2008年03月19日
いやはや、申し訳ありません。
清水のレビューになります。
それと、ガンバ戦の磐田のレビューも付けます。
3.ジェフユナイテッド千葉vs清水エスパスル 「凡ミスの連発される凡戦」
◎清水
開幕前から、清水に関して伝えられるニュースはネガティブなものが多かった。
怪我人の情報もあるが、なにより新戦力の融合に苦悩する長谷川監督のコメントが多い。
初戦の大分戦の試合を見ていないので、具体的な事はわからないが、ニュース記事や清水サポのブログを見ていると、やはり噛み合わないチームの姿を伝えるものが多かった。
そしてこの千葉戦、まったく機能しなかったらしいFWのマルコス・アウレリオを思い切って先発から外し、トップ下に枝村を起用してきた。
この試合で、清水は2つのスーパーミドルで勝利した。
しかし、チーム状況がその勝利に見合っていない事は、誰の目にも明らかだ。
去年の清水は、安定したCBと中心に、危機察知能力の非常に高い伊東をバランサーに置いた守備が機能し安定感があった。
中盤でのプレスからボールを奪い、総合力の高いMF陣が攻撃を作り、運動量豊富で攻撃力の高い両SBがサイドを攻略して、中央に良質のクロスを送るという形があった。
それに、フェルナンジーニョがアクセントをつける事もでき、多方面からチャンスを演出できるチームだった。
しかし、今シーズンは、チョ・ジェジンがいない。
フィニッシュを司る選手がいなくなった事で、最後のフィニッシュの形を失ってしまい、そこを作り上げる事に苦労している。
しかし、問題の本質はアンカーの位置にマルコス・パウロをフィットさせる事が出来ずに、大卒ルーキーの本田をアンカーに置いている点にある気がする。
彼のプレーが悪いわけではなく、そこにいるのが「伊東」ではないという事の影響が大きい。
本田のプレーは、高いフィジカル能力活かして非常にアグレッシブで、運動量もあって広範囲をカバーしている。
また、足元の技術もあるので、ミドルパスも送る事ができる。
しかし、伊東レベルの危機察知能力とその経験に基づく良質のプレー選択が出来るわけではない。
それは仕方が無いことであり、本田には伊東にない良さもある。
だが、清水の攻守のポイントは、特に伊東の能力をベースにしていた。
彼が攻撃時には的確なポジショニングでサポートし、相手の攻撃の芽を事前に摘み取り、プレーをディレイさせる判断をしていた。
本田に、いきなりそこまで求めるのは酷だ。
そして、伊東もそうわかっているからこそ、本田をよくサポートしている。
しかしその影響で、本来右SHでプレーしなければならない伊東が、本田を常に気にかけて下がり気味にポジションする傾向が見られ、清水から去年のような連動性を奪っている気がする。
バランスが崩れているのだ。
チョ・ジェジンが抜けた後の新しいフィニッシュの形を模索しようにも、その手前の攻守の形がバランスを欠いているので、作りきれていない。
このバランスを欠く傾向は、攻め込まれた展開で特に顕著になり、悪循環を招いている。
CBの2人は、伊東がしてくれたフォーローを受けられずに、ファウルで止める事が多くなり、2列目の選手の進入を許してしまう。
また、流れが悪い時にボールを持ちすぎてしまうフェルナンジーニョの悪癖がさらにチームの連動性を奪う。
私は、伊東を本来のポジションに戻すべきだと思う。
もしくは、本田の将来も考えるなら、伊東とダブルボランチを組ませるべきだ。
右SHは枝村か岡崎を入れる方がバランスは改善される気がする。
今の状況では、のどに刺さった骨のごとく、すっきりしない状態が続いてしまうのではないだろうか?
その骨をまず取り除かないと、美味しいご飯も、味わうどころではなくなる。
フィニッシュの形も作らないといけない今のチーム情況からしても、それほど時間的な余裕があるわけではない。
清水も浦和と同じで、決定的な役割を担っていた選手がもういなくなっているので、1から作り始めないといけない。
ここで躓くようだと、タイトルへの道が遠のくどころか、名古屋や神戸、横浜といった好調なチームに足元をすくわれかねない。
常に前向きな選択をしてきた長谷川監督の手腕が問われている。
4.ジュビロ磐田vsガンバ大阪
◎磐田
柏戦が相当な危機感をチームに与えたようだ。
村井選手の故障もあり、先発メンバーを入れ替えて来た磐田は、見違えるような気迫のこもったサッカーを披露した。
プレスに行くゾーンをはっきりさせ、柏戦で不用意に奪われたなショートパスを一旦捨てて、相手DFラインを狙ったパスを選択してきた。
この作戦は、G大阪の混乱した状況も手伝って、前半は有効に機能した。
その戦術によって、2点を先取する事ができ、試合を有利に運べるようになった。
また精神面においても、ボールに対する執着心も激しさを増し、戦うチームとなっていた。
若い山本を田中や茶野がよく動かし、彼らしいミドルレンジのパスは少なかったものの、的確なポジショニングでチームのバランスを保っていた。
後半に、攻め込んできたG大阪の怒涛の攻撃にもDFラインと川口が体を張ったプレーで防ぎきり、カウンターを狙う意識も常に持ち合わせていた。
残念ながら、そのカウンターの際に冷静さと精度を欠くプレーが多く、チャンスを無駄にしてG大阪を助ける事になったが、最後の最後で「磐田の魂」がゴールゲットして完勝ムードに華を添えた。
この試合でチームに闘争心が戻った点は磐田にとって朗報である。
しかし、本来、サイドに強力な人材を置いているメリットを活かせていない状況には変わりなく、また1トップの萬代もゴールを決めたものの、その他のプレーは消極的なものが多く消えている時間帯も多い。
萬代の位置でボールを捌けなければ、磐田もDFラインを押し上げる事ができない。
萬代は本来のプレースタイルではないのかもしれないが、それにしても頼りない。
まだ課題も多く、磐田のチーム作りがやっと始まったに過ぎないこの状態は、楽観できるモノではない。
前線の主力2人を怪我で欠き、新加入の駒野や川口、上田を代表遠征で欠いた中でのキャンプだったとはいえ、内山監督のチーム作りの進捗が決して良いものではない事は確かだ。
前田やカレンが戻ってくるまでにチームの方向性は最低でも作っておきたい。
磐田に優秀な人材は確かにいるのだから。
さてさて、第2節の他チーム雑感は、これで終了します。
いよいよガンバは、最初の山場であるACLの第2戦を迎えます。
A代表のバーレーン戦もあり、Jリーグの各チームもナビスコカップも始まります。
各チームにとっては、ここがチームの建て直しや更なるレベルアップを行える貴重な中断期間でもあります。
