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オリンピックの光と影(晴れのち雨、そして曇り空)

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まだまだ寒い日が続いているが、スポーツは熱く燃え上がっている。
特にここ数週間は夏冬問わずオリンピックの話題で、日本は悲喜こもごも。

光と言えば、女子アイスホッケー。
ソチ五輪最終予選の最終戦でデンマークに勝ち、4大会ぶりのオリンピック出場を決めた。
日本人選手(団体)のソチ五輪の出場権は、アイスホッケーが一番乗りだ。
長期的視野に立って、若手を抜擢していたことが功を奏した形となったようである。
愛称も募集中とのことだが、選手達が望む「スマイルジャパン」とは素敵な言葉ではないか。
最近「○○ジャパン」が乱立して食傷気味ではあるが、どんどん認知度を増やしてほしいものだ。
17日に行われた東京都リーグでも観客が通常の倍(それでも200人!)も来たとのことで、関心の高さがわかる。
女子サッカーのようにこの流れに乗って、勝利に結びつけることで一過性に終わらない事を願いたい。
おめでとう、女子アイスホッケー!

―――

影と言えば、レスリングの五輪種目からの除外だ。
日本のメダル獲得種目だから…という身内びいきはさっぴいても、IOCの決断には首をひねってしまう。
ロンドン五輪で行われた競技は26種目。
主観ではあるが、日本になじみの少ないと思われる競技を上げていくと…

*( )内は五輪採用年
○セーリング(1900年)
○馬術(1896年)
○射撃(1900年)
○近代五種(1912年)*射撃・フェンシング・水泳・馬術・ランニングの5競技
○カヌー(1936年)
○テコンドー(2000年)
○(除外対象)レスリング(1896年*1900年は実施されず。それ以降は継続して開催)

ちなみに、近代五輪の最初の大会は1896年ギリシャで行われ、種目は以下のとおりである。
陸上競技、競泳競技、体操、ウエイトリフティング、レスリング、フェンシング、射撃、自転車、テニス

第2回はパリ大会となり、種目は以下のとおりである。
陸上競技、水泳競技、水球、サッカー、テニス、ボート、体操、セーリング、自転車、馬術、フェンシング、射撃、 アーチェリー、バスクペロタ、ゴルフ、ポロ、クリケット、クロッケー、ラグビー、綱引

過去のデータを振り返ってみると綱引きやポロ、クリケットなどがあってヨーロッパ主導の歴史を感じて面白い。
バスクペロタなんていう全くなじみのないものもある。
テニスなどは、一旦中断時期があるようだ。

ここから見ても「レスリングは第1回に敬意を払って…」というわけにはいかない。
やはり、時代とともに取捨選択は必要なのであろう。

では、単純に競技人数では選ぶのはどうか?
それも考えられる案ではあるが、一概にどうとは言えない。
ロンドン五輪で除外になった野球やソフトボールなどは、日本やアメリカ、カナダや中南米など競技人口で行けば多いであろう。
大げさに人口で五輪採用種目を決めるのであれば、約3億と言われるアメリカで行われているアメフト、約12億と言われているインドの国技カバティ、13億と言われている中国でおこなわれている少林寺…と冗談はさておき。
総人口と競技人口は比例するわけではないが、要は数カ国で盛り上がっているスポーツではオリンピックでの競技に採用とはならないわけだ。
(日本で言えば、相撲が思い浮かぶ。将来は解らないが今時点では時期尚早だろう)

なかなか「これ!」といった決め手がないからこそ、紛糾することは避けられないのは致し方がないであろう。
オリンピックとはいえ、近年は各国の影響(スポンサーもあるのであろうか)を受けないわけにはいかない。
純粋に五輪にふさわしい競技を選ぶことはもはや過去の話なのだろう。
*過去の五輪種目を見ても、その時々の歴史や力関係、開催地の影響などが感じられるのであるが。

しかし気になる。
最近の記事を見ると、除外がロビー活動で決まってしまったように感じることが悲しいのは、自分だけだろうか。
サッカーでもテニスでもプロの選手が出場し、「アマチュアリズムを守れ」というつもりはさらさらない。
それでも、五輪は純粋なモノ、平等の精神が生きていて欲しいというのは、わがままな願いだろうか。

野球やソフトボールが見れなくなったことは、日本人として悲しかった。
しかし、そこには全世界で見ると「しょうがないよな」とある種の客観的な視点もあった。
今回のレスリングはどうであろう。
日本のお家芸だから…とはいいたくない。
ひょっとすると心のどこかでは、その部分もあるだろう。
そのせいで、自分の目が曇っているのかもしれない。

しかし、きっとそれだけではない「なにか間違ったもの」を感じてしまうのだ。
日本にとっての影、かもしれないが、IOCに取ってもこれはぽとりと白紙に落ちたインクのしみのようにひろがる汚点となるのではないか。
今後の動向から目が離せない。

―――

曇りと言えば、女子カーリング。
17日に行われた日本選手権で中部電力が大会3連覇を達成。
来年のソチ五輪出場権が懸かった3月の世界選手権の代表の座を得た
めでたいことなのだが、トリノ五輪からカーリングの面白さに目覚めた自分としては、ちょっとした寂しさがある。
トリノ・バンクーバーで言われていたいわば「カーリング娘」がそれぞれ所属するチームを変えて戦った。
そのカーリング娘の所属チームであった「チーム青森」は一次予選敗退。
平家物語ではないが、永遠に栄えるものはない。
競争があってこそ、女子カーリングの実力が上がるものだ。
そんな寂しさは冬のせいだ、と捨て置いて、3月に行われる世界選手権で好成績を残して五輪の切符を獲得してもらいたい。
がんばれ、女子カーリング!

悲喜こもごも、五輪の話題で熱くなったり寒くなったり。



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