2008年08月08日

エコ・・・もったいない(五輪サッカー対アメリカ戦)

今日から中国で夏の五輪の開会式が始まり、日本に生まれたことを強烈に意識する熱い戦いが各競技で始まる。
柔道、競泳、陸上、競泳、卓球、ソフト、マラソン、ボートなど注目する競技が目白押しだが、日本人選手だけでなくどの選手も悔いが残ることなく、そして怪我がないようにがんばって欲しい。

開会式に先駆け、サッカーの予選リーグが始まった。
五輪特有の競技(サッカー)のマークを見て、いよいよ五輪が始まったなぁと身震いする。
4年(五輪は2年ごとだが)に一度、何年かに一度見れる彗星や月食を見るような感慨を感じる。

日本の初戦はアメリカ。
ナイジェリア、オランダとの試合を考えると、ここは勝ち点を挙げたいところ。
中国時間で17時キックオフだが、気温は30度を超えるピッチ。
出だしは両チームともゆっくりボールをまわす展開から始まる。

前半10分ごろからクリアボールや自陣からのパスを拾われ、アメリカの攻勢が続いた。
なでしこ戦でも感じたが、ピッチがそうとうでこぼこしていたため、日本国内で行われた試合のようなパス回しができない。
流れを変えたのは前半20分。
大きなサイドチェンジから右サイドの内田がえぐり、コーナーを得る。
この試合始めてのコーナー。
ここで、日本は練習の成果を見せる。
本田圭からのショートコーナーを内田→香川→内田とワンタッチでつなぎ、ゴール前へグラウンダーのパス。
キーパーの前を通り過ぎ、ゴールエリアにいた森重へ。
無人のゴールへ後は触るだけ・・・だが森重は外してしまう。
W杯の柳沢を思い出させるような落胆のプレー。。。
TVの前の日本人はすべて腰を浮かせ、ため息をついたことだろう。

その後、日本は押し気味に進めたが、無得点のまま後半へ。
後半早々、右サイドを崩され、クロスをクリアしきれず、PAにいた選手がシュート。
GKが触るが、ボールはアメリカの強い意思を乗せて、ゴールに転がりこんだ。

なんとか同点に追いつきたい日本は選手交代を積極的に行い、得点を目指すが、アメリカの守備の前になかなか得点を挙げることができない。
後半も中盤を過ぎると、狡猾なアメリカの前に時間はただただ過ぎていく。
残り10分、ロングボールに競り勝つ日本は何度とチャンスはあったが、結局ゴールを割ることができず、日本は0-1で敗れた。

日本は前半、大きなサイドチェンジからの展開が上手くいっていた。
内田のクロスはグラウンダーあり、ファーに深いボールありと、さまざまなクロスを入れて、チャンスを演出していた。
しかし、この試合で目立ったのはテンポである。
アメリカのスローな試合展開に引っ張られるかのように、バックラインでのリズムを変えないパス回しが目立った。
壮行試合で見せた前へ、前への気持ちは日本に置き忘れてしまったのだろうか。
もちろん、ピッチの状態にも原因はあろうが・・・それはアメリカも同じコンディションである。

自陣で奪ったボールを展開しようとした最初のパス、そしてセカンドボールをカットされることも目立った。
なかなか、早い展開に持ち込むことができなかったのもその部分が大きいのかもしれない。

いま、ガソリン高騰や温暖化でエコについて地球全体が考えなければならない。
その時勢にのったかのように、アメリカは省エネサッカーで勝ち点3を奪いとった。
無駄をそぎ取るこの世の中、サッカーについては、無駄とも思える動きこそ必要なのだが・・・そんなことを思ってしまった。

エコに関連してこんなことも思った。
サッカーはいくら良い試合をしていても、結果がすべてである。
シュートを100本打っても、相手の1本打ったシュートで負けてしまう。
親善試合ではなく、結果を求められる予選では試合内容は問われることはなく、記憶にも残らない。
あるのは、記録だけである。

日本は試合をリードしていた。
それは間違いないだろう。
しかし・・・である。
そろそろ、内容が良かったではなく、結果も伴った試合を期待したいところ。
エコという言葉から「もったいない」という言葉も連想できた。
「MOTTAINAI」という言葉から、世界各国で物を大切にする会議なども開かれている。
誇るべき言葉だが、サッカーでは少々聞き飽きた感がある。

