2009年04月10日

2009 ACL 予選L第3節レビュー スリウィジャヤ戦(H) 「チョジェジンの使い方」

さてさて、昨日のスリウィジャヤ戦。

相変わらず、海外チーム大好きなんやなって思うわ(笑)

頼むから国内チームもチンチンにしてくれ(爆)


さて、寝る前に急いでレビュー!


1.予定通りの5得点

スリウィジャヤには申し訳ないが、どう考えても格下の相手だ。
そしてACLのグループリーグで最も弱い相手だ。
そしてガンバは連戦になるし、リーグ戦での模索が続いている状況にある。

そんな色んなチーム状況や対戦相手の事を考えると、5点差完封の勝利やリーグ戦とは違う選手の起用や采配を試せたこの試合は、満点に近い。

5人のDFを並べ、ベタ引きして縦へのシンプルなカウンターを狙った相手に、ポゼッションは握るもののなかなか崩すまでいかなかったこの日のガンバ。

そんなちょっと嫌な空気を、意外な選手が意外なプレーで打開した。

その刹那、、、そこには二川がいたのだ。
あんなパスは、ガンバでは二川しかできない。
少なくとも私はそう思っていた。

その芸術的なパスが出てくるまで、ガンバは徹底的にマークされる中で、窮屈で強引なパスばかりで、相手DFに引っかかりまくっていた。
その状況で、サイドアタッカーとしてキレのあるドリブルや良質のクロスを送る事が特徴の選手と思っていた佐々木が、まさかのループスルーパスを放ったのだ。

スリウィジャヤのDFは、一瞬動きが止まってしまい、落下するボールにどう対応すればよいかまったくわからないようだった。

レアンドロの決定力も褒められるべきだが、あの閉塞感の中で、輝かしい閃きで、状況を一変させた佐々木のプレーには、本当に驚かされた。

「こんなプレーもできるのか?」
・・・まさにこの一言につきる。

この先制点で、ガンバに精神的な余裕が生まれ、逆にスリウィジャヤに精神的なダメージを与えた。
まさにMOMなプレーだった。

先制点以降、千葉戦の生成店を彷彿させるような華麗なパス回しで、レアンドロが追加点を奪い、後半に相手のOG、セットプレーからの得点、交代出場した安田の得点ACLのグループリーグ突破に必要な大量得点差での勝利を上げた。

グループリーグの対抗馬と目されていたFCソウルが山東相手に敗戦を喫した事で、ガンバは早ければ次節にもベスト16入りが決まる可能性を手に入れた。

そして、なかなか流動性のでないリーグ戦での戦いのモヤモヤ感を少しだけ払拭するパフォーマンスを見せる事もできた。

さらには、松代や中澤らが先発フル出場を果たし、主要メンバーも休ませる事ができ、調子の落ちていた選手のリフレッシュも図れた。

これ以上を求めるのは、とりあえず今は、贅沢すぎる。

2.チョジェジンの使い方

良い結果を得る事が出来たとはいえ、悩ましい問題も見える。

一つは西野監督も嘆くスロースタートぶりだ。

基本的にガンバは、最初からガツガツ行くようなサッカーをしない傾向がる。
どちらかと言うと、受ける姿勢から入り、試合を落ち着かせて自分達のペースに引き込もうとする傾向がある。
ガンバのサッカーは、主導権を握る事やある程度ポゼッションを維持する事が大事だから、彼らのそういう意識が悪い事ではない。

しかし、その主導権の握り方やペースの作り方は、決して「攻撃的」ではない。
例えるなら、今は、ゴングと同時に襲ってくる元気な相手の激しいパンチをいなして、一段落するのを待ってから自分のペース作りをしているような感じだ。

しかし、攻撃的に主導権を奪いに行くなら、まず自分達で激しいパンチを浴びせて、相手が怯んだ状況を作った上で、徐々に真綿で首を絞めるように主導権を握る方が理想だろう。
そういうイヤらしく、強いチームになって欲しい。

