2008年06月28日

戦う女性は美しい(全米女子OP始まる)

怪我を負った猛獣はより凶暴になる。
プレーオフへと繋がるバーディーパットを決めたときのタイガー・ウッズは、野性味あふれるガッツポーズと雄たけびを天に響かせた。
そして、痛める足を引きずりながら、優勝を文字通り奪い取った全米OP男子の大会は先日の話。

今週は昨日から全米女子OPが行われており、男子に負けないすばらしいゴルフを見ることができる。
世界ランク1位のオチョアや今年で現役引退するソレンスタム、それに最近好調の台湾、韓国選手にも注目が集まるが、大会には日本選手5名が果敢に挑戦している。
男子は今田竜二が18位と検討したが、優勝争いとまではいかなかったが、果たして女子はどうだろう。
単純に最高峰のゴルフを見ていても面白いが、そこに「おらが誇りの日本人」が出てくるとまた楽しみが加わる。

初日を終わって、宮里藍と横峯さくらが2アンダーで首位と4打差の12位、上田桃子は1アンダーの21位と好位置をキープした。
吉田藍子は6オーバーの124位、天沼知恵子は7オーバーの139位と残念ながら出遅れてしまった。

気になる3人(宮里藍、横峯さくら、上田桃子)は、ともに好スタートを切った。
以前のブログにも書かせてもらったが、男子と比べて、女子は手が届きそうな親近感があり、ゴルフに限らずどんなスポーツでも、親近感を持って見ることができる。
ゴルフで言うと、ウッズのショットは「ふえー」とため息をつくばかりで、別次元のプレーを'鑑賞'しているような感じがある。
それに対して、女子は「よし!」とか「うーん!」とか、なにか素振りをしたくなるような親密さを持ってみてしまうのだ。
もちろん、自分がそこまでできるかというとできないのであるが、それでも手の届きそうな感じが、男子とは違う楽しみ方があるように思う。
自分が一緒に’プレー’しているような楽しみが。

話がそれてしまったが、宮里藍は先日の大会で6位と久しぶりに順位を上げた。
「完全復活!」とはいえないであろうが、日本とは違うタフなアメリカの地で、一回り大きくなったように思う。
2、3日前のスポーツニュースで、宮里藍の特集が流れていた。
昨年後半からショットの(特にドライバー)安定に欠け、スイングするのも怖くなったという。
もともと、ゆったりしたバックスイングだった宮里藍だが、スイング改造に取り組んだことで、リズムやスイングが上手くいかなくなり、予選落ちが続いたのだ。

ニュースでやっていた映像で「やっと中学時代のスイングに戻ったような気がする」と宮里藍は語っていたが、その語りとともに流れていた映像は驚くべきものだった。
バックスイングをゆっくりあげていたのだが、それがスローモーションより遅いのだ。
構えに入り、そこからクラブをあげる。
5秒経ってもまだ腰の辺り(90°程)までしか上がっていたなかった。
そこには、日本の能のようなスローな美しいものを感じられた。

他にも、さまざまな努力を行ってきた宮里藍。
これからの活躍はどうなるかわからないが、去年から今年始めにかけての不調は、より高いところに行くための階段の踊り場のようなものだったのだろう。
ひざを曲げなきゃ高くは飛べない。
その力をためている時間が、今までの宮里藍の中で一番長かったのだろう。
その代わり、力をためた宮里藍は今まで以上に、大きく高くジャンプできるはずであろう。

インタビューに答えていた宮里藍は、今までと変わらないきらきらした目で、はきはきと受け答えしていた。
「戦う女性は美しい」
スマップの歌が流れるシャンプーのコマーシャルのような一言だが、好調な日本女子を引っ張る存在の3人からそんな言葉が浮かんだ。
個性豊かな3人、共通するのは強い意志が感じられる素敵な目だ。


ゴルフとは離れるが、今日は陸上の日本選手権が行われていた。
女子1万メートルで渋井、福士、赤羽の残り5周のデッドヒートは見ごたえのあるレースだった。
9800メートル走って最後は直線勝負・・・勝負の醍醐味を感じたレースだった。
優勝は渋井だったが、3人とも照明に照らされて、汗がきらきら輝いていた。
そして、数分前に激走を終えたばかりとは思えない爽やかな笑顔。
観客に手を振ったり、トラックを走って手を振ったりしていた。
やはり、戦う女性は美しい。

宮里藍と上田桃子は似ていると思う。
目標をしっかり持ち、それに向かってよかれと思うことはチャレンジする。
たとえそれが異国の地にあろうが、チャレンジが一番大事で、宮里藍、上田桃子ともに一番期待しているのはやはり「自分」ではないだろうか。

意外とあっさり優勝してしまうかもしれないのは横峯さくらかもしれない。
マイペースで気分屋のところもあるが、あまり気にせずゴルフができれば面白いと思う。

たとえ結果が出なくても、この3人に注目、そして応援してきたいと思う。
サッカーのユーロも大詰め、寝不足気味の日々が続きますが、月曜日まで目が離せません。

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2008年06月27日

悪くはない?(W杯最終予選組み合わせ)

9月から始まるW杯最終予選の組み合わせが決まった。
日本はA組に入った。
結局、日本は抽選で第2ポットに入ったようである。

<A組>
オーストラリア(1組1位)
日本(2組1位)
バーレーン(2組2位)
ウズベキスタン(4組2位)
カタール(1組2位)

<B組>
韓国(3組1位)
イラン(5組1位)
サウジアラビア(4組1位)
北朝鮮(3組2位)
UAE(5組2位)

