2008年08月13日
いつもより澄んだ、そして大きな目が緊張している自分をすべて認めているような顔をしていた。
柔道女子63キロ、決勝前の谷本の表情は、集中という言葉がぴったりとくる。
1点を見つめているようで、焦点があっていない。
矛盾するが、そう表現したほうがしっくりくる。
突き抜けた透明感とでも言おうか。
決勝はライバルであり、大好きな選手であるというフランスのデコス。
両者ともしっかり組み合い、勝てばOKという姿勢ではなく、自分の力でもぎ取ってやろうという意思が感じられる。
試合開始1分過ぎ、デコスが大外刈りを仕掛ける。
谷本はそれをこらえ、場外間際での内股を仕掛ける。
技の途中で、谷本は笑っていた。
それはそれは、素敵な笑顔だった。
二人の体はきれいに宙を回り、背中から床についた。
古くなるが、吉田の内股、古賀の一本背負いを見たときのように、体中の毛が立つほど、すばらしい切れ味だった。
谷本はインタビューで語っていた。
「日本らしい柔道で1本を狙う」
決勝まですべて1本勝ち。
寝技が3つ、技で1つ。
今までは、寝技はあまり好きではなかったが、その寝技も強引さがなく、一瞬のすきをつくような、流れるような寝技だった。
今回の五輪から、反則が厳しくなり、それを露骨に狙う選手も見受けられ、柔道の質が変わってしまったように思っていたここまでの試合。
準決勝の大内刈り、決勝の内股とすべて流れるような展開での技だった。
それは合気道のような、武道に通じるような無理のない動き。
解説の古賀も言っていたが、正に「柔よく剛を制す」を体言化したものだった。
これが日本で生まれた、日本が誇る柔道だ!
窓を開けて大声で伝えたくなるような、携帯を取り出して、誰彼かまわず電話をかけたくなるような興奮がまだ体を駆け巡っている。
谷本のインタビューでの言葉。
前記したが、デコスはライバル、そして大好きな選手だと。
それは谷本だけではなく、デコスも同じ気持ちを持っている。
自分は見逃してしまったが、デコスと組んだ瞬間に笑顔が出たそうだ。
この瞬間に勝負は決まっていたのかもしれない。
どんな戦いでも、そのことを楽しんでできる人には勝てるはずはない。
この五輪で、そして決勝という大舞台で楽しんで柔道をとれる。
ある意味では、恐怖すら感じることでもある。
楽しんでやっていたからこそ、日本らしい柔道が取れたのではないか。
頭で反応するより体が動く。
よく聞く言葉だが、これほどはっきりと見られることはなかなかないだろう。
練習の、いままで積み重ねてきたすべての自分を100%出し切れたのも、楽しむ心も大きなものだったはずだ。
アナウンサー、解説とも、試合とばっちりあった、そして鋭くなるほど~とうなずけるコメントをしていて、本当に見ていて心地よい試合だった。
このような試合に出会えたことに、感謝したいくらいである。
解説者(山口さん?)が言っていた言葉が印象に残る。
「オリンピックに何回出ても、どうしても勝てない選手もいれば、愛される選手もいると思うんですよ」
まさに、谷本は月桂樹の似合う、そしてアテネの神々に愛される存在であろう。
試合後のインタビューでは、興奮覚めやらぬ状況でありながら、受け答えもしっかりとしていて「たくさんの人に支えられ、一人ひとりお礼に行きたい」といっていた谷本。
1本後の喜び、そして感動の涙、笑って泣いて感情豊かでありながら、心からの感謝の気持ちなど、自分の伝えたいことをはっきりと語る谷本。
しっかりとした自分を持っているのだろう。
精神的な強さを感じる。
良きライバルの存在、そしてその相手を尊重する気持ちも素晴らしい。
それは金メダル以上に輝かしいものかもしれない。
