2007年11月18日

女子バレーを振り返る(悔しさと楽しみと)

ワールドカップ日本女子バレーの挑戦は、6勝5敗の7位に終わった。
最終戦のブラジル戦前でオリンピックへの切符への望みは切れてしまった。
いわば消化試合とも呼べるものだったが、こういう試合こそ次に繋がる試合をして欲しかった。
(言い方は悪いが)どうでもいい試合に勝たなければ本当に勝ちたい試合で力は出ない。
ブラジルと日本、立場的には一緒だったが、チーム全体の勝利への意識が明確な差となっていたように思う。

技術的には詳しくないが、大会を通じて感じたことを振り返ってみたい。

・選手個人の意識の差
選手は一人ひとり、持てる力を振り絞って戦っただろう。
しかし、チームとしてはどうだったのか。
選手個人のチームへの思い、勝利への欲望には差があったように思う。
強豪と当たったときの、恐ろしくもろい負け方。
個々人で、なんとか1点もぎ取ろう・・・という気持ちで統一できていたのかな、と思ってしまう。
レギュラーと控えにも温度差を感じた。
レギュラーを押しのけて・・・ではないが、チーム全体で勝利を目指す気持ちが欲しかったように思う。


・リーダーの不在
チームは高橋、竹下を中心としたチーム。
しかし、自ら声を上げて士気をあげるようなタイプではないだろう。
プレーで貢献し、そのたくましい背中を見て、チームを鼓舞するタイプだ。
ベテランの多治見はブラジル戦は良かったが、それでもキャプテンタイプではない。
タイムアウトの監督の指示の後、または連続失点をしたコート内など、選手全員で声かけがないことでびっくりしたことが何度もあった。
バレーは特に流れの上下が激しいゲーム。
個々人でなんとかしようという気持ちよりは、チームの統一性で戦ったほうが強いはずだ。

オシム監督の病状で心配するサッカー界だが、サッカー代表が脱却しつつある「言われないとできない」チームへの変貌。
監督とコートが近く、指示が聞きやすいとはいえ、子供のようにすべて従うのではなく、大人のチームへの成長が必要に思った。
得点でコートの真ん中で義務的に喜ぶのではなく、どう対応するかの声が聞きたい。


・ボリバレント?
少し前、サッカーではやった用語だが(笑)、絶対的エースや高さのない日本はチーム全体で戦っていかねばならないチーム。
スパイクも一度で抜ければいいが、ブロックされることも多い。
ブロックフォローで選手間に落ちる場面に、何度舌打ちをしたことか。。。
勉強不足で申し訳ないが、拾うボールに飛び込む選手は決まっているのだろうか。
明らかにボールに近い選手がずっと見ていることが多かったように思う。

絶対的エースがいないことは、裏を返せばどこからでも攻撃できるということだろう。
それを広げて、どこからでも拾え、つなげるようにできないのだろうか。
レシーブ、スパイク、トスと多種多用に対応できることが必要になるのではと思った。
(読み応えのあるたくさんのブログから、今はサーブレシーブに入らない選手も決まっていると読んだが・・・)


・基本的技術の向上
サーブレシーブがしっかりしたときは、日本の強さである速攻や時間差が有効的に決まっていた。
逆に崩されると、単調な攻撃となり、それでは高さのあるブロックに引っかかってしまう。
急に身長やジャンプ力などは伸びるはずがない。
日本が持っている速さを生かすために、上げられる基本能力は、サーブレシーブ力やブロック、サーブの技術だろう。
試合中にはミスもある。
単純なミスをどれぐらい減らせるかがポイントではないだろうか。
イタリア、アメリカのような試合運びが理想だが、勝利したケニアやタイの試合にも多用な攻撃やレシーブに見習うところもあったように思う。


・タレントの勉強不足(笑)
試合中継のスタンスはもうどうしようもないのだろうが・・・。
せめて、応援するのならば「仕事としてやっている」感じを与えないで欲しかったな(笑)
選手のニックネームをつけたり、覚えたりするのが、応援ではないですから。

批判的な内容ばかりになってしまったが、明らかな力量の差を感じたのは、イタリア・アメリカの2チームだったように思う。
キューバ、セルビアには勝てるチャンスがあっただけに、7位という順位に感じる悲観的な気持ちは少ない。
勝敗を分けた少しの差が、実は大きいのだろうが。。。

日本のレシーブ陣が見せるがんばりには、画面に身を乗り出し、知らず知らずの間に声まで出していた。
それくらい、熱い戦いを感じることができた。
選手枠にも疑問の声があるが、来年の予選では、今回選ばれた選手や新たに入ってくる選手達ががんばってくれるはずだ。
今回、オリンピック出場を決めることができなかったのは残念だが、それ以上に戦えるという手ごたえや収穫は大きかっただろう。

個人的には、高橋のがんばり(前半不調だったが)、杉山の速さ(最後出てなかったのは怪我?)、木村の巧さ(難しいトスほど巧く打つ)が光ってい

た。
勿論、佐野や竹下のレシーブは、手に汗握り、ガッツポーズが多く出た場面。
大山も悪意すら感じるカメラワークに負けず?ムードメーカーとしての役割を発揮していたことには、驚きを通り越して尊敬すら感じる。
荒木の1試合ごとの成長も素晴らしかった。
栗原もエースとして、厳しい場面での期待によく応えていたように思う。

まだまだ、伸びるであろう日本女子。
現時点ではメダルは厳しいだろうが・・・これからの戦いも楽しみである。
応援しがいのある熱戦・激戦お疲れ様でした。
これからも応援していきたい。

明日からは男子の試合が始まる。
女子と違い、パワフルな試合が見れることだろう。
ガンバレ、日本!

