2008年01月31日
ラロッカ選手は予想以上の活躍。ローズ選手は期待を裏切る大活躍。
なのに最下位に転落したオリックスの検証です。
僕が計算したXR(理論上の得点)は578.244でした。実際の得点は536なので、理論上の得点の92.69%を実際に得点できていたということになります。この92.69%という数字はパ・リーグ5位、両リーグ10位でした。なぜ効率が悪くなったのか?打順別打撃成績から検証してみましょう。
いつものようにカテゴリーの野球(采配)にある「パ・リーグ最優秀監督は誰だ!?(データ参照用)」を別ウィンドウで開きながら読んで頂くとわかりやすいです。
やはり印象通り、3番打者と4番打者は素晴らしい成績である。しかし、なのに効率が悪いから問題なのだ。3番打者と4番打者が機能しないから効率が悪くなったソフトバンクとは真逆の悩みです。他の打順をみてみましょう。
5番以降の打点が全体的に若干低いでしょうか。しかしそんなことはどうでもいい、というかどうでもよくなってしまう欠点がある。1番打者である。
1番打者があまりに…オリックス打線
1番打者の打率は2割2分7厘、出塁率が2割8分7厘です。1番打者の出塁率が3割未満だったのはオリックスだけです。どれぐらいこの成績が低いかというと、オリックスの8番打者よりも低い。…えっ!?
「日本ハムの1番打者の方が優れているから、うちのチームの1番にしろ。」
などというのは、某在京球団の某会長しか言わないだろうが
「うちのチームの8番打者の方が優れているから、1番に抜擢してみたら?」
ぐらいなら普通は言うだろうし、筋も通っている。しかし8番を主に打っていたルーキーの大引選手は将来的には中軸を任せたいのではないだろうか?だから、1番に起用して打撃が小さくなるのが嫌だったのではないか。とコリンズ監督をフォローしておく。
オリックスの1番に起用された主な選手とその成績
選手名 出塁率 打率 四死球率
大西宏明 .313 .247 .089
坂口智隆 .273 .241 .040
平野恵一 .287 .216 .091
村松有人 .333 .289 .061
成績は1番以外で出場した試合も含まれているので、一概には言えないが、やはり村松選手を起用するのがベターだと思う。しかし村松選手はもう35歳である(シーズンオフに35歳になったので07年シーズン中は34歳)。あと何年この高い出塁率を残せるかはわからない。だからコリンズ監督は早めに次の1番打者を育てたかった。中堅の大西選手や平野選手、若手の坂口選手を積極的に起用した。
多少効率は悪くなったが、コリンズ監督は2年後、3年後のオリックスの1番打者を温かく見守っていたのだ…(温かく見守っていたかは知らないが…)
といい話にして終わりたいところだが、関西の球団らしく「落ち」をつけてしまった。
平野恵一・阿部健太 ←→ 濱中治・吉野誠 トレード成立
大西宏明 ←→ 古木克明 トレード成立
…何のために育てたの?
いずれにしても、こんな流れだ
村松選手の力が衰えたときに1番で使えそうな選手がいない
↓
シーズンを犠牲にして(は言い過ぎだが)大西選手、平野選手、坂口選手を積極的に起用
↓
平野選手、坂口選手はともかく、大西選手はそこそこの成績を残した
↓
平野選手、大西選手をトレードで放出
4段目が唐突すぎる。というか根本的にオリックスの課題は「1番打者の出塁率」であって「長打力」ではない。1番打者として育てた選手達を交換要員にして長距離砲を獲得するのはいくら何でもひどすぎる。大西選手、平野選手、濱中選手、古木選手、この4人の中で誰が一番オリックスに必要か?間違いなく大西選手だ。中村勝広GMは自分のチームの状況を知っているのだろうか?
まとめです
「コリンズの我慢の1年を、中村勝広がぶち壊す!」
監督とGMって相談はしないんでしょうか?コリンズ監督の「濱中って誰?」発言を聞く限り、オリックスではしないようです…
前回の記事の中で「ソフトバンクの5番の打率は最下位」と書いてしまいましたが、正しくは5位です。お詫びします。
それにしても今回はあっさり終わってしまった…
posted by なお |18:00 |
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2008年01月30日
ソフトバンクの検証です。
ズレータ選手が抜けたとはいえ、ただでさえ松中選手がいる打線に、小久保選手が帰ってきて、多村選手が加わった。去年の今頃「40発トリオ」などと騒いでいたのが、蓋を開けてみれば小久保選手25本、松中選手15本、多村選手13本と「かなり期待はずれだった」と言っても怒る人はいないだろう。ではそんなソフトバンク打線を検証してみましょう!
