2009年10月29日

みたいのはそこじゃない(浅田真央を思う)

フィギュアスケートのGPシリーズの第1戦、第2戦と連戦で出場し、2位と5位に終わった浅田真央。
今までにない成績、思うようにいかないスケーティングに演技中の表情は曇りがちである。
得点を待つ間の笑顔は相変わらず素敵だが、不安に思っている方も多いであろう。

先日、帰国した浅田真央のインタビューを読んで思ったことがある。
「失敗してもトリプルアクセルを入れる」
浅田真央の得点の低さは、トリプルアクセルの失敗とショートプログラムの低調な出来にある。
なので、こういったコメントが出るのも、報道陣から質問がでるのも当然である。

だが、果たしてそうなのだろうか。
方向性が間違っていないだろうか。
山があるから登る。
高みを越えていく。
大いに結構である。
だが、それよりなによりスケートに対する楽しさ、愛情はどこに行ってしまったのだろうか。
気持ちがマイナスなのは、うまくすべれないからだろう。
それはジャンプが飛べた飛べないというところからきているのだろうか。
もっと根本的に、みんながスケートって楽しいだろうなぁと感じるあの笑顔が必要なのではないか。
高みを目指すがゆえに、高い点を取る要素となるジャンプやテクニックにとらわれすぎではないだろうか。
成績から思ってしまうのだろうが、今の浅田真央からはフィギュアスケートを滑れる楽しさを感じることは難しい。

五輪で金メダルを取るという力強いコメントはそのままであるのは頼もしいところ。
一皮むけるためには必要なことなのだろうが、そのためにはまず、自らが滑れる喜び、感謝を感じなければならないだろう。
浅田真央の一番の魅力は、完璧な演技でもトリプルアクセルでもない。
100%自然な笑顔で、心から楽しく滑っている姿勢である。
コーチからは、良い演技をたくさんの人にみてもらえるように準備しなさいといわれたようだ。
観客は良い演技ももちろんだが、それよりも浅田真央の無邪気な笑顔こそ見たいと思っている。
大人への階段を上る最中だからとはいえ、哀愁を漂わせる必要はない。
なにより、彼女のはじける笑顔以上に光るメダルなどないのだから。

口で言うのは簡単だが、技と心、バランスを取るのは難しい。
心さえしっかりすれば、苦しんだ分、以前より成長した浅田真央を見ることが出来るだろう。
厳しい寒さを経験したバラは美しく咲く。
そして、今まで以上の素敵な笑顔も。
目標は高いが、まずは一歩一歩楽しんでもらいたい。
楽しむことが一番の近道のような気がする。

posted by ballgame |23:51 | フィギュアスケート | コメント(53) | トラックバック(0)
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2007年10月24日

フィギュアスケートにプロレス?(興味のもちかたについて)

フィギュアスケートのグランプリシリーズが10月25日からアメリカでスタートする。
いつのまに、という気持ちもあれば、フィギュアスケートの時期ではない夏場でも、エキシビジョンとして、時たまTVでも見ていたので、もうそんな時期か・・・との思いもある。
日本でもこれだけフィギュアスケートの人気が上がったのは、トリノオリンピックの荒川静香の金メダルの影響が大きいだろう。

エキシビジョンといえば、忘れられないことがある。
同じくトリノオリンピックのエキシビジョンのことだ。
エキシビジョンは本番の得点を取る演技ではなく、観客に見せる演技であるから、選手の表情も明るく、見る側にとっても楽しく見れるものだ。
生で見れる時間帯ではなかったので、ビデオにとって見た。
出場者が次々と演技し、そのたびに「ほー、へー、きれいだなー」とつぶやいていたが、次の瞬間、文字通りその3、4分間は言葉が無かった。
息をしていたのかどうかもさだかではない。

彼の名はエフゲニー・ヴィクトロヴィチ・プルシェンコ。
ロシアの選手で、トリノオリンピックで金メダルを取った選手だ。
彼は、バイオリンの生演奏で演技を始めた。
(たしかトスカだったと思うが)、スローなテンポで始まり、優雅にスピンを決める。
テンポが変わり、曲が盛り上がると同時に、なんとも言葉にならないステップを踏み始めた。
リンクが永遠の広さを持っていればいいのに・・・と思わせるような、ステップだった。
それは、万座毛で見た夕日と同じように、偉大な風景を思わせるようなステップだった。
演技が終わった後、それまで一言も発しなかったNHKのアナウンサーが「いやー、こんな演技は今までみたことありません」とぽつりと言った。
(NHKのアナウンサーの演技の見せ方、語りの少ない説明はだから好きなんだ)

見ているこちらも、まさに同感。
大げさだが、歴史の1ページを一緒に見ることができた、そんな感覚が残った。
彼の演技の後、全員参加でエキシビジョンが続いていたが、目ではそれを追っているが、頭の中はまだ彼の演技が残っていた。
ビデオは重ねどりするタイプの僕が、「がきの使い」のスペシャルなどにもまけず、いまだに手元に大切に取ってある。

それ以降、浅田真央の正確無比な演技にため息をつき、安藤美姫のスピンに息を呑むようになった。

話がだいぶそれてしまった。
「浅田真央の強力ライバルに!? 長洲未来14歳を要チェック!」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071018-00000009-rec_r-spo

この記事を読んで、フィギュアスケートの始まりを知ったのだが、なんとなく読んで、ん、まてよ、と二度読み。
プロレス好きの僕は、違和感を覚え、そしてにやりとしてしまった。
長洲未来は、アメリカ代表の日本人。
それだけでも注目を引く存在だが、名前をよ~く見てください。
「長洲未来」→「ちょうしゅうみく」→あれ、フィギュアスケートに新日の長州がでるなんて!
すでに一度、日本には来ているのでご存知の方もいるでしょうが、僕の浅い知識からの勘違いでにやりとしてしまったのだ。

「長洲未来」は「ながすみらい」さんと読みます。
こんなところから始まるフィギュアスケートへの興味もまた面白いのではないか。
なにからスポーツに対する興味が湧くかわからない。
アンテナだけは高く保ちたい。

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posted by ballgame |01:01 | フィギュアスケート | コメント(3) | トラックバック(0)
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