2009年09月10日
「納得がいかない」
こういっては語弊があろう。
結果は日本が4-3と見事な逆転勝ちを収めたのだから。
しかし、試合終了後の正直な気持ちは、前述した言葉通りだった。
納得がいかないというよりも、不思議な試合内容だったというべきだろうか。
もちろん、素晴らしい逆転劇を喜んでいないわけはない。
ガーナがW杯出場を決めた中2日での試合で、フィジカル・メンタル両方で万全ではないかもしれない状態とはいえ、4点を奪い逆転勝利を奪ったことは称賛に値する。
しかしこの文章を書いている今でも、首をひねりながら考えている。
なぜ逆転できたのだろうかと。
先週土曜にオランダと対戦した日本代表、試合は前半と後半でまるで違うチームかと思うほど印象が違っていた。
今日のガーナ戦も、まるで別のチームかと思うほど、前半・後半でガラリと内容が変わった。
オランダ戦と違うのは、体力が落ちたというある意味無意識、抗えない変化であった前回と違い、今回は良い変化であったこと、そして選手交代という自発的な動き・メッセージで引き寄せた変化だということだ。
ガーナ戦はオランダ・ユトレヒトで行われた。
日本時間に合わせてということで、現地では正午キックオフ。
暑さの影響が心配されたが前日と違い、涼しい中で始まり、まずはひと安心だ。
スタジアムはサッカー専用で、それほど大きくない規模の客席は3割程の入りか。
日本の子供達だと思うが、かなりの割合を占めていたのに驚いた。
オランダ戦に引き続き、芝は深そうで、ピッチはかなり滑るように見える。
早速試合を振り返りたい。
試合開始早々、日本の右サイドでの攻防が目立つ。
最初のチャンスは前半13分。
ロングボールに前田がフリーで飛び出す。
しかしトラップが大きく2タッチ。
その間にDF、GKに詰められ、明らかに慌てた様子で打ったシュートは枠に飛ばない。
前半15分には、中盤でワンタッチプレーが3、4回続き、ガーナの浅いDFラインを狙っていた中村憲がするすると抜けだす。
日本得意のプレーでチャンスを作ったが、この後も日本の得意のプレー(?)、シュートはコースを狙いすぎ、枠を外れる。
ガーナはテンポがゆっくりだ。
センターサークルあたりから徐々にプレスをかけてくるといったところ。
中2日の影響もあるのだろう。
続く前半18分もチャンスを作る。
DFの裏を抜けた岡崎、左サイドのコースはきついが、フリーの状況だ。
大きなロングボール、高いバウンドでもたつき、これもチャンスをつぶす。
浅いラインを引くガーナの裏を突く狙いはうまくいっているのだが、これも見慣れた光景である。
そして「またか」とつぶやくことは続く。
決めきれない日本はここまでピンチらしいピンチはなかった。
しかし、前半31分ガーナのコーナーキックはファーを狙い、フリーになっていた選手がヘディングを試みる。
慌ててつめた長友がクリアしたボールは、手に当たっていた。
PKを献上し、ガーナに先制される。
セットプレーに難ありと言われている日本。
今回の失点は、いつもと状況が違うかもしれないが、それでもきっかけはセットプレーだ。
そしてこの後のメンタル面もいつも通り。
気分の落ち込みは目立ち、失点前と違いずるずる押されることが目立つ。
前半はこのまま0-1で終了。
後半、日本はスタメンをそのまま残す。
いいところを見たいと思う気持ちを乗せて応援する準備も整わない後半2分。
日本の攻撃のVTRが流れているうちの失点。
VTRと実況の声が合わないままの失点劇で、なにがなんだかわからない。
失点はGKからの1本のキックをFWがペナルティエリアでうまくトラップ、内に交わして見事なシュートを決めた。
立ち上がりの悪さ、中澤が振り切られる場面、イメージで残っているせいか、またかと思わず声に出てしまう。
これで0-2。
失点後は、ガーナ選手が全員で喜んでいるシーンから、中澤・闘莉王が天を仰ぎ、ぶつぶつ呟いている画面に変わる。
身体能力で片づけていいのか。
確かにゴール正面(内)に振り切られてしまったことは対応のミスだろう。
その前に、両センターバック同士で話せないものか。
相手と1対1にならないようにとか、ロングボールの対処法とか。
オランダ戦の3失点が思い出され、物足りない気持ちになる。
対応力は試合後に上げるものではない。
暗澹たる気持ちになる。
その気持ちはペシミストの考えだったらしい。
失点した直後の後半8分、右からのアーリークロスが逆サイドまで流れ、走りこんだ中村憲が左足で狙い澄ます。
GKに触れたそのシュートは、ポストに当たりながらゴールに吸い込まれる。
これで1-2。
シュートを決めた中村憲は、ボールをゴールから拾い上げ、声を出しながらセンターサークルに駆け足で戻る。
しかし、誰も周りにいない。
駆け寄る選手もいない。
中村憲の鼓舞にこたえる戦士が見当たらない。
だらっと歩きながら自陣に戻るイレブン。
日本の得点で、子供達の甲高く無邪気な「にっぽん!」と応援する声が大きくなる。
その声を聞き、恥ずかしさはないのだろうか。
それでもなんとか勢いに乗った日本は攻める。
後半12分、2失点で切れた(開き直った)闘莉王が攻め上がり、ヒールでゴール前に流し込む。
ラインの間から抜けた中村憲が、右足で狙うがゴール右のペットボトルを倒しただけ。
結果オフサイドとなったが、ここは決めなければという場面。
試合の流れが速くなる。
中盤でのプレスが緩くなったことと、ガーナが大きく展開し始めたからだ。
後半21分、センターサークル前からDF裏に蹴りだしたボールにガーナ選手が追いつく。
飛び出したGKは、ボールタッチに合わせて上部を抜かれないようにジャンプ。
しかし、ガーナ選手は落ち着いて交わし、ボールは無人の日本ゴールへ。
まるで日本の選手に見せつけるような、心憎いまでの落ちつきだ。
これで1-3。
次の大きな1点はガーナに入ってしまった。
腰に手をあて、呆然とする日本選手。
その脇で、全員が集まり、輪になって喜ぶ姿。
残酷な対照だ。
オランダ戦とかぶる展開に、日本はこの遠征で課題しか見つからないのだろうかと悲しくなる。
今日の自分は、なんだかペシミストの比重が大きかったようだ。
いや、そうでなくてもここまででがくっとされた方は少なくないのではないか。
日本代表を応援していながら。。。
勝利を信じていた大部分のファンの方には申し訳ないが、この時点での正直な気持ちだった。
まさかここから…今でも信じられない展開だ。
日本は選手交代。
中村俊→本田、前田→玉田。
運河の多い日本とはだいぶ違うオランダの地で、日本を表すような「田んぼの田」の字を持つ2人を投入したことが、大きく試合の流れを変えた。
なによりこの2人は、強い意志を持って試合に入ってきた。
ガーナの後半2得点はロングボールからの得点だ。
裏を返せば、動きが止まったという証にもなりうる。
それに気付き始めた日本は、なんとか反撃にうつる。
後半33分、相手ゴール近くで長友がボールを奪い、近くの玉田にパス。
玉田はゴール左側の角度のないところから、素晴らしいゴールをサイドネットに突き刺した。
玉田のシュートは難しい場面からの、美しいゴールが印象に残る。
日本は1点返し、2-3。
ただ、玉田のもとに駆け寄ったのは長友だけだ。
後は選手一人ひとりが戻っていく。
負けていて、時間をかけたくないのはわかるが…物足りない。
今日は、ことごとく試合展開の予想が外れる。
思った以上にガーナの疲労は大きかったのだろう。
その1分後、稲本(後半途中出場)の左サイドのアーリークロスを、岡崎がうまく頭ですらし、出てきたGKの上を越えて無人のゴールへ。
なんとこれで同点。
岡崎のポジショニング、DFとGKの間に入ったプレー、そして稲本のクロスがぴったり合った同点劇だ。
古くて恐縮だが、ジョホールバールでの中田→城のヘッドを思い出した。
同点に追いついた日本、喜びを表してもいいものだが、岡崎は戸惑っていた。
それもそのはず、誰も駆け寄るものはなく、本人はオフサイドだと思ったのではないか。
近くにいた本田はゴールの中のボールを指差す。
なんと機械的、チームプレーのかけらも見えない。
それでいてこの同点劇。
ますます解らない。
解らない事はまだまだ続く。
高校野球決勝の戦いを再現するかのような信じられない展開は、観客の強烈な後押し、表へにじみ出るような勝利への執念を感じられることなく、淡々と行われた。
少なくとも、自分はそう感じたのだ。
4分後の後半38分、左サイドから長友が中央にグランダーのパス。
それが稲本の前まで流れ、ペナルティエリアの外からシュート!