いつものようにカテゴリーの野球(采配)にある「パ・リーグ最優秀監督は誰だ!?(データ参照用)」を別ウィンドウで開きながら読んで頂くとよろしいかと。
主軸がちょっと…ソフトバンク打線
僕が計算したXR(理論上の得点)は608.364、実際の得点は575点だから、理論上の得点の94.51%を実際に得点できていたソフトバンク打線。この94.51%という数字はパ・リーグ4位、両リーグ7位でした。若干低いといった感じでしょうか。なぜか?上記の通り3番、4番、5番、のクリーンアップトリオの不振が大きかった。いや、5番は最低限の成績は残したと言えるので、問題は「3番、4番」にある。ここに注目してみていきたいと思います。
1番打者と2番打者を検証してみましょう。
1番打者の打率は他のチームの1番打者と比べても1番高かったです。他のチームと違うのは打率の割には出塁率がそんなに高くないということです。他のチームの1番打者は打率と出塁率の差が6分前後あるのですが、ソフトバンクの1番打者は3分2厘しか差がありません。とはいえ出塁率が低いわけではないので、「問題点」とは言えないでしょう。「打って出る強打の1番打者」といえそうです。
2番打者は打率、出塁率、がリーグ2位でした。一方で犠打数はリーグ最小です。積極的に盗塁を仕掛けているので王監督は2番に「小技」ではなく「機動力」を求めています。「積極的に盗塁を仕掛ける2番打者」です。
3番、4番は置いておいて、5番以降をみてみます。
5番打者は他のチームの5番打者と比べて、打率はリーグ最下位です。しかし本塁打はリーグトップ、打点がリーグ2位と十分「強打の5番打者」といえそうです。4番の出塁率が高い割には打点が少ないような気もしますが、これもまた、「問題点」と言えるほど低くはないです。
6番打者を他のチームと比較すると、本塁打5位でした。他のチームほど機能しなかった、もしくは元々王監督は6番に長打を期待していない。主に起用されたのは柴原選手なので、どうやら後者ですね。
7番打者を比較してみると、打率、出塁率、本塁打、打点がリーグトップでした。7番は主にブキャナン選手を起用しながら、田上選手や松田選手などが好調時に起用されましたが、他のチームの主軸並みの長打力を誇ります。
8番打者と9番打者は打力が低いのですが、他球団と比べてそこまで低いわけでは無いです。僕は「本来、下位打線の打力の低さは上位打線でカバーできる」と考えるので、これが直接的に効率の悪さにつながっているとは考えません。
いよいよお待ちかねの3番打者と4番打者です。
(ソフトバンクファンの人にとっては触れてほしくないかもしれませんが…)
まずは3番打者です。他のチームの3番打者と比較すると、打率がリーグ5位、出塁率がリーグ最下位、本塁打がリーグ5位、打点がリーグ5位…IKKOさんでなくても「どんだけ~!」と言ってしまいそうな成績である。落ち込んでいるソフトバンクファンの人には傷口に塩を塗り込むようで申し訳ないが、補足します。本塁打と打点でリーグ最下位だったのは楽天の3番打者ですが、打率がリーグトップタイ、出塁率はリーグトップです。顔ぶれを見てみると礒部選手と鉄平選手と草野選手なので本塁打を期待しているのでは無いと思われます。4番打者の打点が多いことからも「4番打者に繋ぐ」というのが仕事であり、それはしっかりできている。しかしソフトバンクの3番は本塁打が期待されていたと思う。なぜなら最も3番に起用されていたのは…名前が出しにくくなってしまったが…多村仁選手です。何故彼が不振だったのか?
すぐ思いついた理由
1.ホーム球場が広くなった
2.パ・リーグの投手に慣れていない
まず1ですが、これだと「フロントは何考えてんの?」ということになってしまう。福岡ドームが広いのは我々素人にもわかることです。長距離砲・多村仁を獲得しておいて
「うちのホーム球場広いから横浜時代よりHR打てなかったね!残念!」
では話にならない。元々選手を獲得するときはもっと慎重に動くはずだ。多村選手の打球方向や本塁打の飛距離、その他いろいろを検証して
「うちのホーム球場は広いけど、多村選手なら大丈夫!」
と判断して初めて獲得に乗り出す。…と思うのだが違うだろうか?
2は十分考えられる。
上の2つの理由は印象から考えたものですが、今度はちゃんと成績から考えてみましょう。
前回の記事で日本ハムの4番打者(セギノール選手)の不振の理由を僕なりに考えてみました。すぐ後ろの5番が打力不足だから。といった理由でしたが、これは当てはまらない。4番松中、5番小久保とつながるのに四球覚悟でくさいところをつくバッテリーがいるとは考えにくい。後ろに原因が無いのだから原因は前にある。考えられるのは1番打者と2番打者の盗塁の多さだ。
盗塁が多いこと自体はいいことだ。それだけチャンスを演出しているわけだから。しかもバントと違ってアウトカウントは増えない。代わりにバッターは見逃すか、空振りしなければならない。
多村選手は初球にめっぽう強く、追い込まれると弱い打者です。
07年の初球打率は4割0分3厘(リーグ平均3割3分5厘)
2ストライク後打率1割7分8厘(リーグ平均1割9分2厘)
試しに04年と07年を比較してみると
初球打率
04年・4割5分3厘、07年・4割0分3厘
2ストライク後の打率
04年・1割8分4厘、07年・1割7分8厘
…初球打率は下がり、2ストライク後の打率はさらに悪化している。
ちなみに、
04年・打数449・2ストライクになった打数228
07年・打数509・2ストライクになった打数269
追い込まれる確率は、04年が50.7%、07年は52.8%。
「変わらないじゃん!」と思った人もいるかもしれないが、野球界で2%は結構大きいと思う。打率3割の選手と、打率2割8分の選手は変わらないだろうか?少なくとも僕はそうは思わない。
この「2%」が多村選手の調子を狂わせた。と考えても、決して考え過ぎではないだろう。
3番打者はある程度、1番打者や2番打者の盗塁を待ったり、サポートしたりしなければならないと思う。そういう点も考えると多村選手は3番打者には向いていない。
多村選手を3番に起用することで本人の調子を下げるだけではなく、チーム全体の効率も悪くしてしまった。