組み合わせを見て、そんなに悪くはないのではないかと思いましたが、皆さんはどうですか?
詳しくない国もあるが、第一印象はB組よりは・・・と感じた。
もちろん、どちらの組に入っても甘くないことは確かであるが。
3次予選の結果を参考に書いたが、上位5カ国はすべて各組1位になっていて、やはりW杯の実績や経験は活きてくるものだなぁと改めて思った。

鍵になるのはやはり、バーレーン、ウズベキスタン、カタールであろう。
バーレーンは3次予選で2試合を経験した相手。
日本のホームでの最終戦は予選通過が決まっていたため、あまり参考にならないかもしれないが、それでも戦いやすい相手ではないか。
バーレーンにはぜひアウェーでも勝って2連勝してもらいたい。

ウズベキスタンは、3次予選の成績を見ると、得点15と取っているが、失点7とかなり多い。
どちらもアウェーではあるが、シンガポールに失点3、サウジアラビアには失点4とかなり大味なところも垣間見える。
(サウジアラビア戦は最終戦で予選通過が決まっていたが・・・)
早めの先取点がかぎになるかもしれない。

カタールは最終戦、アウェーでイラクに勝利し、最終予選に駒を進めた。
カタールの失点は、オーストラリア戦で、ホーム・アウェーともに3点づつ取られている。
オーストラリアの戦い方が参考になるかも?

オーストラリアは3次予選で中国とイラクに負けている。
強者であることは間違いないが、付け入る隙はあるのではないか。
ただし、オーストラリアと日本、北半球と南半球であるので気候が逆になる。
開催地にもよるが、ともにアウェーでの戦い方に苦労しそうである。
(もちろんバーレーンやカタール、ウズベキスタンでもそうである)

<日程>
2008年9月6日 バーレーン - 日本 
2008年10月15日 日本 - ウズベキスタン 
2008年11月19日 カタール - 日本 
2009年2月11日 日本 - オーストラリア 
2009年3月28日 日本 - バーレーン 
2009年6月6日 ウズベキスタン - 日本 
2009年6月10日 日本 - カタール
2009年6月17日 オーストラリア - 日本  

と、3次予選からの成績で希望的観測をしてみたが、もちろん日本人であるならば、プレーオフではなく、2位までに入りすんなりW杯出場をきめてほしいところ。
日程を見ると、今年3戦。
年が明けて、冬の日本で2戦行い、6月の3連戦で決着がつくという3つのくくりにまとめられるだろう。

期待でいけば、全勝!といきたいところだがそうも甘くはないだろう(笑)

○前半3試合
アウェー2戦があるが、バーレーンにはぜひ勝ちたいし、勝てる力もあるのではないか。
雪辱を果たせたとはいえない日本、バーレーン戦には特に気合が入ってくるであろう。
ホームのウズベキスタン戦を含めて2勝1分が欲しい。

○中盤2試合
ここはホームなのでぜひ2連勝を!
オーストラリア戦は難敵だが、ヨーロッパにいる選手が多いオーストラリア。
日本も中村俊を始め海外組がいるが、オーストラリアの比ではないであろう。
オーストラリア戦では移動の利を活かし、カタール戦ではまだ肌寒いであろう気候を活かし、ぜひ2連勝を期待したい。

○終盤3連戦
ウズベキスタン→日本→オーストラリアと長距離移動が続くが、救いなのは(開催地にもよるが)日本とオーストラリアの時差があまりないことかもしれない。
最終戦のオーストラリア戦まで、突破が決まらないとなると・・・かなり苦しい。
なんとか、日本対カタール戦で決まるような状況になればいいのだが。

先の話をすると、鬼に笑われるというが、ここはあえて笑いものになって予想してみたい。
勝ち点はいくつくらい必要になるのでしょうね~。
仮にホームでの4勝、アウェーでの2分2敗とすると勝ち点は14点になる。
実力が伯仲し、何が起こるかわからない最終予選。
勝ち点14点では3位には入れるだろうが、プラスアルファが欲しいところ。
勝ち点16点が目標になるだろうか。
バーレーン、そして当面のライバルになるだろうウズベキスタン・カタールに容易に勝ち点を与えないことが大切になってくるであろう。

3次予選のトップ通過5組の平均勝ち点は12.4点。
これを8試合に換算すると16.5点程。
同じく2位通過は14.9点になる。
データ遊びの域を出ないが、まずは目標となる数字かもしれない。

最終予選、国同士のプライドやW杯にかける想い、それらをぶつけあい、冬なのに血が滾り、夏なのに鳥肌が立つ。
見ているものが、生理現象に逆らうような体験をする時は、3ヵ月後に始まる。
北京五輪が終わればすぐだ、本当にすぐだ。
準備期間は短いかもしれないが、それぞれができることをきっちり行い、自分だけの武器を磨いていって欲しい。
日の丸を背負って戦う選手達はもっと誇りに思って良いはずだし、気持ちを前面に押し出したプレーに注目したい。
そしてなにより、代表候補の選手達には、怪我がないように祈りたい。

読んでいただいている皆さんとともに、声のかぎり日本代表を応援していきたいと思います。
がんばれ、日本代表!

