2007年11月25日

古豪復活か強者としての君臨か

いよいよ大詰めのJリーグ。
土曜に行われた浦和対鹿島は1対0で鹿島が勝利。
優勝争いは最終節までもつれることとなった。

試合を見ていたが、まさに好ゲームだった。
前半終了間際に一人退場となって、アウェーの地、勝ち点を3取らなければならないという苦しい条件が増えた鹿島。
しかし、一人少ない鹿島が後半21分に先制。
そこからが、まさに試合の見所。
闘莉王が前線で張ったまま、左サイドの永井からの再三のクロスを鹿島のDF、GKともまさに体を張ってのセーブ。
そのまま、鹿島の逃げ切り勝ちとなった。

試合はイエローカードが飛びかい、正直審判には疑問だったが、それを感じさせない鹿島の粘りだった。
お互いのチームが勝ちたい、点を取りたい、取らせるもんか、とまさに子供の喧嘩のように感情が表に出た戦い、見ているこちらも熱くなる。
今日に限っては、勝利への執念は鹿島にあったということか。
1人少ない鹿島は、コーナー付近での時間の稼ぎ方など見事だった。
ただまもるだけではなく、あわよくば1点を稼ごう。
そんな気持ちを持った、攻めの守りだったように思う。

普通、時間稼ぎなどはわざと倒れたり、痛がったりと見苦しいものが多いが、そういったマリーシアと呼ばれる汚さ(?)ではなく、狡猾といったほうが当てはまっているのかもしれない。
あくまでルールの範囲で(スローインやコーナーキックなどでの遅延もあったが)だったので、見ていても顔をしかめることはなかった。
久々に、魂のこもったよいサッカーを見ることができたように思う。

個人的に好きな小野の復活もうれしいことだ。
最近怪我がちで、「悲運のエース」とでもよばれそうな存在になりつつあると思ったが、それは杞憂だった。
小野が出てきて、クロスの質やボール回しが変わり、浦和の攻めは厚みを増した。
早く完全な小野が見てみたいものだ。
そして日本代表へ・・・は気が早いか(笑)
しかし、シュートを打てる場面で打たなかったりと、怖い選手に変わりはないが、物足りなさを感じた。

また、放送はNHKだったが、解説者・アナウンサーの抑制の聞いた解説・コメントには共感を覚えた。
実況で試合へののめりこみが邪魔されることがない。
あくまで手助けとしての実況。
個人に好みはあるだろうが、感情丸出しでずっと通したり、ニックネームを呼び続けたりといった実況よりは、試合を楽しめるように思う。

これで鹿島は通産300勝目をあげた。
これはJリーグ最速の記録である。
この記念すべき勝利を、大事な優勝争いの、しかも日本のトップクラブといってもいいであろう浦和からもぎとったことは、ちょっとした巡り会わせを感じる。
まさに「古豪復活」といってもいい勝利だったろう。

浦和は絶対的優位な11月ころからの足踏みが続く。
チームはアジアチャンピオンを勝ち抜くのと平行した戦いから、怪我人が多く出ている。
チーム状態はあまりよくないのかもしれない。
しかし、それとは別に感じたことがある。

浦和は去年、リーグチャンピオンとなり、今年はアジアチャンピオンとなった。
まさにバルセロナやマンUといった各国の"強豪"とよばれるチームへの階段を上がっていく途中であろう。
そう感じるせいか、戦い方に「守」というイメージを受ける。
強い横綱は、相手の技をすべて受け止め、その上で勝ちきる。
そういったイメージを、この鹿島戦で感じるのだ。

チャンピオンとしての戦い方。
去年のリーグ優勝や、今年のアジアチャンピオンはチャレンジャーとして勝ち取ったものだと思う。
本当に、スペインやイングランドなどでの「強豪」と呼ばれるチームは連覇をして始めて認められるものではないだろうか。

野球などに例えてもいいと思う。
去年優勝した日ハムは今年下馬評は低かった。
しかし、今年勝ったことで、本当に強いチームと認められたのではないか。
少し前の西武や、もっと前の巨人しかり。

挑戦してもぎ取ったチャンピオン。
そのベルトを防衛してこそ、「強い」チャンピオンとして名を残す。
浦和は今、難しい戦いを強いられている、「強豪」と呼ばれるための道を歩んでいる途中なのかと感じた。

鹿島の戦いは、降格争いをしているかのような錯覚を覚える熱い戦いだった。
浦和の戦いは、強豪として、どんと胸をかし、その上で破るという王者の戦いだった。
鹿島のほうが立場は楽だったとはいえ、両チームとも能力を出し切ったいい試合だった。
そして、浦和の進化が問われているような内容にも見えた。
どうしても、チャンピオンとしての戦い上、受けて立つような試合になってしまうものなのか?
そんなことを考えさせられる。
そして、これを乗り越えての優勝で、本当の意味での「トップチーム」と呼べるのだろう。
「強さ」をみせ続けること、これが強豪チームに共通した条件だと思う。

古豪復活か、トップチームへの仲間入りか。
その戦いは来週決まる。
「古豪」「王者」など、贅沢な考え方ができるのも、Jリーグの根ざした年月を感じさせ、うれしく思ってしまう。

条件は浦和が勝ち点1リード、相手は横浜FC(鹿島は清水)ということで有利は変わりないと思うが果たして。。。
浦和は今回の優勝で、(比べることは難しいが)マンUやバルサ、レアルといった強豪と肩を並べるような、Jリーグの王者としての君臨ができるのだろう。
来週も楽しみだ。

posted by ballgame |22:46 | サッカー | コメント(1) | トラックバック(0)
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2007年11月21日

若き二人の共通点(上田桃子と・・・)

先週行われた女子ゴルフ、大王製紙エリエールレディースで上田桃子が優勝し、最年少での賞金女王となった。
賞金女王となるには、その年もっとも強く安定した成績を収める必要がある。
横峰さくらとの賞金女王争いも面白かったが、今年に関しては「女王」の座は上田桃子にふさわしいものだろう。
優勝後の表情は、「女王」というよりも「おてんばな王女」といったほうが当てはまるかもしれない笑顔だった。

