2008年05月03日
勇敢さが勝利を呼ぶ 京都vs札幌
Jリーグ第10節、京都サンガvsコンサドーレ札幌の試合が、西京極で行われた。 田原とダヴィという両チームのFWの柱が不在。そんな中、京都の加藤監督が中山ではなくアタリバをトップ下起用。これが見事に当たり、20分にアタリバが先制ゴールを挙げる。 札幌も反撃を試みるが、京都が押し気味に試合を進め、1-0で京都が勝利。3連敗を脱出し、5月スタートを良い形で切れた。 ■プレビュー ホームの京都、FW田原が出場停止中、次の試合から復帰予定。アタリバをトップ下起用という策に出た加藤監督。吉と出るか凶と出るか。GKは前節の磐田戦に続き、水谷が起用された。 システムは3-5-2。大剛と中谷がサイドに張り、中山と勇人のダブルボランチ。 GK 水谷 雄一 DF 増嶋 竜也 シジクレイ 手島 和希 MF 渡邉 大剛 中山 博貴 佐藤 勇人 中谷 勇介 アタリバ FW 林 丈統 柳沢 敦 アウェーの札幌はダヴィ出場停止のため不在。そして藤田、西嶋、中山を欠く苦しい台所事情。ボランチのクライトンを2トップの一角に。クライトンはブラジルのボタフォゴFRで、アタリバとダブルボランチを形成していたことが。 GK 高木 貴弘 DF 池内 友彦 柴田 慎吾 吉弘 充志 坪内 秀介 MF 砂川 誠 ディビッドソン純マーカス 芳賀 博信 西谷 正也 FW クライトン 西 大伍 今日の西京極は30℃の暑さ。はるばる札幌から来るのは大変だろう、アウェー席はやはり空席が目立った。 無得点3連敗中の京都と、2連敗中の札幌。イヤな流れを断ち切れるのはどちらか。 ■「左サイド+アタリバ」 スタメン発表でFW登録のアタリバに注目が集まった。まさか3トップの一角を担うのかと思われたが、トップ下だった。今までの動きでは守備型のMFかと思われただけに「奇策」かと思われた。 しかし開始早々にそのアタリバが前線に柔らかくパス。抜け出した柳沢がチップインシュートを狙ったが、猛然と飛び出すGK高木と激しく交錯。頭を打ったようで意識があるか心配され、そのまま担架で外へ。どうやら額を出血したようで、テーピングを巻いてピッチに戻った。 西京極は今日も強風が吹いていた。前半は札幌の追い風だったが、攻撃に追い風は来ない。京都は左サイドの中谷と勇人が激しく動く。自陣の下がり目の位置からボールを持ってスルスルッと上がった勇人。バイタルエリアに入り込みDFの意識をひきつけた。そしてアタリバにパス!アタリバは落ち着いてワンドリブルでマークを外すと右足を振り抜き、ゴール左隅へ叩き込んだ。1-0、京都が先制した! 「左サイド+アタリバ」、この流れが続く。得点直後に勇人がインターセプト、30分には中谷がボールを奪い、横に流すとアタリバがワンタッチで前線へ。スペースに侵出した柳沢がワントラップでGKを交わそうとしたところを倒されてPKを獲得! しかしこのPKをシジクレイが蹴り、右に外してしまう。このところ得点できていない柳沢に蹴らせて勢いづいてほしかったが…。 札幌は右サイドからのクロスにクライトンが押し込む場面があったが、ボールをもらう前の競り合いで倒してしまい、幻のゴールに終わった。 ■中山のゲームメイク 前節出番がなかった中山。結果論にすぎないが、ミランのアンドレア・ピルロのように視野が広く、決定的なロングパスを出せる中山なら後方からゲーム展開の舵取りをするのも良いかもしれない。勇人という守備面の負担を減らす相棒もいるし、アタリバもいる。ピルロとガットゥーゾ&アンブロジーニのような関係だ。中山は守備もしっかりとやっている。 34分には柳沢がバックチャージを受けてファウルかと思われたがノーホイッスル。っ両軍の足が止まったが、中山はスキを見逃さず前線の林へ。これはGK高木がストップ。 82分の場面では、自陣でボールを奪った中山が即座に前線へ大きくフィード。