この試合では、左サイド(香川、長友)が目立ってなかった。
スポーツナビでの選手コメントでも、香川は「雰囲気に呑まれていたところもある」とあった。
たしかに飲まれていた選手もいたのだろう。
なでしこ戦でもそうだったが、観客はブーイングとまではいかなかったが、相手チームのチャンスにより大きな声援を送っていたように感じた。
半アウェーといったところだろうか。
勿論、すばらしいプレーには大きな拍手があったが、その状況も雰囲気に呑まれたことの要因のひとつなのだろう。

雰囲気に飲まれたように思うのは本田圭にも感じた。
後半、右サイドをえぐり、PAまで進入した本田圭はフリーでありながら、なかなかボールを入れなかった。
1、2秒ほどであろうが、その永遠とも感じられる時間・・・結局DFにチェックされてしまった。
左利き、中の選手の動きを待つ、など理由はあろうが、TVの前では「早く!早く!」と叫んでしまった。
それ以外でも動き、判断が鈍かったように思う。

暑さは体力を奪う。
プレッシャーは、判断力を曇らせる。
前者はアメリカを襲い、後者は日本を苦しめた。
そんなことを痛いほど感じた試合でもあった。

試合終了10分ほど、豊田のPAでの倒れた場面にも象徴されるが、日本人選手は倒れすぎなのではないか。
もちろん、PKだったかもしれない。
ファールをもらえるかもしれない。
しかし、少しでもチャンスがあるなら、倒れることなく、その先にあるプレーに活路を見出して欲しかったように思う。
中田英のように。。。
スポーツナビでの選手コメントでの森重のコメントと同様、強い物足りなさを感じた。
(コメントに関しては、実際話している場面を見ていないので、どんなニュアンスで言われたかわからないのだが・・・)

悔しさのあまり、長々と日本の物足りなかった部分を書いてしまったが、選手の戦う気持ちは90分途切れることはなかった。
試合内容も悪くなく、押し気味だった。
内容だけではなく、結果もともに。
勝つしかない状況で、さらに戦い方に迷いがなくなるのではないか。
次戦には、さらなる日本らしさを期待したい。
日本のよさ、そして相手チームが怖いと思っている、すばしこさ、組織力、そしてあきらめない気持ちを見ることができるだろう。

この大きな舞台は4年に1度である、出ることのできる誇りと、そして(難しいかもしれないが)雰囲気をたのしんでもらいたいところである。
がんばれ、日本!

posted by ballgame |08:59 | サッカー | コメント(4) | トラックバック(0)
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エコ・・・もったいない(五輪サッカー対アメリカ戦)

>日本は試合をリードしていた。

それは間違いです。

アメリカの掌の上で踊らされていただけです。

たぶん、反町監督も管理人さんと同様に感じて、後半の頭にアメリカがギアを上げてくることを予想できなかったんだと思います。

あと、試合後の選手と監督のコメントから、この監督にしてこの選手あり、と思いました。

一番「MOTTAINAI」のは、こんな監督や選手を五輪に出場させてしまったことだと思います。

日本が五輪に出なければ良かったと言いたい訳ではなく、他にふさわしい日本人選手がいると思ったのです。

今回の五輪自体が「MOTTAINAI」のかもしれませんね...

posted by 餃子販売店 | 2008-08-08 10:24

エコ・・・もったいない(五輪サッカー対アメリカ戦)

まぁ、あれだけ決定的なところをはずしてしまってはどうしようもないですね。

アメリカは技術もなく、温存していたわりには体力もなく最後はボロボロになり、オーストラリアと同等か、それよりも下の実力といったところでした。

一番肝心な本番で負けているようじゃどうしようもないわなぁ。

posted by タロスケ | 2008-08-08 10:45

エコ・・・もったいない(五輪サッカー対アメリカ戦)

その技術のないアメリカにすら技術的に負けてるように見えたんですが・・・

posted by stranger | 2008-08-08 11:42

エコ・・・もったいない(五輪サッカー対アメリカ戦)

餃子販売店さん

コメントありがとうございます。
掌で踊らされていたのですかね。
後半早々の1発のギアチェンジでやられたところをみると・・・そうかもしれません。
選手についてはあまり詳しくないのですが、反町監督のコンセプト・目指すところは悪くないと思ったのですが。。。
本番での試合内容がついてこなかったですね、残念です。

タロスケさん
コメントありがとうございます。
ほんとにあの決定的場面を決められなければ、どれを決められるんでしょう、とTVの前でため息でした。。。

strangerさん
コメントありがとうございます。
技術的にもまけていたんでしょうか。。。
気持ちは同点、もしくは少し負けていたように感じたのがくやしいです。

posted by ballgame | 2008-08-12 08:48

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