3月末に再開するリーグ戦で、どんなチームになっているのか、楽しみで仕方がありません。
問題ありのG大阪は特に(笑)
ちなみに、このブログでは、G大阪に焦点を絞っているので、代表に関するレビュー等はしないつもりです。
中断期間は、ACLのレビューはもちろん、G大阪に関する想い等をコラムで書いていきたいと考えていますので、また良かったら読んでもらえればと思っています。
ではでは^^
posted by じゃんぼ^^ |09:00 |
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2008年03月19日
やっぱり前節の試合を見ていないチームに関しては、今節の戦術や戦略を選択した経緯がわからないので、雑感を書いていても的外れな事を言ってる可能性があって怖いですね。
録画に失敗さえしなけりゃ(-_-;)
・・・と言う事で?、引き続き、リーグ戦第2節での他チーム雑感です。
3.ジェフユナイテッド千葉vs清水エスパスル 「凡戦の中での模索」
◎千葉
ヤバい・・・巻がカッコよすぎる。
前半が終わって、ピッチを後にするジェフの各選手に向かって、気迫溢れる表情で、修正点について会話する姿は、ジェフの中心選手としての強い責任感とチーム愛が感じられた。
まるで、日本版ドゥンガだ・・・いや、そこまで軍曹ではなかったけど。
中途半端なプレーの多かった青木に対する叱咤激励は、険しい表情でただ責めるのではなく、「お前はもっとできる!もっと自分を奮い立たせろ!」という深い愛に満ちていたような気がする。
移籍に揺れたチームの中で、チームに残留する事を決めた巻。
そのプレーする姿は覚悟と男気に溢れていた。
ヤベー、惚れちまう(笑)
しかし、裏を返せば、まだ千葉がチームとして同じ方向に揃っていない事の証明でもあった。
クゼ監督の2戦目。
当然、いきなりサッカーが完成するわけではないが、どんなチーム作りを目指しているのかという方向性は見えてきても良い。
初戦の緊急避難的な戦術から1週間経過し、「攻撃的」なチーム作りを目指すと表明していた。
そして、試合後、後半のサッカーは目指す形に近いとコメントした。
そのサッカーは、基本的にオシムイズムをそれほど逸脱しないサッカーである。
守備時はマンマーク気味に見るべき相手選手を指定し、攻撃時には豊富な運動量をベースにしたフリーランニングでチャンスを作る基本スタイルに変更はない。
しかし、フォーメーションが違う事と今まで先発ではなかった選手達の動きの質が悪い事によって、パスミスやお見合い、サポートに行かないプレー等が多かった。
クゼ監督自身も、まだ選手の力を見極めている途中のようで、窮屈そうにプレーする青木や残念ながら途中交代させられた馬場など、不憫な選手も出てしまっている。
ベンチ入りメンバーも若干、初戦とは変わっていた。
前半30分くらいまでは、マイボールにしても自分の担当する相手選手のマークが気になるのか、フリーランニングする選手も少なく、パスを受けようとする選手も少なかった。
その為、パスの出しどころが無い状態が続いてしまい、清水の攻勢を許す結果になった。
藤本に許した1点目のスーパーミドルは、そんな自分の役割で精一杯という状況が生み出した結果である。
そんな中で、前半で早くも馬場を交代して、人の配置を代えたクゼ監督の行動は早かった。
馬場が悪かったわけではなく、谷澤を入れて2列目から飛び出す選手を投入した事で、裏を狙うパスが増えた。
巻をシンプルに狙うクロスボールもフリーランニングをする選手が増えた事で怖さが倍増し、清水のDFラインを押し下げる事に成功する。
谷澤が、今までのファンタジー溢れるプレーから、労を惜しまないフリーランニングをするようになっており、地味なプレーも出来るようになった事に少し愕いた。
そんなプレーが、同点のPKを得る事に繋がる。
後半は、巻を関与するプレーがより増え、フリーランニングの数も質も上がった。
守備面では、下村が中央に移動た事で、バランスもよくなり、インターセプトする回数も増えた。
非常に千葉らしい攻守が展開された時間帯と言えた。
しかし、ここで点が取れなかった事が、また実に千葉らしい展開に繋がる。
運動量の低下だ。
さすがに、あれだけ色々気をつかいながら走れば、運動量も減ってくる。
さらに、相手守備陣も慣れてくる。
そのリズムを変えられる存在が、今の千葉にはいない。
(本当は馬場が変えれる可能性を持っていたとも思うんだが、もういない。)
パスミスも多くなり、ボールを失って、清水のカウンターを許し始める。
中盤が間延びしてしまい、そこを清水に使われ始め、そして岡崎のスーパーミドルを許してしまい、勝つ可能性も見えた試合を落としてしまった。
クゼ監督が作ろうとしているチームが、結果としてオシムイズムをベースにしている点は、今までの選手やファンにとって良い事なのかもしれないが、本当にそれで大丈夫なのか?という不安も禁じえない。
昨年、アマル監督は、オシム的サッカーを継続しようとしたが、結果がなかなか付いてこなかった。
やっているサッカーは良質であるにも関わらずである。
主力選手が抜けた今の若い千葉がこれに陥ると取り返しが付かない。
また、ピュアなオシムイズムの陶訓を受けていない選手も増えてきた。
今日の先発でも、馬場や谷澤はその本質を知らない選手である。
フィロソフィとしてのオシムイズムは残していくべきだが、新しい選手が入れば入るほど、戦術理解と言う面でのオシムイズム濃度が薄くなるのは必然である。
オシム時代の質の高いフリーランニングが少なかった事がそれを物語っているような気がする。
私は、もっと割り切った戦い方を選択すると予想していた。
シンプルにカウンターを狙う戦術だ。
今年はその鋭さを磨いていくのかと思っていたのだ。
しかし、千葉が挑戦しようとしているサッカーは、名将が苦心して作り上げようとしたサッカーに非常に酷似している。
その試みが成功するのか、しないのかは、今は誰にもわからないし、その気概はあっても良いと思う。
ただ、それはたとえJ2に落ちてでも、継続するんだと言う覚悟が必要な気がする。
誤解のないように言うと、別に今のサッカーだと絶対にJ2に落ちると言っているのではなく、その潔い覚悟があって初めて継続できるほど、要求される事の多い高度な戦術ではないのか?と思っているだけだ。
もちろん、その為にも「千葉の魂」巻のキャプテンシーには期待大だ^^
・・・と書いている間に、千葉だけかなりの長文に(-_-;)