日本には、本当に素敵な女性が、世界に誇れる女性がいる。
谷本に感じた大和撫子。
大和撫子はまだまだたくさんいる。
サッカーのなでしこJAPAN。
ノルウェーに1点取られたが、そこからの反撃が見事だった。
前半1点を取られ、苦しい・・・と画面を見ていた矢先、すぐに取り返したのだ。
そして後半、勝ち越し、そしてダメ押し、ダメ押し、ダメ押し。
なんと、5-1で大勝利を収めた。
詰まっていた水道管を掃除した後に、勢いよく流れる水のように、得点が入る。
それは、オウンゴールや、当たりそこねのシュートでも、その勢いに押され、ゴールネットを揺らした。
これでなでしこJAPANは予選を突破することができた。
ここにも、日本が誇れる素敵な女性がいる。
ソフトボールもオーストラリアへ競り勝ち、戦う女性の美しさが目立つ1日だった。
明日行われるサッカー日本代表に伝えたい。
それは谷本のインタビューでの言葉からだ。
「内柴選手の試合を見て、のびのびと戦おうと勇気付けられました」
内柴の金メダルから始まり、北島、谷本と流れは本流になったように思う。
決勝トーナメント進出はできないが、谷本が、そして撫子が見せた、日本らしさを十分発揮することを期待したいし、できるはずである。
股の間にぶら下がっているのは、ピンポン玉ではなく、真鍮でできたサッカーボールくらい立派なものだと証明してもらいたい(笑)
明日以降も五輪は熱い戦いが続く。
流れに乗って、ますます楽しみだ。
がんばれ、ニッポン!
posted by ballgame |00:55 |
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2008年08月12日
北京五輪が始まって、連日テレビに釘付けの毎日。
サッカーなでしこJAPANの予想外の引き分けからいまいち波に乗れなかった日本だが、日本のお家芸である柔道でとうとう金メダルを手にした。
彼の名は内柴正人。
男子66キロ級で、アテネに続く2大会連続の金メダルだ。
決勝はあっさりと相手の「参った」での勝利。
勝利後は少しの間、何が起こったのかわからない、あるいは「こんなあっさり勝っていいのか」なんていうような顔をしていた。
「流れ」や「波・勢い」というものは、目に見えないが必ずあるはずだ。
特に五輪という大きな国をかけた戦いでは、競技は違えど、日本人選手の成績や戦う姿勢に、その後競技を控えている選手達は勢いにのり、奮い立つことだろう。
内柴の金メダルという偉業は素晴らしいが、それよりもはっとしたことがある。
それは、たしか決勝前のアナウンサーの言葉だったと思う。
内柴へのインタビューで彼はこう答えたそうだ。
「8人強いやつがいる。強いやつが勝つのならオリンピックはいらない。勝つ奴が強いんです。」
内柴の言葉はもっともだ。
だからこそ挑戦・チャレンジする価値がある。
銅メダルを獲得した柔道の谷、中村は挑戦しただろうか。
勿論、両者が獲得した銅メダルは金メダルに劣らない輝きがある。
プレッシャー、戦い方、体調面、審判を味方にできなかったなどいろいろと理由はあるだろう。
しかし、準決勝での戦いは内柴の言葉に象徴されるような戦い方をしていただろうか。
待つだけではなにもえられない。
準決勝の戦い方は安全に無難にだった。
ほんのちょっとしたことで勝利の女神はするっと通り抜けてしまった。
内柴は女神の前髪をつかんで離さなかったのだろう。
谷、中村の銅メダルをかけた戦いは、なにか吹っ切れたように勢いのある戦いをして、実力通り素晴らしい試合で勝利した。
見ているもののお気楽でわがままな言い方だろうが、「もっと前にでていれば・・・」と思わずにはいられない。
