SWITZERLAND

 強豪チェコを抑えて開催国スイスが決勝トーナメントに進むと予想。

■PORTUGAL(TUR→CZE→SUI)
 クリスチアーノ・ロナウドの活躍に注目が集まるかと思うが、マンUではウェイン・ルーニー、カルロス・テベスの献身的な運動量があった。”運動量”という観点でマニシェの落選は残念。
 多くの優秀なウィンガーを揃えることは魅力だが、反面守備に難ありか。予選で10失点、その後の親善試合ではイタリアに1-3、ギリシャに1-2と敗退し崩れている。
そして左SBの問題は解決しないままマルコ・カネイラが落選。チェルシーで出番を失っているパウロ・フェレイラが入るか。
 個人的にはC・ロナウドの逆サイドでリカルド・クアレスマを見たい。おそらくWGのポジションはナーニ、シモン・サブローサらと争うことになるだろうが、攻守のバランスではシモンか。
 ポルトガル勝ち上がりのキーポイントは「C・ロナウド以外の選手の汗の量」ではないだろうか。

■SWITZERLAND(CZE→TUR→POR)
 共同開催国のオーストリアにあまり期待をもてないが、スイスは違う。
ドイツW杯時の無失点記録が示す守備力の高さに加えて、代表歴代最多得点記録を更新中のFWアレクサンダー・フレイ、司令塔トランクイッロ・バルネッタの躍進と攻撃力もつけてきた。
 またリヴァプールと契約した右SBフィリップ・デゲン、WG/SHヨハン・フォンランテン、ラツィオのSH/SBヴァロン・ベーラミに加えて、左SHのバルネッタとサイド攻撃がカギを握りそうだ。
 第2戦のトルコ戦は因縁マッチ。2005年11月のドイツW杯のプレーオフの試合後に大乱闘。荒れる試合、もしくは精神的にタフな試合になるだろう。ポジティヴに捉えるとそのような試合が、大事な地元開幕戦に当たらなかったこと。グループA1位通過候補のポルトガルでもなくトルコでもないチェコ。開幕戦で驚きを与えることは可能だ。

 「ホスト国の開幕戦は不利」と書くのはWSK。
1988 西ドイツvsイタリア 1-1
1992 スウェーデンvsフランス 1-1
1996 インウランドvsスイス 1-1
2000 ベルギーvsスウェーデン 2-1
2004 ポルトガルvsギリシャ 1-2
 これを見て思ったが「ホスト国の開幕戦は不利」というよりは、「番狂わせが起こりやすい」とも見てとれる。1988は大会ベスト4同士、以降の結果はどちらかというとアウトサイダーが勝ちor引分けに持ち込んでいる。

■CZECH Rep.(SUI→POR→TUR)
 GKペトル・ツェフ、トマーシュ・ウィファルシを中心とした守備陣の安定感は抜群。オランダ、フランスと並び予選12試合5得点の最少失点の堅守のチームだ。
 攻撃面がいささか不安。EURO2004得点王のミラン・バロシュは、その後クラブレベルでは徐々に成績を下げた。しかし代表では予選8試合3得点と結果を残している。相性が良いヤン・コレルは11試合6得点でチームトップ。
 パスの供給元であるトマシュ・ロシツキは絶望、パヴェル・ネドヴェドの復帰は叶わなかった。グループD1位通過、27得点5失点の数字はロシツキがいた時のものだ。予選後の親善試合ではギリシャ、ポーランドに連敗も、その後はデンマークに引分け、リトアニア・スコットランドに勝利し調子は上げているよう。
 名将カレル・ブリュックネルの最後の采配に注目。