自分達のサッカーや技術に自信を持っているのは良い事だが、最初から「受け」の姿勢で試合に挑み、ガンバを倒す事に高いモチベーションを持って挑んでくる最近の敵に、あえて塩を送ってやる必要はない。

今シーズンみたいのは、そういう「強さ」だ。

もう一つの悩ましい点は、チョジェジンのフィット感だ。
どうにもガンバのサッカーに一人合っていない。
彼のストライカーとしてのストロングポイントをガンバの中にどう融合させるべきなのかという答えがまだ見えてこないのだ。

今の所、たまに良いポストプレーを見せるくらいしか印象を残せていない。
広島戦では素晴らしいミドルシュートを決めたが、彼の本質はそこではない。

彼のプレーのスゴさは、安定したポストプレーもそうだが、安定した体幹と高さを生かした、泥臭いプレーするストライカーの部分だと私は思っている。

残念ながらガンバでの彼は、清水で見せていたそのストライカー臭さを放てないでいる。
それは単純に彼だけを責める部分ではない。

そういうボールがガンバの他の選手から出てこないのだ。

私は、彼をただのポストプレーヤーとしてだけ前線に置くならガンバにとって意味はないと思う。
逆に山崎や播戸を使う方が、前への推進力や流動性、前線の守備力は増すだろう。

しかし、それではダメだと去年感じたからこそ、チョジェジンを獲得したのではないのか?

播戸と山崎、またはルーカスの2トップでは、ガンバのサッカーに限界を感じたのだ。
だから、レアンドロの速さと決定力、チョジェジンの高さとポストプレーを必要としたはずだ。

けど、レアンドロが直ぐにもガンバのサッカーに融合したのとは対照的に、チョジェジンは、まだ彼の本質であるプレーを見せていない。
そのヒントは、開幕戦の千葉戦での彼のゴールにあるような気がする。

千葉戦でのセットプレーから彼が決めたゴールは、彼の体幹の強さがとても表れていた。

彼に綺麗なボールは必要ない。
相手のマークがいようが、力と技と気迫でゴールにねじ込む事が可能なタイプだ。

ではどんなボールが彼を活かすのか?
その最もシンプルな答えが両サイドからのクロスボールだ。
どんどんゴール前にボールを入れていけば良い。
その時にチョジェジンを狙う必要なんて無い。
GKとDFが最も嫌がるエリアにボールを送ればいいのだ。
そしたらきっと彼はそれをねじ込むプレーができる。

ところが、今のガンバは、両SBのプレーが不安定な上、伝統的なクセから中央突破に偏重している部分もある。
さらには、レアンドロの決定力が高い上にパサーからのボールを引き出すのが上手いから、余計に彼にボールが集まる。

その結果、サイドからのクロスボールが供給される回数が減り、その質も下がり、チョジェジンがゴールに背を向けてプレーすることが多くなっているように感じる。

それは、チョジェジンをガンバのサッカーに合っていないと表現する事も出来るのかもしれないが、ガンバのサッカーがもうワンランク上げる為には、サイドからのクロスボールでの得点をもっと増やす必要がある。

