2008年03月14日

2008 Jリーグ 第1節 各チームに対する雑感 Vol.7

こんなに遅くなりました。
意味あるのか?(笑)

8.鹿島アントラーズvsコンサドーレ札幌 「磐石の王者と脆弱の王者」
◎鹿島
浦和やG大阪とは対照的な王者の姿があった。

オフシーズンには伊野波を補強しただけで、チーム力の熟成に努めた王者。
しかし、その選手層が薄いわけではない。
調子の良い若手選手を積極的に使い、経験と自信を積ませた、オリヴェイラ監督の育成手腕は賞賛に値する。
潤沢な運営資金を使える浦和や一部のクラブチームがいる中で、現時点で最も強いサッカーするチームを作り上げている。

豊富な運動量をベースに、細かいパスワークだけでなく、中長距離のパスも非常に効果的に織り交ぜてチャンスを量産するサッカーは、興奮をファンに与える。
そして、素早い攻守の切り替えをベースに、ボール保持者への素早いプレスは、安心感をファンに与える。

PKを2本外した事をご愛嬌と言ってしまえるほど、このチームが織り成すプレーの完成度は、選手を大量補強して連携に苦労する浦和やG大阪をあざ笑っているようである。

このチームにとって、さらに明るい未来が見える点は、夏の中断期間に、バーゼルの中田浩二が返ってくる事が確実な点である。
この大型ボランチを獲得できれば、さらにスケールアップした攻撃力と守備力を手に入れる事が出来る。
プレースタイルを知っている選手も多く、オリヴェイラサッカーには縁が無いとは言え、去年小笠原をいきなりフィットさせた手腕から考えて、連携面に苦戦する確立は低い。

もしこのチームが前半戦に見事にスタートダッシュを決めてしまえば、下手をすると独走もありえる。

連戦による疲労を心配する声もあるが、浦和やG大阪と違って、疲労度や調子の良し悪しによって柔軟な選手起用や采配を振るう指揮官である事が既にわかっている。
チームのコンディショニングを管理するスタッフにも高い評価があり、G大阪サポとしては悔しい事だが、一番穴が見当たらない。

悔しいので、あえてアラを探すとすれば、小笠原の代えが利かない事と、CFの田代の得点能力だろうか。
小笠原がいない状態になる可能性も決して0ではないので、その時のチームのパフォーマンスがどれくらい落ちるのか?気にはなる。
・・・とはいえ、そこまで落ちる気がまったくしない(笑)

あとは、CFの田代か。
彼のポストプレーヤーとしての能力は高く評価するが、CFとして得点能力がもっと欲しい。
この札幌戦でも、決定的なチャンスを外す事もあり、そもそもマルキーニョスに譲り過ぎている点も気になる。
マルキーニョス次第では、攻めているのに点が取れない状態になる事もありえるかもしれません。
・・・とはいえ、中盤の得点能力がそれを補って余りある状態なのも事実だが(笑)

最強鹿島とガンバが対戦するのは、約1ヵ月後。
その1ヶ月の間に、鹿島に対抗できるチーム力をG大阪は作り上げないといけない。
こんなにも強い鹿島をG大阪がボコボコにする姿を、今は妄想するしかない。

◎札幌
札幌にとっては、開幕戦で鹿島と当たってしまった事を神様に呪うしかないそんなゲームになってしまった。

今年の札幌は非常に厳しい状況に置かれている。
経営状態の悪化により、ただでさえ資金力が不足している状態の中で、メーンスポンサーの石屋製菓に偽装事件が発生して、スポンサー料に関して屋台骨を揺るがしかねない事件も発生してしまいました。
なんとか、ニトリの支援強化をとりつけましたが、安定しない経営基盤にゆれるオフシーズンでした。

苦肉の策として、資本金を80%減資して、その上で増資する方策を検討しなければならないほど、追い込まれた経営状態の中では、J1で戦う為の戦力補強に資金投入など出来るわけもありません。
それにも関わらず、経営状況をさらに悪化させかねない、J2降格は絶対に避けなければならない使命も背負わされている。

