2008年02月26日
前回は思った通り評判が悪かったですね。
まずは鬼崎選手についてですが、完全に情報不足でした。
しかしそういう風に教えて頂くためにコメント欄があると思うので、一つ情報が加わったので良かったといえば良かったです。
ではガイエル選手についてです。
「僕なら福地選手ではなくて、ガイエル選手を使います」
ならいいんですが、「謎」とか「意味がわからない」とかはというのはどうかと思います。
僕がガイエル選手を外した理由
1,確実性が無さ過ぎる
2,三振とポップフライが多すぎる
3,ホームランの飛距離が短い
4,外国人頼みの体質を変えたい
アッパースイングという彼の特徴が確実性の無さを生んでいます。出塁率が高いのは打てないコースには反応しないから、結果として四球で歩くケースが多いからです。三振とポップフライが多いのもこのフォームが原因です。慣れるとか、慣れないとかいう問題ではないです。
ホームランの平均飛距離は111.6メートルです。10本以上本塁打を打った選手、49人の中では下から3番目です。
2年目のジンクスにはまりやすいと考えました。
僕なら機動力野球を目指したいので、福地選手を使います。
福地選手は一塁到達がコンスタントに4秒を切ります。どれだけすごいかというと、現在のプロ野球の中で「コンスタントに4秒を切れる」選手は僕が知る中では日本ハムの工藤選手、ヤクルトの青木選手、そして福地選手の3人です。たまに4秒を切る選手はいても、「コンスタントに」となるとほとんどいません。
出塁率を出してくる人もいたが、38%出塁する足が速くない(遅くはない)打者と、32%出塁する超俊足打者のどちらが相手にとって嫌でしょうか?僕が相手だったら後者です。
要するに僕は
ガイエル選手には昨年の数字ほどの魅力を感じない。
福地選手には昨年の数字には表れない魅力がある。と判断しました。
どちらを使った方が良いかは人それぞれ考え方が違います。
それと4番ですが、4番だからホームランを狙わなければいけないということもないと思いますので、(自分で言うのもなんですが)面白い考えだと思います。
完全に書き忘れましたが、選手全員が塁間を全力で走れたら相手の守備陣にものすごいプレッシャーがかかると思います。WBCで日本が優勝できたのもこれが大きいと思います。そういった意味ではかなり面白い打順(特に4番)だったと思うのですが、世間は厳しいですね。どうやら求められているのは斬新な発想ではなく、無難なもののようです。
その打線が実際に機能するかしないかは解りませんので、どういうプロセスで打線を組んだかを論点にしたかったのですが、少し無理があったようですね。なのでこの企画はボツです。この企画がダメだと解っただけでも収穫です。
posted by なお |17:00 |
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2008年02月25日
「僕が監督になれたらこんなチームにします」というような企画です。
今回は東京ヤクルトスワローズ編です。
まずは打線です。
昨年は1番青木、2番田中浩、3番ラミレス、4番ガイエルという打線を組みました。青木選手が出塁、田中選手が送って、3番と4番で返す。という形を作りたかったのでしょうが、4番のガイエル選手の確実性(打率)があまりに低いので機能したとは言い難いです。それでいながらガイエル選手は出塁率が非常に高いです。しかし下位打線は弱かったのでこの出塁率の高さを生かせませんでした。むしろ3番と4番を入れ替えた方がランナーを貯めて確実性が高いラミレス選手に回るので効率が良くなりそうですが、ラミレス選手本人の希望もあっての打順なので古田前監督を責めるのはやめておきます。
では今季はどうしましょう?
主な新戦力は西武から移籍の福地寿樹選手、日本ハムから移籍の川島慶三選手、即戦力ルーキー鬼崎裕司選手です。
ラミレス選手が抜けて機動力野球を目指そうということらしいです。
ポジションは
捕手、川本良平選手
一塁手、宮出隆自選手
二塁手、田中浩康選手
三塁手、宮本慎也選手
遊撃手、鬼崎裕司選手
左翼手、福地寿樹選手
中堅手、青木宣親選手
右翼手、飯原誉士選手
この選手達をメインにいろいろな選手を起用していきたいです。特に捕手はいろいろな選手を起用して競争してもらいます。武内晋一選手には福地選手や宮出選手を脅かす存在になると思います。
では上の選手達で打順を組みましょう。
まずはDH制ではないので投手の打順です。一番回ってこない9番に固定しましょう。
・・・・・・・・9投手
チームリーダー宮本選手の負担をできるだけ少なくしたいので8番です。
・・・・・・・8宮本、9投手
もったいない気もしますが、8番の出塁率が高ければ9番(投手)から始まる攻撃を減らせるという効果があるので8番にしました。
チームの最強打者、青木選手は投手からなるべく遠い4番です。
・・・4青木・・・8宮本、9投手
4番打者のイメージとは違いますが、イメージ通りの打順が組めるようなチーム状況ではないです。
統計的には4番打者は1番打者の次にイニングの先頭打者になりやすいので昨年までの経験も生きてきますし、いい気分転換になると思うので4番にしました。
ランナーがいるときは別人の宮出選手は5番です。
・・・4青木、5宮出・・8宮本、9投手
宮出選手の走者別打撃成績は
走者無し、185打数・48安打=2割5分9厘
走者有り、138打数・42安打=3割0分4厘
走者2人以上、65打数・22安打=3割3分8厘
出塁率が高い青木選手の後に置くことで、持ち味がより生きてくると思います。
安定して安打が打てる田中浩康選手は3番です。
・・3田中、4番青木、5宮出・・8宮本、9投手
昨年は2番に固定されてから打ち始めましたが、今季は3番で活躍して欲しいです。というか他に3番を任せられる安定した打者がいない…
成長株の飯原選手は2番です。
・2飯原、3田中、4青木、5宮出・・8宮本、9投手
飯原選手は昨年5月6日~16日まで9試合連続安打を打っています。このときの打順は2番でした。何故かと考えて僕なりに出した答えは、「右方向を意識した」。彼のようにリストの強い打者は差し込まれても安打にできるのが特徴です。右方向(逆方向)を意識した方が打つポイントが手前(自分寄り)になるので、ボールを長く見られます。それ自体は良いことですが、並の打者ならつまって凡打になってしまいます。しかしリストが強い飯原選手は安打にした。と考えれば納得がいきます(間違ってたらすみません)。例えば西武の片岡選手なんかも徹底した右方向への意識で本人にとっても、チームにとっても好結果を生んでいます。飯原選手も右方向を強く意識することにより好結果が期待できます。
ルーキーの鬼崎選手は1番だったらしいので、1番です。
1鬼崎、2飯原、3田中、4青木、5宮出・・8宮本、9投手
「いきなりは厳しいんじゃない?」と思うかもしれませんが、使いながら育てるというのが目標です。1番打者に育て上げたいのに下位打線に起用するのはナンセンスだと思いますので1番に起用します。
福地選手は6番、川本選手は7番です。消去法です。
1鬼崎、2飯原、3田中、4青木、5宮出、6福地、7川本、8宮本、9投手
福地選手は鬼崎選手が全然打てなかったら1番に起用します。
キーマンはやはり鬼崎選手ですね。「即戦力」の評価に応えることができるでしょうか?