■TURKEY(POR→SUI→CZE)
 ハミト・アルティントップが開幕に間に合った。ブラジルから帰化したメフメト・アウレリオがエムレ・ベロゾールと中盤を組み、ビジャレアル躍進のキーマンのニハト・カフヴェチがいる。
 しかしEURO2004、W杯ドイツ大会で予選落ちと経験不足が大きい。今季のチャンピオンズリーグでフェネルバフチェが躍進したが、もちろんブラジル勢の活躍あってのこと(メフメト・アウレリオを含めて――)
 得失点差は予選参加14チームで最下位。勝ち進むのに必要な守備力が欠けている。CBセルヴェト・ジェティンが何とか間に合ったようだが、おそらく本調子ではない。
 開幕戦はポルトガルという順番もツイていない。そこから崩れて、グループAの”草刈場”となる可能性もある。


◆グループB予想勝ち抜け
1位:GERMANY 
2位:CROATIA

 現実問題、ここは堅そう。実力、相性も良いし、下位2チームは堅守&カウンターに特化したチームでもない。クロアチアがこぼさなければ、ドイツ・クロアチアが順当に勝ち上がりか。

■GERMANY(POR→CRO→AUT)
 予選で35得点、爆発的な攻撃力を誇る…と言いたいところだが、サンマリノ相手に2戦合計で19点を奪った恩恵(サンマリノは12試合57失点している)。
 もちろん最前線はかなり魅力的。ミロスラフ・クローゼ、マリオ・ゴメス、ルカス・ポドルスキ、ケヴィン・クラニーの4人に加えて経験豊富なオリヴァー・ノイヴィルを切り札に。そして彼らを指揮するミヒャエル・バラックがチェルシーで調子を上げている。
 心許ないのはサイドアタッカーとGKか。
 左サイドに入ると思われるバスティアン・シュバインシュタイガーは大活躍したドイツW杯後、バラックの穴を埋めるべく慣れないトップ下をやらされ、故障離脱などのためバイエルンはリーグ4位で終了、チャンピオンズリーグの出場権を失った。今シーズンはフランク・リベリの加入で出場機会を失っていた。
 右SHでスターティング予定だったベルント・シュナイダーは、椎間板ヘルニアの手術で絶望。ダヴィッド・オドンコルが入ったもののレベルダウンは明らか。
 GKイェンス・レーマンはアーセナルで正GKの座を失い、今年1月のドイツ移籍のチャンスも逃した。個人的にはレヴァークーゼンのレネ・アドラーの方が見たい。
 クロアチアでも、開催国オーストリアでもなく、ポーランドが開幕戦という順番も大きい。

■CROATIA(AUS→GER→POR)
 「アウトサイダー」と呼ぶべきか否か。イタリアやドイツらに比べればやはり中堅国ではあるだろう。
 12年前は中盤にアサノビッチ、プロシネツキ、ボバン、ボクシッチにシュケルといったスターたちがいた。前者2人はスタッフ入りをしている。スラヴェン・ビリッチ監督はU-21代表チームで指揮を執ってきたので、指導の連続性を備えている。
 予選得点王のエドゥアルドはいない。しかしメディアを賑わす”クライフ2世”ルカ・モドリッチとニコ・クラニツァールの共存が成功し、大ベテランの域にあるニコ&ロベルト・コヴァッチ兄弟、予選最終戦のイングランドに引導を渡したFWムラデン・ペトリッチらがいる。
 経験の守備陣と、若さと勢いの司令塔、その中間世代のFW陣。そしてこれらを束ねるのが評価の高い「若き名将」スラヴェン・ビリッチ。12年前のベスト4、いやそれ以上を狙える面白いチームだ。
 共同開催国オーストリアが初戦。スイス相手よりは良いと言える。確実に勝って第2戦のドイツ戦に備えたいところ。

■POLAND(GER→AUS→CRO)
 ブラジル人ロジェール・ゲレイロの帰化が5月に決まった。ポーランドリーグで結果を残してはいるが、連携面に不安を残す。
 アルトゥル・ボルツ、ルカシュ・ファビアンスキ、トマシュ・クシュチャクという、強豪に所属する3人のGKがいる。イェルジ・デュデクが落ちたくらいだ。願わくば、このタレント力がピッチに分散すれば良かったが…
 第1戦はドイツ。ドイツW杯でも同グループ、厄介な開幕になりそうだ。

