2008年03月12日
続・由規投手の投球フォーム
前々回・前回の続きです。 由規投手のフォームをもう一度詳しく観てみました。 彼の投球フォームの最大の特徴は 「大きく外回りして深く入るテイクバック」 であると言えそうです。(テイクバックは普通、内回りでトップの位置に向かいます。) まずこのフォームのメリットを考えてみました。 このテイクバックにすることによって他の投手は利用していない力を利用することができます。急で大きな上体の捻りの反動(反発力)です。もちろん利用しないよりも速い球が投げられるはずです。 次にこのフォームのリスクを考えました。 捻りの反動が大きすぎるために、体の開きが早くなってしまうというのがリスクです。 開きが早い投手はどうしても右打者の内角(左打者の外角)に投げるのが難しくなるので(球が抜けてしまうので)、右打者の外角(左打者の内角)一辺倒の投球をするしかありません。しかも由規投手にいたってはその外角球すらシュート回転(抜けて)しまうことがあります。 そしてふと思い出したのがソフトバンクの和田毅投手。 由規投手とは対照的になかなか体が開かないフォームで安定して活躍している(今季は出遅れるそうですが)和田投手ですが、プロ野球中継を観ていてその日の先発が和田投手だと実況と解説者が必ずこんなやりとりをします。 実況「どうして和田の130キロ台のストレートが打てないんでしょう」 解説「和田はなかなか体が開かないから、球の出所が見づらくて打者が速く感じるからです」 さらに対戦した打者はこんなことを言います。 「すごい速い球が来て振り遅れたんだけど、球速表示を観たら130キロ台だったからビックリした」 逆に体の開きが非常に早い由規投手を実況と解説者のやりとり風に書くと 実況「どうして由規の150キロ台のストレートが打たれるんでしょう」 解説「由規は体の開きが早いから、球の出所が見やすくて打者が速く感じないからです」 対戦した打者風に書くと 「そんなに速くない球が来たから打ち返したんだけど、球速表示を観たら150キロ台だったからビックリした」 もっともこんな嫌味なことは言わないだろうが… まとめると由規投手のフォームは 打者が速く感じない速い球を、偏ったコースにしか投げられないフォーム といえそうです。 補足しておきますが、捻りの力を利用している投手も確かに存在していますが、共通しているのは「足を上げた段階で捻れている」ことなので、その後の動作で「早い開き」は押さえています。テイクバックで急に捻れるのとはわけが違います。 投手の仕事は打者を打ち取ることです。打者を打ち取るという明確な仕事(目標)を考えた場合、明らかにメリットよりもリスクの方が大きいです。 そもそも彼に「投手の仕事は打者を打ち取ること」という認識があるかが疑問です。高校生ドラフトが行われた日の会見で彼はこんなことを言いました。 「日本最速、世界最速を目指したい」 彼が陸上のランナーや、水泳選手ならば文句は言いません。しかし彼はプロ野球選手です。打者を打ち取ることに繋がらなければスピードガンの球速表示など意味がありません。まずは自分の仕事を理解すべきだと思います。 しかし彼を間違った方向に進めてしまったのは、150キロ台の速球を投げれば騒ぐ大衆と、それを煽るマスコミです。もっと野球というスポーツの本質に目を向ける必要があるのではないでしょうか。
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posted by なお |18:30 |
野球(投手) |
コメント(16) |
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続・由規投手の投球フォーム
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まさに核心をついています!
グゥの音もでません!!
posted by | 2008-03-12 18:56
続・由規投手の投球フォーム
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高校生にも打たれてましたからね。
posted by ヤク | 2008-03-12 19:07
続・由規投手の投球フォーム
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そんな画一化した投手ばかり見たいのかい?
