2007年11月10日

女子バレー第6戦(間の使い方)

舞台を札幌に移しての第6戦。
木曜日は試合が無かったので、スポーツナビの「ヨーコ・ゼッターランドが語るバレーW杯」コラムを読む。
前半の振り返りと後半の展開が簡潔でわかりやすく書いてある。
必要以上に盛り上がらず、また悲観的にならず、現場を経験した目はさすがだなーと思いながら、第6戦を待つ。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/volley/beijing/wc2007/column/200711/at00015250.html

第6戦はペルー。
イタリア戦では、手も足も出ず、まさに完敗した日本だが、一日間が空くというのは大きい。
このブログを書き始めてから、前にもまして日程に注目するようになった。
MLBワールドシリーズでのロッキーズの必要以上の間、プロ野球日本シリーズのわくわくして待つというには長すぎる間。
それで勝敗がすべて決まってしまうのではないが、それでも小さくない勝敗の要素のひとつだろう。
「間」をどう利用するかで、チームの調子の波に少なからず影響する。

惜敗したセルビア戦後、移動日があり、それが惜しかった・・・などと気持ちを引きずることなく、タイ戦に望めた。
完敗したイタリア戦、今回も1日移動日があった。
その「間」をうまく生かすことができたのか、日本の選手はみな一様に引き締まって厳しい顔をしていた。
後がないということからくる顔つきでもあるのだろうが、たのもしい。

試合が始まり、札幌の会場は今までより大きな声援に聞こえた。
一体感とでもいうのだろうか。
(DJ(案内役)は無視して考えて(笑))
ふと、日ハムの日本シリーズやCSシリーズの応援を思い出した。
札幌には、スポーツを楽しみ、おらがチームを応援しようという土壌が根付いてきたのだろうかと考えると、うらやましくなって、ついにやりとしてしまった。

素晴らしい声援。
それは日本チームだけではない。
試合中、ペルーの選手がレシーブで交錯し、味方の選手の足が顔に当たってしまった。
同時に足もくじいてしまったようで、なかなか動けない。
静かになる会場。
しかし、徐々にバルーン(とでもいうのでしょうか?あのメガホンの長いやつ)を叩く音が、会場に広がり始め、やがて会場全体を覆いつくす。
ようやく倒れていたペルーの選手が立ち上がると、大きな拍手。
サッカーで倒れた選手の治療時間を作るために、外へボールを出したときのフェアプレーをたたえるような声援。

あぁ、札幌会場にいた観客の方々は素晴らしい。
世界クラスのアタックやレシーブは見せてもらっているが、初めて「ワールドカップ」の名にふさわしい行動を見ることができた。
試合以外の行動で初めて、世界に発信してもいい映像。
ちょっとしたことだが、素直に感動した。

そんな声援に後押しされながら、第1セット序盤までは互角の展開だったが、サーブで相手を崩し、リズムをつかむ。
荒木、木村の活躍が出て、安定した戦いで第1セットを取る。

解説に中田が入ると、実況も見ていて楽しい。
ピリッとしたペッパーのように、端的で歯切れよく、要所を締めたコメントが耳にすんなり入ってくる。
杉山はこのセット最後に1点取るまで無得点だったが、アナウンサーの「杉山がまだ無得点なんですが・・・」の問いかけに、
「スパイクを決めることだけがセンターの仕事ではない」とぴしゃり。
こちらにも思わずニヤリ。
よく言ってくれました!

第2セットも荒木、木村の調子が落ちない。
それもすべて、サーブで崩した効果なのだろう。
ムードメーカーとして一役買っている大山の出番でも、得点を重ね危なげなく第2セットを連取。

それにしても・・・と毎度毎度だが、テレビワークが疑問だ。
プレーを追うアングルは絶妙だが、なぜ毎回大山を映すのだろう。
あれでは、大山に対しての応援というよりも、なにか見せしめのように感じる。
売り出したい気持ちはわかるが、選手のことを考えると逆効果だ。

この大会、決して主力ではないが、それでも少ない出番では、会場が盛り上がり、なぜか点数が入る。
立派なムードメーカーとして活躍しているとおもうのだが。。。
選手は一生懸命なプレーを見て欲しいはずである。
メグ、カナといわれていることをあまり認識していなかったが、逆に反発したくなるし、可哀想にも感じる。
僕がひねくれているだけなのだろうか(笑)