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2008年06月24日

GKの存在意義(スペイン対イタリア)

「世界一のGKを決める戦い」
表現は大げさかも知れないが、そんなサブタイトルが似合うような戦いだった。

イタリアは予選で見せた不安定さが感じられない、イタリアらしい堅守の戦い。
スペインは、安易にクロスを入れず、ボールを回しながら、隙を狙うスペインらしい戦い。
両チームがお互いの特徴を十分に発揮させた好ゲームとなった。

イタリアのDFは、スペインのゴール近くでの仕掛けにも安易に飛び込まない。
スペインも、打つチャンスがありながらなかなかシュートを打たない。
なぜか?
それは、イタリアのゴールを守っているのがブッフォンだったからだ。
DFはコースを切っていれば大丈夫、という安心感をもってディフェンスしている。

GKの存在意義とは何だろう?
ゴールを守ること、それは最低限の試合であろう。
名手といわれるGK達はみんなそれ以上の神通力を持っているのではないか。
DFに与える安心感、相手FWに与える恐怖感(ここからでは入らないかもしれない)、それが確実さを求めるが故の一瞬のためらいを相手に与え、DFには冷静さをもたらす。
名GKは上手いだけじゃない、それ以上のものをチームにもたらすのだ。
試合を見ていて、まるでPA以上に半円が広がり、二人のGKの守備範囲、影響範囲といってもいいエリアが見えるようだった。

延長に入ると、両チームともスペースができ始め、スペインはワンツーからの早い飛び出し、人数をかけてのパスワークでチャンスができ始める。
対して、イタリアはサイドからのトニへのピンポイントクロスで試合を決めようとする。
イタリアの攻撃は早い。
人数が少なくても(クロスを挙げる選手とトニ)形に持ち込む。
(クロスの精度が高く、日本代表にもこんなクロスがあれば!と思ってしまう)

チームカラーがまったく変わることなく、対照的なチームコンセプトのまま、勝負はPKにもつれ込んだ。
PKの陣地、先後を決めるときの二人、ブッフォンとカシージャス。
なんという表情だろう。
二人とも笑っているではないか。
PK戦ということで運勝負となったからには、開き直るしかないのかもしれないが、そこには気負いも悲壮感もなかった。

「自分の仕事をすればいいさ」
そんなリラックスした、普段どおりの平常心すら感じるほどの落ち着き。
なぜそんな表情ができるのか。
見ていて、少し鳥肌がたつような場面だった。

カシージャスが先に防ぎ、このまま行けばスペインが勝利する4番目。
ブッフォンも負けずに止める。
スペインが止められた時のカシージャスの表情をカメラは追っていた。
それはスローモーションだったが、カシージャスはうつむき、失望の表情を浮かべた。
しかし、スローでありながら、一瞬のうちに表情は変わり、その顔はすでに上がり、目は、表情は既にいつもの彼の表情に戻っていた。

なんとした切り替えの早さ。
カシージャスの中でも、期待はあったであろう。
しかし、期待以上に「自分の仕事をするだけさ」というもっと強い意思があったのだと思う。
だから、どんな状況でも落ち着いたセーブを見れることができる。
過度に他の要素に期待せず、自分の要因だけで物事が上手くいく。
そういう考えで入られるのならば・・・強いはずである。
この時、カシージャスはきっと止めるだろうなぁと(スペインに、彼に気持ちも入っていたが)感じた。

カシージャスは5人目を止め、スペインは勝利した。
彼の反応の速さは特質ものだ。
PKも相手が蹴ってから飛んでいるのではないか。
そう思わせるくらい、5人ともコースがあっていた。
並のGKなら決して間に合わない反応の早さだ。
PK戦での二人、そして試合でのポジションに戻ってから逆をつかれたシュートへの左足での反応。
反射神経のすごさと、相手への絶望感を与える力を持っている。

このPK戦で勝ったから、ブッフォンよりカシージャスが世界一だ!とはいえないだろう。
(個人的にはチェコのチェフが好きなのだが。彼も反応が早いですね)
ただ、証明できたことは、偉大なGKの神通力、存在意義。
そして、チームの一番後ろにもかかわらず、チーム全体に大きな力を与えることができる。
甲乙ではないであろう大事なこと。
そして、二人とも歴史に名を残すGKであろうことはまちがいない。

日本対バーレーン戦の気の抜けた1点といい、GKについていろいろ考えさせられた1日だった。
「いいGKは、おいしい料理の塩・コショウのようにぴりりと試合を締める、欠かせない存在だ」

今度は準決勝が始まる。
ユーロも盛り上がってきた。
うれしい寝不足になるだろう。

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2008年06月23日

監督と選手の表情(対バーレーン戦)

バーレーン戦は残念ながら残り15分しか観戦できなかった。
テレビをつけたときには、0-0。
日本の攻撃は、どうしても1点取ろうという意思が感じられ、ボールを何度も放り込んでいた。
残り時間や状況から、やるべきことをやっているなと感じながら、それまでの時間、試合内容はどうだったのだろうと気になった。

なんとか1点をもぎ取り、バーレーンに雪辱することができた。
試合を通してみることができなかったが、バーレーンからのプレゼントといっても良いゴールに岡田監督の喜びようで、試合内容の苦しさがうかがえた。
そこには、絶対に勝たねばならないという強い意志を感じた。
苦しい試合での、のどから手が出るほど欲しかった1点、そして勝利だったのだろう。
「バーレーンに雪辱を果たさねば」試合前のインタビューでも語っていた岡田監督。
しかし、爆発させた喜びに違和感を覚えた。

雨の中、サポーターは5万人も応援してくれたという。
日本代表にかける思い、しっかりと選手に伝わったであろう。
頭が下がる。
果たして、そのサポーターに、テレビの前で応援しているファンに満足や期待感を与えるような内容だったのか。

試合後、勝ったにもかかわらず、選手達に笑みは見られなかった。
中澤、楢崎のインタビューがあり、その表情はさえなく、受け答えも歯切れの悪い内容だった。
選手はわかっているのだ。
結果、内容ともにバーレーンを圧倒しようと強い決意で試合に臨んで、それが上手くいかなかったことを。
そして、このままでは最終予選も苦しい戦いになると。