そのシュートは、意図してピッチを転がり、GKの手をすりぬけてゴール左端に転がりこむ。
とうとう逆転だ。
さすがに、稲本の周りにはピッチのイレブンが全員集まる。
現金なものだが、これぞ日本代表に欠けていたものではないか。
簡単にふりかえりたかったが、熱が入りつい長くなってしまった。
まさにオランダ戦とは逆の展開だ。
アフリカ予選を無失点で切り抜けたガーナから4得点。
中2日、モチベーションの上がらない試合かもしれないが、この結果は素直に喜べるところだろう。
いろいろ得た課題もあるだろうが、自分がこの試合で感じたことをまとめてみたい。
かなりうがった見方をしている部分もあるので、納得されない方も多いことだろう。
ただ、素直に感じたことであり、「勝って兜の緒を締めよ」といういい言葉もあることだ。
○チームのまとまり
先日のブログにも書かせてもらったが、今の日本チームに血は通っているのだろうか。
(お時間ある方はぜひ、ご覧いただければ幸いである)
監督のコンセプトを理解し、世界を驚かせるために必死に戦う選手達の頑張りは素晴らしいものがある。
それが逆転につながったということも。。。
ただ、果たしてチームとして全員が「逆転するんだ!」という強い気持ちは持っていたのだろうか。
選手にも個性があり、持っている性格もある。
遠藤や中村俊のように淡々とプレーする選手もいれば、闘莉王のように闘志を前面に押し出す選手もいるだろう。
その個性がうまく溶け合い、一つの生き物のようにチームとして動き出す。
この試合を逆転勝利したのは、チームとなっていたからかもしれない。
しかし、そこには無機質的な感じが強く、今回の逆転劇はたまたまなように感じられてならない。
例えばサイコロを振って、いい目が出たというような。
もちろん、使うサイコロの重心を考え、出したい目を出すように科学的に研究はしている。
それで結果が出なければしょうがないという、最善をつくしたというある意味達観のようなものが感じられる。
試合の振り返りで、日本の得点シーン後をしつこく振り返ったのはそのためだ。
もちろん、TV画面にうつっていないところで違うシーンがあったかもしれないが、それにしても日本チームには会話が感じられないのだ。
前述したサイコロの目で例えると、「6」が出したいという時に、雄たけびを上げながら、気合を入れながら振るようなものだ。
そういった、迷信にも映る火事場の馬鹿力のような、生き物のようにチームの一体感、底力が感じられないのだ。
それが、今日の3失点にもつながり、セットプレーからの失点、後半の立ち上がりの悪さといった、毎試合課題に出るようなことを繰り返す、対応力の悪さにつながっているように思えて仕方がない。
試合後の中澤のコメントにもあったが、なぜそれを試合中に活かせないのか。
周りと共有できないのだろうか。
失点後、またはプレーが切れた時など、反省すべき点や修正すべき点について話す時間がなかったとは思えない。
今のうちからやっておかなければ、本番ではとても試合中にチームを変化させることなどできないのではないだろうか、不安である。
だからこそ、このチーム状態で勝利した日本代表に自分は「驚かされた」。
勝利を喜んではいるが、驚きや戸惑いが大きいのはそのためだ。
ひょっとすると思った以上に日本代表の底は広く深いのかもしれない。
○サッカーでのイップス
前半、チャンスを立て続けに作った場面、勢いに乗りたいところで先取点を奪えないところはオランダ戦と瓜二つだった。
もう何年言われているだろう。
日本は決定力が足りない、だから得点のチャンスを数多く作ろう。
そういう声は多い。
だが、この試合を見ていて、果たしてそれで大丈夫なのだろうかと思う。
「フンテラールが『日本のシュートが下手すぎる』と笑っていたぞ」
「今日の試合も失点する怖さがなかった。日本はペナルティーエリアの手前20メートルまではすごくきれいにパスを回すが、そこから先は怖くなかった」
(スポーツナビ、中田徹さんのコラムから抜粋)
まさにこの通りである。
この前半の日本のチャンスをご覧になった方は同じく感じただろう。
「な~にやってんだ!」と。
今日の前半、チャンスでの前田のトラップミス、そして岡崎の判断ミスは目を覆いたくなるものだった。
特に印象に残っているのは岡崎のプレーだ。
岡崎がフリーでボールを受けようとしたのは、ペナルティエリア左サイド。
角度はそこまで厳しくはないところだ。
高く弾んだボールをさばくまえに彼は何をしたか。
岡崎だけが抜けだしたことはわかっていたはずだが、まずゴール前の人数を確認したのだ。
当然まだ誰も詰めていない。
その一瞬の判断からトラップミスをしてしまい、判断が遅くなってしまった。
決して、個人の選手を批判しているわけではない。
むしろ、日本人の多くの選手に当てはまることではないだろうか。
FWなら、あの展開になったら舌舐めずりをして、ゴールしか見ていない状態が頼もしい。
それでこそFWではないだろうか。
だからこそ、日本のFWに怖さが感じられないのだ。
Jリーグでは出来ているのに関らず、代表になるととたんに出来なくなる。
もちろん、相手のDFの能力も変わってくるだろうし、プレッシャーが大きいのはわかる。
それでもひどすぎると思わないだろうか。
そのような場面ばかりを見て、ゴルフのパターのイップスを思い出した。
急にパターが打てなくなる。
短いパットも手が動かない。
練習場では手は動くのに。
今のFWは、その精神的なプレッシャーを必要以上に自分に課しているのではないだろうか。
まさに「サッカーのイップス」にかかっている。
なぜそうなるのだろうか。
これに関しては、いろいろ違う意見もあるだろう。
精神的な弱さや技術のなさなど。
しかし一番大きいのは、日本代表がそこまでチャンスを作ることができないという劣等感がそうさせているのではないだろうか。
得点のチャンスは数少ない、だからこそ決めなければならないという思い込みから、決めなきゃという義務感が生じる。
もちろん、その義務感を感じられ、結果を出すことが代表のFWとして当たり前のことかもしれないが。
もう少し、仲間を信じてみればどうだろうか。
思っているより日本代表はチャンスを作っている。
もうひとつは、イメージである。
想像力もそうだが、事前の準備ではないだろうか。
もちろん、代表に選ばれる選手だから、得点の場面での経験は豊富だ。
それにしても、やはり準備が足りない。
普段から、ゴールに対するイメージトレーニングが圧倒的に足りないように感じる。
だからこそ、ゴール前でバタバタしてしまうのだ。
画面から伝わる程だから、よほどのことなのだろう。
すべては自分を信じて、仲間を信じることである。
技術に関しては、確実に持っているはずだ。
どうも決定的な場面で、より確実に決めたいという意識からか、周りを探してしまう選手がどうしても目立つ。
まるでゴール前でボールがくるなとでも言いたいように。
だからゴールを恐れない、逆に俺が決めるというエゴ(強烈な自我といってもいい)を持っている選手に惹かれるのだ。
日本を飛び出し、自分の限界に挑戦している本田や(今回残念だったが)森本などはFWのエゴを鍛えるのに十分な環境にいる。
また、今日得点を上げた玉田も、一皮むけたようにゴールの姿勢を強く感じる。
応援する者に期待させ、相手チームに恐怖を起こすのだろう。
結果的に4得点を挙げた日本だからとはいえ、今後に向けて解決したとはとても言えないだろう。
「イップス」はメンタル部分が大きい。
監督やコーチ陣には、技術や戦術だけではなく、選手のメンタル部分での底上げも期待したい。
○新たなリーダー
日本には強烈なキャプテンシーを持って引っ張る選手が現在見当たらない。
キャプテンは中澤がやっているが、精神的支柱はやはり中村俊だろうか。
ただ、今日の試合で新たなリーダー候補が出たように思う。
それは闘莉王…ではなく、この試合活躍した中村憲だ。
Jリーグでの中村憲を観戦する機会がないので、代表だけでのイメージとなるが、昔以上に頼もしく感じた。
この試合逆転した後半、チームを引っ張っていたのは確実に中村憲である。
自ら得点し、イレブンを鼓舞する中村憲。
どちらかと言えば、おとなしく冷静な印象があったのだが、それははるか過去の話だろう。
素晴らしくたくましく感じたし、今日の試合の影のヒーローである。
(Jリーグを、川崎Fを追いかけている方は「いまさら何をいってんだ」とお怒りだろうが、気を悪くなさらずに)
怪我の影響もあっただろうが、中村俊よりも数倍輝いていた中村憲は前線から、技術だけではなくハートでチームを支えていた。
後ろから闘莉王の檄があり、前線では中村憲のたくましさで舵を取る。
(前回のブログのコメントをいただいた方で、同じようなことを既に書かれていた方がいる。まるで予言者のようにお目が高い)
試合後のコメントも、チーム全体を考えるような意識の高さを感じる。
もちろん、自分が身内びいきにとらえている部分もあるだろう。
中村憲には、もっと志を高く、チームを引っ張るような強さを磨いてほしいと強く思う。
アフリカ勢との戦い方では、高い球を入れるのではなく、ミドルレンジからのシュートが有効なことや、独特の長い間合いなど、以前からわかっていたことの確認もできただろう。
アウェーでの2戦は、確実に課題のほうが多いが、それでも日本の温かい環境より何十倍もの経験が得られたはずだ。
先日の記事では、欧州視察中の犬飼会長はスペイン、ドイツから強化試合の誘いを受けたそうだ。
社交辞令かもしれないが、そんなことはお構いなしに、ぜひ実現させるべきである。
チャンスの女神の前髪をぶんぶん振り回すくらいでないと、幸運は訪れない。
オランダ戦での絶望、ガーナ戦での不思議な勝利と十分な糧を得た日本代表。
来年行われるW杯に向けて、今回のアウェーゲームなど、周りは持てる力を十分使って代表をサポートしてほしい。
もちろん、自分達ファンも心からの声援を持って。
がんばれ日本代表!
長くなりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
posted by ballgame |08:29 |
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2009年09月09日
先週土曜日、日本代表はアウェーで強豪オランダと戦えるという、チームの強化、課題の発見にもってこいの戦いが行われた。
結果はご存知の通り、3-0で敗れてしまった。
点差は大差ではあるが、前半と後半の印象はまったく違うゲームとなった。
同じ蒼のユニフォームを着ながら、このような展開になってしまったのか。
スポーツナビでのコラム(尊敬する宇都宮徹壱さん、中田徹さん)に詳しく原因と思われるものが、生き生きとした文章で書かれている。
今回、詳しい試合の振り返りは、その読み応えあるコラムにお任せしたい。
後半に入り、体力が落ちてしまった。
交代選手が入り、バランスが崩れてしまった。
など、簡単に要因を挙げられるものではないが、大きなところではこの部分ではないだろうか。
岡田監督の意向はわかる。
前半のサッカーを続けることができれば、それは世界を驚かせることができるだろう。
選手間の中で、コンセプトが統一できているのもわかる。
気になったのは、中村俊のコメントである。
「…だから後から入ってきた人も含めて、全員が連動していかないと。新しく入ってきた人は体力があるわけだから。それなのにズレてズレてとなっていたから、簡単に後ろの方まで行かれていたのが多かった。
…でも今日やってみて、誰が(入ると)どうなるとか、チームとしてはどうかというのは分かった。
…最初から出ていた選手よりもっと走って、気を利かせないと。「おれはこういう選手だから守備しない」と言っていたらこうなる。
試合後、中村俊は長いコメントを残してくれたので、そこから気になる部分を抜粋した。
文章だけで意味が伝わらない場合がありますので、お時間があれば全コメントをご覧いただければと思う。
ここで監督や選手個人を責めるつもりはない。
マスコミには、個人的批判がちらほら出ているが、ここでは置いておこう。
現に試合前コメントで、オランダ人記者から聞かれた岡田監督はこう語っている。
「日本のプレスが本田のせいでオランダに負けたと報じていることについてどう思うか?」
「敗因、またはチーム全体のことを本田ひとりのせいにするのはフェアではない。チーム全体に関して責任があるのはわたし自身だということを、ぜひご理解いただきたい」
まさにこの通りではないか。
それより、前から日本代表に気になっていたことがある。
なぜ選手間の話がないのだろうか。
後半、交代選手が入って流れが悪くなったのなら、なぜ修正ができないのか。
それが連続失点だったり、セットプレーでの弱さだったりするのではないだろうか。
ボールが切れた時、プレーが止まった時、声かけるだけですこしは変わると思うのだが。
近年、日本代表は対応力が低いように感じる。
日本はプレッシャーを賭ける勇気を持っていた、とはオランダ監督の言葉だ。
確かにそうかもしれない。
ただ、柔軟性の欠ける勇気はただの蛮勇になってしまう恐れがある。
勢いはあるが、交わされるともろい闘牛のように。
結果から言うと、連続失点したのは後半20分過ぎ。
持てる力を最初から全力で出していくと、70分程しかもたないということではないだろうか。
乱暴な考えだと思われるだろう。
確かにその通りだ。
ただ、とっかかりのひとつではあると思う。
そう考えると、全体で90分のサッカー。
いかに試合中、どうしてもリズムを落ちつけたりする時間が必要である。
それもチーム全体でだ。
個人の考えだけでは、コンセプトがばらばらになり、逆に危険である。
試合中の柔軟な対応力を、ハーフタイムの指示だけ(選手交代もあるが)で行うとしたら、とてもではないが足りないだろう。
W杯アジア予選から、セットプレーへの対応がまずかったり、相手の緩急の変化に弱い場面は何度も観てきた。
もちろん、それに対する対策やチームの連携は上がっているのだろう。
しかし、そのスピード以上にほころびが目立つ。
今回のオランダ戦でも、同じようなミスを繰り返している。
宇都宮さんのコラムから抜粋したい。
ここで私は図らずも、オシム前監督のこの言葉を思い出す。
「選手は機械ではない。人間なのですよ」
今の日本代表は、機械のように走り、機械のようにプレーする。
(たとえが悪いのはご容赦ください)
そして、選手間での試合中の会話があるのだろうか。
それも機械的に、オートマティックにコンセプトをこなしているだけになっていないだろうか。
残念ながらこの試合ではなかったが、(W杯予選で)日本の選手が得点をする。
日本は勝ち進んで、W杯出場の切符を手に入れたのだから、そういったシーンは少なくなかった。
その場面場面を思い出してほしい。
自分の記憶の中では、得点を決めた選手の周りにいるのは数人だ。
確かに喜んではいるが、チーム全員ではない。
なぜみんなで喜ばないのだろう。
いつも気になっていたことだ。
相手の攻撃に備えるため。
ずいぶん離れたところにいる。
そんな理由も浮かぶが、それにしてもチーム全員で輪になって、喜びを爆発させているシーンは思い出せない。
現地で直接観戦したわけではないので、単純にみのがしているだけかもしれないが。。。
アジア予選で…という思いがあるのだろうかといぶかってしまうほどである。
日本代表の対応力の低さが、最近目立つのは案外こんなところかもしれない。
なぜ選手間の話がないのだろうか。
なぜ全員で喜ばないのだろうか。
日本を代表する素晴らしい選手達が、力の限り頑張っていることを否定する人は誰もいない。
しかし、チームとして一つになっているかと言うと、一つにはなっているが、そこには血があまり通ってないように思えてしまうのだ。
おそらく考えすぎであろう。
ただ、チーム全体で喜んだり、悲しんだり。
一人ひとり個性があり、感情の表現は違うであろうが、その程度こそ違え、得点を取った時には同じ喜びという感情が湧いてくるだろう。
コンセプトも大事だが、案外こんな些細なことからチームとしての対応力が出てくるように思う。
9日のガーナ戦も、実りある試合を期待したい。
オランダ戦同様、少なくない課題が見つかるだろう。
よくばりではあるが、それにプラスして、得点という収穫も得たいものだ。
そして、チーム全体として歓喜する姿を観てみたい。
がんばれ、日本代表!