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2007年11月11日

女子バレー第8戦(すがすがしさ)

土曜日のポーランド戦は、友人の結婚式のため、ダイジェスト版でしか見ることができなかった。
フルセットまでいった試合はさぞかし見ごたえがあったろう。
古い友人同士の結婚に続き、日本の勝利といいことが重なった。
人の心配ばかりせずに、自分のことも考えねば(笑)

バレーの話にもどろう。
ダイジェスト版のみで、試合の全体の流れや内容を見ることができなかったのは残念。
1、3セットを取られ、常に先行される形からの逆転は今後に期待できる。
今まで、日本は競り合うと弱い(勢いに乗られるととめられない)ひ弱な先行型が目立っていたので、やっと日本本来の粘りが出てきたのかなと、一安心。

第6戦で感じた札幌ならではの、熱い応援の力もあったのだろう。
日本の大黒柱の高橋の復調も頼もしい。
ダイジェスト版特有の、いい場面が多かったのを差し引いても、ポーランド戦の高橋はキレていた。
体の切れもあるのだろうが、顔つきから気持ちの面でもキレていたように思う。

高橋(竹下)中心のチームといってもいい今回の日本。
実力もさることながら、精神的要となる選手である。
もちろん、高橋本人もわかっていたことだろう。
持ち前の責任感の強さ、気の強さから気持ちがキレて、それが体にまで影響していたのではないか。
力任せのスパイクという形で。

「チームのためになんとかしなければ」から「自分のできることをやれば、それがチームを引っ張ることになる」という気持ちの変化があったのではないかと思う。
それが、相手チームからは憎たらしく思えるような、いつものブロックアウトのスパイクに繋がったのではないかと感じる。
いい意味での、気持ちのキレ方。
飄々とした、プレーを楽しむかのような表情からも、復調は間違いないように思う。

もちろん、高橋一人では勝てない。
しかし、高橋が自分を取り戻さないとチームは勝てない。
頼もしい高橋が帰ってきたのを、心からうれしく思う。

さて、今日はケニア戦。
日本以外の試合をなかなか見ることができないが、ケニアは少し実力が落ちるチーム。
ここまで全敗だが、強いカテゴリーに入っていたので、油断は禁物。
最終ラウンドに向けて、勝敗より勢いづける試合作りに期待して観戦開始。

結果は3-0のストレート勝ち。
高橋の調子が上がってきたのもしっかり確認できた。
トスが変わったのだろうか、スパイクに入るタイミングが早く感じる。
今までブロックにつかまっていたのが、早い攻撃のため、つかまらない。
解説者が「ペルー戦で、二段トスを打ち抜いたとき、スパイクのタイミングをつかんだ」といっていたが、まさに復調といっていい出来であろう。
素敵で頼もしい高橋だ。

控え選手も今までより長い時間、コートにたつことができ、試合勘やチームの一体感にプラスになったことだろう。
第3セットは試合結果に響かないところだったので、栗原を休ませて大山の出番を増やしても良かったのではないか。
注目されている大山ではあるが、やはり体が100%ではないのだろうか。
そういう立場でありながら、悪意すら感じるカメラワークで捉えられている大山。
頭の片隅にはいつも残っているだろうが、がんばって欲しいものである。
ムードメーカーとなっている大山、これからの強豪相手に必要になってくる存在になるだろう。
勿論、大山だけでなく、12人全員の力が必要である。
今日、杉山以外の全員がコートに出たことは、これからの戦いに向けての準備としては良かった。
(杉山が怪我でもしたのかと心配したが・・・)

試合内容は一方的だったが、試合で一番印象に残ったのは、ケニア選手の喜びだ。
1点取るたびに、チーム全員で喜ぶ。
それも習慣で集まるのではなく、心から喜ぶのだ。
純粋なスポーツの喜び。

みていて、応援したくなるチームである。
高校生のようなチーム運び、そして高校生のようなすがすがしさ。
あぁ、いいチームだなぁと感じる。
自分達のできるプレーをし、喜ぶときは喜ぶ。
まさにチームプレーの楽しさ、観客にも伝わるものだと思うだが・・・。

得点して、静まり返るコートに響くケニア選手の喜ぶ声。
それでも変わることのないケニアの選手・・・素晴らしい。
それでも変わることのない観客・・・なにか寂しい気がする。
画面から感じたこの気持ちは、テレビで客観的に見ることができるメリットなのだろう。

ケニアはつなぎの部分が弱かったが、ブロックは良かった。
このチームの特徴を活かしながら、鍛えていったら面白いチームができるのではないか。

水曜日から、いよいよ最終ラウンド。
強豪との3連戦が始まるが、ケニア戦で面白いなと思ったことがあった。
それは、ケニアのつなぎが悪いため、普通ではないタイミングでのスパイクなどが日本コートに決まっていたように感じた。
レシーブする側の予想しないプレー、タイミングから来ているとおもうのだが、これも日本はいかせないだろうか。
ペルー戦から、時間差が有効に決まっている。
荒木は1試合ごとに成長を感じ、高橋の復調もある。
木村は普通のトスよりも、難しい体勢のほうが決めているように思う。
ドカベンの岩鬼ばりである(笑)
(強く印象に残るプレーだからであろうが・・・)

キューバ、アメリカ、ブラジルと続く3戦。
セルビア戦のぽっきり折れたような試合だけは見たくない。
チームでの声もようやくかかっていたケニア戦。
勝つには相当に粘り強く、基本的なミスをしない戦いぶりが必要になるだろう。
手に汗握るような、面白い試合になることだけは間違いない。
がんばれ、ニッポン!