インタビューでの中澤、楢崎のさえない表情と監督の喜び。
違和感を覚えたのは、少なくないはずだ。
あの1点を例えるなら、真夏に外で営業に駆けずり回り、昼飯を食う暇もないくらい働き、汗だくになりながら「あー、終わったら冷えた生ビールを飲もう」という気持ちだけで動き、いざ店に入って「生ビール!」を注文。
待ってる時間が長く感じるもどかしさ。
いざ、目の前に置かれると同時にビールを飲んだら、あんまり冷えてなかった。。。
そんな「うーん」とした気持ちを感じた人は少なくないはずだ。

岡田監督は、チームをまとめ、結果を出している。
目の前の1戦1戦を見据え、勝利を目指して指揮を執っている。
果たしてそれでいいのだろうか。
最終予選が始まり、目先の1勝が一番大事なのはもちろんだ。
だが、その先には・・・期待感ではなく、満足感で終わってしまうことだけは避けてもらいたい。

数日前のスポーツナビさんのユーロコラムでこんなことが書いてあった。


2003年2月のことだった。韓国の五輪代表が欧州遠征し、オランダと試合をした。結果は1-0、韓国の勝利だった。2002年のワールドカップ(W杯)で韓国を4位に導いたヒディンクは観客席から観戦しており、試合後、韓国人記者に囲まれた。そして言った。
「私はがっかりしている。韓国の選手はあまりに勇気が欠けた試合をした。私が一番嫌いなことだ」
 オランダリーグのレギュラー級クラスをそろえたオランダに勝ったことは、韓国にとって金星であった。しかし韓国はあまりにオランダの力を恐れ、消極的で守備的なサッカーをしたのだった。
 相手にフットボールをさせるのではなく、自分たちがフットボールをしろ。そのための勇気と技術を持て――ヒディンクの言葉に込められた行間は、そういうことだったのかなと、ユーロ(欧州選手権)でのロシアの成長ぶりを見て思った。


ヒディング監督はユーロでも結果を残している。
チームごとにコンセプトを変えながら、どのチームでも共通したのは、「選手の戦う気持ち」を注入することだった。
果たして、岡田監督はここまで日本代表に期待感を与えることができる監督なのか。
勝利を目指しながら、ファンに期待させるサッカー。
短期的な目標と長期的な目標。
並立するのは難しいが、バランスが取れてないと、過去のワールドカップのように出場だけで満足してしまうことになりかねない。
そんなことを考えると、あの喜びように違和感を覚えかねない。

救いは選手だ。
試合に満足した選手がいないことは、表情からもわかる。
選手達は戦おうとしている。
そして自分達の力をもっともっと信じているはずだ。
それを纏め上げ、率いていくのは監督の仕事である。

9月から最終予選が始まる。
ヒディングの例でもわかるとおり、監督の手腕はすべてではないが、大きな要素を含んでいる。
「今からでも遅くない、しっかりした監督を!」
という声が聞こえないように、いい意味での裏切りを期待しつつ、岡田監督のこれからのチームの指揮、その手腕に注目したい。

「ひとつのチームになってきた」
とは岡田監督のコメント。
しかし、小さくまとまらないように・・・してもらいたいものである。
がんばれ、日本代表!

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2008年06月19日

マリナーズのGMバベシ解雇でどうなる?

今週16日にマリナーズのGMバベジが解雇された。
前々からうわさされてはいたが、心境はとうとうというかやっとというか。
03年に就任してから4年ちょっと、ここ1、2年は特に首をかしげるチーム構成(トレードやFA選手の獲得など)が続いていただけに、解任は致し方ないところであろう。

メジャー球団の中でも、豊潤な資金力を持つマリナーズだが、チーム構成が上手くいかなければ、選手が活躍しなければお金の価値は下がるばかりだ。
活躍しない選手への長期契約で苦しめられているのは、長年なかなか思うように勝てないNBAのNYニックスを思い出す。

大金をかけて獲得した選手が期待はずれの活躍しかできなかったとき、その契約は「アホウドリ」契約と呼ばれるそうだ。

(NumbarWeb 李啓充さんのコラムより)
http://number.goo.ne.jp/baseball/mlb/column/20080619-1-1.html

MLBを違った観点で見るこのコラムは、いつも関心をもってみているが、今回も面白い内容だった。
マリナーズの「アホウドリ」選手はデータによると、スターティングメンバー9人中5人、先発5人中3人が当てはまるという。
マリナーズに入団すると、前の年まで活躍していた選手も不調になり、逆に他のチームで生き生きと活躍する選手を見て、何度悔しがったことだろう。
まるでマリナーズのユニフォームが布に見えて、実は鉄でできているのかのように。。。

日本と違い、チームの骨格を作るのはGMの役割である。
GMは強い権限を持つ代わりに、ある意味監督や選手以上に責任を負わなければならない立場である。
「マネーボール」で有名なアスレチックスGMのビリー・ビーンのように、与えられた予算で、毎年上手くやりくりしているチームもあるのだから、より豊かな予算を与えられているバベジは、不運なところもあっただろうが、よいGMとはいえなかっただろう。

目を背けたくなるほどの今年のマリナーズの混乱ぶり。
勝率は3割半ばほどでナ・リーグの首位打者にも劣る負けっぷりである。
シーズン半ばでのGM解任で、すべては上手くいくか。
残念ながらそうは思えない。

野球は9人でやるもの。
もっと視野を広くすると、ベンチプレーヤーやコーチ陣、その他もろもろでやるものではある。
1人が悪いからといって、チーム全体が悪くなるものでもない。
かといって、1人が良くなったからといって、チーム全体が良くなるものでもない。
チームの骨格を作るGMの責任が重いとはいえ、1人を変えただけで、急に結果が出るものではないであろう。
GMだけが悪いのではない、選手も悪ければ、監督・コーチも悪い。
短期決戦では個人のミスによる敗戦はあろうが、シーズンを通してみると、やはり全体責任であろう。