男子サッカーも残念ながら予選敗退が決まってしまった。
選手は目的を間違えているのではないか。
いいサッカーをしよう。
いいパス回しをしよう。
きれいにきめよう、と。
どんな形でも1点は1点。
最終的なチャレンジの目標は勝つことである。
勝つことへの気持ちはあふれるほどあるのだろうが、それがボールに乗り移るまでは達していなかったのであろう。
90分通して、不快感がたまる試合だった。
それは負けてしまった試合内容だけではない。
あきらかに日本人へのブーイングがあった観客にだ。
戦前、戦後の日本人への反感があるのは重々承知しているが、五輪の大きなテーマである「世界一体の平和」とは、フェア精神にも繋がるのではないか。
W杯なら、アジア杯ならわかる。
まさか、五輪でもとは・・・。
地元中国と戦っているわけでもない日本チームへのブーイングを、不快に感じたのは自分だけだろうか。。。
試合結果に不満だったため、そう感じただけなのかもしれない。
もう1試合残っている試合では、内柴の言葉のような戦いを期待したい。
流れ、勢いはある。
内柴の金メダル以降、女子ホッケーの勝利、北島の世界新の金メダル、女子バトミントンダブルスの世界ランク1位への勝利と、日本人らしい決してあきらめず、挑戦する姿勢にあふれた素晴らしい戦い方が目につく。
特にバトミントンでは、長いラリーはほとんどものにしていた。
もやもやっとした霧のかかったような雰囲気は、内柴の金色のメダルで吹き飛んだはずだ。
明日からも熱戦が続く北京五輪、日本人選手だけではないが、各選手の熱戦に期待したい。
メダルを取れるに越したことはないが、選手自身に後悔が残らないような、満足感が残るプレーができれば。。。
がんばれ、ニッポン!
posted by ballgame |00:03 |
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2008年08月11日
TVをつければ、北京五輪、高校野球とスポーツ好きにはたまらない毎日が続いている。
北京五輪では、日本人選手がいまいち波に乗り切れない状態が続いている。
すべてはなでしこJAPANの予想外の引き分けから始まったようなもやもやする日々。
柔道内柴の金メダルでいい流れに乗れればいいのだが。。。
4年に一度の大きな大会(夏・冬だと2年)、松坂・黒田と先発したが、さすがにMLBの放送も押されっぱなしである。
そんな中、貯金と借金の数がほぼ同じチームの対戦、マリナーズ対レイズ戦でイチローがやってくれた。
6打数4安打で歴代マリナーズ選手の通算安打数で、あのケン・グリフィーのヒット数(1,743本)を一気に抜いてしまったのだ。
前回書いたブログでも書いたのだが、毎度マスコミの探究心の強さというか、読者へのサービス心というものは、頭が下がる。
イチローのこれから行く道は、過去の(long time ago・・・などと表現できるような僕達が生まれていない昔の)記録との戦いとは避けられないものであろう。
イチローが意識している記録(例えばシーズン200本安打、56試合連続安打など)から言われなければ気づかない記録まで。。。
イチローが日ごろから気にかけているであろう「自分のできること、小さなことをこつこつやるのみ」ということと、毎日の積み重ねであるヒット数とは相性がいい。
1本1本が積み重ねとなり、大きな山になり、道を切り開く。
毎日の変わらない念入りなストレッチや道具に対する愛情などが、1本のヒット、そして野球を見るものに、野球のいろいろな楽しさを味あわせてくれるようなイチローのプレーに繋がっているのではないか。