それが増えることで、さらに中央突破の威力と成功率も上がるはずなのだ。

ルーカスを初め、ガンバのパサーと彼がもっとコミュニケーションをとる必要のある部分だし、西野監督に是非とも改革して欲しい部分でもある。

韓国の虎とも呼ばれた男の牙は、まだ眠ったままだ。

彼が開花した時、ガンバのサッカーの多様性と攻撃性は、レベルアップしているはずなのだ。


以上です。

他にも播戸に結果がでないなーとか
安田が楽しそうーとか
中澤にもっと活躍の場を!とか
高木はいつ使うねん!!とか

色々書きたいこともあるけど、今日はこの辺で。

次は大宮戦。

今年の大宮は、嫌らしすぎます。
ちなみに、苦戦しまくった広島も大宮には苦杯を喫しています。

今年の大宮は、リトリートしたエリアでの猛烈プレスとキック&ラッシュです。
ボールを奪った瞬間の攻守の切り替えの速さは、成功率度外視の攻撃です。

しかし、それがまた強烈に効きます。
私は、ガンバの天敵だと思います。

高いラインの裏を狙われ、安易なパス回しを寸断され、間延びした中盤になれば、もう最悪です。

先制点を挙げ、老獪なゲーム運びをすることが大事です。
怖さもあるけど、楽しみにしてます。

とにかく負けない事。
タイトルを取るなら、負けない事が最優先事項。
内容は二の次です^^;

あー不安(笑)

では。

posted by じゃんぼ^^ |00:00 | 2009 ACL | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年03月18日

2009 ACL 予選L第2節レビュー FCソウル戦(A) 「FCソウルの若さ」 Vol.1

ちょっと仕事で疲労気味なんで、今日のレビューは簡単に^^;

あーゆっくり休みを取って、ソウルに行きたかったぁ~(T_T)
・・・絶対に無理やし(笑)

1.自らの優位性を捨てた戦い方

この試合を評するなら、「FCソウルは若かった」だと私は思う。

FCソウルは私の事前調査どおりのチームだった。
テクニックもあり、速く、強く、とても攻撃的なチームであった。
決定的なシュートも浴び、ポゼッションもFCソウルだった。

そしてシュートの決定率が低く、最終ラインの守備力が弱く、変化をさせる柔軟性を持ち合わせていなかった。

Kリーグで最多得点をあげながら、水原に次いで2位と言う結果に終わったのが、非常によくわかるFCソウルらしい試合だったのではないかと思われる。
昨シーズンのKリーグの結果を見る限り、そしてACLの初戦を見る限り、このチームは、とにかく「勝ちきれない」のだ。

そして、そんな相手にガンバは守備力を重視した布陣と戦い方で挑んだ。
特にポイントだったのは、右MFに山崎を起用した点だろう。
先制点を取ったシーンも非常に良かったが、運動量と献身性の高い彼をMFに配した事で、パクと安田、橋本で形成された右サイドはよく持ちこたえた。
西野監督の采配は評価されるべきだ。

ただ、西野監督の思惑を大きく外れたのは、先日の水原対鹿島の試合でもそうだったが、韓国のプレッシャーに対して、いつもなら問題のない選手までパスの精度が著しく落としてしまった事だろう。

若いFCソウルをいなすようなパス回しをする事は、できない事とは思えないのだが、今日は遠藤も含めて本当にパスの精度が低かった。
ガンバにとって特に痛かったのが、遠藤がマイボールを失い、パスミスをしてしまうという状況だった。
遠藤が機能しないというのは、、人間で言うと心臓が血液を循環できなくなるのと同じだ。
確かにFCソウルも遠藤に、ファウルも辞さない激しいプレッシャーをかけたのは事実だが、それであの遠藤が冷静さを失っているように見え、それと共にパフォーマンスを落としてしまっていた。

その結果、ガンバは簡単にマイボールを失い、さらに相手の攻勢に対してラインを下げざるを得ない試合運びとなったのだ。
前線との距離は開き、2列目のサポートが得られない前線に中々ボールは収まらず、全選手が守備に終われる時間が長く続いた。

・・・しかし、FCソウルは若かった。

流れは圧倒的にFCソウルにあったが、ガンバは本当に数少ないチャンスを、確実に決めて先制し、前半をリードして終える事ができたのだ。
改めて、決定力の高い選手がいる安心感に感動してしまった。

2.カウンターサッカーへの切り替え

後半もFCソウルの攻勢は続いた。
後半の序盤は、まったく前にボールを運べなくなるほど押し込まれ、セカンドボールも拾われて苦しい時間が続いた。

それでもFCソウルの制度の低さと藤ヶ谷の神がかり的なセーブにも助けられて何とかしのいでいたガンバ。
しかし、攻勢のしのいで安易に攻め急いだ所でまたもや、パスミスが発生し、FCソウルにカウンターを許してしまった。
一度は、パクのディフェンスで防いだものの、ポジショニングが崩れてしまったガンバの最終ラインをあざ笑うようについに、FCソウルが同点にする。