この大会、第2セットと第3セットの間には10分のインターバルがある。
移動日の1日の「間」を有効に使えた日本だが、この短い「間」を最大限に生かしたのは、ペルーだった。
ペルーはサーブを強く意識し始め、リベロで真ん中に控えている佐野の両脇を狙い始める。
人と人の間である。
それが非常に有効で、サービスエース、またはサーブで崩してのブロック、ワンタッチを狙ったスパイクと日本の十八番を奪うようなプレーで連続6点。
その後、日本は1点差まで詰め寄るが、このセットを落としてしまう。

毎試合思うのだが、日本は相手の流れになると、なかなかそれを止めることができない。
対応が後手後手に回ってしまうのだ。
絶対的エースがいないからということもある。
精神的主柱の高橋もマークが厳しく、なかなか決めることができない。

それならばなぜ、なぜコートに出ている選手達同士の話ができないのか。
いわば、声が出ていないのである。
得点が重なるにつれ、大きくなる声援とはうらはらに、静かになる選手達。
選手一人一人の責任感はみなとても大きく持っていると思う。
だからこそ、なんとか自分が・・・と気負ってしまう、そんな印象を受ける。

バレーは監督の位置が近く、野球やラグビーと比べても、指示だしがしやすいはずだが、実際にプレーするのは選手達だ。
僕は野球もサッカーもバスケも一通り経験しているが、プレーがまずかったら最低声だけは・・・なんて考えてしまう。
実際、草野球の試合でも、フォアボールやエラーが重なると、声がでなくなり、チームは静まってしまうものだ。
(低いレベルの話で申し訳ない(笑))

コンビバレーでここまで戦ってきた日本だからこそ、あえて全員で確認や指示などの声かけをしてほしい。
解説の中田も「監督が「声もプレーのひとつなんだ」といっている」と。
強烈なキャプテンシーのある中田だからこそ、説得力もある。
絶対的エース、強烈な個性の塊であるような、例えば元磐田で現ブラジル代表のドゥンガのような選手がいない日本だからこそ、感じる。
1対1ではよく確認しあっているが、全体では・・・足りないような気がする。

第4セット、中盤まで一進一退だったが、地力の差が出て、日本が3-1でペルーを下した。
できれば、ストレートで勢いに乗りたいところだったが・・・。
ペルーも以前、日本の監督が指導していたそうで、よく拾ういいチーム。
攻めはレフトからの攻撃が主だったが、それでもパワーがあり、よく対抗してきた。
日本も粘り負けせず、ペルーの自滅を誘ったこれまた面白いゲームだった。

やはり、日本はサーブで崩し、粘り強く相手のミスを待つといったゲーム作りが必要だろう。
自らサーブカットのミスなど、基本的なプレーに忠実でないと、第3セットのように苦戦してしまう。
機械のように正確に・・・となるとつまらないが、気持ちのこもったプレーを見せてくれる日本をこれからも見ていきたい。

明日はポーランド戦。
強豪だが、札幌の素晴らしい観客の後押しと選手の気持ちのこもったプレーに期待したい。
明日こそ北京への試金石。
がんばれ、ニッポン!

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posted by ballgame |00:31 | バレーボール | コメント(2) | トラックバック(1)
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日本、ペルー破り4勝目! 【メグ・カナ】復活 !? 【スポーツマン・スポーツウーマン 体に良いことはじめよう!!】

今回のペルー戦は3-0で勝たないとぉ〜〜[:NO!:] 大山選手が少し長めに出ましたね。アタックも打ったし、ブロックアウトもとった。 この試合で使ったのは、復調の兆しが見えてきたのか? 自信を 回復させるためなのでしょうね。 イタリア戦とかでは、自信喪失してしまいますもんね[:たらーっ:] あと、やはり選手交代や違うスタートメンバーを使うような采配をやってもらいたいです。戦術の一つとして当然だと思いますし、いつものスタートメンバー(選手)を休めるという観点は、バレーボールではあまりないん...

2007-11-10 07:02 | 続きを読む
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女子バレー第6戦(間の使い方)

コメント投稿者ID :

杉山のポジショニングに脱帽!展開を考えた動き
荒木の派手さはないが切れのよさは一味違う一級品でした。

posted by Applecar948 の目 | 2007-11-10 10:14

女子バレー第6戦(間の使い方)

コメント投稿者ID :

Applecar948 の目さん

コメントありがとうございます。
センター陣はブロックが徐々によくなっていますね~。
第1戦が考えられないくらいに。
今後も期待です!

またブログ、コメントともによろしくです。

posted by ballgame | 2007-11-13 00:43

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