マリナーズはいま不調のどん底にいる。
下水溝に落ち葉が詰まって、流れをせき止めているような雰囲気すら感じる。
そういう状態で、なんとか良くしようという試み、それはその詰まりを打破する

ひとつのきっかけにはなるのではないか。
できることから始めていく。
いわばショック療法のようなものではあるが、これ以上の底はないと信じたいマリナーズ、選手1人1人が自分の仕事をきっちり行い、全員でチームを押し上げてもらいたいと期待している。

佐々木、イチローがいて、優勝争いをしていたころは、球場も満員だった。
それが選手の奮起や活気につながり、いい環境はいい流れをよんでいた。
今は・・・球場も空席が目立ち、選手にもどことなく覇気が感じられない(負けているからか)、衛星での中継も減っている(日本人選手が増えたことが大きいが(笑))、チームが勝てないと選手達は個人成績に走ってしまう。。。
悪い環境がさらに悪循環を生んでいるように思う。

シーズン途中の解任で、後任も見つけづらいであろう。
後任が決まらなければ、来期に向けての今季の戦いもできない。
つらいシーズンが続くであろう。
だが、自分が期待する抑え(中継ぎ)のモローや、フェリックスのエースとしての成長、ジェフ・クレメントのファースト(指名打者)起用など、まったく光がないわけではない。

*余談になるが、城島がファーストの練習をしているそうだ。
打棒を買うなら、まずはクレメントを指名打者(あるいはファースト)にしたほうがよいのではと、贔屓目には思ってしまう。
日本で培ったリード術を使えば・・・とは贔屓し過ぎかも?
打撃がいいイメージがありますが、守備力もいいんですかね~。

一人がチームを悪くすることはない。
ただ、その一人ひとりがなにかやらなきゃチームは変わらない。
自分の仕事をやり、全体を押し上げる。
案外こつこつとしたその小さなことが、良くなっていく近道ではないだろうか。
きっかけはできた。
あとは変わるだけである。

そして・・・何より、真剣な中にもどこか楽しそうにプレーして欲しいと思う。
今の表情は暗すぎる。
MLBの魅力は、観客も含め、球場全体が「PLAY」を「ENJOY」しているところにあると思うから。
選手も楽しまなきゃ。
がんばれ、マリナーズ!

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2008年06月18日

タイガーが一番強いのは?(ウッズを見て強まるあの人への期待)

18番、ロングホールの一打目はバンカーに入った。
左ひざは歩くごとに悲鳴を徐々に強くしていき、歩く姿のぎこちなさもギャラリーの不安を増すものでしかなかった。
ホールアウトしたトップのミーディエートとは1打差。
ロングホールでバーディを狙いやすいとはいえ、フェアウェイに残しておきたかった。。。

バンカーからの第2打。
ボールは右のラフに入る。
クラブを叩きつけるウッズ。
残り100ヤードほどだったが、ボールの頭が少し見える状況。
解説者は「ノーチャンスだ」とぼそりといった。

ラフからの3打目。
ピン右3、4メートルにつける。
フックラインの難しい距離。
ウッズは入念にラインを読む。
その様子をTVで眺めるすでにホールアウトした首位のミーディエート。
大きなきらきらした瞳に人のよさがにじみ出ているそのやさしい目で、ウッズのパットを見ていた。

ウッズのパット。
ボールは転がり転がり・・・カップの脇からスッと消えた。
ほえるウッズ。
自然にできた握りこぶしを力強くあげ、ほえる。
赤いポロシャツを着て、天に向かって感情を爆発させる。
人間的というより、むしろ野性味を感じる獣的ですらある・・・まさに「タイガー」そのものだった。
グリーン周辺から上がった喜びの歓声は、人が多すぎて18ホールのティーグラウンドまで延びていた観客へと連鎖し、しばらくの間、止まることはなかった。

ウッズのパットが決まった瞬間、ミーディエートは「アンビリーバブル」と繰り返しつぶやき、軽く首を振った。
一瞬、下を向いたその表情を読み取ることはできなかったが、軽く微笑んだような顔からは暗さはなかった。
「信じられない。でもそれがタイガーなんだ」
おそらく、心のどこかで覚悟はしていたのだろう。
表面には、優勝だったのに・・・という悔しさは感じられなかった。

「強めで正確なストロークだけを考えた。方向はカップ2・5個分だけ右。自分がコントロールできるのはここまでだった」
ウッズはホールアウト後、インタビューにこう答えた。

これは最終日、プレイオフへと繋がるプレーを見ていたものである。
残念ながらプレイオフは観戦することができなかったが、18ホールで決着はつかず、プレイオフのサドンデスという19ホール目で勝負がついた。

45才の最年長記録、世界ランク100位以下と優勝すれば記録尽くめだったミーディエートは優勝することができなかった。
人のよさそうな彼には、ぜひ優勝をしてほしいと思っていたので残念だ。
プレイオフ後のインタビューはぜひ聞きたかった。
きっと、すべてを受け入れるようなあの目で、きっちりと優勝できなかったという事実を受け入れたのだろうと思う。

ウッズに追いつかれた後のコメントでこんなことも言っていた。
「自分があと1打どこかで伸ばせればよかった」
多分、優勝を逃したことへの質問だったと思う。
他人に転嫁するでもなく、受け入れるその姿勢。
素晴らしいプレイヤーだと感じた。

