2008年03月02日

ROMA、快勝でレアル戦に弾み

 第26節、スタディオ・オリンピコでローマvsパルマの試合が行われた。主力を温存しつつ、4-0で快勝と文句なしの試合内容だった。

 ホームのローマのメンバーは、GKドニ、DFシシーニョ、フェラーリ、パヌッチ、トネット。MFはブリーギ、アクィラーニ、タッディ、ジュリ、マンシーニ、FWはトッティ。メクセスは前節のインテル戦でのカード累積で欠場。パヌッチがCBに入った。
 パルマは、GKブッチ、DFはコリー、ファルコーネ、ロッシ、P・カステッリーニ。MFはデッセーナ、モッローネ、チガリーニ、ゼノーニ、FWはガスバッローニ 、ブダン。現在15位のパルマ、降格ゾーンから完全に抜け出すためには負けられない。パルマのプリマヴェーラ(下部組織)出身のダニエレ・デッセーナ、ルカ・チガリーニ、マルコ・ロッシはアズッリーニ(イタリア代表、ユースは「子供」の意味を含めて語尾変化)、U-21カテゴリーで代表入りしている将来有望な3人が、パルマを引っ張る。FWのイゴール・ブダンは最近好調なクロアチア代表。アーセナルのダ・シルバがユーロ絶望になったため、彼に奮起してほしいものだ。

 さて試合の方だが、開始早々にローマのチャンス。左サイド中盤からのクロスにトッティがスルー。そこにジュリが飛び込み、PAエリア手前のところでミドルを放つもゴール左。
 対するパルマも、右サイドからデッセーナのクロスにブダンがヘッド。しかしここはフェラーリに身体を寄せられており、クリーンヒットはせずGKドニの正面。続いてガスバッローニのCKにデッセーナが合わせるもバーの上。この後もパルマは立て続けにCKを得て、ローマゴールに襲い掛かる。しかし得点には結びつかない。
 19分、パルマに大きなチャンスが。ブダンが右サイドを大きく抜け出し、エリアに入ったところで鋭くシュート!枠をとらえたが、巧みにコースに入ったドニがセーブ。今日も安定感を見せるドニ。
 24分、ローマの攻撃。トネットが左からクロス、タッディがDFの前に回りこみヘッドと良い動きを見せる。2分後、またもトネットからの展開でゴールが生まれた。マンシーニが楔(クサビ)になったところを左に抜け出したトネット、中央へクロスを送る。低い弾道、GKから逃げるような軌道・回転を持ったクロスがパルマのベテランGKブッチの手を弾く。詰めていたアクィラーニがシュート!ブッチは倒れながらも反応して触ったものの、後ろに流れたボールはパルマゴールに吸い込まれた。ゴール!1-0、ローマが先制した。
 総合力で勝るローマ、押し気味にゲームを進めるが、若さと運動量で攻守に奮闘するパルマも負けてはいない。ファウルがほとんど出ないクリーンなゲーム展開。ロスタイム0分という珍しい形で前半が終了した。

 後半に入ってすぐにローマに追加点。左からのCKを得てショートコーナー。パルマは9人自陣に戻っている。しかしアクィラーニからマンシーニにパス、そこへPAエリアにトッティが飛び込む。トッティは鮮やかなクィックターンを見せ、ファーサイドにクロスを上げる。パヌッチがヘッドで合わそうと飛び込むが、パルマのキャプテンCB、ジュリオ・ファルコーネがオーバーヘッドでクリア…しようとしたが、左足に当たってしまいパルマゴールに入ってしまった。「オウンだよ」と親指で後ろを指しつつ、苦笑いして仲間達の輪に笑顔で歩み寄るパヌッチ。2-0。相手のミスもあるとは言え、鋭い攻めを見せているローマが突き放した。
 ピンチの後はチャンス―何とか1点を返したいパルマにチャンス。ガスバッローニが左サイドから虹を描いた。中央ゴール前に飛び込んだパオロ・カステッリーニが合わせローマゴールに押し込んだ!…しかし審判の笛。詰め寄るパルマイレブンを無視し、線審に確認をする主審。オフサイドか思われたが、カステッリーニが飛び込んだ際に手が当たっていたのだった。残念ながら「神の手ゴール」ならず、カステッリーニはイエローカードをもらうことに。
 55分、再びローマの攻撃。マンシーニが浅い位置から中央へパス。トッティがスルーしてジュリに。PAエリア手前でシュートもゴール右に外れる。前半と全く同じ展開になったが、精度を欠きゴールできないジュリ。
 ここでパルマベンチが動く。ブダンに代えてクリスティアーノ・ルカレッリ。ウクライナ帰りのストライカーは膝を痛めてベンチスタートだった。そして右SBのコリーに代えてアンドレア・ピザヌを投入。セネガルのフェルディナンド・コリーは良いフィジカルを持ち、マンシーニにしっかり対応できており本人もパフォーマンスには納得していたものの、ここで下げられたことで怒りを爆発。ディカルロ監督に悪態をついてベンチからも下がっていった。
 ローマのスパレッティも交代策に出た。ジュリに代えてマウロ・エスポージト。マンシーニに代えてヴチニッチ。
 まずは75分、トッティのスルーパスにエスポージトがパルマDFの裏を突く。焦ったパルマのファルコーネ、クリアかパスかで迷ったようだが、GKブッチに綺麗に渡してしまう。これがバックパスの反則を取られて、PKよりも近い位置からの間接FKに。責任を感じてか、ファルコーネが懸命のスライディングでCKに逃れた。
 79分、センターサークル付近のトッティが右に展開。受けたエスポージトがシシーニョとウノ・ドゥーエ(ワン・ツーパス)、エリア内に入ったエスポージトがヒールパスで後ろに置くように。そこへトッティが走りこみ、ゴール左サイドネットへ渾身のシュート!正に、彼が大好きなキャプテン翼の日向小次郎の「タイガーショット」のような迫力あるシュートだった。3-0とさらに突き放す。
 ここでトネットに代えてアントゥネスを投入するローマ。ポルトガルのU-20で名を上げ、A代表にも選ばれている気鋭のSBだ。とは言ってもこの後の短い時間ではさしたるインパクトを残せなかったが…。
 大勢が決していたが、ロスタイムの93分、マンシーニと代わって左サイドにいたヴチニッチが、右サイドへ流れてシシーニョとのウノ・ドゥーエでパルマゴールへ迫る。深いところからシシーニョがクロスを上げる。完全に集中が切れているパルマの最終ライン。全員足が動いておらず、ゼノーニが頭で外へ出そうとするもヴチニッチの目の前に落としてしまい万事休す。ヴチニッチはそのままイージーゴールを決めた。