FCソウルはさらに勢いに乗って攻勢に出たが、ここでまたもやガンバがワンチャンスをものにした。
今季から大きな武器となっているセットプレーである。
遠藤のCKから放たれたボールはファーサイドでフリーとなっていたレアンドロが簡単に押し込んで勝ち越しに成功した。
ガンバのセットプレーの脅威でもあったが、ここでもFCソウルの若さがでたマーキングミスだった。

同点にしさらに攻勢に出ていたFCソウルは、個々で少し心を折られてしまったようで、攻め急いではパスミスを犯すプレーが増え始めた。
ガンバは後半20分過ぎに勝ち越し点を奪った事で、完全にカウンター攻撃へ戦い方をシフト。
パスミスを奪っては、シンプルな攻撃で守備意識の希薄なFCソウル陣内へ攻め入った。

こうなるとガンバの個の力とパス回しが活きてくる。
レアンドロが立て続けに得点を重ねて、ハットトリックを完成させた。

ロスタイムに1点を返されたものの、そのまま4-2で貴重な勝ち点3と共に、得失点差も+2上積みする事に成功した。

ガンバのしたたかさが評価されても良いのかもしれないが、ガンバが意図的に戦い方を変えたわけではないような気がする。
FCソウルの若さが彼ら自身の首を絞めてしまい、それに便乗する形でガンバが勝利した試合だった。

ガンバは攻勢に対して、藤ヶ谷を中心によく守ったと思う。
パクも慣れた感じで攻勢に対応していた。
そういう意味での逞しさは感じた。

しかし、ガンバとしては、若いFCソウルをいなすようなゲームメイク、コントロールができても良かったと思う。
それが出来なかったのは、FCソウルのパフォーマンスと言うよりは自滅に近いパフォーマンスによるものであったというのが私の印象だった。
そこだけは、残念だ。

3.次々と冷静さを欠く選手達

確かに、韓国のチームらしい激しさだった。
おそらく韓国ではスタンダードなプレーなのだろう。
審判もそれを厳しくとるというよりは、流し気味にジャッジした。
多少ホームよりのジャッジであったようにも感じる。

そして、遠藤をはじめ、ルーカス、藤ヶ谷など多くの選手がそれらに過敏に反応し、頭に血を上らせていた。

その結果、冷静なプレーが出来なくなり、報復行為とも取られかねないファウルを犯し、カードをもらうようなバックチャージを見せてしまった。

韓国の選手達を非難し、審判を非難する事は簡単だ。
改善をして欲しいとは、強く思う、。
けど、残念ながらそれがアジアでの戦いだ。
直ぐには改善されないだろうし、ガンバとしてはそれをもいなせるようなプレーの柔軟性や正確性、ワンランク上のサッカーを目指しているのではないのか?

正直、遠藤の気持ちは痛いほどわかったが、あれほど熱くなっている遠藤は初めて見た。
それだけ汚いファウルを色んな所で受けたのだろう。

しかし、それでも私はガンバに、それにお付き合いして欲しくはない。

自分達の目指すサッカーに対して気高い誇りを持ってプレーして欲しい。
「お前らはそんなサッカーで満足なのか?」というメッセージを試合の中で発して欲しいと思う。

そうする事が国際試合をしている意味でもあるように思えるし、イチイチ冷静さを失っていては、アジアでは残念ながら勝てないのも現実だ。

くどいようだが、「気持ちはわかる」けど、「ガンバはその先を目指そうぜ」と俺は思っている。


まだ、下平の事とかチョジェジンの事とか書きたい事もあったけど、とりあえず印象としてのレビューはこんな感じです。

それにしても勝てて良かった(-.-)