開幕戦では、そんなマイナス要素を吹き飛ばす勝利が必要だった。

しかし、現実は無慈悲にも、厳しい現実を突きつけてきた。
神様もさすがに不憫に思ったのか、PKを2回も失敗させるという幸運を与えたが、それでは埋まらない実力差が存在してしまった。

札幌は、三浦監督の戦術が浸透している。
大宮時代にも見せた綺麗にそろった3ラインは、美しさを感じるほどだった。
鹿島が主導権を握る展開にも、GKも含めてきっちりと組織された守備陣は機能していた。
しかし、鹿島の攻撃はそれを上回る精度と力強さがあった。
札幌はよく踏ん張り、耐えていたが、いつ点が入ってもおかしくない雰囲気だった。
後半の4得点はある意味必然だった。

今後の札幌がJ1で戦って行く為のポイントは、2つあると思う。
1つ目は、カウンターの精度を上げる事。
もともとカウンターのチームであり、起用されている選手もカウンターに適した選手が多い。
しかし、その精度がまだJ2仕様だ。
前線のダヴィは総合力の高いFWだし、中山には高さもある。
カウンターで彼らにボールが届けば、点が取れる気配はあった。
しかし、J1のチームは、そこにボール届ける事が簡単ではない。
もっとリスクを犯してでも、前へボールを運ぶ勇気と精度が必要になる。

ここで、逆にパスカットされたり、ミスパスをしてしまえば、一気に逆襲を受けてしまう。
神戸のサッカーを手本にするのが良いのではないだろうか?

もう1点は、先制点を与えても、気持ちを切らない事。
この試合でも、2点目を奪われてからは、もう反撃する気力も、守備を立直そうとする気持ちも見えなかった。
あれだけ一方的な展開になれば、気持ちが折れてしまうかもしれないが、そこで下を向いていい事など、一つも無い。
このチームは若い選手も多く、キャプテンシーが見える選手がいなかったのも気になる。
札幌でのファンの心をつかむ事も勝つことと同じくらい必要だ。
最後までファイティングスピリットを見せる戦い方でないとファンは獲得できない。
まずは声を出す選手が必要だ。

以上。

posted by じゃんぼ^^ |20:27 | 2008他チーム 雑感 | コメント(8) | トラックバック(0)
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2008年03月14日

2008 Jリーグ 第1節 各チームに対する雑感 Vol.6

ガンバのリーグ開幕戦には、当たり前ですが対戦相手がいました(笑)

そう、ジェフユナイテッド千葉です。

せっかく見たので、千葉の雑感も載せたいと思います。

7.ガンバ大阪 vs ジェフユナイテッド千葉 「逆境の中に活を見出す」
◎千葉
大荒れに荒れた千葉のオフシーズン。
毎年、激しい意見が取り交わされるジェフのサポコミやファン感。
特に今年は、ジェフの魂ともいえる主力選手がフロントへの不信感を表明して移籍したり、GMや現場への不可解な介入もあって、例年以上にその激しさは増していた。

しかし、強化部長から抜擢された新任の昼田GMの人柄や献身的な仕事ぶりのおかげもあり、ようやく今シーズンへの準備が整い始めました。

元ジェフの祖母井GMの「プロフェッショナル」も拝見しましたが、チームによって多少の差異はあるでしょうが、GMの仕事があれほど多岐に渡っている事を初めて知りましたし、その精神的な負荷の大きさには、見ていてこっちの胃が痛くなりました。

そんな中で、苦労する事が目に見えている混乱したジェフのGMと言う仕事を「千葉の為に」という思い一つで、引き受けられた昼田さんには、敬意を表したいと思います。

しかし、チームとしてはクゼ監督の就任や新戦力の獲得が遅れた事もあり、ガンバ戦には、暫定的な戦術で望む事になりました。

どんなチーム作りが進んでいくのかは、この試合だけではわかりませんでしたが、G大阪時代のサッカーと似た戦術をやるなら、リアクションサッカーになるのではないかと思います。