また福地選手は左投手が苦手なので、左投手の先発が予想されるときはガイエル選手を起用します。「左じゃん!」と思ったかもしれませんがガイエル選手はむしろ左投手に強いです。また、左の先発投手は「変化球を低めに集めるのが生命線」という投手が多いのですが(代表格は阪神の下柳投手、中日の山本昌投手、小笠原投手)こういった投手はカモです。彼は典型的なアッパースイングなので、ローボールヒッターです。というか低めしか打てません。なのでガイエル選手を打ち取るためには高め中心の配球になります。本来低めに集める投手なのに高めに投げる必要があるので、ガイエル選手は打ち取れても他の選手と対戦するときに高めに浮くようになるのではないかという狙いもあります。
控え
捕手、・福川将和選手・米野智人選手
内野手、・川島慶三選手・武内晋一選手・城石憲之選手
外野手、・アーロン・ガイエル選手・真中満選手・松本ユウイチ選手
こんな感じですかね?内外野守れる選手も多いので1人削って、投手をもう1人入れるのもありですね。
特別ヤクルトに詳しいわけではないのであしからず。
でも「正しい」とか「正しくない」とかいう話題ではないので、皆さんも気軽にコメントを書いて頂くと参考になるので助かります。
また今回は「野手編」なので、投手に関することは次回にします。
コメントも投手に関しては次回にお願いします。
posted by なお |18:00 |
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2008年02月21日
前回のラミレス選手の記事のもコメントを頂きました。
ありがとうございます。
完全に僕は「検証」という言葉の使い方を誤解していました。
響きのの格好良さに惹かれてしまいました。若気の至りということで許してください。
「内野安打が多い=打球が速い」は確かに強引ですね。そういったコラムを読んだことがあるので、偏見を持ってしまっていたようです。
調べてみましたが、詳細なデータは見付かりませんでした。現状ではやはり仮説に過ぎません。
ヤクルト打線の効率の悪さは打順の組み方に要因がありそうですね。
長文失礼さんが仰っていることに付け加えると、
「四球の後の初球を狙え」という格言があります。投手心理から四球の直後は簡単に(安易に)ストライクを取りにくるので、初球は甘い球である可能性が高いということです。ということは四球を選べるガイエル選手→積極打法のラミレス選手の並びが良い気がします。しかし実際は逆の並びでした。
なんだか前監督の方の傷口に塩を塗り込むようですね…
「球場別の本塁打を知りたい。」という要望がありましたので、(ご自分でも調べたようですが)調べました。
球場 打数 本塁打 本塁打率
神宮球場 277 14 19.79
東京ドーム 40 3 13.33
甲子園球場 46 3 15.33
広島市民球場 53 2 26.5
横浜スタジアム 42 1 42
ナゴヤドーム 47 0 ×
その他 89 6 14.83
でした。「本塁打王を狙う」という発言は東京ドームでの本塁打率が良いからでしょうか?(当然ですが)相手が巨人だったのでそんなに参考にはならないと思うのですが…
posted by なお |16:47 |
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2008年02月20日
予告通り巨人と2年総額10億円(推定)という破格の契約をしたアレックス・ラミレス選手をいろいろな視点から検証してみました。よく見る個人成績はこんな感じでしょう。
試合数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率
144 204 29 122 .343 .371 .569
ご存じの通りセ・リーグ歴代1位の204安打を打ち、リーグ最多の122打点を記録している。
また、なまじデータ好きが乱用する(僕は数字自体が何かを意味しているわけではないのであまり好きではない)OPSは.940でこれはリーグ4位です。
しかし打点というのは個人成績含まれているし、打撃3部門などといって打率と本塁打と並んで最も目にする機会が多い数値の1つだ。我々が生まれたときには既に打撃3部門は定着していたし、その3つのタイトルを全て獲得した打者を三冠王と呼び、最強の打者と定義づけられていた。しかしよく考えてみればこれは個人成績であって、個人成績ではない。打席に入ったとき、塁上にどれ程のランナーがいるかに大きく左右される。2007年度にラミレス選手が自分自身で打点を上げ、同時に得点を記録したのは(当たり前だが)本塁打数の29だけです。つまり他の93打点は他の選手が塁上にいたから記録できたわけで、全てがラミレス選手の手柄ではない。もちろん多い方がいいに決まっているし、リーグの打点王になったラミレス選手は素晴らしい。ただ単純に打者個人の検証に使うには難しい数値である。ということで打点のことはひとまず忘れて欲しいです。
2007年のラミレス選手は今までと少し違っていた。というかまさか安打の記録を塗り替えるとは思わなかった。ラミレス選手といえば強引なプルヒッター(引っ張る打者)のイメージが強かった。しかし昨年は広角に打ち分けていた気がする。3年契約を結んだ05年以降の安打方向を調べてみました。
年度 左 中 右 内野 計
05 79 44 32 13 168
(47.0%) (26.2%) (19.0%) (7.7%)
06 73 46 32 10 161
(45.3%) (28.6%) (19.9%) (6.2%)
07 81 44 57 22 204