最後はチョジェジンも足を負傷していたが、守備の時間が長くて負担の大きな試合だったと思う。
芝もめくれ上がっていた所とみると、踏ん張りが利かないグラウンドで、足腰への負担も想像以上にあったかもしれない。

とりあえず、勝ち点3は取れたし、FCソウルのいい所も悪い所も見えた試合だった。
予選リーグをトップ通過する為にも、がんばって欲しいと思う。
可能であれば、そこにガンバらしい華麗さも表現してもらえたら言う事なしだ^^

では、今日はこの辺で。

posted by じゃんぼ^^ |00:00 | 2009 ACL | コメント(9) | トラックバック(1)
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2009年03月11日

2009 ACL 予選L第1節レビュー 山東魯能戦(H) 「前半の代償とテスト結果」 Vol.1

いよいよACLも始まりました。

今年からACLは改革初年度。
賞金総額も上がり、対戦相手のレベルも一定上の基準をクリアした相手になります。

ガンバの予選グループには中国王者とKリーグ2位、そして予備予選を突破したインドネシア王者が入ります。

上位2チームの勝ち上がりです。
やはり、最も軽快すべき相手はFCソウル。

そのサッカースタイルは韓国では異色の存在で、ショートパスを主体としたパスサッカーをスタイルとするチームで、若くて将来背豊かな選手が多いのも特徴です。
ただ、若さゆえに勝負弱い傾向もあり、決定機の多さに比べてそれを物にできずに引き分けたり惜敗する事も多いようです。

一方、山東魯能は中国のNo.1チーム。
中国リーグの中ではダントツ近い総合力の高さを持ちます。
フィジカルを生かした縦への早い攻撃を得意としており、一発のボールで得点を取ってしまう事も可能です。
ただ選手個々の基礎技術や冷静さでは、劣る部分もあり正確性を特徴とするチームではなさそうです。

インドネシア王者は・・・見たことありません(笑)

今夜の初戦は、山東魯能が相手です。
では、レビューに行ってみましょう~

1.ターンオーバー?

試合開始前のメンバー表を見た時、思わず目を疑ってしまった。

なんと、千葉戦から大きくメンバーを入れ替えてきたのである。
まず、GKに松代、右SBには安田、空いた左SBには下平、CBには中澤が入り、中盤の底には、橋本と遠藤のコンビ、2トップには、レアンドロと
山崎がコンビを組んだ。

新しい選手と言うだけでも、松代、中澤、下平、山崎と4人もの選手が入った上、各選手のポジションにも変更が入ったのだ。

私は、開幕前から西野監督がターンオーバーをするような監督ではないと思っていた。
彼の信条は「ガンバのサッカーを体現できる最高のメンバーがスターティングメンバー」だと考えている。

だから、一瞬信じられなかった。

しかし、試合を見ていて、また試合後のインタビューを見て、まだこの状態をターンオーバーと呼ぶには早いなと思えた。

つまり、まだチーム作りを試行錯誤しているのだ。
しかも、コンディションが不安定なメンバーも多い。

しかも、去年のACLで経験したとおり、対戦相手はガンバの情報や特徴をほとんど知らない。
ガンバも含めてだ。
例えば、安田と下平が守備に難があるなんて知らないのだ。
だから、多少のリスクがあっても、色んなテストがしやすい。

今日の試合は、ターンオーバーではなく、テストだったと見るべきだろう。

テストの目的は主に3つあった。
両SBの安田と下平。
CBの中澤。
レアンドロと山崎の2トップ。
(GK松代は、藤ヶ谷への刺激UPではないかなと思うので省きます。)

2.安田と下平

まず下平から。

下平は去年の経験を受けて、今年は攻撃に関して少し余裕をもって試合に入っている。
表情も引き締まりとても良かった。

主にルーカス、レアンドロとのコンビネーションで攻撃を作っていたが、
山東魯能が比較的引き気味だった事もあり、守備も及第点の出来だった。
特筆したいのは、シュートへの意識が強かった事。
ミドルシュートを3本は放っていた。
安田とは違う特徴を出し始めているのかもしれない。