この試合でも、新たに獲得したボスナーが大当たりである事がわかり、守備に関しては、ある程度計算できる戦力が見えてきました。

一方攻撃面に関しては、、特に前半にその片鱗を見せており、サイドから鋭い突破やクロスを武器に、CFの巻がゴールを狙う形になるのではないか?と思います。

カウンターを狙うのに適した、若手は結構そろっているように思えますし、なにより巻の状態が東アジア選手権に参加しなかった事もあり、好調さを感じます。
去年、エースとして不甲斐ない出来に終わった巻ですが、千葉の為に涙を流せる「千葉の魂」です。

彼が今年、最低でも13点くらい取る事ができれば、降格有力候補という負のレッテルを見返す事が出来るのではないでしょうか。

守備面では、ボスナー、斉藤、下村が鍵を握っています。
彼らは、今年、怪我する事も許されない程の重要な選手となってしまいました。

また、良い意味で世代交代できると捉えた場合、千葉の青木、谷澤、米倉、馬場らが大化けしてくれる事にも期待しています。
この日も、青木は攻撃面で鋭い突破を見せていました。

谷澤も時折見せるファンタジーに是非安定感をプラスして欲しいと思います。

米倉は、千葉の八千代高校で見せていた攻撃の全てを司るマエストロなプレーを千葉で発揮して欲しいと思います。
この選手をトップ下で使えるなら、千葉は面白くなるような気がします。

馬場は、もっと泥臭いプレーや効率の良いプレーをして欲しいですね。
馬場と米倉がポジション争いをするようになれば、千葉にワクワク感が出て来るのではないでしょうか?

とにかく、クゼ監督のチーム作りは始まったばかりです。
稲本を抜擢した監督ですし、良い若手が多いんですから、相性のいい監督だと思います。

チーム作りが遅いと思うか、これから楽しみと思うかは、サポーターの「自由だぁ~!!」なので。

・・・って事で、水本を強奪したガンバサポが言うのもなんですが、期待してます^^




えー、前回の雑感で、第1節の雑感を終了する旨発表しておりましたが、鹿さんから鹿島vs札幌戦の雑感も楽しみしていたとコメント頂きましたので、今日中にがんばって書く事にしました。

また、見てください。

では。

posted by じゃんぼ^^ |13:32 | 2008他チーム 雑感 | コメント(8) | トラックバック(0)
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2008年03月14日

2008 ACL 第1戦レビュー チョンブリFC戦(H) 「痛すぎる勝ち点1」 Vol.1

続いて観戦したACLの一戦。
残念過ぎる試合内容だけでなく、相変わらずの朝日放送の実況と解説がイライラ度を倍増させくれる(笑)
ま、ACLを中継してくれるありがたい放送局様なので、この場を借りてお礼もいいます。
ありがとう^^

ということで、チョンブリ戦のレビューです。

1.あれほど身に染みていたはずなのに。。。

連携面での大きな問題点を露呈した開幕千葉戦からわずかに、4日後。
改善する猶予が、ほとんど無い中で、ACLグループステージの戦いが始まりました。
ACLのグループリーグは、1位チームのみが勝ち抜ける方式なので、非常に厳しい戦いが待っています。

相手は、タイのリーグ戦王者、チョンブリFC戦。
チョンブリFCは、このグループでは最も格下と思われていた相手で、しかもホーム万博で試合と言うことで、勝ち点3だけでなく得点差をつけて勝つことが大事な一戦でした。
試合前の監督や選手からのコメントからもその意思は強く感じられます。
また、日本代表を多く抱えるG大阪と同じくタイ代表を多く抱えるのチョンブリFCには、遠藤をはじめとする代表戦での相性の良さも手伝って、自分達の力を出せばミッションを達成できる相手と見ていた。

西野監督は、この試合に、得点を取りに行く事と千葉戦とは違う選手を試したいという意図もあり、左SBにミネイロ、右SHに寺田を配したボックス型の4-4-2で挑んだ。
ミネイロは守備力に不安があり、寺田、佐々木を配した右サイドも守備力と言う点では弱さがあったが、チョンブリに対してそこまで危険性は無いと予想しての布陣となったようだ。

