2007年04月08日
CLの争点は“JH”と“ER”
ヨーロッパサッカーを追う生活も、4月に入るとさすがに息切れを隠せない。 各国リーグも佳境だし、CLは桜の花が散るように降って来る。とはいえ、一番ハードなのはCL決勝トーナメント1回戦、という主張には、誰もが同意してくれるだろう。なにしろ1日に見る試合数が多い。 街ではフレッシュマンたちが期待と不安で胸を膨らませているというのに、こちらは夜中からテレビの前に齧りつきだ。当然、寝不足でもある。 人間が1日に許容できるサッカーの試合数は、個人差はあるとしても、3試合がいいところではないかと考えている。そこへ持ってきて4ゲーム×2デイズの強硬スケジュールだ。集中力を保つためには、何か別のモチベーションが必要になる。 そこで“JH”と“ER”である。 もちろん、日本道路公団と救急室ではない。 今シーズンのCLベスト16に進出した国別の内訳を見てみると、イングランド(4)、スペイン(3)、イタリア(3)と、「三大リーグ」と呼ばれるリーグを持つ3カ国がヨーロッパを席巻している様子がわかる。それに続くのが、フランス(2)で、ドイツ、オランダ、ポルトガル、スコットランドが残りを埋める。 仮に全試合を副音声の現地語で見るとすると、実に6つの言語に接することができる訳だ。 言語が異なれば、試合中継のムードも違う。ドラマチック度で群を抜くのは英語(英語圏は放送の洗練度でも他国を寄せつけない強さがある)。実況者がほとんど一人でしゃべり倒すスペイン語とイタリア語は小気味良く耳に響き、ドイツ語は、単語の持つ圧力が強くて気分が高揚する不思議な言語だ。フランス語は(リヨンの敗退に際しても)抑揚を失うことなく終始リラックスムード。オランダ語は非常におとなしく、つかみどころがなかった。ポルトガル語についてはどういう訳かほとんど記憶がない。 さて、各国の言語でつぶさに試合を見ていくと、気になる選手名というのがいくつか出てくる。 「Jの部」からはイタリア語で発音される「ジョアキン(=ホアキン/バレンシア)」。「Hの部」からは、スペイン語で発音されない「アーグリーブス(=ハーグリーブス/バイエルン)」、ドイツ系に多い「ERの部」ではスペイン語で発音される「シュバインシュタイゲル(=シュバインシュタイガー/バイエルン)」など。 僕らが日ごろから頭を悩ます選手名表記の問題も、ヨーロッパ人から見れば些事だろう。それぞれ、自国の言語に変換するという基準があるから事は単純明快だ。 文化というものは、こんな煩わしさを回避するための一つの基準なのかもしれない。欧州のサッカー文化を最高学府とするなら、こんなところで右往左往している僕はまだ小学1年生がいいところか。 現在、CLは準々決勝の真っただ中。生き残った言語は今のところ5カ国語だ。 だいぶ時間があいてしまったので、「●●ジャパン問題」については、また機会を改めて。 『footballista』編集部・池田孝
posted by 『footballista』編集部 |15:43 |
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