出場28戦中23戦でベスト10入り、今季5勝の成績は立派なもの。
去年が未勝利だったことを考えると、フロックとは考えられない、恐るべき成長力といえるだろう。
ただ、5勝したものの「もっと勝ってもよかったのでは?」と思わせる内容だった。
それは、がっかりしたというものではなく、期待の高さから思わせるのだろう。
現に、プレーオフで負け、1打差で負け、涙する。
最終ホールのグリーン上でのギャラリーのため息が何回聞こえたことか。。。

この絶対的な王者というよりも、不安定でもろそうな精巧なガラス細工のような強さに、より上田桃子に惹かれる。
熟した大木より、生き生きとした芽を出し始めた若木。
これからどれだけみずみずしく、大きく成長するのだろうという期待感。
そんなところに彼女を追いかけたくなるところがある。

賞金女王を獲得して、日本のトッププロの仲間入りをした上田桃子を見て、ふと頭に浮かぶ選手がいる。
その選手は、競技は違えども、同じくトップとして君臨しているであろう選手。
フィギュアスケートの浅田真央だ。

くしくも同じ日にフランスで行われた大会で、浅田真央はカナダに続いて2度目の優勝をあげた。
これで12月に行われるGPファイナルの出場権を獲得した。
GPファイナルとは、何戦か行われるGPシリーズの上位6名のみで行われる大会。
まさに、フィギュアスケートのトップを決める大会だ。

初日のショートプログラムで首位となった浅田真央。
しかし、得点が出た後の浅田真央の目は真っ赤になっていた。
コンビネーションジャンプの失敗に、自分を責めていた。
トップに立ったにもかかわらずである。

2日目のフリー演技。
序盤で挑戦したトリプルアクセルは、決まったと思った瞬間に着地に失敗、しりもちをついてしまった。
その後の演技で盛り返し、見事2勝目をあげた。
印象的だったのは、その強さでもなく演技終了の浅田真央の表情だ。
演奏とともに、演技が終わり、演技上の表情から素の自分に戻る時。
演技時の鋭い集中した視線から目の力が消え、一瞬ではあるが物足りない表情を浮かべたのを僕は見た。
しかしそれも刹那で、観客からの拍手に応える笑顔にすぐ変わった。

得点後、優勝が決まりインタビューに答える浅田真央。
その顔にはいつものかわいらしい笑顔があったが、演技後の表情とともに、それは100%満足していないように見えた。

上田桃子、21歳。
浅田真央、17歳。
違う競技をしていながら、似ていると感じるのはなにか。
それは、「もっと上手くなりたい、もっと強くなりたい」という強い気持ちではないか。
自分が目指す理想像へのチャレンジ、確固たる強い決意。
競技も違えども、若き2人からは同じように強く感じる。

それが、結果にもかかわらず、試合後の涙につながるのではないだろうか。
なりたい自分になる・・・そのためには、アドバイスを聞き、取り入れる。
強気とも取れる発言には、自らを鼓舞するため、あるいは自分を信じるがための、本人にとってなんでもない当然の発言なのかもしれない。
だから、マスコミから過度の取材や記事にもあまり動じずにいることができるのではないか。
自分の中での取捨ができているのだろうと感じる。

彼女達の目標として、賞金女王や大会での金メダルなどがあるだろう。
しかし、それも「もっと、もっと上を目指そう」という課程のひとつでしかないのではないか。
行われている時期も、場所もまったく違う2つのスポーツで生まれた2人の女王。
今後どれほど伸びるのだろうと、目を離せずに応援していきたくなる存在である。

確固たる強い決意を持った、自分をしっかり持った若き2人の女王。
完全な強さに見えないが、この結果が出ている2人。
不完全な強さゆえに、惹かれるもの、期待感も強くなる。
一体どれほど強く、大きく伸びていくのだろうか。
これからもますます2人に注目していきたい存在だ。


上田桃子、賞金女王おめでとう!
来年は米ツアーでも、大きく活躍を期待です。

浅田真央、GPファイナル出場決定おめでとう!
GPファイナルは制約のなくなった(出場権がかかるなど)思い切ったチャレンジや演技が楽しみです。

posted by ballgame |23:27 | ゴルフ | コメント(0) | トラックバック(1)
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2007年11月18日

女子バレーを振り返る(悔しさと楽しみと)

ワールドカップ日本女子バレーの挑戦は、6勝5敗の7位に終わった。
最終戦のブラジル戦前でオリンピックへの切符への望みは切れてしまった。
いわば消化試合とも呼べるものだったが、こういう試合こそ次に繋がる試合をして欲しかった。
(言い方は悪いが)どうでもいい試合に勝たなければ本当に勝ちたい試合で力は出ない。
ブラジルと日本、立場的には一緒だったが、チーム全体の勝利への意識が明確な差となっていたように思う。

技術的には詳しくないが、大会を通じて感じたことを振り返ってみたい。

・選手個人の意識の差
選手は一人ひとり、持てる力を振り絞って戦っただろう。
しかし、チームとしてはどうだったのか。
選手個人のチームへの思い、勝利への欲望には差があったように思う。
強豪と当たったときの、恐ろしくもろい負け方。
個々人で、なんとか1点もぎ取ろう・・・という気持ちで統一できていたのかな、と思ってしまう。
レギュラーと控えにも温度差を感じた。
レギュラーを押しのけて・・・ではないが、チーム全体で勝利を目指す気持ちが欲しかったように思う。


・リーダーの不在
チームは高橋、竹下を中心としたチーム。
しかし、自ら声を上げて士気をあげるようなタイプではないだろう。
プレーで貢献し、そのたくましい背中を見て、チームを鼓舞するタイプだ。
ベテランの多治見はブラジル戦は良かったが、それでもキャプテンタイプではない。
タイムアウトの監督の指示の後、または連続失点をしたコート内など、選手全員で声かけがないことでびっくりしたことが何度もあった。
バレーは特に流れの上下が激しいゲーム。
個々人でなんとかしようという気持ちよりは、チームの統一性で戦ったほうが強いはずだ。

