2008年05月26日

幸運な敗北 日本vsチリ(トゥーロン国際)

 
 トゥーロン国際大会2008、日本vsチリの試合がスタッド・ミュラにて行われた。
 決勝トーナメント決めている両チームだが、激しいぶつかり合いが見られた。日本が好機を見出せないまま、後半へ。ジワジワとチリに攻められ、75分には波状攻撃を受けてMFカルモナにミドルシュートを叩きこまれた。
 ロスタイムには、チリに完全に崩されての追加点。0-2で敗北し、決勝トーナメントへは2位通過。準決勝は日本とイタリア、チリとコートジボワールという対戦が決定した。


 ■プレビュー
 前の試合で負傷した岡崎、捻挫ということでこの試合は欠場。大事には至らなかったようで一安心。
 GKは抜群の存在感を見せていた西川に代わって山本 海人を起用、チャンスを与える。

 GK 山本 海人
 DF 田中 裕介
    水本 裕貴
    青山 直晃
    森重 真人
 MF 本田 圭佑
    上田 康太
    細貝  萌
    水野 晃樹
 FW 李  忠成
    エスクデロ

 チリは何か見覚えが…と思ったらマルセロ・ビエルサ監督だ。メンバーを見ても1月にキリンチャレンジカップで来日したメンバーが名を連ねていた(☆が来日メンバー)
 フランスに5点、オランダに2点を挙げて勝利している。

 GK トセリ☆
 DF アバルカ
    マルチネス☆
    カロカ☆
 MF レボジェード
    ビジャヌエバ
    カルモナ
    メネセス☆
 FW サグレド
    ロルカ
    バルガス

 ■好機を作り出せない日本
 序盤、エスクデロの動きが目立つ。身体の使い方、入れ方がやはり巧い。しかし周りとの連携はまだまだと言った感じで、ボールの出し所の意識の共有がほとんどできていなかった。
 10分、中央の細貝から右の水野へ、突破した水野がクロスを上げてエスクデロが合わせようととしたがDFに阻まれた。
 28分の日本、上田のコーナーキックに本田が頭で叩きつけたがGK正面。
 
 前半でこのくらい。後半は71分にエスクデロが、ルーズボールを追ってそのままクロス、しかしダイビングヘッドでクリアされた場面があった。
 ロスタイムに日本はゴール近くでフリーキックを得る。壁に当たってコースが変わったが、GKが横っ飛びでストップ。
 全体的には、得点機を「日本自ら」作れなかった、と言っていい内容だった。


 ■GK山本
 山本は、所属の清水エスパルスで西部洋平に次ぐポジションであるため、トップチームではほとんど出番がない。大分で揺ぎ無い地位を得ている西川との差は大きいだろう。
 この試合ではゴールキックでのミスキックなどナーバスになっているように見えたが、後半は持ち直したように見える。62分の場面、ジャラのポストプレーから右サイドに流しカロカがフリーでシュートを放ったが、GK山本がワンハンドセーブを見せた。その後のコーナーキックでも冷静にパンチングで弾き出す。

 チリの1点目のシーン。73分から波状攻撃をかけられ、エリア内のシュートは青山が飛びこんでブロックしたが、ルーズボールを正面25m付近からカルモナが直接叩きこむ。ボールは右ポストを叩き、山本に当たってゴールに入ってしまった。

 2点目の場面は、カローカから右のバルデス、中央のロルカからモラレスへと流れるようにパス。モラレスは水本の飛び出しを軽くかわすと、ゴール右隅に流し込んだ。


 ■ビエルサ采配の勝利か?
 チリは北京五輪には出場しない。A代表の監督のマルセロ・ビエルサは、ワールドカップ・南ア大会を見据えて、じっくりとユース育成も考えたチーム作りをしているに違いない。
 今回はほとんどチリ国内組だが、組織力などではAグループの他を上回ったというのは結果からも明らかだろう(もちろん他の国が二軍を送っている点もあるが)

 凸凹のピッチ、変わりやすい天気と悪条件は、両チームに平等。
 日本は押し上げが少なく、前線・中盤が前を向いてプレーすることが少なかった。運動量も日本は少なかった。


 ■オーバーエイジ
 とある週刊サッカー誌によれば、反町監督曰く「オーバーエイジは3人使う。候補はA代表全員」のようなことを言って会議が紛糾したというが、できればこのトゥーロンに連れてきて、連携を高めるべきではなかったか?
 おそらく今のU-23でオーバーエイジに使うべきは、展開力を持った中盤であろう。例えば遠藤だとしたら、ACL出場中のG大阪が必ず「NO」と言うだろう。海外組がオフではあるので、小野伸二など呼んではどうかと思うが。

 そして年齢的に起用可能な、長友 佑都・内田 篤人・香川 真司・安田 理大……。トルシエ時代のようにA代表とユースを兼任がベストとまでは言わないが、日本サッカー協会の「縦の」連携は間違いなくうまく行っていない気がする。


 ■決勝トーナメント
 個人的には、このチリ戦の結果は幸運だと思っている。
 もちろん参加している日本代表は優勝を狙っているだろうが、「経験を積む」という観点では準決勝でイタリア代表と当たれるのは大きい。オランダやフランスと違って1軍構成だし、Bグループ全勝・6得点1失点の磐石の戦いで来ている(内容は見ていないが)。
 そして決勝もしくは3位決定戦でコートジボワールと当たりたいところ。チリと異なり、北京五輪参加国である。コートジボワールが1軍かは情報不足だが、一度手を合わせておきたい。

 スカパー!では予選は日本戦のみだった。次は待望のイタリア戦だ。
 同日の27(火)にはキリンカップ・日本vsパラグアイ戦がある。

 トゥーロンメンバー参考ページ:
http://en.wikipedia.org/w/index.php?title=2008_Toulon_Tournament_squads&oldid=214614387

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posted by batistuta |13:50 | 日本代表 | コメント(0) | トラックバック(0)
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