2008年10月08日
やってくれた。
「日本プロ野球組織(NPB)がアマチュア選手の海外流失防止策第1弾を打ち出した。6日、東京・内幸町の日本野球機構会議室で開かれたプロ野球実行委員会で、日本のプロ野球を経ずに外国のプロ球団と契約する選手に日本球界復帰の際の“ペナルティー”を科すことを決めた。
ドラフト対象選手がNPBのドラフト指名を拒否して外国球界でプレーして日本に帰ってくる場合、高校生は帰国から3年間、大学・社会人は2年間は12球団がドラフト指名を凍結するというもの。高校生、大学生が社会人に進んだ場合のドラフト凍結期間に準じている。」
(スポニチの記事から引用)
プロ野球界は、日本をたとうとしている勇気ある旅人に、この季節には考えられないほどの冷たい北風を吹きつけた。
太陽と北風の話は皆さんご存知だろう。
旅人のマントを脱がそうと、太陽と北風はまったく違うやり方で挑んだ。
冷たく吹きつける北風でマントを飛ばそうとするも、ますます旅人はマントにしがみつく。
太陽は暖かく照りつけ、旅人は自然とマントを脱いだ。
結果は太陽の勝ち。
近年、MLBに挑戦した日本人がプロ野球で活躍するケースが増えている。
直近の活躍でも石井一しかり、多田野しかり。
MLBというタフな環境を経験した選手は、その経験を自分の力に変え、そしてチームにも貢献する。
ファンも手の届かない、BSでしか見ることしかできなかった選手を生でみることができるのだ。
近年、FAでMLBに挑戦する選手が増えている。
野茂の場合と違って、ルールに基づいていっているのであって、日本に戻ってきたときも、前に在籍していなかった球団に戻らなくても、比較的暖かい目で、あるいは期待の目で応援されることが多い。
アメリカの金融問題でもわかるとおり、いまや世界は連動している。
昔より小さくなっているのだ。
移動にも利便性が増え、そして日本人の考えも、日本だけにとどまらず海外に目を向けている人も多いだろう。
その中で今回の決定。
田沢の今後については未知の部分があるが、もし仮に大活躍したとしよう。
5年後、10年後、田沢選手が日本に戻ってきたいといったときの混乱は目に見えている。
どの球団も即戦力となる選手は喉から手が出るほど欲しいであろう。
そうなったときには、このルールは無効化される可能性が大きいはず。
某投手の「空白の一日」のようなことが、再び行われないとも限らない。
ファンも見たい選手であるし、球団も喉から手が出るほどであろう。
第一、MLBでFAとなった場合はどうするのであろう。
もしチャレンジが失敗に終わった場合、田沢には後悔はないだろう。
しかし、勇気をもった挑戦者を2~3年間凍結するというのは、いかにも度量の狭い話ではないだろうか。
MLBで合わなくても、日本でなら活躍できるかもしれない。
アメリカで得たものは決して無駄にならないだろう。
一時的には日本球界の損失からもしれないが、長い目で見ればプラスにこそなれ、マイナスにならないはずだ。
鳴り物入りで入った助っ人外人が案外活躍できず、マイナー選手が大活躍する例は今までも見てきた。
その機会を罰則みたいに、数年の選手生活を奪うのは、どうしても傲慢な感じを受ける。
ジャイヤンのようなガキ大将が、自分の思う通り(プロ野球界に入らない)にならないから、邪魔してやろうという幼稚な感じも受けてしまう。
ルールでがんじがらめにしても、心の底からの挑戦や願望に対しては、止めることができない。
勿論、それには自分で責任をすべて負うことが必要である。
田沢が立派なのは、今後同じような場合が起こった場合についての心配までしていることだ。
プロ野球界は北風で、それに対して田沢は太陽のようである。
これでは、魅力あるプロ野球作りといっても、首をひねってしまう。
昔から感じていたが、ストライキ後のプロ野球は面白く感じる。
それでも続くMLB流出は、もはや制度でとめられるような問題ではないのかもしれない。
地域リーグも根付いてきて、野球熱は盛り返してきたように感じるのは自分だけではないはずだ。
しかし、その頂点に立つであろうプロ野球界が鎖国のように、神聖なる存在として、手の届かないようなことを行ってしまうように感じるのは、とても残念だと思うのだが。。。
MLBの監督経験のあるロッテのボビーもいってたように、まずは手の届くファンから、そして子供達へと魅力あるプロ野球にすることが必要であろう。
目を向けるのはMLBではない。
毎日、球場に足を運ぶ、TVの前で応援するファンにだ。
MLB流出が続くからといって、日本の野球ファンが総じてMLBしか見なくなるとは思えない。
北京五輪を見ても、ペナントレースを見ても、日本で身近に感じることができるプロ野球が好きなのだ。
「おらがチーム」を身近に感じ、一緒になって喜怒哀楽を出す。
Jリーグが各都道府県に根付き始めているのはまさにこの1点が大きい。
今佳境を迎えているMLBは確かに見ごたえもあり、面白い。
日本人選手だけを応援していたところからはじめたファンでも、つい拳に力が入る。
しかし、球場で1球1球応援する観客のように、あんなに熱のこもった応援ができるのは、やはり「おらがチーム」だからだ。
選手と同じ空気を吸い、夜風を感じ、季節を感じる。
バットでボールを叩く音、緊張を解くためか選手がグラブを手で叩く音、そんな些細な事をじっとみる。
そういった些細な事を感じることができるからこそ、TVでみるMLBの観客は盛り上がっているのではないか。
日本人ならやはりプロ野球でそういったことが感じられる。
ファンサービスで以前より、選手達を身近に感じることができるようになった。
そろそろ、フロントや制度を決めるような存在の方も、ファンの声や選手の声に耳を傾ける必要があるのではないだろうか。
野茂はNOMOクラブを通して、日本野球界に大きな貢献をしているが、プロ野球界からは遠い存在に思える。
MLBに行った経緯があるので、そう感じるかもしれないが、若い選手に技術や気持ち、いろいろ伝えることがあるはずだ。
今回の一軒のような、門戸を狭めるような形では将来は曇った冬の日のように感じてしまう。
第二の野茂のようなぎくしゃくした関係(に感じる)はプロ野球界の損失であるし、もう見たくない。
勿論、プロ野球界を盛り上げるため、または運営していくためには、ファンにはわからないような規則作りも必要なのだろう。
しかし、顔の見えない北風よりも、暖かい太陽のほうが旅人だけでなく、みんなが喜ぶと思うのだが。。。
posted by ballgame |00:34 |
プロ野球 |
コメント(11) |
トラックバック(0)
2008年10月02日
レギュラーシーズンが終わるやいなや、早くもプレイオフが始まるMLB。
日本と違い、レギュラーシーズンからプレイオフ、そしてワールドシリーズまでの間隔が短いことが選手にとってもモチベーションをそのままに、ファンにとっても、熱狂が醒めることなく試合を見続けることがうらやましいところだ。