オシム監督の病状で心配するサッカー界だが、サッカー代表が脱却しつつある「言われないとできない」チームへの変貌。
監督とコートが近く、指示が聞きやすいとはいえ、子供のようにすべて従うのではなく、大人のチームへの成長が必要に思った。
得点でコートの真ん中で義務的に喜ぶのではなく、どう対応するかの声が聞きたい。


・ボリバレント?
少し前、サッカーではやった用語だが(笑)、絶対的エースや高さのない日本はチーム全体で戦っていかねばならないチーム。
スパイクも一度で抜ければいいが、ブロックされることも多い。
ブロックフォローで選手間に落ちる場面に、何度舌打ちをしたことか。。。
勉強不足で申し訳ないが、拾うボールに飛び込む選手は決まっているのだろうか。
明らかにボールに近い選手がずっと見ていることが多かったように思う。

絶対的エースがいないことは、裏を返せばどこからでも攻撃できるということだろう。
それを広げて、どこからでも拾え、つなげるようにできないのだろうか。
レシーブ、スパイク、トスと多種多用に対応できることが必要になるのではと思った。
(読み応えのあるたくさんのブログから、今はサーブレシーブに入らない選手も決まっていると読んだが・・・)


・基本的技術の向上
サーブレシーブがしっかりしたときは、日本の強さである速攻や時間差が有効的に決まっていた。
逆に崩されると、単調な攻撃となり、それでは高さのあるブロックに引っかかってしまう。
急に身長やジャンプ力などは伸びるはずがない。
日本が持っている速さを生かすために、上げられる基本能力は、サーブレシーブ力やブロック、サーブの技術だろう。
試合中にはミスもある。
単純なミスをどれぐらい減らせるかがポイントではないだろうか。
イタリア、アメリカのような試合運びが理想だが、勝利したケニアやタイの試合にも多用な攻撃やレシーブに見習うところもあったように思う。


・タレントの勉強不足(笑)
試合中継のスタンスはもうどうしようもないのだろうが・・・。
せめて、応援するのならば「仕事としてやっている」感じを与えないで欲しかったな(笑)
選手のニックネームをつけたり、覚えたりするのが、応援ではないですから。

批判的な内容ばかりになってしまったが、明らかな力量の差を感じたのは、イタリア・アメリカの2チームだったように思う。
キューバ、セルビアには勝てるチャンスがあっただけに、7位という順位に感じる悲観的な気持ちは少ない。
勝敗を分けた少しの差が、実は大きいのだろうが。。。

日本のレシーブ陣が見せるがんばりには、画面に身を乗り出し、知らず知らずの間に声まで出していた。
それくらい、熱い戦いを感じることができた。
選手枠にも疑問の声があるが、来年の予選では、今回選ばれた選手や新たに入ってくる選手達ががんばってくれるはずだ。
今回、オリンピック出場を決めることができなかったのは残念だが、それ以上に戦えるという手ごたえや収穫は大きかっただろう。

個人的には、高橋のがんばり(前半不調だったが)、杉山の速さ(最後出てなかったのは怪我?)、木村の巧さ(難しいトスほど巧く打つ)が光ってい

た。
勿論、佐野や竹下のレシーブは、手に汗握り、ガッツポーズが多く出た場面。
大山も悪意すら感じるカメラワークに負けず?ムードメーカーとしての役割を発揮していたことには、驚きを通り越して尊敬すら感じる。
荒木の1試合ごとの成長も素晴らしかった。
栗原もエースとして、厳しい場面での期待によく応えていたように思う。

まだまだ、伸びるであろう日本女子。
現時点ではメダルは厳しいだろうが・・・これからの戦いも楽しみである。
応援しがいのある熱戦・激戦お疲れ様でした。
これからも応援していきたい。

明日からは男子の試合が始まる。
女子と違い、パワフルな試合が見れることだろう。
ガンバレ、日本!

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2007年11月17日

監督について(オシムと名古屋とピクシー)

今日の午後、オシム監督が脳梗塞で緊急入院した。
ブログでも、その件に関する内容がびっしりだ。
スポーツナビの記事でも、セルビアのスポーツ誌には150件以上の問い合わせの電話があったという。

90年Wカップでユーゴスラビアをベスト8まで導いたその手腕は、多くのファンのみならず、選手・コーチに尊敬されている証拠であろう。
日本代表監督就任当初はマスコミ受けせず、魅力に欠ける、観客が集まらないなどとネガティブな記事も見かけた。
しかし、1年以上経った今、サッカー解説者の中でも批判的な意見もあるにせよ、おおむね良くなっている、期待できるというスタンスだと思う。

千葉でみせたその劇的なチーム変化こそ見られなかったのは、日本代表という毎日チームについての方針を打ち出すことができなかったからであろう。
「これからよくなる、よくなっている」と期待されていただけに、非常に残念である。
ブログを読んでも、愛されているというより、敬愛・尊敬といった内容が多く感じる。
ジーコのフレンドリー(開放的)よりも、むしろ厳格な父親といったところだろうか。
まだまだ、画一的な考えから抜けきれない選手、幼稚な質問を投げかけることが多いマスコミに対しても成長を求めるオシム。
今の日本の時代にぴったりの指導者である。
サッカーの指導者だけでもなく、人間的にも尊敬できるオシム。
それが記事やたくさんのブログで伝わってくる。

さまざまな個人の考えで動くようになってきつつある現在。
そろそろ悟性的な、他者についていくのではなく、自ら考え、自ら責任をもって動きましょうと伝える人、行動する人は増えてきつつある。
その中でも、特にサッカーを通じてではあるが、大きな影響を与える代表的な一人だと思う。
子供から大人への成長を促す、昔ながらの頑固爺的存在。
うるさがる人もいようが、心のどこかではいて欲しい存在。