「トリプル・グランドスラム」を達成したウッズ。
ウッズの強さはどこなのだろう。
もって生まれた才能だけではないだろう。
ウッズの一番強いところは、「勝利への確固たる強い決意」だと思う。
必ずこのパットを入れる、このショットをピンに絡ませる。
これだけ勝利しながら、まだ貪欲に勝利を望むウッズ。
(一般生活で周りにいたら引いてしまうかもしれない)
この「強い決意」がウッズをここまで強くした大きな資質ではないだろうか。
「勝利への欲望」「強い決意」があるからこそ、日々努力し、自分のできることを行う。
その上で、後は結果を神にゆだねる。
(パットに対しての、神のいたずらにも似た一息でボールが転がり落ちたり・・・)
人智の及ぶところまでは、すべて自分で行うからこそ、上記に書いたあのコメントが出るのであろう。
ゴルフの才能よりも大きな勝利への決意、それがバランスを取って、どちらの利点も引っ張りあげているのではないかと感じる。


サントリー・レディースでは、久しぶりに日本ツアーに参戦した上田桃子が見事に優勝を飾った。
ある点では、ウッズと上田桃子は似ていると思う。
それは感情をあらわにするところではない。
その感情の裏に備わっている心の面を見ているとわかる。
彼女も、勝利への決意は強く、揺るがない。
スケールが違うと思うかもしれない。
今時点ではそうかもしれないが、その強い想いはウッズのように同様の資質を持っているはずだ。

もっと勝利を、もっと勝ちたい。
そういう思いで努力し、駆け足で日本賞金王になった彼女は、まだ優勝はないが、アメリカでも健闘している。
今回の日本での凱旋優勝で、確固たる決意で自分のできることを日々行っている。
それが、最終ホールでアメリカでつちかったランニングアプローチが結果に繋がっているのではないかと思う。

自分の心をベースに、エネルギーに自分のできることを行う上田桃子。
確実に成長している。
これからはもっと期待できるのではないか。

ウッズの強さ、ミーディエートの目、上田桃子の成長・・・。
やっぱりゴルフって、最高峰の戦いって面白い。

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2008年06月17日

バーレーン戦は一番厳しい試合?

3次予選最終戦、バーレーン戦に向けて代表選手が発表された。
バーレーン戦の目的は何か?
たくさんの人を寝不足に追いやっているユーロでは、予選突破を決めたポルトガルやクロアチアがメンバーを落として戦っている。
ユーロでは決勝トーナメントに向けて、体力の保存や控え選手の出場機会を増やしたりなど、優勝に向けての明確な目的があるためだ。

予選突破を決めた日本代表の目的は果たして何になるのだろうと考えた。
勿論、勝利を得るためというのが大きな目的であろう。
ただ、それだけでは終わってほしくない。
目標は最終予選突破だが、はるかな目指す先はワールドカップ決勝トーナメント出場、そしてベスト8以上へ・・・である。
なんらかのプラス材料を見つけて欲しいものである。

予選を突破し、順位が2位であろうと最終予選の組み合わせには影響しない。
がしかし、ここはなんとしてでも勝利を奪いにいくべきである。
有名な将棋棋士でこういう言葉がある。
「勝負に関係ない一戦こそ全力をもって勝ちにいくべきだ」
1戦1戦をおろそかにしないその姿勢が、これからの大事な戦いで糧になる。
そして、バーレーンに向けての今後も甘くないぞ!という強いメッセージともなる。

勝利を目指す上で、ここはあえて怪我(の程度はわからないが軽くはないだろう)の中村俊や他の選手、そして警告保有している選手を外す。
最終予選では何が起こるかわからないもの。
そのシュミレーションとも言うべき厳しい状況を自ら作り出し、戦う。
そしてしっかり勝ちきる。

先日のU-23戦(カメルーン戦)のように、選手全員がチームのコンセプトを共有しているのであれば、支障は少ないはずである。
スポーツナビでの宇都宮さんのコラムでもあったとおり、今の日本代表は特定の選手への依存が大きいように思う。
勿論、チームの大黒柱、守備の要、セットプレーでのキーマン、ゲーム作りに欠かせない選手ではあるのだろう。

「○○頼り」はややもすると、チームの活性化を阻む。
いざというときのため、そして、全員がよく走り、よくボールを動かすという日本らしいサッカーのベースがあるべきじゃないかなと感じる。
親善試合ではないガチンコの試合で、試してみる。
それが許される珍しい場ではないか。
暖かいホームでの雰囲気、予選突破が決まっている両チーム、なんとなく戦い、なんとなく90分が過ぎる、または単純に勝てばいいんだという内容だけには終わって欲しくない。
いろいろ試し、その上で勝つ。
ひょっとすると、今までで1番厳しい試合になるかもしれない、そんな雰囲気を自ら作り出すのも一考ではないか。

その点で、コンディションが万全ではない安田の招集には疑問を感じた。
12日にチームの全体練習に参加したばかりだそうだ。
サイドバックに人がいないわけではないであろう。
呼びたい、見てみたい選手であるのはわかるが、コンセプトを浸透させるのであれば新たに体が万全の選手を使うほうがメリットがあるのではないかと思う。

アウェーでの2試合。
選手達は過酷な条件でよく戦った。
岡田監督への疑問、選手達への不安を過去ブログでぶちまけたこともあるが、徐々によくはなっているのであろう。
川淵キャプテンのコメントで最終予選は安心して岡田監督に任せられるとの記事も出ていた。
最初から素晴らしい監督はいない。
選手達のがんばりを引き出すのも、チームのコンセプトを確立するのも監督である。
ある意味、予選の中で一番厳しい目で試合を見られるのではないかと思う。
選手、監督はお疲れであろうが、応援する我々を、いい意味で裏切るような成長力、試合を期待したい。
なにより、気持ちのこもった試合を・・・。
今週末のバーレーン戦、いろいろな点で楽しみだ。

話はそれるが、その記事のタイトルは「岡田監督を絶賛「オシム以上」」であったが、内容はそんなに偏ったところもなかった。
タイトルを見てむっとしたが、マスコミは食いつくような上手いタイトルを考えますね(笑)