しかし、それは対戦相手に対して敬意を失した過小評価であった事を、試合が始まってほどなく知る事となる。
2年前に、ACLの戦いが決して楽観的に勝ち取れる戦いではない事を身を持って理解していたはずなのに、「タイのクラブは大丈夫」という雰囲気を作ってしまった事がこの試合をより難しくする事になってしまった。

恐れる必要は無かったが、情報の無かった対戦相手に対して、あまりに無防備な戦いを挑んでしまった。

2.素晴らしきタイ王者

試合前の油断が勝ち点1に終わった試合の根本的な原因だが、さらに試合を難しくしたのは、チョンブリの奮闘である。

この試合は、ガンバの不甲斐なさにブーイングする事も必要かもしれないが、チョンブリの勇敢な戦いに対して、賞賛もお送りたい。
試合後のチョンブリ監督のコメントから、彼らはガンバ大阪を研究し、引き分け以上の結果を得る確率を少しでも上げる為に、万全の準備をしていた。

守備的な布陣で挑んできたが、ゴール前を固めて攻撃を諦めた戦いをしたわけではなく、単純にクリアは出来るだけ控えて、ガンバ大阪のプレスをいなし、ボールを前へ繋ぐ鋭いカウンターを放つファイティングスピリットに溢れた攻撃的な姿勢だった。

ブラジル人FWのネイ・ファビアーノを中心に3人くらいでゴール前に迫ろうとする攻撃は、前目にシフトした布陣をひいたガンバ大阪守備陣に対して、脅威を与えていた。
彼らは、勝利の女神に最後の最後でそっぽを向かれてしまったが、素晴らしいチームであった。
次に彼らのホームでの戦いは、決して簡単ではない。

Vol.2へ続く。。。

posted by じゃんぼ^^ |08:10 | 2008ACL レビュー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月14日

2008 ACL 第1戦レビュー チョンブリFC戦(H) 「痛すぎる勝ち点1」 Vol.2

Vol.1からの続きです。

3.ミネイロをどう評価するか?

ガンバ大阪は、まるで千葉戦のリプレイ映像を見ているかのような戦いだった。
バレーの決定的ヘディングシュートを外すところから始まり、噛み合わない連携を最後まで解消できず、西野監督の不可解な采配による4トップによるパワープレイで、終了間際のロスタイムに、なんとかPA内の混戦からルーカスのシュートが決まって、勝ち点1を手に入れた。

チームの連携不足に関しては、千葉戦から4日しか時間がなく、ミネイロや寺田を先発で起用した事もあって、改善の兆しを見せる事なく、同様に機能不全に陥る展開になった。
問題の本質は千葉戦と同様で、既に千葉戦のレビューで記述しているので、ここでは書かない。
西野監督の采配面に関しても、4トップにする選択に賛同しかねる点も千葉戦と同様であった。
詳しくは、千葉戦のレビューをご覧下さい。

この試合では、守備面のリスクが高い布陣を選択した事を考えれば、バランスと言う意味では千葉戦よりも悪化していた。
ただ、西野監督が最初からバランスを崩してでも点を取りにいきたいと考えて組んだ先発である事を加味すれば、守備面でリスクを負うことは想定の範囲内のはずだった。
まぁ、チョンブリのカウンターが予想以上に鋭かっただけである(-_-;)

そこで、この試合の注目ポイントを、新たに試されたミネイロと寺田に当ててみた。

まずは、ミネイロ。

ミネイロは、頭を悩ませる選手である。
この試合でも、最初は3バックでスタートしたのか?とも思えるほど、高い位置にポジションを取る事が多く、ちょっとでもチャンスがあるとどんどん前へ攻めようとする。

空いたスペースは、山口と二川でカバーする事となり、チョンブリのカウンターも広大なスペースが存在するこのサイドを中心に攻めてきた。
山口は必死にミネイロのスペースをカバーし、声をかけて修正を試みていた。
二川は、守りだけでなく、攻める時もミネイロフォローを意識していた。

