2008年06月28日
引き分けにさえ 清水vs京都
Jリ-グ第14節、清水エスパルス(15位)vs京都サンガ(12位)の試合が、日本平スタジアムにて行われた。 京都は水本が初出場、初スタメン。期待通りの対人の強さを見せる。攻撃面でもフェルナンジーニョの加入が目に見えて大きく、中断前との違いを見せる。シュート数で清水を圧倒する京都。先制点も古巣相手にフェルナンジーニョが決めた。 しかし5分後に枝村に技ありシュートを決められ、83分には藤本のFKに原が飛び込みオウンゴールを誘った。 清水が逆転勝ちを収め、京都はリーグ再開後の2連敗となってしまった。 ■プレビュー 清水のU-23の若武者たち。FW岡崎 慎司はトゥーロンで負傷し、本田拓也・山本海人はベンチだ。 市川 大祐が欠場の模様。その右SBのポジションには、筑波大学時代に関東大学リーグ得点王、MVPにも輝いたFW戸田 光洋が入った。昨季清水に加入してからコンバートされたとのこと。 注目の高卒ルーキー大前 元紀がベンチ入りしたが出番はなかった。 GK 西部 洋平 DF 戸田 光洋 青山 直晃 高木 和道 山西 尊裕 MF マルコス パウロ 伊東 輝悦 藤本 淳吾 枝村 匠馬 FW マルコス アウレリオ 西澤 明訓 京都は注目の水本 裕貴が初登場。ナビスコから監督の信頼を勝ち得た大久保裕樹がCBのコンビを組む。増嶋が左SBのポジション、不調の田原はスタメンを外れ、大剛が3トップに入る。 古巣相手に出場が期待された森岡隆三は、残念ながらベンチにもいなかった。 GK 水谷 雄一 DF 角田 誠 大久保裕樹 水本 裕貴 増嶋 竜也 MF 佐藤 勇人 シジクレイ 中谷 勇介 FW 渡邉 大剛 柳沢 敦 フェルナンジーニョ ■前半 新加入、ポジションチェンジによる危うさ 前半、いつもはスタメンの田原がトップで張るが、ここに柳沢が入る。常にライン裏を狙う動きで、清水ディフェンスに緊張感を持たせる。 初めてに近いだろうか、左SBに入った増嶋だが、不慣れなのが明らか。パスミスを繰り返し、守備でも度々マーカーを離してしまうことがあった。攻め上がりでも期待感のあるクロスを上げられず。 シジクレイもつられるようにパスミスを何度か見せた。中断前と全く異なるディフェンスライン。連携もゼロからに等しいかもしれないが、ここでボールを奪われたら即失点に繋がる。 実際に枝村のフリーのシュート(足を滑らせてミートできず)、M・アウレリオのシュートなど、クリアが浅く危険なシュートを打たれる場面が見られた。 京都のゴールキックの際、ターゲットはほぼ田原。これは間違いない。しかしピッチにいない今、ターゲットはシジクレイだった。もしシジクレイのデフォルトポジションがいつもの中盤底で、ゴールキックの度に高い位置でもらおうとして失敗してカウンターを食らったらどうするのか。今日はそういうシーンはなかったが、不安はよぎった。 しかしリスクをかける分、面白いシーンはあった。度々高い位置でボールを持ったシジクレイ。45分に左サイドからフェルナンジーニョがドリブルで切れ込み、ペナルティアークの柳沢へパス。後ろへ戻したところで、シジクレイがミドルシュートを放った。GK正面ではあったが、抑えの効いた良いシュートではあった。 ■後半 後半開始時に、清水の長谷川監督が先に仕掛ける。M・パウロを下げて兵働 昭弘を投入。藤本・戸田との筑波大学OBトリオだ。 しかし先制点を挙げたのは京都。 左寄りになっていた京都の攻撃が右に振られ、右SBの角田へ。アーリークロスを挙げDFの足に当たるも危険な位置へ。柳沢がヘディングシュート、GKが弾いたところをフェルナンジーニョが詰めた。京都、先制点! 「昨日の友は今日の敵」、フェルナンジーニョ相手にゴールを決められて意気消沈する清水かと思われたが、同点はあっけなかった。 53分、前線の右サイドへ流れた西澤がキープ、後ろの兵働に戻す。兵働は枝村に預けてワンツーを狙うが、DFに潰される。枝村はこれを確認してか、間合いを少し空けてマークする大久保を揺さぶってからシュートに持ち込む。このコントロールショットが、ファーサイドのポスト内側に当たり、さらに逆ポストに当たってゴールラインを割った。清水が同点ゴールを決めて1-1。 66分、京都は田原と林の2枚同時投入で局面打開を図る。しかし清水の藤本の精度の高いFKとスルーパスでチャンスを作られる。京都は角田が右サイドでチャンスを作るが、田原や勇人が決めきれない。 逆転を狙う清水は、78分にM・アウレリオを下げて、2年目のFW原 一樹をピッチに送り込む。これが大当たりした。83分、左60度・40m付近からの清水のFK、キッカーはもちろん藤本。巻くような弾道のクロスを上げると、入ったばかりの原がコ-スに入り込む。マークマンの大久保の対応が遅れて、後ろからユニフォームを掴むのみ。シジクレイの足に当たったようでオウンゴール扱いとはなったが、京都の完全なミスだった。 