長くなっちゃいましたので、清水のレビューは、Vol.5 で。。。
それと、ガンバ戦の磐田のレビューも付けます。
では。
posted by じゃんぼ^^ |08:00 |
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2008年03月18日
さぁ、どんどん、行きましょう。
リーグ戦第2節での他チーム雑感です。
3.大分トリニータvs柏レイソル 「知将シャムスカ」
◎大分
シャムスカのサッカーは、用意周到で知的だ。
さながら、チェスや将棋の試合を見ているような感覚に陥る。
決して豊富とはいえない戦力に対して、文句を言うそぶりもみせず、冷静な分析で、勝利への方程式を導き出す。
この日も柏を相手にして、2つの攻略法を見出し、完璧に試合をコントロールして見せた。
一つ目は、このチームで決定的な仕事をする存在になりえるポポに自由を与えない事。
二つ目は、柏のプレスを無力化する為に、ミドルパスをどんどん前線に放り込む事。
この戦術が見事にハマり、大分は柏に自分達のサッカーを表現させずに終了のホイッスルを迎えた。
大分は、柏自慢のプレスの上を通過するミドルパスを、キープ力のあるFWにダイレクトに当ててきた。
そのこぼれ玉やFWが落としたボールを金崎や鈴木、エジミウソンが拾って攻撃に繋げるプレーを選択してきた。
この戦術により、柏の中盤のプレスを完全に機能停止に追い込み、DFラインを下げさせる事に成功する。
また柏の攻めの起点であるポポは常に警戒し、ボールを保持した瞬間からファウルも厭わない当たりで、その起点を潰していった。
柏が引いた相手をこじ開ける力がない事も計算された見事な試合運びだった。
もちろん、守備陣は西川や深谷を筆頭に奮闘していたし、ホベルトとエジミウソンの豊富すぎる運動量によるプレーエリアの広さにもあって、成立した勝ちゲームではある。
しかしこの勝利は、シャムスカ監督の完璧な準備よって、成立している事は疑う余地が無い。
柏はこの日、シャムスカの手のひらの上で踊っていたに過ぎない。
◎柏
柏の生命線は前線から中盤にかけての激しいプレスであり、そこで奪ったボールを少ないボールタッチで素早く前線やサイドに送り得点に繋げるショートカウンターを得意としている。
しかしこの日柏が見せた欠点は、今後上位を狙っていく上で、見逃す事のできない大きな問題である。
柏にとって、生命線であるプレスをかいくぐられた時の対処法は用意しておくべきだ。
今後、今日の大分ように、あるいは違う形で、柏のプレスをかいくぐってくるチームも出てくる可能性は多いにある。
その時に、ラインを下げるのか?
それとも、より前線へのプレッシャーを強めるのか?
サッカーの仕方そのものを変えてしまうのか?
その方法が共有されていない影響がこの試合で出てしまった。
また、さすが職人石崎監督が作り上げたサッカーだけあり、「臨機応変」という考えが、選手の中には存在しない(笑)
本当は、監督の指示がなくても、試合の中で修正できるキャプテンシーを持った選手が出てきて欲しい。
今は、各選手が自分の役割を遂行する事に無骨なまでに懸命であり、チームとして試合をコントロールできるほど余裕がある選手がいないのが難しい点である。
もう一つは、リトリートした相手に対しての攻め方だ。
先取点を奪われた場合、相手が引いてくることはよくある事だ。
柏は、引いた大分相手にサイドを切り崩して攻撃する方法を選択していたが、中央に高さが無い為に、高いクロスボールはほとんど意味がなかった。
低いグラウンダーのボールやサイドからPA内に切り込むプレー、または2列目が追い越すプレーが有効的な感じがしたが、戦い方として確立されるレベルまでに昇華していない。
攻撃面においては、フランサが本来は担うはずだったのかもしれない。
彼が返ってくれば、攻撃に関して柔軟な指揮を取れる可能性はあるが、まだリハビリを始めたばかりだ。
フランサ待ちをしても良いだろうが、柏が上位を目指すならショートカウンターとは別の武器を手に入れる必要がある。
このチームをもうワンランクレベルアップするのに何が必要なのかを教えてくれた試合になった。
Vol.4へ続く。。。
posted by じゃんぼ^^ |20:46 |
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2008年03月18日
引き続いて、リーグ戦第2節での他チーム雑感です。
2.東京ヴェルディvs鹿島アントラーズ 「たった決定力だけの差」
◎東京V
東京ヴェルディは、ホーム開幕戦。
優勝候補との連戦が続き、昇格チームに大きな壁となって立ちはだかるリーグの序盤戦。
しかし、彼らは臆する事なく、素晴らしいファイティングスピリットを見せてくれる。
前半は、守備陣の奮闘だ。
東京Vは完全にディエゴのチームだ。
攻撃はディエゴを絡まないと決定機にはならない。
この日の前半は、このディエゴにボールが渡らない事が多かった。
それは、東京Vの問題と言うよりは、鹿島の老獪な守備の賜物である。
攻撃が作れずに、鹿島に攻め込まれる時間帯が長く続いたが、福西、富沢、土屋、那須の守備陣は文字通り体を張ったディフェンスで、鹿島の攻撃を防いでいった。
その激しいボディコンタクトも厭わない守備は、審判によっては、ファウルを取られかねない危険性もはらんでいるが、ダーティではなかった。
前節の川崎F戦でもそうだったが、この東京の守備陣は激しいディフェンスも見せるが、ベテランの老獪さも併せ持っており、相手チームにとって簡単には攻略しにくい事は間違いない。
さすがに元闘将DFであった柱谷のつくったチームと思わせる。
その踏ん張りに、後半、東京Vの攻撃陣が覚醒する。
後半に入ると、ディエゴが若干下がってボールを受ける回数が増え、鹿島は誰がディエゴを見るのかはっきりしなくなった。
このチームはディエゴがボールを持つと、本当に綺麗な攻撃を見せる。
この試合の最大の決定機となった、ディエゴ→レアンドロ→ディエゴ→広山→ディエゴと繋がった攻撃は、もしシュートが決まっていれば、間違いなく今節のベストゴールである。
鹿島は、小笠原が東京Vの攻撃に対応する為に、ポジションが下がり気味になった事と、野沢がボールに絡めなくなった事もあり、東京Vの攻勢が続く。
さらに、ここで柱谷監督は、突破力のある東京V期待の星、河野を投入し、一気に点を取りに行った。
ここまでの東京Vのゲームプランはパーフェクトに近かった。
そして、その河野にディエゴから決定的なスルーパスが通る!
