2008年07月07日
勝ちきれない 京都vs大分
Jリ-グ第15節、京都サンガ(15位)vs大分トリニータ(8位)の試合が、西京極陸上競技場にて行われた。 京都の夏が始まった。京都特有の"盆地気候"による独特の暑さが、両チームを苦しめる。大分は7/2(水)にナビスコカップ、アウェーでFC東京戦を戦った。そのためコンディションは落ちているようで、動きは良くなかった。 試合はほとんどサンガがペースを握る。試合を通じてのシュート数は15-6と、京都が押していた。しかし22分に柳沢のゴールで京都が先制したが、3分後にゴールを奪われて結局同点に終わった。 ■プレビュー ホームの京都、前回とは同じ顔ぶれ。増嶋を右サイドバックに置き、中谷と角田の位置が補完しあう形。 GK 水谷 雄一 DF 増嶋 竜也 大久保裕樹 水本 裕貴 中谷 勇介 MF 佐藤 勇人 シジクレイ 角田 誠 FW 渡邉 大剛 柳沢 敦 フェルナンジーニョ 大分は3-2-3-2の布陣。DF上本大海が出場停止。エジミウソンとダブルボランチを組むホベルトが、試合前の練習中に筋肉系のケガ。藤田がボランチの位置に入り、小林宏之がDFラインに入る。 GK 西川 周作 DF 深谷 友基 森重 真人 藤田 義明 MF 小林 亮 小林 宏之 エジミウソン 金崎 夢生 鈴木 慎吾 FW ウェズレイ 前田 俊介 ■両チームの関係 2002年の京都の天皇杯優勝に貢献した鈴木慎吾は、現在大分でキャプテンマークを巻く。しかもこの試合でJ1出場200試合という節目のゲームであったという。そして京都の前半戦のキャプテン、シジクレイはかつて大分でキャプテンだった。 J1での対戦成績は、大分の3勝1分け。京都は相性が悪いようだ。 ■前半 京都はこの面子で2試合目。攻撃だけでなく、守備の連携でもかなり不安がある。 序盤、最終ラインが混乱して増嶋がパスミス、ゴールに迫られる場面があったが、失点には繋がらず。増嶋はこの試合では右SB、前節の左SBよりはプレーできている。 勇人はこの暑さでも相変わらずの運動量。 12分、増嶋の縦のボールを、勇人がエリア内で足裏で落とす。フリーになったフェルナンジーニョがワントラップで強烈なシュートを放つもGK西川がセーブした。19分にも中央突破の際のワンツーパスのクサビになったのは勇人だった。 22分、京都に先制点が生まれる。 中央へ下がってきていた大剛が、中谷の競り合いのボールが浮き球になったところを、鋭い反転で前へ運ぶ。最後は大分DF2人を引きつけ、GKがさわれないところへパス。柳沢が身体ごと預けるようなスライディングでゴールに押し込んだ。 しかしここで京都の悪いクセが出た。 3分後の25分に大分が、FKのクロスボールをFW前田がヘディングで軌道変更してゴールに流し込んだ。1-1、同点に。 この直後にもFKがあり、右サイドのライン近くからのボールをニアで前田が合わせたがこれは枠を捉えず。このシーンは両方とも中谷がついていたようだ。少しフリーにしすぎている。 30分、京都も逆襲。フェルナンジーニョが中央からドリブルで持ち込み3人に囲まれながらもスルーパス、柳沢にボールが渡る。DFと大剛が併走する中で、半ばフリーであったためシュートを選択。しかしGK西川の好守に阻まれる。 ■後半 流れを変えたい京都は、後半開始時に中谷に代えて中山 博貴を投入。さらに京都が押し気味に試合を進めるが、得点するまでに至らない。 大分は55分に2枚交代カードを切る。小林亮に代えて高橋 大輔、前田 俊介に代えて松橋 優をピッチに送り出す。 しかし大分のペースが大きく変わることはなく66分、京都DFのマーカーの受け渡しミスからウェズレイがフリーに。ペナルティーアークの外あたりからシュートを狙ったが落ちきらず、クロスバーを叩いた。 この後、両チームに得点は生まれず。しかし試合を通じてのシュート数が15対6と京都が勝ったにも関わらず勝ち点差に結びつかなかったことから、試合終了後の西京極は不気味な静寂に包まれていた。 ■総括 ネットで色々と見る限り、加藤監督の采配に疑問を呈する方が多いので少し考えてみる。まずは試合後のコメントから(サンガ公式、J's Goalなど参照) ・監督「90分を通じて悪いゲームではなかったと思います」「この試合の前のG大阪戦、清水戦と内容的にはそう悪いゲームではなかったと思います」 <ここ3試合は確かに内容としては悪くはない。同意。 ・Q.1人残した交代をしましたが、交代の意図は? 監督「これからスタメンでやっていくだろうというメンバーが揃いましたので、そのメンバーのプレーする時間をなるべく長くできればいいなと思っていました。出来るならば今日は一人も交代せずに終わるゲームができないかなと思っていました。