2008年03月20日
いよいよパ・リーグが開幕しました。
野村監督が今年のキーマンとして名前を挙げている岩隈久志投手が7回1失点に抑える好投でした。投球を分析してみました。
球種の割合
対左打者
ストレート・13球(32.5%)
スライダー・6球(15%)
フォーク・15球(37.5%)
カーブ・1球(2.5%)
シュート・5球(12.5%)
対右打者
ストレート・21球(39.6%)
スライダー・21球(39.6%)
フォーク・6球(11.3%)
カーブ・1球(1.9%)
シュート・3球(5.7%)
カットボール・1球(1.9%)
コースの割合
対左打者
内 中 外
高 1 2 3
中 4 3 4
低 8 3 12
対右打者
外 中 内
高 10 3 3
中 13 3 1
低 18 2 0
140キロ台中盤~後半のストレートをカウント球に、130キロ前後のスライダーと130キロ台後半のフォークを勝負球にして、左打者には低め、右打者には外角に球を集めていました。7回1失点という結果だけではなく、投球内容も素晴らしいものでした。
気になる点もいくつかありました。
まずフォークを使いすぎるという点です。フォークを使いすぎると終盤に握力がなくなってしまいます。
右打者に対しては外角一辺倒なのも気になります。内角に投げてこないとわかれば、打者は踏み込んできますのでスライダー投手である岩隈投手にとっては致命的です。
しかし開幕戦ということで「絶対に打たせない!」という意識から、フォークを多投して、甘くはいると危険な内角には投げなかったのだと思います。
次回からはペース配分に気を配って、是非とも完投を狙って欲しいです。
なぜなら抑えが…
posted by なお |19:00 |
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2008年03月12日
前々回・前回の続きです。
由規投手のフォームをもう一度詳しく観てみました。
彼の投球フォームの最大の特徴は
「大きく外回りして深く入るテイクバック」
であると言えそうです。(テイクバックは普通、内回りでトップの位置に向かいます。)
まずこのフォームのメリットを考えてみました。
このテイクバックにすることによって他の投手は利用していない力を利用することができます。急で大きな上体の捻りの反動(反発力)です。もちろん利用しないよりも速い球が投げられるはずです。
次にこのフォームのリスクを考えました。
捻りの反動が大きすぎるために、体の開きが早くなってしまうというのがリスクです。
開きが早い投手はどうしても右打者の内角(左打者の外角)に投げるのが難しくなるので(球が抜けてしまうので)、右打者の外角(左打者の内角)一辺倒の投球をするしかありません。しかも由規投手にいたってはその外角球すらシュート回転(抜けて)しまうことがあります。
そしてふと思い出したのがソフトバンクの和田毅投手。
由規投手とは対照的になかなか体が開かないフォームで安定して活躍している(今季は出遅れるそうですが)和田投手ですが、プロ野球中継を観ていてその日の先発が和田投手だと実況と解説者が必ずこんなやりとりをします。
実況「どうして和田の130キロ台のストレートが打てないんでしょう」
解説「和田はなかなか体が開かないから、球の出所が見づらくて打者が速く感じるからです」
さらに対戦した打者はこんなことを言います。
「すごい速い球が来て振り遅れたんだけど、球速表示を観たら130キロ台だったからビックリした」
逆に体の開きが非常に早い由規投手を実況と解説者のやりとり風に書くと
実況「どうして由規の150キロ台のストレートが打たれるんでしょう」
解説「由規は体の開きが早いから、球の出所が見やすくて打者が速く感じないからです」
対戦した打者風に書くと
「そんなに速くない球が来たから打ち返したんだけど、球速表示を観たら150キロ台だったからビックリした」
もっともこんな嫌味なことは言わないだろうが…
まとめると由規投手のフォームは
打者が速く感じない速い球を、偏ったコースにしか投げられないフォーム
といえそうです。
補足しておきますが、捻りの力を利用している投手も確かに存在していますが、共通しているのは「足を上げた段階で捻れている」ことなので、その後の動作で「早い開き」は押さえています。テイクバックで急に捻れるのとはわけが違います。
投手の仕事は打者を打ち取ることです。打者を打ち取るという明確な仕事(目標)を考えた場合、明らかにメリットよりもリスクの方が大きいです。
