2007年11月05日

女子バレー第3戦、感じたこと(この差が・・・エースはつらいよ)

ドミニカ、韓国と破り、2連勝をした日本女子。
韓国戦はダイジェストでしか見ることができなかったが、日韓戦らしい、また粘り強い女子バレーの醍醐味がわかるような試合だったようだ。
バレーでも、サッカーでもそうだが、日韓戦は盛り上がる。
思うに、サッカー日韓ワールドカップから、両国のスポーツに対しての関係は「よきライバル」といったように変化していると思う。
(野球WBCではそうでもなかったか・・・)

せっかく実力が伯仲するよきライバル関係を生かし、1年に一度、いや2年に一度「日韓対抗戦」なるものがあると面白いのではないか。
野球、サッカー、バレーボール、ゴルフその他もろもろの競技を1日(あるいは2日とかで)で行うのだ。
適度なライバル間での切磋琢磨。
漫画の世界ではおなじみのライバル関係を通しての成長がかなり見込めると思う。
現実味は乏しいと思うが、ふと頭に浮かんだもので。。。

第3戦はセルビア戦。
去年の世界選手権では、銅メダル。
今年の欧州選手権では、準優勝と順調に強化が進んでいるチーム。
若い選手も多く、勢いに乗っているチームである。

第1、2セットはセルビアの高さに圧倒される。
日本の支柱である高橋の出来が悪い。
韓国戦からか、ブロックへのワンタッチが研究され、見極められる。
決定率がすこぶる悪い。
サーブでも狙われ、それが余計にリズムに乗れない原因となる。
最近のスポーツを見ていて、やはり相手のミスや弱点につけこめるチームは強い。
世界ランクは9位(日本は7位)だが、それ以上に強さを感じる。
セルビアのセッターはよくワンハンドで上げ、技術が高いな~と関心することしきり。
フェイントも多用され、レシーブに的を絞るのが難しい。

しかし、悪いところばかりではない。
高さで劣る日本は、やはり粘りで対抗するしかない。
リベロの佐野、そしてキャプテン竹下のレシーブが光る。
小柄な二人の選手の懸命なレシーブ(直接点につながらない地味な作業?)が光る。
バレーのリベロ、バスケのリバウンダーなど、巨人(今中日の)川合のように、縁の下の力持ちにはひそかに尊敬の念を持っているし、好きな選手のタイプである。
僕もサッカーではディフェンダー、バスケではPFでリバウンドを取るのが好きだった。

第3セットは20分の休憩後に始まるらしい。
ちょうどサッカーなどのハーフタイムのようなものだ。
サッカーでも、前半・後半にガラッとチームが変わることがあるが、この日の日本もそうだった。
正直ストレート負けも覚悟してみていたが、まったく別の日に行った試合のようだった。
それも、佐野、竹下の好レシーブから流れを引き寄せたといってもいい。
そういった地道なプレーが、チームの土台となり、一時の勢いを本流につなげる第一歩となる。

このセットから速攻を多くつかいだし、それがことごとく決まる。
速攻から時間差を使い、高橋も決定率を上げていく。
悪いまま終わらないのが、エースたるところ。
しかし、第1・2戦のような輝きには及ばない。
セット終盤、高橋に替えて大山を投入する。
再三、出番の無かった大山を移していたテレビ局もほっとしたことだろう。
会場も盛り上がる。
ムードメーカーとして、ここから4連続得点を挙げる。
バレーのように、展開が速い試合では、勢いが行ったりきたりするが、こういう展開にはムードメーカーの威力は大きい。
大山の初スパイクも当たりそこねが相手コートに落ちる。
マッチポイントを取ったところで、相手にサーブ権が行き、高橋と交代。
短い時間ながら、やはり存在感がある選手なのだなと思った。
第3セットにやっと1セット取り返す。