柳沢が抜け出し、DF2人に囲まれながらもつま先でループシュートを狙ったが大きく上へ外れてしまった。 ライン裏への抜け出しが巧みな柳沢と林という2トップには、中山のパスセンスは合致する。これにアタリバの攻撃センスが絡めば、田原に当てるポストプレー戦術に加える攻撃バリエーションの一つとなるだろう。 ■攻め手を欠く札幌 前半、シュートがゼロに終わった札幌。攻撃の核となる選手を欠いているのが痛いところ。クライトンは良い動きを見せているものの、後半から石井 謙伍を入れてワントップ気味にし、クライトンに下がり気味でゲームメイクを司ると、札幌はボールの回りが良くなりチャンスを作り始める。 しかしその攻撃もシュート空振りなどのミスや、京都の必死のディフェンスの前に得点できない。 逆に京都は後半もどんどん攻めていく。 55分、柳沢が自陣で積極的にディフェンスしてボールを奪うと、中谷が左サイドから持ち上がる。決定的なパスを出すも、前目でもらいたかったアタリバがトラップしきれず好機を逸する。 59分には京都が攻撃をしのいでカウンター、柳沢が持ち込みシュートもゴール左。 73分、京都は左サイドに意識を集中させてから一気に右サイドに展開。大剛がアーリークロスで放り込むと、途中交代で入った西野が倒されるもノーホイッスル。ゴールラインで、交代で入った徳重が粘りマイナス気味に戻すと、そこに柳沢が完全な形で札幌ゴールを破った!…かに見えたが、徳重の戻しの際にラインを割っていたためノーゴールに。 この後は札幌の攻撃をしのいで、1-0で京都が勝利を挙げた。 ■MOM 柳沢 敦 ゴールへの意欲、交錯を恐れぬ勇敢さ、オフ・ザ・ボールの動き、献身的な守備。それに胸トラップ、足でとあらゆるところに落とし、自分の持っていきたい体勢に持ち込む身体使いの巧さ。 前節終了後に加藤監督に「そろそろ得点が欲しい」と名指しされて期待をされている柳沢。惜しい場面が何度かあり、決めたゴールも幻のゴールだったが動きは試合を通して良かった。 この試合の後のインタビューで加藤監督は「身体のキレは良いし、波に乗れれば固め取り(大量得点)も可能だ」と、ストライカーに全幅の信頼を置いている。 次節に大いに期待しよう。 ■総括 終わってみればシュート数が20対4と京都が圧倒的に押した。札幌の三浦監督は、試合後に「怪我人が多いのはお互い様なので言い訳にはならない」と語ったが、選手層の厚さはないので頭を悩ませていることだろう。10代後半から20代前半の選手が多く、成長を待っていては降格圏内から脱出することは苦しくなる。 京都は途中から入った西野が何度か好機に絡めていた。いまだノーゴールだが、少ない出場機会を十分に生かして飛躍してほしい。 GK水谷は2試合目のスタメン、そして西京極初登場となった。安定したフィールディング、ライン際での落ち着いたセーブ、場面を見極めた飛び出し。浦和など強豪とやりあったGK平井と比べることは難しいが、水谷が安定していたのは事実。今後、激しい正GK争いが続くようだ。 中谷は動きは良かったものの、クロスの精度の低さが気になった。しかし中谷も出場機会は最近になって増えてきたので、フィットしてきたら貢献度は増すだろう。 今日は五輪代表の井原コーチが観戦。中山の視察を明言したらしい。中山は今日何度も良質のパスを繰り出していたので好印象ではないだろうか。増嶋は23歳になったばかり、滑り込みでの出場も期待される。 5月、良いスタートを切ることができた京都。次は千葉に乗り込んでの一戦。その後は横浜FM、G大阪、清水と強豪の3連戦が控えているため、2連勝で気持ちよく連戦に臨みたいところだ。
posted by batistuta |16:03 |
京都サンガ |
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勇敢さが勝利を呼ぶ 京都vs札幌
>出場は可能だろうか?