心臓にもともと不安を抱えていたという話は聞いていたが、脳梗塞とは。。。
予断を許さない状況であるが、なんとか回復してもらいたい。
まだまだ、日本代表だけでなく、僕達も必要とする存在である。
こういったたくさんの声は、きっとオシムに届くことを願って、あるいは皆わかっていて、記事やスタジアムでの声援(もあるであろう)をあげるのであろう。
僕も小さな存在だが、同じ思いで記事を書きたい。


浦和と同じく、豊富な資金を投入しながらなかなか結果の出ない名古屋グランパスへのピクシー(ストイコビッチ)の監督就任である。

名古屋監督就任→ライセンスがないため断念という流れだった。
その後の記事で、ライセンスが取得される見込みのため、再度就任の話がでてきたということだ。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20071105-00000047-kyodo_sp-spo.html

そこで考えた。
千葉へ請われて来日したオシム。
自らのチャレンジ精神もあるだろうが、やはりフロントから請われてという理由も大きかったであろう。

それに比べると、名古屋の対応は少し違った、ネガティブなものに聞こえる。
「ライセンスがないから認めませんよ」であっさり下がってしまっているように感じるのだ。
勿論、フロントは後任探しで、時間をかけることはできなかったのであろうが、「障害がとれたので」再契約を勧める。
本当に、チームとしてきて欲しい人材なのだろうかといぶかってしまう。

きて欲しい人材なのは確かだろう。
しかし100%なのか。
この人にチームを強くして欲しいという確固たる熱意があれば、Jリーグへの要望は出すべきではないのだろうか。
ここらへんに、名古屋が優秀な選手を集めながら、チーム作りがあまりうまくいっていない原因が垣間見えるように思う。

1年先、2年先のことを考えず、とりあえずこの場をしのげればいい。
ここ最近の自民党や民主党のように「選挙までもてば・・・」年金問題のように「自分が担当を変われば・・・」と同じように感じ、悲しくなってしまう。
監督がチームを強くするすべてではないが、大きな存在であるのには間違いない。

請われて意気を感じてやる監督、とりあえずこの人で・・・と受けた監督。
ピクシーの場合はどうなのだろうか。
詳細はわからないが、実際の就任の話が記事どおりであったとしたら・・・違和感を感じる。

オシムの入院でそんなことを考えた1日だった。

posted by ballgame |01:06 | サッカー | コメント(10) | トラックバック(2)
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2007年11月17日

無事是名馬である選手を思う

週の競馬のエリザベス女王杯、一番人気のウォッカがハ行のため出走を取り消した。
凱旋門挑戦を断念した蹄球炎とにた症状だそうだ。
牝馬でありながら、ダービーを制した彼女。
能力は相当なものがあり、僕も応援していた馬だったため残念だ。
そんな残念な気持ちを持ちながら見ていたエリザベス女王杯でふとこんな言葉を思い出した。

「無事是名馬なり」この言葉は聞いたことがあるだろう。
怪我なく走り終えるのは名馬である、というような意味だろうが、最近ではディープインパクト、テイエムオペラオーなどが頭に浮かぶ。

アジアシリーズが終わり、しばらく野球を見る機会、草野球も寒くなってきたこの時期。
ふと、野球ネタに恋しくなる。
「無事是名馬なり」から「無事是名選手なり」ともいえるのだろうか、と考えるのも面白いと思う。
誰を想像するでしょうか?

すぐ思い浮かぶのは・・・いまや世界ナンバーワンの一番打者ともいえるあの選手ではないか。
そう、イチローである。
イチローの活躍は詳しく述べる必要はないだろう。
日本での活躍を引っさげ、アメリカに渡ったのはもう7年目。

日本で、一度(二度だったかも)大きな怪我でシーズン終盤出れなかっただけで、後は常時スタメンで活躍し続けるイチロー。
チーム事情もあるだろうが、それ以前に大きな怪我がなく、シーズンを過ごせるのは、たゆまない体へのメンテナンス、トレーニングの賜物だろう。
1年目でのMVP、4年目での最多安打も輝く記録だが、忘れてはならないのは7年連続ゴールデングラブ賞を獲得していることだ。
走・攻・守三拍子そろった、まさに野球人の理想形ではあるが、やはり大きな怪我に泣くことがないのが、名選手として大きなウェイトを締めるのではないかと思う。

日本では、中日の岩瀬、阪神の金本などが浮かぶ。
実際、金本は怪我を押しながらの出場だが、毎日ファンの期待にこたえていることには間違いない。
彼らも「無事是名選手」といえるだろう。
横浜の工藤、現役時代は見ていないが、楽天監督の野村もそういえるだろう。

「無事是名馬」という言葉とは裏腹に、怪我に泣いた名馬もいる。
ナリタブライアン、ビワハヤヒデ、サイレンススズカなどだ。
強い馬ではあったが、故障がなければ・・・と思わせる名馬。
特に、イチローと対比して「怪我に泣いた名選手」というと、どうしても広島の前田智徳を思い出してしまう。
僕も大好きな選手だ。
自らのエラーで同点になった後、サヨナラホームランを打ち、お立ち台を拒否した前田。
大学のレポートにも、野球とは関係ない講義で、彼について書いたこともある。

二度のアキレス腱断絶から復活し、2000安打を打った前田は、イチローより素晴らしい選手かもしれない。
(実際に多くの解説者、そしてイチローも前田を天才と語っていたと思う)
前田を名選手ではない、という人はいないであろう。
僕も、一番の天稟をもっていたのは前田であると思っている。
しかし、どうしても「無事是名選手」であるかというと、そこには暗い影がついてしまう。
常時ファンを喜ばせることができなかったというところで。。。

巨人の上原、高橋伸、二岡、ソフトバンクの多村などはいい選手であろう。
(特に上原は来年先発でがんばって欲しい、テンポがよく好きな投手である)
だが、どうだろう。
毎年のように怪我で泣き、チームの主力には違いないが、いまひとつ大選手としては物足りないところを感じてしまうのは。。。
(もちろん、誰も好んで、怪我をしているわけではないだろう)
怪我の中にも、日ごろのメンテナンスで防げるような、不注意での怪我もあるだろう。
そういったことをおこさないイチロー、岩瀬たちが素晴らしく感じる。

