2008年06月12日
前半戦分析 番外編 審判問題をどうしたいのか? Vol.2
Vol.1からの続きです。 3.審判の良い悪いの基準って何? 多くの審判に関する問題の議論が起こる中で、審判の良い悪いと判定する基準が、非常に曖昧だと私は感じています。 「良い審判」って何を持ってそう判断するするのでしょうか? この回答に明確な答え、私を納得させてくれた人は、未だに出会った事がありません。 人によって回答もバラバラですし、自信たっぷりに回答する人の答えは決まって、非常に曖昧な基準です。 試合での存在感が無い人が一番優秀なんだという声がありますが、では、なぜその審判は存在感がないんでしょうか? 私は、いい加減何らかの基準を設けるべきなのではないかと思っています。 もちろん、それを明確にしかたからといって、審判問題に関する議論が全て無くなるとは思いません。 しかし、試合後の一方的な感情や、一部の地域のサッカーの一部の試合のイメージと比較しただけの曖昧な印象だけで議論した先に、審判の質を本当に改善できるんでしょうか? これは何もサポだけの問題ではなく、審判委員会としてもです。 例えば、先日韓国サッカー協会に特別講師としてイングランドサッカー協会のイアン・ブランチャード審判委員長が招かれた際のインタビューがありましたが、その中で一つの指標として「(イングランドの)審判たちは平均96%は正しい判断を下している」という事を言われていました。 何を「正しい判断とするか?」については、判断が分かれるとは思いますが、「誤審率」を取ってみるのは良い考えだと思います。 イングランド審判達は、4%もの判定を「正しくなかった」と認識しているのです。 審判達自身が、自分達の技術の何が不足していて、何が不足していないのかと説明できない限り、サポや選手からの不信感を取り除くのは難しいはずです。 その不信感を取り除く一つの方法として、何らかの数値指標を収集し、目標化し、公表していく事が重要なのではないでしょうか? 誤審率、警告数、反則数、、退場数、心肺機能数値、1試合中のボールとの距離平均、1試合平均移動距離、視力、選手への審判満足度調査、1枚目のカードを出すまでの平均時間・・・etc どんな指標が適切なのかは、私もまだわかりませんし、審判の個人情報に関わるような数値は当然ダメなのかもしれませんが、議論のたたき台としてなんらかの指標が必要だと私は思います。 サポや審判、選手の各個人が、自分達の印象だけで「良い悪い」を議論していて、話が噛み合うはずがないと思います。 4.何のイメージと比較しているのか? 日本はプロサッカーリーグが発足して15年弱、プロ審判制度(SR制度)ができて6年弱しか経っていません。 その現実がある中で、いきなり数十年以上の歴史を持っている欧州トップレベルの審判、しかも一握りの優秀な審判のイメージと、今の日本の審判を比較して、激しく非難するのはまったく無意味です。 現時点において、一部のトップレベルの審判との間には、明確な差が存在するんです。 それは、「分かっている事」なのではないでしょうか? つまり、「その差ありき」で、リーグの試合が行われているはずなんです。 私は、審判について言及しているサポの声の中で、「Jリーグの審判はレベルが低い」や「海外では当たり前」と言った意見には違和感を感じます。 先ほどの基準に関する考え方にも繋がる部分があると思うのですが、何をもって「低い」としているのかや何を「標準」と位置づけているのかが私にはよくわかりません。 審判は基本的に各国のサッカー協会に従属しており、その判定基準も各国のサッカーの「感性」に沿った場合が多いはずです。 そういう背景があるにもかかわらず、一部や特定の国の判定基準を「標準」だとする事が、本当に良い事なんでしょうか? また難しいのが、特定の国の判定基準がある中で、FIFAの統括するW杯仕様の判定基準も存在すると言う事です。 FIFAの定めるルールに沿って、比較的厳格に判定する日本の審判は、実はFIFAから高い評価を受けているという声を以前、某審判のインタビューから耳にしました。 FIFAからしたら、自分達で決めたルールに厳密な審判に高い評価を与えるのは当たり前です。 また、欧州の審判を基準に議論する方もいらっしゃいますが、欧州の審判でもトップレベルにあると世間から評価されているのは、ほんの一握りの優秀な審判だけです。 欧州でも当然、経験の浅い若手審判はいるわけで、彼らの判定に対して、日本では考えられないほどの非常に厳しい批判に晒される事もまた少なくありません。 プレミアであろうと、リーガであろうと、セリエAであろうと、審判について批判的なコメントはしばしば見られます。 人にもよるでしょうが、安易に「欧州とは違う」と言うその「欧州」は何をイメージして判断しているのでしょうか。 審判の技術力の差を、国によって議論したいなら、その国の全ての審判のレベルをまとめた上で議論するべきで、一人の抜き出た優秀な審判のイメージ、数試合しか見た事のない審判のイメージと日本の審判全員を比較するべきではないと私は考えます。 欧州にしても、その一握りの優秀な審判は、多くの審判の尊敬と敬意の対象であり、彼らの技術力は、「学び」の対象であるはずです。 日本の審判も彼らを「学び」の対象としている点は同じであり、彼らの存在がそのまま各国の技術力の差に繋がっているわけでは無いと私は思います。 Vol.3へ続く。。。
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posted by じゃんぼ^^ |20:15 |
2008 前半戦分析 |
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