2008年06月15日
Sting スウェーデンvsスペイン
EURO2008の第2戦、グループD・スウェーデンvsスペインの試合がシュタディオン・ティヴォリ・ノイにて行われた。 15分、スペインがショートコーナーからF・トーレスが決めて先制。しかしスウェーデンも34分にイブラヒモヴィッチが決めて同点に。 足裏を痛めたプジョル、膝に痛みを抱えているイブラヒモヴィッチがピッチから去った。スウェーデンはポゼッションが悪くなり、スペインの猛攻にさらされる。スウェーデンの守備陣が何とか踏ん張り、グループDの強豪対決は引分けに終わるか、という雰囲気のロスタイム。カプデビーラのロングパスにビージャが抜け出して、正に「一刺し」。スペインが追加点を挙げて勝ち点3を奪った。 ■プレビュー スウェーデンの第1戦 スウェーデン、クリスティアン・ヴィルヘルムソンが第1戦で左太ももを痛めて今大会絶望。ニクラス・アレクサンデションもふくらはぎを痛めて欠場、大事をとってロシア戦も休むようだ。 GK アンドレアス・イサクソン DF ミカエル・ニルソン ペテル・ハンソン オロフ・メルベリ フレデリック・ストール MF フレデリック・リュングベリ アンデシュ・スベンション ダニエル・アンデション ヨハン・エルマンデル FW ヘンリク・ラーション ズラタン・イブラヒモヴィッチ スペインの第1戦 スペインは圧勝したロシア戦と同じ布陣で臨む。 GK イケル・カシージャス DF ホアン・カプデビーラ カルロス・マルチェーナ カルラス・プジョル セルヒオ・ラモス MF ダビド・シルバ チャビ マルコス・センナ アンドレス・イニエスタ FW ダビド・ビージャ フェルナンド・トーレス ■前半 開始直後、イブラヒモヴィッチとF・トーレスが相手陣内でボールを持ち、一気に緊張感が高まる。思えばこれがゴールの前兆だったか。 ポゼッションは予想通りスペイン。得点が先に生まれたのはスペインだった。 15分、左CKをチャビが蹴る。ゴールに向かってショートコーナーを蹴ると、ゴール45度にいたシルバに戻す。そしてシルバがゴール前に鋭いボールを送ると、F・トーレスが足を伸ばしてコースを変えた。ゴールに吸い込まれる。 0-1、スペイン先制!リプレーを俯瞰で見ると、スウェーデンの守備陣が完全に揺さぶられていたのが分かる。 早速スウェーデンも反撃。エルマンデルが縦パスを送ると、ラーションがポストプレー。一人飛び込ませてタメを作り、時間差でエルマンデルが入りラーションからボールをもらって、ドリブルでライン裏へ抜け出す。 シュートまで持ち込むが、サイドネットの「外側」を揺らした。逆サイドにはリュングベリがフリーでボールを欲しがっていた。今日は右サイドハーフに入ったエルマンデルだが、本来FWの選手。やはり自分で打ちに行く気持ちが強いのだろう。 21分には下がってボールを受けたイブラヒモヴィッチがルックアップして、ライン裏へ抜け出すラーションへロビングパス。ラーションは巧みに身体使いで、バウンドさせてからループシュートを狙ったがこれは大きくなってしまった。 この後、スペインの守備の要、プジョルが足裏を痛めて戦線離脱。ラウール・アルビオルに託す。 プジョルの穴をうまくつけたか、スウェーデンに同点弾。 34分、自陣左寄りの位置からダニエル・アンデションが右前方へ大きくダイアゴナル(斜め)フィード。受けたストールがすかさずゴール前に放り込む。ボールはイブラヒモヴィッチにピタリと合った。ダイレクトで打てなかったものの、イブラヒモヴィッチは詰めるS・ラモスをかわしてシュート。ブレない体幹はさすがの一言。 前半終了間際、スウェーデンエリア内の競り合いで、エルマンデルがシルバを倒すもノーホイッスル。その後ロスタイムも、スペインの攻撃真っ最中で前半終了したり、逆に後半を長く続けたりと、少し不可解な主審だった。 ■後半 膝の調子が戻っていないイブラヒモヴィッチ、後半開始から交代して大事を取る。代わりはマルクス・ローゼンベリ。 しかしこの交代が、スウェーデンの攻撃に大きく影響した。前線のターゲットマンがいなくなり、展開を作れなくなってしまった。さらに数字上では少し上回る程度だったポゼッションが、完全にスペインに行ったよう。 