DFは大岩だけで、東京Vの2列目もゴール殺到した。
東京Vサポはゴールを確信したに違いない。
しかし、河野の最後のラストパスが大岩の足に当たって、チャンスが潰れてしまった。
河野のこのプレーの選択が、シュートが良かったのか?パスを送るべきだったのかは、意見が分かれるところだろう。
しかし、この決定機をモノに出来なった精神的なショックは、東京Vに予想外にダメージを与えた。
「また、入らないのか・・・」
そんな一瞬の隙を、王者が許してくれるはずも無く、冷静に試合をコントロールしていた鹿島に先取点を与えてしまう。
これで、東京Vのこの試合は事実上終わってしまった。
今の東京Vにはまだ、攻撃に比重をおいてパワープレーをする程、成熟してはおらず、逆に鹿島はそんな状況が大好物だった(笑)
ある意味、必然性の高い2点目を決められてしまう。
東京Vは攻守に非常に良い動きをしていた。
同じ昇格組でも、札幌は鹿島相手にシュートに行く形を作るのに悪戦苦闘だったが、東京Vは綺麗に鹿島DFを崩して見せた。
数字上だけを見れば、明暗を分けたのは、決定力の差だけだった。
しかし、その差は、バックボーンにある試合コントロールや選手の精神的強さを含めて絶大すぎる「差」でもあった。
ただ、悲観する必要はまったくない。
非常にいい試合をしている。
あとは、このいい試合をしている間にはやく、流れの中から点を取ることと、勝利を上げる事だ。
この流れのにある中で、勝利を勝ち取れないと、自分達のサッカーに対して疑念をもってしまう。
今の東京Vにとって、その展開だけは、避けなければならない。
◎鹿島
現時点で、このチームがダントツの優勝候補筆頭である。
その完成度の高いサッカーは他のチームの追随を許さない。
各ポジションに個性の強い人材が揃い、その個性が意思統一され有機的に連動し、献身的に守備もするのだから、相手はたまったもんじゃない。
しかも、オリヴェイラは相手チームの事も良く研究し、試合の流れ的確に把握した選手交代も行う。
選手自身も、試合の流れに応じた臨機応変なプレーが出き、攻め込まれても慌てる事などほとんど無い。
一体、どこに穴があるというのか?
確かに、非常に細かい穴を探せばあるかもしれないが、王者を揺るがす程のものではない。
むしろ、それは今後の更なる成長余地であるとすら思え、「まぁ、これからがんばれ!」と応援してしまう程の余裕を感じさせる。
今後しばらくは、善戦する相手はいるかもしれないが、対等に渡り合えるチームは出てきそうにない。
強いて言えば、次節の横浜FM戦だろうが、それでも完成度的に差はあるように思える。。
この横浜FM線を乗り切り、浦和とG大阪があと1ヶ月でチームを立て直せないようであれば、前半戦独走に入る事も現実味を帯びてくる。
ACLの連戦も「最初からわかっていた事」と事もなげに言うオリヴェイラ監督の涼しい顔は、憎らしいほどに余裕を感じる。
Vol.3へ続く。。。
posted by じゃんぼ^^ |18:10 |
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2008年03月18日
なんで、こんなに天気ええんやろねぇー。
外でロードバイク乗りたなるやん(-_-;)
さて。
リーグ戦第2節の他のチームの雑感も書いていきたいと思います。
1.浦和レッズvs名古屋グランパス 「プロとは言えない崩壊したアジア王者」
◎浦和
電撃解任だった。
そして、必然の解任だった。
名古屋戦で見せた浦和の出来は、「悲惨」と言葉以外見当たらない。
攻めるにしても、守にしても、どうすればいいのかまったくわからず、右往左往する姿に、激しく同情を誘った。
昨年の中心選手が去り、新たな補強を敢行した事が完全に裏目に出てしまっている。
ガンバも新戦力との融合に苦労しているが、昨シーズンの中心選手が去ったわけではないので、最悪新戦力を外せば、元には戻る。
しかし、浦和は1から作り上げないとどうしようもない。
その為の準備期間は、ガンバよりも十分与えられたはずだった。
全タイトル制覇を掲げるクラブとしては、ここが我慢の限界だったのだろう。
その判断が遅いか早いかは意見が分かれるだろうが、監督を代える事が最善の策だったという判断は間違っていない。
しかし、名古屋戦で私が同情したのは、選手にも多少あるが、それ以上にファンに対してである。
確かに、チーム戦術が見られず、噛み合わない中で戦う事のはモチベーションを維持するのが難しいのかもしれない。
しかし、名古屋の美しい攻撃に対して、一部の選手を除いてそのプレーは、あまりに闘争心に欠けるものだった。
チームマネジメントがうまく行かない事は確かに監督の責任だが、ピッチ上でボールを奪い合い、試合をしているのは選手自身だ。
監督批判をしたければすればいい。
けど、それとピッチで戦わないというのは、まったく違う話だ。
名古屋の攻めに対して、ボールを追わない、プレスに行かない姿勢は、戦いを放棄しているのに等しく、プロとしての姿勢に問題がある。
それは、つまり、ファンに対する裏切りでしかない。
例え、どんなに苦しい状況に陥っても、ファイトするプレーに対して人は心動かされるものだ。
スタジアムに足を運んだ、浦和のユニフォームを来た子供達が、失望するようなプレーを見せているようでは、監督が交代しただけで解決できない可能性もある。
またもや、緊急登板となった、エンゲルスコーチには、難しい状況が待っている。
◎名古屋
「セクシーフットボール」ならぬ、「ピクシーフットボール」だ。
第1節で見せたパフォーマンスやプレースタイルは、この日も浦和相手に揺ぎ無く遂行された。
しかも、この試合のCBは24歳の竹内と19歳の吉田である。
この若いCBに「浦和は怖くなかった。もっとトップパフォーマンスの浦和とやりたかった」とまで言わしめている。
ピクシーが作り上げたサッカーは、見るものを興奮させる。
豊富な運動量と素早い攻守に切り替えがベースのこのチームのサッカーの利点は2つある。
一つは、リスクのあるボールキープや無駄なボールタッチをほとんどしないこと。
非常にシンプルにボールを回すパスワークを見せる。
それと、一番特筆すべきはそのフリーランニングの質の高さだ。