posted by ballgame |08:12 |
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2009年08月30日
先日、オランダ遠征(9月5日・オランダ戦、同9日・ガーナ戦)に向かうサッカー日本代表のメンバー22人が発表された。
アウェーでの試合が、予選以外でほとんど組まれない日本代表にとって、強豪国との敵地での一戦は貴重な試合でもあり、ファンにとっては心躍るものである。
注目する選手はそれぞれ違うだろうが、個人的に注目しているのは、森本の初召集だ。
以前から期待していた選手でもある。
中田英のように、最初から期待された移籍ではなかった。
若い年齢での挑戦、カターニアでじっくり成長できたことが、3年目となる昨シーズンのセリエAでの7得点、そして今回の初召集につながった。
本人の絶え間ない努力はもちろんだが、環境や周囲の理解にも恵まれたといっていいだろう。
ウェルディ時代から注目していた選手だが、今年4年目となるイタリアでの挑戦で、たくましさは増すばかりだ。
以前から常人ではない雰囲気を醸し出していたが、現在も特徴のある坊主頭、そしてふてぶてしさはすっかり実力を伴った頼もしさに変わった。
「彼ならなにかやってくれそう」そんな期待をついしてしまうFWらしいFWになったのではないか。
森本の特徴といえば、ゴール前での力強さだろう。
日本人にありがちなひ弱さは、イタリアでの4年間ですっかり払拭された。
物おじしない精神面でもそうだが、ガチガチにぶつかってくるDFにも負けない体幹の強さも手に入れた。
そして、ゴールの嗅覚とでもいうのだろうか。
FWとしての決定力を叫ばれている日本代表で、もっとも獣の匂いのするFWである。
先日の会見では、
「代表の試合は何試合か見たことがあるけど、テレビで見ていた人とやるのは不思議な感じ」
と全く実感がわかない様子で、
「簡単ではないと思うので(代表に)入る前にどうこう言っても仕方ない。入って感じてみたい」
とまっさらな状態でのスタートとなる。
「自分は試合に出てゴールすることしか考えてない」
30日のパルマ戦前のコメントを残している森本。
懸念されるのは、その起用法だ。
日本代表は全員攻撃、全員守備をコンセプトにしている。
日本のFWには、得点以外にチーム最初のDFとして期待されている部分が大きくある。
得点力よりも、そちらのほうがメインであると感じられるときもあるほどだ。
もちろん、それは大げさだろうが、求められているのは間違いない。
1年前の記憶を手繰りよせると、五輪大会での森本は1トップで先発出場した試合があったはずだ。
その試合では、森本の良さが全く出てなかったように感じる。
チェイスも中途半端であれば、ゴール前の活躍も中途半端。
「森本に1トップはあわないなぁ」と感じたのを覚えている。
記憶が確かな方は、森本の調子の悪さ、それがその時点での実力とおっしゃる方がいるかもしれない。
それには反論できない。
しかし、森本の良さは、岡田監督も、
「森本にはゴール前での決定力、フィジカルの強さを期待したい」
と言っているように、ゴール前での働き、FWとしての点取り屋の嗅覚の鋭さだろう。
それが、日本代表の求めるFWと果たしてマッチするのかどうか、不安なところである。
森本はまだ若い。
セリエAでのゆっくりとだが、着実に成長した日々のように、この日本代表での結果が、どのようなものでも大きな経験となることは間違いない。
しかし、その本人だけの経験よりも、やはり激しくゴールに迫る森本を見てみたいのは、熱烈なファンである自分だけだろうか。
最近、ワントップの布陣を試している日本だが、今回はどうなるのだろうか。
もし、1トップで森本が出場ということになるなら、その良さは残念ながら100%発揮されることはないのではないか。
日本代表の戦術、フォーメーションに合わせるのは、代表選手であるから当たり前のところではあるが、森本にはその戦術以上にシンプルなものを求めてしまう。
それは、「得点」だ。
どんな形でもいい、むしろ泥臭いほうがいい。
その形を期待するのであれば、森本のよさを活かすのであれば、2トップで前線からボールをチェイスする役を森本以外にすることだろうか。
森本にはゴール前で頑張ってもらう。
これが一番活きる形だ。
イタリアでの試合は逐一確認できていないが、セリエAでも、激しく前線からボールをチェイスする役割は与えられていないはずだ。
その役割が得意なわけでもないだろう。
そうすることで、森本のよさが消えてしまうのが怖い。
お笑いの方もいよう。
森本が先発で出れるかどうかも分からないのに、と。
3戦連続得点と、絶好調の玉田もいることだし、と。
おそらく、そういった見方が正しいのかもしれない。
これは、自分の森本への熱烈な期待から出てきた願望だからだ。
ただ、それほど期待させるなにかを持っている選手だということを、否定する人は少ないだろう。
89分消えててもいい、1分の輝きさえあれば。
エゴイスティックなFWの誇りを見せてくれそうな、過度な期待をしてしまう。
はたして、日本代表でマッチすることができるか。
森本なら、きっとアウェーだろうが、強豪国の強いDFでも物おじせず、自分のプレーを発揮することができるだろう。
「日本のロナウド」といった風貌だが、「ワンダーボーイ」となって、世界を驚かせる得点シーンを見ることができれば、こんなうれしいことはない。
期待と現実のはざまで、いったい森本はどういったプレーを見せてくれるだろうか。
単純に期待感から、岡崎・森本の2トップは見てみたいところだ。
泥臭く、ひたむきなプレーこそ日本代表にふさわしい。
がんばれ森本、そして日本代表!
posted by ballgame |23:48 |
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2009年07月31日
少し古い話になるが、バルセロナとインテルでエトーとイブラヒモビッチのトレードが行われた。
バルセロナは、4600万ユーロの移籍金をインテルに支払うという条件だ。
(フレブの期限付き移籍もあったが、シュツットガルトへの移籍が決まった)
両選手とも素晴らしい選手だが、一見するとインテルがかなり得をしたような印象を受ける。
イブラヒモビッチは、移籍したかったチームなだけにモチベーションは高いだろう。
しかし、心配なのはエトーだ。
移籍の経緯が経緯なだけに、本人が納得していないと、いくらスター選手とはいえ100%のパフォーマンスは望めない。
今、インテルの監督はモリーニョだ。
以前、モリーニョに関するコラムがスポーツナビに掲載された時も感じたことだが、今回もさすがと思わせるコメントを出している。
「エトーの獲得は、1億ユーロ(約135億円)級の驚くべき取引に値するだろう。
今オフの目玉は、6800万ユーロ(約93億円)でのカカの移籍や、8000万ポンド(約129億)での
クリスティアーノ・ロナウドの移籍だと言われているようだが、わたしにとってはエトーの移籍もそれに匹敵する」
「イブラヒモビッチを失って幸せを感じるようであれば、それは愚かな監督だ。
一方、エトーを戦力に加えて幸せを感じないようであれば、それも愚かな監督だ。
わたしはエトーがイブラヒモビッチより劣るとは思っていない」
これはトレードがほぼ決まったという時点でのコメントになる。
独特の言い回しではあるが、それがモリーニョらしさ、彼しかできないようなコメントの深さに出ている。
単純なコメントより、よほど効果がある。
前日本代表の監督であるオシムもそうだが、彼らは自分の言葉を持っている。
そして、えてして比喩やたとえ話がうまい。
表現にインテリジェンスを感じ、またストレートに表現しないことで、聞いたものに考えさせるきっかけを与えてくれる。
そして何よりぶれない自分を感じさせ、聴くものに安心感を与える。
モリーニョは当然、エトーの移籍に関するごたごたは承知の上。
入団会見もしていないこの時期に、こうした言葉をかけるということで、エトーのモチベーションは上がるはずである。
しかも直接声をかけたのでないというところがミソだ。
粋なひと言ではないか。
こうした言葉の端はしから、選手の心をがっちりつかみ、チームとしてまとめあげる能力が感じられる。
サッカー監督の資質はいろいろあるだろうが、一番大事なのは、いかにして選手のモチベーションを高い位置で保つことができるかということだろう。
どうやったら、選手の100%の能力を発揮させることができるかということだ。
監督の資質には、戦術や選手交代のタイミング、選手の起用方法なども必要だろう。
しかし、監督は「モチベーター」であることが第一条件だと思う。
このモリーニョの言葉を聞いて、名監督の条件が思い浮かぶ。
そして、やはり心は日本代表に行く。
現日本代表監督は、口下手というか、言葉のチョイスが下手だなぁとずっと思っていた。
しかし、最近になり(コメントの部分を切り取られたという経緯もあろうが)「世界を驚かせる」「ベスト4」などという言葉を出す監督には、正直驚いた。
逆に策士なのではないかとも思えるほどだ。
ひねった表現ではなくストレートな表現ではあるが、これも考えてみれば粋なひと言といえるだろうか。
しかし、問題は選手がどう思うかである。
教科書や哲学書、名言集などにのっている素晴らしい言葉を出しても、選手に響かなければ何にもならない。
今の日本代表の選手に届いているだろうか。
クラブチームと国の代表では、監督に与えられる時間も違うのだが。。。
エトーは好きな選手なだけに、セリエAのピッチでも縦横無尽の活躍を期待したい。
彼のモチベーションは心配ないだろう。
バルセロナ・インテルにとって、「Win-Win」となるトレードとなるだろうか。
そうであったほうが、面白い。