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2007年11月10日

女子バレー第6戦(間の使い方)

舞台を札幌に移しての第6戦。
木曜日は試合が無かったので、スポーツナビの「ヨーコ・ゼッターランドが語るバレーW杯」コラムを読む。
前半の振り返りと後半の展開が簡潔でわかりやすく書いてある。
必要以上に盛り上がらず、また悲観的にならず、現場を経験した目はさすがだなーと思いながら、第6戦を待つ。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/volley/beijing/wc2007/column/200711/at00015250.html

第6戦はペルー。
イタリア戦では、手も足も出ず、まさに完敗した日本だが、一日間が空くというのは大きい。
このブログを書き始めてから、前にもまして日程に注目するようになった。
MLBワールドシリーズでのロッキーズの必要以上の間、プロ野球日本シリーズのわくわくして待つというには長すぎる間。
それで勝敗がすべて決まってしまうのではないが、それでも小さくない勝敗の要素のひとつだろう。
「間」をどう利用するかで、チームの調子の波に少なからず影響する。

惜敗したセルビア戦後、移動日があり、それが惜しかった・・・などと気持ちを引きずることなく、タイ戦に望めた。
完敗したイタリア戦、今回も1日移動日があった。
その「間」をうまく生かすことができたのか、日本の選手はみな一様に引き締まって厳しい顔をしていた。
後がないということからくる顔つきでもあるのだろうが、たのもしい。

試合が始まり、札幌の会場は今までより大きな声援に聞こえた。
一体感とでもいうのだろうか。
(DJ(案内役)は無視して考えて(笑))
ふと、日ハムの日本シリーズやCSシリーズの応援を思い出した。
札幌には、スポーツを楽しみ、おらがチームを応援しようという土壌が根付いてきたのだろうかと考えると、うらやましくなって、ついにやりとしてしまった。

素晴らしい声援。
それは日本チームだけではない。
試合中、ペルーの選手がレシーブで交錯し、味方の選手の足が顔に当たってしまった。
同時に足もくじいてしまったようで、なかなか動けない。
静かになる会場。
しかし、徐々にバルーン(とでもいうのでしょうか?あのメガホンの長いやつ)を叩く音が、会場に広がり始め、やがて会場全体を覆いつくす。
ようやく倒れていたペルーの選手が立ち上がると、大きな拍手。
サッカーで倒れた選手の治療時間を作るために、外へボールを出したときのフェアプレーをたたえるような声援。

あぁ、札幌会場にいた観客の方々は素晴らしい。
世界クラスのアタックやレシーブは見せてもらっているが、初めて「ワールドカップ」の名にふさわしい行動を見ることができた。
試合以外の行動で初めて、世界に発信してもいい映像。
ちょっとしたことだが、素直に感動した。

そんな声援に後押しされながら、第1セット序盤までは互角の展開だったが、サーブで相手を崩し、リズムをつかむ。
荒木、木村の活躍が出て、安定した戦いで第1セットを取る。

解説に中田が入ると、実況も見ていて楽しい。
ピリッとしたペッパーのように、端的で歯切れよく、要所を締めたコメントが耳にすんなり入ってくる。
杉山はこのセット最後に1点取るまで無得点だったが、アナウンサーの「杉山がまだ無得点なんですが・・・」の問いかけに、
「スパイクを決めることだけがセンターの仕事ではない」とぴしゃり。
こちらにも思わずニヤリ。
よく言ってくれました!

第2セットも荒木、木村の調子が落ちない。
それもすべて、サーブで崩した効果なのだろう。
ムードメーカーとして一役買っている大山の出番でも、得点を重ね危なげなく第2セットを連取。

それにしても・・・と毎度毎度だが、テレビワークが疑問だ。
プレーを追うアングルは絶妙だが、なぜ毎回大山を映すのだろう。
あれでは、大山に対しての応援というよりも、なにか見せしめのように感じる。
売り出したい気持ちはわかるが、選手のことを考えると逆効果だ。

この大会、決して主力ではないが、それでも少ない出番では、会場が盛り上がり、なぜか点数が入る。
立派なムードメーカーとして活躍しているとおもうのだが。。。
選手は一生懸命なプレーを見て欲しいはずである。
メグ、カナといわれていることをあまり認識していなかったが、逆に反発したくなるし、可哀想にも感じる。
僕がひねくれているだけなのだろうか(笑)

この大会、第2セットと第3セットの間には10分のインターバルがある。
移動日の1日の「間」を有効に使えた日本だが、この短い「間」を最大限に生かしたのは、ペルーだった。
ペルーはサーブを強く意識し始め、リベロで真ん中に控えている佐野の両脇を狙い始める。
人と人の間である。
それが非常に有効で、サービスエース、またはサーブで崩してのブロック、ワンタッチを狙ったスパイクと日本の十八番を奪うようなプレーで連続6点。
その後、日本は1点差まで詰め寄るが、このセットを落としてしまう。

毎試合思うのだが、日本は相手の流れになると、なかなかそれを止めることができない。
対応が後手後手に回ってしまうのだ。
絶対的エースがいないからということもある。
精神的主柱の高橋もマークが厳しく、なかなか決めることができない。

それならばなぜ、なぜコートに出ている選手達同士の話ができないのか。
いわば、声が出ていないのである。
得点が重なるにつれ、大きくなる声援とはうらはらに、静かになる選手達。
選手一人一人の責任感はみなとても大きく持っていると思う。
だからこそ、なんとか自分が・・・と気負ってしまう、そんな印象を受ける。

バレーは監督の位置が近く、野球やラグビーと比べても、指示だしがしやすいはずだが、実際にプレーするのは選手達だ。
僕は野球もサッカーもバスケも一通り経験しているが、プレーがまずかったら最低声だけは・・・なんて考えてしまう。
実際、草野球の試合でも、フォアボールやエラーが重なると、声がでなくなり、チームは静まってしまうものだ。
(低いレベルの話で申し訳ない(笑))