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posted by ballgame |22:26 | サッカー | コメント(11) | トラックバック(1)
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2008年06月13日

ここちよいきもち

オリンピックで日本がメダルを手にする可能性が大きいのは、柔道、そして競泳であろう。
その水泳で、なにかと注目されているのはスピード社の水着である。
先日行われた競泳ジャパンオープンで世界新1、日本新16と、調整期間ではありながら、まさに記録ラッシュとなった。

日本水連が契約している3社以外の水着を容認した。
もちろん、3社も黙っていない。
改良は6月中旬までと短いが、技術力を駆使して改良に取り組んでいる。

バレーでの日本びいきのTV中継や会場でのアナウンス。
応援と名を売っての、試合前のTV番組への過度な出演。
サッカーでの視聴率のためか、日中のアウェーゲームの時間設定があるとも聞く。
こんなニュースばかりで正直、辟易していたが、最近にないここちよいニュースに胸をなでおろしている。

勝利に向けての日本水連の英断。
それに応えた3社。
その1社であるミズノでは、違約金はないとのニュースも流れている。
決してあきらめてはいないだろうが、技術で戦おうとするいさぎよさを感じる。
違約金を盾にもめることもあれば、選手も選びづらいであろう。

戦うのは選手である。
周りはいかにサポートできるかが重要なのだ。
いろいろな事情はあろうが、戦う前に選手達に負荷を与えるのはそろそろやめま
せんか。

まるで水の中にいるようなここちよさを感じた。
ひさしぶりにいいニュースだ。

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posted by ballgame |00:06 | 水泳 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年06月12日

可愛い子には旅をさせて(対カメルーン戦)

梅雨入りしたが、爽やかな一日。
スポーツにもってこいの一日も日がくれ、なんとなくつけたテレビでは野球、野球、ボクシング、サッカー・・・。
ん、サッカー?

今日はU-23の親善試合が行われていた。
オリンピックまで気がつくともう2ヶ月を切ったそうだ。
早いものだ。
この時期の対カメルーン戦。
予選であたるナイジェリア戦を想定してのマッチメイク。
結果はご存知の通り、0-0の引き分けだった。

親善試合なので、結果は二の次でも良いと思う。
(もちろん勝つに越したことはないが)
試合を通して、非常に面白く見ることができた。
危険なところは、アフリカ人特有の(というのがアナウンサーの常套句でもあるが(笑))助走がほとんどない、ほぼ垂直飛びのヘディング1本のみだった。
後半はすこし間延びしてしまったところがあるが、全体を通して、チームとしてのコンセプト、意思が感じられたいい試合内容だったように感じる。

FWに出したら、次から次へと上がっていく。
中盤では相手を囲むようにプレスをかける。
意図の感じられないDFでの横パスやバックパスが少なかったのも、好感が持てる。
とにかく前へ前へ、素早く素早くといった意思だ。

親善試合なので、選手交代を後半どんどん行ったが、それでもチームのコンセプトは崩れることがなかった。
同じブルーのユニフォームを着ているので、たびたび、想いは先週の日本代表に飛んでいく。

かたや、過酷な環境、かたねばならぬプレッシャー、アウェーでの戦い。
かたや、親善試合のある種の気軽な立場、ホームでの戦い。
条件や相手関係もあるだろうが、内容を比べずにはいられない。

今日の試合で、オリンピック代表も絞られることだろう。
自分をアピールするために、モチベーションが高かったのだろう。
それでもチームとしての一体感を感じることができた。
しばらくU-23の試合を見ていなかったが、見違えるようだ。

トゥーロンでの5試合の経験が生きているのだろう。
「可愛い子には旅をさせろ」とはよく言うが、まさしくその通り。
アウェーでの経験が、選手を、そしておそらく監督をも成長させたことだろう。
監督もそうであれば、やはり経験は大きい。
「若いから」ではなく「真剣にとりくんだから」その経験は身になったのだろう。

画面を通しての、手入れのきいた目にまぶしい緑のピッチに、濃紺が襲い掛かる。
押し寄せる波は何度も何度も相手ゴールへ押し寄せようとした。
監督の会見でも興味深いコメントがあった。
「日本らしさが出た」
その言葉、監督の目の満足げな輝きに一、二度うなずいた。
今日のようなサッカーができれば、応援するファンは期待し続けることができるのではないかと。
完璧な試合運びではなく、中盤での何度か危ないパスミスもあったが、総じて好感が持てる試合だったと思う。

ホームのイレギュラーすることはないきれいなピッチ、たくさんのサポーターの前で試合をするのもいいだろう。
だが、アウェーへの「旅」も増やしたほうがいいのではないか。
南アフリカへ向けての(日本ほどではないであろうピッチ内外の整った環境など)経験もできる。
精神的にも鍛えられるはずだし、それを体験したということは力になる。
「ピッチが悪いので・・・」とは聞き飽きた感がある。
やけにまぶしすぎる緑のピッチを見ながら、改めて感じた。

そして不安(不満?)がもうひとつ。
今は勝ち点を取ることが第一目標なのは重々承知だが、「オレ流」のフル代表とU-23でのチームのコンセプトへのかすかな乖離を感じてしまった。
実力はフル代表が強いのだろうが・・・今日の試合をみて、将来への期待を垣間見れたのは喜ばしいことだった。

個人的に注目している森本は、1トップだったこともあり、苦戦していた。
マンUのテベスにも共通する非凡な面構えにたくましい体つきになっており、今後に期待したい。
若手からの押し上げ、ニュースターとしてフル代表に何人が出てくるのか、またでなければいけないであろう。
チームを活性化するために。
オリンピックの結果とともに、その点でも楽しみが1つふえたようでうれしく感じた。



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posted by ballgame |23:18 | サッカー | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年06月12日

今年は誰の番?(イチローと福留の違い、そして期待)

田口、井口、岡島に松坂。
どんな共通点があるかご存知ですか?