秋も深まる季節、広いアメリカでも季節の差こそあれ、そろそろ寒くなってくるところだが、野球ファンには当てはまらない。
そして、TVを通してだが、広い太平洋をはさんだ自分達日本人にも1プレー1プレーを通して、熱気が伝わることだろう。
去年はレッドソックスがMLBの頂点を真っ赤に染めたのが記憶に新しい。
ロッキーズの勢い、松井対松坂の対決、岡島の冷静な投球、ベケットのこれぞエース!という前にいるものすべてねじ伏せる力強い投球、パペルポンのダンス。
そして、家族的雰囲気を感じさせるレッドソックスの歓喜のパレード。
たったいま、DVDをみたかのように強烈に映像として残っている。
今年の組み合わせはこうなった。
エンゼルス対レッドソックス
レイズ対ホワイトソックス
カブス対ドジャース
フィリーズ対ブルワーズ
半分の4チーム(レッドソックス、レイズ、カブス、ドジャース)に日本人選手が所属しているのは、うれしいことであり、誇り高い気持ちになれる。
野茂に始まり、その後も主力として活躍している日本人選手。
彼らのおかげで、毎日のように、MLBの試合を楽しむことができることに、そしてその中から、野球の楽しさを新たに味わうことができることに感謝したい。
さて、プレイオフを勝ち残り、ワールドシリーズ制覇をするチームはどこになるのだろうか。
ひいきのチームはいろいろあるだろうが、やはり同じ日本人として、日本人選手のいるチームを応援したくなる。
観戦している試合が偏っているが、日本人選手を中心として、予想してみたい。
松坂、岡島がいるレッドソックスはエンゼルスとの戦い。
去年も対戦したこの両チーム。
エンゼルスは去年にもまして、手堅くそつのない戦いをしている。
野球を知っているチームと見て良いだろう。
去年ほどの力が感じられないレッドソックスの原因は、去年銀河系の中心に位置する太陽のような強い輝きを放ったベケットの故障(不調)だろう。
去年は難なく勝ち進んだレッドソックス。
ことしはタフな試合になるであろう。
松坂は今年18勝をあげた。
2年目の今年、MLBによくアジャストすることができ、速球の切れも増してきたように見える。
プレイオフ進出を支えたのは、投手陣ではレスターと松坂であろう。
しかし、MLBでも一目置かれるようなエースとしてみとめられるかどうかは、これからの試合できまる。
しかし、そこまでたどり着くには容易ではない。
レッドソックスファンはもちろん、MLBファンは知っている。
エースとは何かを。
去年の手も足も出さなかったベケットのエースとして投球がすべてだ。
ベケットが本調子じゃない今季、その役割を担うのは松坂であろう。
ファンも望んでるし、日本での経歴を知っている自分達はできると信じている。
松坂は第2戦先発だと聞いている。
元西武の森監督だったか、楽天の野村監督だろうか。
「日本シリーズは第2戦が重要だ」
3戦勝利で勝ち抜けだが、第2戦が重要であることは間違いない。
去年のワールドシリーズでの、アジャストを捨て、一見わがままにみえるかのように、力を見せ付け、勢いのある球を投げ込む松坂。
それを期待したい。
岩村のいるレイズはホワイトソックスと。
1ヶ月程前、アリーグ西地区で優勝したチームは次に進めるだろうと思っていた。
エンゼルスは強いと感じたからだ。
いつ落ちてくるかといわれ続けたレイズは、結局優勝を決めた。
大躍進を果たしたレイズ、チームワークがきっちりしたレイズは、今年のミラクルチームとしてアリーグ決勝までいけるだろうと思っていた。
しかし、ここでとんでもないチームが現れた。
ホワイトソックスである。
8連勝で首位に追いつき、地区優勝戦でも勢いそのままにツインズを下したホワイトソックス。
去年のロッキーズのように、台風の目になるのではないかとひそかに注目している。
岩村がチームを大きく牽引している一人といっていいレイズに勝ち進んで欲しいが。。。
レイズの終盤の戦い、ホワイトソックスの勢いを考えると、レイズに分がわるいのではと不安である。
福留のいるカブスは黒田、斉藤のいるドジャースと対戦。
これは日本人からするともったいないところである(笑)
福留はここ数ヶ月調子を崩し、プレイオフでは先発落ちの可能性も残っている。
しかし、スタートダッシュの点火人としての福留の活躍に文句を言う方はいまい。
そのまま、すんなりと力を見せ付けるような形で優勝したカブス。
ヤギの呪いが解けるのか、非常に興味深いところではある。
カブス有利ではあろうが・・・、しかし、個人的にここはドジャースを応援したい。
昔から好きなチームだが、それだけではなく、大好きな選手の斉藤がいるからである。
怪我が回復し、プレイオフでは抑えではなく、中継ぎとして活躍が期待される斉藤。
去年見せた重力に逆らうようなストレートの切れ、スライダーの変化はピンポン球を使っているようだ。
怪我明けでそこまでの威力を望むのは酷だが、去年の岡島で、中継ぎの重要性を再認識できた今、キーマンの一人であるのは間違いない。
同じく、広島時代から好きだった黒田は第3戦の先発予定。
防御率はまずまずながら、なかなか勝ちきれなかった黒田。
広島時代同様、打線の援護がもらえない日々が続いていたが、レッドソックスからラミレスを獲得したことで、打線に厚みができた。
広島時代、果たすことができなかった優勝をMLB1年目で経験する。
皆が望むような夢ではないか。
田口、井口のいるフィリーズはブルワーズと。
ここはあまり試合を見ていないので情報が少ない。
田口は試合に出ていなくても、チームを鼓舞しているのだろう。
毎年プレイオフに進出するようなチームの一員になっている。
田口の持っているものを信じて、フィリーズに勝ち進んで欲しい。
(井口はプレイオフ権利がない)
こう書き連ねていく間にも、窓から入る風が冷たい。
耳をよーくすませば、気の早い人は冬の足音が聞こえるかもしれない。
しかし、今年も後3ヶ月と振り返るのはまだ早い。
1日1日大切な試合が続く毎日、極上のプレーがまだまだ今年のメインは残ってるぞ、と訴えかけるだろう。
日本以上に感じるホームゲームの有利さ。
球場に来たからにはすべてプレーを目に焼き付けようとする観客。
鳴り物こそならないが、むしろそれが、1球がこれほど大事だという感覚を画面越しにも与えてくれるブーイングや歓声、そして大事な場面のつばを飲み込む音さえ聞こえそうな静寂で、球場にいるような気持ちになれる。
暖かくなるのに熱燗やワイン、暖かい料理はいらない。
この試合さえあれば・・・そんな試合を必ず見ることができる。
さて、頂点に立つのはどのチームか。
ワールドシリーズの予想は、個人的好みを多分に含みながら、レッドソックス対ドジャース。
連覇か、初優勝か、はたまた古豪復活なるか。
去年のようなこれぞ野球!という試合を期待したい。
そして、今年も日本人の活躍で、その指に光るチャンピオンリングを見たいものである。
がんばれ、日本人選手!
