2008年03月20日

エース復活か!岩隈久志

いよいよパ・リーグが開幕しました。

野村監督が今年のキーマンとして名前を挙げている岩隈久志投手が7回1失点に抑える好投でした。投球を分析してみました。

球種の割合

対左打者
ストレート・13球(32.5%)
スライダー・6球(15%)
フォーク・15球(37.5%)
カーブ・1球(2.5%)
シュート・5球(12.5%)

対右打者
ストレート・21球(39.6%)
スライダー・21球(39.6%)
フォーク・6球(11.3%)
カーブ・1球(1.9%)
シュート・3球(5.7%)
カットボール・1球(1.9%)

コースの割合

対左打者
   内   中   外
高  1   2   3

中  4   3   4

低  8   3  12

対右打者
   外   中   内
高 10   3   3 

中 13   3   1

低 18   2   0

140キロ台中盤~後半のストレートをカウント球に、130キロ前後のスライダーと130キロ台後半のフォークを勝負球にして、左打者には低め、右打者には外角に球を集めていました。7回1失点という結果だけではなく、投球内容も素晴らしいものでした。

気になる点もいくつかありました。
まずフォークを使いすぎるという点です。フォークを使いすぎると終盤に握力がなくなってしまいます。

右打者に対しては外角一辺倒なのも気になります。内角に投げてこないとわかれば、打者は踏み込んできますのでスライダー投手である岩隈投手にとっては致命的です。

しかし開幕戦ということで「絶対に打たせない!」という意識から、フォークを多投して、甘くはいると危険な内角には投げなかったのだと思います。

次回からはペース配分に気を配って、是非とも完投を狙って欲しいです。
なぜなら抑えが…

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posted by なお |19:00 | 野球(投手) | コメント(10) | トラックバック(3)
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2008年03月12日

続・由規投手の投球フォーム

前々回・前回の続きです。

由規投手のフォームをもう一度詳しく観てみました。
彼の投球フォームの最大の特徴は
「大きく外回りして深く入るテイクバック」
であると言えそうです。(テイクバックは普通、内回りでトップの位置に向かいます。)

まずこのフォームのメリットを考えてみました。

このテイクバックにすることによって他の投手は利用していない力を利用することができます。急で大きな上体の捻りの反動(反発力)です。もちろん利用しないよりも速い球が投げられるはずです。

次にこのフォームのリスクを考えました。

捻りの反動が大きすぎるために、体の開きが早くなってしまうというのがリスクです。
開きが早い投手はどうしても右打者の内角(左打者の外角)に投げるのが難しくなるので(球が抜けてしまうので)、右打者の外角(左打者の内角)一辺倒の投球をするしかありません。しかも由規投手にいたってはその外角球すらシュート回転(抜けて)しまうことがあります。

そしてふと思い出したのがソフトバンクの和田毅投手。
由規投手とは対照的になかなか体が開かないフォームで安定して活躍している(今季は出遅れるそうですが)和田投手ですが、プロ野球中継を観ていてその日の先発が和田投手だと実況と解説者が必ずこんなやりとりをします。

実況「どうして和田の130キロ台のストレートが打てないんでしょう」
解説「和田はなかなか体が開かないから、球の出所が見づらくて打者が速く感じるからです」

さらに対戦した打者はこんなことを言います。
「すごい速い球が来て振り遅れたんだけど、球速表示を観たら130キロ台だったからビックリした」

逆に体の開きが非常に早い由規投手を実況と解説者のやりとり風に書くと
実況「どうして由規の150キロ台のストレートが打たれるんでしょう」
解説「由規は体の開きが早いから、球の出所が見やすくて打者が速く感じないからです」

対戦した打者風に書くと
「そんなに速くない球が来たから打ち返したんだけど、球速表示を観たら150キロ台だったからビックリした」
もっともこんな嫌味なことは言わないだろうが…

まとめると由規投手のフォームは
打者が速く感じない速い球を、偏ったコースにしか投げられないフォーム
といえそうです。

補足しておきますが、捻りの力を利用している投手も確かに存在していますが、共通しているのは「足を上げた段階で捻れている」ことなので、その後の動作で「早い開き」は押さえています。テイクバックで急に捻れるのとはわけが違います。

