2008年03月01日
名古屋は今年からチーム名の「エイト」を取り去ったのですが、フロントは「退路」を取り去ったということが出来ます。「切り札中の切り札」を切ってしまいました。ストイコビッチ監督です。さあ、かつてクラブに大きな「御利益」をもたらした、1980年代のツルベナ・ズベズダの「星人」に恥をかかせるわけにはいきません。
主な加入した選手
三木 隆司
ミロシュ・バヤリツァ
マギヌン
深井 正樹
主な流出した選手
スピラール
金 正友
櫛野 亮
本田 圭佑
スピラールとバヤリツァは、タイプは違うかもしれませんが、求められている役割は同じなので、監督交代による「入れ替え」的な補強といえます。一見本田の移籍は痛いようですが、もともと獲得する時点から、いずれは海外に出る選手という見積もりはフロントにあったようですし、計算内の出来事といえます。
中央でハードワークの出来る金正友が抜けましたが案外良かったかもしれません。彼のプレースタイルは「エレガントなサッカー」を目指すストイコビッチ監督とは相容れない可能性のあるものでした。その代わりに川崎ではトップ下をやっていたマギヌンがサイドのMFとして入ってきました。某評論家も(名前忘れてしまいました)「的確な補強」と評していましたし、本田が抜けたポジションであることを考えれば、十分な補強でしょう。
新監督は4バックをひく予定です。前監督時代は、3バックを中心に併用していたのですが、システムが柔軟になる反面、相手に合わせてシステムをひいてしまう所があり、それが受け身のサッカーもしくは、浮き沈みの激しいサッカーに顕れていたと思います。今シーズンはその弱点の修正がまず第一歩になるでしょうね。安定したディフェンス、と言うよりは、安定した方針のサッカーといった方がいいでしょう。
ストイコビッチ監督が求めているのも、4バックの前にフラットな4人の中盤が並ぶ、ベンゲル監督時代に近い、シンプルなシステムによるシンプルなサッカーのようです。もちろん、シンプルこそもっとも奥が深くて難しいことなのですが。フェルホーセン監督時代に、いろいろ若手が試されていてその蓄積があるので、新監督は選手の不足に悩むということはなさそうです。大森がケガで「空きポジション」となった右SBは、U-20代表でボランチで活躍した青山隼がコンバートされている様子。運動量の多い選手なので、ポジションをつかむと思います。
ストイコビッチ監督は手を付けなければならないことが多いです。若手の戦力化、チームのベースとなるシステム、戦術の浸透、そして理想とする「シンプルなパスサッカー」への挑戦。センターハーフに強力な選手がいないのがやや気になりますが、前線はヨンセンが健在で、玉田に復活の兆しがあります。
今年のグランパスは「万年中位」のチームから、「旋風を巻き起こすチーム」への脱却を図ることになるでしょう。
posted by ball_no_think |17:52 |
地域活性化のためのJリーグ |
コメント(3) |
トラックバック(1)
2008年03月01日
内山監督の続投は決まったものの、まだ往年の強さは取り戻せていない磐田。選手もずいぶん入れ替わり、どのようなサッカーを見せてくれるか監督の手腕に注目しています。
主な加入した選手
名波 浩
萬代 宏樹
河村 崇大
ジウシーニョ
駒野 友一
主な流出した選手
マルキーニョス パラナ
エンリケ
ファブリシオ
林 丈統
極端な話、昨シーズン一年の磐田の成果というのが、はっきりしません。強化方針にブレがあったというか、もちろんエースである前田が合流するまでしっかりした土台を持ったサッカーが出来なかったというのがありますが、アジウソン監督の方針に疑問を持った結果、生え抜きの内山監督に戻したのですが、選手が入れ替わったわけでもなく、サッカーが大きく変わった感じもしません。
外国人が全部入れ替わったのはアジウソン監督の路線を否定したということなのでしょうが、新外国人が一人というのは、このチームの日本人選手のポテンシャルが高いから出来ることだとも思います。もともとユースや高校生の獲得争いではこのチームのフロントは優秀だと思うので、いい選手は揃えていると思うのです。
例えば、予想では3バックですが、札幌に行って戻ってきた加賀健一などは、4バックのサイドでもいい仕事をしそうな選手に見えます。犬塚はボランチ、アウトサイド両方での適性がありますね。ちょっと伸び悩んでいるのが成岡ですが、これはチーム状況も微妙に左右しているように思います。
今年は、名波、河村といった、「黄金時代を知る選手」を復帰させて、若手を教育する年になりそうですね。早急な結果を求めるには、補強の様子はちょっと酷なような気がします。ただ懸念するのは、J1というのはちょっと歩みを緩めただけで、一気に転がり落ちて行く危険性のある、流動性の高いリーグだということ。選手のポテンシャルが高いからといって、それで乗り切れるほど甘いとは思いません。駒野の獲得に大金を使ったようですが、ここが懸案のポジションだったかというと・・・???
この数年のサッカーの方針のブレの付けが回ってきたようです。つまり、「黄金時代」には、「パス主体のポゼッションサッカー」だったのに、山本昌邦氏が監督の時に「ダイレクトプレー」のサッカーに転向して、主力が抜けていきました。新しいジュビロを目指そうとしたのかもしれませんが、結果的に藤田、名波、福西、服部といった黄金時代を支えた中盤が抜けてしまい、新たな方向性が打ち出されないまま、有力な選手を抱えてそのポテンシャルだけで乗り切っているという、厳しい印象を語らねばなりません。それほど、「黄金時代」のジュビロは魅力的だったのです。今はまた、生え抜き監督の元で「ポゼッションサッカー」を取り戻そうという意図があるからこその、J1ではそろそろ通用するのが難しそうな名波の復帰というようにみることが出来ます。名波にはピッチ上以外での役割を求められているのでしょう。「新生」ジュビロの御披露目には、選手が揃っていながらも、まだはっきりしたものを打ち出せそうにありません。ちょっと停滞気味の予感です。
posted by ball_no_think |17:26 |
地域活性化のためのJリーグ |
コメント(6) |
トラックバック(0)