2008年05月23日

日本vsフランス(トゥーロン国際)

 
 トゥーロン国際大会2008、日本vsフランスの試合がスタッド・ペリュックにて行われた。
 17分に梅崎が決めて日本が先制、60分には森本が追加点。フランスもケルシアが見事なハーフボレーを叩き込むが、その後は失点を許さなかった日本が勝利。
 連勝した日本とチリが最終戦を残して、決勝トーナメントに進むことになった。これで決勝・3位決定戦どちらでも全5試合が保障され、日本に良い経験となりそうだ。

 
 ■プレビュー
 トゥーロン国際と同時期に行われているスウェーデンでの4カ国国際トーナメントの出場国はスウェーデン、オランダ、フランス、ポルトガル。すなわち日本の第一戦の相手のオランダ同様、フランスもいわゆる二軍であった。

 キャプテンであるピエール・デュカスはボルドーの生え抜き。リーグでは守備固め要員であり、出番は少ないようだ。
 2トップを組むFWジュリアン・ケルシアは、オセールの控えFW。
 FWシャヴィエ・ペンテコートは以前トゥールーズにいたが、現在はリーグアン2部のバスティア所属。13試合で6ゴールを挙げている。
 ボランチに入ったダミアン・プレシスは、リヴァプール所属。今シーズンは2試合出た模様。
 一方でモナコ所属の左サイドバック、ビセンテ・ムラトリは、ファビオ・グロッソに弾かれ出場機会を求めてモナコにやってきたジェレミ・ベルトーを抑えてスタメンに。バレンシアが狙ったこともあったようで、今後注目の選手かもしれない。

 
 日本はGK西川・DF伊野波を残してスタメンをガラリと変えてきた。

 GK 西川 周作
 DF 中村 北斗
    青山 直晃
    吉田 麻也
    伊野波 雅彦
 MF 青山 敏弘
    上田 康太
    本田 拓也
    梅崎 司
 FW 森本 貴幸
    岡崎 慎司


 ■聖霊降臨祭
 序盤は落ち着いたペース。フランスがミドルを放っていくが、枠に飛ぶことはなかった。
 すると17分、日本が右サイドで上田が前方のスペースへパス。岡崎が入れ替わるような動きでDFを振り切ると中央へクロス。森本が待ち受ける手前を、梅崎が飛び込みヘディングで押し込んだ。1-0、日本が先制!

 フランスで輝いていたのは14番のペンテコート。得点もチャンスメイクもできる良い選手だった。ケルシアへのスルーパスは見事だったが、これはオフサイド。
 ペンテコート、38分にはエリア内でDF二人に囲まれながらも反転、さらに一人をかわしてシュートまで持ち込む。これはゴール右に逸れた。前半終了間際にも一人を置き去りにしてシュートを外す場面が。
 46分には再びケルシアにスルーパス、これはケルシアが外す。すると1分後にまたもや同じ形。しかもケルシアが完全に抜け出してGKと1対1になったが、西川が左手に当てセーブ、こぼれ球を押しこむところは伊野波が身体を張って止めた。

 PENTECOTEは「聖霊降臨祭」を表すそうだが、この日は残念ながら彼にゴールは降臨しなかった。


 ■ハードマークとホームコートアドバンテージ 
 主審はコートジボワール人。「かつてはフランスの植民地であってな」…なんて野暮なことは言わないが、ジャッジはホームのフランス寄りではあった。中村と上田に対して、さほど時間がかかったわけでもないのに遅延行為のイエローを繰り出す。
 激しいボディチェックを受け転倒した梅崎に胸元にヒールキックをお見舞いしたフランス人DFを見逃し、報復行為に出てしまった梅崎にイエロー(もちろん報復行為は許されるものではないが、梅崎への行為も見ていてほしいということ)。