(イチローが打った後、バットを立てて置くようにして走るのも、なんとなく愛情を感じる)
日米通算3,000安打もすばらしい記録である。
しかし、今回の記録のほうが自分としては、より価値があるように感じる。
MLBのみでの記録でもあるし、ましてやそれを1チームのみで達成したというところに、マリナーズファンに愛される選手だというのを感じる。
最近で思い出されるのは、カル・リプケンjrくらいであろうか。
この記録も、イチローにとってはおまけのような記録であろうが、マリナーズ歴代トップはエドガー・マルティネスの2,247本だそうだ。
ケン・グリフィー、イチロー、エドガー・マルティネス。
名前を並べただけでも、すごい選手の一員として、輝きは劣ることがないことを感じる。
さて、タイトルにある「鬼のいぬ間に」。
3,000安打の日本のマスコミの加熱報道ぶりに、少なくともイチローのためにはならないような取材に、眉をひそめていた。
その後のイチローの調子に響かなければいいと思っていたが、とんだ杞憂だったようだ。
その後も、毎試合ヒットを続け、現在では15試合連続ヒットを続けている。
ヒットは出るが、なかなか爆発することがない今シーズン、この間もヒット1本の試合が多かった。
気になるのはやはり、MLB記録に並ぶ8年連続の200本安打である。
イチロー自身も毎年狙っている記録であり、日々の積み重ねや衰えない実力を示す記録でもある。
素晴らしく価値の高い記録であるともいえよう。
前記したヒット1本の日々でやきもきしていた日々が続き、このブログをかこうと思った今日、4安打とやってくれました。
イチローの好調の秘訣は、本人のたえまない努力や才能の表れはもちろんだが、このことも関係しているのではないだろうか。
8日に北京でのすばらしい開会式(出だしの太鼓や文字の動きなどすごかったが、長くも感じた・・・)で世界中はもちろん、日本のマスコミも五輪に大注目の今、多くの野球ファンにも、MLBは、五輪・高校野球に次ぐ存在となっているように感じる。
もちろん、熱心なファンは毎日追いかけているであろうが、その数も大多数ではないとしたら、やはりマスコミは、現在最も注目される競技、出来事に集中する。
うがった見方かも知れないが、これはイチローにとってチャンスである。
自分の活躍をファンに伝えてくれるマスコミは大事であろうが、度を過ぎると毒にもなる。
良薬も取りすぎれば、体に悪い。
一向に良くならないチーム(最近は接戦も多く、なかなか面白い・・・が、それでもまけることが多い)成績に、足を引っ張られることもあるだろうに、それに輪をかけて、マスコミの熱狂的報道とタッグを組まれると。。。さすがのイチローもいつかは敗北してしまうのではないかという、悲観的な見方も出てきてしまう。
現在、イチローは117試合を終えて、151安打。
残り45試合で49安打と、一時期の厳しかった状況からすると、かなり現実的な数字になってきた。
北京五輪が続くこれからの2週間、シーズンも終盤に入ってきて、疲労も増すであろうが、「○○のいぬ間に・・・」ヒットを稼いでもらいたいものである。
五輪柔道の緊迫した試合を、手に汗握りながら観戦するのもよいが、イチローの記録は、余裕を持って達成できれば、観る者の北京で弱ってくる心臓に負担をかけないですむのだが(笑)
ひょっとしたら、イチローもチャンスとほくそ笑んでいるかもしれない。
イチローならありえる。。。ことはないかなぁ。
暖かいファンの声援だけをパワーにかえて。
イチローの輝ける記録のためなら、放送がなくても、我慢しよう。
北京五輪に全神経を集中しながら・・・。
がんばれ、イチロー!
