2007年11月30日

本当に岡田さんが監督になるのかわからないけれど色々考えてみたその2

前回の記事へのレスありがとうございます。

レスできなかった人すいません。文章がヘタですんません。

僕が岡田さんに期待しているのは、仏ワールドカップの予選で見せた戦術が好きだったからです。

加茂さんが成績不振で解任され、岡田監督が指揮を執ることになりました。

ちなみにその最終予選時のスコア

日本6-3ウズベキスタン

日本0-0UAE

日本1-2韓国

日本1-1カザフスタン

日本1-1ウズベキスタン

98年仏ワールドカップ出場は絶望的か?と言われていました。

そんな状況の中で急遽、監督に就任した岡田監督はどう采配したか。





1、3バックから4バックへ

加茂監督は最終予選では基本的に3バックを採用していました。

本当は4バックをやりたかったわけですが、井原の衰えもあり3バックに。

ところが、井原がリベロとして余るため、プレスがあまりかからず、試合終盤に選手のスタミナ切れにより失点するというミスを何度も繰り返していました。

そこで岡田さんはリスクを背負って、4バックに。

最終ラインは若干不安でしたが、これにより中盤の人数が増え、プレスがかかり攻撃的になりました。

2、北沢のトップ下起用

北沢をトップ下にして、中盤をダイヤモンドに。

ちなみにこの頃は、ダイヤモンド型の中盤を使っているチームはほとんどなかった。

95年以降はJでもほとんどのチームがダブルボランチを採用しており、「時代遅れ」といってもいいフォーメーション。

それゆえ、なぜダイヤモンド型?なぜトップ下に北沢なの??と疑問でした。

中盤の構成はボランチに山口、右に中田英、左に名波、トップ下に北沢。

このトップ下に北沢というのがこの戦術のポイント。

この当時トップ下の選手といえば、代表メンバーでいえば中田英、森島、代表以外での有力選手では沢登、前園、藤田、増田など、なかなか好選手がそろっていた。

そういった個人能力の高い選手がいるにも関わらず、岡田監督は北沢を代表に招集しトップ下に起用。

その第1の狙いとしては「プレッシング」

北沢という走力、攻守の切り替えの早い選手を2トップの後ろに置くことにより、ボールを失ってもすぐにプレスをかけることができる。

この強力なプレッシングが若干不安定な最終ラインを楽にしてくれた訳です。


第2の狙いは「ペナルティエリアの中に飛び込んでくる選手の数を増やす」

この当時の日本代表は両SBの攻撃参加からのクロスが売りでした。

ところが、ゴールがなかなか決まらない・・・。それはクロスの精度の問題もあるし受け手のFWの技術の問題でもあった。

しかし、それ以前にゴール前に入ってくる選手が少ない(俗に言う第三の動きというやつです)。

名波、中田英はやはりパサーとしての意識が強すぎて、積極的にペナルティエリアの中に飛び込んでくるという動きが少なかった。

それを改善するために、トップ下のポジションがあるダイヤモンド型のフォーメーションを採用し、北沢を飛び込ませるようにしたわけです。


北沢自体はそれほど得点力がある選手ではないけれど、北沢がゴール前に積極的に走り込んでくるために相手のマークを混乱させることができました。


第3に「中田、名波をフリーに(前を向かせる)」

中田英、名波は最終予選では、密着マークにかなり苦しんでいた。

中田はこの当時からかなり肉体的に強い選手ではあったけれども、その頃はマーカーを背負ったときに振り向く技術がなかった。

名波も元々スピード不足という欠点があり、密着マークは苦手。


対戦チームはこの二人を徹底的にマークしてきた。

それが北沢がトップ下に入ることにより、マークが緩和されたのだ。

北沢がトップ下にはいると、中田英、名波は自然にポジションが若干さがることになり自然と前を向いてプレイすることができるようになる。

北沢にマーカーがひきつけられる(たとえ北沢に攻撃力があまりないとわかっていてもどフリーにするわけにはいかない)。

そして北沢は広い範囲を動いてスペースを作ってくれるので、中田や名波がドリブルする余裕ができる。

また北沢が中田、名波の前にいることによって、2トップや両サイド以外にもスルーパスのねらい所が増える。


この岡田監督の北沢起用により、日本代表は息を吹き返したわけです。


岡田監督就任後の最終予選のスコア

日本1-1UAE

日本2-0韓国

日本5-1カザフスタン

日本3-2イラン(第3代表決定戦)