彼らは絶え間なく、ボール保持者に対して常に、2つ以上のパスコースを用意する為に、複数の選手がフリーランニングを行う。
その動きが有機的に連動しているから、相手チームのプレスがかからない。
その動きの中では、両SBも激しいアップダウンを繰り返す事になるが、ボランチの中村や吉村もそこを献身的にサポートするので、大きな破綻を見せない。
この動き自体は、他のチームも実戦している部分ではあるが、名古屋はこの動きを速く、シンプルに、迷い無く行うので、ボール保持者がボールを危険なゾーンで失う可能性を非常に低くしている。
そして例え奪われても、攻守の切り替えが非常に早いので、高いポジションでまたボールを奪い返す事に成功しており、相手チームを押し込む事に成功しているのだ。
攻撃面においても、そのフリーランニングの質が高い為に、サイドの攻略で優位に立つことが多く、フリーでクロスを上げるシーンが本当に目立つ。
そして、中央には絶対的な存在となったヨンセンがそびえる。
質の高いクロスさえくれば、彼を抑える事の出来る日本人DFは非常に少ない。
また、仮にそのクロスが合わずに失敗しても、逆サイドに更なるフリーランニングを敢行している選手がおり、シュートチャンスを狙う。
ヨンセンの高さ、玉田のキープ力、マギヌンのテクニック等、個人の能力に依存している部分を指摘する声も聞くが、それらをチーム力に昇華させている事がなによりも素晴らしいのだ。
能力の高い新戦力をチーム力に昇華できていない浦和やG大阪、川崎とは大きな違いであり、ほとんど戦力補強をしなかった中で、これだけのチームを作り上げているピクシーが賞賛されるべき理由なのだ。
今年の名古屋の試合は、「また見たくなるサッカー」をしている。
Vol.2へ続く。。。
posted by じゃんぼ^^ |12:38 |
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2008年03月17日
まったく、ジュビロのサポであれば、どんなにウマい酒が飲めただろう。
期待の新加入萬代が先制点をあげ、ガンバに押されかけた流れでラッキーな追加点をもらい、最後はジュビロの魂であるゴン隊長が締めくくる。
守っては、川口が神がかり的セーブを連発し、守備陣が体を張って攻撃を食い止め、若手のホープ山本が及第点以上の出来を見せる。
俺なら、朝まで飲み放題祭りだ(-_-;)
そして、それは逆に言うと、ガンバサポの私にとっては、なんとも歯がゆくイライラ度満点の試合だった。
そして、トドメが最後の水本の守備である。
試合後に、「なんじゃ、そりゃあー(・o・メ)凸」と荒れに荒れまくった。
そんな精神的なダメージを癒すのに、2日必要でした(笑)
1.模索が続くフォーメーション
過去2試合を振り返ってしっくり来ない状況に対して、西野監督は対策を考えてきました。
それは、過去にも経験のないバレーを1トップ気味に配した、4-2-3-1のシステムを選択しました。
ダブルボランチに明神と遠藤を配し、山崎を右SHに、ルーカスをトップ下に置く布陣です。
この布陣を選択した意図を監督は試合後に、こう語っています。
・相手に引かれた布陣を敷かれる中で、スペースと時間ががなくなってしまっているので、このスペースと時間を作りたかった。
・特にバレーの動く為のスペースを作りたい。
・ルーカスとバレーの連携がよくないので、位置関係を変えてを試してみたい。
・磐田の攻撃のカギはサイドにあるので、そのサイドを潰して磐田の攻撃力を削ぎたかった。
これは過去の2戦において、相手がPA手前まで引いた戦い方をしてくる事により、攻撃を開始するゾーンがPA付近になっていた点を、多少フォーメーション的にリトリート(引いた)した状態を作って、バレーや2列目の選手が飛び出せるスペースを作ろうしたんだと思います。
その上で、横なのか縦なのかはっきりしないルーカスの位置取りを、フォーメーション上でバレーと縦に並べてはっきりさせてみた点でしょう。
中盤のSFをワイドに配置したのは、磐田の攻撃(駒野、上田)は、サイド攻撃が生命線なので、そこを潰してハーフカウンターを仕掛ける意図があったんだと思います。
しかし、試合は、この思惑通りに行かない点多く出てきました。
2.意図通りに行かない前半
4-2-3-1の布陣は、選手自身も初めてに近い布陣だった為か、手探りの状態から始まります。
バレーガンバで初めて経験する1トップというポジションに、大いに戸惑いました。
本来、1トップに置かれるFWは、総合力の高いFWである事が多はずです。
ポストプレー、ボールキープ、ワンタッチプレー、反転してシュート、スペースへ流れる動き、裏を狙う動き、シュートに繋がるポジショニング等々・・・
しかし、西野監督は、彼の持ち味を活かそうとするあまり、バレーが決して総合力の高いFWではないという点を失念していたようです。
中央でDFに密着マークされる事を嫌うあまり、もともと左サイドに流れてプレーする傾向に拍車がかかります。
さらに、その位置でボールを渡しても、まったくボールを捌いたり、キープできない点でした。
また、ルーカスもトップ下のポジションで、ポストプレーや2列目の攻撃を引き出そうとしたり、ラストパスを送ろうとしますが、他のガンバの選手とまったく息が合いません。
息が合わないというよりは、攻撃するリズム感が違うという感じです。
ルーカスはFC東京のリズム感でプレーしており、ガンバのリズムでボールを捌いたり、受けたり出来ていない感じがありありと見えます。
こうして、2列目は、パスの出し所を探しあぐね、前線ではボールを簡単に奪われる展開が続きます。
西野監督にとって誤算だったのは、この日の磐田のプレスが、前節とは別チームのように機能した点と、今までの磐田とは違い細かいパスワークからサイド攻撃を仕掛けるのではなく、高さのある萬代に中長距離のロングボールを当て、そのこぼれ玉や落としたボールを2列目が拾う戦い方をしてきた点でです。
この磐田の戦い方は、前目に位置して攻撃に関与しようとしていた両SB(特に安田)の裏を使った攻撃に繋がり、2列目で潰そうとした守備がまったく機能しなくなります。
ガンバは前線で失ったボールを、素早くSBの裏のスペースへ運ばれる為、CBやボランチの遠藤や明神が広範囲をカバーしなければならない状況だったのです。