posted by ballgame |00:07 |
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2008年08月08日
今日から中国で夏の五輪の開会式が始まり、日本に生まれたことを強烈に意識する熱い戦いが各競技で始まる。
柔道、競泳、陸上、競泳、卓球、ソフト、マラソン、ボートなど注目する競技が目白押しだが、日本人選手だけでなくどの選手も悔いが残ることなく、そして怪我がないようにがんばって欲しい。
開会式に先駆け、サッカーの予選リーグが始まった。
五輪特有の競技(サッカー)のマークを見て、いよいよ五輪が始まったなぁと身震いする。
4年(五輪は2年ごとだが)に一度、何年かに一度見れる彗星や月食を見るような感慨を感じる。
日本の初戦はアメリカ。
ナイジェリア、オランダとの試合を考えると、ここは勝ち点を挙げたいところ。
中国時間で17時キックオフだが、気温は30度を超えるピッチ。
出だしは両チームともゆっくりボールをまわす展開から始まる。
前半10分ごろからクリアボールや自陣からのパスを拾われ、アメリカの攻勢が続いた。
なでしこ戦でも感じたが、ピッチがそうとうでこぼこしていたため、日本国内で行われた試合のようなパス回しができない。
流れを変えたのは前半20分。
大きなサイドチェンジから右サイドの内田がえぐり、コーナーを得る。
この試合始めてのコーナー。
ここで、日本は練習の成果を見せる。
本田圭からのショートコーナーを内田→香川→内田とワンタッチでつなぎ、ゴール前へグラウンダーのパス。
キーパーの前を通り過ぎ、ゴールエリアにいた森重へ。
無人のゴールへ後は触るだけ・・・だが森重は外してしまう。
W杯の柳沢を思い出させるような落胆のプレー。。。
TVの前の日本人はすべて腰を浮かせ、ため息をついたことだろう。
その後、日本は押し気味に進めたが、無得点のまま後半へ。
後半早々、右サイドを崩され、クロスをクリアしきれず、PAにいた選手がシュート。
GKが触るが、ボールはアメリカの強い意思を乗せて、ゴールに転がりこんだ。
なんとか同点に追いつきたい日本は選手交代を積極的に行い、得点を目指すが、アメリカの守備の前になかなか得点を挙げることができない。
後半も中盤を過ぎると、狡猾なアメリカの前に時間はただただ過ぎていく。
残り10分、ロングボールに競り勝つ日本は何度とチャンスはあったが、結局ゴールを割ることができず、日本は0-1で敗れた。
日本は前半、大きなサイドチェンジからの展開が上手くいっていた。
内田のクロスはグラウンダーあり、ファーに深いボールありと、さまざまなクロスを入れて、チャンスを演出していた。
しかし、この試合で目立ったのはテンポである。
アメリカのスローな試合展開に引っ張られるかのように、バックラインでのリズムを変えないパス回しが目立った。
壮行試合で見せた前へ、前への気持ちは日本に置き忘れてしまったのだろうか。
もちろん、ピッチの状態にも原因はあろうが・・・それはアメリカも同じコンディションである。
自陣で奪ったボールを展開しようとした最初のパス、そしてセカンドボールをカットされることも目立った。
なかなか、早い展開に持ち込むことができなかったのもその部分が大きいのかもしれない。
いま、ガソリン高騰や温暖化でエコについて地球全体が考えなければならない。
その時勢にのったかのように、アメリカは省エネサッカーで勝ち点3を奪いとった。
無駄をそぎ取るこの世の中、サッカーについては、無駄とも思える動きこそ必要なのだが・・・そんなことを思ってしまった。
エコに関連してこんなことも思った。
サッカーはいくら良い試合をしていても、結果がすべてである。
シュートを100本打っても、相手の1本打ったシュートで負けてしまう。
親善試合ではなく、結果を求められる予選では試合内容は問われることはなく、記憶にも残らない。
あるのは、記録だけである。
日本は試合をリードしていた。
それは間違いないだろう。
しかし・・・である。
そろそろ、内容が良かったではなく、結果も伴った試合を期待したいところ。
エコという言葉から「もったいない」という言葉も連想できた。
「MOTTAINAI」という言葉から、世界各国で物を大切にする会議なども開かれている。
誇るべき言葉だが、サッカーでは少々聞き飽きた感がある。
この試合では、左サイド(香川、長友)が目立ってなかった。