(39.7%) (21.6%) (27.9%) (10.8%)
本塁打数
年度 左 中 右 計
05 27 5 0 32
06 18 7 1 26
07 19 4 6 29
やはり右方向の安打は増えている。右方向への本塁打も増えていることからバッティングフォームが変わったと推測できる。僕は素人なので詳しくはわからないが、今までと全く同じフォームだったらこんなに差はでないと思う。右方向に打てるように調整したのだろう。
1つ目の検証結果
「07年から広角に打てる打者に変貌した」
それと内野安打も増えている。内野安打22本はリーグ5位だ。ちなみにベスト5は、1青木選手、2赤星選手、3東出選手、4鳥谷選手、5位ラミレス選手です。俊足の左打者に混じって鈍足の(というほど遅くはない気もするが)右打者がランクインしている。このランキングの上位に右打者が食い込むこと自体すごい。俊足の右打者、中日の井端選手が18本、荒木選手が16本です。打数が違いすぎるからかと思ったがそうではない。内野安打/打数=内野安打率はラミレス選手が.037で、井端選手は.031、荒木選手は.035です。ラミレス選手は右打者の中では非常に内野安打を打つ確率が高いのです。特別足が速いわけではないので内野手を強襲するヒットが多いということでしょう。プロの内野手のグラブを弾くほど速い打球を打っているということだと思います。これも検証結果の1つです。
「打球が非常に速い」
そのためでしょうか?併殺打は毎年のように多いです。
昨年は14本でリーグ10番目の多さでした。
ラミレス選手は「四球を選ばない強打者」として有名です。
07年の四球数は23個です。打席数は628なので、四球は約3.7%しかない。リーグ全体では32779打席で2480四球なので約7.6%ですから平均的な打者の半分です。四球が少なくなる原因として考えられるのは
1.ボール球に手を出す(選球眼が悪い)
2.他の打者よりストライクゾーンにくるボールが多い
2は打力が低い打者に多く観られる傾向。特に投手打者に四球を与えるシーンはほとんど観ない。「こいつは打てないだろうから四球で出したらバカらしい」ということでストライクばかり投げるのだろう。リーグを代表する強打者ににそんな感覚で対戦する投手はいない。よってラミレス選手はボール球に手を出すということでしょう。
ボール球とはストライクゾーンの外にきた球です。ストライクゾーンは
「打者が自然体でバットに当てられるゾーン」と定義されている。
要するに「ボール球を打つときは自然体ではない」ということになります。だからほとんどの強打者(好打者)はボール球に手を出さない。逆に手を出す選手は成績を残しにくい。よってラミレス選手は
「ボール球に手を出しながら好成績を残すことができる珍しい打者」
逆に言えば珍しいから「四球を選ばない強打者」と呼ばれるわけです。
ストライクカウント別成績は次の通りです。
(本当はボールカウントも含めたデータが欲しかったが探せなかったのであきらめました)
ラミレス選手
カウント 打数 安打 打率
0ストライク 166 79 .476
1ストライク 172 63 .366
2ストライク 256 62 .242
合計 594 204 .343
リーグ全体(データの都合で投手を除く)
カウント 打数 安打 打率
0ストライク 6477 2263 .349
1ストライク 7536 2512 .333
2ストライク 13529 2761 .204
合計 27542 7536 .274
打率に目がいってしまうが、注目は打数です。打数全体に占める割合は
ラミレス選手
0スト・27.9%、1スト・29.0%、2スト・43.1%
リーグ全体
0スト・23.5%、1スト・27.4%、2スト・49.1%
「浅い(早い)カウントから積極的に打つ打者」
であることが解ります。せっかく調べたのでもう少し楽しみましょう。
全く意味はない。箸休めとでも言いましょうか、単なるお遊びです。
ラミレス選手の打数をリーグ平均の割合にするとカウント別打数は
0ストライク・139~140打数
1ストライク・162~163打数
2ストライク・291~292打数
となります。打率をそのまま当てはめてみると安打数は
0ストライク・66~67安打
1ストライク・59~60安打
2ストライク・70~71安打
合計は195~198安打となります。
積極的に打ちにいったからこそリーグ記録を塗り替えられたわけです。
本題には全く関係ありません。
長打率をみてみます。計算式は塁打÷打数です。「1打数当たりいくつの塁が稼げるか」という数値です。全打数本塁打ならば4.000です(おそらく不可能ですが)。本塁打、三塁打、二塁打といった長打が多い選手が上位を占めるため長打率と呼ぶ。しかし打者走者としての走塁技術も関係してくる。例えば(これもおそらく不可能ですが)全打数で内野安打を打った(外野に1本も打球が飛ばなかった)選手の長打率は1.000です、プロ野球記録はランディ・バース選手が1986年に記録した0.777なので、この選手は1度も外野に打球を飛ばすことなく長打率のシーズン記録を大幅に更新してしまうことになる。例えは極端すぎるが、要するに1を超える選手は(今のところ)いないので単打を打っても数値が上がるわけで、純粋に長打を打つ力を比較できるわけではないということです。
ラミレス選手は高橋由伸選手に次ぐリーグ2位の.569です。
「打撃(打者走者としての走塁を含む)で塁を獲得できる効率は非常に高い」
回りくどい表現になってしまったがこう表現するしかない。
次に本塁打について考えてみます。
巨人がラミレス選手の獲得を発表したときこう思った人が多いのでは?