■AUSTRIA(CRO→POR→GER)
 W杯は1998年を最後、EUROは参加が初めて。
 オーストリア・ザルツブルグの宮本恒靖をして「60分までは強いチーム」。ヒッカースベルガー監督も「ひとつでも勝てば私としては成功だ」――極めて現実的な見方だ。
 対戦順番もあまり良くないように感じる。


◆グループC予想勝ち抜け
1位:ITALY 
2位:FRANCE

 ドイツW杯のグループC、死のグループも最終的には堅かった。経験を考慮すればイタリア、フランスは堅い。オランダはルーマニアとの相性の悪さがネックか。

■ITALY(NED→ROU→FRA)
 一番のトピックはやはり、主将でありドイツW杯の活躍もあってバロンドールに輝いたファビオ・カンナヴァーロの離脱。しかしドイツW杯前のセリエA八百長事件がチームを結束させたように、今回も一つになる予感。
 優勝したドイツW杯はほぼ全員が得点に絡むという正に全員サッカー(ザッカルドのオウンゴールというオマケも)。そのメンバーを残しつつ、クラブで調子の良いメンバーをプラスしたといった23人だ。
 攻撃陣はかつてのアズーリに比べれば地味かもしれないが、機能性は十分。FWルーカ・トーニはドイツW杯では2得点に終わっているが、今シーズン移籍したバイエルンで31試合24得点と大爆発。予選でも6試合5得点。足下の巧さを見せ、周りを活かす術も心得ている。
 脇を固めるアントニオ・ディ・ナターレとファビオ・クアリアレッラのウディネーゼコンビの連携と運動量、チャンスメイクに期待。カップ戦に出ていないのでフレッシュだろう。
 同様の理由でマウロ・カモラネージもコンディション良と思われる。ユヴェントスがセリエA3位につけたのは、デル・ピエロとトレゼゲのコンビももちろんだが、カモラネージの献身性だと疑わない。
 加えてアレッサンドロ・デル・ピエロとアントニオ・カッサーノ、マルコ・ボッリエッロとシーズンで好調を見せたFWたちが控えという豪華さ。停滞した後半戦に活力を与えるに違いない。
 中盤はジェンナーロ・ガットゥーゾ、マッシモ・アンブロジーニ、アンドレア・ピルロという気心知れたミラントリオ。ローマの攻守の要であるシモーネ・ペロッタ、ダニエレ・デ・ロッシ、アルベルト・アクイラーニ。この2チーム×3というユニットは連携面で高ポイント。組み合わせにしても、予選で色々と試しているだろう。
 最終ラインは確かにカンナヴァーロの離脱は痛い。しかしアレッサンドロ・ネスタがいなくなったドイツW杯でも優勝できた。そのネスタに直々に後継者に指名されたアンドレア・バルツァーリのブレイクに期待が高まる。マルコ・マテラッツィはドイツW杯での活躍、そしてインテルでの3連覇を経験。カンナヴァーロにケガをさせてしまったジョルジョ・キエッリーニには責任感が生まれているだろう。最終ラインならどこでもこなせる大ベテラン、クリスティアン・パヌッチの存在感。ジャンルーカ・ザンブロッタとファビオ・グロッソのドイツW杯後の移籍は失敗と言われたが、2年目は調子を取り戻した。
 キャプテンに任命されるであろうジャンルイージ・ブッフォンに関しては何も言うまい。再び世界最高のセービングを見せてくれるはず。
 