1失点目は、そのSBのスペースに運ばれたボールに対して、遠藤がカバーに行ってファウルを取られた事によるFKからの失点でした。
2失点目は、パスの出しどころに迷って、磐田のプレスにあい、奪われたボールをすぐに、DFラインの裏へロングボールを通されたカバーに入った山口に対するPK判定で、決められたゴールでした。
前半のガンバは、暗闇の中でなんとか光明を見出そうと、もがき苦しむ姿だけをさらして終了します。
Vol.2へ続く。。。
posted by じゃんぼ^^ |22:45 |
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2008年03月17日
Vol.1よりの続きです。
3.「播戸」のもたらした夢と「バレー」と言う名の現実
後半に入り、西野監督はフォーメーション変更と選手交代を行います。
まず、まったく機能しないバレーの1トップを止め、山崎に代えて播戸を投入し、2トップへ変更します。
また、2点差を追いつかないといけない状況から、リスクを負って明神のワンボランチに変更、遠藤を右SHへ移して、パンパシで使ったダイヤモンド型へ移行します。
この変更により、チームの動きが一変します。
まず、大きかったのが、播戸とバレーの2トップへの変更です。
この変更は昨年の2トップである事もあって、連携面が改良されます。
特に、播戸が豊富な運動量で動き回り、遠藤や二川、両SBのボールを受けたり、裏へのパスを引き出す動きを実践します。
その動きは、まるで「ガンバの攻撃はこう作るんだ!」と言わんばかりの働きぶりです。
また、他の変化も出てきます。
バレーは難解な役回りから開放されてマークが減り、今までの裏へ抜けてフィニッシュに絡む役割に徹する事ができるようになります。
ルーカスの位置も少し下がり目になり、無駄なボールキープをせずに、出来るだけワンタッチでボールを捌くようになり始めて事も大きな変化でした。
また、中盤の選手の距離感が断然、よくなった事も見逃せません。
前半は、あれだけパスの出し所に困り、プレスに引っかかっていた狭いスペースでのショートパスも繋がり出します。
磐田は、この変更にまったくついていけず、大混乱に陥ります。
後半10分までの間は、今シーズン初めてガンバらしい流麗なパス回しが展開され、この間に、実に4度に及ぶ決定機を作り出したのです。
ガンバサポにとって、夢にみちた溢れる至福の時間でした。
しかし、ここであまりにも残念な現実が、突きつけられてしまいます。
そう・・・入らないんです(-_-;)
とにかく、入らないんです。
ボールがゴールに入ってくれないんです。
特にバレーはその10分間で2度、他にも2回「超」が付くほどの決定機を迎えますが、決める事ができません。
播戸も2回、遠藤も1回「超」決定機を迎えますが、本当に決まりません。
スキルの問題もあるでしょう。
磐田の川口やDF陣の必死の守りもありました。
けど、「なぜ?」と思えるほどゴールが決まらない状況が続きます。
4.水本の失態とゴン祭り
そうしてる内にも、内山監督からの大声の指示もあって、磐田DF陣がガンバの攻撃に対応してきます。
そしてDFがアジャストしてくると同時に、ガンバのリスクを負った布陣の危うさが垣間見えてくるのです。
ガンバは明神のワンボランチで、しかも攻めているので、かなり前がかりになっています。
そこで、ボールを奪われた際に、明神一人ではカウンターの芽を摘みきれません。
中盤以降で数的不利、もしくは同数で攻撃を受ける状況が出てき始めます。
明神、山口、水本、橋本が、1対1になる状況が頻発しますが、磐田の方もせっかくのカウンターチャンスを精度を欠くプレーで潰してしまいます。
ゲームは一進一退の膠着状態になりガンバも攻め込んでいい形は作りかけるものの、後半最初ほどシュートチャンスが作れません。
ガンバにとって、最後の決定機を磐田のDFが「魂のディフェンス」で守りきった攻撃が最後の決定機となってしまいました。
そして、ロスタイム。
磐田に決定的なシュートを打たれながらも、失点覚悟で必死に1点を取りにいくガンバの攻撃を一人の男の怠慢極まりないプレーが台無しにしてしまいます。
苦し紛れにガンバDFの裏へ放り込まれたボールに対して、水本と磐田の太田選手が走ります。
ここで、水本が突然、右手を上げて立ち止まります。
ボールに追いついた太田は、何のプレッシャーも受ける事なく、中央の中山にラストパス。
足をもつれさせながらも、魂でボールをゴールへ蹴り入れて決定的な3点目を奪われて、この試合が終わってしまいました。
水本は、先日のACL戦に引き続き、またしても、決定的な失態を演じてしまいます。
おそらくは、オフサイドを主張したのでしょうが、ACLのレビューでも言ったとおり、「最後のDF」である自覚のかけらも見えないプレーです。
そこで、セルフジャッジをしてプレーを止めるなんて、DFとしては論外です。
自分のプレーがどれほど、チームの勢いを殺しているか理解しているのか?と思います。
次戦、全南戦は、絶対に負けられない戦いになります。
攻め込まれる展開も十分に考えられる中、自覚の足りないプレーは絶対に許されません。
こんなプレーが続くようであれば、即刻中澤にスタメンを代えるべきです。
5.生みの苦しみ
後半に見せたサッカーに、わずかな希望を求めてしまいそうになるのが、今のガンバサポの状況です。
今までの試合で、ルーカスの適性が横関係や縦関係に関係なく、バレーとの2トップだと機能しづらい(時間がかかる)事がわかってきました。
今日の後半の連動性を生み出したのは、播戸とバレーの2トップです。
その2トップを使いながら、ルーカスを先発させようとすると、ダイヤモンド型の4-4-2以外のフォーメーションが使いにくい状況になっているんです。
しかし、ダイヤモンド型の4-4-2システムも、まだ未成熟であり、守備時において非常にリスクの高いフォーメーションである事もわかりました。
西野監督としては、大変なジレンマだと思います。
ルーカスを外す事で、他のフォーメーションを使う事ができますが、それではいつまで経っても、ルーカスがガンバのリズム感にフィットしてきませんし、ガンバの攻撃力も増してきません。
