2008年09月18日
季節とうらはらに・・・(イチローM3)
今年の夏は4年に一度の五輪でスポーツ満載。 普段あまり見ることのないスポーツの面白さを存分に味わえた。 人は水の中をあんなに早く泳げるものか、人はタイミングよく宙に投げられると時間がスローに見えるものか、人はどこまで早く走れるのだろう。。。 いろいろな驚き、感動、悔しさなどを感じることができた。 まさに人の可能性は無限大にある。 そう感じた今年の夏。 これも五輪という4年に一度のイベントが普段より感受性を豊かにするのであろうか。 その余韻に浸っている間にもう9月。 中秋の名月を眺めながら、虫の音を聞いていると、そこにはスポーツとは程遠いような心の静けさを覚えてしまう。 夏バテならぬ五輪バテ(?)からやっと抜け出れたようなこのごろ、季節とは裏腹に、スポーツが面白い。 サッカーCLやアメフトの開幕、プロ野球も近年不調だった広島、オリックスが両リーグを盛り上げている。 しかし、やっぱりなんといってもMLBであろう。 前のブログでも書いたが、五輪に注目がいってる中、堅実に調子を上げたイチロー。 今日の試合でもヒットを重ねて、8年連続200本安打まであと3本に迫っている。 もはや記録達成は間違いないであろう。 MLBタイ記録となるこの記録、イチロー本人が毎年唯一目標にあげているであろうこの記録は、「不滅」という言葉がしっくりくるのではないだろうか。 この時期になると、リーグ優勝やワイルドカードの可能性のあるチームの戦いぶりを毎日のニュースやMLBダイジェストで見ることが多いだろう。 日本人でいえば、岩村しかり、松坂、岡島、福留、黒田、そして斉藤だ。 ダイジェストでもその選手に注目が集まるが、それだけではない。 ちょっとスポーツの中身を、MLBを伝えようとするダイジェストでは、感じた人も多いのではないか。 そのチーム全体の選手の目の輝きが違う。 試合内容が違う。 一球一球の重みが違う。 それを、応援しているチームのチャンスの時は身を乗り出し、ピンチの時は頭を抱え、祈るように手を握る観客が見守るのだ。 だからこそ何十万部も売れた小説や、アカデミー賞の映画のように、信じられないような逆転や好ゲームが生まれるのだろう。 そういった球場全体が、日焼けしすぎた夜のようにぴりぴりとする球場で、大好きな野球を、家族よりも長くいるチームメイトとひとつの目標に向かう幸せ。 そういった中でプレーできる強いチームの選手は幸せだ。 イチローは違う。 (去年はさておき)イチローの所属するマリナーズはここ数年、この季節になると観客も人数分の盛り上がりすら見せない球場で、目標の見えない戦いを行うのがきまりごとのようになっている。 ややもすると、好きな野球でさえ、なんのために戦っているのか、と疑問が出てくる選手もいるだろう。 勿論、プロであるから、来年のメジャー定着に向けてなど、そういった疑問をもつ選手はいないのかもしれない。 「穴ほりジョー」の話ではないが、目標がわからないと、同じ作業でもつらく感じるものである。 かたや、プレイオフ、そしてチャンピオンリングに向けて、幸せで充実した1試合1試合をこなす選手。 かたや、孤独感すら漂うイチロー。 その中での、年間200本安打を達成し続けるイチロー。 それは己に課した目標のためかもしれない。 強烈なプロ意識のあらわれかもしれない。 しかし、一番大きなものは、リズムの大切さ、積み重ねることの大切さをイチローは誰よりも知っているからではないであろうか。 やるべきときにやる。 自分にできることは真剣に取り組む。 それはチームが何連敗していようが、ダントツの下位であろうが関係ない。 そうしなければ、常に明日の自分に、来年の自分に、40才になった自分によいわけがない。 イチローを見るとある映画を思い出す。 「ショーシャンクの空に」という自分の好きな映画だが、みなさんもごらんになった方が多いと思う。 自分のできることをやっている、という自分へのひたむきさがイチローからは感じることができるし、その大切さを結果で見せてくれている。 イチローに対して「自分勝手な選手だ」と感じる方もいるであろう。 確かに自分も、チームを引っ張る中心選手として、物足りないと感じることがある。 (自分の場合は、イチローにはもっともっとできるはず!という欲の目がある) 極論になるが、イチローが嫌いという方は、その強烈なプロ意識を、または自分に欠けている努力を見せつけられるのが怖いという自分では気づかない心の奥底の恐れもあるのではないかと思ってしまう。 スターといわれる選手、または有名人でもいい。 「カリスマ性」を持っている人は、その人に対する好嫌が半々なように思う。 「いい人」は印象に残らない。 そう思うと、イチローはやっぱりすごい選手なのだ。 だいぶ話がそれたが、200本安打まであと3本。 週末には達成するであろうそのニュースを首を長くして待ちたい。 張本の記録まで・・・とあるが、イチロー本人はあまり気にしていないのではないか。 あくまでおまけであり、通過点にしか過ぎないと、本人は思っていながら、軽々と今年で達成してしまうかもしれない。 そして、あの片方の口を上げ、いたずらっぽく笑い。。。 イチローの毎年更新し続ける記録と五輪は似ているかもしれない。 かたや毎年塗り替えていく記録だが、五輪は4年に一度。 しかし、その4年の大会に出場するために、結果を残すためには、毎日のトレーニングが欠かすことができない。 そう思うと、五輪での日本人選手の活躍や世界新達成の感動には及ばないかもしれないが、イチローの200本安打も今まで以上にわくわくしませんか? 私達はひょっとするとすごい場面に立ち会っているのかもしれない。 その日を心待ちにして・・・がんばれ、イチロー!
posted by ballgame |00:09 |
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季節とうらはらに・・・(イチローM3)
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イチロー選手の活躍に関する、冷静かつ暖かいコメントに共感しました。美空ひばりは誰もがご存じでしょうが、彼女を育てた名プロデューサーでもあった母親は、「スターとは、好きな人半分、嫌いな人半分という存在」と言い放ち、何を言われようとたじろぐことはなかったとか。
イチロー選手の評価も好き嫌いそれぞれの立場から見た場合、正反対になるのも自然。それでも、八年間、ほとんど全試合に出場し、ほとんど全イニングプレーできている選手が他にいないという事実に、文句をつけられる人はいない。でも、人が何かをなす上でこれこそが基本であろうと思います。イチローを嫌いな人も、こういうところにイチロー選手の人間としての基本があることを理解すれば、嫌いというめがねで曇って見えない彼の素晴らしさがきっと見えるはず。
物事を既成の概念にとらわれるあまり、その真実に気づかず知らないままに終わるくらいもったいないことはない。
美空ひばりを低俗という色眼鏡で嫌ったため、私は彼女の生の姿や歌に接する体験を永遠に失ってしまった。
イチローは、間違いなく野球史に永遠に残る存在。同時代に生きながら、知らぬまま過ごすのは自分の人生の損失にもつながると思います。
posted by ふー母さん | 2008-09-18 14:10
季節とうらはらに・・・(イチローM3)
コメント投稿者ID :
ふー母さん
コメントありがとうございます。
美空ひばりの母親も同じようなことを言っていたのですね、知りませんでした。
やはりどの道でも、突き詰めていくと真理は一緒なのかなと思いました。
ふー母さんのいっているとおり、共感できなくても、客観的に理解すれば、その人の良さや素晴らしさってのは見えてくるもの。
それがまた難しいんですけど。。。
考えさせられました!
posted by ballgame | 2008-09-20 08:47
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