92分、最後の攻撃でセンターサークルにいたアタリバが背面に大きく蹴り上げる。清水のDFがクリアミス、田原が拾い押し込むだけだったが、GKの飛び出しに焦ったか大きく浮かせてしまう。 ゲームオーバー、清水が逆転勝ちを収め、通算800ゴールとホーム150勝の達成を見せつけられた結果となった。 ■総括 京都、リーグ戦アウェイで5連敗達成。15位に後退したものの、中位がダンゴ状態のために「まだ大丈夫」と思ってるんじゃないだろうか?フェルナンジーニョ・水本の補強で「これで大丈夫」と思っているのだろうか?選手・監督に危機感が感じられない。 シーズン序盤、各試合あるいは試合中にシステムを変更してちょっとした話題になった「加藤采配」ではあるが、ここのところ脆さを見せてきている。 フェルナンジーニョのプレースキック(FK・CK)の精度の高さを生かして、高さのある田原に合わせるのは一種のセオリーではあると思うが、G大阪戦・この清水戦と、フェルナンジーニョと田原を入れ替える交代策。 しかも柳沢・フェルナンジーニョと動きの良かった前線をごっそり代えて、攻撃の流れを分断し、83分の清水逆転ゴールの直前に中谷に代えてアタリバ投入。ああいうインターバルを置くと、集中力が切れるのは守備の方である。今回それがまともに出た。清水のFW原をほとんどフリーにしてしまっていた。 この試合のWorst Of the Matchは、やはり田原を挙げるしかないだろう。73分のクロスにヘディングで合わせた場面。手前に林が飛び込んでおり、ブラインドになっていた言い訳はできるかもしれない。しかしロスタイムの最後のシュートは、弁明のしようがないだろう。加藤監督も試合後のインタビューで「あれは決めてほしい」とコメントしている。 ◆MOM 角田 誠 世間ではやたらと評価が低い気がする。今日の試合のキーマン・Man Of the Match は、間違いなくこの男。CBから右SB、右SHにコンバートされ、時にサイドでの守備に不安を見せたりする。しかし右サイドの攻撃の活性化に一役買える選手である。 前半はフェルナンジーニョのCKに2度ほど、角田が合わせそうな惜しい場面があった(一度目は右CK、シジクレイと少しカブった。2度目は左CK、ニアにいたがDFのクリアにあう)。 今季のサンガで、唯一CKを直接叩きこんだのは角田だけだ。 フェルナンジーニョのCKは素晴らしく、良いポジションに飛び込める角田、そして田原・シジクレイが必要だ。だからこそ田原とフェルナンジーニョは同時起用しないと意味がないと思う(練習で相性が悪いのだろうか?) そして、この試合の角田の真骨頂は「アーリークロス」(相手陣内まで深く切り込まず、浅い位置から上げるクロス)だった。今日3度ほど見せたが、どれも「GKとDFの間へ」というセオリー通り、しかも飛び出しにくい速さと強さのあるボールを蹴りこんでいた。 後半開始時、若干左サイド寄りの攻撃になっていたサンガにおいて、右サイドの角田がドフリー。しかしその直後、48分に生まれたゴールへの起点。 左寄りになっていた京都の攻撃が右に振られ、右SBの角田へ。アーリークロスを挙げDFの足に当たるも危険な位置へ。柳沢がヘディングシュート、GKが弾いたところをフェルナンジーニョが詰めた ……は上のコピー&ペーストである。 62分にはまたも角田のアーリークロスから決定機。 DFに当たり正面にボールがこぼれる。そこを勇人が、左上隅を狙って強烈なシュートを放っていったがクロスバーに嫌われた。 69分にもまたアーリークロスを見せたが、これは決定機にはならず。しかしこの再三の狙いが、次のプレーに繋がる。 73分、右サイドでボールを持った角田は詰めてくるDFを前に、またもアーリークロスを上げるような小さなキックフェイントを1~2回入れる。警戒したDFを置き去りにして、一気に縦突破!絶妙のクロスを送ったが、これを田原が決め切れなかった。 ◆勝つ意識 「相手より走り、相手より強い気持ちで、シンプルに泥臭くチャレンジする」 これが現在の京都のスローガンだが、最後に「(~チャレンジして)勝つ」をつけてほしい。 最近の試合後のコメントは、毎試合のように「悪いゲームではなかった」「いい内容でプレーできていた」というものが多い。 確かに新加入選手、大久保のようにスタメンを勝ち得た選手などがいる中で、前線も最終ライン、いや全体的に連携不足になっているのは否めないし「仕方がない」のかもしれない。しかしこれで残留できなかったら、全て水泡に帰してしまうのではないか。 最近は「引き分けにさえ」持ち込めず、しっかり負けるパターンが多い。相手チームも「(自チームの)内容が悪かったが、京都相手だったから勝てた」と思うことも多いだろう。 次はホーム西京極で、現在12位の大分戦。中位以下のチームに勝てないと、降格圏内なんてあっという間だ。いや、もう片足をまるまる突っ込んでいる。
