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ホームコートアドバンテージはどこまでありなのか?(アジア大会、バドミントンの騒動から考える)

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ホームアドバンテージ。 「主にスポーツで本拠地での試合を行うチーム・選手が他者に対して持つ優位のこと」 出典:ウィキペディア

ホームコートアドバンテージは、スポーツに欠かすことのできないものである。 ・観客の声援。 例えばテニスのウィンブルドンで、アンディ・マレーに大声援が送られること。 (スタジアム外のスクリーンで観戦できる丘は「マレー・マウント」とも呼ばれている)

・戦いやすい地形、プレー慣れをしているということ。 例えば、中東で戦うとサッカー日本代表は暑さに苦労する。 パスが得意なチームと対戦する際には、スタジアムの芝を長めに伸ばして少しでもホームに優位に試合を勧めること。

・審判の心理的拘束による、ホームの選手(チーム)への肩入れ。 ボクシングでは顕著に見られる。 また、サッカーW杯開催国が、今まで予選を突破できなかったことは過去20回で1度しかない。 (2010年南アフリカが初の敗退)

やりすぎはいけないと思うけれど、ある程度の思い入れがあるほうが、応援にも熱が入り、見ている方は面白い。 大人数で、ある選手(チーム)を応援する。 おらが選手、おらがチームを、まるでわが子のように励まし、無形のサポートを続ける。 一方、判官びいきのように、少人数でもアウェーの選手(チーム)を応援する。

スポーツでは勝敗により、残酷なまでにコントラストがはっきりするものだ。 特に4年に一度のオリンピック、一年間戦ってのシーズン最終戦など、長い期間をかけて、人生に一度あるかどうかの戦いに関しては言うまでもない。 スポーツの技術の高さを競うものというよりも、観る者は勝敗とともに、ドラマを見ているのだ。 そのバランスを壊さない程度が、ホームコートアドバンテージの許される許容範囲なのだろう。

面白い例がある。 アイスホッケーでは、試合中断時の選手交代はアウェイチームが先に終えなければいけないルールがあるという。 そうすることで、ホームチームが相手の出方を伺う事ができる。 また、ホームコートアドバンテージがあるからこそ、それを逆手に取ったルールもある。 サッカーのUEFAチャンピオンズリーグ、W杯のプレーオフなどでは、アウェーで取った得点を2倍とするルールがある。 これが、さらに面白さを加速させる。 例えば、試合結果は引き分けの1-1で終わっても、アウェーで得点を取れたチームが優位になるのだ。

ホームコートアドバンテージは確かに存在する。 NFL、 MLB、NBA、 NHLといったアメリカの四大スポーツ、日本のプロ野球クライマックスシリーズも、シーズンの成績が良いチームがホームでの試合数が多く設定される。 試合が始まる前に有利不利を決めているという、一見不平等に見えるようではあるが、スポーツ界では当たり前に行われ、それがよりスポーツの魅力を増やしているのが興味深く感じる。

しかし、ホームコートアドバンテージはどこまでが許される範囲なのだろう。 そうしたことを考えさせられる事件が起きた。

韓国で行われているアジア大会のバドミントン男子団体。 日本は韓国と準々決勝で対戦し、5時間半を超える戦いの末に敗れた。 その第1試合で、日本人選手がコートを変えたにもかかわらず、ずっと不利な向かい風を受けた、という指摘があがったのだ。 結局、空調が意図的に操作されたのではなく、空調の稼働・停止を繰り返していたためと分かったため、日本代表のコーチも認識を改めて、抗議や質問書を上げたりすることはしないという形で決着している。

ここでは、試合の結果に文句を言うつもりもない。 極論になるが、それを上回る実力があればこそ、問題はないはずだ。

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