投手の仕事は打者を打ち取ることです。打者を打ち取るという明確な仕事(目標)を考えた場合、明らかにメリットよりもリスクの方が大きいです。

そもそも彼に「投手の仕事は打者を打ち取ること」という認識があるかが疑問です。高校生ドラフトが行われた日の会見で彼はこんなことを言いました。
「日本最速、世界最速を目指したい」
彼が陸上のランナーや、水泳選手ならば文句は言いません。しかし彼はプロ野球選手です。打者を打ち取ることに繋がらなければスピードガンの球速表示など意味がありません。まずは自分の仕事を理解すべきだと思います。

しかし彼を間違った方向に進めてしまったのは、150キロ台の速球を投げれば騒ぐ大衆と、それを煽るマスコミです。もっと野球というスポーツの本質に目を向ける必要があるのではないでしょうか。

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posted by なお |18:30 | 野球(投手) | コメント(16) | トラックバック(0)
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2008年03月09日

由規投手の投球フォーム

前回の続きです。
前回は
「由規投手はテイクバックが大きすぎるので大活躍は厳しいと思う」
ということを書きました。

「その通りだと思う」と賛同してくれる人もいましたが、反対意見もありました。

「野茂投手はトルネード投法で活躍した」
「寺原投手はテイクバックを小さくすることで遠回りをした」
ということを反対の材料にしていました。

野茂投手のトルネード投法ですが、(僕の記憶が確かならば)あれは全身をねじっているわけで、テイクバックが深く入っているわけではないのではないでしょうか?由規投手は上半身だけが強くねじれてしまうから、体の早い開きを誘発してボールがシュート回転してしまうと考えられるので「野茂投手が活躍できたから由規投手も活躍できる」という理論はおかしいと考えます。

寺原投手は逆に言えば「テイクバックを小さくした」から昨年12勝を上げる活躍をできたのではないでしょうか?高校生のときのフォームのままではここまで活躍はできなかったかもしれないですよ。遠回りしたとしてもここまで活躍する投手になったのだから間違った道のりではないと思います。もっとも高校生のときのフォームでも活躍はできたのかもしれませんが。

「スピードが持ち味だからテイクバックを小さくしたら良さがなくなる」
というようなことも書いてありましたが、寺原投手がプロ入り後、最高球速をマークしたのは昨年ですからそこまで球速は落ちないのではないでしょうか?というか僕は由規投手の最大のセールスポイントはスピードではなくてスライダーの切れ味だと思います。このスライダーも体の早い開きから曲がりが大きくなりすぎて、高校生の打者にも見切られていました。切れの良さは体の開きを遅くしても変わらないと思います。

まとめると
今のフォームの長所
・球速が速くなる(のかもしれない)

今のフォームの短所
・右打者の外角(左打者の内角)にしかボールがいかない
・そのボールですらシュート回転する
・スライダーの曲がりが大きすぎる

「長所を生かす」「素材を生かす」
といえば聞こえが良いですが、むしろ今のままのフォームで投げさせることの方が好素材を潰してしまうのではないでしょうか。あくまで僕の勝手な意見ですが、的はずれではないと思います。

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posted by なお |10:16 | 野球(投手) | コメント(26) | トラックバック(1)
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2008年03月08日

内角と外角のコントロール

今日の日本ハム対巨人のオープン戦をテレビで観戦しました。

一番印象に残っているのは日本ハムのライアン・グリン投手の内と外を投げ分けるコントロールの良さです。
140キロ台前半~中盤の速球を右打者に対しても左打者に対しても内角、外角にきっちり投げ分けていました(ツーシーム系の速球は何球か真ん中に入っていましたが)。

投球フォームを観て思ったのが、テイクバックが非常にコンパクトであるということです。
ボールを持つ右腕が体のラインよりも後ろに入らないんです。巨人の先発、上原浩司投手もグリン投手ほどではないですが、テイクバックはコンパクトでした。素人ながら「これがコントロールの良さに繋がっているのかな?」と思ったのですが、巨人の4番手、西村健太郎投手の投球を観て確信しました。

西村投手はグリン投手とは対照的にテイクバックが大きく背中の方に入っていました。
右打者に対しては外角に球威のあるボールを集めていましたが、内角には1球も投げてなかったと思います。厳密に言えば「投げなかった」のではなく「投げられなかった」のだと思います。その証拠に左打者に対しては外角に投げようとしたボールが全てと言っていいくらい抜けていました。「左打者には内角に多く配球すればいいのに」と思ってしまうくらい、放送終了間際の西村投手の左打者に対する投球は良くなかったです。