ここまで書くといいことずくめのような気がしますが、もちろん弱点があります。

それは北沢がボールを持ったときはそれほど、攻撃面で貢献できないということです(笑)。

あくまで北沢はおとりであり、ボールを持ったときはそれほど相手に脅威を与えることが出来ない。それが弱点でした。

後に増田などもっと攻撃力のある選手をこのポジションでためしましたが、失敗しました。(北沢以外の選手では、プレス、フリーランニングという点で物足りない。北沢以外の選手ではバランスが崩れてしまう)


結局、この戦術はフランスワールドカップ本戦では採用されませんでした。

アルゼンチン、クロアチア相手に4バックでは押さえきれないと判断したからです。

それでも中田英、名波をフリーにさせることができるという点で、この北沢トップ下というのは非常に有効でした。

繰り返しになりますけど、北沢のトップ下起用というのは当時も今も、かなり斬新なアイディアであったと思います。


今はもう北沢も、中田英も引退してしまいましたが、もう一度この「守備的なトップ下」を使った4-4-2を見てみたい。

密かにそう思っているのです。

追記 岡田監督が日本代表の指揮を執ったのはアウェーのウズベキスタン戦からでした。Rさん、ありがとうございます。


















posted by asanotakuboku |17:42 | 日本代表 | コメント(6) | トラックバック(1)
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2007-11-30 22:46 | 続きを読む
この記事に対するコメント一覧
本当に岡田さんが監督になるのかわからないけれど色々考えてみたその2

初めまして。面白いところに着眼されましたね。まだインターネットも立ち上がって間もない当時、こんな分析(見方というか)をしていた方がいたとしても、出会っていなかったと思います。

私も、誰かの真似でない、彼自身のオリジナリティ溢れる戦術を見ることが出来れば、それはそれでいいと思います。

posted by vissel | 2007-11-30 19:39

本当に岡田さんが監督になるのかわからないけれど色々考えてみたその2

引き分けたウズベク戦から岡ちゃんが監督ですよ。

posted by R | 2007-11-30 20:42

本当に岡田さんが監督になるのかわからないけれど色々考えてみたその2

非常に面白い分析だと思います!!

絶望的な気がしていた日本代表の未来に,少し明るさが見えてきた気がします!

posted by ばぬ | 2007-11-30 21:40

本当に岡田さんが監督になるのかわからないけれど色々考えてみたその2

>visseさん、ばぬさん

ありがとうございます。岡田監督が今の日本代表でどんなサッカーをするのかまだわからないですけど、ほんのりと期待しております。

>Rさん

ご指摘ありがとうございます!その通りです。すいません。

posted by 田中 | 2007-11-30 22:50

本当に岡田さんが監督になるのかわからないけれど色々考えてみたその2

懐かしいですね、フランスW杯予選。岡田さんが監督になったときは、もう勝つ以外に道はないという状況。選手達も吹っ切れた感じで、前に、前に、という感じでした。アウェイの韓国戦、名波のゴールが印象的です。あのゴールはオシムも大好きだと思いますね。

posted by ひでお | 2007-12-01 00:38

本当に岡田さんが監督になるのかわからないけれど色々考えてみたその2

確かに名波のゴールでふっきれたというのがありますね。

僕は、城のゴールなんかも印象に残ってます

posted by 田中 | 2007-12-02 21:04

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