posted by ballgame |00:04 |
MLB |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2008年09月29日
最近、アメリカの金融問題、大統領選挙が新聞をにぎわしている。
それに伴って、日本でも少なからず影響が出ている。
自民党の総裁選だって、日本だけの話ではない。
たまたま見たTVの特集では、あるアフリカの国の首相が、総裁選の模様を逐一注目していたようだ。
それとは別に、大臣の失言であっという間に辞任という話もある。
スポーツの話に戻ろう。
少し前の話になるが、新日本石油・田沢純一投手がMLB挑戦を表明した。
日本のプロ野球球団すべてに、「ドラフトでの指名回避」の書面を送ったようだ。
今時点では、NPBとMLB間には「互いのドラフト制度を尊重する」との暗黙の了解、真摯協定があるのみである。
過激な記事では、日米国交断絶という見出しまでついている。
なぜここまで大事になるのか。
それは、田沢がドラフト1位候補の有力選手であるからだろう。
もしそうでなければ、これがドラフト4、5位あたりで指名されるような選手であれば、どうだったのだろうか。
おそらく、ここまで大きな話題にはならず、記事になっても、ひょっとすると応援するような暖かいコメントになっているだろう。
それとは違い、田沢投手のMLB入りすることについての経緯が原因なのかもしれない。
(この記事になるまで自分もこの投手については知らなかった)
経緯はさておき、なぜここまで問題視されるのか、自分には疑問である。
「汚い」「許せない」「出せない」などと、厳しめのコメントも見受けられるが、それはなぜだろう。
そういう人(もちろんプロ野球界での力を持っている人)達のエゴにすぎないのではないだろうか。
ファンは勿論、素晴らしい投手であれば、身近に見れる、コアなファンなら球場に足を運んで見たいという願望はある。
しかし、である。
それは、ファンやプロ野球の立場から見たことである。
田沢の立場に立って考えてみることも大事ではないか。
仮にドラフト1位(ではなくとも上位)指名されることを想像してみよう。
上位指名されれば、契約金も安定し、注目を集めることになろう。
言葉の通じるコーチ、監督や先輩の選手達の指導で、野球に集中する環境が整っている。
成功する確立は、日本プロ野球のほうが大きいであろう。
それを捨ててまで、MLBに挑戦しようとしているのである。
硬い話でいえば、職業選択の自由ということもある(笑)
田沢の人となりや性格まではわからない。
今回のMLB挑戦に関しては、いろいろ悩んだであろうことは想像できる。
大きな話題に上がるのも、承知の上だ。
しかし、そんなことがありながら、最後に決断したのは、誰の声でもない「魂からの声」に正直になったのだろう。
某大会長が声を大にしても、プロ野球界OBの説得にも揺らぐことはない。
誰も彼の心に従った、魂からの願いをとめることはできない。
きっと、成功しなくても、もっと悪く考えると、日本球界とは縁を切られても、田沢は心の声、魂の願いに正直になったことを後悔することはないだろう。
自分の周りにも、会社をやめ独立したものや、アメリカに渡って活躍している人もいれば、上手くいってない者もいるが、皆自分の決断を後悔しているものはいない。
冒頭に上げた大臣の辞任ではないが、口が滑ってしまうのは、ひとえに想像力が足りないからではないだろうか。
プロ野球側からの視点だけではなく、選手達の視点、プロ野球を目指す選手達の立場に立った考え。
その想像力がない(もしくは考えない)からこそ、数年前のストライキ時のような選手をないがしろにする発言がでたりするのだろう。
経営する立場もあるであろう。
そんなに甘い話だけではないはずである。
しかし、想像力を働かせ、いろいろな立場(ファンや選手など)に立って考えることが、結局今後のプロ野球の繁栄に繋がるのではないか。
今までにないケースであるだけに、日米間の新たな話し合いや取り決めは必要であろう。
しかし、MLB流出が激しい時代であるが、鎖国状態になってしまうのだけは、やめてもらいたいものである。
石井一、木田、吉井、多田野など、MLB経験者も日本に戻ってきて活躍する時代である。
そこにはプラスもマイナスもある。
「バタフライ理論」ではないが、世界は確実に近くなっており、小さくもなっているのは、多かれ少なかれ皆さんも感じているのではないだろうか。
今回の田沢の件で、次々と同じケースが出るとは思えない。
下積みが何年あるかわからず、言葉も通じない。
ましてや、日本で通用するかもわからないではないか。
あまり心配する必要はないのではない。
それより、今回の件での修正だけではなく、ドラフトや球団の保有人数、FA制度を含めたすべての見直しをする時期に来ているのではないだろうか。
今、時代は大きく変化している。
それに伴い、人の願望も多種多様となっている。
もう、誰かに従っているばかりの時代ではなくなってきているのかもしれない。
「古い皮袋に新しいぶどう酒は入れない」という言葉はある。
皮袋はつぎはぎだらけである。
上手くいっていた制度も、時間がたてば修復が必要である。
ひょっとすると、新しくしたほうがいいのではという時期にきているのだろう。
特に、支配下選手の拡大と新しい球団設立、プロ志望届け廃止に期待したい。
透明決算になれば、考える県や個人が増えると思うのだが・・・こればかりは、完全にJリーグがうらやましい。
野茂や長谷川あたりが球団をもったりしないかなと期待してしまう(笑)
受け皿を大きくすることで、今まで拾うことのできなかったダイヤの原石も、じっくり時間をかけることができる。
MLBで活躍するイチローも、大好きな選手である広島の前田もドラフト下位だったではないか。
あっと驚く選手を取る。
数年後には、ひょっとすると・・・と期待をこめる。
それこそ、スカウトのやりがいではないか。
そんな懐の大きなプロ野球界を期待したい。
そして、田沢投手の今後を祈ります!
posted by ballgame |00:07 |
プロ野球 |
コメント(8) |
トラックバック(0)
2008年09月25日
先日、福岡ホークスの王監督が退任を発表した。
68歳という年齢からも、王監督本人も言っている通り、悔いのない野球人生、見事な引き際だったのではないだろうか。
成績不振という声も聞こえるが、本人がまだまだいける、と思ったなら、福岡ホークスの信頼もあり、あと数年はできたところだろう。
2年前に受けた手術の影響で体も限界をゆうにこえているに違いない。
王監督らしいさっぱりした退任の仕方だと感じた。
そう思うと、王より年上の楽天野村監督には、頭が下がるし、こういった引き際は似合わないように思う。
野村監督には逆に、体に気をつけて、生涯監督としてがんばってもらいたい。
王監督といえば、今ではダイエーの監督として強いチームを率いたという印象が強いであろう。
自分も現役時代の記憶は見ていないが、印象に残っているのは巨人時代の険しい顔だった。
眉間をばっさり切られたような1本のたてじわが、ゲーム終盤になるとより深くなる。
あのころの巨人は、角-鹿取-サンチェとつなぐのお決まりで、投手交代でピンチを迎えると、今からは考えられないようなばたばたしていたような印象があった。
今以上に常勝を約束されていた(と一部のお偉い方々から思われている)巨人では、2位でも満足できなかったのだろう。
このときは退任ではなく、解任に近かった。
このまま終われば、「名選手は名監督ならず」の典型的な例で終わったであろう。
もしくは、名選手の記録だけ(それでも功績は色あせることはないが)に終わったかもしれない。
しかし、王監督は巨人の監督としては、なかなかないであろう、他球団の監督となった。
なかなか上位に食い込むことさえできなかったホークスを時間をかけて、パリーグで毎年優勝候補に挙がるようなチームに育て上げた。
スカウトの優秀さも大きいに違いない。
フロントの力も大きかったに違いない。
しかし、それよりも大きかったのは、王監督自身が野球を楽しむことを思い出したからではないか。
巨人の監督時代に見せていたあの苦汁をなめたような顔。
とても、野球をしている監督の顔ではなかった。
それだけ、王監督がもっている大きな責任感やプレッシャーが強かったとしてもである。
しかし、ホークスに来てからは、そこまでの顔は見なかったように思う。
選手を育て上げることはもちろん、本人も打球を飛ばすこと、力いっぱい走ることを楽しんでいたように感じさえしたこともある。
巨人を出たことによって、王監督自身が「野球界の巨人」として、一回りも大きく、そして名を成すことができたのではないかと感じる。
さて、王監督が退任することによって、ある新聞にも載っていたが、来年行われるWBCの監督へ・・・という声も挙がるであろう。
「特定のチームを率いてないからこそ・・・」という行き当たりばったりの幸運を利用する大人(?)の考えがちらほら見える。
責任感の強い王監督だが、本人の健康のためにも、話が行ってもここは強く辞退していただきたい。