思い出したのが先日オープン戦初登板だったヤクルトの由規投手の投球。
西村投手以上にテイクバックが大きく背中の方に入っていた由規投手。右打者の内角(左打者の外角)に投げると抜けてしまうから、右打者の外角(左打者の内角)一辺倒の投球でした。しかもそのボールですらシュート回転して(抜けて)真ん中に入って打たれていました。

というか思い返せば高校生のときからこの癖はあって、そのせいで甲子園では06年に日大山形打線に外角に集中する速球を狙い打ちされ、07年には智弁学園打線にシュート回転の速球を打ち返されました。

本人もコーチもそんなことは解っているのでしょうが、体に染みついた癖はなかなか直せないのでしょうね。早く公式戦のマウンドでその姿を観たい気もしますが、フォームをしっかり作って内角・外角に速球と高速スライダーを投げ分ける姿も観てみたいです。

いずれにしても今のフォームでは楽天の田中将大投手の様に1年目から大活躍というのは少し厳しいのかなと思う今日この頃です。

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posted by なお |16:30 | 野球(投手) | コメント(8) | トラックバック(0)
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2008年03月04日

コメント返信

コメント頂きました。
ありがとうございます。

今回もまた論点がずれているような気がしました。

大事な場面で使いもしないアマチュアの選手を選出したのはどうだったのだろう?
という話題だったはずですが、いつの間にか長谷部投手の実力が云々の話題になっていた気がします。実力は素晴らしいと思いますし、好投したことが気に入らないなんてことは一切ありません。

「右の強打者なんて何に使うの?和田選手の出番もなかったんだぞ。」
というような意見がありましたが、控えに和田選手しかいなかったから
「今使うのは早いかな?」
というようなことになって、後手に回ってしまったという印象があります。

「ビハインドイニングの処理を見越しての選出」
という意見もありました。だからこそ選出しなくても良かったのでは?長丁場のシーズンを戦うのであれば非常に重要な役割ではありますが、3試合しかないのだから、不必要な役割ではないでしょうか?

「結果的に予選通過したから別に問題ない」
というようなニュアンスの人も多かったと思いますが、非の打ち所のない選出ではなかったのは問題だと思います。

思ったよりも反論してくる方が多かったのですが、一つ聞きたいのは
本当にアマチュアの投手が登板して打たれて、負けたとしても文句は言わないのですか?

正直僕は
「何でアマチュアの投手を使うんだよ!」
と言ってしまうと思います。なぜなら練習試合だけでは長谷部投手の実力がよく解らなかったからです。

実力があるのは大前提です。論点はその実力をみんなが認めていたか否かです。

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posted by なお |21:23 | コメント返信 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年03月03日

楽天の黄金ルーキー

楽天イーグルスの長谷部康平投手がオープン戦で好投したらしいですね。楽天は左の先発があまりにもいなかったので期待は大きくなるばかりです。

ところで、長谷部投手の記事には必ず
「昨年の北京五輪予選にアマチュア選手ながら代表入り」
ということが書いてあります。

それを読むと僕は必ず
「1試合も負けられない予選で彼の出番はあったんだろうか?」
と考えてしまいます。
結果的になかったわけですが、要するに
「本当に彼は戦力として計算されていたのだろうか?」
という意味です。

僕だったらアマチュアの選手を使う勇気はありません。使うのは結果的に打たれたとしても、
「彼が打たれたのならば仕方がない」
と胸を張って言えるような、誰しもがそう思ってくれるような選手だけです。

実際に韓国戦では岩瀬仁紀投手を引っ張りました。
本当に長谷部投手を戦力として考えているのであれば、あそこまで長く投げさせる必要はなかったはずです。

重要な場面を任せられない投手を入れるくらいならば、右の強打者をもう一人くらい入れた方が良かったと思います。

結果的には全勝でしたが
「終わりよければすべてよし」
とはなりません。何せ予選が終わっただけで重要なのは夏に行われる本戦です。
是非とも本戦では文字通りのベストメンバーで戦って欲しいです。

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posted by なお |17:45 | 野球(投手) | コメント(11) | トラックバック(0)
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2008年02月26日