コンビバレーでここまで戦ってきた日本だからこそ、あえて全員で確認や指示などの声かけをしてほしい。
解説の中田も「監督が「声もプレーのひとつなんだ」といっている」と。
強烈なキャプテンシーのある中田だからこそ、説得力もある。
絶対的エース、強烈な個性の塊であるような、例えば元磐田で現ブラジル代表のドゥンガのような選手がいない日本だからこそ、感じる。
1対1ではよく確認しあっているが、全体では・・・足りないような気がする。

第4セット、中盤まで一進一退だったが、地力の差が出て、日本が3-1でペルーを下した。
できれば、ストレートで勢いに乗りたいところだったが・・・。
ペルーも以前、日本の監督が指導していたそうで、よく拾ういいチーム。
攻めはレフトからの攻撃が主だったが、それでもパワーがあり、よく対抗してきた。
日本も粘り負けせず、ペルーの自滅を誘ったこれまた面白いゲームだった。

やはり、日本はサーブで崩し、粘り強く相手のミスを待つといったゲーム作りが必要だろう。
自らサーブカットのミスなど、基本的なプレーに忠実でないと、第3セットのように苦戦してしまう。
機械のように正確に・・・となるとつまらないが、気持ちのこもったプレーを見せてくれる日本をこれからも見ていきたい。

明日はポーランド戦。
強豪だが、札幌の素晴らしい観客の後押しと選手の気持ちのこもったプレーに期待したい。
明日こそ北京への試金石。
がんばれ、ニッポン!

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2007年11月08日

女子バレー第5戦(絶望、そして希望)

今日はイタリアとの対決。
結果は3-0とストレート、セット毎にも20点に届くことのない完敗だった。

内容を振り返ると、点差以上の絶望よりも、むしろ希望を感じるように思う。
イタリアの攻撃は、先日のタイに比べると、攻撃が単調に感じた。
それでも、高さや早さ、そして強さで点差をつけられてしまったが、一本で決められたのは少なかったのではないか。
リベロの佐野のポジションに入る速さ、球際の強さは光る。
リベロを中心として、イタリアの強打を拾っていた場面が印象に残る。
出だしから冷静に集中したプレーを続けていた日本は悪くは無かった。
むしろ、自分達のできることをやっていたといっても良い。
相手のスパイクを何度も拾い、強烈なサービスもきちっとセッターに返すことが多い。
ブロックされたボールもネット際、なかなか落とさない。

しかし・・・しかしである。
守備は合格点以上の出来だったと思う。
拾って拾って、チャンスボールが来た・・・誰が決める?
そう、決める選手、決められるプレーがないのである。
想像以上の高さ、そして予想以上にレシーブが良かったイタリアに徐々に点差を離されていく日本。

試合を見ていて、僕はあるチームと似ていると感じた。
そう、それは少し前のサッカー日本代表である。
守備はいい。
最後の最後に相手に得点を渡さない守備。
だが、それからは?
得点力不足に悩まされたサッカー日本代表と日本女子バレー。
赤いユニフォームと青いユニフォーム。
色は対象だが、まったくダブっているように見える。

サーブレシーブの乱れなどで、セッターにボールがうまく返せなかった時など、どうしてもレフトやバックアタックでまともに勝負に行くしかない。
まともに勝負に行くと、やはりブロックやワンタッチでなかなか得点できない。
スピードやタイミングをずらす攻撃が今まで以上に必要なのだろう。
センターの杉山が一人気を吐いていた。
速攻にブロック。
特に、第2セット中盤、高橋のサーブで崩し、杉山のブロックで8連続得点は体が震えるような興奮があった。
やはり、粘り負けをせずに、ねちこく責めることが必要だろう。
根負けだけは絶対しない。

強いチームと戦うことで、如実に表れてしまった力の差。
これが、強豪国との現在の差なのであろうか。
少し前のサッカー日本代表と日本女子バレー。
似たように攻撃不足だが、ひとつ違うことがある。
最後まで戦おうとする気持ちが見えたことだ。
サッカー代表にないというわけではないが、それでも画面を通して伝わってくるものがある。
杉山、高橋が盛り上げるために声をかけているが、チーム全体で、特に不調の時にチームを勢いづける声やプレーが見たいものである。

最後に感じたことだが、今日は5試合戦ってはじめての完敗。
勝っているときは感じなかったが、負けていると感じること。
それは、会場にいるファンの声援だ。
DJ(案内役)の声に従っての応援になれてしまうと、日本が押されているとき、タイムアウトのとき、本当に声援が必要なときに、自ら声を出して声援するようなことが少なかったように思う。
不利なときほど声援が必要なのだが。。。

また、3セット後半では、控え選手を使い、試合に慣れさせることや、レギュラー陣の休みに使ってもよかったのでは・・・などと考えてしまった。
ホームでの戦いなので、それもしづらいのだろう。

強豪とあたっての完敗。
痛い1敗だが、やるべきことが明確となった試合でもあったと思う。
今後はますます強豪とあたることになるが、勝敗はもちろん、気持ちを出した戦う大和撫子集団に注目したい。
がんばれ、ニッポン!