■FRANCE(ROU→NED→ITA)
 ジダン、マケレレ、テュラムが途中で復帰したドイツW杯。
 今回はクラブでの実績は度外視され、経験重視で組まれた。フィリップ・メクセスとジュリアン・エスキュデが外れ、ロベール・ピレスとダヴィド・トレゼゲ、リュドヴィク・ジュリ、ジブリル・シセといったリーグ上位成績に貢献した優秀なアタッカーも招集外。パトリック・ヴィエラの復調次第でマチュー・フラミニが落とされる可能性が高い。期待のフランク・リベリはコンディションを落としているよう。
 ティエリ・アンリとニコラ・アネルカは、クラブでの不振と反比例するかのように代表では好成績を残している。しかし今のこの状況が、カリム・ベンゼマとサミール・ナスリの成長を妨げている気がしてならない。
 バフェタンビ・ゴミスの招集は、ドイツW杯でのイングランドのテオ・ウォルコットを思い出させる。期待を抱かせるが本大会ではあまり起用せず、招集しなかった選手の言い訳――。
 このグループのチームとは直接対決の相性が良く、対戦の順番も申し分ない。グループリーグを突破する可能性は高い。しかしベンゼマが大会中にブレイクでもするような世代交代が起こらないことには、ベスト4すら覚束ない。

 ドメネク監督は「ポケットに両手を突っ込んで代表に来るような選手はダメなのだ」とインタビューで語っていたが、下を見てどう思うだろうか。
http://www.afpbb.com/article/sports/soccer/soccer-others/2399664/2990850

■NETHERLANDS(ITA→FRA→ROU)
 「お家騒動」。マルク・ファン・ボメルは、ドイツW杯以降は「今のスタッフが総退陣しない限り代表ではプレーしない」という理由でオランダ代表からの招集を拒否。ドイツW杯には漏れたが、マルコ・ファン・バステン監督から一定の信頼を得ていたと思われた(10試合出場5試合スタメン)クラレンス・セードルフは、5月になって招集辞退。
 そのセードルフの代わりに招集されたのはディルク・カイト。さらにCF、WGが過剰になった。中盤下がり目と最終ラインには、かつてのフィリップ・コクーやヤープ・スタムのような落ち着きを与える存在感のある「防人」がいない。
 予選でも当たったルーマニアには1分け1敗。イタリア、フランスと我慢の戦いを終えたとして、プレッシャーのかかる第3戦になるかもしれない。

■ROMANIA(FRA→ITA→NED)
 セリエAで活躍するアドリアン・ムトゥとクリスティアン・キヴの二人、そして躍進ヘタフェを支えたベテラン、コズミン・コントラの活躍に目を見張るものがあるが、やはりこのグループは厳しい。
 「1勝2分け」ができれば上々、グループリーグ突破もギリギリ可能かといったくらい。右アキレス腱を負傷していたCBドリン・ゴイアンが何とか開幕に間に合ったようだが、チームとして特別守備に定評のあるわけではない。
 初戦が予選で相性の良いオランダだったなら勢いを掴むキッカケになったかもしれないが…


◆グループD予想勝ち抜け
1位:GREECE
2位:RUSSIA

 ワールドカップ日韓大会のグループA。フランス、ウルグアイ、デンマーク、セネガルの争いで、フランスまさかの無得点敗退。これが再現されてもおかしくない危険に満ちたグループ。
 「スペインが1位通過、問題は2位~」と言えるほどイージーな組ではないと思う。

 ■GREECE(SWE→RUS→ESP)
 前大会の覇者は、今回は他チームからマークされることが多くなるだろうが、組織力の高さは魅力。前回大会に続き、オットー・レーハーゲル監督が指揮を執るチームの連続性も良い。前回大会のFWジシス・ヴリーザスよりも期待度が高いブンデスリーガ元得点王のテオファニス・ゲカスによりカウンターの鋭さは増し、脇を固めるイオニアス・アマナティディスとアンゲロス・ハリステアスの2人も頼もしい。
 上記の攻撃力の増加と、高齢化の守備陣とどちらが上回るか。
 対戦の順番は恵まれている。3チームの中では直接対決の成績が良いスウェーデンが初戦。スウェーデンはドイツW杯で、引いたトリニダード・トバゴを崩せなかった。粘り強さが持ち味のギリシャには、このグループを首位で通過してもおかしくない可能性がある――もちろんEURO連覇は推さないが。