それでも、後半に入り山東がシンプルにロングボールを放り込み始めるとやはり下平一人でボールを保持したり、クリアできずに起点を作られるシーンもあった。
一層のフィジカル強化とポジショニングの判断力向上が望まれる。

そして、安田だ。
安田が右で使えるなら、ガンバの悩みの5割は無くなる。
それほどまでに、右SBの加地の存在感は大きい。

西野監督は、安田を右で使った場合に「機動性が失われる」と表現している。

ガンバの右サイドは、攻守のバランスがとても大事だ。
ガンバは攻撃時に左を主戦場にする傾向があり、右サイドは、攻撃時のバランスを考えながらポジショニングをする必要があり、レベルの高いリスクコントロールが必要になる。

安田が右にいると機動性がなくなってしまうのは、左にいる時のプレー選択や判断をそのまま右で使えないからだと私は考えている。
安田は左右で頭を切り替えてプレーしないといけないのだ。
もちろん、左右で異なる視野も影響あるだろうし、山口がカバーしてくれるのと、中澤のカバーとでは安心感も違うだろう。

右の安田には、単純に1対1の守備力と言う問題だけでなく、SBとしての経験値の低さに関わらず、ワンランク上の落ち着いたプレー判断が求められるのだ。
「突貫小僧」を右サイドで発揮しては、チームのバランスが崩れてしまうのだ。
それが、安田を悩ませている。

今日の試合では、得意の突破を見せるシーンもあった。
しかし、それ以上にパスミスやポジショニングミスの方が目立った。
これほどパスミスする安田は左では見れない。
特に後半は酷かった。

パスをするタイミングやポジショニング、判断が左右で違うのだ。
また、後半に安田のパートナーが寺田から橋本に代わったのも影響があった。
寺田は、高い技術でボールをキープして突破もできる。
安田は、比較的その後方でサポートという役割が大きかった。

しかし、後半に入って橋本が右に入ると、動きながらシンプルにボールを捌いてパス回しをするプレーの中で、次第にパスの出し所やポジショニングにズレが発生してくる。
加地なら、そのボール回しに参加しながら、細かなポジショニングの修正をし、危険なら最終ラインまでボールを戻す。

それが今の安田には出来ない。
能力が無くて出来ないのではなく、左とは違う考え方なのだ。

私は、それでも、安田のレベルアップの為に、少なくともACLは安田を右で使い続けても良いのではないか?と思う。
もし安田を右SBとして覚醒できたなら、儲け物。
ダメなら、橋本を下げれば大きな問題にはならない。

まだ、確かにかなり戸惑いながらプレーしてはいるが、右の安田の可能性を全否定しなくても良いと思えた。
西野監督がどう評価したかはわからないが、4バックの右SBは橋本か安田しかいない。
そして試せるなら安田の右を使い続けてもいい。
下平のレベルアップにも繋がるし、安田にとっても良い機会だと思う。

Vol.2へ続く~

posted by じゃんぼ^^ |00:00 | 2009 ACL | コメント(0) | トラックバック(1)
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2009年03月10日

2009 ACL 予選L第1節レビュー 山東魯能戦(H) 「前半の代償とテスト結果」 Vol.2

Vol.1からの続き~

3.CBの中澤

中澤と山口のコンビは、去年のレギュラーコンビだ。
彼らは、このコンビで60試合の大半を戦った。

そこで培った連携の良さは、あうんの呼吸のレベルにある。
アタックとカバーの関係、ラインの上下動と高さ設定などは、この前のパクドンヒョクと比べると安定感がある。

山東がショートパスの精度が低く、ロングボール主体のチームであった事もあったが、左右に守備に難のあるSBを起用するなら、2人のCBにはある程度計算できるコンビが必要になる。