五輪でメダルを勝ち取れなかった日本、WBC第1回優勝国として日本としては、ぜひとも連覇を目指したいところである。
詳しくなくて申し訳ないが、WBCの監督選任はコミッショナーにゆだねられていたように思う。
勿論、本人だけで決めず、いろいろな方に意見を聞くと思うが、心もとない話でもある。
つい先日までは、星野監督という話も出ていた。
むしろ、コミッショナーにこそ、星野や王、長島がなってほしいものであるが・・・。
WBCの監督には一体何が必要なのだろうか、と考えるのも面白い。
サッカーよりも、野球は監督の裁量が問われるであろう。
一流の選手が集まるWBC。
多士済々な選手は強烈な個を持っているため、それをまとめるにはカリスマ性があるに越したことはない。
それとともに、実績がなければ、日本国民は納得しないのではないだろうか。
優秀だからといって、実績のあるMLBの監督ではどうだろうか。
サッカー代表と違い、年間を通じて、まだ野球は国を背負ってというような土壌ができていないように思う。
また、そういった機会も多くはない。
どうしても、短期間になるために、外国人監督もコミュニケーションや選手を把握することが難しくなる。
選手把握も実際に監督が目で見て、選んだ選手でなければいけないだろう。
監督によって、好みの選手も変わってくるはずだ。
オールスターのようにファン投票で決まった選手を指揮するのとは訳が違う。
ロッテのバレンタイン、広島のブラウンはいい監督だと思うが、サッカーと違い、日本代表を率いてという形には早すぎると思う。
北京五輪のバスケのアメリカ代表監督は大学の監督だったが、日本にそういった人材はいるのであろうか。
自分はそこまで詳しくないし、いたとしても野球ファンが認められるかどうか。。。
今後のために、わかりやすくその年のペナントレース1位の監督との声もあるが、それも難しい。
チーム力の底上げのために監督はいるが、サッカー代表と違い、総合力(144試合)での戦いだ。
日本シリーズで勝ったという短期決戦に強い実績はあるかもしれないが、第一、優勝監督本人がやる気がなかったら、元も子もない。
いろいろ書いてきたが、他にも判断材料となるものがたくさんあるであろう。
結局、総合的に判断して決めることになると思うが、最低限必要なものがある。
WBCでの戦いは短期間である。
技術力の底上げではなく、チームに一体感をもたらす人格。
そして、強く自分の意思を貫ける、そして自分に責任を持つことのできる素質をもっていなければ、WBCの監督としてふさわしくないであろう。
ペナントレースも終盤を迎えてはいるが、秋の夜長に一日くらいは息を抜いて、先の話を考えてみるのも面白い。
そうなると楽しくなり、プロ野球の歴代監督をざっと調べてみた。
王や長島はカリスマ性があり、適任ではあろうが体調面が追いつかない。
星野は五輪での失敗が大きい。
(勝敗は時の運も大きいので、星野の采配が悪かったとは一概には言えないのではないかとも思う。勿論首をひねる場面もあったが・・・)
元横浜の権藤、元阪急の上田、元西武の伊東なんかはどうだろうか。
現役では楽天の野村監督、中日の落合監督でもいいとは思うが、それよりも面白いと思った監督がいる。
ヤクルトを率いていた若松である。
(調べてみると王監督も押しているようだ)
上記で書いたカリスマ性のもった監督が一番だとは思うが、若松には別のものを期待できるのではないか。
古田敦也は若松のことを「この人を勝たせてあげないといけないと思ってしまう監督」と語っている。
日本の野球のために、という強い気持ちで選手が戦うことが一番である。
しかし、「監督を胴上げしたい」という気持ちがプラスαになるのなら、なおさら良いのではないか。
カリスマ性のある王、長島のような監督に率いられるのもいい。
しかし、若松にはチームの一体感が期待できる。
家長的な監督ではなく、チームの兄貴分という役割。
そして、自分が思う一番のポイントはコーチである。
古田、野茂(もしくは桑田)をバッテリーコーチとして入れるのである。
野茂については、コーチの経験はないが、国際経験もあり、MLBでも日本人のパイオニアとして、すばらしい経験を持っている。
それは、この国際大会で必ず生きてくるであろう。
(桑田も同様である)
野茂については、アマチュアでも「NOMOクラブ」を作るなどして、野球に対する情熱は人一倍ある選手だった。
プロ野球を出た経緯から、日本野球に対するしこりみたいなものがあるかもしれないが、真摯にお願いすれば、きっと日本球界のために力になってくれるだろう。
それと、これからのプロ野球界で野茂を見てみたいという自分の勝手な希望も入っている(笑)
野球ファンであるなら、こんなシーンはあったのではないか。
夕方、家族団らんのひととき。
食卓にはおいしそうなご飯が湯気を立てて並んでいる。
いつも不思議に思っていた。
枝豆、もろきゅうにビール、なぜ親父はご飯を食べないんだろう。
なぜテレビはいつも、野球が流れているんだろう。
なぜ親父は、楽しそうに一喜一憂して、だれに言うでもなく独り言をいうのだろう。
不思議だけど、一緒にテレビをみていたあの頃。
王監督の引退で、日本球界を支えてきたカリスマ(王、長島など)に頼る時代はひとまず終わったように思う。
これからは、自分達がリアルで見てきた選手、自分達の子供に「この選手はすごかった」なんて、自分の親父が自慢していたような感じで懐かしく、そしていつでも思い出せるようなそういう時代の選手達の時代がきたのではないだろうか。
第1回のWBCは、王というカリスマに率いられ、奇跡のような優勝を遂げた。
第2回のWBCは、監督も含め一丸となり、連覇を狙う。
それが今後の日本野球界にとっても、貴重な経験となるのではないかと思う。
王監督お疲れ様です。
これからも野球界を見守ってください。
posted by ballgame |00:11 |
プロ野球 |
コメント(5) |
トラックバック(0)
2008年09月24日
首を長くする必要はなかった。
先日ブログで書いた歴史的瞬間はあっという間に訪れた。
ぼてぼてのゴロ、イチローの足、ホームランのような華々しさはないが、これぞ野球の面白いところというプレーで、その時はあっさりきた。
毎試合1本ずつというペースから、週末には達成するのでは・・・と予想していたが、これはイチローに失礼な話だったのかもしれない。
11試合を残しての200本安打、それも8年連続。
その記録をあっさりというのには、正反対の大記録である。
しかし、イチローにはこの記録もやはり「あっさり」という言葉のほうが似合うような気がする。
周りの期待も、そう表現できるのではないだろうか。
もちろん、本人にとって、周りの「やってくれるだろう」という期待は重く、不調の際は、「ほっといてくれ!」という気持ちもあるだろう。
しかし、イチローが毎年唯一公言する目標だけあって、必ず成し遂げるという強い決意によって、周囲の声を気にすることはあまりなかったはずである。
何年後、ずっと先の話になるだろう。
ひょっとすると、40歳を超えてからの話かもしれない。
最終試合が終わり、200本安打を達成できなかった。
そのときのイチローの言葉は、
「ファンに対して申し訳ない」と謝る言葉ではなく、
「自分自身が一番がっかりです」と応えるはずだ。
そう思えるような強い意志、イチローを一番期待しているのは自分自身だと思わせるものをイチローは持っている。
プロ野球選手になること。
日本での200本安打。
海を渡ってMLB挑戦。
MLB記録の262安打。
そのたびに、イチローは高い目標を上げ、どれも達成してきた。
目標を達成することは、イチローにとってはごく自然なこと、当たり前のことなのかもしれない。
もちろん、それを達成するための、毎日のトレーニング、高い技術力、怪我をしない体作りなど、誰も及ぶものはない努力の結晶であるだろう。
昔、オリオールズにカル・リプケンjrという素晴らしい選手がいた。
2,632試合連続出場を果たし、圧倒的な得票率で資格を得た1年目で、殿堂入りを果たした名選手である。
なぜ彼がそこまで、愛される選手だったのか。
毎試合出場し、硬い守備、堅実なバッティングで、チームを支え、ファンに喜びを与えた。
それを16年も1試合も休むことなく、プレーを見る喜びを毎試合ファンに与えてき続けたからではないか。
プレースタイルの違いで、休養をはさむほうが、より活躍できるかもしれない。
しかし、年に一度の球場観戦で、パパとつないだ手を離さずに、ポップコーン片手にわくわくして乗り込む子供。
試合開始にはちょっと間に合わなかったが、そこにはお気に入りの選手が毎試合変わらず出てくれている。
選手にとっては162試合のうちの1試合だが、その子供にとっては、大切な思い出となる試合。
ひょっとすると、その影響で未来の名選手になるかもしれないきっかけのひとつ。
こういった夢を与えてくれる選手だから愛され、尊敬されるのであろう。
ワールドシリーズでの1本のホームラン、ひとつのエラーで強烈に印象に残る選手もいる。
しかし、イチローはカル・リプケンjrのようなタイプの選手ではないだろうか。