そもそも彼に「投手の仕事は打者を打ち取ること」という認識があるかが疑問です。高校生ドラフトが行われた日の会見で彼はこんなことを言いました。
「日本最速、世界最速を目指したい」
彼が陸上のランナーや、水泳選手ならば文句は言いません。しかし彼はプロ野球選手です。打者を打ち取ることに繋がらなければスピードガンの球速表示など意味がありません。まずは自分の仕事を理解すべきだと思います。
しかし彼を間違った方向に進めてしまったのは、150キロ台の速球を投げれば騒ぐ大衆と、それを煽るマスコミです。もっと野球というスポーツの本質に目を向ける必要があるのではないでしょうか。
posted by なお |18:30 |
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2008年03月09日
前回の続きです。
前回は
「由規投手はテイクバックが大きすぎるので大活躍は厳しいと思う」
ということを書きました。
「その通りだと思う」と賛同してくれる人もいましたが、反対意見もありました。
「野茂投手はトルネード投法で活躍した」
「寺原投手はテイクバックを小さくすることで遠回りをした」
ということを反対の材料にしていました。
野茂投手のトルネード投法ですが、(僕の記憶が確かならば)あれは全身をねじっているわけで、テイクバックが深く入っているわけではないのではないでしょうか?由規投手は上半身だけが強くねじれてしまうから、体の早い開きを誘発してボールがシュート回転してしまうと考えられるので「野茂投手が活躍できたから由規投手も活躍できる」という理論はおかしいと考えます。
寺原投手は逆に言えば「テイクバックを小さくした」から昨年12勝を上げる活躍をできたのではないでしょうか?高校生のときのフォームのままではここまで活躍はできなかったかもしれないですよ。遠回りしたとしてもここまで活躍する投手になったのだから間違った道のりではないと思います。もっとも高校生のときのフォームでも活躍はできたのかもしれませんが。
「スピードが持ち味だからテイクバックを小さくしたら良さがなくなる」
というようなことも書いてありましたが、寺原投手がプロ入り後、最高球速をマークしたのは昨年ですからそこまで球速は落ちないのではないでしょうか?というか僕は由規投手の最大のセールスポイントはスピードではなくてスライダーの切れ味だと思います。このスライダーも体の早い開きから曲がりが大きくなりすぎて、高校生の打者にも見切られていました。切れの良さは体の開きを遅くしても変わらないと思います。
まとめると
今のフォームの長所
・球速が速くなる(のかもしれない)
今のフォームの短所
・右打者の外角(左打者の内角)にしかボールがいかない
・そのボールですらシュート回転する
・スライダーの曲がりが大きすぎる
「長所を生かす」「素材を生かす」
といえば聞こえが良いですが、むしろ今のままのフォームで投げさせることの方が好素材を潰してしまうのではないでしょうか。あくまで僕の勝手な意見ですが、的はずれではないと思います。
posted by なお |10:16 |
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2008年03月08日
今日の日本ハム対巨人のオープン戦をテレビで観戦しました。
一番印象に残っているのは日本ハムのライアン・グリン投手の内と外を投げ分けるコントロールの良さです。
140キロ台前半~中盤の速球を右打者に対しても左打者に対しても内角、外角にきっちり投げ分けていました(ツーシーム系の速球は何球か真ん中に入っていましたが)。
投球フォームを観て思ったのが、テイクバックが非常にコンパクトであるということです。
ボールを持つ右腕が体のラインよりも後ろに入らないんです。巨人の先発、上原浩司投手もグリン投手ほどではないですが、テイクバックはコンパクトでした。素人ながら「これがコントロールの良さに繋がっているのかな?」と思ったのですが、巨人の4番手、西村健太郎投手の投球を観て確信しました。
西村投手はグリン投手とは対照的にテイクバックが大きく背中の方に入っていました。
右打者に対しては外角に球威のあるボールを集めていましたが、内角には1球も投げてなかったと思います。厳密に言えば「投げなかった」のではなく「投げられなかった」のだと思います。その証拠に左打者に対しては外角に投げようとしたボールが全てと言っていいくらい抜けていました。「左打者には内角に多く配球すればいいのに」と思ってしまうくらい、放送終了間際の西村投手の左打者に対する投球は良くなかったです。