コメント返信

前回は思った通り評判が悪かったですね。

まずは鬼崎選手についてですが、完全に情報不足でした。
しかしそういう風に教えて頂くためにコメント欄があると思うので、一つ情報が加わったので良かったといえば良かったです。

ではガイエル選手についてです。
「僕なら福地選手ではなくて、ガイエル選手を使います」
ならいいんですが、「謎」とか「意味がわからない」とかはというのはどうかと思います。

僕がガイエル選手を外した理由
1,確実性が無さ過ぎる
2,三振とポップフライが多すぎる
3,ホームランの飛距離が短い
4,外国人頼みの体質を変えたい

アッパースイングという彼の特徴が確実性の無さを生んでいます。出塁率が高いのは打てないコースには反応しないから、結果として四球で歩くケースが多いからです。三振とポップフライが多いのもこのフォームが原因です。慣れるとか、慣れないとかいう問題ではないです。
ホームランの平均飛距離は111.6メートルです。10本以上本塁打を打った選手、49人の中では下から3番目です。

2年目のジンクスにはまりやすいと考えました。

僕なら機動力野球を目指したいので、福地選手を使います。
福地選手は一塁到達がコンスタントに4秒を切ります。どれだけすごいかというと、現在のプロ野球の中で「コンスタントに4秒を切れる」選手は僕が知る中では日本ハムの工藤選手、ヤクルトの青木選手、そして福地選手の3人です。たまに4秒を切る選手はいても、「コンスタントに」となるとほとんどいません。

出塁率を出してくる人もいたが、38%出塁する足が速くない(遅くはない)打者と、32%出塁する超俊足打者のどちらが相手にとって嫌でしょうか?僕が相手だったら後者です。

要するに僕は
ガイエル選手には昨年の数字ほどの魅力を感じない。
福地選手には昨年の数字には表れない魅力がある。と判断しました。

どちらを使った方が良いかは人それぞれ考え方が違います。

それと4番ですが、4番だからホームランを狙わなければいけないということもないと思いますので、(自分で言うのもなんですが)面白い考えだと思います。

完全に書き忘れましたが、選手全員が塁間を全力で走れたら相手の守備陣にものすごいプレッシャーがかかると思います。WBCで日本が優勝できたのもこれが大きいと思います。そういった意味ではかなり面白い打順(特に4番)だったと思うのですが、世間は厳しいですね。どうやら求められているのは斬新な発想ではなく、無難なもののようです。

その打線が実際に機能するかしないかは解りませんので、どういうプロセスで打線を組んだかを論点にしたかったのですが、少し無理があったようですね。なのでこの企画はボツです。この企画がダメだと解っただけでも収穫です。

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posted by なお |17:00 | コメント返信 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年02月25日

もしも監督になれたなら(ヤクルト編)

「僕が監督になれたらこんなチームにします」というような企画です。
今回は東京ヤクルトスワローズ編です。

まずは打線です。
昨年は1番青木、2番田中浩、3番ラミレス、4番ガイエルという打線を組みました。青木選手が出塁、田中選手が送って、3番と4番で返す。という形を作りたかったのでしょうが、4番のガイエル選手の確実性(打率)があまりに低いので機能したとは言い難いです。それでいながらガイエル選手は出塁率が非常に高いです。しかし下位打線は弱かったのでこの出塁率の高さを生かせませんでした。むしろ3番と4番を入れ替えた方がランナーを貯めて確実性が高いラミレス選手に回るので効率が良くなりそうですが、ラミレス選手本人の希望もあっての打順なので古田前監督を責めるのはやめておきます。

では今季はどうしましょう?
主な新戦力は西武から移籍の福地寿樹選手、日本ハムから移籍の川島慶三選手、即戦力ルーキー鬼崎裕司選手です。

ラミレス選手が抜けて機動力野球を目指そうということらしいです。
ポジションは
捕手、川本良平選手
一塁手、宮出隆自選手
二塁手、田中浩康選手
三塁手、宮本慎也選手
遊撃手、鬼崎裕司選手
左翼手、福地寿樹選手
中堅手、青木宣親選手
右翼手、飯原誉士選手
この選手達をメインにいろいろな選手を起用していきたいです。特に捕手はいろいろな選手を起用して競争してもらいます。武内晋一選手には福地選手や宮出選手を脅かす存在になると思います。