途中からは、ほとんど左SHと化したミネイロを使ってフィニッシュさせる方が、リスクが低いと判断したのか、多少難しくても、攻撃の際には積極的にミネイロにボールを使っていたように見えた。

安田と比較した場合、守備における連携面やポジショニング、ボールに対する執着心、1対1の対応、細かいテクニックではミネイロの方が圧倒的に劣る。
これは彼自身の意識やプレーの好みの問題に依存している部分が多いので、突然良くなるとは思えない。

しかし、攻撃面に関して言うと、安田にはない特徴がある。
それは、フィジカルを活かした突破だ。
この突破は、ガンバ大阪らしくない攻撃方法だが、守備的な対戦相手のサイドを切り崩すには、安田よりも破壊力があるように思えた。
前半に停滞した攻撃に活を入れて、強引にチャンスを引き出す力強さは、貴重な攻撃オプションだった。

彼の守備面における課題解決に力を入れる事は続ける必要があるが、今後の戦いの中で、リスクを負ってでも攻撃的な戦いが必要になる時は必ずあるはずで、そういう時に流れを変える戦力としてベンチに置いておく選択はあっても良いように思える。

但し、1stチョイスが安田である事は、揺るがない。
まぁ、それが揺るがない時点で、「助っ人外国人」としての私の評価は「×」ではあるのだが。

4.寺田は今期スタメンを勝ち取れるのか?

寺田は、千葉戦も途中出場し、この試合でも「得点への関与」を期待されて先発起用された。

この日の寺田は、ミネイロが攻撃的にプレーし、ルーカスが左サイドに流れる事も多い為に、攻撃が左寄りになってしまい、ルーカスの空いたスペースやFW気味にポジションする事も多く、右サイドからトップ下に近い役割を担っていた。

しかし、左サイド中心の攻撃が続く中で、動く割にはボールが回ってこない事が多く、前半は終了間際に中央を突破したシーンと右サイドを突破してPA内に進入するまでは、攻撃に関与する時間が少なく実質40分以上は消えている状態に近かった。
また、佐々木が3バックのストッパーのようなポジションを取らざるを得なくなった事もあり、二人で崩すシーンもほとんど無かった。

後半に入り、ルーカスがトップ下に移動し、遠藤がワンボランチ位置した事で、多少パスが配給されるようになり、決定的なシュートも1本放ち、寺田らしいクロスも出始めてくる。
しかし、4トップに移行した後半30分以降は、守備面のケアも必要になり、ポジション取りがあいまいになってまた存在感が希薄になって試合が終わってしまった。

寺田は確かに高いテクニックや攻撃センスを持っており、フィジカル能力が上がってスタメンで戦える準備ができてきました。
しかし、似たポジションにいる二川と比べると運動量も断然少なく、なによりボールを呼び込む動きが少ない。
もっと、攻撃に関与する意欲も見せて欲しい。
二川は非常に豊富な運動量で、攻撃を作り、ミネイロのカバーもして、時に逆サイドの寺田のフォローもしていた。
遠藤のワンボランチになった後半は、特にそのフォローに関する役割が増えたにも関わらず、献身的に攻守に動いていた。
パスをした後に、すぐに動いて次の位置を取り、ボールを受けて攻撃を作る。

ガンバでスタメンと取るという事は、つまりそういう事だ。
チームの攻撃が左に偏っていたのは、何もミネイロやルーカスのせいだけではない。
それらを有機的に機能させようと、二川が献身的に動いていたからである。

その時、右サイドには大きなスペースが存在していたのだから、ボールを右サイドに呼び込む動きを考えて、動く必要がある。
遠藤や二川の組み立てに頼って、ボールをただ待っているだけでは、スタメンは絶対に取れない。
時には「俺にボールをよこせ!」という意思表示があっていい。
先輩に遠慮する時は終わったはずだ。
その能力を活かす為の動き方を是非、今期は考えて欲しい。

Vol.3へ続く。。。

posted by じゃんぼ^^ |08:05 | 2008ACL レビュー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月14日

2008 ACL 第1戦レビュー チョンブリFC戦(H) 「痛すぎる勝ち点1」 Vol.3

Vol.2からの続きです。

5.4バックのDFとしての覚悟

東アジア選手権の北朝鮮戦でCBのコンビを組んだ中澤は、試合後に水本に苦言を呈していた。
それは、雰囲気に飲まれて浮き足立った点もあるが、DFとしての心構えにも問題があるからではないだろうか?