大げさな言い方になるかもしれないが、今回イチローが達成したMLBタイ記録の8年連続200本は、連続試合出場記録にも、通算ホームラン記録よりも、不滅の記録である56試合連続安打にも劣らない輝きをはなっている。
(56試合連続安打の更新も期待してしまう)
8年間、怪我することなく、世界最高の野球環境の中で、トップクラスの力を維持しているイチローはやはりとてつもない選手だ。
張本がもっている記録はもちろん偉大だが、イチローの眼中にはあまりないだろう。
200本安打が内野安打だったので、その記録を抜くときは、ひょっとすると、開幕戦初球のホームランだったりするかも・・・これは狙いすぎですね(笑)
来年はとうとう、長いMLBでも誰も歩んだことのない道を切り開くことになる。
それでも、楽天的に考えられる日本のファンは、幸せでもあり、そしてやはりそう思わせるのはイチローのすごさなのだ。
これからも怪我なく、守備に、足に、打撃にプロの見所満載のイチローを応援していきたい。
そして、皆さんも思っているであろうチームの牽引も・・・となるとよくばりすぎか。。。
イチローの記録が(自分が感じるだけかもしれないが)あっさり達成した後、次に日本人として注目していきたいのは、ワールドシリーズの行方だろう。
あっさりしたものの後には、こってりしたものが食べたくなるもの。
こちらも期待にそぐわず、熱い戦いが続いている。
個人記録の次は、チーム戦である。
去年は、レッドソックス対ロッキーズ、松坂・岡島対松井稼の対決で、MLBの、野球の楽しさを存分に実感できた。
今年はというと、去年以上にわくわくできるチームがしのぎを削っている。
可能性からいうと、
レイズ:岩村
レッドソックス:松坂、岡島
カブス:福留
ドジャース:黒田、斉藤
フィリーズ:田口(井口は出場資格がない)
と盛りだくさんである。
同じ日本人として、鼻が高くなるのはうれしいが、一体どのチームを応援するしていいか、贅沢な悩みも出る。
勢いに乗っているレイズや安定した力を持つレッドソックス、やぎの呪いをとけるかカブスなどが面白いが、個人的に応援しているのはドジャースである。
去年のロッキーズのように、終盤勢いに乗ったチームは怖い。
まだ、プレイオフに向けて安心できる差ではないが、今のドジャースの勢いは面白い。
野茂が最初に所属したチームでもあり、そのときから親近感をもって応援してしまうチームでもあるのだ。
そして一番の理由は、日本人選手の中でも大好きな斉藤がいることである。
怪我をして一時期戦列を離れていたが、先日中継ぎで復活を果たした。
去年の大活躍、画面で見る速球は、早いなんてもんじゃない。
スピードと切れ、先発と抑えという役割が違うが、松坂の投球よりも威力があるのではないだろうか。
なにより小気味いい。
三枚刃のかみそりよりも球の切れを感じる。
まさにそりのこし、いや取りこぼしがない。
去年はレッドソックスが優勝したが、岡島の力が大きかったのはいうまでもない。
動じない岡島、そしてチームカラーは赤。
斉藤は熱くマウンドで跳ねる、そしてチームカラーは青。
そんな対比も面白いと思う。
どんな理由でも、ひいきのチームや選手がいると、応援にも熱が入る。
さて、あなたの応援するチーム(選手)は?
残り試合もあとわずかだが、熱いこってりした戦いは毎試合続き、そしてワールドシリーズへ。
その舞台へ上がる日本人選手が活躍するさま、そして去年も経験した思わず声を出してしまうような好ゲームが今年も見れるのは間違いない。
ますます目が離せないMLB。
がんばれ、日本人選手!おめでとう、イチロー!
posted by ballgame |22:58 |
MLB |
コメント(4) |
トラックバック(0)
2008年09月18日
今年の夏は4年に一度の五輪でスポーツ満載。
普段あまり見ることのないスポーツの面白さを存分に味わえた。
人は水の中をあんなに早く泳げるものか、人はタイミングよく宙に投げられると時間がスローに見えるものか、人はどこまで早く走れるのだろう。。。
いろいろな驚き、感動、悔しさなどを感じることができた。
まさに人の可能性は無限大にある。
そう感じた今年の夏。
これも五輪という4年に一度のイベントが普段より感受性を豊かにするのであろうか。
その余韻に浸っている間にもう9月。
中秋の名月を眺めながら、虫の音を聞いていると、そこにはスポーツとは程遠いような心の静けさを覚えてしまう。
夏バテならぬ五輪バテ(?)からやっと抜け出れたようなこのごろ、季節とは裏腹に、スポーツが面白い。
サッカーCLやアメフトの開幕、プロ野球も近年不調だった広島、オリックスが両リーグを盛り上げている。
しかし、やっぱりなんといってもMLBであろう。
前のブログでも書いたが、五輪に注目がいってる中、堅実に調子を上げたイチロー。
今日の試合でもヒットを重ねて、8年連続200本安打まであと3本に迫っている。
もはや記録達成は間違いないであろう。
MLBタイ記録となるこの記録、イチロー本人が毎年唯一目標にあげているであろうこの記録は、「不滅」という言葉がしっくりくるのではないだろうか。
この時期になると、リーグ優勝やワイルドカードの可能性のあるチームの戦いぶりを毎日のニュースやMLBダイジェストで見ることが多いだろう。
日本人でいえば、岩村しかり、松坂、岡島、福留、黒田、そして斉藤だ。
ダイジェストでもその選手に注目が集まるが、それだけではない。
ちょっとスポーツの中身を、MLBを伝えようとするダイジェストでは、感じた人も多いのではないか。
そのチーム全体の選手の目の輝きが違う。
試合内容が違う。
一球一球の重みが違う。
それを、応援しているチームのチャンスの時は身を乗り出し、ピンチの時は頭を抱え、祈るように手を握る観客が見守るのだ。
だからこそ何十万部も売れた小説や、アカデミー賞の映画のように、信じられないような逆転や好ゲームが生まれるのだろう。
そういった球場全体が、日焼けしすぎた夜のようにぴりぴりとする球場で、大好きな野球を、家族よりも長くいるチームメイトとひとつの目標に向かう幸せ。
そういった中でプレーできる強いチームの選手は幸せだ。
イチローは違う。
(去年はさておき)イチローの所属するマリナーズはここ数年、この季節になると観客も人数分の盛り上がりすら見せない球場で、目標の見えない戦いを行うのがきまりごとのようになっている。
ややもすると、好きな野球でさえ、なんのために戦っているのか、と疑問が出てくる選手もいるだろう。
勿論、プロであるから、来年のメジャー定着に向けてなど、そういった疑問をもつ選手はいないのかもしれない。
「穴ほりジョー」の話ではないが、目標がわからないと、同じ作業でもつらく感じるものである。
かたや、プレイオフ、そしてチャンピオンリングに向けて、幸せで充実した1試合1試合をこなす選手。
かたや、孤独感すら漂うイチロー。
その中での、年間200本安打を達成し続けるイチロー。
それは己に課した目標のためかもしれない。
強烈なプロ意識のあらわれかもしれない。
しかし、一番大きなものは、リズムの大切さ、積み重ねることの大切さをイチローは誰よりも知っているからではないであろうか。
やるべきときにやる。
自分にできることは真剣に取り組む。
それはチームが何連敗していようが、ダントツの下位であろうが関係ない。
そうしなければ、常に明日の自分に、来年の自分に、40才になった自分によいわけがない。
イチローを見るとある映画を思い出す。
「ショーシャンクの空に」という自分の好きな映画だが、みなさんもごらんになった方が多いと思う。
自分のできることをやっている、という自分へのひたむきさがイチローからは感じることができるし、その大切さを結果で見せてくれている。
イチローに対して「自分勝手な選手だ」と感じる方もいるであろう。
確かに自分も、チームを引っ張る中心選手として、物足りないと感じることがある。
(自分の場合は、イチローにはもっともっとできるはず!という欲の目がある)
極論になるが、イチローが嫌いという方は、その強烈なプロ意識を、または自分に欠けている努力を見せつけられるのが怖いという自分では気づかない心の奥底の恐れもあるのではないかと思ってしまう。
スターといわれる選手、または有名人でもいい。
「カリスマ性」を持っている人は、その人に対する好嫌が半々なように思う。
「いい人」は印象に残らない。
そう思うと、イチローはやっぱりすごい選手なのだ。
だいぶ話がそれたが、200本安打まであと3本。
週末には達成するであろうそのニュースを首を長くして待ちたい。
張本の記録まで・・・とあるが、イチロー本人はあまり気にしていないのではないか。
あくまでおまけであり、通過点にしか過ぎないと、本人は思っていながら、軽々と今年で達成してしまうかもしれない。
そして、あの片方の口を上げ、いたずらっぽく笑い。。。
イチローの毎年更新し続ける記録と五輪は似ているかもしれない。
かたや毎年塗り替えていく記録だが、五輪は4年に一度。
しかし、その4年の大会に出場するために、結果を残すためには、毎日のトレーニングが欠かすことができない。
そう思うと、五輪での日本人選手の活躍や世界新達成の感動には及ばないかもしれないが、イチローの200本安打も今まで以上にわくわくしませんか?