昨年型のガンバでは、優勝できなかったんですから、それを変える為に、ルーカスという化学変化を成功させなければならないはずです。
ルーカスを起用し続けて、新しい活路を見出すか。
それとも、ルーカスを外してガンバのリズム感を取り戻すか。
待望のポスト役の加入で、さらなる攻撃力の増加を期待された加入したルーカスが、これほどの劇薬だったとは思いもよりませんでした。
ガンバサポとしても、どちらの選択をするべきか非常に悩ましい所です。
ちなみに私は、ルーカスを起用し続ける事で生まれる化学変化に期待します。
あー、しばらくは、悩ましいガンバを応援しないといけなさそうです(T_T)
以上で、第2節のレビューを終わりまーす。
また、ACLのレビューや気になった他チームの雑感も書いていきますので、良かったら読んでみてください。
では、また。
posted by じゃんぼ^^ |22:40 |
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2008年03月14日
こんなに遅くなりました。
意味あるのか?(笑)
8.鹿島アントラーズvsコンサドーレ札幌 「磐石の王者と脆弱の王者」
◎鹿島
浦和やG大阪とは対照的な王者の姿があった。
オフシーズンには伊野波を補強しただけで、チーム力の熟成に努めた王者。
しかし、その選手層が薄いわけではない。
調子の良い若手選手を積極的に使い、経験と自信を積ませた、オリヴェイラ監督の育成手腕は賞賛に値する。
潤沢な運営資金を使える浦和や一部のクラブチームがいる中で、現時点で最も強いサッカーするチームを作り上げている。
豊富な運動量をベースに、細かいパスワークだけでなく、中長距離のパスも非常に効果的に織り交ぜてチャンスを量産するサッカーは、興奮をファンに与える。
そして、素早い攻守の切り替えをベースに、ボール保持者への素早いプレスは、安心感をファンに与える。
PKを2本外した事をご愛嬌と言ってしまえるほど、このチームが織り成すプレーの完成度は、選手を大量補強して連携に苦労する浦和やG大阪をあざ笑っているようである。
このチームにとって、さらに明るい未来が見える点は、夏の中断期間に、バーゼルの中田浩二が返ってくる事が確実な点である。
この大型ボランチを獲得できれば、さらにスケールアップした攻撃力と守備力を手に入れる事が出来る。
プレースタイルを知っている選手も多く、オリヴェイラサッカーには縁が無いとは言え、去年小笠原をいきなりフィットさせた手腕から考えて、連携面に苦戦する確立は低い。
もしこのチームが前半戦に見事にスタートダッシュを決めてしまえば、下手をすると独走もありえる。
連戦による疲労を心配する声もあるが、浦和やG大阪と違って、疲労度や調子の良し悪しによって柔軟な選手起用や采配を振るう指揮官である事が既にわかっている。
チームのコンディショニングを管理するスタッフにも高い評価があり、G大阪サポとしては悔しい事だが、一番穴が見当たらない。
悔しいので、あえてアラを探すとすれば、小笠原の代えが利かない事と、CFの田代の得点能力だろうか。
小笠原がいない状態になる可能性も決して0ではないので、その時のチームのパフォーマンスがどれくらい落ちるのか?気にはなる。
・・・とはいえ、そこまで落ちる気がまったくしない(笑)
あとは、CFの田代か。
彼のポストプレーヤーとしての能力は高く評価するが、CFとして得点能力がもっと欲しい。
この札幌戦でも、決定的なチャンスを外す事もあり、そもそもマルキーニョスに譲り過ぎている点も気になる。
マルキーニョス次第では、攻めているのに点が取れない状態になる事もありえるかもしれません。
・・・とはいえ、中盤の得点能力がそれを補って余りある状態なのも事実だが(笑)
最強鹿島とガンバが対戦するのは、約1ヵ月後。
その1ヶ月の間に、鹿島に対抗できるチーム力をG大阪は作り上げないといけない。
こんなにも強い鹿島をG大阪がボコボコにする姿を、今は妄想するしかない。
◎札幌
札幌にとっては、開幕戦で鹿島と当たってしまった事を神様に呪うしかないそんなゲームになってしまった。
今年の札幌は非常に厳しい状況に置かれている。
経営状態の悪化により、ただでさえ資金力が不足している状態の中で、メーンスポンサーの石屋製菓に偽装事件が発生して、スポンサー料に関して屋台骨を揺るがしかねない事件も発生してしまいました。
なんとか、ニトリの支援強化をとりつけましたが、安定しない経営基盤にゆれるオフシーズンでした。
苦肉の策として、資本金を80%減資して、その上で増資する方策を検討しなければならないほど、追い込まれた経営状態の中では、J1で戦う為の戦力補強に資金投入など出来るわけもありません。
それにも関わらず、経営状況をさらに悪化させかねない、J2降格は絶対に避けなければならない使命も背負わされている。
開幕戦では、そんなマイナス要素を吹き飛ばす勝利が必要だった。
しかし、現実は無慈悲にも、厳しい現実を突きつけてきた。
神様もさすがに不憫に思ったのか、PKを2回も失敗させるという幸運を与えたが、それでは埋まらない実力差が存在してしまった。
札幌は、三浦監督の戦術が浸透している。
大宮時代にも見せた綺麗にそろった3ラインは、美しさを感じるほどだった。
鹿島が主導権を握る展開にも、GKも含めてきっちりと組織された守備陣は機能していた。
しかし、鹿島の攻撃はそれを上回る精度と力強さがあった。
札幌はよく踏ん張り、耐えていたが、いつ点が入ってもおかしくない雰囲気だった。
後半の4得点はある意味必然だった。
今後の札幌がJ1で戦って行く為のポイントは、2つあると思う。
1つ目は、カウンターの精度を上げる事。
もともとカウンターのチームであり、起用されている選手もカウンターに適した選手が多い。
しかし、その精度がまだJ2仕様だ。
前線のダヴィは総合力の高いFWだし、中山には高さもある。
カウンターで彼らにボールが届けば、点が取れる気配はあった。
しかし、J1のチームは、そこにボール届ける事が簡単ではない。
もっとリスクを犯してでも、前へボールを運ぶ勇気と精度が必要になる。
ここで、逆にパスカットされたり、ミスパスをしてしまえば、一気に逆襲を受けてしまう。
神戸のサッカーを手本にするのが良いのではないだろうか?