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posted by batistuta |20:32 |
京都サンガ |
コメント(7) |
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引き分けにさえ 清水vs京都
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こんばんわ。
今日の試合は個人的にすごく可能性を感じた試合でした。
これほどにチャンスを作っていた試合は久しぶりじゃないですか。
でも、やっぱり結果がドローですらないってのは痛いですね。
決めるところで決めれない。
集中すべきところでしてない。
確実にチームは前を向いて何か進化しようとしているのは見てて感じますね。
なんか見ていてウキウキします。
でも、監督も言ってるように、チームの連携とかにとらわれて、勝負どころにまで気が配れていないと感じます。
なんか改めて選手の大変さをわかった気がしますね。
いろんな課題を意識しつつ、結果も出さないといけない。
やってる方は大変・・・。
今日の敗戦で次の試合が否が応でも勝たないといけない試合になった気がしますね。
今節は下位のチームが軒並み勝ってます。
明日神戸が勝てば、降格圏です。
次は死に物狂いで獲って欲しいですね。
僕も一緒にファイトします。
まさに今のJは戦国時代。団子状態。
1戦の重みが大きい。
人がいいチームは降格ですね。
そろそろ、また監督が鬼になるんじゃないかな?
ま、でも内容は悪くなかった。
ドンドン良くして欲しい。
メンバーは揃ってる。
チームが機能すれば、十分上位も狙えると思うし、狙わないといけない。
実績のあるチームから来てる選手もいる。
そういう選手はすごくプライドは高いと思う。
残留争いなんかする気はないと思う。
posted by ンガさぽ | 2008-06-29 00:07
引き分けにさえ 清水vs京都
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いや、今日は後半のアグレッシブな時間帯に勝ち越したら、勝ってたな。
引き分けで良いところで、アグレッシブにいった選手たちを尊敬する。
勝ち点3への強い執着心を見た。
オールオアナッシングでやつだな。
勝ったら一気に順位は浮上するからな。
結果は敗戦だけど、ようやったと言いたい。
フェルが決めたとき、あの歓喜の中に一緒にいたかった。
オウンゴールのシーンはしゃーない。
あんなこともある。
シジクレイはようやってる。
次に切り替えよう。
posted by ようやった | 2008-06-29 02:25
現地で見ていました
コメント投稿者ID :
個人的なWorst Of The Manは中谷だと思います。
中盤の位置にいながらパスコースに迷ったら味方最終ラインへバックパス。
何のために中盤にいるのかまったく分かりませんでした。
角田はかなり良かったです。今はDFラインが毎試合変わる状態ですが、今後も角田は起用して欲しい。
今、うちの選手に足りないのは得点への執念・勝利への意欲だと思います
トップはヤナギと豊にしてトップ下にフェル、サイドハーフに徳重・大剛にして勇人とシジ、DF増嶋・水本・角田で一度やって欲しいと思います
posted by 紫神殿 | 2008-06-29 04:03
引き分けにさえ 清水vs京都
コメント投稿者ID :
いやいや、今のサンガの問題は選手個々人のこともあるけど、連携だと思う。
中盤に、ゲームメーカー的な選手がいたらいいけど、いない。
ということは、パス&ムーブをワンタッチツータッチで繰り返すサッカーが大事になると思う。
でも、如何せん選手がまだ寄せ集めで、そういった動きが少ない。
裏一発とかの攻撃が多い。
これじゃ対応される。
エスパルスは去年上位で終えた堅守のチーム。
なかなかきびしい。
ボールへの寄せがはやい。
守備、攻撃ともにバランスよく連携を高めるのは簡単じゃない。
根気強くチーム作りをしながら、なんとか中位クラスのチームから勝ち点をとっていくことが大事になると思う。
別のブログで指摘されてたけど、引き分けるより、どれだけ勝つかが生き残っていくには大切になる気がする。
勝ち点1でも欲しいけど、そればかり集めても神戸のように下位に沈むことになる。
現状守備はそこそこだと思う。
あとは、攻撃のバリエーション。
もう少し相手を押し込む時間を増やし、決定機を増やしたい。
攻撃のバリエーションの少なさが、結果的に堅守速攻のチームにさせてしまってる。
posted by 連携が課題 | 2008-06-29 16:47
Re:
コメント投稿者ID :
皆様、G大阪戦に続きアツいコメント有難う御座います!