第4セット、前のセットで勢いを手に入れた日本は、手を休めることなく攻撃を続ける。
見事な速攻、相手のミスもあり8-2。
若いチームのセルビア。
勢いに乗ると手がつけられないが、崩れるのも早い。
セルビアの監督はなんとか立て直そうと早め早めのタイムアウトを取る。

やはり、サーブレシーブに佐野が入るとセッターに確実に返る。
それが仕事だといえばそれまでだが、確実に自分の仕事をこなす佐野のプレーはすばらしい。
それに乗って、他の選手のスパイクレシーブもよくなり、なかなかコートにボールが落ちない。
これぞバレーボール。
日本のバレーボールである。

セルビアはスパイクが1発で決まらない苛立ちもあり、チャンスボールを相手コートへ返すもそれがアウトとなるようなありえないミスも。
明らかに苛立ち、うまくいっていない。
日本のすべきプレースタイルに、淡白さが目立つ。

最大16-9と7点差をつける。
アナウンサーも次のセットへ向けて・・・なんてことだが、なんとかセルビアは踏みとどまる。
点を取り合い、22-16。
ここから、なんとセルビアは6連続ポイントで同点になってしまう。
アナウンサー、解説者のあせりが、見ているこちらの焦燥感をあおる。
なんとか食い止め、23-22。

セルビアは若いチーム。
勢いに乗るのが早ければ、崩れるのも早い。
そして・・・立て直すのも早かった。
苦しいときにはこの人しかいない。
日本は高橋にボールを集めるが、決まらない。
杉山の速攻もタイミングが合ってきたのか、ブロックにつかまるようになってきた。
そして、結果は・・・26-24と逆転され、負けてしまった。

日本のバレーは「粘り」と「速さ」だと思う。
佐野、竹下を中心にレシーブは感動ものの粘りを発揮。
杉山、荒木のセンターの速攻は有効に決まっていた。
第3セットはまさに日本のいいところがでていたセットだった。
解説者が行っていたが、「まともに行っていてはつかまる」。
まさにそう思い、フェイント、タイミングをずらすなど、頭を使ったプレーが必要だと感じた。

それにしても、エースはとてつもなく大変だ。
どのチームにも精神的支柱がいる。
「こいつが点をとれば盛り上がる」「こいつが決めれば・・・」なんて人だ。
日本では高橋だろう。
チームが苦しいとき、大事な場面でまわってくるトス。
決まらなくても、調子が悪くてもまわってくる。
自信のあるなしに関わらず、スパイクを打たねばならない。
決めねばならない。
そんなエースの重圧が、ひしひしと伝わる第4セット後半。
高橋は決めることができなかった。
バレーはみんなでフォローしあいながらやるゲームだが、エースは孤独も背負わなければならないのだろう。

大好きな選手である高橋みゆき。
今日は決めることができなかったが、負けは彼女の責任だけではない。
勿論、盛り返したセルビアの実力もすばらしいものだ。
序盤にリードしたところを生かしきれなかったチーム全体の責任である。
しかし、エースゆえに高橋は責任を強く感じるのではないか。
エースの大変さがつくづくわかった試合であった。

それにしても痛い一敗。
世界でメダルを争うのであれば、第4セットのような好機を確実に生かしていかねばならないのだろう。
たらればは禁物だが、第4セット、すんなりと日本が取っていたら、第5セットも流れに乗って、勝っていた確立が高かったように思う。
日本の粘り、佐野、竹下を中心としたレシーブでバレーを魅せる試合ができるこのすばらしいチーム。
是が非でも応援したくなるようなチームであるが故に、大きく期待してしまう。
ついているのは、明日が移動日で間が空くことだろう。
立て直し、精神的なリフレッシュを図って、火曜日からの試合に臨んでもらいたい。
がんばれ、女子バレー!