出所を隠してタイミングを外す投手もいれば、
制球力で打ち取る投手や、球威で圧倒する投手だっているんだよ。
それが勝てる投手になるための早道かもしれないけど、
どちらかというと力でねじ伏せる規格外の投手のほうを見たいなあ。
プロはただ勝つだけでなく、夢を与えるのも仕事だよ。
posted by | 2008-03-12 22:09
続・由規投手の投球フォーム
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それで打たれたら夢もなにもない・・・。
打たれ続けたら引退。
それならフォームかえて活躍してくれるほうがいい!!!
posted by でも | 2008-03-12 22:12
続・由規投手の投球フォーム
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確かに由規は智弁和歌山戦で155キロを出した時高めのボール球でバッターは普通に見送りました。彼の球はただ球が速いだけでノビが無いと思います。
藤川を例にあげてみると去年のオールスターでカブレラに全球ストレートと宣言してカブレラを3球3振に仕留めました。これはノビがあるからです。
だから由規は体が開かずノビのあるボールが投げられるようになれば20勝はいくと思います。
posted by あ | 2008-03-12 22:12
続・由規投手の投球フォーム
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テークバックで内回りに腕を出すというものは難しいのです。
あの怪物、江川卓でさえ「自分は最後までそれができなかった」と話しています。
もちろん、佐藤の場合は見た目にも明らかな例ですが今活躍している投手の中でも外回りのテークバックで活躍している投手もいます。
中日ドラゴンズの岩瀬投手が好例で野球小僧で中田(中日のスカウトの方です)氏がおっしゃられていましたが「彼はあの投法だから独特のスライダーが投げられる」と言われました。
ただ、外回りするピッチャーは得てしてアーム投法になりやすく肘や肩の怪我につながる可能性が高いです。岩瀬投手は確かに例外ですが、肘が外回りする投げ方で怪我に泣かされた例は非常に多い。
佐藤投手があのフォームで怪我をせず、自分にとってベストのボールが投げられるのならばそれが彼の体のメカニクスに合っているということなのでしょうが、そうでないのならコーチと一緒にフォームの改善に着手してほしいものです。
posted by 通りすがり | 2008-03-12 22:14
続・由規投手の投球フォーム
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確かに圧倒的な球威で押さえ込む投手には魅力を感じますね。
どこまで修正するかはともかく、どこかの時点でメスが入るのは間違いないでしょう。
細かいフォームのことまではわかりませんが、同程度の球速だった寺原以上に高校生に打ち込まれた彼(記憶違いかもしれないが)はきびしいのではないでしょうか。
posted by ヒロ | 2008-03-12 22:23
続・由規投手の投球フォーム
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私もほぼまったく同じようなことを考えていました
しかもあのフォームは怪我も多くなりそうですね
posted by イケチン | 2008-03-12 22:29
続・由規投手の投球フォーム
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和田毅投手は自分のストレートが打たれないのは
フォームが原因ではないとはっきり言ってますよ。
実際早稲田で土橋トレーナーとフォーム改造を行なう前から
和田投手のストレートはうたれなかったですし。
和田投手が凄いのは指先の感覚。
人より繊細だから回転数の多いストレートが投げられるんです。
これは藤川投手とも共通します。
上原投手も言っていたように、他人が真似できるものではないのです。
だから佐藤投手のフォームと和田投手のそれを比較することは無意味です。
シュート回転が諸悪の根源と思われてるかもしれないですけど、
決してシュート回転自体が悪いわけじゃない。
名前が出た和田投手だって、しょっちゅう抜けてシュート回転して甘いコースに入った
ストレートを投げるけど、あれだけ勝ってます。
シュート回転しても、充分速度があれば勝つことが出来るはずです。
であとは、最後が気になったので
プロの投手の仕事は打者を打ち取るとこという話。
でもそれは私たち野球マニアの視点です。
普通の人にとったら、コンスタントに十勝する選手より、
160km/h出してわくわくさせてくれる投手の方がよっぽど重要です。
野球マニアと普通の人とじゃ、野球界への貢献度が桁違いです。
少なくとも金銭面においては。
世界最速なんて発言が
本心かどうかはともかく、期待を読める
聡い子だと私は思います。
その発言に批判するのは正直論理的でないと思います。
ところで、管理人さんはどの新人が好きですか?