私達はひょっとするとすごい場面に立ち会っているのかもしれない。
その日を心待ちにして・・・がんばれ、イチロー!
posted by ballgame |00:09 |
MLB |
コメント(2) |
トラックバック(0)
2008年08月13日
いつもより澄んだ、そして大きな目が緊張している自分をすべて認めているような顔をしていた。
柔道女子63キロ、決勝前の谷本の表情は、集中という言葉がぴったりとくる。
1点を見つめているようで、焦点があっていない。
矛盾するが、そう表現したほうがしっくりくる。
突き抜けた透明感とでも言おうか。
決勝はライバルであり、大好きな選手であるというフランスのデコス。
両者ともしっかり組み合い、勝てばOKという姿勢ではなく、自分の力でもぎ取ってやろうという意思が感じられる。
試合開始1分過ぎ、デコスが大外刈りを仕掛ける。
谷本はそれをこらえ、場外間際での内股を仕掛ける。
技の途中で、谷本は笑っていた。
それはそれは、素敵な笑顔だった。
二人の体はきれいに宙を回り、背中から床についた。
古くなるが、吉田の内股、古賀の一本背負いを見たときのように、体中の毛が立つほど、すばらしい切れ味だった。
谷本はインタビューで語っていた。
「日本らしい柔道で1本を狙う」
決勝まですべて1本勝ち。
寝技が3つ、技で1つ。
今までは、寝技はあまり好きではなかったが、その寝技も強引さがなく、一瞬のすきをつくような、流れるような寝技だった。
今回の五輪から、反則が厳しくなり、それを露骨に狙う選手も見受けられ、柔道の質が変わってしまったように思っていたここまでの試合。
準決勝の大内刈り、決勝の内股とすべて流れるような展開での技だった。
それは合気道のような、武道に通じるような無理のない動き。
解説の古賀も言っていたが、正に「柔よく剛を制す」を体言化したものだった。
これが日本で生まれた、日本が誇る柔道だ!
窓を開けて大声で伝えたくなるような、携帯を取り出して、誰彼かまわず電話をかけたくなるような興奮がまだ体を駆け巡っている。
谷本のインタビューでの言葉。
前記したが、デコスはライバル、そして大好きな選手だと。
それは谷本だけではなく、デコスも同じ気持ちを持っている。
自分は見逃してしまったが、デコスと組んだ瞬間に笑顔が出たそうだ。
この瞬間に勝負は決まっていたのかもしれない。
どんな戦いでも、そのことを楽しんでできる人には勝てるはずはない。
この五輪で、そして決勝という大舞台で楽しんで柔道をとれる。
ある意味では、恐怖すら感じることでもある。
楽しんでやっていたからこそ、日本らしい柔道が取れたのではないか。
頭で反応するより体が動く。
よく聞く言葉だが、これほどはっきりと見られることはなかなかないだろう。
練習の、いままで積み重ねてきたすべての自分を100%出し切れたのも、楽しむ心も大きなものだったはずだ。
アナウンサー、解説とも、試合とばっちりあった、そして鋭くなるほど~とうなずけるコメントをしていて、本当に見ていて心地よい試合だった。
このような試合に出会えたことに、感謝したいくらいである。
解説者(山口さん?)が言っていた言葉が印象に残る。
「オリンピックに何回出ても、どうしても勝てない選手もいれば、愛される選手もいると思うんですよ」
まさに、谷本は月桂樹の似合う、そしてアテネの神々に愛される存在であろう。
試合後のインタビューでは、興奮覚めやらぬ状況でありながら、受け答えもしっかりとしていて「たくさんの人に支えられ、一人ひとりお礼に行きたい」といっていた谷本。
1本後の喜び、そして感動の涙、笑って泣いて感情豊かでありながら、心からの感謝の気持ちなど、自分の伝えたいことをはっきりと語る谷本。
しっかりとした自分を持っているのだろう。
精神的な強さを感じる。
良きライバルの存在、そしてその相手を尊重する気持ちも素晴らしい。
それは金メダル以上に輝かしいものかもしれない。
日本には、本当に素敵な女性が、世界に誇れる女性がいる。
谷本に感じた大和撫子。
大和撫子はまだまだたくさんいる。
サッカーのなでしこJAPAN。
ノルウェーに1点取られたが、そこからの反撃が見事だった。
前半1点を取られ、苦しい・・・と画面を見ていた矢先、すぐに取り返したのだ。
そして後半、勝ち越し、そしてダメ押し、ダメ押し、ダメ押し。
なんと、5-1で大勝利を収めた。
詰まっていた水道管を掃除した後に、勢いよく流れる水のように、得点が入る。
それは、オウンゴールや、当たりそこねのシュートでも、その勢いに押され、ゴールネットを揺らした。
これでなでしこJAPANは予選を突破することができた。
ここにも、日本が誇れる素敵な女性がいる。
ソフトボールもオーストラリアへ競り勝ち、戦う女性の美しさが目立つ1日だった。
明日行われるサッカー日本代表に伝えたい。
それは谷本のインタビューでの言葉からだ。
「内柴選手の試合を見て、のびのびと戦おうと勇気付けられました」
内柴の金メダルから始まり、北島、谷本と流れは本流になったように思う。
決勝トーナメント進出はできないが、谷本が、そして撫子が見せた、日本らしさを十分発揮することを期待したいし、できるはずである。
股の間にぶら下がっているのは、ピンポン玉ではなく、真鍮でできたサッカーボールくらい立派なものだと証明してもらいたい(笑)
明日以降も五輪は熱い戦いが続く。
流れに乗って、ますます楽しみだ。
がんばれ、ニッポン!