もう1点は、先制点を与えても、気持ちを切らない事。
この試合でも、2点目を奪われてからは、もう反撃する気力も、守備を立直そうとする気持ちも見えなかった。
あれだけ一方的な展開になれば、気持ちが折れてしまうかもしれないが、そこで下を向いていい事など、一つも無い。
このチームは若い選手も多く、キャプテンシーが見える選手がいなかったのも気になる。
札幌でのファンの心をつかむ事も勝つことと同じくらい必要だ。
最後までファイティングスピリットを見せる戦い方でないとファンは獲得できない。
まずは声を出す選手が必要だ。
以上。
posted by じゃんぼ^^ |20:27 |
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2008年03月14日
ガンバのリーグ開幕戦には、当たり前ですが対戦相手がいました(笑)
そう、ジェフユナイテッド千葉です。
せっかく見たので、千葉の雑感も載せたいと思います。
7.ガンバ大阪 vs ジェフユナイテッド千葉 「逆境の中に活を見出す」
◎千葉
大荒れに荒れた千葉のオフシーズン。
毎年、激しい意見が取り交わされるジェフのサポコミやファン感。
特に今年は、ジェフの魂ともいえる主力選手がフロントへの不信感を表明して移籍したり、GMや現場への不可解な介入もあって、例年以上にその激しさは増していた。
しかし、強化部長から抜擢された新任の昼田GMの人柄や献身的な仕事ぶりのおかげもあり、ようやく今シーズンへの準備が整い始めました。
元ジェフの祖母井GMの「プロフェッショナル」も拝見しましたが、チームによって多少の差異はあるでしょうが、GMの仕事があれほど多岐に渡っている事を初めて知りましたし、その精神的な負荷の大きさには、見ていてこっちの胃が痛くなりました。
そんな中で、苦労する事が目に見えている混乱したジェフのGMと言う仕事を「千葉の為に」という思い一つで、引き受けられた昼田さんには、敬意を表したいと思います。
しかし、チームとしてはクゼ監督の就任や新戦力の獲得が遅れた事もあり、ガンバ戦には、暫定的な戦術で望む事になりました。
どんなチーム作りが進んでいくのかは、この試合だけではわかりませんでしたが、G大阪時代のサッカーと似た戦術をやるなら、リアクションサッカーになるのではないかと思います。
この試合でも、新たに獲得したボスナーが大当たりである事がわかり、守備に関しては、ある程度計算できる戦力が見えてきました。
一方攻撃面に関しては、、特に前半にその片鱗を見せており、サイドから鋭い突破やクロスを武器に、CFの巻がゴールを狙う形になるのではないか?と思います。
カウンターを狙うのに適した、若手は結構そろっているように思えますし、なにより巻の状態が東アジア選手権に参加しなかった事もあり、好調さを感じます。
去年、エースとして不甲斐ない出来に終わった巻ですが、千葉の為に涙を流せる「千葉の魂」です。
彼が今年、最低でも13点くらい取る事ができれば、降格有力候補という負のレッテルを見返す事が出来るのではないでしょうか。
守備面では、ボスナー、斉藤、下村が鍵を握っています。
彼らは、今年、怪我する事も許されない程の重要な選手となってしまいました。
また、良い意味で世代交代できると捉えた場合、千葉の青木、谷澤、米倉、馬場らが大化けしてくれる事にも期待しています。
この日も、青木は攻撃面で鋭い突破を見せていました。
谷澤も時折見せるファンタジーに是非安定感をプラスして欲しいと思います。
米倉は、千葉の八千代高校で見せていた攻撃の全てを司るマエストロなプレーを千葉で発揮して欲しいと思います。
この選手をトップ下で使えるなら、千葉は面白くなるような気がします。
馬場は、もっと泥臭いプレーや効率の良いプレーをして欲しいですね。
馬場と米倉がポジション争いをするようになれば、千葉にワクワク感が出て来るのではないでしょうか?
とにかく、クゼ監督のチーム作りは始まったばかりです。
稲本を抜擢した監督ですし、良い若手が多いんですから、相性のいい監督だと思います。
チーム作りが遅いと思うか、これから楽しみと思うかは、サポーターの「自由だぁ~!!」なので。
・・・って事で、水本を強奪したガンバサポが言うのもなんですが、期待してます^^
えー、前回の雑感で、第1節の雑感を終了する旨発表しておりましたが、鹿さんから鹿島vs札幌戦の雑感も楽しみしていたとコメント頂きましたので、今日中にがんばって書く事にしました。
また、見てください。
では。
posted by じゃんぼ^^ |13:32 |
2008他チーム 雑感 |
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2008年03月14日
続いて観戦したACLの一戦。
残念過ぎる試合内容だけでなく、相変わらずの朝日放送の実況と解説がイライラ度を倍増させくれる(笑)
ま、ACLを中継してくれるありがたい放送局様なので、この場を借りてお礼もいいます。
ありがとう^^
ということで、チョンブリ戦のレビューです。
1.あれほど身に染みていたはずなのに。。。
連携面での大きな問題点を露呈した開幕千葉戦からわずかに、4日後。
改善する猶予が、ほとんど無い中で、ACLグループステージの戦いが始まりました。
ACLのグループリーグは、1位チームのみが勝ち抜ける方式なので、非常に厳しい戦いが待っています。
相手は、タイのリーグ戦王者、チョンブリFC戦。
チョンブリFCは、このグループでは最も格下と思われていた相手で、しかもホーム万博で試合と言うことで、勝ち点3だけでなく得点差をつけて勝つことが大事な一戦でした。
試合前の監督や選手からのコメントからもその意思は強く感じられます。
また、日本代表を多く抱えるG大阪と同じくタイ代表を多く抱えるのチョンブリFCには、遠藤をはじめとする代表戦での相性の良さも手伝って、自分達の力を出せばミッションを達成できる相手と見ていた。
西野監督は、この試合に、得点を取りに行く事と千葉戦とは違う選手を試したいという意図もあり、左SBにミネイロ、右SHに寺田を配したボックス型の4-4-2で挑んだ。
ミネイロは守備力に不安があり、寺田、佐々木を配した右サイドも守備力と言う点では弱さがあったが、チョンブリに対してそこまで危険性は無いと予想しての布陣となったようだ。
しかし、それは対戦相手に対して敬意を失した過小評価であった事を、試合が始まってほどなく知る事となる。
2年前に、ACLの戦いが決して楽観的に勝ち取れる戦いではない事を身を持って理解していたはずなのに、「タイのクラブは大丈夫」という雰囲気を作ってしまった事がこの試合をより難しくする事になってしまった。
恐れる必要は無かったが、情報の無かった対戦相手に対して、あまりに無防備な戦いを挑んでしまった。
2.素晴らしきタイ王者
試合前の油断が勝ち点1に終わった試合の根本的な原因だが、さらに試合を難しくしたのは、チョンブリの奮闘である。
この試合は、ガンバの不甲斐なさにブーイングする事も必要かもしれないが、チョンブリの勇敢な戦いに対して、賞賛もお送りたい。
試合後のチョンブリ監督のコメントから、彼らはガンバ大阪を研究し、引き分け以上の結果を得る確率を少しでも上げる為に、万全の準備をしていた。
守備的な布陣で挑んできたが、ゴール前を固めて攻撃を諦めた戦いをしたわけではなく、単純にクリアは出来るだけ控えて、ガンバ大阪のプレスをいなし、ボールを前へ繋ぐ鋭いカウンターを放つファイティングスピリットに溢れた攻撃的な姿勢だった。
ブラジル人FWのネイ・ファビアーノを中心に3人くらいでゴール前に迫ろうとする攻撃は、前目にシフトした布陣をひいたガンバ大阪守備陣に対して、脅威を与えていた。
彼らは、勝利の女神に最後の最後でそっぽを向かれてしまったが、素晴らしいチームであった。
次に彼らのホームでの戦いは、決して簡単ではない。
Vol.2へ続く。。。
posted by じゃんぼ^^ |08:10 |
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