注目はやはり、CLだろう。
二人の対決が見れるかどうか、楽しみである。
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2009年06月22日
雨が降っている。
いかにも梅雨の夜だ。
こういう夜には妙なことを考えたりする。
皆さん、言霊というのをご存知だろうか。
のっけから奇妙な質問だが、言霊というのを信じていなくても、この言葉くらいは聞いたことがあるだろう。
(辞書では)
「言霊」:古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。
発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。
この言葉から、イメージ的にはどうしても霊的な話やオカルトが絡んでいるような印象を受ける人が多いのではないだろうか。
大げさにいうと、うさんくさいような感じさえする方もいるかもしれない。
なぜ、こんな話を出したかというと、言霊とまではいかなくても、それを考えさせるコメントがあったからだ。
先日、サッカー日本代表はめでたくW杯出場を決めることができた。
これも監督や選手のがんばり、そしてそれを支えるサポーターやすべてのサッカー選手の応援があってこそである。
アジアの4代表が決まり、残りの1枠をプレーオフで残しているとはいえ、日本にとっては、W杯で結果を残すことについて、すでに視線は南アフリカへ向かっている。
W杯予選通過後の岡田監督のコメントは、質問者もそういった視線(W杯に向けての)での質問も多くなってきた。
そこでの岡田監督のコメントについて気にかかる。
皆さんもそうだろうが、「ベスト4を目指す」や「世界を驚かせる」といった、ある意味過激な発言がそうである。
この発言については、賛否両論あるであろう。
10人いれば10個の意見がある、むしろ意見を言わせてくれ!という方も多いであろう。
このコメントが良い、悪いは今回置いておきたい。
自分が気になるのは、その言葉の「軽さ」についてである。
勿論、岡田監督の中では十分実現可能な話なのだろう。
そうじゃなくても、目標として掲げるべきものなのだから、口に出したというところかもしれない。
しかし、それは過去の日本の成績や、最近の試合内容からいって、軽々しく口に出すような言葉なのだろうか。
言葉に「重み」がないのである。
「有言実行」という言葉がある。
口に出したからその目標に向かってなにが何でもやらなくちゃならない、という心構えが出来るであろう。
しかし、それは監督個人が言ったから目標に向かえるのだろうか。
言葉に出したからこそ、選手達のコメントでも、「この内容では・・・」「ベスト4に向けて・・・」という高い目標が出来たかもしれない。
しかし、どうしても選手によって、温度差があるように思えてしょうがないのである。
それは試合後の選手のコメントからもかいまみえる。
監督だけでは勝ち進めない。
しかし、監督がチームの舵取り、モチベーターとして気持ちをひとつにまとめなければ、いいチームとはいえないだろう。
だからこそ、もし本気で取り組むのであれば、口に出さずに止めておいて欲しかったというのが正直なところだ。
口にだしても、選手間の中だけにとどめておくなどできなかったのだろうか。
口に出すメリットは、代表の選手は入れ替わることも多いので、その対象となる全員の意識共有などは考えられるが。。。
「言葉は実現する」ということを、各分野で成功している人からよく聞く。
そういう人達は、すべての人が自分の発する言葉に自信を持ち、責任を持っている。
いわば、自分の「言葉」には力がこもっている、というのを実感しているのだ。
スポーツナビに中村俊のインタビューが載っていた。
「目標は高ければ高いほどいいと思いますし、本当に(ベスト4に)行くという意思がなければ行けないと思います。ただ僕個人してはW杯でまだ1勝もしておらず、そういう感覚がないので、目標にはありますけど、僕の中では簡単には口にできないです。」
自分の思いは中村俊と同じだ。
「言霊」とまではいかなくても、やはり口に出すには相当に考えなければいけないだろうと思う。
勿論、岡田監督はそこまで考えに考え、決断の末の言葉だと信じたい。
しかし、ここ数戦の内容からは、その言葉に「重さ」は感じないのだ。
例えるなら、威勢よく打ち出した言葉は、ヘリウムガスのように軽く、アドバルーンとしてひらひら高く浮いている。
そのうち見えなくなるか、パーンとはじけてしまいそうに写る。
選手の頑張りや岡田監督の熱意を否定するわけでは勿論ない。
しかし、オーストラリア戦での「悲観しなくてもよい」とは、高い目標からするとあまりに温度差を感じてしまうのは自分だけだろうか。
食パンにカビが生えるように、フランス大会の二の舞をするイメージがじわじわ広がってしまう。
言葉に力があるとしよう。
言った言葉は実現するという力が。
少なくともそういう言霊のようなものを信じている(あるとわかる)なら、例えば小さい子供がむしゃくしゃして、親や友達に「どっかいっちゃえ!」とか「早く死んじゃえ!」とか、悪気はない子供のように軽々しくいえないはずである。
(失礼な表現すいません)
「目標はベスト4」大いに結構である。
しかし、もう少し言葉の「重さ」「力」を考えてもいいのではないか。
言葉に力をつけるには、「できること」を口にしていけばいい。
逆説的になるが、その範囲を徐々に増やしていけばいいと思うのだが。。。
岡田監督と中村俊のインタビューから、そういったことを考えてしまうのは、梅雨の夜にはいいかもしれない。
皆さんはどうだろうか?
コンフェデが今南アフリカで行われている。
ブラジル-イタリア、南アフリカ-スペインをテレビで見ることができたが、この試合を見て、それ以上に驚かせるには相当なハードルの高さである。
後1年も?もう1年しか?
来年の今頃、梅雨とは反対の寒い中での試合、気持ちにじめっとした梅雨など入る隙間はないだろう。
期待に胸躍らせ・・・がんばれ、日本代表!
posted by ballgame |23:18 |
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2008年10月16日
W杯最終予選第2戦、ウズベキスタン戦がホームの埼玉スタジアムで行われた。
日本は前半先制されたが、前半のうちに追いつきそのままドロー、勝ち点1を得た。
ウズベキスタンは前半、FWのチェックを厳しくし、ボランチ付近でのパスカットを狙っていた。
これは非常に効果的で、日本の自陣でのパスミスが目立つ。
チェックされたDFからの前線での長いボールはことごとくカットされる。
それが即危ない場面になることはなかったが、ペースはウズベキスタンが握った。
前半27分、左サイドの長いボールを闘莉王がアクロバティックなクリアミス、そのボールを拾われて、中央にグラウンダーのパスをシャツキフがスライディングで決め、先制される。
日本は先制された後、FKで中村のゴールに向かう早いクロス、中村のスルーパスから内田が抜け出すが、シュートではなくパスを選択、惜しい場面が続くが、得点に繋がらず、もどかしい展開が続く。
憔悴が募る前半40分、中村が左サイドから逆サイドに長いクロス、大久保は折返し、玉田が押し込む。
これで同点。
そのまま前半が終わる。
後半は引き気味のウズベキスタン、日本はホームでの勝ち点3を目指し、日本ペースになる。
惜しいシュートが続くが、ウズベキスタンのGKの出来がよく、引き分けに終わった。
日本は勝ち点1を取ったというより、勝ち点2を失ったといって良いだろう。
岡田監督や選手のコメントにもあったが、前半のウズベキスタンの積極性は予想していなかったようだ。
それは甘いといわざるを得ないだろう。
2連敗のウズベキスタン、ホームアウェーを問わず、積極的になるしかない。
それに、日本で狙うべきところは、ディフェンスラインでの意図の感じられない、スローな横パスだ。
ウズベキスタンはやるべきことをしっかりやり、先制できた。
同点に追いついた日本は、技術力がトップクラスにあるのは証明できたといえるだろう。
アジアのライバル達は、日本にすむ我々よりも日本代表に敬意、恐れを抱いている。
しかし、日本代表はそれに甘えていないであろうか。
ホームでの戦い、最終予選の厳しさは各選手は誰よりもわかっている。
しかし、ウズベキスタンの前線からのチェックにかかわらず、日本はあいもかわらず、ディフェンスラインでの横パスが多かった。
技術力に自信があるからだろうとは思うが、試合の入りがうまいとは感じられない。
そろそろ、リアクションで対応するのではなく、自らギアチェンジするような試合運びを期待したい。
「いつか点がとれるだろう」
そんなふわっとした感じで、なんとなく試合に入ったように感じた人も多かったのではないか。
ディフェンスラインの横パス、中盤での動き出しの少なさ。
技術力で勝っていても、そのパス、技術に意思が感じられなければ、相手は怖さを感じない。
相手が恐怖を感じるのは、試合をコントロールされることではない。
完膚なきまでに叩きのめすという、選手全員の、チームの強烈な意思である。
日本はいわば、チーターなどの肉食獣ではなく、象のようなもの。
襲われれば強烈に反応するが、普段はおとなしい。
あいつは強いと思われているが、積極性にかける。
巧いが、怖くはない。
そんな印象なのではないだろうか。
もちろん、選手達、チームはホームでの勝ち点3を得ようと燃えていたはずだ。
選手個人の性格などもあろうが、それが表に出てこなかったように感じてしまう部分があったのは残念でならない。
勝ち点3だけではない、この試合で一番得たいものは相手の闘志をかき消すような強烈な試合だったように思う。
最終的には負けないが、強さとしてはどう感じるか?