次は4番打者の検証なのですが、4番打者の、というか主に打っていた松中選手の不振の理由がわからない…。少なくとも周りを打っていた選手たちに問題があるわけでは無さそうだ…。
セギノール選手や多村選手の不振はフォローしてきた僕ですが、松中選手をフォローすることはできない…しかし、4番打者が不振だったから効率が悪かったのは事実です。
つまり何が言いたいかというと、
3番多村、4番松中、5番小久保
この並びは、3番に向いていない多村選手が3番に、何故かはわからないがとにかく不振の松中選手を4番に、最低限の数字は残した小久保選手は5番に、とかなり効率の悪い並び方なのだ。効率の良さだけ考えたら
3番松中、4番小久保、5番多村となる。
出塁率が高い松中選手を3番に、HRが打てる小久保選手を4番に、前の打者が盗塁するとは思えない5番に多村選手を起用する。
しかしこの並びにしないのが王監督のすごさである。
「最初にこの打順で今シーズンは戦うぞ!と決めたのだから、多少効率は悪くなっても、俺はお前達のプライドの方が大切なんだぞ!」
とでも言いたげなオーダーの組み方です。
まとめです
「プライド重視!王野球!」
この王監督のチームだからこそ、小久保選手が、松中選手が、井口選手が、城島選手が育った。と言っても過言ではない。しかし07年は松中選手、多村選手のプライドにこだわるあまり、効率を下げてしまった。しかもクライマックスステージでは4番に小久保選手を起用している。しかも多村選手は下位打線に下げている。最後の最後に効率の良さを考えた。どうせなら最後までプライド重視で行ってもらいたかったが…
posted by なお |19:00 |
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2008年01月28日
予告通り日本ハムの検証です。
検証の入る前に少し小言を言わせて頂きます。
テレビの野球中継やスポーツニュースで「日本ハムの得点はリーグ最下位」という話題になると解説者が異口同音に「それだけ投手陣が優れているということです。」と言っているような気がする。でもこの言い方だと「打線が足をひっぱても優勝できるだけ投手陣がすごい。」と言っているように聞こえる。
確かに野村克也(現楽天監督)の「点をやらなければ負けない。」という名言があり、これはごもっともだ。しかし「点を取れなければ勝てない。」のも事実です。極論だがシーズン通じて1点もやらなければ1回も負けない、でも1点も取れなければ1回も勝てない。この場合の成績は0勝0敗144分の勝率0割ちょうどでぶっちぎりの最下位です。要するに投打がかみ合わないと勝てないのだ。
「それでも投打がかみ合っているということですよ。」などの表現を使わないと日本ハムの打撃陣にあまりに失礼ではないだろうか?
本題に入ります。
前回同様「野球(采配)」のカテゴリーにある「パ・リーグ最優秀監督は誰だ!?(データ参照用)」を別ウィンドウで開きながら読んで頂くとわかりやすいと思います。
全員野球!日本ハム打線
僕の算出したXR(理論得点)は551.864。実際の得点は526だから、理論上の得点の95.31%実際に得点していた日本ハムの検証結果です。
日本ハムの1番打者と2番打者の打順別打撃成績をみると楽天同様「基本に忠実型」の傾向がみえる。
1番打者は楽天よりも全体的に優秀である。さらに2番打者は全体的には楽天の2番打者の方が高い成績を残しているが、犠打数はかなり多い。1番打者と2番打者は楽天よりもさらに「基本に忠実」です。
3番打者と4番打者は楽天とは少し違った傾向があります。3番打者が最高打率と最高出塁率、4番打者が最多本塁打。ここまでは楽天と一緒ですが違うのは打点です。最多打点が3番打者なのです。楽天は4番打者が最多打点でした。ヒルマン監督は最初から3番に最強打者を起用した、あるいは4番が機能しないから結果的に3番が最強になった。前者か後者か?あるいは両方か?多分両方だ。
何故日本では4番が最強打者なのか?田端到さんの著書によると、
「最強打者は最弱打者から離して配置すべきだから。」
最強打者のすぐ前やすぐ後に最弱打者がいると効率が落ちてしまうからです。9番に投手打者を起用するから、なるべく遠い4番に最強打者を起用する。つまりDH制のパ・リーグでは4番に最強打者を起用するメリットはない。とのことです。
ヒルマン監督は06年までは小笠原選手を、07年は稲葉選手を3番に起用しているので「3番最強打者説」を持っていると思います。しかし07年は序盤に稲葉選手を5番で起用して、坪井選手を3番に起用した試合があるのは不可解ですが…。(その時期は坪井選手が最強だったのでは?とも思って調べたが、確かに坪井選手は好調ではあったが稲葉選手はもっと好調だった。)
1番~3番は楽天よりも優れているのに、4番の成績(特に打点)は楽天のそれよりかなり低い。ただ単に不調だったのか?しかしデータを見ると成績が残せなかった理由が思い浮かぶ。
5番打者の打率はリーグで最も低い、しかもかなりの大差で。日本ハムの5番打者は他球団より劣るから、相手バッテリーは4番打者に対して「厳しいところ(くさいところ)をついて、最悪歩かせてもいいや。」という余裕を持って攻める。しかも4番打者の出塁率がそこまで高くないことを考えると、その厳しいコースに手を出していたのではないだろうか?5番打者が劣ると4番打者の成績が下がる。これで全てはつながった。
ヒルマン監督は「3番最強打者説」を持っている
↓
当初は「3番稲葉・4番セギノール・5番木元」だった
↓
4番と5番があまりに打てない
↓
「3番坪井・4番セギノール・5番稲葉」に代えてみた
↓
セギノール選手が復調
↓
元々「3番最強打者説」なので稲葉選手を3番に戻す
↓
再びセギノール選手の成績は下がる
↓
打線が機能し始めたから、もう稲葉選手を動かしたくない
あくまで想像ですが…
4番打者が打てないのが、得点も得点/XRも同じ「基本に忠実型」の楽天よりも劣っていた理由であることは間違いなさそうです。しかし新たな疑問が出てきます。