では上の選手達で打順を組みましょう。
まずはDH制ではないので投手の打順です。一番回ってこない9番に固定しましょう。
・・・・・・・・9投手

チームリーダー宮本選手の負担をできるだけ少なくしたいので8番です。
・・・・・・・8宮本、9投手
もったいない気もしますが、8番の出塁率が高ければ9番(投手)から始まる攻撃を減らせるという効果があるので8番にしました。

チームの最強打者、青木選手は投手からなるべく遠い4番です。
・・・4青木・・・8宮本、9投手
4番打者のイメージとは違いますが、イメージ通りの打順が組めるようなチーム状況ではないです。
統計的には4番打者は1番打者の次にイニングの先頭打者になりやすいので昨年までの経験も生きてきますし、いい気分転換になると思うので4番にしました。

ランナーがいるときは別人の宮出選手は5番です。
・・・4青木、5宮出・・8宮本、9投手
宮出選手の走者別打撃成績は
走者無し、185打数・48安打=2割5分9厘
走者有り、138打数・42安打=3割0分4厘
走者2人以上、65打数・22安打=3割3分8厘
出塁率が高い青木選手の後に置くことで、持ち味がより生きてくると思います。

安定して安打が打てる田中浩康選手は3番です。
・・3田中、4番青木、5宮出・・8宮本、9投手
昨年は2番に固定されてから打ち始めましたが、今季は3番で活躍して欲しいです。というか他に3番を任せられる安定した打者がいない…

成長株の飯原選手は2番です。
・2飯原、3田中、4青木、5宮出・・8宮本、9投手
飯原選手は昨年5月6日~16日まで9試合連続安打を打っています。このときの打順は2番でした。何故かと考えて僕なりに出した答えは、「右方向を意識した」。彼のようにリストの強い打者は差し込まれても安打にできるのが特徴です。右方向(逆方向)を意識した方が打つポイントが手前(自分寄り)になるので、ボールを長く見られます。それ自体は良いことですが、並の打者ならつまって凡打になってしまいます。しかしリストが強い飯原選手は安打にした。と考えれば納得がいきます(間違ってたらすみません)。例えば西武の片岡選手なんかも徹底した右方向への意識で本人にとっても、チームにとっても好結果を生んでいます。飯原選手も右方向を強く意識することにより好結果が期待できます。

ルーキーの鬼崎選手は1番だったらしいので、1番です。
1鬼崎、2飯原、3田中、4青木、5宮出・・8宮本、9投手
「いきなりは厳しいんじゃない?」と思うかもしれませんが、使いながら育てるというのが目標です。1番打者に育て上げたいのに下位打線に起用するのはナンセンスだと思いますので1番に起用します。

福地選手は6番、川本選手は7番です。消去法です。
1鬼崎、2飯原、3田中、4青木、5宮出、6福地、7川本、8宮本、9投手
福地選手は鬼崎選手が全然打てなかったら1番に起用します。

キーマンはやはり鬼崎選手ですね。「即戦力」の評価に応えることができるでしょうか?

また福地選手は左投手が苦手なので、左投手の先発が予想されるときはガイエル選手を起用します。「左じゃん!」と思ったかもしれませんがガイエル選手はむしろ左投手に強いです。また、左の先発投手は「変化球を低めに集めるのが生命線」という投手が多いのですが(代表格は阪神の下柳投手、中日の山本昌投手、小笠原投手)こういった投手はカモです。彼は典型的なアッパースイングなので、ローボールヒッターです。というか低めしか打てません。なのでガイエル選手を打ち取るためには高め中心の配球になります。本来低めに集める投手なのに高めに投げる必要があるので、ガイエル選手は打ち取れても他の選手と対戦するときに高めに浮くようになるのではないかという狙いもあります。

控え
捕手、・福川将和選手・米野智人選手
内野手、・川島慶三選手・武内晋一選手・城石憲之選手
外野手、・アーロン・ガイエル選手・真中満選手・松本ユウイチ選手

こんな感じですかね?内外野守れる選手も多いので1人削って、投手をもう1人入れるのもありですね。

特別ヤクルトに詳しいわけではないのであしからず。
でも「正しい」とか「正しくない」とかいう話題ではないので、皆さんも気軽にコメントを書いて頂くと参考になるので助かります。
また今回は「野手編」なので、投手に関することは次回にします。
コメントも投手に関しては次回にお願いします。