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2007年11月07日

女子バレー第4戦(鏡あわせ)

2勝1敗で迎えた第4戦、タイとの対決。
セルビアに負けたショックは大きいが、中1日空いたのは好条件。
立て直しを図って、戦いたい日本。

結果は3-0とストレートで日本が勝利した。
タイのプレーは日本のスタイルを小さくしたような感じがした。
まさに、コートをはさんでいると鏡合わせでプレーしているように見える。

しかし、タイの鏡は新しく実際の姿をそのまま映す。
若い女性を映すときはそれでもいいかもしれないが、歳を取ってくるとしわが目立ち、あまり好まれない。
日本の鏡は味があり、艶があり、その人物の映したいものを映す。
例えるなら、その質の違いが出た試合だったろう。

実際、新しい鏡のように、日本より速攻、ブロードの切れはあったように思う。
つるつるとすべるようにプレーが早い。
また、タイは全選手がレシーブ、トスなど一通りこなせ、交代選手が入ってきてもプレーの質が変わらない。
随所にいいプレーがあるが、それも単発。
しかし、韓国戦と同じように、我慢比べのような試合はとても面白く感じた。
タイの監督も日本のプレーを参考とし、「強いチームと戦っていても気持ちで負けないところを学びたい」というコメントを聞き、まさに好感の持てる、将来怖い相手となるであろうチーム作りをしている。
選手がポジションを変え、ライト・レフトから自在に攻撃する。
実力の劣るチームではあるが、日本も見習うべきところがあるように思う。

いくら嘆いていても、いきなり背の高いセッターやアタッカーは出てこない。
急激に身長や運動能力が上がらないのは、認めなければならない。
日本が持っている、そして日本人が思っている以上に、相手国は日本のスピードや粘り強さを認めているのではないだろうか。
「今できることで日本独自のスタイルを貫く」
サッカー日本代表にも当てはまることだと思うが、どうだろうか。
タイを見ていると、日本の攻撃はまだまだ早くなるし、韓国のように粘り強く拾ったりできるはずだ、そのポテンシャルは持っているはずだ。
模倣ではなく、自分達のスタイルの追求。
バレー、バスケ等は身体の大きさが大きく作用するのは、わかっているが、それでも・・・それでも期待してしまう。
それで対応できないかと。。。

話が少しそれてしまった。
日本戦は4試合終わったが、効果的な交代ができないように思う。
選手選考、起用については詳しくないが、センターの杉山、荒木の交代のみのように感じる。
また、この大会のムードメーカーといっていい大山の起用があるが、それも単発である。
よほど、守備に不安があるのだろうか。
調子の出ない高橋の代わりに、この試合休ませ、リフレッシュさせるために、大山を長く使っても面白いのかな、とは素人の考えか。。。
高校生の河合は今大会で経験をつませるための起用だろう。
競った試合になるほど、控えの選手の活躍が試合を決めたりする。
大事なところでの、多治見の活躍をひそかに期待している。

心配なのが、高橋みゆきだ。
日本の魂の中核である高橋は、セルビア戦で高いブロックに阻まれた後、このタイ戦でもなかなか調子が上がらない。
セルビア戦、タイ戦ともサーブレシーブ率がかなり低く、野球でもサッカーでも「まず守りからリズムを作る」といったところができていないのか。

一番危なかった第2セット、追い上げの源は荒木、栗原のブロック、スパイクだった。
そして、守りではリベロの佐野だ。
彼女のプレーは点にはならないが、点にならない部分、勢いやリズムといった抽象的な部分を引き寄せている。
そこに、高橋が絡まずに、追い上げることができたのは、寂しいことなのか、頼もしいことなのか。

どちらにせよ、今後の強豪との戦いでは、確実に高橋の力が必要になる。
責任感の強い彼女はセルビア戦後、とても落ち込んでいたらしい。
解説者が励ますように本人に声をかけたそうだが、それでも本人自らが解決しなければならない。
この試合でも、なにか迷いのようなものを感じた。

また、これも解説者が言っていたが、選手のコメントで「いい流れが続かない」ということを言っていた。
確かにそう思う。
「いい流れが続かない」=「悪い流れも断ち切ることができない」ともいえるだろう。
僕は逆に「いかに相手の流れを断ち切れるか」ということが大事だと思う。
簡単に崩れない。
それには、チームのキーになる高橋の奮起が必要になるであろう。
いくら、佐野や竹下が拾っても、それを決める人がいなければどうしようもない。
センター、栗原、木村などは現在の調子を保ち、締めは高橋。
黄門様の印籠のように、「これで決まり」といった存在感を期待したい。
そして、実際にそうならねば、今後苦しい展開が続くであろう。

好きな選手だけに、辛口になってしまった。
明日はイタリア戦。
強豪だが、それゆえに期待したい。
メダルへの、オリンピックへの試金石となるだろう試合。
明日も楽しみだ。

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2007年11月05日

女子バレー第3戦、感じたこと(この差が・・・エースはつらいよ)

ドミニカ、韓国と破り、2連勝をした日本女子。
韓国戦はダイジェストでしか見ることができなかったが、日韓戦らしい、また粘り強い女子バレーの醍醐味がわかるような試合だったようだ。
バレーでも、サッカーでもそうだが、日韓戦は盛り上がる。
思うに、サッカー日韓ワールドカップから、両国のスポーツに対しての関係は「よきライバル」といったように変化していると思う。
(野球WBCではそうでもなかったか・・・)

せっかく実力が伯仲するよきライバル関係を生かし、1年に一度、いや2年に一度「日韓対抗戦」なるものがあると面白いのではないか。
野球、サッカー、バレーボール、ゴルフその他もろもろの競技を1日(あるいは2日とかで)で行うのだ。
適度なライバル間での切磋琢磨。
漫画の世界ではおなじみのライバル関係を通しての成長がかなり見込めると思う。
現実味は乏しいと思うが、ふと頭に浮かんだもので。。。

第3戦はセルビア戦。
去年の世界選手権では、銅メダル。
今年の欧州選手権では、準優勝と順調に強化が進んでいるチーム。
若い選手も多く、勢いに乗っているチームである。

第1、2セットはセルビアの高さに圧倒される。
日本の支柱である高橋の出来が悪い。
韓国戦からか、ブロックへのワンタッチが研究され、見極められる。
決定率がすこぶる悪い。
サーブでも狙われ、それが余計にリズムに乗れない原因となる。
最近のスポーツを見ていて、やはり相手のミスや弱点につけこめるチームは強い。
世界ランクは9位(日本は7位)だが、それ以上に強さを感じる。
セルビアのセッターはよくワンハンドで上げ、技術が高いな~と関心することしきり。
フェイントも多用され、レシーブに的を絞るのが難しい。