「基本に忠実型」の弱点は得点源の選手が打てないと全く機能しない点だと僕は思うのですが、日本ハムの得点/XRは95.31%なので「そこそこ高い」といった感じです。いくら最強打者は3番に起用しているとはいえ、4番と5番ががあの成績ではもっと低くなっても良さそうなものですが、「そこそこ高い」数字を残している。「何これ?」と思ったがすぐに謎は解けました。8番打者と9番打者の健闘です。
楽天の8番打者の打率は2割0分9厘、9番打者が2割0分8厘です。
日本ハムは8番打者が2割3分7厘、9番打者が2割3分7厘です。
さらに打点は
楽天の8番打者が37打点、9番打者が28打点です。
日本ハムの8番打者、9番打者ともに56打点です。
8番打者と9番打者の合計がチーム全体の打点に占める割合は
楽天が約11.9%、日本ハムが約22.4%です。
前回の記事で書きましたが「基本に忠実型」の利点は上位打線だけでかなりの得点が期待できることです。つまり楽天の8番打者と9番打者が弱いのは上位打線に自信があるから、打力が低い打者を起用できる余裕があるということです。では日本ハムは上位打線にそこまで自信がないから8・9番に打てる選手を起用したのか?スタメンオーダーをみると8・9番を打っていた選手は決して「打てるから」起用されたのではなく、「守れるから」起用されていたと思う。守備を評価されて起用されている選手たちも「少しでも得点力不足を補おう」という意識で打席に立っていた。こう考えれば説明がつくのではないだろうか?
まとめです
欠点を補い合う「全員野球」ができているのが日本ハム打線の特徴である。
誰か日本ハム打線を、投手陣の引き立てにしか使わない解説者たちにこの「全員野球」のすばらしさを教えてやってくれ…
posted by なお |18:30 |
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2008年01月27日
前回の記事に、かなり的はずれな批判コメントを書いた人がいますが。僕の説明がわかりにくかったのかもしれないですね。
打順別の打撃成績というのは「その打順を打った全ての人間の成績を合計した数字」です。例えば
Aが1番打者として出場して4打数3安打、1本塁打、1打点だった、Bは2番打者として出場して1打数0安打、2犠打だった。
次の試合では
Bが1番打者として4打数1安打、1盗塁だった、Aは2番打者として3打数3安打、2本塁打、4打点だった。
個人成績は
Aが7打数6安打で打率8割5分7厘、3本塁打、5打点、0盗塁、0犠打、
Bは5打数1安打で打率2割、0本塁打、0打点、1盗塁、2犠打です。
打順別成績は
1番打者が8打数4安打で打率5割、1本塁打、1打点、1盗塁、0犠打、
2番打者は4打数3安打で打率7割5分、2本塁打、4打点、0盗塁、2犠打です。
わかったでしょうか?「まだわからない」という人はには申し訳ないがこれ以上は説明できません。僕の文章力では無理です。
今回は前回の「楽天・ロッテ編」のまとめ及び補足です。
「そんなことしてないで、とっとと日ハムの検証しろよ!」と思われる方も多いかもしれないけれど、これをしておかないと次回以降の記事がわかりにくくなると思いますので…。
楽天打線の検証結果は「基本に忠実」であるということでした。僕は「実はそれは難しいことで、可能にしているのは野村発言」という仮説を立てました。
「基本に忠実打線」の利点は上位打線だけでもかなりの得点が期待できるということです。要するに上位打線がすごいから、下位打線には守備はうまいが打撃は不得意という選手を起用できる。しかしこれは利点でもあり欠点でもある。
上位に優れた選手を固めているので、下位打線での得点は期待しづらい。データをみると楽天は8番打者、9番打者が他球団と比べてもかなり打てないので、7番から始まるイニングの得点は期待しづらい。さらに得点源は4~6番に固まっており、これらの選手が打てないと打線は機能しない。楽天打線が好調だったのは山崎選手とリック選手が好調だったからであり、この2人があれほどの数字を残せなかったならば楽天打線は壊滅的だったと言っていい。つまり昨年の楽天打線は機能したからいいものの、本来「基本に忠実」に打線を組むことは諸刃の剣なのだ。
「基本に忠実打線」の欠点をなくせるのがロッテの「得点力分散打線」です。バレンタイン監督の野球論を選手が理解しているから選手たちが「打順」ではなく、「状況」で仕事を判断して実践できる。誰から攻撃が始まろうがその選手がリードオフマンになり、チャンスに打席が回ってくればその選手がクリーンアップになれる。一部の選手に依存しているわけではないから、その選手が不調になっても他の選手でカバーできる。これが「得点力分散打線」の利点です。
では欠点は何か?最初は見付けられずすごく悩んだのですが、悩んだ末出た答えが「即効性がない」。言い方を変えれば「完成までに時間と苦労がかかる」。ロッテの主力打者は福浦選手とサブロー選手を除いて、第二次バレンタイン政権(04年から)に入ってから抜擢された、頭角を現した選手です。要するにバレンタイン監督が育てた選手たちなのです。日本で育った選手たちは昔からある「打順のイメージ」を持っている。その選手たちをバレンタイン色に染めるのは並大抵のことではないと思う。就任してからの流れはこんな感じだとです。
04年・4番に韓国の主砲、李承燁選手を据えて「基本に忠実打線」を組もうとしたのか、あるいは打順は「基本に忠実打線」のそれだが選手たちの意識を改革してバレンタイン野球を実践しようとした。おそらく後者だと思う。
05年・4番にサブロー選手を抜擢、李承燁選手やベニー選手、フランコ選手を下位打線に起用、打順を毎日のように組み替える、といった画期的なことをして選手たちの意識を改革。見事優勝。「マリンガン打線」とまで言われる。
06年・小坂選手、李承燁選手が巨人に移籍、05年に頭角を現した選手たちの不調が目立つ。得点力は大幅ダウン。ただ考えてみれば上記の通り「得点力分散打線」の長所は「一部の選手が不調になっても他の選手でカバーできる」ことであると思うので、主力の移籍や不調でここまで(05年の得点740、06年の得点502)下がるということはバレンタイン論が浸透しているとは言えないのではないか?