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posted by なお |18:00 | 野球(采配) | コメント(27) | トラックバック(0)
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2008年02月21日

コメント返信

前回のラミレス選手の記事のもコメントを頂きました。
ありがとうございます。

完全に僕は「検証」という言葉の使い方を誤解していました。
響きのの格好良さに惹かれてしまいました。若気の至りということで許してください。

「内野安打が多い=打球が速い」は確かに強引ですね。そういったコラムを読んだことがあるので、偏見を持ってしまっていたようです。
調べてみましたが、詳細なデータは見付かりませんでした。現状ではやはり仮説に過ぎません。

ヤクルト打線の効率の悪さは打順の組み方に要因がありそうですね。
長文失礼さんが仰っていることに付け加えると、
「四球の後の初球を狙え」という格言があります。投手心理から四球の直後は簡単に(安易に)ストライクを取りにくるので、初球は甘い球である可能性が高いということです。ということは四球を選べるガイエル選手→積極打法のラミレス選手の並びが良い気がします。しかし実際は逆の並びでした。
なんだか前監督の方の傷口に塩を塗り込むようですね…

「球場別の本塁打を知りたい。」という要望がありましたので、(ご自分でも調べたようですが)調べました。

球場         打数    本塁打    本塁打率
神宮球場       277    14    19.79
東京ドーム      40     3    13.33
甲子園球場      46     3    15.33
広島市民球場     53     2    26.5
横浜スタジアム    42     1    42
ナゴヤドーム     47     0    ×
その他         89     6    14.83

でした。「本塁打王を狙う」という発言は東京ドームでの本塁打率が良いからでしょうか?(当然ですが)相手が巨人だったのでそんなに参考にはならないと思うのですが…

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posted by なお |16:47 | コメント返信 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年02月20日

セ界最多安打男

予告通り巨人と2年総額10億円(推定)という破格の契約をしたアレックス・ラミレス選手をいろいろな視点から検証してみました。よく見る個人成績はこんな感じでしょう。

試合数  安打   本塁打   打点   打率   出塁率   長打率
144    204     29    122   .343   .371   .569

ご存じの通りセ・リーグ歴代1位204安打を打ち、リーグ最多122打点を記録している。
また、なまじデータ好きが乱用する(僕は数字自体が何かを意味しているわけではないのであまり好きではない)OPSは.940でこれはリーグ4位です。

しかし打点というのは個人成績含まれているし、打撃3部門などといって打率と本塁打と並んで最も目にする機会が多い数値の1つだ。我々が生まれたときには既に打撃3部門は定着していたし、その3つのタイトルを全て獲得した打者を三冠王と呼び、最強の打者と定義づけられていた。しかしよく考えてみればこれは個人成績であって、個人成績ではない。打席に入ったとき、塁上にどれ程のランナーがいるかに大きく左右される。2007年度にラミレス選手が自分自身で打点を上げ、同時に得点を記録したのは(当たり前だが)本塁打数の29だけです。つまり他の93打点は他の選手が塁上にいたから記録できたわけで、全てがラミレス選手の手柄ではない。もちろん多い方がいいに決まっているし、リーグの打点王になったラミレス選手は素晴らしい。ただ単純に打者個人の検証に使うには難しい数値である。ということで打点のことはひとまず忘れて欲しいです。

2007年のラミレス選手は今までと少し違っていた。というかまさか安打の記録を塗り替えるとは思わなかった。ラミレス選手といえば強引なプルヒッター(引っ張る打者)のイメージが強かった。しかし昨年は広角に打ち分けていた気がする。3年契約を結んだ05年以降の安打方向を調べてみました。

年度   左     中     右     内野     計
05   79     44     32     13     168
     (47.0%)     (26.2%)     (19.0%)     (7.7%) 

06   73     46     32     10     161 
          (45.3%)     (28.6%)     (19.9%)     (6.2%)

07   81     44     57     22     204  
          (39.7%)     (21.6%)     (27.9%)     (10.8%)

本塁打数
年度    左    中    右    計
05     27    5     0     32
06     18    7     1     26
07     19    4     6     29