 ■RUSSIA(ESP→GRE→SWE)
 このグループの最注目チーム。
 予選ではクロアチアに2戦ともスコアレスドロー、イングランドにはホームで金星を挙げた。UEFAカップでのゼニトの快進撃はロシア代表に勇気と活力を与えたに違いない。バイエルンを初めとしたCL常連の強豪チームを破り(バイエルンとの2nd legの4-0は圧巻だった)、超守備的なレンジャーズすら葬った。特筆すべき点は流行の「ブラジル帰化」がなかったこと。
 アンドレイ・アルシャヴィンが最初の2試合不在、パヴェル・ポグレブニャクが左ひざ半月板を損傷で出場が危ぶまれたりと不安要素を抱える。しかしフース・ヒディンクの采配には注目せざるをえない。
 EURO2004に続いて初戦で当たるはスペイン戦。両チームのスタメンがほとんど入れ替わっているため、単純な比較はナンセンスかもしれないがその時は1-0で敗戦と健闘している。

 ■SPAIN(RUS→SWE→GRE)
 ダビド・シルバ、フランセスク・ファブレガス、チャビ、アンドレス・イニエスタの中盤「クアトロ・フゴネス」が話題だが、この攻撃的なスタイルは確かに魅力的ではある。しかし堅守を売りにする組織的な守備チーム揃いのグループDでは危険。
 ドイツW杯では3勝してGLを突破した。サウジアラビア・チュニジアから無難に勝利を挙げ、堅守のウクライナには4-0で勝利。しかしウクライナ戦は4-3-1-2でシャビ・アロンソとマルコス・センナが「3」に入っており、攻守のバランスを保っていた。
 クラブに目を向ければ、スペインに「勝者のメンタリティ」を持った選手が少ないことに気がつく。絶好調のフェルナンド・トーレスはアウェーでの得点力が弱いとされ(スペイン開催なら良かったか?)、セスクのアーセナルも後半息切れ、ビージャ&シルバのバレンシアはあわや降格かというところまで堕ちた。シャビ・イニエスタ・プジョルのバルセロナは不振をきわめた。不振の時には、ベンチで休養してコンディションが良かったりするものだが、上記のメンバーはほぼ出ずっぱり。
 リーガで優勝したレアルの主軸のベテラン、ラウールとグティは招集されることはなく(前線はオランダ色の強さの方が目立つが)、バランサーのシャビ・アロンソはクアトロ・フゴネスありきではスタメン落ちか。ダビド・アルベルダはクラブの騒動で代表も離れてしまった。
 予選でスウェーデンとデンマークという堅守のチームと当たり、4戦3勝1敗と悪くない。予選後の親善試合はフランス、イタリア、ペルー、アメリカが相手だった。これらのチームよりも、ロシアとギリシャの守備戦術はもっと極端になる可能性がある。支配率は高いがなかなか得点できなくて焦りがつのり、前がかりになったところをカウンター…は笑えない話。


 ■SWEDEN(GRE→ESP→RUS)
 最も好きなチームの一つだが、不安要素の方が多い。予選時、イブラヒモヴィッチらの規律違反でチームの和が乱れ、全体で2位の29.35歳という高齢化。
 また予選0得点のイブラがピッチに出ていない方が、チーム成績が良いのも問題。復帰したヘンリク・ラーションが「悪ガキのお目付け役」となる可能性もあるが、6/1のウクライナ戦での敗北のように、この2トップが孤立する可能性の方が高い。ウクライナ同様、堅守のギリシャとロシア、そして予選で0-3の大敗を喫したスペインと同組は不運にも思える。
 攻撃陣に関してはマルクス・アルベックの相変わらずの嗅覚(予選9試合6得点)、マルクス・ローゼンベリとオハン・エルマンデル、そして中盤ではキム・シェルストレムのクラブでの活躍、そしてラーションの復帰と良いポイントが多いようにも見える。
 しかしサイドアタッカーが不安。アンリがいなくなった後のアーセナルを離れたフレデリック・リュングベリ(4月に肋骨負傷)、ローマに定着できなかったクリスティアン・ヴィルヘルムソンはトップレベルで活躍できていない。サイドのユーティリティ、ニクラス・アレクサンデションはラーションと同い年の37歳。右SBに入る可能性もあるが、豊富な運動量を期待するのは酷だろう。
 守備陣では不動の左SBのエリック・エドマンが不在、GKアンドレアス・イサクションは所属のマンCでポジションを失い、リンクマンのトビアス・リンデロースは1月の股関節の手術からベストな体調に戻れているか不安。
 対戦の順番は相性が悪い方から。日韓W杯、EURO04、ドイツW杯とグループリーグを勝ち抜いてきたが、ここでストップか。