スポーツナビでの選手コメントでも、香川は「雰囲気に呑まれていたところもある」とあった。
たしかに飲まれていた選手もいたのだろう。
なでしこ戦でもそうだったが、観客はブーイングとまではいかなかったが、相手チームのチャンスにより大きな声援を送っていたように感じた。
半アウェーといったところだろうか。
勿論、すばらしいプレーには大きな拍手があったが、その状況も雰囲気に呑まれたことの要因のひとつなのだろう。
雰囲気に飲まれたように思うのは本田圭にも感じた。
後半、右サイドをえぐり、PAまで進入した本田圭はフリーでありながら、なかなかボールを入れなかった。
1、2秒ほどであろうが、その永遠とも感じられる時間・・・結局DFにチェックされてしまった。
左利き、中の選手の動きを待つ、など理由はあろうが、TVの前では「早く!早く!」と叫んでしまった。
それ以外でも動き、判断が鈍かったように思う。
暑さは体力を奪う。
プレッシャーは、判断力を曇らせる。
前者はアメリカを襲い、後者は日本を苦しめた。
そんなことを痛いほど感じた試合でもあった。
試合終了10分ほど、豊田のPAでの倒れた場面にも象徴されるが、日本人選手は倒れすぎなのではないか。
もちろん、PKだったかもしれない。
ファールをもらえるかもしれない。
しかし、少しでもチャンスがあるなら、倒れることなく、その先にあるプレーに活路を見出して欲しかったように思う。
中田英のように。。。
スポーツナビでの選手コメントでの森重のコメントと同様、強い物足りなさを感じた。
(コメントに関しては、実際話している場面を見ていないので、どんなニュアンスで言われたかわからないのだが・・・)
悔しさのあまり、長々と日本の物足りなかった部分を書いてしまったが、選手の戦う気持ちは90分途切れることはなかった。
試合内容も悪くなく、押し気味だった。
内容だけではなく、結果もともに。
勝つしかない状況で、さらに戦い方に迷いがなくなるのではないか。
次戦には、さらなる日本らしさを期待したい。
日本のよさ、そして相手チームが怖いと思っている、すばしこさ、組織力、そしてあきらめない気持ちを見ることができるだろう。
この大きな舞台は4年に1度である、出ることのできる誇りと、そして(難しいかもしれないが)雰囲気をたのしんでもらいたいところである。
がんばれ、日本!
posted by ballgame |08:59 |
サッカー |
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2008年08月01日
先日、BSで野茂の引退をうけての特別番組が流れていた。
内容は野茂のMLBでの野球人生を振り返りながら、節目となる試合を当時放送していたベース(ワンストライク、ワンボールなど投球の流れを切らず)でじっくり見ることができた。
初勝利、先発投手としてのオールスター出場、地区優勝、2度のノーヒッター、17奪三振、そして日米通算200勝などがピックアップされていた。
硬派なつくりで、余計なゲストやコメントがなく、合間にナレーターの短い言葉だけという非常に見ごたえのある2時間だった。
ドジャースのまぶしい白と青のユニフォームを着て、MLBのマウンドに立つ野茂。
そこには誇らしい顔などなく、表情を変えずに淡々と自分の信じるボールを投げ込む野茂。
現地の解説者も野茂の投球を始めてみたときは、苦笑いのような声を出していた。
最近、バレーや野球、サッカーなどでニックネームをつけるのがはやっているが、「わざわざそこまでしなくても・・・」などと首をひねることが少なくない。
しかし、野茂の「トルネード投法」はまさにぴったりのキャッチコピーだ。
まさに台風のごとく、威力のあるボールを投げ込み、打者も小さなつむじ風ののようにバットがくるくる回っていた。
躍動感のある投球フォーム(下半身が強くなければ続かないであろう)、目の前で消えるフォーク、伸びのあるストレート、まさにMLBに旋風を巻き起こした。
画面からでも、ちょっと前髪が動くように感じるほどのダイナミックさ。
結果は知っていても、何度みても色あせない投球を食い入るように見ていた。
野茂は実力でも視覚の面でも、スターだったといえよう。
野茂のこのすごさはなんなんだろう。
ストライキ後の野球ばなれしかけたファンをとりもどしたこと?
2度のノーヒットノーラン?
日米での200勝?
それを支えたストレート、フォーク、そしてトルネード投法?