07年・打順別打撃成績をみると美しいほど波がない、全打順が安定した成績成績を残している。ついにチームがバレンタイン色に染まった。「得点力分散打線は完成した」といっても良さそうです。
何が言いたいのかというと、「去年打線が機能しなかったから今年は得点力分散打線で行こう!」などというのは不可能である。本家本元(なのかはわからないが少なくとも、日本では先駆者)のボビー・バレンタイン監督ですら4年かかったのだから、フロントもファンもある程度の我慢は必要です。しかも05年の様に、自らの考えを浸透させながら(シーズンは2位でしたが)優勝するなどというのは神業だと思う。05年の好成績がなければフロントもファンも我慢しきれなかったのではなかろうか?07年の完成を待たずに、バレンタイン監督は解雇されていたかもしれない。「即効性がない」これが欠点だと思う。
この記事を読むと、次回以降の検証結果がわかりやすくなる(といいのですが…)
この記事を投稿してすぐに日本ハムの記事の作成に取りかかります(投稿は明日になると思います)。ソフトバンクの検証結果も一緒に載せられたらいいなと思いますが、文が長くなりすぎるなどの理由で別の記事に分けるかもしれません。
posted by なお |21:30 |
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2008年01月26日
前回のコメント返信です。
たくさんの方に「おもしろい」と言って頂き感謝です。ホークスの検証結果をみるのが怖いと言う方もいましたが、次の記事では日本ハムとソフトバンクの検証をしていきましょう!!
…と気持ちよく行きたいところだが、こんな意見を頂いた。
楽天の最高打率は草野ではなく、リックであって全ては当てはまらない。
日本ハムはセギノールの最多打点がないだけで、全て当てはまる。
楽天だけが機能しているなんて楽天贔屓にもほどがある。
自分の出したデータをいいように使い、ねつ造にもほどがある。
正直言って怒ってます。はっきり言ってこのコメントを書いた人は僕の記事を全然読んでない。今回検証に使っているのは打順別の打撃成績であって、選手別の打撃成績ではない。根本的にこの点を理解していない。僕が選手名を出したのは、あくまで皆さんがそのチームの打線をイメージしやすいようにするためだ。僕は1度たりとも草野選手の打率がリック選手のそれを上回っているとは言っていない。終盤は草野選手が主に入っていた「楽天の3番打者」の打率は他の打順よりも高い、と言った。この「楽天の3番打者」の成績は草野選手はもちろん、礒部選手や鉄平選手などの「3番に入ったとき」の成績の合計結果だ。
「自分の出したデータをいいように使い、ねつ造にもほどがある。」
何がねつ造なのか…。勘違いにもほどがある。はっきり言おう、記事をきちんと読むことさえできない人間に、ひとの記事にコメントを書く権利など、ましてや批判する権利などはない。
ムキになってしまった。ただ、批判されたからムキになったのではありません。僕の書いていることが理解できていないのに、知ったかぶって批判するのが許せなかったんです。
僕は自分の記事に責任を持っています。だから皆さんも自分の書いたコメントに責任を持ってほしいと思います。
posted by なお |19:53 |
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2008年01月25日
「そんなもの優勝したヒルマン監督に決まってる」と思う人が多いでしょう。うん、確かにその通りだ。ということでテーマを変えます。
「打線を組むのが一番うまい監督は誰だ!?」
前回はXR値を使って得点効率のいい球団と悪い球団を調べました。読んでない人は読んでからの方が話題についてこれるかと。
パ・リーグでは得点効率が1番いいのが楽天、1番悪いのが西武、という結果でした。「以外だな」と思った人もいれば「やはりな」と思った人もいるでしょう。いや、「やはりな」と思った人はまずいないと思うが…。
今回は前の記事「パ・リーグの打線を検証する(参照データ)」に載せたデータを使います。(別ウィンドウで開いて頂くと、みやすくなると思い別の記事にしました。気遣いのつもりですがよけいなお世話だったら言ってください。)
今回は打順ごとの打撃成績を使います。あの数字は監督の采配のうまさが大きく関係したくるはずです。例えば高い出塁率を求められる1番打者の出塁率が低かったら、監督の起用が間違っていた。ということになります。
基本に忠実!楽天打線
まずは得点/XRで99.28%とリーグトップだった楽天です。
監督は言わずとしれた知将・野村克也である。その野村監督が組んだ打線を一言で言うと、「基本に忠実」です。「おいおい、何言ってるんだよ。」と思った人が多いのでは?そう思うのも無理はない。なぜなら野村監督は「弱者が強者に勝つためには頭を使う必要がある。」といった発言が多い。要するに「我々は弱いのだから他のチームとは違うことをしますよ」と発言している。実際はどうだったのか?検証してみましょう!