「またスラッガー(ホームラン打者)獲るのかよ!」
しかし今回は意外なことが解りました。
本塁打数はリーグ9位の29本です。しかし打数は選手それぞれ違うため、本塁打を打つ技術を調べるには本塁打率を計算する必要がある。
本塁打率とは「その名の通り本塁打を打つ確率」…ではない。
計算式は打数÷本塁打なので、「1本打つのに何打席かかるか」という数値です。
長打率といい、本塁打率といい名称を考え直す必要がある気がする。
しかし本塁打率は名称はともかく、純粋に本塁打を打つ技術を比較することができる数値です。
ラミレス選手の本塁打率は20.48です。20打数~21打数に1本のペースで本塁打を打つ選手ということです。
ラミレス選手は昨年終盤「あと1本打って30本の大台に乗せたい」と発言していましたが、昨年のペースではあと20~21打数必要でした。
本人も口にしている「30本の大台」ですが、それを打つのに600打数以上かかる打者は本当にスラッガーでしょうか?人それぞれの考えはあるでしょうけれど、少なくとも僕はスラッガーではないと思う。
確かにラミレス選手には本塁打王受賞歴(03年)があります。そのときの本塁打率は14.18です。03年は間違いなくスラッガーでした。ただ過去は過去です。検証結果
「07年のラミレス選手はスラッガーではない」
補足しておきますが、
「本塁打率が低かったのは警戒されていたから」
という考えもあるだろうが、警戒されていても本塁打を量産できるのが真のスラッガーである、と僕は考えます。
話をまとめると
ボール球だろうが構わず、浅い(早い)カウントから積極的に打ちにいき、広角に速い(鋭い)打球を量産できる打者、しかしスラッガーではない
これがデータからみる07年のラミレス選手の紹介文です。
巨人もスラッガーばかり集めているわけではない。…と締めたかったところだがそうはいかなかった。
巨人入団会見での一言
「40本以上本塁打を打って、本塁打王になりたい。」
40本打つためには07年のペースでは、800打数以上必要です。それは不可能な数字なので、本塁打を打つペースを上げなければなりません。600打数だとしても本塁打率15でちょうど40本です。上記の通り03年にはこの本塁打率15をクリアしているので、可能かもしれない。しかし07年に作り上げた広角に鋭い打球を打てるフォームを変えるのはもったいない気がする。打撃改造に失敗したらどうするつもりだろう?
全然活躍できなかったらそれはそれで面白いかも
文章に多少おかしな点があるかもしれないし、説明不足な点もあるかもしれない、しかし僕は専門家ではないので(あくまで趣味なので)、それだけは理解して欲しいです。
「説明不足だ」ということを偉そうに書く人がいて困っている。よく考えてみて欲しい、僕は数値のみを観て(計算して)そこから自分なりの検証をしている。要するに僕と同等の知識があれば何の説明もなく数値だけを観たって理解できるはずです。コメントを見る限りほとんどの人は僕の説明不足かもしれない(理解できる人が多数派ならば説明不足ではない気がする)文章で理解できているわけなので、理解できないのに偉そうにしている人はすごく恥ずかしいですよ。解らないことがあれば「こういう数値からそのように考えるのは何故ですか?」というような書き方にして頂きたい。そういった疑問にはできるだけ解りやすく返信していきたいです。その返信も説明不足だったりして…(苦笑)
posted by なお |18:00 |
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2008年02月15日
パ・リーグ編にもコメント頂きました。ありがとうございます。
まず「試合数ではなくイニング数にした方がいい」という意見です。
もちろん「アウト獲得率」よりも「レンジファクター」の方が比較的正確な数値です。しかし守備イニングは公式記録には載っていません。調べれば簡単に出てくると思いますが、今回はあえて「公式記録」(NPBの公式サイト等にも載っているもの)のみを使って比較してみました。いつもはあまり見かけないデータを調べて記事を書くのですが、今回は誰でも簡単に観ることができる公式記録のみを使うことによって、「いつも観ている(守備成績はあまり観ないが)公式記録だけでもこれくらいの比較ならば可能なんですよ」という記事を書きたかっのです。伝わらなかったと思いますが、伝える気も無かったのであしからず。何人かいたので補足しました。
「守備位置で比較しないと意味がない」という意見ですが、確かにその方がいいのかもしれないが「意味がない」とは思わない。現に僕はこのデータを出して面白かったし、何名も「面白い」とコメントを下さった方がいる。僕はそれだけでこのデータを出した「意味」はあると思います。満足できるかどうかは人それぞれです。
気になったコメントは2つ
あなたは、村松選手の試合をどのくらい見たことがあるのかな。あなたは硬式野球経験者ですか??
緻密なデータだけでは把握できない技術の難しさがあるのが野球です。そんな下手な選手が曲がりなりにも過去二度もゴールデングラブをとるはずがないでしょ。(昨季、巨人へ移籍した過去4度もG・G賞に輝いたという、ど素人のような守備をする某T選手もいましたが・・)大学・ノンプロまで野球をやらせてもらった私から言わせれば、村松選手に「背走しての捕球」にかなう外野手は球界広しといえども今はいないでしょう。イチロー並み、あるいはそれ以上です。嘘だと思うのだったら、イチローに聞いてみよう。野球っていうのは、そんなもんなんです。
根本的に何を言いたいのかがよくわからない。「村松選手が最下位になるような数値で比較してはダメだ」と言いたいのですか?それとも単純に「村松選手は守備がうまい」と言いたいのですか?
前者だとすればそれは典型的な結果論だから論外。後者だとしても僕は「うまいかどうかの印象は人それぞれ、単純に数値を出して楽しんだだけ」という趣旨の発言をしているからこちらもこの記事のコメントとしてはおかしな発言です。
僕は本格的な野球経験がありません。しかしそれは問題でしょうか?実際、本格的に野球をやっていたあなたの発言は的はずれもいいところです。野球がうまいのと、野球についての文章を書くのがうまいのとでは全くの別だと自分で証明してしまっている。
自分の野球歴といい、過去のゴールデングラブ受賞を持ち出してくることといい、少し過去にこだわりすぎではないでしょうか?