ここ数年でめっきり増えたMLBの日本人。
それどころか、ワールドシリーズ優勝チームに3年連続で日本人選手が所属し、大きな力をチームに与えている。
ヒルマン監督は日ハムのリーグ優勝を手土産にロイアルズ監督に就任し、目を見張るスタートダッシュに成功した。
(その後は定位置に戻ってしまったが・・・)
チーム方針もあろうが、数年後には半数のチームに日本人選手が所属している・・・なんてこともあるかもしれない。

同じ日本人であり、広い太平洋を挟んだ遠い島国から、ひいきのチーム、お気に入りの選手を応援している自分を含むたくさんの野球ファンの鼻も高くなる一方だ。
FA選手が毎年のように流失してしまうのは残念だが、夢をかなえ、MLBというスケールの大きなところで果敢にチャレンジし、大きな飛躍を遂げる選手達を応援するのもいいものだ。
NHKの衛星放送もあり(時差で朝食時しかなかなか見れないのが残念)、NHKもどのチームを放映すべきか、編成に頭を悩ませているに違いない。
うれしい悲鳴ではあろう。

話が少しそれてしまったが、上に挙げた名前は輝かしく大きなチャンピオンリングを手にした選手達である。
個人成績もあるだろうが、一番の目標はやはりワールドシリーズ優勝であろう。
もはや、日本人選手の影響がチームに欠かせない、大きな存在となっていることを否定する方は少ないであろう。
(もちろん、一流選手達が海を渡っているのだから当然ではあるが)
頼もしい限りである。

さて、今年もワールドシリーズで栄光を手にする日本人選手はいるのかどうか、とても気になるところだ。
個人的には好きな選手である、斉藤・黒田のいるドジャースに優勝してほしい。
しかし、それより注目するべき選手がいる。
それは、今年カブスに入った福留である。

福留が入ってあれほど大味だったカブスの打線につながりがでて、チームは大躍進。
打撃もそうだが、守備での貢献も大きい。
今年こそ、「ヤギの呪い」が払拭できるか、そして日本人としては、4年連続であの熱い、観客が1球1球に集中し、歓喜し、泣きじゃくるような興奮のワールドシリーズに勝ち進むことを期待したい。

福留を見ていると、同じメジャーリーガーである日本人選手を思う。
そう、それはイチローである。
二人ともチームを叱咤激励するリーダータイプではなく、どちらかというと自分自身ができることを100%行い、それでチームの勝利に繋がるタイプだと思う。
背中で引っ張る、ある意味古きよき日本人らしい性質の選手ではないか。
もちろん、自らが声を出さずともプロ野球時代に培った、またあるいは自らが大切にしているきめ細かいスタンスでの野球観が、チームにいい刺激を与えているのは間違いない。

長打力や足の速さ、打順の違いといった技術的な違いはあるであろう。
ただ、そのスタンスは二人とも同じだと感じる。
それにしても、なぜ両チームは好対照な成績を残しているのだろうか?
チーム力の違い、といってしまえばそれまでだろう。
それを思うと、あまりに違う二人の環境にため息がでてしまう。
しかし、イチローについては少し物足りなさを感じてしまう。

イチローは、オールスターではファン投票で連続出場している、アメリカ人でも認めている偉大な選手である。
走行守であれだけ魅せる選手はなかなかいないであろう。
野球の楽しさを教えてくれるスターだ。

イチローを見ていると、比較するのはナンセンスかもしれないが、若かりしころのマイケル・ジョーダンを思い出してしまう。
NBAで毎年得点王を取り、オールスターでは毎回最多得票で選出され、彼の所属するブルズはアウェーでも空席となることがほとんどなかった偉大な選手。
しかし、あのジョーダンでも優勝するのに長い年月がかかった。
チームに選手がそろうまでは、優勝から遠いところにいたのだ。

5人(ベンチワークで12人だが)でやるバスケでもそうである。
ましてや、野球は9人でやるスポーツである。
イチローはチームに居なければいけない存在だが、チーム力に影響を与えているのだろうか。
もちろん大きな影響を与えているのだろうが・・・。
ジョーダンの若かりしころのように得点王はとるが・・・となってしまうのが心配であり、残念である。

イチローと福留。
同じタイプではあるが、現時点を見ると、どちらがチームへの影響力が強いのかは、現在の順位で一目瞭然である。
ここ数年は低迷しているチームの中で、影響されることなく、モチベーションを下げずに、200本以上の安打をのこしているのは、強烈なプロ意識ゆえであろう。

チームを勝たせるために、日本代表時のようにやっていたら、全シーズンもたないであろう。
しかし、である。
数年前、プレイオフで松井がホームインしたときのあのジャンプ・歓喜の顔・声。
今でも、目に焼きついている。
イチローのそうした姿、熱くなった顔もみてみたいものだ。

今年、いまいち調子の上がらないイチローは、チームの低迷にあわせて、毎年続けていた孤独な戦いにつかれてしまったのであろうか。
今年は、200本安打の大いなる記録に挑戦している年である。
個人の記録も、そしてチームの勝利へも貪欲に狙っていってほしい。
バスケでも難しい、ましてや野球はそのほぼ倍の人数である。
イチローが、もっとチームを引っ張るような、そんな姿を見たい。
勿論個人でできることには限りはあろうが、それでも、できるはずと期待をしてしまうのは贅沢だろうか。。。

がんばれ、イチロー!福留!
そして、すべての日本人選手!

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posted by ballgame |00:37 | MLB | コメント(20) | トラックバック(0)
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