posted by ballgame |00:55 |
五輪 |
コメント(0) |
トラックバック(3)
2008年08月12日
北京五輪が始まって、連日テレビに釘付けの毎日。
サッカーなでしこJAPANの予想外の引き分けからいまいち波に乗れなかった日本だが、日本のお家芸である柔道でとうとう金メダルを手にした。
彼の名は内柴正人。
男子66キロ級で、アテネに続く2大会連続の金メダルだ。
決勝はあっさりと相手の「参った」での勝利。
勝利後は少しの間、何が起こったのかわからない、あるいは「こんなあっさり勝っていいのか」なんていうような顔をしていた。
「流れ」や「波・勢い」というものは、目に見えないが必ずあるはずだ。
特に五輪という大きな国をかけた戦いでは、競技は違えど、日本人選手の成績や戦う姿勢に、その後競技を控えている選手達は勢いにのり、奮い立つことだろう。
内柴の金メダルという偉業は素晴らしいが、それよりもはっとしたことがある。
それは、たしか決勝前のアナウンサーの言葉だったと思う。
内柴へのインタビューで彼はこう答えたそうだ。
「8人強いやつがいる。強いやつが勝つのならオリンピックはいらない。勝つ奴が強いんです。」
内柴の言葉はもっともだ。
だからこそ挑戦・チャレンジする価値がある。
銅メダルを獲得した柔道の谷、中村は挑戦しただろうか。
勿論、両者が獲得した銅メダルは金メダルに劣らない輝きがある。
プレッシャー、戦い方、体調面、審判を味方にできなかったなどいろいろと理由はあるだろう。
しかし、準決勝での戦いは内柴の言葉に象徴されるような戦い方をしていただろうか。
待つだけではなにもえられない。
準決勝の戦い方は安全に無難にだった。
ほんのちょっとしたことで勝利の女神はするっと通り抜けてしまった。
内柴は女神の前髪をつかんで離さなかったのだろう。
谷、中村の銅メダルをかけた戦いは、なにか吹っ切れたように勢いのある戦いをして、実力通り素晴らしい試合で勝利した。
見ているもののお気楽でわがままな言い方だろうが、「もっと前にでていれば・・・」と思わずにはいられない。
男子サッカーも残念ながら予選敗退が決まってしまった。
選手は目的を間違えているのではないか。
いいサッカーをしよう。
いいパス回しをしよう。
きれいにきめよう、と。
どんな形でも1点は1点。
最終的なチャレンジの目標は勝つことである。
勝つことへの気持ちはあふれるほどあるのだろうが、それがボールに乗り移るまでは達していなかったのであろう。
90分通して、不快感がたまる試合だった。
それは負けてしまった試合内容だけではない。
あきらかに日本人へのブーイングがあった観客にだ。
戦前、戦後の日本人への反感があるのは重々承知しているが、五輪の大きなテーマである「世界一体の平和」とは、フェア精神にも繋がるのではないか。
W杯なら、アジア杯ならわかる。
まさか、五輪でもとは・・・。
地元中国と戦っているわけでもない日本チームへのブーイングを、不快に感じたのは自分だけだろうか。。。
試合結果に不満だったため、そう感じただけなのかもしれない。
もう1試合残っている試合では、内柴の言葉のような戦いを期待したい。
流れ、勢いはある。
内柴の金メダル以降、女子ホッケーの勝利、北島の世界新の金メダル、女子バトミントンダブルスの世界ランク1位への勝利と、日本人らしい決してあきらめず、挑戦する姿勢にあふれた素晴らしい戦い方が目につく。
特にバトミントンでは、長いラリーはほとんどものにしていた。
もやもやっとした霧のかかったような雰囲気は、内柴の金色のメダルで吹き飛んだはずだ。
明日からも熱戦が続く北京五輪、日本人選手だけではないが、各選手の熱戦に期待したい。
メダルを取れるに越したことはないが、選手自身に後悔が残らないような、満足感が残るプレーができれば。。。
がんばれ、ニッポン!
posted by ballgame |00:03 |
五輪 |
コメント(2) |
トラックバック(0)
2008年08月11日
TVをつければ、北京五輪、高校野球とスポーツ好きにはたまらない毎日が続いている。
北京五輪では、日本人選手がいまいち波に乗り切れない状態が続いている。
すべてはなでしこJAPANの予想外の引き分けから始まったようなもやもやする日々。
柔道内柴の金メダルでいい流れに乗れればいいのだが。。。
4年に一度の大きな大会(夏・冬だと2年)、松坂・黒田と先発したが、さすがにMLBの放送も押されっぱなしである。
そんな中、貯金と借金の数がほぼ同じチームの対戦、マリナーズ対レイズ戦でイチローがやってくれた。
6打数4安打で歴代マリナーズ選手の通算安打数で、あのケン・グリフィーのヒット数(1,743本)を一気に抜いてしまったのだ。
前回書いたブログでも書いたのだが、毎度マスコミの探究心の強さというか、読者へのサービス心というものは、頭が下がる。
イチローのこれから行く道は、過去の(long time ago・・・などと表現できるような僕達が生まれていない昔の)記録との戦いとは避けられないものであろう。
イチローが意識している記録(例えばシーズン200本安打、56試合連続安打など)から言われなければ気づかない記録まで。。。
イチローが日ごろから気にかけているであろう「自分のできること、小さなことをこつこつやるのみ」ということと、毎日の積み重ねであるヒット数とは相性がいい。
1本1本が積み重ねとなり、大きな山になり、道を切り開く。
毎日の変わらない念入りなストレッチや道具に対する愛情などが、1本のヒット、そして野球を見るものに、野球のいろいろな楽しさを味あわせてくれるようなイチローのプレーに繋がっているのではないか。
(イチローが打った後、バットを立てて置くようにして走るのも、なんとなく愛情を感じる)
日米通算3,000安打もすばらしい記録である。
しかし、今回の記録のほうが自分としては、より価値があるように感じる。
MLBのみでの記録でもあるし、ましてやそれを1チームのみで達成したというところに、マリナーズファンに愛される選手だというのを感じる。
最近で思い出されるのは、カル・リプケンjrくらいであろうか。
この記録も、イチローにとってはおまけのような記録であろうが、マリナーズ歴代トップはエドガー・マルティネスの2,247本だそうだ。
ケン・グリフィー、イチロー、エドガー・マルティネス。
名前を並べただけでも、すごい選手の一員として、輝きは劣ることがないことを感じる。
さて、タイトルにある「鬼のいぬ間に」。
3,000安打の日本のマスコミの加熱報道ぶりに、少なくともイチローのためにはならないような取材に、眉をひそめていた。
その後のイチローの調子に響かなければいいと思っていたが、とんだ杞憂だったようだ。
その後も、毎試合ヒットを続け、現在では15試合連続ヒットを続けている。
ヒットは出るが、なかなか爆発することがない今シーズン、この間もヒット1本の試合が多かった。
気になるのはやはり、MLB記録に並ぶ8年連続の200本安打である。
イチロー自身も毎年狙っている記録であり、日々の積み重ねや衰えない実力を示す記録でもある。
素晴らしく価値の高い記録であるともいえよう。
前記したヒット1本の日々でやきもきしていた日々が続き、このブログをかこうと思った今日、4安打とやってくれました。
イチローの好調の秘訣は、本人のたえまない努力や才能の表れはもちろんだが、このことも関係しているのではないだろうか。
8日に北京でのすばらしい開会式(出だしの太鼓や文字の動きなどすごかったが、長くも感じた・・・)で世界中はもちろん、日本のマスコミも五輪に大注目の今、多くの野球ファンにも、MLBは、五輪・高校野球に次ぐ存在となっているように感じる。
もちろん、熱心なファンは毎日追いかけているであろうが、その数も大多数ではないとしたら、やはりマスコミは、現在最も注目される競技、出来事に集中する。
うがった見方かも知れないが、これはイチローにとってチャンスである。
自分の活躍をファンに伝えてくれるマスコミは大事であろうが、度を過ぎると毒にもなる。
良薬も取りすぎれば、体に悪い。
一向に良くならないチーム(最近は接戦も多く、なかなか面白い・・・が、それでもまけることが多い)成績に、足を引っ張られることもあるだろうに、それに輪をかけて、マスコミの熱狂的報道とタッグを組まれると。。。さすがのイチローもいつかは敗北してしまうのではないかという、悲観的な見方も出てきてしまう。
現在、イチローは117試合を終えて、151安打。
残り45試合で49安打と、一時期の厳しかった状況からすると、かなり現実的な数字になってきた。
北京五輪が続くこれからの2週間、シーズンも終盤に入ってきて、疲労も増すであろうが、「○○のいぬ間に・・・」ヒットを稼いでもらいたいものである。
五輪柔道の緊迫した試合を、手に汗握りながら観戦するのもよいが、イチローの記録は、余裕を持って達成できれば、観る者の北京で弱ってくる心臓に負担をかけないですむのだが(笑)
ひょっとしたら、イチローもチャンスとほくそ笑んでいるかもしれない。
イチローならありえる。。。ことはないかなぁ。
暖かいファンの声援だけをパワーにかえて。
イチローの輝ける記録のためなら、放送がなくても、我慢しよう。
北京五輪に全神経を集中しながら・・・。
がんばれ、イチロー!