もう一つ
問題なのは
1「この数値は改善の余地はあるが、ある程度は信用できる数値である」という結論の導出過程を省きすぎていること。データを持ち出す割に、結論は管理人の主観で決めている印象を与える。
2「いずれにしても僕程度の人間~」。あなたの人としての程度ではなく「レンジファクター」の話をしている。あなたの発言はレンジファクターの考案者に失礼。
「あなた程度の」人に言われなくとも、考案者はその問題点を理解し公表しているはず。
あなたのレンジファクターに対する知識の浅さが反発される原因だと自覚すべき。
あなたのデータ処理の根気には感服する。
それを生かすのは、考察と発表するストーリー作り。
同様の根気をもって望んで欲しい。
そうすればもっとすばらしいブログになるはず
1について
多くの方が指摘されている問題点は「飛んできた打球の数に差がある」という点です。しかしそれが大部分を占めているとは考えにくい。といったことを書きました。僕は説明不足とは思わないし、他のコメントを見る限りそう思っているのは一部の人かと思います。
2について
えっ!?レンジファクターの話をしていたの!?僕はてっきり「アウト獲得率を使ってデータを出したら意外な選手が出てきました。ビックリですね!」というような話をしていたのだと思っていた(いやいや、落ち着け自分!「思っていた」ってなんだよ、ここは自分のブログだろ!)。あまりに数値自体に疑問を持つ人が多かったので僕なりの解説をしたまでです。
それに数値を考案した人はその数値でいろいろな人が野球を楽しめるように考案したのではないでしょうか?その「いろいろな人」の中には僕と、僕の記事を読んでくれている皆さんも含まれていると思います。もちろんチームが強くなるように考案したものもありますが、それを使って一般庶民が楽しんでも問題は無いと思います。
数値を使うときは、その数値の問題点を事細かに説明してからでなければダメですか?僕はそうは思わない。なぜなら本来は納得いかない人が問題点を指摘すべきだと思うからです。
正直コメントの中に「レンジファクター」が出てくる時点で記事をしっかり読んでいない気がする。アウト獲得率とレンジファクターは違うものです。同じものと認識しているのは、それこそアウト獲得率の考案者にも、レンジファクターの考案者にも失礼なのでは無いでしょうか?数値が意味するものは同じだ。しかし計算式は違う。紙一重かもしれないがこの紙1枚分が重要である。認識が甘いのは僕ではなくてあなたの方では?
僕はあなたのコメントに反発したし、おそらく他の人もよくは思われていない。
しかしそれは僕の記事に対しても、数値に対しても認識が甘いからだと自覚すべきだ。
よし!格好良く決まった!
ここからはコメント返信した後に投稿されたコメントと、この記事に対するコメントに対する返信です。
トラックバック先のブログ参考にしたら?
同じ指標使ってても、書き手次第でコメントも変わるという好例
確かに参考になることは多々あった。でも記事の冒頭に僕の記事を読んだことが書いてある。僕の記事を読み、足りないところを書き足した感じがしますが?それから違う指数(指標って目印という意味では?)も載っていた。逆にその記事と僕の記事とを「違うのは書き手だけ」と解釈するのは「酒のツマミはスポーツ観戦」のdongkingさんに失礼では?
以上のことから「書き手次第でコメントも変わるという好例」ではないことが解ります。
dongkingさんにトラックバックの許可は取りましたか?
dongkingさんは「何故かトラックバックができない」という趣旨の発言をしているが、できる形(僕の記事にあちらの記事のトラックバックが張られる)は同じでも、他人が勝手にしたら大問題です。
ん?結果は同じでも過程が違うから違う…。上に書いた気がする。
文章の書き方とHNが空欄なことが上記の方と酷似している。同一人物とは断定できませんが
この記事に対するコメントに対して
あなたのいう通り、私はあなたの記事をしっかり読んではいない。
「ワニとライオンの野球理論」という本も読んでいないから、レンジファクターとアウト獲得率なるものについても明るくない。
ただ、私の目には稚拙な文章に映ったから
老婆心と少しのイラツキをもってあのコメントを書いた。
だから感情的になってるし、認識不足の部分があった。
あなたの指摘は全くその通りで、謝るほかない。
あなたの考えがなぜ批判されるのか、ということを
考えるきっかけになればいいと思ったのに、
私の至らなさで逆効果になったよう。
残念です。
明るくないって何?詳しくないということでしょうか?
あなたはその本を読んでも解りませんよ。というか「アウト獲得率」についての本ではない。僕の方が詳しく説明している。
それと「批判されたくない」とは言っていない。ごもっともな批判ならば素直に参考にする。あなたのような人の勘違いを指摘するのも管理人としての責任だと思っていたのですが
あなたの考えがなぜ批判されるのか、ということを
考えるきっかけになればいいと思ったのに、
私の至らなさで逆効果になったよう。
残念です。
そっくりそのままお返しします。
posted by なお |17:30 |
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2008年02月14日
前回は「セ・リーグNo.1外野手は意外な人物」と題して記事を書きましたが、このタイトルが気に入らないという人が何人かいたようですので、面白くも何ともないタイトルになりました。その意外な人物は間違いなく「アウト獲得率No.1」なのですが…やっぱりダメですかね?いかに面白い、人を引きつけるタイトルをつけられるかどうかも、我々ブログを書く人間の技術だと思うのですが。
さて本題です。前回同様、守備率から観てみましょう。
順位 選手名 守備率
1 G.G.佐藤 1.000
2 大村直之 1.000
3 下山真二 1.000
4 森本稀哲 .994
5 稲葉篤紀 .992
6 多村 仁 .991
7 柴原 洋 .991
8 礒部公一 .990
9 鉄平 .989
10 福地寿樹 .989
11 和田一浩 .985
12 サブロー .983
13 村松有人 .979
14 早川大輔 .969
守備率の計算式は(刺殺+補殺)÷(刺殺+補殺+失策)です。
しかしエラーというのは公式記録員の主観で決められているので「純粋な比較」というのは少し無理がある数値である。難しい打球を積極的に追いかけた結果、その打球を捕球できずに「エラー」と判定された場合もあれば、追いつきそうな打球を追いかけないで「ヒット」と判定された場合もあるだろう。なので数値が高いほど自分が追いかけた打球は確実に捕球できるということになる。もちろん高い方がいい。ただ積極的な守備をしていた人が報われない感じが少し嫌なのだ。
ということで「アウト獲得率」の出番である。どれだけアウトをたくさん取れているか?という数値です。前回のセ・リーグ編はガイエル選手が1位という意外な結果でしたが、今回のパ・リーグ編ではどうでしょうか?