「無事是名選手」
考えると面白い。
長年、ファンの期待に応えるためには、常時試合に出場しなければならない。
もちろん、試合に出るためには、相当な実力が伴ってなければならない。
名選手全員が無事とは言わないが、やはり「無事是名選手」とはいえるのではないだろうか。
秋の夜長、こんなことを考えるのも面白い。。。
願わくは、漫画の「あぶさん」まで・・・とは行かなくても、クレメンスやマダックスのように息の長い選手が日本にも増えることを期待したい。
マスターリーグで活躍する大野が復活すればあるいはと思っている(笑)

posted by ballgame |00:24 | プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年11月15日

赤の飛躍

最近、温暖化の影響で寒くなる時期がどんどん遅くなっていく。
10月ごろには徐々に見ごろになってくる紅葉も、今年はますます遅くなっているようだ。
しかし、紅葉にかわって、スポーツ好きには「赤」が目立つ10月以降だ。
岡島、松坂のいるレッドソックスがワールドシリーズで優勝するまでの野球。
そして、同時進行(?)されていたサッカーACLでは、日本が誇る「赤」浦和レッズの大躍進である。

燃えるような紅葉などというが、紅葉は見るもの。
客観的に燃えているな~、と思うが、レッドソックス、浦和レッズは自分の体内から燃え上がるような主観的な熱さがある。
今、行われているバレー日本女子もそういえば赤いユニフォーム。
今年は秋を感じず、夏から冬に直行という気持ちになる。
四季のある日本、四季が崩れても今年はあまり気にならない。

ACL第2戦、浦和のホームで行われた試合は2-0でレッズの勝利。
ホームにもかかわらず、深いラインを引く(戦術で前からそうだったと思うが)レッズは開始早々から、少々押され気味に映った。
やはりホームアドバンテージの絡みがあり、先取点は奪われたくないところから慎重に組み立てをしていたのだろう。
サッカー特有の、ホームアドバンテージの面白さが出ていたように思う。

それにしても、競技場の真っ赤なこと。
紅葉よりも鮮やかな赤色で、レッズを支えていたサポーターの熱意は素晴らしいものがある。
まさに「自分達のチーム」を心から応援しようという気持ちが、レッズを支えているのだろう。
日本代表の応援よりも、自分達に近い、近く感じるチームゆえの熱さを感じた。

同じく行われている、女子バレーの応援も日本チームを支えているが、あくまで受動的に応援に「参加している」という形がちらほら見える。
レッズの場合は、心から、先導者がいなくても、自然にわきあがる声、ブーイング。
能動的な応援に感じる。
受動的な応援と能動的な応援。
どちらも選手への力になることは間違いないのだが、同じ声援でも、2種類あるのだなぁと実感した。
草野球の応援も能動的な応援になるんだろうなぁ。

これで、クラブ世界一を決める大会への参加が確定。
今年から主催国枠があるが、それを使わずに大会への出場が決まったことは喜ぶべきことだろう。
イタリアの「赤」ACミランとはひとつ勝てば、準決勝であたることとなる。
日本発の「赤」レッズが、世界にお目見えする初めての大きな大会。
ホームというアドバンテージを活かし、世界を驚かせるような選手の活躍、そしてサポーターの熱さを期待している。
おめでとう、浦和レッズ!

posted by ballgame |01:38 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(2)
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2007年11月14日

守備で金が取れる選手(そしてシーツを思う)

野球を見ている場合、大体が特定のチームのファンで、そのチームを応援しに行く場合が多いと思う。
エースのピッチング、4番のホームラン、下位打線のつながり、大事な場面での盗塁など。
あまり、守備を見に行こう!という気持ちで試合を見続けることは少ない。
ただ、チームの勝利のために堅実な守備は欠かせない。

やつがライトにいるので、ヒットでもホーム突入をあきらめよう・・・。
キャッチャーの肩がいいので、盗塁は控えよう・・・。
これらは、潜在的な守備力、ファインプレーであろう。
ただ、これらのプレーは気づかなければ、単なる1プレーとして試合の中に埋まってしまうものだろう。
タイトルにもある「守備で金が取れる選手」とはやはり、広い守備範囲、深い位置からの送球、華麗なダブルプレーなどわかりやすいファインプレーをこともなげにやる選手なのではないか。

女子バレーを見ていて、リベロの佐野や竹下のレシーブを見ていて、野球での守備の意識は、見るものにとってどれだけあるのだろうと考えた。
最近「珍プレー・好プレー」の番組を見かけないが、番組の90%以上は珍プレーに特化しているのではないか。
好プレーは、エンディングロールが流れながら・・・という寂しい扱いになっていたのが、記憶にある。
テレビ東京の伊集院が司会をしているスポーツ番組(今もやっているのでしょうか)では、1週間に1度「光るプレー」と称して、好プレーを流していた。
見ごたえがあるな~というのが、正直なところ。
1時間たっぷり流していても、結構見る人が多いのではないかと思っている。
1年に1度でいい、守備に光を当てる番組があればいいと思うのだが、TV局のスポーツ編成の方、どうでしょう(笑)

話を戻して。
1年間を通して、その年のもっとも守備力のある選手を選ぶ賞がある。
MLBではゴールドグラブ賞、日本ではゴールデングラブ賞がそれにあたる。
選考方法は、MLBでは各監督が選び、日本では記者が選ぶ。
選考方法に違いはあれ、このゴールドグラブ賞ではやはり疑問(なぜこの選手?)の声が上がる。
あまりMLBの試合を観戦できていないので、主観になるが、日本の方がこの疑問は大きいように思う。

監督と記者、見る視点が違い、監督は自チームにいやなプレーをする選手(貢献度も含む)を選び、記者はイメージが先行するように感じる。
また、日本のチーム数の少なさもあげられるだろう。
日本でも、12球団1人としたら、さぞかしこの賞の価値も基準も上がると思うのだが。
そして、日本ではベストナインとゴールデングラブのすみ分けのあいまいさも感じる。