しかし、悪いところばかりではない。
高さで劣る日本は、やはり粘りで対抗するしかない。
リベロの佐野、そしてキャプテン竹下のレシーブが光る。
小柄な二人の選手の懸命なレシーブ(直接点につながらない地味な作業?)が光る。
バレーのリベロ、バスケのリバウンダーなど、巨人(今中日の)川合のように、縁の下の力持ちにはひそかに尊敬の念を持っているし、好きな選手のタイプである。
僕もサッカーではディフェンダー、バスケではPFでリバウンドを取るのが好きだった。

第3セットは20分の休憩後に始まるらしい。
ちょうどサッカーなどのハーフタイムのようなものだ。
サッカーでも、前半・後半にガラッとチームが変わることがあるが、この日の日本もそうだった。
正直ストレート負けも覚悟してみていたが、まったく別の日に行った試合のようだった。
それも、佐野、竹下の好レシーブから流れを引き寄せたといってもいい。
そういった地道なプレーが、チームの土台となり、一時の勢いを本流につなげる第一歩となる。

このセットから速攻を多くつかいだし、それがことごとく決まる。
速攻から時間差を使い、高橋も決定率を上げていく。
悪いまま終わらないのが、エースたるところ。
しかし、第1・2戦のような輝きには及ばない。
セット終盤、高橋に替えて大山を投入する。
再三、出番の無かった大山を移していたテレビ局もほっとしたことだろう。
会場も盛り上がる。
ムードメーカーとして、ここから4連続得点を挙げる。
バレーのように、展開が速い試合では、勢いが行ったりきたりするが、こういう展開にはムードメーカーの威力は大きい。
大山の初スパイクも当たりそこねが相手コートに落ちる。
マッチポイントを取ったところで、相手にサーブ権が行き、高橋と交代。
短い時間ながら、やはり存在感がある選手なのだなと思った。
第3セットにやっと1セット取り返す。

第4セット、前のセットで勢いを手に入れた日本は、手を休めることなく攻撃を続ける。
見事な速攻、相手のミスもあり8-2。
若いチームのセルビア。
勢いに乗ると手がつけられないが、崩れるのも早い。
セルビアの監督はなんとか立て直そうと早め早めのタイムアウトを取る。

やはり、サーブレシーブに佐野が入るとセッターに確実に返る。
それが仕事だといえばそれまでだが、確実に自分の仕事をこなす佐野のプレーはすばらしい。
それに乗って、他の選手のスパイクレシーブもよくなり、なかなかコートにボールが落ちない。
これぞバレーボール。
日本のバレーボールである。

セルビアはスパイクが1発で決まらない苛立ちもあり、チャンスボールを相手コートへ返すもそれがアウトとなるようなありえないミスも。
明らかに苛立ち、うまくいっていない。
日本のすべきプレースタイルに、淡白さが目立つ。

最大16-9と7点差をつける。
アナウンサーも次のセットへ向けて・・・なんてことだが、なんとかセルビアは踏みとどまる。
点を取り合い、22-16。
ここから、なんとセルビアは6連続ポイントで同点になってしまう。
アナウンサー、解説者のあせりが、見ているこちらの焦燥感をあおる。
なんとか食い止め、23-22。

セルビアは若いチーム。
勢いに乗るのが早ければ、崩れるのも早い。
そして・・・立て直すのも早かった。
苦しいときにはこの人しかいない。
日本は高橋にボールを集めるが、決まらない。
杉山の速攻もタイミングが合ってきたのか、ブロックにつかまるようになってきた。
そして、結果は・・・26-24と逆転され、負けてしまった。

日本のバレーは「粘り」と「速さ」だと思う。
佐野、竹下を中心にレシーブは感動ものの粘りを発揮。
杉山、荒木のセンターの速攻は有効に決まっていた。
第3セットはまさに日本のいいところがでていたセットだった。
解説者が行っていたが、「まともに行っていてはつかまる」。
まさにそう思い、フェイント、タイミングをずらすなど、頭を使ったプレーが必要だと感じた。

それにしても、エースはとてつもなく大変だ。
どのチームにも精神的支柱がいる。
「こいつが点をとれば盛り上がる」「こいつが決めれば・・・」なんて人だ。
日本では高橋だろう。
チームが苦しいとき、大事な場面でまわってくるトス。
決まらなくても、調子が悪くてもまわってくる。
自信のあるなしに関わらず、スパイクを打たねばならない。
決めねばならない。
そんなエースの重圧が、ひしひしと伝わる第4セット後半。
高橋は決めることができなかった。
バレーはみんなでフォローしあいながらやるゲームだが、エースは孤独も背負わなければならないのだろう。

大好きな選手である高橋みゆき。
今日は決めることができなかったが、負けは彼女の責任だけではない。
勿論、盛り返したセルビアの実力もすばらしいものだ。
序盤にリードしたところを生かしきれなかったチーム全体の責任である。
しかし、エースゆえに高橋は責任を強く感じるのではないか。
エースの大変さがつくづくわかった試合であった。

それにしても痛い一敗。
世界でメダルを争うのであれば、第4セットのような好機を確実に生かしていかねばならないのだろう。
たらればは禁物だが、第4セット、すんなりと日本が取っていたら、第5セットも流れに乗って、勝っていた確立が高かったように思う。
日本の粘り、佐野、竹下を中心としたレシーブでバレーを魅せる試合ができるこのすばらしいチーム。
是が非でも応援したくなるようなチームであるが故に、大きく期待してしまう。
ついているのは、明日が移動日で間が空くことだろう。
立て直し、精神的なリフレッシュを図って、火曜日からの試合に臨んでもらいたい。
がんばれ、女子バレー!