計算式(刺殺+補殺)÷試合数
順位 選手名 試合数 刺殺 補殺 アウト獲得率
1 森本稀哲 143 342 15 2.49
2 サブロー 130 278 8 2.20
3 鉄平 132 270 10 2.12
4 稲葉篤紀 123 225 4 2.10
5 G.G.佐藤 131 267 7 2.09
6 和田一浩 102 195 8 1.99
7 早川大輔 128 246 6 1.97
8 大村直之 110 203 3 1.87
9 福地寿樹 99 177 5 1.84
10 下山真二 106 185 5 1.79
11 多村 仁 126 223 6 1.78
12 柴原 洋 123 210 8 1.77
13 礒部公一 117 198 6 1.74
14 村松有人 118 181 5 1.57
心のどこかでセ・リーグのガイエル選手のような意外な選手を期待していたが、トップはやはり日本ハムの森本選手です。ゴールデングラブも141票を集めてトップ当選している。有効投票総数は148なのだが、逆に森本選手に投票しなかった7人にその理由を聞きたいくらいである。
ワーストは村松選手。村松選手の守備率はワースト2位でした。大変申し上げにくいが、積極的に打球を取りに行くわけではない上に、取りに行った打球を正確に捕球できているわけでもない。ゴールデングラブの記者投票では2票入っている。この2人にその理由を聞きたいくらいである。
どうでもいい話かもしれないがパワプロでは村松選手が走力B12、守備力C10で森本選手が走力B12、守備力C11でした。何を基準に決めるんだろうか?少し気になる。
何度も言うようだが前回はガイエル選手が1位という意外な結果が出た。僕のような人間は「だからデータを出すのは面白い!」と思いました。しかし「ガイエルはどう見ても下手だからこんな数値は信用できない」という意見もあった。要するに「自分の印象と大きく食い違うから信用できない」ということでしょう。しかし今回のパ・リーグのデータはほとんどイメージ通りではないだろうか?セ・リーグの2位以降もある程度イメージ通りの顔ぶれだった(強いて挙げるなら中日の李選手も以外といえば以外)。「たまたま」に大きく左右される数値であればたくさん意外な選手が多く上位に食い込んでくるはずですし、名手といわれる選手が下位にいることだってあるはずです。しかしそんな例はあまり無かった。多少はそういった「たまたま」の要素はあるだろうけれど、それが大部分を占める数値ではないといえると思う。そういった点もカバーできれば完璧ですが。
話をまとめると
「この数値は改善の余地はあるが、ある程度は信用できる数値である」
前回のコメント欄はほとんど「ガイエル選手はうまいかどうか」で盛り上がっていた。ガイエル選手がうまいかどうかは人それぞれの意見があっていいと思うが、それを押しつけるような人がいたのは残念です。
「たまたまガイエル選手のところに打球が飛んだだけ」という意見もあった。確かにそうかもしれないが、そうではないかもしれない。どうしてもそうだと言いたいのであれば、自分で調べればいいし、別に調べたからといっても教えてくれなくても結構です。正直あまり興味が無い。
僕は単純にこの「ある程度信用できる数値」で意外な選手が出てきたことが素直にうれしいというか、楽しい。それだけで十分満足している。満足できない人は自分で調べてもっと調べて、僕のようにブログ等で発表すればいいと思いますよ。
いずれにしても僕程度の人間のブログはもう少し肩の力を抜いて読んだ方が楽しめると思います。
今回は次回予告もしておきましょう。
グライシンガー投手の記事はご覧になったでしょうか?次回はその続編とでも言いましょうか、同じく巨人に移籍したセ・リーグ最多安打男アレックス・ラミレス選手の検証をしてするつもりです!
posted by なお |18:00 |
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2008年02月11日
前回の記事にたくさんのコメントを頂きありがとうございました。全部読ませて頂きました。
反省すべき点がありました。タイトルです。
「セ・リーグNo1外野手は意外な人物」
アウト獲得率1位がガイエル選手ということでこのタイトルにしました。ただ何名かのご指摘の通り、アウト獲得率が全てではありません。しかし皆さんはタイトルを読んで面白そうであれば、続きを読む訳ですからある程度「大げさな」、あるいは「興味を持たせる」タイトルにするのは納得して頂きたい。
「ガイエルは下手だよ」という意見が何個かありました。詐欺の手口のようになってしまうが僕は「守備範囲がリーグで最も広い」という表現は使ったが、彼が「リーグで最も外野の守備がうまい」とは書いていない。守備範囲が広いと判断してもいいデータは出たので筋は通っていると思う。上記の通りタイトルが大げさなのは納得して頂くしかない。
「実際に観て判断しないといけない」とコメントした人もいます。それが1番確かなのは事実でしょう。しかしそれは一個人の「主観」です。管理人の「主観」を語るのも、それはそれで面白いですが(というかほとんどはそういうブログだと思うが)、このブログは僕がデータを調べてきて、あるいは自分で計算して発表するというものです。データを出すことが気に入らないという人は読まない方がいいと思います。ファーストフードを絶対に食べない人がマクドナルドに入るようなものです。
posted by なお |17:53 |
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2008年02月10日
ラミレス選手の巨人移籍に対する反応はこんなものが多い。
「打つだけで守備は全然ダメ。」
確かに僕もそんなイメージを持っている。ただそれはイメージであって実際に調べてみたことはない。打撃成績は新聞にも載っているのでよく目にするが、守備の成績はあまり見かけない。しかし、全試合の3分の2以上出場した選手の守備成績は公式記録に残っている。今回はそれを使って検証していきましょう。
NPBの守備に関する公式記録は
・守備についた試合数 ・守備率 ・失策 ・刺殺 ・補殺 ・併殺
です。注意しなくてはならないのは「刺殺」と「補殺」です。
「イチロー、フライを捕球して、ランナーをレーザービームで刺しました。」
この場合フライを捕球したときに「刺殺」が、送球でランナーを刺したときに「補殺」が記録される。
ややこしいですね…。ただよく見ると「補殺」の「補」は捕球の「捕」ではなく、補助の「補」です。僕は「アウトが成立したときにボールを持っていた選手に「刺殺」が記録されて、それを補助した選手に「補殺」が記録される。」と解釈しました。「それくらい知ってるよ!」という人が多いかもしれませんが、知らない人のために一応解説しました。
