2008年09月24日
イチローの次は、あっさりの後は・・・
首を長くする必要はなかった。 先日ブログで書いた歴史的瞬間はあっという間に訪れた。 ぼてぼてのゴロ、イチローの足、ホームランのような華々しさはないが、これぞ野球の面白いところというプレーで、その時はあっさりきた。 毎試合1本ずつというペースから、週末には達成するのでは・・・と予想していたが、これはイチローに失礼な話だったのかもしれない。 11試合を残しての200本安打、それも8年連続。 その記録をあっさりというのには、正反対の大記録である。 しかし、イチローにはこの記録もやはり「あっさり」という言葉のほうが似合うような気がする。 周りの期待も、そう表現できるのではないだろうか。 もちろん、本人にとって、周りの「やってくれるだろう」という期待は重く、不調の際は、「ほっといてくれ!」という気持ちもあるだろう。 しかし、イチローが毎年唯一公言する目標だけあって、必ず成し遂げるという強い決意によって、周囲の声を気にすることはあまりなかったはずである。 何年後、ずっと先の話になるだろう。 ひょっとすると、40歳を超えてからの話かもしれない。 最終試合が終わり、200本安打を達成できなかった。 そのときのイチローの言葉は、 「ファンに対して申し訳ない」と謝る言葉ではなく、 「自分自身が一番がっかりです」と応えるはずだ。 そう思えるような強い意志、イチローを一番期待しているのは自分自身だと思わせるものをイチローは持っている。 プロ野球選手になること。 日本での200本安打。 海を渡ってMLB挑戦。 MLB記録の262安打。 そのたびに、イチローは高い目標を上げ、どれも達成してきた。 目標を達成することは、イチローにとってはごく自然なこと、当たり前のことなのかもしれない。 もちろん、それを達成するための、毎日のトレーニング、高い技術力、怪我をしない体作りなど、誰も及ぶものはない努力の結晶であるだろう。 昔、オリオールズにカル・リプケンjrという素晴らしい選手がいた。 2,632試合連続出場を果たし、圧倒的な得票率で資格を得た1年目で、殿堂入りを果たした名選手である。 なぜ彼がそこまで、愛される選手だったのか。 毎試合出場し、硬い守備、堅実なバッティングで、チームを支え、ファンに喜びを与えた。 それを16年も1試合も休むことなく、プレーを見る喜びを毎試合ファンに与えてき続けたからではないか。 プレースタイルの違いで、休養をはさむほうが、より活躍できるかもしれない。 しかし、年に一度の球場観戦で、パパとつないだ手を離さずに、ポップコーン片手にわくわくして乗り込む子供。 試合開始にはちょっと間に合わなかったが、そこにはお気に入りの選手が毎試合変わらず出てくれている。 選手にとっては162試合のうちの1試合だが、その子供にとっては、大切な思い出となる試合。 ひょっとすると、その影響で未来の名選手になるかもしれないきっかけのひとつ。 こういった夢を与えてくれる選手だから愛され、尊敬されるのであろう。 ワールドシリーズでの1本のホームラン、ひとつのエラーで強烈に印象に残る選手もいる。 しかし、イチローはカル・リプケンjrのようなタイプの選手ではないだろうか。 大げさな言い方になるかもしれないが、今回イチローが達成したMLBタイ記録の8年連続200本は、連続試合出場記録にも、通算ホームラン記録よりも、不滅の記録である56試合連続安打にも劣らない輝きをはなっている。 (56試合連続安打の更新も期待してしまう) 8年間、怪我することなく、世界最高の野球環境の中で、トップクラスの力を維持しているイチローはやはりとてつもない選手だ。 張本がもっている記録はもちろん偉大だが、イチローの眼中にはあまりないだろう。 200本安打が内野安打だったので、その記録を抜くときは、ひょっとすると、開幕戦初球のホームランだったりするかも・・・これは狙いすぎですね(笑) 来年はとうとう、長いMLBでも誰も歩んだことのない道を切り開くことになる。 それでも、楽天的に考えられる日本のファンは、幸せでもあり、そしてやはりそう思わせるのはイチローのすごさなのだ。 これからも怪我なく、守備に、足に、打撃にプロの見所満載のイチローを応援していきたい。 そして、皆さんも思っているであろうチームの牽引も・・・となるとよくばりすぎか。。。 イチローの記録が(自分が感じるだけかもしれないが)あっさり達成した後、次に日本人として注目していきたいのは、ワールドシリーズの行方だろう。 あっさりしたものの後には、こってりしたものが食べたくなるもの。 こちらも期待にそぐわず、熱い戦いが続いている。 個人記録の次は、チーム戦である。 去年は、レッドソックス対ロッキーズ、松坂・岡島対松井稼の対決で、MLBの、野球の楽しさを存分に実感できた。 今年はというと、去年以上にわくわくできるチームがしのぎを削っている。 可能性からいうと、 レイズ:岩村 レッドソックス:松坂、岡島 カブス:福留 ドジャース:黒田、斉藤 フィリーズ:田口(井口は出場資格がない) と盛りだくさんである。 同じ日本人として、鼻が高くなるのはうれしいが、一体どのチームを応援するしていいか、贅沢な悩みも出る。 勢いに乗っているレイズや安定した力を持つレッドソックス、やぎの呪いをとけるかカブスなどが面白いが、個人的に応援しているのはドジャースである。 去年のロッキーズのように、終盤勢いに乗ったチームは怖い。 まだ、プレイオフに向けて安心できる差ではないが、今のドジャースの勢いは面白い。 