49分、イニエスタの縦パスをビージャがポストプレー、左に流してシルバ。半ばフリーではあったが、リターンでビージャに戻してしまう。おそらく戻されると思っていなかったビージャがコントロールミスして、シュートに持ち込めず。 この後チャビとイニエスタを下げて、フランセスク・ファブレガスとサンティアゴ・カソルラを投入したアラゴネス監督。交代カードを早々に使いきる。 一方のスウェーデンは、イブラヒモヴィッチを下げた時点で引き分け狙いだったかもしれない。攻めるか守るか、おそらくラーシュ・ラガーベック監督の判断を迷わせたアクシデントが起こる。 62分、スウェーデンの攻撃を防いだスペインがカウンター。一気にゴール前に迫り、シルバがシュート。GKイサクソンが弾き、ビージャが詰めるも駄目。戻してF・トーレスが狙ったが戻ったDFにコースを消された。 このビージャが詰めた際に、膝がイサクソンの頭部を襲った。軽い脳震盪のような状況になり、ベンチは念のためGKラミ・シャーバンをアップさせていたよう。 このGKの交錯により、様子を見ざるを得なくなったラガーベック。67分あたりにエルマンデルを下げてセバスティアン・ラーションを入れ、86分という終了間際にキム・シェルストレムを入れた。 しかし後半は交代で流れを良くするどころか、悪くなったようにも見える。スウェーデンの好機は、スベンションのFKをハンソンが折り返してH・ラーションが詰めた場面のみ。コーナーキックを奪うこともできないくらい、後半のスウェーデンは相手陣内に攻め入ることが出来なくなっていた。 スウェーデンの最終ラインは、この試合悪くはなかった。 ズタズタにされたロシアディフェンスとは異なり、予選で対戦していたため研究が進んでいるようだった。パスコースを読んでいたり、ドリブルで股抜きを仕掛けてくるのを読んでディフェンスできていた。抜かれてもGKイサクソンが踏ん張っていた。 スウェーデンは、グループ突破には引き分けで十分。チームのコンディションも良くないので、リスクを犯してまで勝ちに行く必要はない。しかし最後の最後でやられた。 Sting――「急所へ一撃」 第1戦でも1点目のアシストをした左SBのカプデビーラが、ロスタイムの92分にロングフィード。F・トーレスとDFの間を抜けてビージャの元へ。するとビージャはワンタッチで、カヴァーリングに来ていたハンソンをかわす。そしてGKとの1vs1になると、イサクソンの脇を抜く鮮やかなシュート。 正に一撃必殺でスウェーデンゴールを陥れた。ビージャは第1戦のハットトリックに続いての得点で4得点目。優勝とともに得点王を視野に入れつつある。 ■総括 スウェーデンはカタい試合をしていた。引き分けも狙えていたが、勝ち点1がこぼれていってしまった。これを書いている時点ではまだどうなるか分からないが(ロシアvsギリシャ戦の前)、第3戦のロシア戦に勝てばおそらくグループリーグ2位通過は可能だと思われるが…。しかし魔術師ヒディンクの元に、出場停止明けのアンドレイ・アルシャヴィンが帰ってくる。 02、04、06年と大舞台で連続してグループリーグ突破をしている「勝ち方」を分かっている国、スウェーデンではあるが… スペインはこの勝利によってまず首位通過はほぼ確定だろう(現時点はまだ未確定)。ただ決勝トーナメントで当たるのはグループCの2位、その次は1位という可能性が高い。スペインの真価が問われるのは、決勝トーナメントからだろう。 個人的にはスペインvsオランダが観たい。どちらもコケず、対戦実現となってほしい。
posted by batistuta |04:24 |
EURO2008 |
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この記事に対するコメント一覧
Sting スウェーデンvsスペイン
カプテビラは本当にすばらしいですね。予選から再三得点に絡んでいて、今回もまた大仕事。
スペインはセンターバックの人材不足ですね。最近のプジョルの出来なら別の人に代わったほうがいいのだが、いないか。
posted by ガルシア | 2008-06-15 09:57