なんとなく甘さを感じてしまう日本代表は、世界の強豪との戦いで、紙一重の戦いの中で、致命的になってしまうのではないかと思ってしまう。
その甘さが、第1戦の終了間際の2点に繋がるし、今回の先制点に繋がっているように思えて仕方がない。
岡田監督は試合前、背水の陣の心境で戦うとコメントしていたが、果たして選手達に伝わっていたのであろうか。
技術・チームのコンセプトではなく、監督と選手の意思疎通に関して、この試合に関しては首をかしげざるを得ない。
ゲームをするのは選手である。
試合内容すべてを監督に押し付けるのは正しくない。
しかし、選手のモチベーションを上げるのは監督である。
監督に一番重要なのは、その部分ではないかと思うのだが・・・。
メンタルさえしっかりしていれば、日本が研究されても、選手間で調整し、反撃は後半からではなく、前半の半ばで修正が効いたのだと思ってしまう。
日本の武器は、中盤のパス回しの早さ、そしてスピードである。
日本が思っている以上に相手は警戒しているはずだ。
DFラインの裏をつくボールや、この試合でいえば玉田・大久保・香川を走らせるボールが多ければ、もっと日本らしい、そして強みが出るゲームができるはずである。
裏へのボール、早いクロスが日本の鍵ではないだろうか。
悪いことばかりではない。
玉田の積極性は第1戦に続き、目立っていた。
FWとしての一番重要なところだろう。
香川もなにかやりそうな雰囲気をかもし出していた。
今回は結果に繋がらなかったが、今後の試合で目を離せない存在となるかもしれない。
闘莉王のミスはあったが、DF全体の責任でもある。
簡単にクリアするところではあったが、日本はどうも中の絞りがゆるいように感じる。
カウンターで仕方ない部分もあったが、中央は中澤、闘莉王頼みでは、今後も危ないといえるかもしれない。
岡崎、興梠と五輪世代が食い込んできたのも頼もしい。
いつまでも同じメンバーでは刺激が少ないし、警告累積、怪我などで、いつ中心選手がでられないとも限らない。
選手層が厚くなるのは、長い予選を戦ううちに重要なところだ。
ここからは冗談半分になるが、闘莉王のFWという話もあるが、そろそろまじめに考えるべきかもしれない。
昨日の試合、玉田、大久保はFWとしての仕事をきっちり行っていたが、FWが前線のチェイシングに駆られるようであれば、FD(打ち間違いではない)として、ターゲットにもなる闘莉王でもよいはずだ。
前半FD闘莉王で、守りにはいるならDFに闘莉王を下げる。
なんてことも思い、少しにやけてしまったが(笑)
勝ち点1をゲットできた日本。
残念な結果ではあるが、内容は悲観するところではない。
やはり最終予選は甘くないという現実が再認識できた試合だった。
甘く、甘くない。
大人が好みそうな味覚の試合だったといえるかもしれない。
次戦はアウェーでカタール戦。
オーストラリア、カタールが当面のライバルとなる最終予選。
アウェーではあるが、勝ち点3を目指してがんばって欲しい。
がんばれ、日本代表!
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2008年08月08日
今日から中国で夏の五輪の開会式が始まり、日本に生まれたことを強烈に意識する熱い戦いが各競技で始まる。
柔道、競泳、陸上、競泳、卓球、ソフト、マラソン、ボートなど注目する競技が目白押しだが、日本人選手だけでなくどの選手も悔いが残ることなく、そして怪我がないようにがんばって欲しい。
開会式に先駆け、サッカーの予選リーグが始まった。
五輪特有の競技(サッカー)のマークを見て、いよいよ五輪が始まったなぁと身震いする。
4年(五輪は2年ごとだが)に一度、何年かに一度見れる彗星や月食を見るような感慨を感じる。
日本の初戦はアメリカ。
ナイジェリア、オランダとの試合を考えると、ここは勝ち点を挙げたいところ。
中国時間で17時キックオフだが、気温は30度を超えるピッチ。
出だしは両チームともゆっくりボールをまわす展開から始まる。
前半10分ごろからクリアボールや自陣からのパスを拾われ、アメリカの攻勢が続いた。
なでしこ戦でも感じたが、ピッチがそうとうでこぼこしていたため、日本国内で行われた試合のようなパス回しができない。
流れを変えたのは前半20分。
大きなサイドチェンジから右サイドの内田がえぐり、コーナーを得る。
この試合始めてのコーナー。
ここで、日本は練習の成果を見せる。
本田圭からのショートコーナーを内田→香川→内田とワンタッチでつなぎ、ゴール前へグラウンダーのパス。
キーパーの前を通り過ぎ、ゴールエリアにいた森重へ。
無人のゴールへ後は触るだけ・・・だが森重は外してしまう。
W杯の柳沢を思い出させるような落胆のプレー。。。
TVの前の日本人はすべて腰を浮かせ、ため息をついたことだろう。
その後、日本は押し気味に進めたが、無得点のまま後半へ。
後半早々、右サイドを崩され、クロスをクリアしきれず、PAにいた選手がシュート。
GKが触るが、ボールはアメリカの強い意思を乗せて、ゴールに転がりこんだ。
なんとか同点に追いつきたい日本は選手交代を積極的に行い、得点を目指すが、アメリカの守備の前になかなか得点を挙げることができない。
後半も中盤を過ぎると、狡猾なアメリカの前に時間はただただ過ぎていく。
残り10分、ロングボールに競り勝つ日本は何度とチャンスはあったが、結局ゴールを割ることができず、日本は0-1で敗れた。
日本は前半、大きなサイドチェンジからの展開が上手くいっていた。
内田のクロスはグラウンダーあり、ファーに深いボールありと、さまざまなクロスを入れて、チャンスを演出していた。
しかし、この試合で目立ったのはテンポである。
アメリカのスローな試合展開に引っ張られるかのように、バックラインでのリズムを変えないパス回しが目立った。
壮行試合で見せた前へ、前への気持ちは日本に置き忘れてしまったのだろうか。
もちろん、ピッチの状態にも原因はあろうが・・・それはアメリカも同じコンディションである。
自陣で奪ったボールを展開しようとした最初のパス、そしてセカンドボールをカットされることも目立った。
なかなか、早い展開に持ち込むことができなかったのもその部分が大きいのかもしれない。
いま、ガソリン高騰や温暖化でエコについて地球全体が考えなければならない。
その時勢にのったかのように、アメリカは省エネサッカーで勝ち点3を奪いとった。
無駄をそぎ取るこの世の中、サッカーについては、無駄とも思える動きこそ必要なのだが・・・そんなことを思ってしまった。
エコに関連してこんなことも思った。
サッカーはいくら良い試合をしていても、結果がすべてである。
シュートを100本打っても、相手の1本打ったシュートで負けてしまう。
親善試合ではなく、結果を求められる予選では試合内容は問われることはなく、記憶にも残らない。
あるのは、記録だけである。
日本は試合をリードしていた。
それは間違いないだろう。
しかし・・・である。
そろそろ、内容が良かったではなく、結果も伴った試合を期待したいところ。
エコという言葉から「もったいない」という言葉も連想できた。
「MOTTAINAI」という言葉から、世界各国で物を大切にする会議なども開かれている。
誇るべき言葉だが、サッカーでは少々聞き飽きた感がある。
この試合では、左サイド(香川、長友)が目立ってなかった。
スポーツナビでの選手コメントでも、香川は「雰囲気に呑まれていたところもある」とあった。
たしかに飲まれていた選手もいたのだろう。
なでしこ戦でもそうだったが、観客はブーイングとまではいかなかったが、相手チームのチャンスにより大きな声援を送っていたように感じた。
半アウェーといったところだろうか。
勿論、すばらしいプレーには大きな拍手があったが、その状況も雰囲気に呑まれたことの要因のひとつなのだろう。
雰囲気に飲まれたように思うのは本田圭にも感じた。
後半、右サイドをえぐり、PAまで進入した本田圭はフリーでありながら、なかなかボールを入れなかった。
1、2秒ほどであろうが、その永遠とも感じられる時間・・・結局DFにチェックされてしまった。
左利き、中の選手の動きを待つ、など理由はあろうが、TVの前では「早く!早く!」と叫んでしまった。
それ以外でも動き、判断が鈍かったように思う。
暑さは体力を奪う。
プレッシャーは、判断力を曇らせる。
前者はアメリカを襲い、後者は日本を苦しめた。
そんなことを痛いほど感じた試合でもあった。
試合終了10分ほど、豊田のPAでの倒れた場面にも象徴されるが、日本人選手は倒れすぎなのではないか。
もちろん、PKだったかもしれない。
ファールをもらえるかもしれない。
しかし、少しでもチャンスがあるなら、倒れることなく、その先にあるプレーに活路を見出して欲しかったように思う。
中田英のように。。。
スポーツナビでの選手コメントでの森重のコメントと同様、強い物足りなさを感じた。
(コメントに関しては、実際話している場面を見ていないので、どんなニュアンスで言われたかわからないのだが・・・)
悔しさのあまり、長々と日本の物足りなかった部分を書いてしまったが、選手の戦う気持ちは90分途切れることはなかった。
試合内容も悪くなく、押し気味だった。
内容だけではなく、結果もともに。
勝つしかない状況で、さらに戦い方に迷いがなくなるのではないか。
次戦には、さらなる日本らしさを期待したい。
日本のよさ、そして相手チームが怖いと思っている、すばしこさ、組織力、そしてあきらめない気持ちを見ることができるだろう。
この大きな舞台は4年に1度である、出ることのできる誇りと、そして(難しいかもしれないが)雰囲気をたのしんでもらいたいところである。
がんばれ、日本!