最後フェルナンジーニョを代えたのは、かなり彼自身疲労していたということ。後は終盤セットプレーになったときにアタリバを入れればもう一つ高さが加わるのでそういう意味で最後、交代しました」 <やはり連携が足りないというところが肝、と監督は考えているようだ。ただこの暑さのために、フレッシュな選手を入れて「もう1点」を狙うべきでもあったと思うし、アタリバよりはスピードと運動量のある林 丈統を入れた方が、面白かったという気はする。フェルが疲れていたというのなら尚更。 ・Q.引かれた相手に対してどう攻撃しようと思ったのか? 監督「基本的には相手がゴール前に引いたらミドルシュートでラインを引っ張り上げるということが必要だと思います。もうちょっとタイミング早く打てる場面が何回かあったと思いますし、どうしても相手のディフェンダーが目に入ると外側から行こうと、自分のところでボールを取られたくないという気持ちも働いたかなと思いますが。基本的にはサイドから崩すことと、ミドルシュートを打つことが有効な方法と思います」 <後半、中山がシュートをためらった時に「打て!」と指示が飛んでいたよう。角田のミドルの精度もあまり良くなかった。引いて守る大分を攻略しきれなかったところがドローの結果か。 ◆大分、引いて守ってアウェーで勝ち点1 この試合、ペースはほとんど京都だった。大分の3-2-3-2、中谷と増嶋の両SBが高い位置を保ち、大分のサイドプレーヤーを守備に意識を持たせる。大分は引いて守るために、攻撃に手数と時間がかかり、セットプレーと個人技頼みになる。 前回の記事「サンガ×EURO2008」でも書いたことだが、現在のサッカーで3バックはかなり少なくなってきている。攻守が分断しがちであるし、前線の攻撃陣の調子で安定しない。また個人技頼みになってしまう。 実際、大分の得点シーンはセットプレーであったし、その直後のチャンスもセットプレー。66分のウェズレイのシーンは、崩したというよりただの京都のミス、そしてウェズレイのギリギリを狙ったシュートという個人技だった。他の攻撃は機能していなかったに等しい。 180cm代の3バックでガッチリと引いて守り、京都の精度を欠くクロスを丁寧に弾き出していった大分。大分のセットプレーからのカウンターで、早く前線に持ち込めなかった京都。 ミッドウィークにアウェーでナビスコカップを戦い、コンディションは決して良くない大分には「アウェーで勝ち点1」は悪くないものだった。逆に京都はこの試合を落とすようでは厳しい。大分は現在ホーム4連勝中、「アウェーで弱い」と言われるが引き分けに持ち込んでいるゲームも少なくない。京都はこの大分の戦い方を見習うべき。 チームとして良かったのは、前線からプレスをかけていたこと。後半からバテるかとも思われたが、極端に運動量が落ちるでもなかった。しかし、相手よりは試合数が少ないわけだから、そういうところでもし負けていたら上位進出は望めない。 ◆サンガ選手寸評 水谷 雄一 …安定している。しかし失点はセットプレーからが多いので、ポジショニングやコーチングで防げるものも少なくないはず。 増嶋 竜也 …クロスの精度では平島や角田に劣るように思われる。右CBで見たい。 大久保裕樹 …ウェズレイのマンマークに奔走し評価する声もあるが、個人的には不満。大分のゴールキックが流れて、水谷が取れるボールをクリアしたり(水谷のコーチングミスかもしれないが)。ライン際でのボールセーブをミスして相手にファウルを犯しFKを与えるなどのミスも。 水本 裕貴 …本人も「試合勘がまだまだ」と語っている。しかし大きなミスは少なく安心感はある。 中谷 勇介 …失点につながるセットプレーでの守備はマズい。大分の3-2-3-2を突くため、左サイドで高い位置を保ち試合を優位に進める動きはできていたが… 佐藤 勇人 …今日は豊富な動きの中にもクサビになる動きが見られた。 シジクレイ …中盤底の守備がかなり効いていた。 角田 誠 …右利きのためか、今日の左サイドは向いていないように感じられた。エリア近くでボールを持っても右足に持ち変えるために切り返したりして、攻撃のテンポが崩れる。やはり右サイドバックで見たい。 渡邉 大剛 …アシストは見事。守備に難がある、DFが多くなってきたために前線で起用ということだが、左SBに置いてオーバーラップで攻撃参加が効果的に思うが… 柳沢 敦 …オフ・ザ・ボールの動きは相変わらず見事。しかし、あまり大分のDFが釣られなかった。 フェルナンジーニョ …中断前の京都になかった「タメ」。相手2~3人くらいを平気で引きつけるボールキープ力は素晴らしい。 <番外> 田原 豊 …別メニュー調整をしていたため、ケガをしていると思われるが不明。しかし早くフェルナンジーニョとの共存を見たい。また今日の大分戦では、クロスを上げる機会が多かったため、ターゲットマンが欲しかった。 ケガのためか、手島・平島を最近見ない。徳重も含めてベテランの力も欲しいところ。 次はアウェーで東京ヴェルディ戦。フッキを水本がストップできるか注目。