楽天の1~6番までの打線は
1鉄平 2高須 3礒部 4フェルナンデス 5山崎 6リック
序盤はこの形が多かった。しかしフェルナンデス選手の調子が上がらず、4番を山崎選手に変更。その後鉄平選手の打撃が1番打者らしくなくなり(長打を狙うようになり)、渡辺直人選手を抜擢。さらに礒部選手は戦線離脱で、草野選手を下位打線から3番に上げた。そうして終盤には
1渡辺直 2高須 3草野 4山崎 5リック 6フェルナンデス
この形ができあがった。シーズン終盤にヒルマン監督が「楽天が一番強い」と言ったとか言わないとか。
さて、ほとんどの人が持っているであろう打線のイメージは、
1番に俊足打者、2番に小技(バント)の巧い打者、3番に打率の残せる好打者、4番にチームNo.1の強打者、
といった感じでしょう。少なくとも日本ではこれが基本の形ではないだろうか。楽天打線はというと
1番が最多盗塁、2番が最多犠打、3番が最高打率と最高出塁率、4が最多本塁打と最多打点!!
「普通そうだろ(笑)」とかつぶやいた人はよくデータをみてほしい。上記の条件を全て満たすのは楽天だけである。しかし、スタメンオーダー一覧表で観ると、楽天ほどうまく機能しなかっただけで、ほとんどの球団がそうしたかったのでしょう。
逆の視点から考えると楽天打線のすごさがわかります。バッテリーは相手に仕事をさせないようにするはずです。例えば、1番打者が出塁すれば盗塁を警戒し、4番打者が打席に立てば長打を警戒するはずです。警戒された上で期待通りの数字を残す。これは想像以上に至難の業だと思います。
1番打者が塁に出て足でかき回すのも、2番打者、3番打者がチャンスを広げるのも、そして4番打者が長打でランナーを帰すのも実は非常に難しい。だからほとんどの球団はうまくいかなかった。しかし楽天はうまくいった。だからこそ得点/XRが99.28%と高い数値を残すことができるのでしょう。
野村監督の発言とは真逆に、基本に忠実であることがわかった楽天打線。
では野村監督の「他のチームとは違うことをする」とは本心だったのか?少なくとも今日の検証結果からは違うことをしているとは言えない。これは仮説だが、最初から基本に忠実に、教科書通りに野球をするつもりだった。しやすいように嘘をついた。例えば普通に考えたら送りバントの場面でも相手チームが「野村監督なら違うことをしてくるのでは?」と考える。しかし普通にバントする。バントと決めつけられなかった分バントが成功しやすくなる。
そう、右腕を骨折しながらも、相手に気付かれていることを知りながらグラウンドに立ち続ける蛭魔妖一のように…。(例えがわからない人は気にしないでください)
楽天のまとめです。
「野村発言で相手を疑心暗鬼に追い込み、実は基本に忠実という野村マジック!!」
得点力分散!ロッテ打線
次に得点/XRが97.98パーセントとリーグ2位だったロッテです。
監督は、2005年の優勝で「ボビー・マジック」と話題になったボビー・バレンタインです。「ボビー・マジック」は健在か?と聞かれたら僕は「YES!!」と答える。(いや実際聞かれたら「はい」とか「うん」とか言って「YES!!」とは言わないだろうけど…)
ロッテ打線を一言で言うならば「得点力分散打線」です。
バレンタイン監督は以前
「何番にどんな打者が適しているかと言う考え方はナンセンスだ」
と語ったことがあるが、まさに打線にはそういう傾向がみられます。
参照用データの打率や出塁率をみてください。ロッテは色つきの数字が少ないことに気づかれるでしょう。さらに打点の表には青い数字がありません。どういうことか?ロッテ打線は全員がチャンスメークもできて、打点も稼げる。ということです。
さらにバレンタイン流打線の象徴が4番打者です。他の球団の4番打者と比べると数字が大きく違う。「ロッテの4番打者は他と違う」と聞いてニヤリとした人も多いはずです。そうロッテの4番打者はサブロー選手です。ズレータ選手に任せるはずが、故障もあって開幕から1ヶ月くらいでサブロー選手に代わった。結果として4番打者の成績はロッテだけ大きく違うものになった。本塁打は10本とリーグで一番少ない。だが盗塁はダントツの19個です。この盗塁がどれほど多いかというと、他の5球団の4番打者が束になってかかっても敵わない。一瞬「4番は盗塁期待されてないもん」とか思いませんでした?(ちなみに僕は思いました)しかしその考え方自体がナンセンスだ。とバレンタイン監督は語っているのです。
ロッテと言えば2005年の日替わり打線が印象深いのですが昨年はほとんど
1番西岡 2番早川 3番福浦 4番サブロー 5番里崎
でほぼ固定でした。
これも僕の仮説ですが、日替わりにしてたのはその打順に定着すると、楽天の検証のところに書いた、日本に古くからあるイメージのような働きをしてしまうのではないか。例えば4番に長くいると長打狙いになってしまう。日本人監督ならそれを良しとする。というかそれが狙いでその打順に起用する。しかしバレンタイン監督は良しとしない。「4番だろうが先頭バッターで回ってきたなら、塁に出て足でかき回せ!」と言いたい。
それが今年は「何番にどんな打者が適しているかと言う考え方はナンセンスだ」というバレンタイン論がチームに浸透したから不動のオーダーを組めた。考え過ぎだろうか?