疑問はさておき、「守備で金が取れる選手」とは、ゴールデングラブ賞を毎年受賞している人達の中にいるであろう。
MLBでは、オジー・スミスが有名であろう。
まさに、守備だけでMLBのレギュラーとして頭角を現した選手である。
(本人の絶え間ない努力で、後年はリードオフマンとしても活躍)
「The Wizard of Oz(オズの魔法使い)」というしゃれた異名を持っていた選手だ。
最近では、T・ハンターやイチローの守備能力の高さは万人が認めるところだろう。
まさに、彼らの守備を見ていると、ご飯が何杯でも食べられる。
日本では、荒木・井端のプレーはおいしいご飯のおかずであろう。

今年のゴールデングラブで3年連続受賞した選手がいる。
阪神のA・シーツだ。
広島時代から守備に定評があり、阪神に入団後、ファーストでその高い守備力を見せる。
広島、甲子園と土のグラウンドで、守備が難しいところでの受賞。
まさに、守備で貢献した、金を稼ぐことのできる選手だと思う。

そのシーツが「今年度、阪神と契約しなければ引退も考えている」という内容のコメントをしたと聞いた。
本人の気力の低下や球団の方針もあるのだが、なんとももったいないと思う。
年々衰えていく守備である。
ゴールデングラブ賞を獲得した選手がそのまま引退とはなかなか聞かない話だ。
今年度はバッティングが悪かったし、年齢的なところもあるだろうが、まだまだがんばって欲しい選手である。
日本人選手ならこれだけの活躍を残した選手、むげにはしないところだろうが、やはり「ガイジン」であるからだろうか。

内野を確実に固め、チームに安定をもたらす船のバラストのような選手である。
チームに一人はいてほしい選手。
もし、阪神での契約がなくなってしまった場合、楽天で活躍してもらえないだろうか。
フェルナンデスの守備よりはよほど安定すると思うがどうでしょう(笑)

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2007年11月13日

ジョニーの苦悩

先日「ジョニーのプライド」での話に続き、ロッテの黒木について、記事を見つけた。
以前の記事では、ヤクルト、西武が獲得に興味を持っているということで、一安心していたところだった。
が、野球界はなにがおこるかわからない。

先日見た記事では「オファー来ず」をいう内容だった。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2007/11/10/10.html

獲得に強い興味を持っていただろうヤクルトは、トライアウトで萩原を獲得した。
トライアウトを受けなかった黒木。
「自分で決めたことなので後悔はない」との事だが、果たして本当にそうなのだろうか。

興味が湧いたので、過去の記事を追っていくと、中継ぎの補強をしたかったヤクルトは「トライアウトで投球を確認してから」という内容。
西武の渡辺監督も、トライアウトで積極的に実績ある選手を見たいという話だった。
やはり、過去の実績で天下りできる企業のようには行かない。
現時点の実力のみが図られる野球界。
長い間、一軍での成績を見ることができなかった黒木にわざわざ声をかけてくれるような球団はあるのだろうか。

「話がなければ話がくるまで待ち続ける」という悲壮な決意だそうだが、本当にそれは悲壮な決意なのだろうか。
実は、自分で動くまでは、現役を続けたいという想いはないのでは・・・とも思ってしまう。
悲壮な決意というのは、はいつくばっても野球を続けたいと動き続けることではないのか。

大リーグで野球がしたいという夢を実現するために、代理人もつけず、自分で動いた桑田。
正直厳しいのでは・・・という世間の声に反して、足の怪我にも負けず、メジャーデビューを果たした桑田。
イチローから、人を喰ったようなキレのあるカーブで三振を取った場面を見た人もいるだろう。
今年も自ら動くと聞いている。

桑田と同様に、黒木が持っている経験、チームを鼓舞する力も獲得する球団に投球以外でも力になるはずだ。
「去り際の美学も大事」との声もあるだろう。
しかし、僕も含めて、もう一度躍動するジョニーを見てみたいというファンも多くいるはずだ。

最後まで粘り強く、100%燃え尽きるまでプレーするのが、ジョニーのスタイルではないのか。
あなたは本当に燃え尽きてしまったのですか?
本人の心の中までは、うかがうことができない。
黒木ファンは新聞記事などで、一喜一憂するしかないが。。。

トライアウトは一度で終わりではない。
11月27日に二回目が行われる。
(僕は一回だと思っていたのであせりました・・・)
着々と球団の選手の編成が決まっていく。
出遅れてしまった感は強いが、もし現役で続ける意思が、心の炎がまだくすぶっているのなら、記事であるようなプライドだけであるなら・・・。
ぜひトライアウトにチャレンジしてもらいたいと強く願う。

posted by ballgame |00:26 | プロ野球 | コメント(3) | トラックバック(1)
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2007年11月11日

女子バレー第8戦(すがすがしさ)

土曜日のポーランド戦は、友人の結婚式のため、ダイジェスト版でしか見ることができなかった。
フルセットまでいった試合はさぞかし見ごたえがあったろう。
古い友人同士の結婚に続き、日本の勝利といいことが重なった。
人の心配ばかりせずに、自分のことも考えねば(笑)

バレーの話にもどろう。
ダイジェスト版のみで、試合の全体の流れや内容を見ることができなかったのは残念。
1、3セットを取られ、常に先行される形からの逆転は今後に期待できる。
今まで、日本は競り合うと弱い(勢いに乗られるととめられない)ひ弱な先行型が目立っていたので、やっと日本本来の粘りが出てきたのかなと、一安心。

第6戦で感じた札幌ならではの、熱い応援の力もあったのだろう。
日本の大黒柱の高橋の復調も頼もしい。
ダイジェスト版特有の、いい場面が多かったのを差し引いても、ポーランド戦の高橋はキレていた。
体の切れもあるのだろうが、顔つきから気持ちの面でもキレていたように思う。