バレーワールドカップは最初の大会がウルグアイで行われ、それ以降ずっと日本で行われているそうです。
バレー熱の高い日本だからなのか。
レベルの高い試合を見ることができる日本に住んでいる僕達には都合がいいのですが(笑)

だからこそ、「抽選が・・・」とかいうことがいわれてしまうのでしょうか?
ある記事で「弱い国から当たり、最後は強豪国とあたる」という内容の記事だったと思うが、果たしてそれは日本にとって本当に有利なのだろうか?
ふと考えた。
06年サッカーワールドカップでは、「日本は一番組みやすいオーストラリアと当たってラッキーだ」
なんて声も聞いたことがある。
果たしてどうだっただろう。
最後に強豪国と当たることで星勘定がしにくくなったではないか?
また楽観視してしまうことはなかったか?

組み合わせの操作(しているかどうかは別として)についての議論ではない。
もし、しているのであれば、それは「分別ある大人」と呼ばれる人達のエゴやその人達だけの考えだけなのではないか。
実際、戦ってみなければ結果はわからない。

今日の試合、セルビアのセッターのワンハンドトスには、思わず声がでてしまうことがあった。
それでも、会場はおとなしいまま。
ちょうど、裏で放送されていたカナダでのフィギュアスケートは、浅田真央がフリーの演技をしていた。
カナダにも関わらず、素晴らしい演技が終わると観客の拍手や声援は地元選手に負けないほど大きなものだった。
(浅田真央は金メダル獲得!)
オリンピックがかかる、国の威信をかけて行われる試合だけに仕方ない。
MLBワールドシリーズでも、オリンピックでもホームの力は大きい。
だが、この見事なまでの対比は違和感として試合後も残った。
これもテレビの前で、客観的に見る事ができる特権なのだろう。

日本コールを起こす案内役や、組み合わせの件が、もし(ないとは思いますが)自国開催する主催者のエゴだけでおこっているとするならば、そのつけは素晴らしいプレーをしている選手達にまわってきてしまうのではないか・・・と考えると怖いものがある。
06年サッカーワールドカップでも、日本の放送の時間帯に合わせたため、オーストラリア戦・クロアチア戦とも灼熱の午後に行われたと、本で読んだことがある。
そのつけは、少なからず選手に回ってきたのはいうまでもない。

そのような話が出てしまうのは悲しい。
素晴らしいプレーをする選手を応援できるよう、こちらはテレビの前、あるいは会場で一喜一憂するのみである。

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posted by ballgame |00:19 | バレーボール | コメント(3) | トラックバック(1)
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2007年11月03日

女子バレー初戦を飾る!(硬さとやわらかさ)

女子バレーワールドカップが今日から開幕。
初戦はドミニカとの対戦だったが、3-0で勝利を飾った。

DJがコールしての「日本!」コール。
劣勢になったりしたときには会場が後押ししてくれることとなるが、前々からの不思議でしょうがない。
「ワールドカップ」と名がつきながら、会場のDJ(いわば案内役?)が1チームを応援する。
バレー以外では考えられないが、日本にとっては励まし、ホームの力を一層強めていることはたしかだ。

第1セット、明らかに日本は硬かった。
それにあわせて、ドミニカのブロックの出来がいい。
一時は、「このセットあやうし」と思ったほどだったが、ここできっちり取れたのが大きかった。
ドミニカのサーブミスのおかげで(10本近くあったのでは)やっとものにした。
勿論、ミスにつけこみ、追加点を挙げた日本も素晴らしい。

第2セット、ドミニカの出来がはっきりしてくる。
いいプレーはあるが、ミスもある。
ラテン系のチームというイメージそのまま。
きっちりプレーすることが出来たら、若い選手も多く、将来は強豪チームになることだろう。

1試合を通して、バレーを見るのは久しぶりだったが、やはり面白い!
日本の強み、生かしていかなきゃいけない粘り強さが出ると、ラリーが続く。
思うのだが、ラリーが続くと、コートを往復した分、球が重くなるのではないか。
みんなの「期待」と「勢い」で。
重くなったボールは用意にコートに落ちなくなり、ますます白熱する。
ラリーに負けてしまったチームは、落ちたボールとともに、得点と勢いを相手に与えてしまうような感じがした。

やはり女子バレーは「拾ってなんぼ」のところが多く、見ていても飽きるどころか熱中してみることが出来た。
カメラワークも、タイムアウト時の声が聞こえてきて、他の競技にない楽しみがある。

1セットの中盤から、勢いで押されていたチームを救ったのは、高橋みゆきだった。
彼女は、高さもあまりなく、力強さもそれほどではない。
しかし、日本を支えるいなくてはならない選手である。
ワンタッチやコースを狙ってのスパイク、大事なところでは彼女が救ってくれる。
「巧い」という表現が合うのかもしれないが、彼女の一番のポイントは精神力である。
自分のプレーをやり遂げることで、チームの硬さをとって言った。
毎試合、苦しいところでの活躍もその精神力の強さからだろう。

自分を持っている選手はたよりになる。
彼女の表情は試合が進むにつれ、そのセットの中盤以降もするどさは変わらない。
するどさとは別に、いい顔をしていた。
(試合を見ていた方はうなづいてくれるだろう)
まるで、普段の練習時と同じような顔ではないか。
100%集中している表情。彼女の持つ「やわらかさ・柔軟性」がチームの「硬さ」をとっていった。

余計な話だが、彼女のプレー中の表情、プレースタイルは筆者お気に入りのアスリートである。
普段も顔つきもそうだが、今日の試合を見て、普段の明るさとあわせて、ますますほれなおした(笑)
ほんとに素敵な輝きを放つアスリート、女性である。