他の監督とは根本的に違う考え方で打線を組むのが、バレンタイン監督です。
それにしてもマスコミに自らの考えを語り、その通り実践する。どっかの誰かさんとは大違いだ…。いやいや、野村監督の発言も作戦なのだからあれはあれで素晴らしい。おっと、フォローしたつもりが名前を出してしまった。
ロッテの結論
「グラビア界の黒船はリア・ディゾン。野球界の黒船はボビー・バレンタイン」
他の4球団は明日以降に記事にします。これ以上書くのはしんどいですし、読む方もしんどいと思いますので…
posted by なお |22:10 |
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2008年01月25日
何について調べようか非常に悩んだ。
↓
悩みに悩んだ。
↓
2日も更新できなかった。
↓
とりあえず打順別の成績をもとに検証するか。
こんな流れな訳ですが、今回はパ・リーグを検証。
打順別打率
球団 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番
楽天 .243 .303 .322 .250 .281 .268 .264 .209 .208
ロッテ .276 .266 .257 .253 .273 .287 .238 .253 .256
ハム .300 .248 .322 .252 .237 .242 .242 .237 .238
SB .303 .290 .276 .264 .262 .280 .277 .225 .208
オリ .227 .272 .279 .294 .271 .272 .257 .242 .209
西武 .249 .244 .291 .292 .303 .286 .245 .229 .226
3割以上は赤、2割5分未満は青に色分け
打順別出塁率
球団 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番
楽天 .315 .355 .379 .352 .340 .333 .320 .271 .258
ロッテ .338 .330 .333 .324 .335 .360 .307 .294 .304
ハム .355 .307 .378 .344 .275 .300 .283 .283 .268
SB .335 .338 .330 .362 .319 .321 .324 .268 .255
オリ .287 .319 .350 .401 .305 .308 .316 .303 .245
西武 .310 .290 .360 .368 .365 .347 .320 .283 .294
3割5分以上は赤、3割未満は青に色分け
打順別本塁打
球団 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番
楽天 6 3 7 35 12 26 15 5 2
ロッテ 5 6 14 10 19 20 9 12 12
ハム 3 2 16 20 15 8 1 6 2
SB 1 4 13 19 22 11 20 10 6
オリ 4 2 27 44 7 17 7 4 7
西武 3 4 15 26 21 20 16 11 8
20本以上は赤、10本未満は青に色分け
打順別打点
球団 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番
楽天 42 59 59 106 67 83 63 37 28
ロッテ 50 49 85 78 90 80 56 58 57
ハム 44 31 93 74 69 44 31 56 56
SB 42 52 73 84 73 60 84 44 25
オリ 32 36 75 107 72 52 52 39 47
西武 38 42 77 96 54 75 57 56 44
80打点以上は赤、40点未満は青に色分け
打順別盗塁
球団 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番
楽天 23 19 7 3 7 7 6 9 8
ロッテ 28 15 2 19 5 6 2 4 9
ハム 31 25 10 2 6 12 11 7 8
SB 26 33 6 2 2 1 6 2 6
オリ 12 9 2 1 4 2 6 5 0
西武 28 42 8 4 6 10 9 4 7
10個以上は赤に色づけ
打順別犠打
球団 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番
楽天 19 38 5 0 3 1 5 11 26
ロッテ 8 31 4 2 4 4 4 11 17
ハム 17 57 2 3 6 11 17 17 21
SB 13 26 2 1 7 7 12 12 35
オリ 12 38 2 3 6 11 17 17 21
西武 16 46 1 0 1 7 11 22 14
15以上を赤に色づけ
表が読みづらいですね…すいません。
タイトルにあるように、この記事はデータ参照用です。次の記事に僕なりの意見を書かせてもらいますので、この記事をみながら読むとわかりやすいかと思います。
posted by なお |21:30 |
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2008年01月22日
前回に引き続き、XRに関する記事です。前回は計算に疲れ果てて、肝心の文章がイマイチでした。説明不足な感じもありました。今回はわかりやすく書きたいと思います。
今日にテーマは
「XRからみる12球団の得点効率」
XRとは簡単に言うと理論得点です。「これぐらいの打撃成績を残したのだからこれぐらいの得点は期待できますよ。」ということです。
計算式は
0.50×単打+0.72×二塁打+1.04×三塁打+1.44×本塁打+0.34×(四球+死球-故意四球)+0.25×故意四球+0.18×盗塁-0.32×盗塁死-0.090×(打数-安打-三振)-0.098×三振-0.37×併殺打+0.37×犠飛+0.04×犠打
です。(前回載せたのと若干違います。前回は自分のメモに書いてあったものを載せましたが、今回は田端さんの著書「ワニとライオンの野球理論」に載っていたものを載せました。多分僕は計算しやすいように犠飛や犠打を足す順番を変えていたので、こちらが公式だと思います。)
さらに実際の得点をこのXRで割れば、その球団は理論上の得点の何%取れていたかがわかるということです。
前回の記事を書いた後、インターネットで検索して少し情報を得ることができました。
係数は過去のメジャーリーグのチーム成績をもとに、調整を繰り返して現在のかたちになったようです。つまり日本球界にそのまま使うと若干のずれが生じる可能性があるということです。僕の検証結果によれば2007年はセ・パ両リーグともに100%越えは1球団もありませんでした。やはり計算式自体が去年の日本プロ野球には合わない部分があるようです。
さらに、ショッキングなことに本来は打者個人の評価に使うようです。今更言われても・・・パ・リーグの検証もしたのに・・・。田端さんはチームの成績を当てはめて監督の評価に使ってましたが、これはオリジナルということでしょうか?
落ち込んでいてもしょうがないので前回報告したセ・リーグの結果と今回新たに検証したパ・リーグの結果をみていきましょう!