勿論可能です。
というか増嶋が甲府、京都と渡り歩いているのは
五輪代表に招集されるべく、
レギュラーの獲れそうなクラブでアピールしたい
という理由のためであって。
CB不足のFC東京が増嶋を呼び戻さないのも
五輪への意気込みを汲んでのものでしょう。
posted by せるむ | 2008-05-03 18:10
Re:
せるむさん<
>勿論可能です。
<ご指摘有難う御座います。修正させていただきます。
増嶋の五輪代表選出、京都の完全移籍をひたすら祈るのみですね。活躍を期待します。
posted by 管理人 | 2008-05-04 00:41
勇敢さが勝利を呼ぶ 京都vs札幌
管理人さん。コメント遅れて申し訳ございません。
西京極行ってきました。
とんでもない程の日焼けでもう真っ赤です。
快勝でしたね。1-0というようりは、4-0ってな試合でした。
先ずは勝ち点3と連敗ストップ、胸なでおろしです。
只、開幕大宮戦、及び神戸戦のときの快勝のように素直に喜べない自分もいます。
理由は、シュート20本ゲームでコーナーが1本という事実です。
シンプル&ロングボール、中盤でのプレス基点に縦に速いサッカーが今年の京都の持ち味なんですが、やはり一本調子といった感が否めません。
特に3バックで2トップの際は・・。
本日も、気温のせいもあり、攻撃面での省エネサッカーが目立ちました。サイドを基点に、相手陣に深く入り込むといった場面は皆無。ましてや、二次攻撃等のライン押し上げての部厚い攻撃などはほとんどなく、シュートで終わる、といった感じです。
相手が格上のチームならいざ知らず、同じ昇格組みかつ怪我人多数のチーム相手なら、もう少しじっくり攻める方法も試してみては良かったのでは・・と考えてしまいます。
いずれにしても、本日負けると、えらいことになっていたので、勝負に徹した戦い方は、「正解」だったのかな。
管理人さん どうおもいますか?
PS 試合後 神戸に足伸ばし、神戸VS浦和 観戦。
しかも浦和サポ席にて。
確かにすごいね浦和サポ。「チームと一緒」ってな感じがビシバシ伝わってきました。恐れ入ります。
そんな浦和にとって、ボランチ闘莉王はある意味弱点ということに気がつきました。なんとか、啓太がいない間に他のチームよつけこんでくれ といった感じです。
すいません 興奮して長文になっちゃいました。
posted by みやじゅん | 2008-05-04 20:42
Re:
みやじゅんさん<
西京極での応援、お疲れ様です。かなり暑く、日焼け話も沢山出ていたようですね。
>1-0というようりは、4-0
>相手が格上のチームならいざ知らず、同じ昇格組みかつ怪我人多数のチーム相手
<確かにこう考えると、1-0で終わったのはあまり良くないですね。冷静に見ると、札幌のフィニッシュの精度の低さに助けられた感もあったと思います。
>サイドを基点に、相手陣に深く入り込むといった場面は皆無
<田原という高さのあるターゲットマンを欠き、柳沢・林という裏を狙える、しかし高さがない2トップであったことを考えると、サイドのクロスよりは地上戦・中央突破(スルーパスなど)を選んだ今回の戦い方は妥当かな、というのが個人的な意見です。
気になるのは林のオフサイドの多さと、柳沢の決定力が(本来の能力を考えると)まだ戻ってないかな、というところでしょうか。
逆に田原のポストに当てる、という時の方が一本調子を感じていました。やはり攻撃のバリエーションは欲しいですね。パウがいないのはやはり痛いですが…
中山と勇人、そして今回発見があったアタリバのパスセンスは魅力ですね。柳沢らFW陣との連携をどんどん強化していってほしいです。
>本日負けると、えらいことになっていたので、勝負に徹した戦い方は、「正解」だったのかな
<まぁ今後厳しい日程が続きますし、現実的な戦いも確かに必要ですね。次はいまだ未勝利、最下位の千葉なので絶対に落とせないですね。アウェーで難しいゲームかと思いますが、頑張ってほしいです。
>確かにすごいね浦和サポ
<アレは敵ながら認めざるをえませんよね(笑)
>ボランチ闘莉王
<個人的には、闘莉王は攻め上がり好きだからCBでも前めでもなく、ボランチくらいが丁度良いんじゃないかなとは思っています。ただパスの散らしとかビルドアップのセンスはぼちぼち、な気も(苦笑)
posted by 管理人 | 2008-05-05 00:43
勇敢さが勝利を呼ぶ 京都vs札幌
書き込み遅くなりました。札幌戦スタジアムで観戦しました!内容的にはもっと点がとれた試合だったと思いますが、決定力はさておき、とにかく柳沢の動きは圧感でした。この調子が続けば大量得点出来る日も近いはず!パウリーニョとの掛け合いが当分見れないのは残念ですが、今、このメンバーで出来る事や、いろいろなパターンで可能性を見出して、いつでも最後まで諦めないサッカー、劣勢を跳ね返すサッカーを期待しています!明日は千葉。結果は当然のことながら、内容を見出せる試合を期待しています!!!
posted by R.man | 2008-05-09 14:26
Re:
R.manさん<
パウ登録抹消らしいですね。今季ムリでしょうかね…外国人枠で新たに取るとかいう話も。じゃネドヴェドとか…(爆)
これからフクアリに向かいます。京都から勝利の念を送って下さいね!
posted by 管理人 | 2008-05-10 13:42