なんとなく唐川かな
posted by 大衆なんて言葉使うの百年早いと思いませんか? | 2008-03-13 01:43
続・由規投手の投球フォーム
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補足としてテークバックが外回りする=アームというわけではありません。テークバックが外回りする投手の中でも類稀な才能を持つ投手は肘をしならせて非常にすばらしいボールを投げる例があります。しかしそれは大きな怪我にもつながります。長く、細い鞭を遠心力に任せて振れば確かに非常によくしなりますが、いつかぽきりと折れてしまいます。
たとえばヤクルトの伊藤智仁、中日の今中投手などが好例で彼らは一瞬の煌きとともに球界を去りました。
願わくば、佐藤投手がそうならず、大きな才能を大成することを切に願います。
posted by 通りすがり | 2008-03-13 01:45
続・由規投手の投球フォーム
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上の人に反論するようで申し訳ないのですが、和田投手のすばらしい点はやはりフォームにあると思いますよ。
早稲田でフォーム改善する以前はプロ相手に投げなかった時期ですし、大学で改善するということは和田自身、元からのフォームでは上のレベルで通用しないと自覚していたからでしょう。
あのフォームからしっかりコントロールされたストレートや多彩な変化球を低めに集めることで彼のピッチングは成り立っています。
シュート回転に関しては和田投手のストレートがシュート回転するときは調子が悪いときで打ち込まれるケースが目立ちます。
しかし、ストレートが悪くても他の球種で何とか試合を作っていくところが和田投手のすばらしいところでしょう。
というか、そもそもストレートがシュート回転してる時点で回転数も何もないわけで・・・(苦笑
回転数に関しては和田投手に関しては聞いたことがありません。ソースがあればお願いします。
あと、佐藤投手が世界最速と発現したのはやはり、高校生だからでしょう。
なんと言っても高卒ルーキーですから観客動員数を考えてそんな発言をしているとは思えません。
やはりプロに入るからには、とマスコミの前で大言壮語したくなるのはわかります。
ただプロフェッショナルは打者を打ち取ることが仕事。そのための武器が速いストレートであってもかまいませんが、決してスピードガンと勝負してるわけではない。このことを佐藤投手はこの一年で思い知るのではないのでしょうか。
posted by 通りすがり | 2008-03-13 01:58
続・由規投手の投球フォーム
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和田投手のフォームはコントロールをよくするとか、
出所を見にくくするといった目的ではなく、
単純にスピードを上げるために改造されました。
そのため、現在でも和田投手のコントロールは
お世辞にも良いとは言えません。
和田投手が少ない球種でも勝てる一番の理由は、
あくまでストレートの球質がすぐれているからです。
投球のストレートが占める割合からも明らかです。
回転数については、佐野真さんの「和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか」
という本に載っています。
佐藤投手の発言については、
もう本人しか分からないことなので
議論の無駄ですね。
posted by to通りすがりさん | 2008-03-13 02:29
続・由規投手の投球フォーム
コメント投稿者ID :
和田ってそんなに凄いか?ww
所詮、あの球速にしてはプロでも通用する
という程度の凄さしかないだろww
posted by | 2008-03-13 15:20
続・由規投手の投球フォーム
コメント投稿者ID :
>大衆なんて言葉使うの百年早いと思いませんか?
いちいち、裏をとって嫌味なんだよ、お前!
こいつは佐藤が潰れたら、彼は速球という夢を追ったからそれでいいんだ、とかなんとかいって都合よく解釈して言い逃れるんだろうなww
posted by 頑張れ管理人 | 2008-03-13 15:26
続・由規投手の投球フォーム
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佐藤、4回6失点で2軍落ちだってww
そういえば阪神から楽天にいった牧野塁という投手も常時150k出せるのに、どこいっても戦力にならない。こういう投手はファン心理としては本当に惜しいと思うが、そう思うこと自体が野球への理解が浅いことをここの管理人に教えられた。
野球では昔からだれの球がいちばん速いか、というのは関心を呼んできたから、過去の本を読むと、フィルム撮影から計った秒速で比較しているものがよくある。驚くことに昔でも、金田、江夏より速い球を投げる新人投手が毎年のように入団してきていた。でもそれらの投手はだれも金田、江夏を超えることも無く、ほとんど記憶に残らずに消えていった。
佐藤はドラ1位だから簡単には消えないだろうが、他の人が指摘してるように、速球にこだわって故障しがちになったら記憶から消えるのも早いかもね。
posted by | 2008-03-14 01:04
続・由規投手の投球フォーム
コメント投稿者ID :
シュート回転を矯正した涌井が去年一気に飛躍したしね。やっぱシュート回転はなくしていくべき。
posted by 通りすがり | 2008-03-14 12:44
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