私は、千葉戦やチョンブリ戦は、相手に攻められる機会が少なかった事もあり、水本の能力の全てを見極められる状態にないと思っている。
とはいえ、スタメンとして、4バックのCBとしてこの2戦で見せたプレーは無難な出来であり、及第点を与えられる結果を残している。

しかし、チョンブリ戦での失点シーンでは、DFとしての未熟さを少し露呈してしまったように思える。

失点シーンは、いくつかのミスがからんだ結果である。
最初に、遠藤が山口へのバックパスをミスした事から始まった。
その時点で、ミネイロの位置取りにも問題があり山口がそのカバーの為に高い位置にいた事もチームとしてのミスだ。
相手選手の足に当たって方向が変わったパスに対して、山口は不用意にスライディングにいって交わされてしまう。
CBとして、後ろの人数が足りない状況でイーブンな状態でスライディングにいった山口のミスだ。

そして、最後は水本である。
水本は文字通り最後の砦だった。
ボールを持ったネイ・ファビアーノは確かに個人技に優れた素晴らしいFWだったが、彼はなんとしても止めなければならなかった。
試合展開からいっても、ここで先制点を献上する事は、致命的た。
しかし、水本は間合いを詰めてくるファビアーノに対して、ズルズルと下がって応対してしまいます。
そして、体の右側を突破されて、シュートを許して失点に繋がってしまう。

水本は、北朝鮮戦でチョン・テセに決められたシーンでも、1対1で仕掛けてくる相手に対して、引いて守ってしまう傾向があるように思えます。
いずれのシーンにおいても、決して褒められる事ではないが、本来は最悪ファウルをしてでも止めにいく覚悟があのポジションには必要だ。
特に、あの試合展開では必要だった。

3バックのストッパーなら、背後をカバーしてくれる人間がいるシーンが多いが、4バックではカバーの間に合わない状態で1対1になるシーンは確実に増える。
その時に、試合展開に応じて、自分が死んでも止めてみせると言う覚悟の見えるプレーが水本には必要だ。

ファビアーノとの対決では、DFが圧倒的に不利な立場にあった。
しかし、あそこは下がって守ることでいい事など一つも無い。
PAのもっと手前の時点で、積極的に前に出てボールを奪いに行き、それでもし交わされたら、体で止めに行かなければならないシーンだった。
俺はそういうプレーを「魂のディフェンス」と勝手に呼んでいる。

あの失点を水本のせいだけにするわけではないが、ガンバでも代表でもDFの柱になっていこうとするなら、そういう「魂のこもったディフェンス」をもっと見せて欲しい。

6.ACL展望

ACLは、最大のライバルと目されていた全南ドラゴンズが、オーストラリアのメルボルンヴィクトリーに完敗してしまった。
やはり、ACLにおいてアウェーで勝利する事の難しさを痛感すると共に、メルボルンが弱くない相手である事もわかった。
チョンブリも侮れない相手である事を身を持って知る事となり、実は隠れ死のグループなのではないか?とさえ思う。
第1節を終わって、誰がこのグループの本命なのかまったく予想ができない。

ガンバはしかも、次戦はアウェーで全南戦となる。
ここで万が一、勝ち点を得られない事になると、グループステージ突破に黄色信号が灯り始めてしまう。
つくづく、痛すぎるチョンブリとの引き分け、勝ち点1止まりとなった。

以上。

posted by じゃんぼ^^ |08:02 | 2008ACL レビュー | コメント(5) | トラックバック(0)
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