posted by batistuta |02:48 |
京都サンガ |
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勝ちきれない 京都vs大分
大分戦は京都がメッチャ押し込んでたし、フェルナンジーニョの小気味良い活躍がみれておもしろかった。
ただ、右サイドで起用された増島と左サイドハーフで起用された中谷がもう一つ機能してなかった様な、やっぱり、増島はセンターバックでの起用が良いし、左サイドバックで起用された角田は、右サイドバックが良い。
後はフォワードに田原が居てくれれば、両サイドから崩した後のセンタリングからの得点が望めるんだけど。
それから、やっぱりミドルシュートが少ないし、精度が足りなかったよ。
しかし、久しぶりのスタジアムでの観戦は楽しかったです。
posted by hiro | 2008-07-07 09:02
勝ちきれない 京都vs大分
内容は悪くなかったというか、良かったと思う。
後は、点を決めて勝つだけ。
あの暑い中でよく走っていたと思う。
相手の状態が悪かったと言うのもあると思うが、ビルトアップの形、アタッキングサードでの形、いろいろな攻撃の形を見れた。
これは自信にすべき。
守備の連携も悪くない。
誰が攻めあがっても、相手の残っている選手より必ず一人多い人数でリスクマネージメントされており、効率的でよかった。
マークの受け渡しの拙い部分は修正が必要。ひとつのミスが命取りになる。
自陣での曖昧なパスにも注意。
セットプレイに関しては改善してくれると思う。
課題はフィニッシュの形、鋭さ。
もう少し危険なエリアにえぐりこむとか、クロスはFWと息を合わせるとか、スピードに乗ったワンツーで切り裂くとか工夫が必要。
フェルも言ってるけど、背の高い相手に単純にクロスを上げるのは可能性が薄い。
SBが高い位置まで押し上げてクロスをあげていることはそれだけで評価に値する。でも、もうひとつレベルを上げて欲しい。
あと、ミドルはうつなら、枠に。
といっても、今日みたいに前にボールを運べることが前提。
今日は中盤を制圧できて、アタッキングサードまでボール運ぶことが出来た。
次はどうか?次はブラジリアントリオのヴェルディ。その次はアントラーズ。
果たしてどんなもんか?
より前線からプレッシングしてくる相手に、今日みたいなポゼッションが出来れば本物。
精度をあげることはもちろん、より考えて動き続け、玉離れを早くする技術が求められると思う。
サポートの動きを速くして、フェルみたいなタメを作れる選手により選択肢の多い状態で危険なプレイをさせたい。
いっそうの連携の強化を期待。
後はデカイ奴の覚醒待ち。
バイタルエリアで迫力のあるFWが欲しい。
と言っても、バイタルエリアでこわくても、それ以外での貢献度が低いと使いにくいか?
決定力がずば抜けていれば、文句は言わないが・・・。
ゲームキャプテンは勇人。
勝負どころを読んだコーチングを期待。いや全員が主体的に判断するものか?
リードしたときは少しひいていくのか?そのままいくのか?
チームとしてどう考える?
監督がスタメンが固まりつつあると発言。
控えに甘んじている選手は奮起して欲しい。
まだまだ簡単に引き摺り下ろせる。
まあ、なにより、次こそは勝利が欲しい。
残るのは結果。勝ち点を重ねないと上に引き離される。
posted by 全員走る!全員危険! | 2008-07-07 20:49
Re:
書き込み有難う御座います。
hiroさん<
西京極観戦お疲れ様です。自分は関東在住でなかなか行けません…今週の東京V戦もまだ未定…都合つけられたら参戦したいです。
加藤監督はポジションを色々試してますね。やはり今は我慢の時でしょうか。
そんな中でフェル・水本はやはり即戦力になっていますね。
全員走る!全員危険!さん<
この大分戦は、京都の選手がしっかり走っていました。
攻撃のバリエーションや、クロスの合わせなど課題が多いですが、やはり連携不足に帰結するのでしょうかね。
じっくりじっくり、とは言えそろそろ勝利も欲しいところですね。西京極の観客動員数が少し減っていたみたいですし。コアなサポーターならまだしも、一見さんは「つまらない」と思ったら次は来てくれません。
まずは順位の近い東京Vを確実に叩きたいところですね。
posted by 管理人 | 2008-07-08 23:56


