2007年11月17日

監督について(オシムと名古屋とピクシー)

今日の午後、オシム監督が脳梗塞で緊急入院した。
ブログでも、その件に関する内容がびっしりだ。
スポーツナビの記事でも、セルビアのスポーツ誌には150件以上の問い合わせの電話があったという。

90年Wカップでユーゴスラビアをベスト8まで導いたその手腕は、多くのファンのみならず、選手・コーチに尊敬されている証拠であろう。
日本代表監督就任当初はマスコミ受けせず、魅力に欠ける、観客が集まらないなどとネガティブな記事も見かけた。
しかし、1年以上経った今、サッカー解説者の中でも批判的な意見もあるにせよ、おおむね良くなっている、期待できるというスタンスだと思う。

千葉でみせたその劇的なチーム変化こそ見られなかったのは、日本代表という毎日チームについての方針を打ち出すことができなかったからであろう。
「これからよくなる、よくなっている」と期待されていただけに、非常に残念である。
ブログを読んでも、愛されているというより、敬愛・尊敬といった内容が多く感じる。
ジーコのフレンドリー(開放的)よりも、むしろ厳格な父親といったところだろうか。
まだまだ、画一的な考えから抜けきれない選手、幼稚な質問を投げかけることが多いマスコミに対しても成長を求めるオシム。
今の日本の時代にぴったりの指導者である。
サッカーの指導者だけでもなく、人間的にも尊敬できるオシム。
それが記事やたくさんのブログで伝わってくる。

さまざまな個人の考えで動くようになってきつつある現在。
そろそろ悟性的な、他者についていくのではなく、自ら考え、自ら責任をもって動きましょうと伝える人、行動する人は増えてきつつある。
その中でも、特にサッカーを通じてではあるが、大きな影響を与える代表的な一人だと思う。
子供から大人への成長を促す、昔ながらの頑固爺的存在。
うるさがる人もいようが、心のどこかではいて欲しい存在。

心臓にもともと不安を抱えていたという話は聞いていたが、脳梗塞とは。。。
予断を許さない状況であるが、なんとか回復してもらいたい。
まだまだ、日本代表だけでなく、僕達も必要とする存在である。
こういったたくさんの声は、きっとオシムに届くことを願って、あるいは皆わかっていて、記事やスタジアムでの声援(もあるであろう)をあげるのであろう。
僕も小さな存在だが、同じ思いで記事を書きたい。


浦和と同じく、豊富な資金を投入しながらなかなか結果の出ない名古屋グランパスへのピクシー(ストイコビッチ)の監督就任である。

名古屋監督就任→ライセンスがないため断念という流れだった。
その後の記事で、ライセンスが取得される見込みのため、再度就任の話がでてきたということだ。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20071105-00000047-kyodo_sp-spo.html

そこで考えた。
千葉へ請われて来日したオシム。
自らのチャレンジ精神もあるだろうが、やはりフロントから請われてという理由も大きかったであろう。

それに比べると、名古屋の対応は少し違った、ネガティブなものに聞こえる。
「ライセンスがないから認めませんよ」であっさり下がってしまっているように感じるのだ。
勿論、フロントは後任探しで、時間をかけることはできなかったのであろうが、「障害がとれたので」再契約を勧める。
本当に、チームとしてきて欲しい人材なのだろうかといぶかってしまう。

きて欲しい人材なのは確かだろう。
しかし100%なのか。
この人にチームを強くして欲しいという確固たる熱意があれば、Jリーグへの要望は出すべきではないのだろうか。
ここらへんに、名古屋が優秀な選手を集めながら、チーム作りがあまりうまくいっていない原因が垣間見えるように思う。

1年先、2年先のことを考えず、とりあえずこの場をしのげればいい。
ここ最近の自民党や民主党のように「選挙までもてば・・・」年金問題のように「自分が担当を変われば・・・」と同じように感じ、悲しくなってしまう。
監督がチームを強くするすべてではないが、大きな存在であるのには間違いない。

請われて意気を感じてやる監督、とりあえずこの人で・・・と受けた監督。
ピクシーの場合はどうなのだろうか。
詳細はわからないが、実際の就任の話が記事どおりであったとしたら・・・違和感を感じる。

オシムの入院でそんなことを考えた1日だった。

posted by ballgame |01:06 | サッカー | コメント(10) | トラックバック(2)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年11月17日

