2010年02月11日

小生が伝えたいこと

前回のエントリーで「伝える」ことにちょっと悩み、何をどう伝えようと思っていましたが、ふと気がつきました。

要は自分に伝わってきたものを、書けばいいんだと。
それが自分の書きたいこと、伝えたいことなんだと。

失礼を承知で、なおかつ誤解を招くことも承知で書きますが、すべてのゲーム(試合)が、たとえば「江夏の21球」みたいなスリリングな展開にはならない。
つまりは、ほとんどが凡戦であることが多い。

もちろん選手は1試合、1試合、頑張っていると思う。
でも実際は、連戦の疲れやケガ、その他の体調面、精神面は常に一定しておらず、すべてにおいて100%とは言い切れない。
だから結果として凡戦になってしまっても、それはある意味で仕方のないこと。

それでも…それでも、ですよ。
勝負の世界に生きる以上、目の前の敵を倒したいんだ、という熱い気持ちだけは常に前面に出してほしい。
敵を倒す、だけじゃなくていい。

これはつい一昨日取材させていただいた、某高校の先生がこんなことを言っていました。

楽しむっていうのは、目の前の課題を1つひとつクリアしていって、次につなげることなんだ。

つまりは、次につなげることを楽しむ。

高校はほとんどがトーナメントであるから、次につなげるためには勝たなくてはいけない。
だからすべてにおいて、それが体調不良のときであろうと、一生懸命になる。
だから、高校バスケットは胸を打つんだと思う。

翻って、トップリーグはというと、リーグ戦であるがために、負けても次がある。
次で取り戻せばいいや、なんてことになると、これはやっかい。
気付いたときには、もう手遅れ。

だから、常に熱い気持ちだけは持ち続けて、練習なり、試合なりに臨んでほしい。
それって結構、見ている人に伝わるものなんです。
いまさら、スポーツファンには「釈迦に説法」でしょうけど…(笑)。

しかし、これまた誤解を招くかもしれないけど、どうも最近の若い選手は、ものわかりがいいというか、クールを気取っているような気がする。
情報が氾濫しているからか、選手自らが
シュートは水ものですから。
なんてことを平気でいう。

違うだろ。
確かにシュートは水ものだけど、選手である以上、わかっていても発してはいけない言葉だと思う。

中川文一・女子日本代表がまだシャンソン化粧品を率いていたころ、何度か静岡のシャンソン体育館に行ったことがある。
クリアなバックボードに
シュートは入れる!
と書いた紙が貼ってあった。

常にそれを意識していたから、中川シャンソンは10連覇という偉業を成し遂げたのだと思う。
時代が変わったとはいえ、その気概なくして、勝利はありえない。

そういう意味でも、彼女の去就が気になる。
チームが1部昇格以来、ついにベスト4入りを逃したシャンソンにあって、最後の最後まで熱さを前面に出して戦っていた彼女(↓)

この背中はもう見れなくなるのか?

彼女の場合、熱いながらも頭は常に冷静。
いわば、
心は熱く、頭な冷静に
の典型。
…たまに頭も熱くなることもありますが(笑)。

この背中はもう見れなくなってしまうのか。
どうなんだい、リズ?

仕事でバタバタしていて、すぐにとはいきませんが、彼女の記事をアップしようと思っています。

ということで、久々熱く書いてしまいましたが――
ご愛読感謝、Good Day & PEACE!


posted by Deco |14:46 | WJBL | コメント(5) | トラックバック(1)
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心は熱く、頭は冷静に 【カワシマンとバスケットボール】

三上”Deco”太さんの「小生が伝えたいこと」に呼応して(コメントさせて頂いた文章に加筆修正して)ブログにも残します。 実はこちらもバスケ関連ではブログを書けずにいました。 忙しさもあるのですが、三上さんのおっしゃるような「空虚さ」を感じてしまってから、なんか書くモチベーションが落ちたまま…。 三上さんはリズ選手のことをあげていますが、わたしはこれからを背負うのは女子では吉田@JOMOだと思っています。 日本人的な脇役に徹する感じもありながらも、一個一個のプレーに魂が入っているのがよくわかる。小さな体

2010-02-13 18:31 | 続きを読む
この記事に対するコメント一覧
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深いですね〜

コメント投稿者ID : kawashiman

お久しぶりです!

