2008年03月24日
GRAND SLAM SUNDAY #1 MANCHESTER UTD.. vs LIVERPOOL
プレミアシップ第31節、マンチェスター・ユナイテッドvsリヴァプールの試合が行われた。4強の直接対決は、地元では「グランドスラム・サンデー」と呼ばれ注目を浴びる。オールド・トラッフォードにて一足早く行われたこの1戦、前半34分にマンUのブラウンが決めて先制。前半終了間際に、リヴァプールのマスチェラーノが審判に抗議し2枚目のイエローカードをもらい退場に。 勢いを失ったリヴァプールにC・ロナウド、ナニが追加点を挙げ3-0。マンUが容赦なく止めを刺し圧勝した。首位固めするマンU、この後に行われるチェルシーvsアーセナルの3位対2位対決の2チームにプレッシャーをかける。 ■プレビュー 「C・ロナウドに得点を依存しすぎている」というのが最近ここ数試合の評価。CLに向けて負担を減らしたいところ。 赤い悪魔に朗報、ガリーネヴィルの復帰が近い。 GK エドウィン・ファン・デル・サール DF ウェズ・ブラウン リオ・ファーディナンド ネマニャ・ヴィディッチ パトリス・エヴラ MF クリスチアーノ・ロナウド ポール・スコールズ マイケル・カリック アンデルソン ライアン・ギグス FW ウェイン・ルーニー アウェーのリヴァプール。ここのところ出番のないオーストラリア代表のハリー・キューウェルは豪州代表合宿に行った模様。ベニテスも引き止めなかったとか。 どうでもよいが今日はスペイン総動員。 GK ホセ・マヌエル・レイナ DF アルバロ・アルベロア ジェイミー・カラガー マルティン・スクルテル ファビオ・アウレリオ MF ディルク・カイト ハビエル・マスチェラーノ スティーヴン・ジェラード シャビ・アロンソ ライアン・バベル FW フェルナンド・ト-レス ■マスチェラーノの退場 ベニテスはギャンブルはしない 強い日差しが射すオールド・トラッフォードに満員の観客がつめかけ、歌が満ち溢れる。観客の強い後押しに支えられ、終始ペースを握ったのはマンUだった。前半5分、まずは挨拶代わりにアンデルソンが前方にスルーパス。レッズCBカラガーの動きをよく見たルーニーがウラを取り、完全に抜け出した。足をかけられたが強いフィジカルで中途半端に踏ん張ってしまったため、バランスを崩してレイナにストップされる。解説の粕谷氏曰く「7番なら間違いなく倒れてたね」 9分にもスコールズのスルーパスにルーニーが反応。これも決められず。 23分には右サイド45度、3~40m付近の位置でFKを得たマンU。キッカーのギグスは後方上空を振り返り、ゴール前へ蹴り上げた。レッズゴールから見ての、太陽の逆光を計算に入れたのだろう。トーレスがバックヘッドでクリアしたが、ボールはC・ロナウドの足下に。シュートはポストを直撃した。 リヴァプールのGKレイナ。現在26歳ながら、その風貌と落ち着いたプレイで30代かと思わせる。しかし今日はミスが多かった。味方からのバックパスを前方に蹴るとサイドラインを割ったり、クロスをファンブルしてゴールを割りそうになったり、挙句の果てにはスローイングでアンデルソンにパスを渡していた。らしからぬミスが頻発した。 そのミスが影響したのだろうか。レッズのCKからカウンターをしかけたマンU。スコールズが左サイドに展開。大きく外れたボールをルーニーが追いかけて拾う。落ち着いて中央へクロス。するとGKレイナとCBスクルテルの意思疎通がうまくいっていなかったようで、微妙な距離ができてしまった。そこを一気呵成に上がっていたマンUのブラウンが、ランニングジャンプで飛び込み身体ごと行くかのように頭で合わせた(実際には肩で当てたようだが)。ボールはレッズゴールにポトリと入った。1-0、マンUが先制した! レッズも攻撃を仕掛けるが単発に終わる。左サイドのバベルが独特のリズムで突破するが決定機を作るまでには至らない。焦るレッズ、トーレスが相手プレイヤーを倒してしまい、イエローカード。確かに当たりは浅かったように見えたが、マスチェラーノが主審に詰め寄った。ベニテス監督が止めようとするも、時既に遅し。10分にカードをもらっていたマスチェラーノに2枚目が提示された。