posted by ballgame |08:59 |
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2008年07月30日
五輪壮行試合の最後、アルゼンチン戦が行われ、日本は0-1で敗れた。
敗れはしたが、五輪に向けてだけでなく、これからの日本代表につながるようないい強化や課題が出た試合だったと思う。
キリンカップなどで1軍半の相手などと戦うフル代表を見ていて、これで今後のためになるのかな?という疑問が毎回のように心のどこかにあった。
今回の相手は違う。
五輪を勝ちに来たほぼフルメンバーのアルゼンチン(メッシはいなかったが)。
自分達の位置、そして目指すべきものからすると、毎年でも胸を貸して欲しい本物の強豪である。
アルゼンチンの水色と白のユニフォームが波のように、日本の青い石垣にあたっては引き、緩急・縦横をつき、いまにも石垣を破って、本陣への突破を図っていたように見えた。
特にサイド攻撃のやり方は、うまいなぁと感心することしきり。
中央に人を寄せてからのサイドへのはたきや、縦にボールを入れ、DFを引かせたりするところは、さすがアルゼンチン。
ミドルシュートをほとんど打たずにまわすアルゼンチンのサッカーはスペインと共通して「love the ball」といったところである。
日本も、サイドバックにボールを預け、「後は任せた」ではなく、同じサイドから何度も連携でつなげるような形を見てみたい。
何回かあったのだが、DFのももあたりにボールを少しだけ浮かしたパス。
DFは届きそうでそのボールをカットできない。
狭い中でも、2次元(平面、インサイドのパス)だけでなく3次元を使っていたのはフットサルにも共通して有効であり、日本選手でも使ってもらいたいと感じた。
この試合では、オーストラリア戦で見せた、中盤でボールを奪ってからの攻撃は、この試合さすがにできなかった。
強豪とあたった場合、中盤でボールを奪うことはなかなか難しいだろう。
こういった試合展開になるのは予想していたところ。
危ないシーンは何度もあったが、体を張って最後は決めさせないという意志はチーム全体としてまとまっていると感じられた。
課題も明確になったのではないか。
中盤、敵陣でボールを奪ったときの攻撃はオーストラリア戦で証明済み。
この試合でも、中盤でボールを奪うことが(数は少なかったが)できたが、それでも自陣での話。
そこからの速攻が上手くいかなかった。
カウンターは強豪相手では欠かすことのできない武器。
FWにボールを入れるが、中央でのボールの受け手がキープすることができない。
中央はDFも厚く守っていて、なかなか難しいだろう。
サイドに流れることや、もっと深いボールで日本らしさでもあるスピードで勝負するような、カウンターの形作りも必要なのではないかと感じた。
もうひとつは、致し方ないのかもしれないが、自陣でのファールの数である。
この試合、リケルメは恐るべきボールを何度も入れていた。
見ていて心臓に悪い(笑)
いいチームにはもちろんいいキッカーがいる。
必要に駆られてのファールだけではなかったように感じたので、注意が必要であろう。
後半、リードされての日本の攻撃も見てみたかったのが、激しい雨と雷で7分ほど残して、試合は終了したのは残念。
予選を突破することができたのなら、日本はアルゼンチンと当たる可能性が高い。
雷様も「そこで決着をつけなさい」と気を遣ったのかもしれない。
激しい雨からか、後半も半ば過ぎると、DFだけでなく全体で引き気味になってしまい、あまり足が出ていなかったのが、少し気になるところである。
アルゼンチン監督もコメントしていた。
「個人的な選手どうのより、チームとして・・・」
社交辞令も少し入っているだろうが、チーム一体となっていたのは確かだろう。
とうとう来週に迫った五輪予選リーグ。
たかが10日ほどだが、若い分、のびしろやチーム作りには大切な時間になる。
魂のこもった試合、そしてうれしい驚きを期待したい。
そして、その道はフル代表に続く。。。
がんばれ、日本代表!
posted by ballgame |23:52 |
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2008年07月25日
五輪代表戦、日本対オーストラリアが行われ、日本が2-1で逆転勝利をもぎ取った。
前半、日本はボランチの2人と森本からちょっと下がった位置でのFW李の積極的なプレスが、今日食べたうな重の山椒のようにぴりりと効いていた。
オーストラリアのチャンスはほぼなかったが、失点は明らかに守備のミス。
フル代表でもたまに目につくのだが、ボールをつなごうとする気持ちが高いからか、深いボールに対するボール処理が中途半端になってしまうことがある。
予選は3試合あるとはいえ、10回中1回のミスでも取り戻すことのできない失点に繋がる可能性がある。
強いチームが相手ならばなおさらだ。
人数で勝っていても、相手が1人であろうと自陣深くではもっとシンプルにプレー(クリア)しても良いのではないかと感じた。
前半日本ペースで進んでいた中での失点(34分)。
しかしその5分後、中盤で相手ボールをカットし、縦にグラウンダーの早いボールを入れ、李(スルー)→森本(ワンタッチ)→香川と流れるようにボールが動き、日本は同点に追いつく。
後半、素早くシンプルにボールを放り込むオーストラリアにてこずった感があるが、落ち着きを取り戻す。
このまま引き分けか・・・と思われた44分。
左サイドからのクロスを途中交代した岡崎が頭ですらして、ボールはポストに当たって入る芸術的なゴールを決めた。
反町監督は常々「日本らしさ」「日本流」などと言葉は違うが、「only one」のサッカーを目指す発言をしている。
そのコンセプトが十分に表れた見ごたえのある、期待感が出るような試合ができたのではないか。
「世界を驚かせる」ようなチームではないかもしれない。
しかし、その前にやることがある。
それが「日本らしさ」だと---。
その土台がしっかりしてこそ、その後の成長(強さ)に繋がるのではないだろうか。
五輪で良い結果を残すのに越したことはない。
しかし、この若い世代(U-23)でのコンセプトを持ちながら、今後のフル代表に、W杯最終予選に、そして本番のW杯に繋がっていくような道筋ができればいい。
結果より内容、うまく表現できてないかもしれないが、自分はそちらに期待したい。
さて、「日本らしさ」とはなにか。
ぱっと頭に思いついたのは・・・
・中盤でのすばやいチェック
・尽きることない運動量
・すばしっこさ
・チームの一体感
・最後までやりぬく気持ち(大和魂?)