高橋(竹下)中心のチームといってもいい今回の日本。
実力もさることながら、精神的要となる選手である。
もちろん、高橋本人もわかっていたことだろう。
持ち前の責任感の強さ、気の強さから気持ちがキレて、それが体にまで影響していたのではないか。
力任せのスパイクという形で。

「チームのためになんとかしなければ」から「自分のできることをやれば、それがチームを引っ張ることになる」という気持ちの変化があったのではないかと思う。
それが、相手チームからは憎たらしく思えるような、いつものブロックアウトのスパイクに繋がったのではないかと感じる。
いい意味での、気持ちのキレ方。
飄々とした、プレーを楽しむかのような表情からも、復調は間違いないように思う。

もちろん、高橋一人では勝てない。
しかし、高橋が自分を取り戻さないとチームは勝てない。
頼もしい高橋が帰ってきたのを、心からうれしく思う。

さて、今日はケニア戦。
日本以外の試合をなかなか見ることができないが、ケニアは少し実力が落ちるチーム。
ここまで全敗だが、強いカテゴリーに入っていたので、油断は禁物。
最終ラウンドに向けて、勝敗より勢いづける試合作りに期待して観戦開始。

結果は3-0のストレート勝ち。
高橋の調子が上がってきたのもしっかり確認できた。
トスが変わったのだろうか、スパイクに入るタイミングが早く感じる。
今までブロックにつかまっていたのが、早い攻撃のため、つかまらない。
解説者が「ペルー戦で、二段トスを打ち抜いたとき、スパイクのタイミングをつかんだ」といっていたが、まさに復調といっていい出来であろう。
素敵で頼もしい高橋だ。

控え選手も今までより長い時間、コートにたつことができ、試合勘やチームの一体感にプラスになったことだろう。
第3セットは試合結果に響かないところだったので、栗原を休ませて大山の出番を増やしても良かったのではないか。
注目されている大山ではあるが、やはり体が100%ではないのだろうか。
そういう立場でありながら、悪意すら感じるカメラワークで捉えられている大山。
頭の片隅にはいつも残っているだろうが、がんばって欲しいものである。
ムードメーカーとなっている大山、これからの強豪相手に必要になってくる存在になるだろう。
勿論、大山だけでなく、12人全員の力が必要である。
今日、杉山以外の全員がコートに出たことは、これからの戦いに向けての準備としては良かった。
(杉山が怪我でもしたのかと心配したが・・・)

試合内容は一方的だったが、試合で一番印象に残ったのは、ケニア選手の喜びだ。
1点取るたびに、チーム全員で喜ぶ。
それも習慣で集まるのではなく、心から喜ぶのだ。
純粋なスポーツの喜び。

みていて、応援したくなるチームである。
高校生のようなチーム運び、そして高校生のようなすがすがしさ。
あぁ、いいチームだなぁと感じる。
自分達のできるプレーをし、喜ぶときは喜ぶ。
まさにチームプレーの楽しさ、観客にも伝わるものだと思うだが・・・。

得点して、静まり返るコートに響くケニア選手の喜ぶ声。
それでも変わることのないケニアの選手・・・素晴らしい。
それでも変わることのない観客・・・なにか寂しい気がする。
画面から感じたこの気持ちは、テレビで客観的に見ることができるメリットなのだろう。

ケニアはつなぎの部分が弱かったが、ブロックは良かった。
このチームの特徴を活かしながら、鍛えていったら面白いチームができるのではないか。

水曜日から、いよいよ最終ラウンド。
強豪との3連戦が始まるが、ケニア戦で面白いなと思ったことがあった。
それは、ケニアのつなぎが悪いため、普通ではないタイミングでのスパイクなどが日本コートに決まっていたように感じた。
レシーブする側の予想しないプレー、タイミングから来ているとおもうのだが、これも日本はいかせないだろうか。
ペルー戦から、時間差が有効に決まっている。
荒木は1試合ごとに成長を感じ、高橋の復調もある。
木村は普通のトスよりも、難しい体勢のほうが決めているように思う。
ドカベンの岩鬼ばりである(笑)
(強く印象に残るプレーだからであろうが・・・)

キューバ、アメリカ、ブラジルと続く3戦。
セルビア戦のぽっきり折れたような試合だけは見たくない。
チームでの声もようやくかかっていたケニア戦。
勝つには相当に粘り強く、基本的なミスをしない戦いぶりが必要になるだろう。
手に汗握るような、面白い試合になることだけは間違いない。
がんばれ、ニッポン!

posted by ballgame |23:13 | バレーボール | コメント(0) | トラックバック(2)
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2007年11月10日

女子バレー第6戦(間の使い方)

舞台を札幌に移しての第6戦。
木曜日は試合が無かったので、スポーツナビの「ヨーコ・ゼッターランドが語るバレーW杯」コラムを読む。
前半の振り返りと後半の展開が簡潔でわかりやすく書いてある。
必要以上に盛り上がらず、また悲観的にならず、現場を経験した目はさすがだなーと思いながら、第6戦を待つ。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/volley/beijing/wc2007/column/200711/at00015250.html

第6戦はペルー。
イタリア戦では、手も足も出ず、まさに完敗した日本だが、一日間が空くというのは大きい。
このブログを書き始めてから、前にもまして日程に注目するようになった。
MLBワールドシリーズでのロッキーズの必要以上の間、プロ野球日本シリーズのわくわくして待つというには長すぎる間。
それで勝敗がすべて決まってしまうのではないが、それでも小さくない勝敗の要素のひとつだろう。
「間」をどう利用するかで、チームの調子の波に少なからず影響する。

惜敗したセルビア戦後、移動日があり、それが惜しかった・・・などと気持ちを引きずることなく、タイ戦に望めた。
完敗したイタリア戦、今回も1日移動日があった。
その「間」をうまく生かすことができたのか、日本の選手はみな一様に引き締まって厳しい顔をしていた。
後がないということからくる顔つきでもあるのだろうが、たのもしい。