(SBはソフトバンクの略です)
順位 球団 得点 XR 得点/XR
1位 巨人 692 724.14 95.56%
2位 中日 623 640.368 97.29%
3位 阪神 518 520.424 99.53%
4位 横浜 569 609.07 93.42%
5位 広島 557 600.492 92.76%
6位 ヤクルト 596 650.466 91.62%
順位 球団 得点 XR 得点/XR
1位 日本ハム 526 551.864 95.31%
2位 ロッテ 629 641.98 97.98%
3位 SB 575 608.364 94.51%
4位 楽天 575 579.158 99.28%
5位 西武 564 631.382 89.32%
6位オリックス 536 578.244 92.69%
得点/XRが高いのは
セ・1位阪神、2位中日、3位巨人、4位横浜、5位広島、6位ヤクルト
パ・1位楽天、2位ロッテ、3位日本ハム、4位ソフトバンク、5位オリックス、6位西武
の順でした。
得点/XRが高い球団は、ヒットやバント、盗塁などが効果的に得点に絡んでいるということで、逆に低い球団は得点に絡まない(きつい言い方だと無駄な)ヒットやバント、盗塁などが多かったということになると思います。
ここからさらに深めていこうかと思いましたが、次回から詳しくみていこうかと思います。前回同様疲れ果てたため、またあまりに長文過ぎるため今回は結果を載せるだけとします。
この記事は計算して出た数値をただ載せただけなので(僕の考えを書いたわけではないのでなので)、コメントしていただいても返信記事は書かないかもしれません。ご了承ください。
posted by なお |22:18 |
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2008年01月22日
前回の記事にもコメントを多数いただきました。ありがとうございます。
記事の最後に書いたとおり、「XR」は田端さんの著書に載っていたものです。詳しく調べようと思いましたが、情報が得られず、断念しました。
fmyさんへ
確かに数年分のデータを検証すれば、順位との関連性はわかりそうです。ぜひ調べてみたいです。でもしんどいので、期待はしないでください。パ・リーグのデータは僕も興味があるので出してみようと思います。
AIさんへ
得点/XRよりもXR自体が得点しやすさに関係している。というのはおっしゃるとおりですが、僕は効率の良さに注目しました。
例を出せば、
「ヤクルトは得点するチャンスは非常に多かったが、それを生かせなかった。阪神は得点するチャンスは少ないながらも、しっかり生かした。言い換えれば、ヤクルトは効率が悪く、阪神は効率がいい。」ということが言いたかったのですが、あの文章では伝わりにくいですね。
守備力も考察すべきだ。との意見を頂きました。参考にさせて頂きます。
由比彰紀さんへ
前回に続きコメントして頂いただけでなく、お褒めの言葉まで頂き感謝です。
守備範囲については「RF(レジファクター)」があります。
計算式は(刺殺数+捕殺数)÷守備についたイニング数です。
NPBの公式記録に守備出場イニングがないので、調べるのは難しいです。田端さんの著書に(刺殺数+捕殺数)÷出場試合数、という「アウト獲得率」というのが載ってたので今度計算してみます。
wwさんへ
確かにここまで一致すると、すごいですよね。
巨人は95%の得点効率にも関わらず、得点が97%の中日よりも69点も多いのですからまさに規格外の打線だった。ということでしょうね。
阪神ファン七号さんへ
ほめて頂いてありがとうございます。
僕は興味を持ったものにしか、この能力を発揮できないので・・・。
文章力をほめられるとは思いませんでした。
オリエントさんへ
そういう言葉をかけて頂くと苦労が報われます。
ご希望に答えて辛口投下wさんへ
・何が結果論なのでしょうか?チームの得点の話題で「結果論」というのは実際の得点数(結果)だけを観て議論することなのでは?
・上記の通りXRの詳しい説明は無かったので、係数に関してはさっぱりわかりません。僕が聞きたいくらいです。
・確かに1点取るのにいくつアウトが必要かというのもおもしろいですね、今度検証してみます。
よけいなお世話かもしれませんし、わざとかもしれませんが、「希望に答えて」ではなく「希望に応えて」だと思います。
posted by なお |17:45 |
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2008年01月21日
由比彰紀さんへ
確かにダルビッシュ投手と三浦投手にはそういう傾向があるかもしれません。
というかあるでしょうね。
清水投手の件ですが、清水投手に限らずロッテの先発陣は全体的に援護率が高いので、僕は「ロッテ打線がすごいから」と勝手に解釈しました。
aさんへ
日本ハムの1試合平均得点は約3.65なので、ダルビッシュ投手の援護率は特に低いわけではないですね。それを考慮しても武田投手は低すぎる気がしますが・・・。
渕コロ助さんへ
松本投手はわかりませんが、安田投手は知ってます!「がんばれ!タブチくん」にタブチ選手のライバル(?)として出てましたので(笑)
矢野の移籍は歓迎さんへ
清水投手がメジャー志望なのはしりませんでした。ただ、球数が多い野茂英雄投手や石井一久投手が活躍できたので、清水投手も対応はできるのではないでしょうか?と清水投手をフォローしておきます。
上原投手はイニング平均14.6球でした。救援のプロ、岩瀬投手(14.7球)やウィリアムス投手(15.3球)よりも少ないです。テンポの良さは抑えに回っても健在ですね。
GーFANさんへ
中田投手の14勝は確かに援護率の高さも手伝ってると思いますが、シーズンを通してローテーションを守ったというのが大きいと思います。たまに救援もありましたが、170回3分の1、3065球も投げたのはすごいと思います。
posted by なお |21:40 |
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