ただ、パクと比べると中澤は、山東の選手にパワーで負けるシーンも見られた。
山東のレベルだから、大きなリスクには発展しなかったが、そこを潰せるのと潰せないのとでは、大きな差がある。

全体的な出来としては、大きな驚きも失望も無い「これくらいできる」と計算したとおりの出来だった。

連携面での優位性を確実にする為の武器が中澤には必要だ。

本人の試合後のインタビューでは、「内容的にも存在感を示したい」と思って試合に入ったと語っている。

確かに完封もしたし、試合にも勝った。
しかし、存在感を示したのかどうかは、意見が分かれるかもしれない。
それくらい「安定して普通の出来」だった。

今の激しいCB争いに生き残る為に「普通の出来」では、弱いのではないかと心配でならない。

4.2トップの組み合わせ

決してコンディションが万全とはいえないFW陣。
その限られた出場時間制限の中で、どうせなら色々なコンビを試そうという意図が強いのが前線のコンビだ。

まだ2試合だが、結果を見る限りレアンドロを柱に据えるのは、ほぼ間違いないように思える。

スピードがあってガンバの中盤との相性もよく、攻撃だけ無く、守備能力やその意識も非常に高い。
一年間で、彼がコンスタントに働けば、チームの成績も、得点王へ道も不可能ではない。

この日のパートナーは山崎となった。
去年のACL男が、満を持しての登場だった。

レアンドロと山崎は比較的近い位置でプレーをし、狭いスペースを何度か良いコンビネーションで崩し、山崎は惜しいシュートも放った。
前半の猛攻は、レアンドロと山崎が、盛んにギャップを作るような動き方をした事で、相手DFラインの裏へ抜け出したり、バイタルエリアのスペースを作り出した事が大きい。

猛攻の流れの中で、レアンドロがこぼれ玉を蹴りこんで先制点を上げた。
しかし、猛攻とは裏腹に、中々追加点が取れなかった。
そして決定機を決めれないと、閉塞感が漂う。
後半に入って山東の反撃にあったのは、この前半で勝負を決め切れなかった事も一因だ。

決して動きの悪くなかった山崎が前半で交代させれたのは、チョジェジンとレアンドロを試したかったというのもあるが、山崎とレアンドロの2トップに、一定の成果を感じた以上に、それ以上の爆発は望めそうになかったからのような気もする。

まだテストは続くだろうが、点が取れる流れの中で、決定機をモノにできないと次の選手にチャンスが与えられるチーム状況にある。

ただ、決して悪かったわけではない。
チョジェジンが万全でない中では、山崎とのコンビでも相手に脅威を与えられる事がわかった。

ちなみに、レナンドロとチョジェジンのコンビも試されたが、連携面ではまだまだ息が合ってない。
意思疎通はこれからだ。

また、チョジェジンを使う上で、ガンバのサイドからのクロスボールの精度が低くてもったいないと感じた。
PA内でのチョジェジンのポジショニングはとても良い。
いいボールがサイドから上がれば、彼の得点能力をもっと活かせると思うが、後半途中に佐々木が出てくるまでは、そのクロスボールは悲しいほど精度が低かった。

それでは宝の持ち腐れである。
やはり佐々木のクロスボールは遠藤を除くと、ガンバの中では一番精度が高い。

チョジェジンと佐々木はセットで使うべきではないか思う。


以上です。
なんか、眠気もあって、ちゃんとした文章になってない気もしますが、思いついたことは書きました。

とにかく、初戦に勝ちました。
山東に圧勝したのは、予選リーグ突破の為に大事な事でした。
これで2試合連続3-0で勝利。

週末の磐田戦もフルボッコにして、FCソウル戦に備えたいですね。

試行錯誤は、これからも続くような気がします。

俺は楽しみです^^

次は高木を見たいな~♪

では、おやすみなさい。

posted by じゃんぼ^^ |23:55 | 2009 ACL | コメント(3) | トラックバック(0)
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