無事是名馬である選手を思う

週の競馬のエリザベス女王杯、一番人気のウォッカがハ行のため出走を取り消した。
凱旋門挑戦を断念した蹄球炎とにた症状だそうだ。
牝馬でありながら、ダービーを制した彼女。
能力は相当なものがあり、僕も応援していた馬だったため残念だ。
そんな残念な気持ちを持ちながら見ていたエリザベス女王杯でふとこんな言葉を思い出した。

「無事是名馬なり」この言葉は聞いたことがあるだろう。
怪我なく走り終えるのは名馬である、というような意味だろうが、最近ではディープインパクト、テイエムオペラオーなどが頭に浮かぶ。

アジアシリーズが終わり、しばらく野球を見る機会、草野球も寒くなってきたこの時期。
ふと、野球ネタに恋しくなる。
「無事是名馬なり」から「無事是名選手なり」ともいえるのだろうか、と考えるのも面白いと思う。
誰を想像するでしょうか?

すぐ思い浮かぶのは・・・いまや世界ナンバーワンの一番打者ともいえるあの選手ではないか。
そう、イチローである。
イチローの活躍は詳しく述べる必要はないだろう。
日本での活躍を引っさげ、アメリカに渡ったのはもう7年目。

日本で、一度(二度だったかも)大きな怪我でシーズン終盤出れなかっただけで、後は常時スタメンで活躍し続けるイチロー。
チーム事情もあるだろうが、それ以前に大きな怪我がなく、シーズンを過ごせるのは、たゆまない体へのメンテナンス、トレーニングの賜物だろう。
1年目でのMVP、4年目での最多安打も輝く記録だが、忘れてはならないのは7年連続ゴールデングラブ賞を獲得していることだ。
走・攻・守三拍子そろった、まさに野球人の理想形ではあるが、やはり大きな怪我に泣くことがないのが、名選手として大きなウェイトを締めるのではないかと思う。

日本では、中日の岩瀬、阪神の金本などが浮かぶ。
実際、金本は怪我を押しながらの出場だが、毎日ファンの期待にこたえていることには間違いない。
彼らも「無事是名選手」といえるだろう。
横浜の工藤、現役時代は見ていないが、楽天監督の野村もそういえるだろう。

「無事是名馬」という言葉とは裏腹に、怪我に泣いた名馬もいる。
ナリタブライアン、ビワハヤヒデ、サイレンススズカなどだ。
強い馬ではあったが、故障がなければ・・・と思わせる名馬。
特に、イチローと対比して「怪我に泣いた名選手」というと、どうしても広島の前田智徳を思い出してしまう。
僕も大好きな選手だ。
自らのエラーで同点になった後、サヨナラホームランを打ち、お立ち台を拒否した前田。
大学のレポートにも、野球とは関係ない講義で、彼について書いたこともある。

二度のアキレス腱断絶から復活し、2000安打を打った前田は、イチローより素晴らしい選手かもしれない。
(実際に多くの解説者、そしてイチローも前田を天才と語っていたと思う)
前田を名選手ではない、という人はいないであろう。
僕も、一番の天稟をもっていたのは前田であると思っている。
しかし、どうしても「無事是名選手」であるかというと、そこには暗い影がついてしまう。
常時ファンを喜ばせることができなかったというところで。。。

巨人の上原、高橋伸、二岡、ソフトバンクの多村などはいい選手であろう。
(特に上原は来年先発でがんばって欲しい、テンポがよく好きな投手である)
だが、どうだろう。
毎年のように怪我で泣き、チームの主力には違いないが、いまひとつ大選手としては物足りないところを感じてしまうのは。。。
(もちろん、誰も好んで、怪我をしているわけではないだろう)
怪我の中にも、日ごろのメンテナンスで防げるような、不注意での怪我もあるだろう。
そういったことをおこさないイチロー、岩瀬たちが素晴らしく感じる。

「無事是名選手」
考えると面白い。
長年、ファンの期待に応えるためには、常時試合に出場しなければならない。
もちろん、試合に出るためには、相当な実力が伴ってなければならない。
名選手全員が無事とは言わないが、やはり「無事是名選手」とはいえるのではないだろうか。
秋の夜長、こんなことを考えるのも面白い。。。
願わくは、漫画の「あぶさん」まで・・・とは行かなくても、クレメンスやマダックスのように息の長い選手が日本にも増えることを期待したい。
マスターリーグで活躍する大野が復活すればあるいはと思っている(笑)

posted by ballgame |00:24 | プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加