2008年04月03日
ベニテスのプラン通りか? リヴァプール、アーセナルホームで引き分けに持ち込む
UCL QUARTER FINAL 1st leg、アーセナルvsリヴァプールの試合がアーセナルホームのエミレーツスタジアムで行われた。22分にアデバヨールのゴールでアーセナルが先制するも、3分後にカイトが同点弾。終始アーセナルがリヴァプール陣内を攻めたてたが追加点を奪えず。 1-1で終了、リヴァプールが貴重なアウェーゴールを手土産に、アンフィールドへ帰還する。 ■プレビュー アーセナルは右SBバカリ・サニャが、チェルシー戦での足首怪我で引き続き欠場中。序盤はエマニュエル・アデバヨールとロビン・ファン・ペルシーの2トップで挑む。長い間勝てない日々が続いたが、先週末のボルトン戦で勝利を挙げ、勢いに乗れるか。 リヴァプールはダニエル・アッゲルが今季絶望。システムは最近固定されている4-2-3-1。マンUに完膚なきにまで叩きのめされたが、エヴァートンとのマージーサイド・ダービーを制して気持ち良く戦えるるようだ。 ■圧倒的にボールを支配するアーセナル 試合開始後は、お互い速い攻めでゴールに迫る。決定機は多少あったが、試合が動いたのは20分を過ぎてからだった。 マチュー・フラミニの縦パスに、ファン・ペルシーが抜け出してシュートもミートせず。その後すぐ、右サイドスローインからパスで崩しフランセスク・ファブレガスが中央へパス。受け取ったファン・ペルシーの眼前には視界が広がり、左足でゴールを狙うもGKペペ・レイナが弾きCKへ。怪我からの復帰後、まだ本調子は遠いようだ。 しかし「得点でなくとも貢献できる」とばかりに、セスクを使ってショートコーナー、クロスを挙げたファン・ペルシー。するとアデバヨールがDFサミ・ヒューピアの前にスッと入り込み、フリーで頭で合わせてゴール!0-1、アーセナルが先制点を挙げた。 しかしここ3年のチャンピオンズリーグ(以下CL)で決勝進出2回、04-05年に優勝し欧州カップ戦に圧倒的な強さを見せるリヴァプールは、3分後に同点に持ち込む。スティーヴン・ジェラードがペナルティエリア内の左サイドをドリブルで突破。コロ・トゥレを置き去りにして中央へクロス。数は揃っていたが「待ち」に入っていたアーセナル守備陣の後ろから、FWディルク・カイトが抜け目なく飛び込みボールを押し込む。1-1、同点に追いつく。 アーセナルはいつも通り高いポゼッションを誇り、61-39%とリヴァプールを圧倒する。リヴァプールは1トップのフェルナンド・トーレスになかなかボールが渡らない。裏を狙うも、アーセナルCBコンビが集中してケアできている。 後半に入り、ファン・ペルシーを下げてFWテオ・ウォルコットを投入する。これによりウォルコットが左サイドに入り、アレクサンドル・フレブが真ん中に入る4-2-3-1に近い形に。54分にはセスクのロングフィードからカウンター、ウォルコットが持ち込み左に展開していたアデバヨールを使うと見せかけて、意表をついて自らシュートを狙う。またこの後リヴァプールの右WGのカイトがウォルコットの守備に追われることにもなり、この采配は的中していた。 後半になって益々アーセナルのリヴァプール陣内でのプレーが増えてきた。65分にはエリア内左サイドでアデバヨールからウォルコット、中央へ送るもエマニュエル・エブエが合わせられず。セカンドチャンスで、フレブがドリブルで単独突破を試みる。カイトの手がフレブの肩にかかっているかに見えたが、目の前で見ていた主審は流した。 アウェーゴールを奪われたまま、引き分けに終わるわけにはいかないヴェンゲル監督は、エブエに代えてFWニクラス・ベントナーをピッチに送り出す。ウォルコットを左、フレブを左に戻して4-4-2に近い形に。 70分、アデバヨールが左サイドを突破し、中央のベントナーにクロスを送る。しかしここはGKレイナが弾き出す。そこをセスクが詰めてシュートを放つもベントナーが邪魔をしてしまった(オフサイドのジャッジもあったが)。 リヴァプールのラファエル・ベニテス監督はここで展開力のあるシャビ・アロンソを下げて、運動量のあるルーカス・レイバを投入。守りきる考えだろう。両SBのファビオ・アウレリオとジェイミー・カラガーも、この試合は積極的に前線に上がることもなく守備に徹した。後半は押し込まれているとも言えるし、「トーレスのカウンター一発」を狙っていた感もある。 ロスタイム、追加点を挙げられず「焦る」アルセーヌ・ヴェンゲル監督の姿が映し出される。結局このまま1-1で終了した。アーセナルは13本シュートを放つも決めきれなかった。 ■総括 ベニテス監督には上々の結果だろう。今のアーセナルと点の取り合いをして勝てるはずもない。アウェーで「省エネ」的な賢い戦い方ができた。週末の5日、リーグ戦で再びエミレーツ・スタジアムでアーセナルと戦う。ここで両チームが、ローテーションで主力を休ませ戦力を落としてくるかだ。 4位リヴァプールのすぐ下、5位エヴァートンは最下位ダービー戦なので高い確率で勝ち点3を積み上げてくるはず。リヴァプールはアウェー戦を「引き分けで良し」とするか、勝ちにくるか。そういう意味ではスタメン発表に要注目だろう。 「欧州に強い曲者」を見せたリヴァプール、この後の2試合の戦い方も注目だ。
posted by batistuta |12:15 |
UCL・UEFA CUP |
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