バレーワールドカップは最初の大会がウルグアイで行われ、それ以降ずっと日本で行われているそうです。
バレー熱の高い日本だからなのか。
レベルの高い試合を見ることができる日本に住んでいる僕達には都合がいいのですが(笑)

だからこそ、「抽選が・・・」とかいうことがいわれてしまうのでしょうか?
ある記事で「弱い国から当たり、最後は強豪国とあたる」という内容の記事だったと思うが、果たしてそれは日本にとって本当に有利なのだろうか?
ふと考えた。
06年サッカーワールドカップでは、「日本は一番組みやすいオーストラリアと当たってラッキーだ」
なんて声も聞いたことがある。
果たしてどうだっただろう。
最後に強豪国と当たることで星勘定がしにくくなったではないか?
また楽観視してしまうことはなかったか?

組み合わせの操作(しているかどうかは別として)についての議論ではない。
もし、しているのであれば、それは「分別ある大人」と呼ばれる人達のエゴやその人達だけの考えだけなのではないか。
実際、戦ってみなければ結果はわからない。

今日の試合、セルビアのセッターのワンハンドトスには、思わず声がでてしまうことがあった。
それでも、会場はおとなしいまま。
ちょうど、裏で放送されていたカナダでのフィギュアスケートは、浅田真央がフリーの演技をしていた。
カナダにも関わらず、素晴らしい演技が終わると観客の拍手や声援は地元選手に負けないほど大きなものだった。
(浅田真央は金メダル獲得!)
オリンピックがかかる、国の威信をかけて行われる試合だけに仕方ない。
MLBワールドシリーズでも、オリンピックでもホームの力は大きい。
だが、この見事なまでの対比は違和感として試合後も残った。
これもテレビの前で、客観的に見る事ができる特権なのだろう。

日本コールを起こす案内役や、組み合わせの件が、もし(ないとは思いますが)自国開催する主催者のエゴだけでおこっているとするならば、そのつけは素晴らしいプレーをしている選手達にまわってきてしまうのではないか・・・と考えると怖いものがある。
06年サッカーワールドカップでも、日本の放送の時間帯に合わせたため、オーストラリア戦・クロアチア戦とも灼熱の午後に行われたと、本で読んだことがある。
そのつけは、少なからず選手に回ってきたのはいうまでもない。

そのような話が出てしまうのは悲しい。
素晴らしいプレーをする選手を応援できるよう、こちらはテレビの前、あるいは会場で一喜一憂するのみである。

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posted by ballgame |00:19 | バレーボール | コメント(3) | トラックバック(1)
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女子バレー第3戦、感じたこと(この差が・・・エースはつらいよ)

コメント投稿者ID :

戦える選手で、メンバー12人をきめなよ。バレーも亀田みたくなるな、テレビもだいじだけど、まったく期待されないでだされる選手のことも考えてあげてほしい。プライドがなくなるよ。

posted by がぼ | 2007-11-05 10:06

女子バレー第3戦、感じたこと(この差が・・・エースはつらいよ)

コメント投稿者ID :

日本女子バレ-の方向性は間違っていると思います。世界の7~12番目位をウロウロするならともかくメダルが欲しいなら絶対に大型化を図らなければ上位チ-ムとの差は無くならないばかりか、後から来た大型チ-ムにどんどん抜かれていきますよ。一番の課題は大型セッタ-の育成。マスコミ相手に目先だけの勝利を狙ったマンネリ選手起用はダメ!!

posted by 鈴中19期エ-ス | 2007-11-05 14:08

女子バレー第3戦、感じたこと(この差が・・・エースはつらいよ)

コメント投稿者ID :

がぼさん

コメントありがとうございます。
確かに選手起用については、レギュラーと控えで分かれているように感じますね。
高校生の河合については、よき経験をつませるという目的があるのでしょうが。。。
これから続く連戦での疲労が心配です。

鈴中19期エ-スさん
コメントありがとうございます。
僕は逆に、日本化を追求したほうが、これから良い結果ができるのでは・・・と思っています。
あまり、バレーの試合をたくさん見ているわけではないのですが、急に大型セッターは出てこないし、今後もあまり期待できないのでは・・・とも。
その点では悲観的です(笑)

posted by ballgame | 2007-11-07 01:19

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