この言葉で脳裏に浮かんだのは、古い話になるが、フランスW杯での日本代表だ。
(結果は残せなかったがアメリカW杯予選での日本代表もそうかもしれない)
「らしさ」があった日本代表。
今日もむわっとするほどの猛暑の中、(交代選手の枠も多かったが)90分動き続ける日本代表を見て、「日本らしさ」が感じられるいいチームだなぁと感じ、期待も大きくなった。
日本らしさといえば、サイド攻撃か。
特に日本の場合は、両サイドバックに負担がかなりかかるが、今日の長友、内田の運動量には驚くばかりだ。
フル代表では、サイドに人材がいないという声も聞くことがある。
いないと嘆くのではなく、見つけて育てればいい。
成長に年齢は関係ないが、のびしろは若い世代のほうが大きい。
五輪で自信をつければ頼もしい存在になるであろう。
そう思わせるほどの、驚異的な運動量である。
オシム語録いわく「水を運ぶ人」であろうか。
マケレレやセナのように、チームの主役ではないが、いざというときのいぶし銀
の働きをする選手が自分が好きだから目立ったのかもしれないが。
(野球で言えば、中日の川相や井端、アスレティックの田口など)
長友、内田に安田を加えた3人で、いいライバル意識でどんどん伸びていってほしいと思う。
予選は中2日で行われる厳しい日程である。
上手くローテーションする必要があるだろう。
攻撃はサイドからのクロスにPA内に2、3人はつめていた。
フル代表では中の人数が少なく感じていたが、チームとしてのコンセプトが浸透している証拠になるのではないか。
それにはやはり、運動量が鍵になる。
プレッシャーの少ない親善試合だが、この気候で落ちない運動量。
これは期待ができる。
そして、狙える位置からはどんどん狙っていたのも頼もしい。
1点差を追う展開になり、そして逆転。
結果も内容も親善試合を組んだ意義のあるものとなった。
最後に個人的に好きな森本について。
前半は思うようなプレーができず、ファール後のボールを大きく蹴ったり、イライラがたまっていたように感じた。
やはり、ボールをキープするタイプではないのであろう。
体を張ってキープできる李と上手く連動できれば良いのだが・・・。
ただ、同点でのシーンではきらめく才能をかいま見れた。
そして、隙があったらボールをまわさず自分でシュート。
いい意味でのエゴを感じる。
89分消えていても、1分でなんとかする。
森本一人で何とかできるのではないかと期待させるストライカーのにおいを感じる彼に期待したい。
そして印象に残ったシーンがひとつ。
同点の場面、得点をあげた香川に駆け寄っていく森本が「集まれ集まれ!」というように、ちょっとおこったような顔で、手で扇ぐようにチームメイトに手を振っていた。
喜ぶときはチーム全体で喜ぶ。
ちょっとしたことだが、こうした行動がチームをより強固にするものになるのではないか。
いいチームになるぞ!という期待が大きくなった。
OA枠で遠藤が使えなくなったのは残念だが、このチームには災い転じて・・・なのかもしれない。
一人の突出した選手に頼ることがなくなり、チーム全体で戦う中で、「自分がなんとかしなければ」という思いもでてくる。
それが本当の強いチームワーク、強い組織になるのではないか。
まるで11人がひとつになったかのように感じられる・・・ユーロで優勝したスペインにも感じられたことだが、それもこれからの日本らしさなのかもしれない。
来週はアルゼンチン戦がある。
今日のようには行かないかもしれないが、五輪予選に向けての大切な試合になるであろう。
楽しみにしたい。
posted by ballgame |08:53 |
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2008年06月27日
9月から始まるW杯最終予選の組み合わせが決まった。
日本はA組に入った。
結局、日本は抽選で第2ポットに入ったようである。
<A組>
オーストラリア(1組1位)
日本(2組1位)
バーレーン(2組2位)
ウズベキスタン(4組2位)
カタール(1組2位)
<B組>
韓国(3組1位)
イラン(5組1位)
サウジアラビア(4組1位)
北朝鮮(3組2位)
UAE(5組2位)
組み合わせを見て、そんなに悪くはないのではないかと思いましたが、皆さんはどうですか?
詳しくない国もあるが、第一印象はB組よりは・・・と感じた。
もちろん、どちらの組に入っても甘くないことは確かであるが。
3次予選の結果を参考に書いたが、上位5カ国はすべて各組1位になっていて、やはりW杯の実績や経験は活きてくるものだなぁと改めて思った。
鍵になるのはやはり、バーレーン、ウズベキスタン、カタールであろう。
バーレーンは3次予選で2試合を経験した相手。
日本のホームでの最終戦は予選通過が決まっていたため、あまり参考にならないかもしれないが、それでも戦いやすい相手ではないか。
バーレーンにはぜひアウェーでも勝って2連勝してもらいたい。
ウズベキスタンは、3次予選の成績を見ると、得点15と取っているが、失点7とかなり多い。
どちらもアウェーではあるが、シンガポールに失点3、サウジアラビアには失点4とかなり大味なところも垣間見える。
(サウジアラビア戦は最終戦で予選通過が決まっていたが・・・)
早めの先取点がかぎになるかもしれない。
カタールは最終戦、アウェーでイラクに勝利し、最終予選に駒を進めた。
カタールの失点は、オーストラリア戦で、ホーム・アウェーともに3点づつ取られている。
オーストラリアの戦い方が参考になるかも?
オーストラリアは3次予選で中国とイラクに負けている。
強者であることは間違いないが、付け入る隙はあるのではないか。
ただし、オーストラリアと日本、北半球と南半球であるので気候が逆になる。
開催地にもよるが、ともにアウェーでの戦い方に苦労しそうである。
(もちろんバーレーンやカタール、ウズベキスタンでもそうである)
<日程>
2008年9月6日 バーレーン - 日本
2008年10月15日 日本 - ウズベキスタン
2008年11月19日 カタール - 日本
2009年2月11日 日本 - オーストラリア
2009年3月28日 日本 - バーレーン
2009年6月6日 ウズベキスタン - 日本
2009年6月10日 日本 - カタール
2009年6月17日 オーストラリア - 日本
と、3次予選からの成績で希望的観測をしてみたが、もちろん日本人であるならば、プレーオフではなく、2位までに入りすんなりW杯出場をきめてほしいところ。
日程を見ると、今年3戦。
年が明けて、冬の日本で2戦行い、6月の3連戦で決着がつくという3つのくくりにまとめられるだろう。
期待でいけば、全勝!といきたいところだがそうも甘くはないだろう(笑)
○前半3試合
アウェー2戦があるが、バーレーンにはぜひ勝ちたいし、勝てる力もあるのではないか。
雪辱を果たせたとはいえない日本、バーレーン戦には特に気合が入ってくるであろう。
ホームのウズベキスタン戦を含めて2勝1分が欲しい。
○中盤2試合
ここはホームなのでぜひ2連勝を!
オーストラリア戦は難敵だが、ヨーロッパにいる選手が多いオーストラリア。
日本も中村俊を始め海外組がいるが、オーストラリアの比ではないであろう。
オーストラリア戦では移動の利を活かし、カタール戦ではまだ肌寒いであろう気候を活かし、ぜひ2連勝を期待したい。
○終盤3連戦
ウズベキスタン→日本→オーストラリアと長距離移動が続くが、救いなのは(開催地にもよるが)日本とオーストラリアの時差があまりないことかもしれない。
最終戦のオーストラリア戦まで、突破が決まらないとなると・・・かなり苦しい。
なんとか、日本対カタール戦で決まるような状況になればいいのだが。
先の話をすると、鬼に笑われるというが、ここはあえて笑いものになって予想してみたい。
勝ち点はいくつくらい必要になるのでしょうね~。
仮にホームでの4勝、アウェーでの2分2敗とすると勝ち点は14点になる。
実力が伯仲し、何が起こるかわからない最終予選。
勝ち点14点では3位には入れるだろうが、プラスアルファが欲しいところ。
勝ち点16点が目標になるだろうか。
バーレーン、そして当面のライバルになるだろうウズベキスタン・カタールに容易に勝ち点を与えないことが大切になってくるであろう。
3次予選のトップ通過5組の平均勝ち点は12.4点。
これを8試合に換算すると16.5点程。
同じく2位通過は14.9点になる。
データ遊びの域を出ないが、まずは目標となる数字かもしれない。
最終予選、国同士のプライドやW杯にかける想い、それらをぶつけあい、冬なのに血が滾り、夏なのに鳥肌が立つ。
見ているものが、生理現象に逆らうような体験をする時は、3ヵ月後に始まる。
北京五輪が終わればすぐだ、本当にすぐだ。
準備期間は短いかもしれないが、それぞれができることをきっちり行い、自分だけの武器を磨いていって欲しい。
日の丸を背負って戦う選手達はもっと誇りに思って良いはずだし、気持ちを前面に押し出したプレーに注目したい。
そしてなにより、代表候補の選手達には、怪我がないように祈りたい。
読んでいただいている皆さんとともに、声のかぎり日本代表を応援していきたいと思います。
がんばれ、日本代表!
posted by ballgame |23:40 |
サッカー |
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