 ハードマークとは無関係だが、岡崎が足を痛めてしまい無念の負傷交代。セルヒオ・エスクデロが反町ジャパンデビューとなった。


 ■日本に追加点
 先制点を挙げた日本、後半にもチャンスを作っていく。右サイドから中央へ、ワンタッチで小気味良く繋いでいくとエスクデロから上田にラストパス。しかしこれは長くなりGKキャッチ。
 しかしこの後、日本に追加点が生まれた。60分、ファウルを受けて早いリスタート。左サイドの梅崎から、前方のオープンスペースに流れてきた上田へパス。上田がゴール前に送るとエスクデロがうまく合わせたがGKが弾く。しかしゴールの臭いを嗅ぎつけた森本が抜け目なく押しこみ、2-0!日本が突き放した。


 ■いらだつフランス
 日本はラフプレーに走りがちになったフランスに臆することなく、線審の目の前の競り合いでユニフォームを引っ張ることも。もちろん褒められた行為ではないが、引き下がるわけにもいかないだろう。
 57分にペンテコートが日本DF2人をかわすと左前方へパス。中村の頭上を越え、ボネにパスが通り中央へ折り返し。ケルシアがシュートに持ちこむも、ミートせず大きく枠を外す。
 これにはゴール裏で観戦しているフランス人たちの怒り交じりのヤジが飛ぶ。フランス語は分からないが、怒っていることは伝わってくる。

 日本の2点目が入った後に、梅崎がチャージされて転倒。日本がボールを出して試合を止めたが、再開後マナーに反してそのまま攻めてきたフランス。ペンテコートが青山直晃と1vs1になるも青山がストップ。
 日本DFの誰かが、倒れたペンテコートに(マナー違反に対してか、シミュレーション気味の倒れ方に対してかは分からないが)頭を小突くと、両軍入り混じっての小競り合いとなった。


 ■GK西川の堅守
 先述の決定的な1vs1を止めたのもそうだが、西川の活躍が目立った。67分にフランスが右サイドの角度のないところからのFKを得る。ニアに入れてきてペンテコートが飛び込んできたが、西川がコースをブロックして得点を許さない。
 常々、「GKにオーバーエイジ枠は使わせない」と公の場で発言する西川。有言実行の男だ。

 フランスが70分に左サイドからのFK、森本の甘いクリアを拾ったケルシアが鮮やかなトラップからハーフボレーで日本ゴールに叩き込む。さすがに西川もこの弾道ばかりは止めきれなかった。

 その後は細貝を投入して、逃げ切りに成功した日本が2-1で勝利を収めた。
 

 ■総括
 もちろん相手は二軍であり、大喜びできるものではないかもしれない。
 しかしこういう試合でもしっかりと勝ち、決勝トーナメントに進出して決勝か3位決定戦を含めた5試合を経験できることは大きい。またラフプレーの展開の後半にあっても、退場者を出すことなく乗り切れたことも収穫だろう。
 そして前の試合から大きくスタメンを変えたにも関わらず、きっちり2得点を挙げられた。反町ジャパン初招集の2トップ、森本やエスクデロがボールをもらいに下がってくる場面もあったが、2点目は二人とも得点に絡めた。連携などはまだまだこれからだろうが、得点を挙げたことでやりやすくなるだろう。

 オランダがチリに敗れたため、Aグループは第3戦を残して日本とチリの決勝トーナメント進出が決定。反町監督は心置きなく、選手・システム起用を試すことができるだろう。
 「勝った時こそ、課題を見つめ直す」そんな前向きなことができる今のU-23日本代表は心強い。

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posted by batistuta |23:40 | 日本代表 | コメント(0) | トラックバック(1)
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【速報!】日本とチリが連勝で準決勝進出!(トゥーロン国際A組第2日) 【サッカー各国代表ユニフォーム】

はじめまして。いつも読ませていただいております。 相当激しい試合だった事がよく判り参考になりました。 私のブログにリンクを貼らせていただきました。 今後もよろしくお願い致します。

2008-05-24 11:42 | 続きを読む
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