こちらも実はブログを書けずにいます。
忙しさもあるのですが、おっしゃるような空虚さを感じてしまってから、なんか書くモチベーションが。

リズ選手のことをあげていますが、わたしはこれからを背負うのは女子では吉田@JOMOだと思ってます。
日本人的な脇役に徹する感じながらも、一個一個のプレーに魂が入っているのがよくわかる。
小さな体でトリプルダブル並のスタッツを残すスーパーマンぶりに惚れています。

昔、Bullsの黄金期の試合で3Q前半で負け試合みたいな流れになって、控えが5人交代で出て来るんだけど、なぜか大活躍で僅差まで追い上げる。
4Qからはマイケルがコートに復帰して、試合をひっくり返すという試合を何度となく見せられた記憶があります。

この5人交代は、敵チームに手を抜かせるフィル・ジャクソンの作戦なのかと思えてしまう程、強かった。

しっかりリーグ戦を戦い抜く姿をファンにも魅せていたと思います。チームとしてはブルズを応援していない者にとっては面白くなかったですが、この「凄さ」はずっと覚えています。

どうなんでしょうか、、、ロスターは大したことはなかったと思うんですが、楽しいバスケをしながら追い上げていたように思います。

つまり、
 ・スターターは楽しみながら追い上げるのには精神的にキツイ
 ・リザーブは負け試合でもベストパフォーマンスを心がけられる
 ・ちゃんとセカンドチームでも5人のバスケができる
 ・バスケの試合が成り立ち逆転も有りえる

ということ、つまりセカンドチームがどれだけ機能できるか?が鍵ではないかと。

完璧なブルズのファーストチーム相手に練習しているセカンドチームは当然ながらレベルが自然と高いIQバスケが実現できたんじゃないかな、と。

国内に目を向けると7人がせいぜいで、そこから先のプレーヤーはDNPが多くて、実戦では育っていないんじゃないかなぁ、と。それは女子も男子も。

全日本なんかも、女子なんかでは富士通など5人で40分近く戦う姿が多いような気がします。

調子がいいけど休むところは休むというNBAやMLBのような考え方ができない日本の気質が、そういった結果をもたらしているように思えてなりません。

こき使って、すり減って、故障させて、御用済み・・・これは一般の企業にも言える風潮でもあるのではないでしょうか。

そう考えると、企業主体よりも、きちんとプロ化した方が面白い試合が多くなるという理屈になりはしないでしょうか?

一旦、思いつくがまま書き綴ってしまいました。

posted by カワシマン | 2010-02-13 17:57

シュートは水もの

コメント投稿者ID : kawashiman

わたしが好きな元WNBA:萩原美樹子さんが、よく解説時に言うセリフですね。

彼女に言ってもらうから「慰め」になるんですけどね。

わかってない、というか入れる自信を持てるだけの練習を積んでいないんだと思いますね、、、

練習で目をつぶってでもミドルを入れられるシューターは、どの位いるのだろうか?
高校、大学の同じチームのエースは、そうやって練習してたけどな。

posted by カワシマン | 2010-02-13 18:48

カワシマンさんへ

コメント投稿者ID : ba-sketch0911

いつもコメント、ありがとうございます。

「魂の入ったプレイ」というと、吉田@JOMOはズバリですね。
大神も、かな、と個人的には思っています。
ただ、大神の場合は日本の女子バスケット全体を背負うという意識を彼女自身が持っているので、ときに優等生のプレイやコメントを残さなければいけないこともある。
その分、ワイルドさが若干薄れるのかもしれませんが、やはり、コートの上では熱い選手です。