野茂が最初に所属したチームでもあり、そのときから親近感をもって応援してしまうチームでもあるのだ。 そして一番の理由は、日本人選手の中でも大好きな斉藤がいることである。 怪我をして一時期戦列を離れていたが、先日中継ぎで復活を果たした。 去年の大活躍、画面で見る速球は、早いなんてもんじゃない。 スピードと切れ、先発と抑えという役割が違うが、松坂の投球よりも威力があるのではないだろうか。 なにより小気味いい。 三枚刃のかみそりよりも球の切れを感じる。 まさにそりのこし、いや取りこぼしがない。 去年はレッドソックスが優勝したが、岡島の力が大きかったのはいうまでもない。 動じない岡島、そしてチームカラーは赤。 斉藤は熱くマウンドで跳ねる、そしてチームカラーは青。 そんな対比も面白いと思う。 どんな理由でも、ひいきのチームや選手がいると、応援にも熱が入る。 さて、あなたの応援するチーム(選手)は? 残り試合もあとわずかだが、熱いこってりした戦いは毎試合続き、そしてワールドシリーズへ。 その舞台へ上がる日本人選手が活躍するさま、そして去年も経験した思わず声を出してしまうような好ゲームが今年も見れるのは間違いない。 ますます目が離せないMLB。 がんばれ、日本人選手!おめでとう、イチロー!
posted by ballgame |22:58 |
MLB |
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イチローの次は、あっさりの後は・・・
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レッドソックスのファン(オルティーズ、ラミレス、ペドロ、
ウェークフィールドが好きだったんで)だが、今年はレイズだね。
地力がついてるね。去年のロッキーズとはちょっと違う。
あれだけレッドソックスに迫られながらも何度も跳ね返す、
精神力がこれまでのデビルレイズとはぜんぜん違う。
でも、結局はレッドソックスかも。
レッドソックスって、なんか横綱相撲は似合わないんだけどね。
posted by 今年はレイズ | 2008-09-20 02:44
イチローの次は、あっさりの後は・・・
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今年はレイズさん
コメントありがとうございます。
終盤になって「あれ、レイズ大丈夫か?」と思わせる連敗とかありましたけど、迫られるたびに突き放す力。
勢いだけではなく、芯が通った強さを感じますよね。
うん、レイズは面白いですよ!
「レッドソックスって横綱相撲は似合わない」って言葉、まさに同感です。
これまでの経緯からも、逆境に置かれると強いようなイメージがあります。
琴欧州・・・というといいすぎですが(笑)
昔からのレッドソックスファンであろう今年はレイズさんでも、レイズはやると思わせる内容・・・、うーん侮れませんね!
このままいくと、レッドソックスはエンゼルスとあたることになるのできびしいかもしれません。。。
その心配よりまずは、しっかりプレイオフ進出をきめなければ、ですね。
がんばれ、レイズ、レッドソックス!
ありがとうございます。
posted by ballgame | 2008-09-20 08:58
イチローの次は、あっさりの後は・・・
コメント投稿者ID :
いい文章ですね。色々な方のイチロー選手に関するコメントを読んでいますが、このコラムの文章くらい納得できるものにはなかなかお目にかかれません。これからもずっと愛読者で居ようと思っていますので、よろしくお願いいたします。
カル・リプケンという選手、私も大好きです。2001年のオールスター戦は、彼が引退することを決めていたため、最後の祭典でした。そういう場で劇的なホームランを放ったシーンを、鮮明に記憶しています。その試合終了後、リプケンは試合で着用したユニホームにメッセージを書いて、イチロー選手に送ったことも強い印象を残しました。メッセージは、「これからも長く、君の素晴らしいプレーで楽しませてくれ。」という内容でした。マリナーズのチームメイトが羨んで、「何でお前がもらうんだよ。」と言ったというほほえましい話も残っています。リプケンは、イチロー選手こそ
自分と同じように野球を敬愛し、まじめな努力を怠らない選手であることを見抜き、自らの後継者としてバトンを手渡すような気持ちだったのではないかと、感じています。
英雄は、英雄を知る。そういうことなのでしょうね。
最後に、マリナーズとはほど遠い話で残念ですが、Wシリーズではたまにはナショナルリーグに勝たせてあげたい。
そんな気分です。
posted by おはなはん | 2008-09-20 15:53
イチローの次は、あっさりの後は・・・
コメント投稿者ID :
おはなさん
コメントありがとうございます。
そしてうれしいお言葉。。。
次回も力が入ります!
これからも末永くご愛読よろしくお願いします。
カル・リプケンのオールスターの話はしりませんでした。
まさにおはなさんのおっしゃるとおり、「英雄は英雄を知る」ということなんでしょうね。
そしてその目に狂いはなかったというところでしょう。
バトンはきっちり繋がっていますね!
うれしい話を聞かせてもらいました。
ありがとうございます。
posted by ballgame | 2008-09-24 23:02
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