マスチェラーノ、SENT OFF―退場。ベニテスの計算が狂った。 後半になり、数的優位のマンUは無理をせずに、じっくりと攻め上げる。様子を見ていたベニテス監督は、59分にバベルに代えてヨッシ・ベナヨウンをピッチに送り出すが状況を変えることはできない。 逆にサー・アレックス・ファーガソンは止めを刺しにかかる。ギグスに代えてナニ、アンデルソンに代えてカルロス・テベスを投入。78分のC・ロナウドへのCKはナニ。ドンピシャのクロスでお膳立て。頭で合わせるだけのC・ロナウド、これで25ゴール目。得点王争いにいるトーレスの目の前で、さらに突き放す。 その2分後の80分、ナニはルーニーとパス交換。楕円を描くように走りこんでパスをもらったナニは、ワンドリブル入れてシュートを叩き込んだ。パス交換からシュート→側転~捻り宙返りのゴールパフォーマンスまでの流れを含めての一連の動きは、「Theatre of Dreams」の役者さながらだった。 その後マンUはパス回しで時間を消化し、つつがなく終劇したのだった。3-0の完勝だった。ファーガソンの脚本通りだったか。 ベニテスはリスクを犯すことはなく、大敗を受け入れたかのようだった。 ■総括 マンUはこの試合を確実に勝てたことは大きい。勝って勝ち点が73ptsになった。2位、3位の直接対決、チェルシーvsアーセナルはそれぞれ67pts、65pts。アーセナルが勝っても、ここのところ調子を上げているチェルシーの勢いを止める結果になり、チェルシーが勝っても67、68となる。 マンUはこの両チームとも4月に直接対決を残している。優位な状況で望めるはずだ。 あとはCLのローマ戦がどう影響してくるかによるだろう。マンUはCLとプレミアの「ダブル」を果たせるか。
posted by batistuta |00:33 |
プレミアリーグ |
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GRAND SLAM #1 Manchester Utd. vs LIVERPOOL
読み手を充分考慮してくれた構成で、すんなりと頭に入ってきます。ありがたいことです。
最初に余計なうんちくを書かず、最小限のことと結果を持ってきてるのがいい。
さらにプレミア・リーグの状況を知らない人にも、この試合が意味するところまで示唆してる。
このくらい簡単に表現するのはけっこう高度。
その後は早速試合の流れ、要点プレーらしきものの略述。これも素直な興味のたどる道に沿ってます。
なんでもかんでも詰め込まず、非常にわかりよくできてるなと感心しました。
流行りの妙な後知恵誇示がないのもいいですね。
あとはご自身の見解を短く一点だけ入れてくれるとなと、個人的には思います。
でも、ほんとに、つらつらといった印象がなかなか。
最後に些末なことだけ、ちょっと。
サーのあとはファーガソンでなく、アレックス。
名字を含めるならサー・アレックス・ファーガソンでしょう。
つつがなくは難しい。
“「Theatre of Dreams」の役者さながら”からの続きで「終劇」?
中国の言葉遣いですよね。今は普通なのかな。
さらに脚本と、演劇づくしが少しこってり気味な感じ。
posted by Thanks | 2008-03-24 02:46
Re:
Thanksさん<
書き込み有難う御座います。
長所と短所、両方書いてもらえるのは非常にありがたいです。
少々長くなってしまうこともありますが、得点シーン以外にも、決定機やその後の得点に重要なシーンを、読者がビジュアルで想像できるように。
スカパーの解説をそのまま書いたりすることもありますが、できるだけ自分の眼で見て感じたことも書いているつもりです。
指摘ポイントを修正させていただきました。有難う御座います。
Theatre of Dreamsから色々と展開させて書いてみましたが、確かに少ししつこかったかもしれないですね。参考にします。
ちなみに終劇は中国というよりは、エヴァンゲリオンからですね(苦笑) 印象に残った言葉だったものですから。
posted by 管理人 | 2008-03-24 14:15