◆優勝予想
1976チェコスロバキア→1980ドイツ
1992デンマーク→1996ドイツ
EUROで伏兵なチームが優勝した次の年は必ずドイツが優勝している
というデータがあり面白いと思ったが、サイドアタッカーの迫力不足のドイツの優勝はないと予想。
 カンナヴァーロが欠けてしまったイタリアだが、戦力が全体的(控えも含む)に充実している。チャンピオンズリーグではベスト8で最後の牙城のローマが崩れたが、これが逆に好結果を生むかも。UEFAカップのフィオレンティーナからの選出はない。チーム全体的に、フィジカルコンディションが良い可能性がある(ウディネーゼとユヴェントスはカップ戦すら出ていない)。
 ポルトガルはクリスチアーノ・ロナウドに注目が集まるが、彼を支えるタレントが120%の力を出す必要がある。イタリア勢とは異なり、C・ロナウドのフィジカルコンディションは心配だ。今のC・ロナウドに、ルイス・フィーゴらゴールデンエイジが絡んでいたら…と思ってしまう。
 ダークホースはクロアチア。攻撃、守備、組織、監督の戦術。そして下がり調子だったイングランドと当たった「運」(マクラーレンが率いたタイミング。ジョゼ・モウリーニョは「本大会にイングランドが出ないのは罪」とまで言った)。グループBに入れたのも運だろう。「どこも強豪だらけ」とは言っても、グループBは一つレベルが低いのは明白。誰がブレイクしてもおかしくない若手~中堅タレントが前線に多いのも期待させる。

という理由で、
◎イタリア
○ドイツ
△ポルトガル
×クロアチア
の順番で推したいと思う。

◆得点王
1.グループ内に「得点の草刈場」がある
 B>D>A>C ? Dは堅守のチームが多いため、なかなか点を挙げられないかもしれない。

2.試合数を多くこなす
3位決定戦がないため、決勝に残りそうなチームを最優先で考える。

3.得点源が分散しない
PKを蹴らせてもらうとなお良い。

上記をトータルして、
◎ルーカ・トーニ(イタリア)
 イタリアの布陣からして、トーニの得点力を活かそうとしたもの。トーニのお膳立てにお返し、という場面も想像できる。1.に当てはまらないが、このグループC相手でも何点かは決めてくれると期待。

○ミロスラフ・クローゼ(ドイツ)
 奇しくもバイエルン2トップになった。ゴメスやポドルスキと食い合う可能性も高いが、グループBで固め取りしそうなのがこの男。

△クリスチアーノ・ロナウド(ポルトガル)
今季のプレミアリーグ、チャンピオンズリーグ得点王。しかしグループAが曲者揃い、チームのところでも書いたが、周りの献身が必要だろう。

×マリオ・ゴメス(ドイツ)
  クローゼとの2トップでチャンスは多いはず。食い合うか一気にバランスが崩れてゴメスに行くか?もちろん今季のユヴェントスのように、両方が点を取りまくる可能性だってある。

の順番で推したいと思う。


posted by batistuta |16:40 | EURO2008 | コメント(0) | トラックバック(0)
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