さて本題です。まずは守備成績でよく目にする「守備率」のランキングです。
順位 選手名 守備率
1 青木宣親 .996
2 高橋由伸 .995
3 金本知憲 .995
4 谷 佳知 .994
5 森野将彦 .994
6 ラミレス .989
7 ホリンズ .988
8 前田智徳 .987
9 李 炳圭 .987
10 赤星憲広 .986
11 金城龍彦 .985
12 ガイエル .979
計算式は(刺殺+補殺)÷(刺殺+補殺+失策)です。要するにエラーしない確率です。
この数値はよく見かけるのだが、重大な欠陥がある。「積極的に打球を追った選手の数値が下がり、難しい打球を追いかけなかった選手の数値が上がってしまう。」簡単に言えば「頑張った人は損をして、手を抜いた人が得をする。」
しかしエラーは少ない方がいいに決まっている。問題はこれだけを観て判断することです。
では守備の積極性を調べてみましょう。メジャーでは「レンジファクター」を使う。
計算式は(刺殺+補殺)÷守備についたイニング数×9です。
しかし残念なことに守備についたイニング数は日本では公式記録にない。ということで再び田端到さんの著書「ワニとライオンの野球理論」を参考にさせて頂きます。
(刺殺+補殺)÷守備についた試合数、という簡易版レンジファクター、「アウト獲得率」を計算してみましょう。
順位 選手名 出場試合 刺殺 補殺 アウト獲得率
1 ガイエル 142 274 6 1.97
2 金城龍彦 137 257 10 1.95
3 青木宣親 143 265 6 1.90
4 赤星憲広 118 209 3 1.80
5 李 炳圭 127 222 0 1.75
6 高橋由伸 128 210 7 1.70
7 森野将彦 99 156 4 1.62
8 前田智徳 96 147 3 1.56
9 ホリンズ 112 167 2 1.50
10 ラミレス 132 184 4 1.42
11 金本知憲 144 186 9 1.35
12 谷 佳知 139 171 2 1.24
1位がガイエル選手と予想した人はほとんどいないだろう。守備率はリーグワーストだったガイエル選手ですが、積極的に打球を追いかけていたからエラーが増えたということでしょう。青木選手を除くと上位の選手は皆、守備率が低いことからも守備範囲が広い選手ほどエラーが多くなる傾向があるようです。これらの選手は皆、上記の「頑張った人が損をする」のパターンです。もう一つあることに気付いた。
2位の金城選手、3位の青木選手、4位の赤星選手、この3人の共通点は?
「名前に色が入っている!」と思った人もいるだろうがそうではない。(ちなみに金色は金属の光沢であって、厳密に言うと色ではないらしい)
守備位置が皆「センター」です。単純に考えればセンターはレフトやライトよりも守備機会が多くなりそうなものですが(現に彼らは上位にいる)、ライトを守っていたガイエル選手が彼らを押さえてリーグ1位なのです。守備機会の多さといい、死球の多さといい彼にはボールを引き寄せる魔力でもあるのだろうか?…さすがにそれはないか。
下位の選手を観ていきましょう。
ワーストは谷選手、ワースト2位は金本選手です。守備率は谷選手が4位、金本選手が3位です。上記の「手を抜いた人が得をする」のパターンになっている。しかし、2人とも足に故障を抱えていたので「手を抜いていた」というのは失礼かもしれない。
注目のラミレス選手ですが、ワースト3位でした。去年のヤクルトの場合はラミレス選手の数値が低い分、ガイエル選手と青木選手の2人が高い数値を残しています。あくまで僕の想像ですが、左中間を青木選手がフォローして、その分広くなる右中間をガイエル選手がフォローしていたのではないでしょうか。
今年の巨人はどうでしょう?高橋選手はそこそこ高い数値を残していますが、上記の通り谷選手はリーグで最も守備範囲が狭い外野手です。この2人にラミレス選手のフォローを期待するのは難しいです。というか谷選手はフォローしてもらわなくてはならないレベルです。
他のチームの外野陣なら追いつきそうな飛球が簡単に左中間を抜けるシーンが今から目に浮かぶ。
posted by なお |21:00 |
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2008年02月09日
ブログの更新を全くしていなかったことに気付いた今日この頃。そろそろ更新しないとなと思ったので、今回は簡単に更新してみます。
今回取り上げるのは阪神タイガースの先発投手です。10先発以上の投手のデータをまとめてみました。
選手名 試合数 平均投球回 イニング平均投球数
下柳剛 25 5.17 16.6
ジャン 21 4.97 15.2
ボーグルソン 20 5.33 17.5
上園啓史 16 5.29 16.0
杉山直久 15 5.07 15.6
福原忍 14 4.26 18.0
能見篤史 12 5.14 16.8
平均投球回数が皆5回前後といくらなんでもリリーフ陣に負担をかけすぎです。しかしそんなことはデータを出さなくても皆さんご存じでしょう。今回は「イニング平均投球数×平均投球回」を出してみます。要するにその投手が先発した試合で平均してどのくらいの球数を投げているかが解るわけです(どちらの数値も少数を四捨五入しているため厳密に言えば正確な数値ではない)。さっそく出してみましょう。
下柳 約85.8球
ジャン 約75.5球
ボーグルソン 約93.3球
上園 約84.6球
杉山 約79.0球
福原 約76.7球
能見 約86.4球
平均すると、ボーグルソン投手は90球以上投げますが、下柳投手・上園投手・能見投手は85球前後で、ジャン投手・杉山投手・福原投手は80球も投げずにお役御免である。単純に考えればもう1イニングくらいは投げられそうなものだが…
メジャーには「先発投手は球数100球前後、登板間隔中4日」という習慣があるが、100球以上投げさせると肩肘に負担がかかるし、4日以上開けないとそれが回復しない。ということらしい。
では阪神には「先発投手は球数85球前後、登板間隔中6日」というルールがあるのだろうか?そんなバカな話はない。そうしなければ勝てなかったからそうなったのだろう。
しかしフロントも黙っていない。グライシンガー投手は逃したが(だからといって巨人批判するのはどうかと思うが…)金村投手や新外国人・アッチソン投手を獲得した。気になるのはアッチソン投手。メジャーでは通算53試合に登板していますが全てリリーフ登板。しかし本人は「先発も全く問題ない。」と語っています。同じような経歴で、汗だくになりながらボークの日本記録を更新して帰国した投手がいたような…。2年続けて同じ失敗はしないとは思うがどうでしょう?