日本は初戦勝利。
スポーツ新聞には「初戦は確実に・・・」と書いてあったところもあったが、確実に勝てるチームはないだろう。
計算ではなく、目の前の1戦、1プレーへの執着が見たい。1セット目硬くなっていたが、100%ホームで硬くなっていてはいけない。

本大会、ぎりぎり銅メダルでは心もとない。
オリンピック出場権が一番の目的だが、ホームでの大会、優勝争いまで食い込んで、アウェーであるオリンピックでのメダルにも期待できるような試合が出来れば、ファンも喜ばしいところだ。

1試合しか見ていないが、カメラアングルが近いこともあり、選手達の表情がふんだんにみることができた。
サッカー女子代表には、「なでしこジャパン」と呼ばれている。
女子バレーチームの表情を見ていて、彼女達こそ「大和なでしこ」というフレーズがあうのでは、とふと思った。
奥ゆかしさ、という点ではなく、きりっとした表情、果敢なプレー、戦う集団。
まさに、現代での強い女性、「大和なでしこ」。
シャンプーのCMで、「日本の女性は美しい」というフレーズがあるが、僕が今日見た日本女子は「戦う日本の女性は美しい」である。
うーん、みんな素敵。

ぜひ、明日以降もいいプレー、試合内容を期待したい。
強いチームとやるほど、日本の粘りが見れて、面白くなると思う。
めざせ、3位以内。オリンピック出場!

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posted by ballgame |00:02 | バレーボール | コメント(0) | トラックバック(5)
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2007年11月01日

女子バレー開幕(素朴な疑問、かすかな不快感)

女子バレーワールドカップが11月2日から開催される。
メダル獲得で、同時にオリンピック出場の切符も手に入る重要な戦いである。

女子の試合は、一発で決まることもあるが、ラリーがよく続き、ボールがコートに落ちずに両コートを行ったりきたりするたびに、体が前のめりになる。
「俺なら拾えるよ~!」なんてテレビの前で残念がったり、ボールが左に行くと体も左へ、コート奥まで追いかける選手を見て、腰が浮く。
まさに手に汗握るラリーが、勝敗にも負けない魅力的なところだ。
男子のバレーも面白いが、目で追っていくのにも一苦労。
ジャンプサーブも早い、アタックは床を突き抜けそうな勢いだ。

男子は「プレーを見る」、女子は「プレーに(自分が)入っていく」
一歩引いてみてしまうプレー、一発で決まることが多い男子よりも、女子の粘り強く拾って拾ってという、選手になった気持ちで見れる女子バレーのほうが好きである。
ある僕の上司も、こそっと代々木などに応援に行ったらしいが、それからはちょくちょく見に行ったりしている。
それだけ、気持ちが入りやすいのだろう。
それに、汗で輝き、普段とは顔つきがきりっと引き締まった女性は素敵ですから(笑)
(これは女性の好みで分かれてしまうと思いますが)

女子バレーがいつから始まるかとは正直あまり意識してなかった。
最近テレビで選手を良く見るな~、と思っていたが、今日も日本シリーズの合間にチャンネルを変えたら、バラエティ番組に出ていた。
その番組で、選手を一人一人紹介しながら、レギュラーの芸人がいじるといった内容だった。

一人一人の選手の名前や趣味、個性などがわかっていい面もある。
ここから興味を持って、「この選手を応援しよう!」という人も少なくないだろう。
番組の途中途中では、「○○(番組名)は女子バレーを応援します!」と言っていた。

生放送ではないので、試合に近いこの日の出演も大丈夫なのだろう。
しかし、どういう目的で番組に出演してもらい、なにがしたいのかわからなかった。
僕が感じたこと、それは「不快感」である。
日中いやなことがあったわけでもない、感じてないがつかれてたのかもしれない。
狭い考えなのかもしれないが、最初に感じたこの「不快感」は見ているうちに、増すことはあれ、消えることは無かった。

最近亀田問題でマスコミが騒いでいるが(世間はそうでもない)、それで感じていたものが、引き続き心の中に巣くってたのだろうか。
選手をいじって笑う。
マスコットキャラを使ってのギャグ。
(文章だとひどく感じるが、そこまでではありませんでしたので念のため)
それでいて、「応援している」。
ある種のむなしさを感じてしまった。
やはり「視聴率」が第一なのだろうか。
それとも僕達がそういうものを求めているのだろうか。

僕にはどうしても「応援している俺達」ということをわかってもらおうとしているようにしか感じなかった。
最近、MLBプレイオフから続く熱戦、日本シリーズ(こちらはあっさりした試合が続いてしまったが)、NFLなど面白いスポーツに感化されすぎて、生真面目なスポーツ態度に染まっているからなのかな~。
こう感じるのは僕だけだろうか・・・。

願わくは、日本で行われる女子バレー。
素朴な疑問として浮かんできたこと。
試合開始前に歌を歌ったりするアイドル、試合中に応援するアイドルが写る映像、絶叫し、点差によって一喜一憂するコメントだけは聞きたくない。

最近人気の浅尾美和を見にビーチバレーに行って、バレーファンになる。
解説など何もない。
必死に拾う選手・ボール落ちそうで落ちないプレーが面白い。
そんな人はたくさんいるだろう。
一度、NHKやBSの解説で「プレーを見せる」といった映像で女子バレーが見てみたいと思ってしまった夜。

いよいよ金曜日から始まる女子バレー。
オリンピックの出場権をとる大事な一番。
注目選手は、高橋の自分のプレーをし続ける精神力の強さ、佐野のリベロとしての球際の強さに注目したい。
いよいよ試合が近づいてきた。
11月に入り、各スポーツが終わり、始まるが、日々面白いスポーツは年末に向けて熱くなる。

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posted by ballgame |00:10 | バレーボール | コメント(20) | トラックバック(3)
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