2007年10月29日
先発松坂、中継ぎ岡島、松井のリードオフマン
MBLワールドシリーズ第3戦、日本人3人が出場した。 もう出るのは慣れてきた贅沢になりつつあるファンはどれだけ活躍したか?というところが知りたい。 試合の振り返りは別ブログで書いているので、ここでは松坂、岡島、松井について振り返りたい。 (「MBLワールドシリーズ第3戦(古くからの決まりごと)」お時間あればご覧下さい!) ・松坂について 先発松坂は、プレイオフ第7戦から変わってきた。 球速が10kmの上がったとか、変化球のきれが増した。 そういったことではなく、気持ちを押し出す、球に乗せるというところだ。 試合前に松坂のインタビューが流れていた。 「残り少ない力を全力をつくして・・・」 本人も調子がよくないのを自覚していたのではないか。 アメリカでは「1億ドル」という金額で、日本では「過去の実績」で期待される。 それに答えようと、必死にアジャストを繰り返してきたように思う。 それが、今日の試合では、明らかに球数、点差を気にせず投げていた。 自分の投球をすることだけを考えて。 初回から三振を奪っていくが、いい当たりを飛ばされていた。 しかし、それも気にせず、自分の信じたストレートを多投していた。 気持ちの乗ったストレートはそうそう打たれることの無い力強さを持っていた。 変化球投手として認識されているであろう松坂。 ロッキーズ打線は明らかに戸惑っていた。 それは日本で見ていた僕達の知っているパワー勝負の松坂だった。 2回が終わると、バリテックとベンチで話し込む。 そして4回、筆者は初めて見た。 バリテックのサインに松坂が首を振ったのだ。 2ストライクと追い込みながら、粘るバッターに対して、松坂が選んだボールはスライダー。 ストレートに目が慣れていたバッターは、空振りに倒れた。 松坂はいままでチームのために・・・ということでアジャストしようと懸命になっていた。 この日は違う。 自らタクトを振るう指揮者となり、チームに貢献しようとしていた。 松坂の勢いはピッチングだけにとどまらない。 1回のセンターに抜けるようなゴロをさばき、2塁ランナーを挟んでアウトにする。 桑田のような、華麗なフィールディング。 (今でも、投手のプレーで印象に残っている。ヤクルト戦でのバント小フライをサード際でダイビングした桑田だ。) (それで怪我をしてしまったが、守備範囲の広さを物語るプレーであろう。話がそれました。。。) そして、自らのタイムリーヒット。 3回打席が回ってきたが、いずれもスコアリングポジションにランナーを置いての打席だ。 松坂のもっている強運がわかるものだが、そこで2点タイムリーで追加点を取った。 松坂は自分のできることをしようとし、最大限に発揮した結果が今日の自分を通すピッチングに繋がったのではないか。 そして気づく。 それ以外でも貢献できるのではないか、と。 それが、1回のナイスフィールディング、3回のタイムリーになって表れたといったら考えすぎだろうか。 「投げて、打って、守る」という野球の基本を通して、松坂は立て直しを図った。 ここまで書くと、100点!と言いたいところだが、あえて苦言を言いたい。 (それもひとえに期待の高さからである) 6回、1アウト後連続四球で降板したことだ。 ワールドシリーズという短期決戦の場、ピンチでの降板はしょうがないが、今日の展開では6回、7回までいって、岡島・パペルポンは使わない完璧な試合にしたかった。 松坂の信頼度の表れかもしれないが、連続ヒットだったら、あるいは降板は無かったかもしれない。 結局6回に2点を返されたことで、ロッキーズの火の出るような勢いに繋がってしまった。 結果論だが、あの回乗り切れたのならば、6対0で勝利していたのならば、ほぼ間違いなくレッドソックスはスィープしていたのではないだろうか。 試合を引っ張っていただけに、「点睛を欠く」 となった点だけが残念である。 ・岡島について 肉体的に疲労がたまっている岡島は、持ち前の強い精神力で今日も登板した。 6回ノーアウト1塁、3塁。バッターは3番。前の回に2点を返され、勢いに乗っているといういつもながらきつい場面だ。 結果は初球を3ランホームラン。 1点差に詰め寄られた。 岡島を責めることはできない。 今までチームを散々危機から救ってきたのだから。 その後もヒットを打たれ、ノーアウト1塁。 同点のランナーを出した。 明らかにコントロールが甘く、乱れている。 