posted by ballgame |00:07 |
MLB |
コメント(0) |
トラックバック(1)
2008年08月08日
今日から中国で夏の五輪の開会式が始まり、日本に生まれたことを強烈に意識する熱い戦いが各競技で始まる。
柔道、競泳、陸上、競泳、卓球、ソフト、マラソン、ボートなど注目する競技が目白押しだが、日本人選手だけでなくどの選手も悔いが残ることなく、そして怪我がないようにがんばって欲しい。
開会式に先駆け、サッカーの予選リーグが始まった。
五輪特有の競技(サッカー)のマークを見て、いよいよ五輪が始まったなぁと身震いする。
4年(五輪は2年ごとだが)に一度、何年かに一度見れる彗星や月食を見るような感慨を感じる。
日本の初戦はアメリカ。
ナイジェリア、オランダとの試合を考えると、ここは勝ち点を挙げたいところ。
中国時間で17時キックオフだが、気温は30度を超えるピッチ。
出だしは両チームともゆっくりボールをまわす展開から始まる。
前半10分ごろからクリアボールや自陣からのパスを拾われ、アメリカの攻勢が続いた。
なでしこ戦でも感じたが、ピッチがそうとうでこぼこしていたため、日本国内で行われた試合のようなパス回しができない。
流れを変えたのは前半20分。
大きなサイドチェンジから右サイドの内田がえぐり、コーナーを得る。
この試合始めてのコーナー。
ここで、日本は練習の成果を見せる。
本田圭からのショートコーナーを内田→香川→内田とワンタッチでつなぎ、ゴール前へグラウンダーのパス。
キーパーの前を通り過ぎ、ゴールエリアにいた森重へ。
無人のゴールへ後は触るだけ・・・だが森重は外してしまう。
W杯の柳沢を思い出させるような落胆のプレー。。。
TVの前の日本人はすべて腰を浮かせ、ため息をついたことだろう。
その後、日本は押し気味に進めたが、無得点のまま後半へ。
後半早々、右サイドを崩され、クロスをクリアしきれず、PAにいた選手がシュート。
GKが触るが、ボールはアメリカの強い意思を乗せて、ゴールに転がりこんだ。
なんとか同点に追いつきたい日本は選手交代を積極的に行い、得点を目指すが、アメリカの守備の前になかなか得点を挙げることができない。
後半も中盤を過ぎると、狡猾なアメリカの前に時間はただただ過ぎていく。
残り10分、ロングボールに競り勝つ日本は何度とチャンスはあったが、結局ゴールを割ることができず、日本は0-1で敗れた。
日本は前半、大きなサイドチェンジからの展開が上手くいっていた。
内田のクロスはグラウンダーあり、ファーに深いボールありと、さまざまなクロスを入れて、チャンスを演出していた。
しかし、この試合で目立ったのはテンポである。
アメリカのスローな試合展開に引っ張られるかのように、バックラインでのリズムを変えないパス回しが目立った。
壮行試合で見せた前へ、前への気持ちは日本に置き忘れてしまったのだろうか。
もちろん、ピッチの状態にも原因はあろうが・・・それはアメリカも同じコンディションである。
自陣で奪ったボールを展開しようとした最初のパス、そしてセカンドボールをカットされることも目立った。
なかなか、早い展開に持ち込むことができなかったのもその部分が大きいのかもしれない。
いま、ガソリン高騰や温暖化でエコについて地球全体が考えなければならない。
その時勢にのったかのように、アメリカは省エネサッカーで勝ち点3を奪いとった。
無駄をそぎ取るこの世の中、サッカーについては、無駄とも思える動きこそ必要なのだが・・・そんなことを思ってしまった。
エコに関連してこんなことも思った。
サッカーはいくら良い試合をしていても、結果がすべてである。
シュートを100本打っても、相手の1本打ったシュートで負けてしまう。
親善試合ではなく、結果を求められる予選では試合内容は問われることはなく、記憶にも残らない。
あるのは、記録だけである。
日本は試合をリードしていた。
それは間違いないだろう。
しかし・・・である。
そろそろ、内容が良かったではなく、結果も伴った試合を期待したいところ。
エコという言葉から「もったいない」という言葉も連想できた。
「MOTTAINAI」という言葉から、世界各国で物を大切にする会議なども開かれている。
誇るべき言葉だが、サッカーでは少々聞き飽きた感がある。
この試合では、左サイド(香川、長友)が目立ってなかった。
スポーツナビでの選手コメントでも、香川は「雰囲気に呑まれていたところもある」とあった。
たしかに飲まれていた選手もいたのだろう。
なでしこ戦でもそうだったが、観客はブーイングとまではいかなかったが、相手チームのチャンスにより大きな声援を送っていたように感じた。
半アウェーといったところだろうか。
勿論、すばらしいプレーには大きな拍手があったが、その状況も雰囲気に呑まれたことの要因のひとつなのだろう。
雰囲気に飲まれたように思うのは本田圭にも感じた。
後半、右サイドをえぐり、PAまで進入した本田圭はフリーでありながら、なかなかボールを入れなかった。
1、2秒ほどであろうが、その永遠とも感じられる時間・・・結局DFにチェックされてしまった。
左利き、中の選手の動きを待つ、など理由はあろうが、TVの前では「早く!早く!」と叫んでしまった。
それ以外でも動き、判断が鈍かったように思う。
暑さは体力を奪う。
プレッシャーは、判断力を曇らせる。
前者はアメリカを襲い、後者は日本を苦しめた。
そんなことを痛いほど感じた試合でもあった。
試合終了10分ほど、豊田のPAでの倒れた場面にも象徴されるが、日本人選手は倒れすぎなのではないか。
もちろん、PKだったかもしれない。
ファールをもらえるかもしれない。
しかし、少しでもチャンスがあるなら、倒れることなく、その先にあるプレーに活路を見出して欲しかったように思う。
中田英のように。。。
スポーツナビでの選手コメントでの森重のコメントと同様、強い物足りなさを感じた。
(コメントに関しては、実際話している場面を見ていないので、どんなニュアンスで言われたかわからないのだが・・・)
悔しさのあまり、長々と日本の物足りなかった部分を書いてしまったが、選手の戦う気持ちは90分途切れることはなかった。
試合内容も悪くなく、押し気味だった。
内容だけではなく、結果もともに。
勝つしかない状況で、さらに戦い方に迷いがなくなるのではないか。
次戦には、さらなる日本らしさを期待したい。
日本のよさ、そして相手チームが怖いと思っている、すばしこさ、組織力、そしてあきらめない気持ちを見ることができるだろう。
この大きな舞台は4年に1度である、出ることのできる誇りと、そして(難しいかもしれないが)雰囲気をたのしんでもらいたいところである。
がんばれ、日本!
posted by ballgame |08:59 |
サッカー |
コメント(4) |
トラックバック(0)