あとは受け手の問題かな。
その熱さを受けて、自分も、ってなってくれたら、もっともっとチームも、バスケット自体も盛り上がるのに…。
若いうちの空回りはあっていいから。
それをコントロールするのがベンチだと思います。


シュートのコメントに関しては、前に萩原さんが自戒の念を込めていました。
ある高校生にそれを言ったら、その子が取材で「シュートは水ものですから」って答えたそうです(笑)。
「あれはマズかった」と萩原さん。

解説ではOKなコメントも、いざ選手に伝えるとなると、マズいワードもあるんですね。

選手はともかく打ち込め! 
カワシマンさんがおっしゃるとおり、自信になるまで、スラダンの流川ばりに目をつぶっても体が覚えてるわ、っていうくらいに打ち込め!
って感じですね。

posted by Deco | 2010-02-15 12:07

大神はもちろんです!

コメント投稿者ID : kawashiman

(世界にPGとして通用してしまった大神は、この話の流れにはそぐわないというのもあり除外し)あの大神よりももっと小さな吉田が、リバウンド取ったり、ルーズボール追い掛けたりの姿が好きです。

たくさんいるだろうと思われる吉田と同じ程度の身長の子達が【真似できることなんだ】ということを、見て感じて、実践して欲しいということ。

「わたしは、これでいい」と思ってるんじゃないかな。
その気持ちが、見る側には見透かされるんですよ。

安西先生の「 諦めたらそこで試合終了ですよ」の意味は、言外にあるのだと思うし、だから三井がそれを胸に抱き続ける姿で、何かを指し示しているのだと思います、井上先生は。


まけたJAL:八代のルーズボールも大好き。
身体能力がある訳でもないのに、全日本のキャプテンまで務め、一つの役割に徹してチームの士気を高め、勝利に貢献する姿から学んで欲しい。

そんな姿が、なかなか見られないとわたしは感じています。

そんな姿を見つけられれば、見る側にとっての【凡戦】にはならないハズではないかと考えます。だから、「(地味だけど)この子は頑張ってるなぁ」という対象を探すのが大好き。


見る人が見れば、「あぁ、あきらめたな」とか、「なんだよ、行く気ないじゃん」とか、わかるじゃないですか。体が勝手に動くことで、それは体現できるんだと思います。普段の練習から手を抜かないこと、その積み重ねが試合に出るんじゃないかなぁ、とわたしは信じる派。


萩原さんのミス談話、面白いですね。
でもきっと意味が違って伝わってるんですよねー、きっと。
WNBAに呼ばれた人がプレー中に「水ものだから(入らなくていい)」なんて考えたことは無いハズ。むしろ、『今は入らないけど打ち続ければ入るんだっ』という信念で撃っていたのでは、と。


アメリカバスケで、「水もの」という考えはあるのでしょうかねぇ?

posted by カワシマン | 2010-02-15 20:11

再度、カワシマンさんへ

コメント投稿者ID : ba-sketch0911

再度のコメント、ありがとうございます。

もうすべてにおいて、ごもっともです。

あきらめるのは簡単ですが、やっぱり、あきらめは逃げですからね。
逃げてちゃ勝負には勝てません。
アスリートには…それがたとえ小学生であっても…そこだけは守り通してほしいと思います。
理想論かもしれませんが、それでも理想を追い続けてもらいたい。
自分ができなかったからこそ、吉田や大神、リズなどから発せられる無言のメッセージを、彼女たちがどう思っているかは別として、伝えていきたい。

普段の練習から手を抜かない。
これはすごく難しいことですが、ウインターカップで明成高が優勝できたのは、そこに要因があります。
これは間違いない。

最近、明成バスケラボに潜入しましたから、間違いないです。
ありゃあ、並大抵の集中力じゃないですよ。

雑誌記事なので、現時点ではこれ以上書けませんが、手を抜かなければ、試合での一瞬の集中力は確実にアップするはずです。

カワシマンさんには、いつも頷かされてばかりです。
勉強になります。
ありがとうございます。
今後ともどうぞよろしく...m(_ _)m

posted by Deco | 2010-02-15 21:11

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