思い出したのが先日オープン戦初登板だったヤクルトの由規投手の投球。
西村投手以上にテイクバックが大きく背中の方に入っていた由規投手。右打者の内角(左打者の外角)に投げると抜けてしまうから、右打者の外角(左打者の内角)一辺倒の投球でした。しかもそのボールですらシュート回転して(抜けて)真ん中に入って打たれていました。
というか思い返せば高校生のときからこの癖はあって、そのせいで甲子園では06年に日大山形打線に外角に集中する速球を狙い打ちされ、07年には智弁学園打線にシュート回転の速球を打ち返されました。
本人もコーチもそんなことは解っているのでしょうが、体に染みついた癖はなかなか直せないのでしょうね。早く公式戦のマウンドでその姿を観たい気もしますが、フォームをしっかり作って内角・外角に速球と高速スライダーを投げ分ける姿も観てみたいです。
いずれにしても今のフォームでは楽天の田中将大投手の様に1年目から大活躍というのは少し厳しいのかなと思う今日この頃です。
posted by なお |16:30 |
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2008年03月04日
コメント頂きました。
ありがとうございます。
今回もまた論点がずれているような気がしました。
大事な場面で使いもしないアマチュアの選手を選出したのはどうだったのだろう?
という話題だったはずですが、いつの間にか長谷部投手の実力が云々の話題になっていた気がします。実力は素晴らしいと思いますし、好投したことが気に入らないなんてことは一切ありません。
「右の強打者なんて何に使うの?和田選手の出番もなかったんだぞ。」
というような意見がありましたが、控えに和田選手しかいなかったから
「今使うのは早いかな?」
というようなことになって、後手に回ってしまったという印象があります。
「ビハインドイニングの処理を見越しての選出」
という意見もありました。だからこそ選出しなくても良かったのでは?長丁場のシーズンを戦うのであれば非常に重要な役割ではありますが、3試合しかないのだから、不必要な役割ではないでしょうか?
「結果的に予選通過したから別に問題ない」
というようなニュアンスの人も多かったと思いますが、非の打ち所のない選出ではなかったのは問題だと思います。
思ったよりも反論してくる方が多かったのですが、一つ聞きたいのは
本当にアマチュアの投手が登板して打たれて、負けたとしても文句は言わないのですか?
正直僕は
「何でアマチュアの投手を使うんだよ!」
と言ってしまうと思います。なぜなら練習試合だけでは長谷部投手の実力がよく解らなかったからです。
実力があるのは大前提です。論点はその実力をみんなが認めていたか否かです。
posted by なお |21:23 |
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2008年03月03日
楽天イーグルスの長谷部康平投手がオープン戦で好投したらしいですね。楽天は左の先発があまりにもいなかったので期待は大きくなるばかりです。
ところで、長谷部投手の記事には必ず
「昨年の北京五輪予選にアマチュア選手ながら代表入り」
ということが書いてあります。
それを読むと僕は必ず
「1試合も負けられない予選で彼の出番はあったんだろうか?」
と考えてしまいます。
結果的になかったわけですが、要するに
「本当に彼は戦力として計算されていたのだろうか?」
という意味です。
僕だったらアマチュアの選手を使う勇気はありません。使うのは結果的に打たれたとしても、
「彼が打たれたのならば仕方がない」
と胸を張って言えるような、誰しもがそう思ってくれるような選手だけです。
実際に韓国戦では岩瀬仁紀投手を引っ張りました。
本当に長谷部投手を戦力として考えているのであれば、あそこまで長く投げさせる必要はなかったはずです。
重要な場面を任せられない投手を入れるくらいならば、右の強打者をもう一人くらい入れた方が良かったと思います。
結果的には全勝でしたが
「終わりよければすべてよし」
とはなりません。何せ予選が終わっただけで重要なのは夏に行われる本戦です。
是非とも本戦では文字通りのベストメンバーで戦って欲しいです。
posted by なお |17:45 |
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