やはり右方向の安打は増えている。右方向への本塁打も増えていることからバッティングフォームが変わったと推測できる。僕は素人なので詳しくはわからないが、今までと全く同じフォームだったらこんなに差はでないと思う。右方向に打てるように調整したのだろう。
1つ目の検証結果
「07年から広角に打てる打者に変貌した」

それと内野安打も増えている。内野安打22本はリーグ5位だ。ちなみにベスト5は、1青木選手、2赤星選手、3東出選手、4鳥谷選手、5位ラミレス選手です。俊足の左打者に混じって鈍足の(というほど遅くはない気もするが)右打者がランクインしている。このランキングの上位に右打者が食い込むこと自体すごい。俊足の右打者、中日の井端選手が18本、荒木選手が16本です。打数が違いすぎるからかと思ったがそうではない。内野安打/打数=内野安打率はラミレス選手が.037で、井端選手は.031、荒木選手は.035です。ラミレス選手は右打者の中では非常に内野安打を打つ確率が高いのです。特別足が速いわけではないので内野手を強襲するヒットが多いということでしょう。プロの内野手のグラブを弾くほど速い打球を打っているということだと思います。これも検証結果の1つです。
「打球が非常に速い」
そのためでしょうか?併殺打は毎年のように多いです。
昨年は14本でリーグ10番目の多さでした。

ラミレス選手は「四球を選ばない強打者」として有名です。
07年の四球数は23個です。打席数は628なので、四球は約3.7%しかない。リーグ全体では32779打席で2480四球なので約7.6%ですから平均的な打者の半分です。四球が少なくなる原因として考えられるのは
1.ボール球に手を出す(選球眼が悪い)
2.他の打者よりストライクゾーンにくるボールが多い
2は打力が低い打者に多く観られる傾向。特に投手打者に四球を与えるシーンはほとんど観ない。「こいつは打てないだろうから四球で出したらバカらしい」ということでストライクばかり投げるのだろう。リーグを代表する強打者ににそんな感覚で対戦する投手はいない。よってラミレス選手はボール球に手を出すということでしょう。

ボール球とはストライクゾーンの外にきた球です。ストライクゾーンは
「打者が自然体でバットに当てられるゾーン」と定義されている。
要するに「ボール球を打つときは自然体ではない」ということになります。だからほとんどの強打者(好打者)はボール球に手を出さない。逆に手を出す選手は成績を残しにくい。よってラミレス選手は
「ボール球に手を出しながら好成績を残すことができる珍しい打者」
逆に言えば珍しいから「四球を選ばない強打者」と呼ばれるわけです。

ストライクカウント別成績は次の通りです。
(本当はボールカウントも含めたデータが欲しかったが探せなかったのであきらめました)

ラミレス選手
カウント    打数    安打    打率
0ストライク  166    79     .476
1ストライク  172    63     .366
2ストライク  256    62     .242
    合計  594   204     .343

リーグ全体(データの都合で投手を除く)
カウント    打数    安打    打率
0ストライク  6477   2263   .349
1ストライク  7536   2512   .333
2ストライク 13529   2761   .204
    合計 27542   7536   .274

打率に目がいってしまうが、注目は打数です。打数全体に占める割合は
ラミレス選手
0スト・27.9%、1スト・29.0%、2スト・43.1%
リーグ全体
0スト・23.5%、1スト・27.4%、2スト・49.1%
「浅い(早い)カウントから積極的に打つ打者」
であることが解ります。せっかく調べたのでもう少し楽しみましょう。

全く意味はない。箸休めとでも言いましょうか、単なるお遊びです。
ラミレス選手の打数をリーグ平均の割合にするとカウント別打数は
0ストライク・139~140打数
1ストライク・162~163打数
2ストライク・291~292打数
となります。打率をそのまま当てはめてみると安打数は
0ストライク・66~67安打
1ストライク・59~60安打
2ストライク・70~71安打
合計は195~198安打となります。
積極的に打ちにいったからこそリーグ記録を塗り替えられたわけです。
本題には全く関係ありません。