しかし改めてデータを出してみると契約更改でもめた江草投手や久保田投手の気持ちがわからないでもない。
posted by なお |20:30 |
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2008年02月04日
巨人に移籍したセス・グライシンガー投手。確か夕刊フジだったと思うのですがこんな記事がありました。
「グライシンガーは神宮を本拠地にするヤクルトにいたから活躍できた。東京ドームを本拠地にする巨人に移籍したら大した投手ではない。彼は屋外球場に強く、ドームには弱い。しかも終盤は相手に慣れられてよく打たれた。」
ヤクルトの関係者が語ったらしい。本当にそうなのか?実際に調べてみました。
セス・グライシンガーの球場別投球成績
球場 投球回数 自責点 奪三振 防御率 奪三振率
神宮 104 2/3 26 76 2.24 6.54
広島 25 9 12 3.24 4.32
甲子園 15 4 13 2.39 7.80
横浜 13 7 8 4.85 5.54
秋田 7 2 8 2.57 10.29
屋外合計 164 2/3 48 117 2.62 6.39
ナゴヤ 15 1/3 13 14 7.63 8.22
札幌 14 4 12 2.57 7.71
東京 8 0 9 0.00 10.13
京セラ 7 1 7 1.29 9.00
ドーム合計 44 1/3 18 42 3.65 8.53
屋外球場での防御率が2.62、ドーム球場では3.65。防御率が1点以上違うのだからヤクルト関係者の言うとおり!とはいかない。もう少し詳しくデータを観る必要がある。
「屋外球場に強い」というには横浜スタジアムでの4.85という防御率が気になるし、「ドーム球場に弱い」というにはナゴヤドーム以外のドーム球場の防御率が良すぎる。つまり正しい認識は
「神宮球場と甲子園球場に強くて、ナゴヤドームと横浜スタジアムに弱い」となる。
ナゴヤドームにとにかく弱い。マウンドの高さや堅さが気に入らないとか、単純に中日と相性が悪いとか(神宮では中日に対して無四球完封勝利を上げており、これは無さそうである)いろいろ考えたが、1つ仮説を立てた。
彼の公式戦初登板はナゴヤドームでした。結果は5回4失点でほろ苦いデビュー戦となった。神経質といわれる彼はシーズンが終わるまでそれを引きずっていた。
まさかとは思うが、あり得ないとは言えない。
きれいに半分を神宮で投げて、その神宮では好成績を上げている。今季はその神宮で投げる機会は激減するので、「成績が悪くなる」ということは十分考えられる。ちなみに東京ドームでは8回無失点ですが、1試合しか投げていないし、対戦相手が巨人なのであまり参考にならない。次は本当に「慣れられた」のかどうか検証してみましょう。
セス・グライシンガーの月別投球成績
イニング数 自責点 奪三振 防御率 奪三振率
3・4月 35 9 27 2.31 6.94
5月 35 7 24 1.80 6.17
6月 29 8 25 2.48 7.76
7月 29 1/3 14 15 4.30 4.60
8月 42 2/3 12 36 2.53 7.59
9・10月 38 16 32 3.79 7.58
確かに9、10月の成績は悪くなっている。しかし、開幕から6月までと8月が凄すぎるからそう見えるだけであって、防御率3.79という数字はそこまで悪くはない。先発の駒が足りないからと中4日での登板もこなしながら、シーズン通じて先発ローテーションを守った疲れもあるのに防御率3点台である。「終盤慣れられた」のが事実ならば、相手に慣れられて(研究されて)、しかも疲れがあるのに防御率3点台なのだから、彼が好投手であることを裏付けることになる。どちらかといえば7月に大きく崩れているのが気になる。それとも先発投手は皆7月に崩れるものなのだろうか?とりあえず
シーズン通してローテーションを守れるタフな投手である
話をまとめます。
シーズン通してローテーションを守れる投手であり、ここ数年故障者続出の巨人にとってはいい補強であることに間違いはない。ただ、相性のいい神宮球場での登板機会は激減するため、去年と同じくらいの大活躍を期待するのは酷だと思う。また、ライバル球団である中日の本拠地ナゴヤドームは相性が悪いが、阪神の本拠地甲子園球場は相性がいいので、神経質な性格も考慮してローテーションを組むべきだろう。
ちなみに巨人の開幕カードは神宮でヤクルトとの3連戦であり、次のカードは東京ドームで中日との3連戦です。上原浩治投手に次ぐ先発2番手と予想される彼は単純に考えると中日3連戦の初戦に投げることになるが、それだと「ドーム球場で中日相手に」投げることになってしまう。東京ドームとナゴヤドームは違うが、少しでも不安要素があるのだから回避すべきだ。ましてや中日3連戦に投げると中6日でこれまた相性の悪い横浜スタジアムでの横浜戦に投げることになる。逆に相性のいい神宮球場で投げると、中6日で得意の阪神戦となる。オープン戦の結果などでいろいろ変わってくるだろうけれど、少なくとも去年のデータを見る限りヤクルトとの開幕カードに投げさせるのがベターである。ローテーションの順番に注目してみたい。
posted by なお |18:02 |
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