 そして4-0で試合が終了した。ローマ、完勝!ペロッタ、カセッティ、メクセス、ピサーロ、デ・ロッシを温存、他のメンバーも途中交代で休ませることができた。トッティが最後まで戦ったが、代表引退でコンディションは上々といったところなのだろうか。トッティにとってはジャコモ・ロージの記録(386試合)を抜いて、ローマでのセリエA通算出場数が史上1位(387試合)となる特別な試合だった。名実共に「バンディエラ」となった。

 一連のローマの試合を追っているが本当に面白い。ローマ独特の「ゼロトップシステム」では、クサビになったプレイヤーを次々と追い越しチャンスを作り出していく。(言葉にして書いてみると「当たり前」のことだが)中盤もSBも決してサボることなく、どんどん前線へ進出していく。といっても守備が疎かになっているわけではない。中盤が入れ替わっても大きく連携が下がるわけではなく(とはいってもペロッタが入ると、トッティとの連携が鋭く感じる。入団1年目のジュリはさすがにまだまだだと思う)、DFも両サイドこなせるカセッティ、左で質の高いクロスを上げられるトネット、最終ラインどこでも任せられアズーリにも復帰した大ベテランのパヌッチ、ミラン行きが取りざたされるフェラーリ、フィジカルの強いフアン、高さもありカヴァーリングにも長けるメクセスと人材は揃っている。

 翌週のミッドウィーク、レアルとの2nd legと大一番を迎える。見渡せばどこも満身創痍のクラブチームばかりの中、スパレッティの敷く絶妙なローテーションで万全に近いコンディションで臨めるだろう。シシーニョが最近好調。1st legでは出番がなかったが、次は古巣相手に大いに暴れられるか注目が集まる。
 対するレアルはセルヒオ・ラモスがカード累積により欠場。ロビーニョが帰ってくるも、絶対的なエースストライカーのルート・ファン・ニステルローイが足首の負傷で欠場が濃厚。サンチャゴ・ベルナベウでの一戦が非常に楽しみになってきた。

posted by batistuta |12:03 | セリエA | コメント(1) | トラックバック(1)
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ローマニュース パルマ戦 【サッカーが好きです。ローマが好きです。】

どうも。 いよいよパルマ戦です。 結果に触れていますので、ご注意ください。 とりあえずここで負けると非常に嫌な空気になりかねませんので、勝利を。。。 前回の試合は3-0でローマ勝利だったみたい。 それとローマはホームではパルマに一度しか負けていないらしい。 加えてパルマは今シーズンアウェーで勝っていないらしい。 ローマのスタメンは以下。 GK ドニ DF シシーニョ パヌッチ フェッラーリ トネット MF アクイラーニ ブリーギ タッディ ジュリー マンシーニ FW トッティ デロッシ、ペッロッタお休み。

2008-03-02 22:37 | 続きを読む
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ROMA、快勝でレアル戦に弾み

先ほどトラックバックさせていただきました。

ローマは最近良い感じになってますね。
トネットは毎試合良いパス出しますし、シシーニョも攻撃面で目立ってきました。

やっぱりSBの攻撃参加は0トップ問わず不可欠なので嬉しい限りです。

レアル戦楽しみです!

posted by leaf | 2008-03-02 22:45

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