2008年03月30日
決定機を逃し続けたローマ、カリアリに引き分け
セリエA第31節、カリアリ対ローマの試合がカリアリホームのスタディオ・サンテリアにて行われた。ホーム4連勝中、勝ち点マイナス3の処分取消で最下位脱出という、「ローマにとっては最悪」のカリアリのモチベーションの高さに引き分けに持ち込まれた。 開始早々の2分、集中力がなかったフェラーリが相手CKでオウンゴール。前半終了間際にトッティが直接FKを決め、後半は流れをつかみ攻めたてたものの、追加点を奪えず痛恨のドロー。1-1で終了した。 しかしインテルもアウェーのラツィオ戦で引き分けたため、勝ち点差は4のまま。スクデット争いはまだ終止符が打たれていないようだ。 ■プレビュー ホームのカリアリはホーム4連勝中。また3月1日に内部告発により勝ち点3ポイントがマイナスされていたが(http://news.livedoor.com/article/detail/3534067/)、取消となった。このため最下位を脱出。残留戦線は大混戦のため、残留に向け一気にモチベーションが高まったようだ。 GK マルコ・ストラーリ DF フランチェスコ・ピザーノ ミケーレ・カニーニ ディエゴ・ロペス アレッサンドロ・アゴスティーニ MF アンドレア・コッス アンドレア・バローラ ミケーレ・フィーニ ジェダ FW パスクアーレ・フォッジャ ロベルト・アクアフレスカ アウェーのローマはペロッタ、デ・ロッシ、ヴュチニッチがカード累積のため出場停止。またペロッタは水曜日のチャンピオンズリーグ(以下CL)のマンチェスター・ユナイテッド戦も累積のため出場停止。このシミュレーションも兼ねてジュリをトップ下に置いてきた。 デ・ロッシは先日、代表でスペイン戦を戦ってきたので良い休みにはなるかもしれない。トッティは右膝の負傷の話が尽きないが、テーピングをして出場。ヴュチニッチもいないので代役も不在だ。 GK ドニ DF シシーニョ フィリップ・メクセス マッテオ・フェラーリ マックス・トネット MF マッテオ・ブリーギ ダビド・ピサーロ マンシーニ リュドヴィク・ジュリ ホドリゴ・タッデイ FW フランチェスコ・トッティ ■前半 あっけない失点 先述の通り、カリアリは高いモチベーションで臨んできた。つい先日まで最下位だった彼らだが、「負け犬の眼」をしていない。全体が躍動的にローマゴールに迫りCKを獲得。2分、CKをゴール前に送ると集中力を欠いていたフェラーリの足下に。処理するでもなくただ「足に当たった」ような、気の抜けた雰囲気でローマゴールに吸い込まれていった。0-1。 その後も、ワントップ気味に位置するカリアリFWアクアフレスカが貪欲にライン裏を狙いつつ、カリアリ攻撃陣が盛り立てる。しかしローマもこの失点で集中し、追加点を許さない。 ジュリは積極的にゴールを狙うが、少し精度に欠ける。またGKストラーリも今日は「当たり日」のようだ。ストラーリは今季途中加入。給料未払いで揺れたスペインのレバンテを離れ、セリエA最下位のチームを救いにやってきた。どちらも降格圏内だが、地元イタリアで気持ち良くやれているようだ。 トッティは怪我の影響を感じさせないプレイ。21分に右サイド浅めの位置からニアにクロス。切り込んだトッテイがバックヘッドで中央へ。ジュリが空振りしたものの、後ろで詰めていたマンシーニがシュートもバーの上。 43分にはトッティがポストプレーをして反転、左サイドのジュリに流すもシュートまで持ち込めず。「周りを生かすプレー」を惜しみなく出すトッティ。 しかし44分に自らが決めた。一度FKを外したがセカンドチャンスが巡ってきた。中央25m付近からカリアリゴールの左下隅を狙った。ワンバウンドするくらいの低い弾道は、みるみる吸い込まれていった。壁で死角になっており、ストラーリの反応が一瞬遅れてしまったようだ。1-1、同点に追いつき、前半が終了した。 ■後半 ローマ、流れを掴むも… 後半54分にはトネットを下げ、マルコ・カッセッティを送り出すスパレッテイ監督。トネットもCLにおいてカードが累積しているため、不在の時を考える必要がある。トネットは大事な攻撃のオプションである。 57分にフェラーリが、失点にはならなかったものの決定的なパスミス。集中力を取り戻していたかに見えたが…。 ここでミランファンに朗報。カリアリの司令塔、フォッジャがイエローカードをもらい次節のミラン戦出場停止になった。確実に叩いておきたいところだ。 後半は完全にローマがペースを掴んだ。決定機はほとんどローマ。ただそれを決めきれなずに試合が進んだ。 65分にカッセッティのクロスをトッティが落としてジュリがシュートもゴール左へ逸れる。 ブリーギと交代で入ってきたアクィラーニが、シシーニョのアーリークロスをフリーでの状態で頭で合わせようとするも、ゴール左へ流れる。右サイドを突破したピサーロのクロスに、ニアにいたアクィラーニがヒールで流し込もうとするが、GK正面に行ってしまう。 82分にはシシーニョがインターセプトし、中央のトッティへ。前を向き、右前を走るジュリにパス…と思わせておいて、ボールを預けたシシーニョが走りこみトッティがパス。シシーニョがシュートを放つも、バーの上へ。 最後はマンシーニのクロスにファーでトッティがヘッドで合わせるも、ストラーリがブロックした。 結局後半は得点が入らず、1-1で終了した。 ■総括 内容は悪くない 贔屓目で見れば「運が悪い」、悪く言えば「決めきれない」「集中力がなかった」。「GKの当たり」というのはバーやポストに助けられることも含むと思う。そういう意味ではストラーリは正に今日「当たって」いた。 しかしローマの出来は決して悪くない。前のエンポリ戦の出来の悪さは悪夢だったが、今日は良かった。中でもトッティの出来は特筆に値する。 バイタルエリア、つまり「ゴールに繋がるラストパスの起点となる重要なエリア」をトッティは完全に支配していた。以前より言われる「背中に眼があるのでは」という通り、仲間の動きを予測・把握しておりヒール、ヘッドなどを使い、ワンタッチもしくはタメを使ってと、状況に応じて決定的なチャンスを作り出す。 昨季はゴールデンシューを獲得し得点力の高さを見せつけたが、今季は周りを使うプレーに特化している。それがチームの好成績に繋がっていることは本人の望む通りだろう。 幸いインテルが引き分けたため、勝ち点さは4ポイントのまま。このあたりでもまだまだローマは、運に見放されてはいないようだ。 4/1に対戦するマンチェスター・ユナイテッドは、4-0でアストン・ヴィラに快勝した模様。相手にとって不足なしだ。
posted by batistuta |11:48 |
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