奪三振数?
現在では当たり前のように感じるMLBでの日本人活躍のパイオニア?
日本人初のホームラン?
他にもいろいろ出てくると思うが、どれも野茂のすごさをあらわすものに間違いない。
しかし、本当に野茂がすごいのは「自分のやりたいことをやりぬいたこと」ではないだろうか。
自分の魂の奥深くからこみ上げるもの、それに正直に耳を傾け、心を配り、その奥底の声にしたがってきた野茂。
近鉄からMLBへの挑戦はいろいろもめたこともあり、一部の解説者や心無いファンからは、非難や不満の声しか聞こえてこなかったように思う。
(野茂のマスコミの前ではあまり語らないところも影響していたと思うが)
それどころか、「失敗すればいいのに・・・」のようなニュアンスの記事も見たことがある。
もちろん、すべてがこういったマイナスばかりではなく、多くのファンは「がんばれ!」と応援していたであろう。
そんな賛否両論の中、MLBに挑戦した野茂は、ただひたすら自分の魂の声にしたがって、投げ続けた。
それは、もっと良い環境で、もっと高いレベルで、そして自分の好きな野球を続けていきたいという声だったのではないか。
これはイチローにも感じるところである。
ひたすら「自分に正直に・・・」
野茂のMLBで成功を収めることができたが、たとえ成功していなかったとしても、たとえ1勝もできなかったとしても、野茂は自分のやりたいことを貫き通し、満足していたのではないのだろうか。
自らの内なる声にしたがってきたのだから。。。
か弱い声は耳を澄ませば誰にでも聞こえるが、大半は聞こえぬふりをするだろうその声に従い、険しくだれもいない孤独な道を。。。
成績、スター性よりも、その姿勢にもっとも心を打ち取られたように感じる。
ドジャース-メッツ-カブス-ブルワーズ-タイガース-レッドソックス-ドジャース-デビルレイズ-ヤンキース-ホワイトソックス-ロイヤルズ
書き出していてびっくりするぐらい、各球団を渡り歩きながら、野茂は自分を信じ、才能を活かし、野球を愛して、現役を続けてきた。
引退発表は残念だが、野茂の言葉がまた素敵だ。
「自分の中ではまだまだやりたい気持ちが強いが、自分の気持ちだけで中途半端にしていても周りに迷惑をかけるだけだと思った」
正直、2度目のノーヒッターや200勝達成の試合はストレートも明らかに落ちており、引退はしょうがないのかもしれない。
桑田同様、好きなピッチャーである野茂には、日本での凱旋投球もみてみたいところ(好きな楽天あたりで?)だが。。。
心行くまで休み、これからも野球界にかかわっていってください。
お疲れ様でした!
余談になるが、この放送が野茂の成績を超える期待をこめて、松坂が見ていたらいいなぁと思った。
放送前半の野茂は三振をバッタバッタと取っていた。
イメージではフォークでの三振という感じがしていたが、ストレートでの三振とほぼ同じぐらいの割合があった。
松坂も野茂もタイプが似ていると思う。
変化球の種類は違うが、基本的にはストレートでぐいぐい押していくタイプだろう。
スピードではなく、切れのある伸びるストレート。
変化球に頼るのはまだ早い。
日本のピッチング、そして野茂のストレートを思い出して、バッターをきりきりまいさせる松坂が見てみたい。
勝利もいいだろうが、気持ちの良いくらいの魅せるピッチングを期待したい。
ドジャース時代、野茂は完投が年間2~3試合あった。
四球が多いのにもかかわらずである。
時代の変化で球数制限がルーズだったこともあろうし、監督の信頼もあるだろう。
5回途中、無失点降板・・・いい内容だろうが物足りない。
もっとできるはずだ、期待が高いだけに厳しく長くなってしまった。
がんばれ、松坂!
そしてすべての日本人選手!
posted by ballgame |23:40 |
MLB |
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