試合が始まり、札幌の会場は今までより大きな声援に聞こえた。
一体感とでもいうのだろうか。
(DJ(案内役)は無視して考えて(笑))
ふと、日ハムの日本シリーズやCSシリーズの応援を思い出した。
札幌には、スポーツを楽しみ、おらがチームを応援しようという土壌が根付いてきたのだろうかと考えると、うらやましくなって、ついにやりとしてしまった。

素晴らしい声援。
それは日本チームだけではない。
試合中、ペルーの選手がレシーブで交錯し、味方の選手の足が顔に当たってしまった。
同時に足もくじいてしまったようで、なかなか動けない。
静かになる会場。
しかし、徐々にバルーン(とでもいうのでしょうか?あのメガホンの長いやつ)を叩く音が、会場に広がり始め、やがて会場全体を覆いつくす。
ようやく倒れていたペルーの選手が立ち上がると、大きな拍手。
サッカーで倒れた選手の治療時間を作るために、外へボールを出したときのフェアプレーをたたえるような声援。

あぁ、札幌会場にいた観客の方々は素晴らしい。
世界クラスのアタックやレシーブは見せてもらっているが、初めて「ワールドカップ」の名にふさわしい行動を見ることができた。
試合以外の行動で初めて、世界に発信してもいい映像。
ちょっとしたことだが、素直に感動した。

そんな声援に後押しされながら、第1セット序盤までは互角の展開だったが、サーブで相手を崩し、リズムをつかむ。
荒木、木村の活躍が出て、安定した戦いで第1セットを取る。

解説に中田が入ると、実況も見ていて楽しい。
ピリッとしたペッパーのように、端的で歯切れよく、要所を締めたコメントが耳にすんなり入ってくる。
杉山はこのセット最後に1点取るまで無得点だったが、アナウンサーの「杉山がまだ無得点なんですが・・・」の問いかけに、
「スパイクを決めることだけがセンターの仕事ではない」とぴしゃり。
こちらにも思わずニヤリ。
よく言ってくれました!

第2セットも荒木、木村の調子が落ちない。
それもすべて、サーブで崩した効果なのだろう。
ムードメーカーとして一役買っている大山の出番でも、得点を重ね危なげなく第2セットを連取。

それにしても・・・と毎度毎度だが、テレビワークが疑問だ。
プレーを追うアングルは絶妙だが、なぜ毎回大山を映すのだろう。
あれでは、大山に対しての応援というよりも、なにか見せしめのように感じる。
売り出したい気持ちはわかるが、選手のことを考えると逆効果だ。

この大会、決して主力ではないが、それでも少ない出番では、会場が盛り上がり、なぜか点数が入る。
立派なムードメーカーとして活躍しているとおもうのだが。。。
選手は一生懸命なプレーを見て欲しいはずである。
メグ、カナといわれていることをあまり認識していなかったが、逆に反発したくなるし、可哀想にも感じる。
僕がひねくれているだけなのだろうか(笑)

この大会、第2セットと第3セットの間には10分のインターバルがある。
移動日の1日の「間」を有効に使えた日本だが、この短い「間」を最大限に生かしたのは、ペルーだった。
ペルーはサーブを強く意識し始め、リベロで真ん中に控えている佐野の両脇を狙い始める。
人と人の間である。
それが非常に有効で、サービスエース、またはサーブで崩してのブロック、ワンタッチを狙ったスパイクと日本の十八番を奪うようなプレーで連続6点。
その後、日本は1点差まで詰め寄るが、このセットを落としてしまう。

毎試合思うのだが、日本は相手の流れになると、なかなかそれを止めることができない。
対応が後手後手に回ってしまうのだ。
絶対的エースがいないからということもある。
精神的主柱の高橋もマークが厳しく、なかなか決めることができない。

それならばなぜ、なぜコートに出ている選手達同士の話ができないのか。
いわば、声が出ていないのである。
得点が重なるにつれ、大きくなる声援とはうらはらに、静かになる選手達。
選手一人一人の責任感はみなとても大きく持っていると思う。
だからこそ、なんとか自分が・・・と気負ってしまう、そんな印象を受ける。

バレーは監督の位置が近く、野球やラグビーと比べても、指示だしがしやすいはずだが、実際にプレーするのは選手達だ。
僕は野球もサッカーもバスケも一通り経験しているが、プレーがまずかったら最低声だけは・・・なんて考えてしまう。
実際、草野球の試合でも、フォアボールやエラーが重なると、声がでなくなり、チームは静まってしまうものだ。
(低いレベルの話で申し訳ない(笑))

コンビバレーでここまで戦ってきた日本だからこそ、あえて全員で確認や指示などの声かけをしてほしい。
解説の中田も「監督が「声もプレーのひとつなんだ」といっている」と。
強烈なキャプテンシーのある中田だからこそ、説得力もある。
絶対的エース、強烈な個性の塊であるような、例えば元磐田で現ブラジル代表のドゥンガのような選手がいない日本だからこそ、感じる。
1対1ではよく確認しあっているが、全体では・・・足りないような気がする。

第4セット、中盤まで一進一退だったが、地力の差が出て、日本が3-1でペルーを下した。
できれば、ストレートで勢いに乗りたいところだったが・・・。
ペルーも以前、日本の監督が指導していたそうで、よく拾ういいチーム。
攻めはレフトからの攻撃が主だったが、それでもパワーがあり、よく対抗してきた。
日本も粘り負けせず、ペルーの自滅を誘ったこれまた面白いゲームだった。

やはり、日本はサーブで崩し、粘り強く相手のミスを待つといったゲーム作りが必要だろう。
自らサーブカットのミスなど、基本的なプレーに忠実でないと、第3セットのように苦戦してしまう。
機械のように正確に・・・となるとつまらないが、気持ちのこもったプレーを見せてくれる日本をこれからも見ていきたい。

明日はポーランド戦。
強豪だが、札幌の素晴らしい観客の後押しと選手の気持ちのこもったプレーに期待したい。
明日こそ北京への試金石。
がんばれ、ニッポン!

posted by ballgame |00:31 | バレーボール | コメント(2) | トラックバック(1)
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