長打率をみてみます。計算式は塁打÷打数です。「1打数当たりいくつの塁が稼げるか」という数値です。全打数本塁打ならば4.000です(おそらく不可能ですが)。本塁打、三塁打、二塁打といった長打が多い選手が上位を占めるため長打率と呼ぶ。しかし打者走者としての走塁技術も関係してくる。例えば(これもおそらく不可能ですが)全打数で内野安打を打った(外野に1本も打球が飛ばなかった)選手の長打率は1.000です、プロ野球記録はランディ・バース選手が1986年に記録した0.777なので、この選手は1度も外野に打球を飛ばすことなく長打率のシーズン記録を大幅に更新してしまうことになる。例えは極端すぎるが、要するに1を超える選手は(今のところ)いないので単打を打っても数値が上がるわけで、純粋に長打を打つ力を比較できるわけではないということです。

ラミレス選手は高橋由伸選手に次ぐリーグ2位.569です。
「打撃(打者走者としての走塁を含む)で塁を獲得できる効率は非常に高い」
回りくどい表現になってしまったがこう表現するしかない。

次に本塁打について考えてみます。
巨人がラミレス選手の獲得を発表したときこう思った人が多いのでは?
「またスラッガー(ホームラン打者)獲るのかよ!」
しかし今回は意外なことが解りました。
本塁打数はリーグ9位の29本です。しかし打数は選手それぞれ違うため、本塁打を打つ技術を調べるには本塁打率を計算する必要がある。
本塁打率とは「その名の通り本塁打を打つ確率」…ではない。
計算式は打数÷本塁打なので、「1本打つのに何打席かかるか」という数値です。
長打率といい、本塁打率といい名称を考え直す必要がある気がする。
しかし本塁打率は名称はともかく、純粋に本塁打を打つ技術を比較することができる数値です。
ラミレス選手の本塁打率は20.48です。20打数~21打数に1本のペースで本塁打を打つ選手ということです。

ラミレス選手は昨年終盤「あと1本打って30本の大台に乗せたい」と発言していましたが、昨年のペースではあと20~21打数必要でした。
本人も口にしている「30本の大台」ですが、それを打つのに600打数以上かかる打者本当にスラッガーでしょうか?人それぞれの考えはあるでしょうけれど、少なくとも僕はスラッガーではないと思う。
確かにラミレス選手には本塁打王受賞歴(03年)があります。そのときの本塁打率は14.18です。03年は間違いなくスラッガーでした。ただ過去は過去です。検証結果
「07年のラミレス選手はスラッガーではない」

補足しておきますが、
「本塁打率が低かったのは警戒されていたから」
という考えもあるだろうが、警戒されていても本塁打を量産できるのが真のスラッガーである、と僕は考えます。


話をまとめると

ボール球だろうが構わず、浅い(早い)カウントから積極的に打ちにいき、広角に速い(鋭い)打球を量産できる打者、しかしスラッガーではない

これがデータからみる07年のラミレス選手の紹介文です。
巨人もスラッガーばかり集めているわけではない。…と締めたかったところだがそうはいかなかった。

巨人入団会見での一言
「40本以上本塁打を打って、本塁打王になりたい。」
40本打つためには07年のペースでは、800打数以上必要です。それは不可能な数字なので、本塁打を打つペースを上げなければなりません。600打数だとしても本塁打率15でちょうど40本です。上記の通り03年にはこの本塁打率15をクリアしているので、可能かもしれない。しかし07年に作り上げた広角に鋭い打球を打てるフォームを変えるのはもったいない気がする。打撃改造に失敗したらどうするつもりだろう?
全然活躍できなかったらそれはそれで面白いかも

文章に多少おかしな点があるかもしれないし、説明不足な点もあるかもしれない、しかし僕は専門家ではないので(あくまで趣味なので)、それだけは理解して欲しいです。

「説明不足だ」ということを偉そうに書く人がいて困っている。よく考えてみて欲しい、僕は数値のみを観て(計算して)そこから自分なりの検証をしている。要するに僕と同等の知識があれば何の説明もなく数値だけを観たって理解できるはずです。コメントを見る限りほとんどの人は僕の説明不足かもしれない(理解できる人が多数派ならば説明不足ではない気がする)文章で理解できているわけなので、理解できないのに偉そうにしている人はすごく恥ずかしいですよ。解らないことがあれば「こういう数値からそのように考えるのは何故ですか?」というような書き方にして頂きたい。そういった疑問にはできるだけ解りやすく返信していきたいです。その返信も説明不足だったりして…(苦笑)

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posted by なお |18:00 | 野球(打者) | コメント(15) | トラックバック(2)
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