しかし、ここからが岡島の真骨頂だ。 カーブを多投し、カウントを稼ぐ。 いつもと違う投球で踏ん張る。 それでもロッキーズの粘りで、フルカウントまで追い込まれる。 そこからチェンジアップで三振、三振! 最後のバッターはピッチャーゴロに討ち取った。 岡島の精神力の強さ、適応力の高さがすごい。 バリテックとの呼吸も合っているのだろう。 岡島のこの踏ん張りに打線もこたえた。 次の回、3点を追加したのだ。 まさに「チーム一丸」。 打たれはしたが、信頼は変わらない。 岡島のために・・・という信頼感はむしろ増したのではないかと思われる投球だった。 第2戦は間違いなくMVPだった。 第4戦以降も、胃がきりきりする場面でつかわれること間違いないだろう。 レッドソックスに欠かすことができない選手、大きな存在感が打たれたことで感じられた。 ・松井について 5打数3安打。 今日は1番に入ったが、立派にリードオフマンとしての役割を果たした。 圧巻は7回裏、先頭バッターでの場面だ。 6回に得点を取り、7回表は三者三振に味方が討ち取った。 先頭バッターとして、やるべきこと・・・それは先頭バッターとして出ることだった。 仕掛けは初球。 サード前に絶妙なセフティーバント。 レッドソックスのサードも警戒していたが、それでもファウルになれと見送ることしかできなかった。 初球、そしてセフティーと、自分がなにをすれば、相手チームにダメージを与えることができるかわかってなければできないことだ。 さらに、流れを、勢いを手に入れるために仕掛けた。 危険な賭けといってもいいだろう。 4点差、ノーアウトでのセオリーを無視し、二盗を仕掛けた。 ノーマークだった松井は二塁セーフ。 盛り上がりは最高となり、レッドソックスの投手にプレッシャーをかけ続けた。 セオリー無視の盗塁、失敗したら戦犯になっているであろう盗塁。 だが、失敗を恐れるより成功した効果のみを考えて、果敢にチャレンジした結果、その後の3ランホームランに繋がった。 さすがに野球というゲームを知っている。 メッツで屈辱を味わった松井は、ロッキーズで今、輝いている。 残念ながら、出塁したすべてで得点することはできなかったが、松井も自分ができる精一杯のことにチャレンジしている。 凡打となったあたりも、悪い当たりではなく、球もカットし粘るなど、調子は上向きだ。 第4戦以降、松井の前にランナーがいたら、面白い展開となる。 残念ながら、松坂に関してはこのシリーズ、見ることはできなそうであるが、岡島、松井を見る機会はこれからも続く。 この試合のように、「自分のできること」を通して、チームに貢献する二人をこれからも応援していきたい。 第4戦は明日、両チームともピッチャーが絶対的エースではないので予想が難しいが、見ごたえある試合となることであろう。
posted by ballgame |01:10 |
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ワールドシリーズ第3戦…初めてづくし?で生まれたチームワーク 【ほたるのひとり言】
ロッキーズの本拠地、クアーズ・フィールドで行われたワールドシリーズ第3戦は、序盤レッドソックスのワンサイドゲームになるかと思われたが、6回好投を続けていた松坂が2つの四球で降板すると、見所満載のゲームとなった。結果は、レッドソックスが10対5で3勝目を挙げたのだが、その数字だけでは表せないような多くのドラマが含まれていた。そして、その中からそれぞれの史上初という記録が幾つか生まれた。まず、松坂が日本人初のワールドシリーズ先発投手となり、そして1回表、松坂と松井稼頭央のメジャーでの初対決の場面を迎えた。...
2007-10-29 05:48 | 続きを読む
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先発松坂、中継ぎ岡島、松井のリードオフマン
はじめまして。
読み応えがあって、
尚且つ、分かり易く、胸に響く文章でした。
TBを送らせて頂きました。
また、楽しみに拝見させて頂きます。
posted by ほたる | 2007-10-29 05:50
先発松坂、中継ぎ岡島、松井のリードオフマン
ほたるさん
コメントありがとうございます。
ほたるさんのブログに感化されて、いい文章になったのでしょう!
これからもよろしくお願いします。
posted by ballgame | 2007-10-31 23:56