ンガさぽさん<
この試合はシュート数が多かったこと、決定機は作れていたのは良いポイントですね。中断前、ヒドい時は前線に持ち込めてすらいない時がありましたよね…
>なんか改めて選手の大変さをわかった気がしますね
もちろんピッチで戦う選手が、サポーターなんかより何倍も大変です。しかし降格したら悔しい思いするのも選手本人たちですしね。
シンドいでしょうが戦う気持ち、走り勝つ気持ちを見せてほしいですね。そのためにサポの力も当然必要ですよね。
ようやったさん<
>フェルが決めたとき、あの歓喜の中に一緒にいたかった。
<あの歓喜は良い雰囲気でしたね。連携などはチームの一体感が必要ですから、今後に期待したいところです。
紫神殿さん<
個人的な意見ですと、中谷はサイドプレーヤーですね。4-3-3の3センターでは少しプレーしづらそうでした。増嶋の左SBと合わせて、少し加藤監督の配置に疑問がわきました。
連携が課題さん<
昨季の終了時とスタメンが全く異なりますから、連携不足に陥るのは当然ですよね。中断でフェル・水本も補強してまた変わりましたし。
>引き分けるより、どれだけ勝つかが生き残っていくには大切になる気がする。
<勝てればもちろんベストですが、今のダンゴ状態では勝ち点1でも貴重です。アウェーで勝ち点1を取るしたたかさも持たないと厳しいのかなとも思います。
メンバーが増えたことで「今のサンガにはこのフォメが良いんじゃないか?」という議論もよく起こってますね。私も「こんなのは面白いんじゃないか?」というのを少し提案してみたいことがあるので、また別記事で書いてみたいと思います。
posted by 管理人 | 2008-06-29 22:01
引き分けにさえ 清水vs京都
コメント投稿者ID :
何が足りひんって言うたら
勝つ!っていう強い気持ち。
おっしゃるとおり、監督・選手ともに負けても「内容は悪くない」ってよくコメントしたはるけど・・・・
勝たな意味ない!!!と、いつも思います。
内容悪くてもいいし、なんでもいーから勝て!
団子状態なんやし、勝ち点3取れば、順位も上がるわけやし・・・チャンスをみすみす逃してる・・・
今のサンガからは、勝つという執念や、意地とか、危機感も全く感じられません。
このままいったら、J2間違いなしですね。
ユーロ見てて思うけど・・・・
感じてほしい。選手のあの必死さとか、勝ちたいという気持。
足りない・・・今のサンガには。
気持ちひとつで、プレイも変わると思う。
それに気付いてほしい。
勝つ気持ちはあるやろうけど、
足りません。もっともっと強くほしがって!!!!
と思ってます。
posted by みい | 2008-06-30 21:49
Re:
コメント投稿者ID :
返事遅れてすみません。
みいさんも、アツい書き込み有難う御座います!
確かにEUROと比べると、気持ちの問題に感じますね。スペインが勝ったのは技術だけではなく、精神面でも強いものを持っていたからですよね。
サンガには、上に行くための選手は揃っています。あとはやるだけしかないですね。
posted by 管理人 | 2008-07-02 16:17
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